JPH11117580A - 膜構造物の施工方法と膜体の中間部付近の固定構造 - Google Patents
膜構造物の施工方法と膜体の中間部付近の固定構造Info
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- JPH11117580A JPH11117580A JP28390997A JP28390997A JPH11117580A JP H11117580 A JPH11117580 A JP H11117580A JP 28390997 A JP28390997 A JP 28390997A JP 28390997 A JP28390997 A JP 28390997A JP H11117580 A JPH11117580 A JP H11117580A
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Abstract
付近を骨組構造物に適切に固定できるようにして、施工
作業の効率化を図ることを課題とする。 【解決手段】 骨組構造物A上に膜体3が張設される膜
構造物の施工方法であって、構築した骨組構造物Aに膜
体3の両端部を固定して張設した後、該膜体3を足場と
するその上面からの作業により、膜体3の中間部付近を
前記骨組構造物Aに固定することを特徴とする。
Description
法と膜体の中間部付近の固定構造、さらに詳しくは、例
えばトラス構造等からなる骨組構造物上に膜体が張設さ
れる膜構造物の施工方法と膜体の中間部付近の固定構造
に関する。
たり、スパン毎に膜体を張設していた在来工法に代え
て、膜体の中間部付近を骨組構造物に固定することによ
り幅広な膜体の使用を可能とし、膜体数の削減を通じて
現場作業の効率化を図った施工法が存在する。
3aの中間部付近には、その破断を防止するためにシート
材30aが予め溶着されており、骨組構造物A' に植立し
たボルト42に膜体3a,シート材30a及び定着プレート37
aに穿設した貫通孔(図示せず)を挿通した後、前記ボ
ルト42にナット43を螺合して膜体3aが骨組構造物A'に
固定される。
ヤ等により構成される骨組構造物A' を精度良く構築す
ることは非常に困難であり、多少誤差が生じることは避
けられないが、前記従来の膜体3aにはシート材30aが予
め溶着されているため、膜体3aを引寄せて該膜体3a及び
シート材30aの貫通孔にボルト42を挿通する必要が生じ
る。
ために膜体3a上で行うことができず、よって従来に於い
ては骨組構造物A' に別途仮設の足場を設け、これに載
って作業者が膜体3aの裏面側から挿通作業を行っていた
のである。
者に多大な負担を強いると共に、足場の仮設作業を別途
要するために、一連の現場作業が大変煩雑なものとなっ
て、作業効率を大幅に低下せしめるという大なる問題点
があった。
するためになされたものであり、骨組構造物の構築精度
に応じて膜体の中間部付近を骨組構造物に適切に固定で
きるようにして、施工作業の効率化を図ることを課題と
する。
るために本発明が採った手段は、骨組構造物A上に膜体
3が張設される膜構造物の施工方法であって、構築した
骨組構造物Aに膜体3の両端部を固定して張設した後、
該膜体3を足場とするその上面からの作業により、膜体
3の中間部付近を前記骨組構造物Aに固定する点にあ
る。
定構造の特徴は、骨組構造物Aに膜体3の中間部付近が
固定される構造であって、骨組構造物Aに設けられたネ
ジ体7と、長手方向に沿って両端に凸部32を有して膜体
3の表面に固着されるシート材30と、該シート材30の凸
部32間に配される帯状の定着プレート37と、該定着プレ
ート37及び前記シート材30を介して前記骨組構造物Aの
ネジ体7に螺合されるネジ体40とからなることを特徴と
する膜体の中間部付近の固定構造。
施工方法にあっては、膜体3を足場としたその上面から
の作業により、膜体3の中間部付近を前記骨組構造物A
に固定するものであるために、かかる固定作業のために
別途足場を仮設する必要はなくなる。
て図面に従って説明する。
のであるが、かかる骨組構造物Aは所定間隔を有して略
平行に配される複数本のパイプ材1と、該パイプ材1の
上面に設けられる膜体固定部2とからなり、該膜体固定
部2は以下のように構成されている(図1乃至図3参
照)。
方の膜体固定部2aは、図1及び図2のように前記パイプ
材1の管長方向に交差させて配され、且つ管長方向に所
定間隔を有して固着した複数の支持プレート4と、該支
持プレート4の上端部間に架設したベースプレート5と
からなり、ベースプレート5には所定間隔を有して貫通
孔6が穿設されると共に、その裏面側には貫通孔6と中
心を一致させて雌ネジ体7としてのナットが固着されて
いる。尚、ベースプレート5の表面側には帯状のベース
ゴム8が接着されており、前記各貫通孔6と連通する複
数の貫通孔9が穿設されている。
体固定部2bは、図3の如くパイプ材1の管長方向に配さ
れ、且つ該管長方向に所定間隔を有して固着した複数の
支持プレート10と、該支持プレート10と対面させてパイ
プ材1の外周面に固着した受プレート11と、該受プレー
ト11及び支持プレート10に穿設した貫通孔12,13 に挿通
されるボルト14と、該ボルト14が挿通される複数の貫通
孔15を一片16aに有し、且つ他片16bに複数のボルト17
を突設した断面L字状のクランプベース16とからなり、
その一片16aの前面には貫通孔15と中心を一致させてナ
ット18が固着され、且つ支持プレート10の前方位置には
ナット19が前記ボルト14に螺合されると共に、支持プレ
ート10の上端部には角管20が固着されている。
ットホルダー21を介してガスケット22が取着されてお
り、該ガスケット22の両側面には長手方向に沿って切欠
23が形成されている。また、膜体3の両端部にはロープ
24が内装されると共に、その内方位置には所定間隔を有
して複数の貫通孔(図示せず)が穿設されている。
固定部2b間の略中間に配して骨組構造物Aが構築される
のである。
構造物A上に張設するのであるが、この場合は先ず膜体
3の両端部を他方の各膜体固定部2bに夫々固定する。
3、カバーゴム26、帯状の定着プレート27及びワッシャ
28をこの順序でクランプベース16のボルト17に挿着した
後、該ボルト17にナット29を締着して固定し、更にゴム
シート25のガスケット22の切欠23に嵌入して膜定着部を
覆う。
端部がカバーゴム26を介して定着プレート27に係合保持
されるため、膜体3は膜体固定部2bに強固に固定される
と共に、一定の張力を有して張設されることになる。
て作業を行うことが可能となり、かかる膜体3を足場と
して、その中間部付近は以下のようにして一方の膜体固
定部2aに固定される。
膜体3に該膜体3と同素材からなるシート材30を溶着す
るのであるが、かかるシート材30の両端部には図1の如
く長手方向に沿ってロープ31が内装されて凸部32が形成
されている。
わせてシート材30及び膜体3に貫通孔33,34 を穿孔した
後、シート材30上にカバーゴム35及び上面中央に凹溝36
を有する定着プレート37を載置する。かかるカバーゴム
35と定着プレート37には所定間隔を有して複数の貫通孔
38,39 が穿設されており、該貫通孔38,39 、シート材30
と膜体3の貫通孔33,34 及び膜体固定部2aのベースプレ
ート5の貫通孔6にボルト40を挿通してベースプレート
5の雌ネジ体7に螺合する。
と同素材からなるフラップ膜41を膜体3に溶着すれば、
一連の施工作業は完了する。
作業は、該膜体3を足場としてその上面から行うことが
できるため、骨組構造物Aに作業用の足場を別途仮設す
る必要がなくなり、よって現場に於ける作業の簡略化を
図ることが可能になる。
定部2aの配設位置に合わせて膜体3に溶着されるので、
骨組構造物Aの構築精度の影響を受けることはなく、よ
って作業者の負担を大幅に低減することができる。
間部付近の固定構造は、骨組構造物Aに固着した雌ネジ
体7にボルト37が螺合されるものであるため、上述した
膜体3を足場としてその上面から行う膜体3の固定作業
の便に大いに寄与し得ることになる。
には、膜体固定部2bのナット19を弛めてボルト14に回転
力を与えれば、ナット18及びクランプベース16を介して
膜体3に張力を再導入することが可能であるため、長期
に亘って膜体3の良好な張設状態を維持できる利点があ
る。
固定する手段は、決して上記実施形態に限定されず、例
えば膜体3を膜体固定部2aに溶着する固定手段であって
もよい。要は、膜体3を足場としてその上面から該膜体
3の中間部付近を前記骨組構造物Aに固定できるもので
あればよいのである。
於いては、骨組構造物Aにボルトからなるネジ体7を植
立し、これにナットからなるネジ体40を螺合するように
構成することも可能である。
定手段や、骨組構造物Aの具体的な構成も本発明の意図
する範囲内に於いて任意に変更自在である。
施工方法にあっては、膜体を足場としてその上面から膜
体の中間部付近の固定作業を行うものであるために、従
来の如く作業用の足場を別途仮設する必要がなくなり、
よって現場に於ける作業の簡略化が図れる結果、作業効
率が向上するという格別の効果を得るに至った。
体を足場としてその中間部付近の固定が行えるのは勿論
のこと、シート材を骨組構造物の配設位置に合わせて膜
体に固着するものであるため、従来の施工方法とは異な
り、骨組構造物の構築精度の影響を受けることなく、そ
の構築精度に応じて膜体の固定作業が適切に行えるとい
う特有の効果があり、更には従来の施工方法に比して作
業者のかかる負担を大幅に低減できるという効果を奏す
る。
固定構造にあっては、膜体の上面上から雄ネジ体を骨組
構造物に設けた雌ネジ体に螺合することができるため、
膜体を足場とする上記膜体構造物の施工方法の便に大い
に寄与し得る固定構造であると言うことができる。
正面図。
Claims (4)
- 【請求項1】 骨組構造物(A) 上に膜体(3) が張設され
る膜構造物の施工方法であって、構築した骨組構造物
(A) に膜体(3) の両端部を固定して張設した後、該膜体
(3) を足場としたその上面からの作業により、膜体(3)
の中間部付近を前記骨組構造物(A) に固定することを特
徴とする膜構造物の施工方法。 - 【請求項2】 骨組構造物(A) 上に膜体(3) が張設され
る膜構造物の施工方法であって、構築した骨組構造物
(A) に膜体(3) の両端部を固定して張設した後、膜体
(3) の中間部付近を前記骨組構造物(A) に固定すべく、
該骨組構造物(A) の配設位置に合わせて前記膜体(3) の
中間部付近に、長手方向に沿って両端に凸部(32)が形成
されたシート材(30)を固着し、更に前記骨組構造物(A)
に設けられたネジ体(7) の位置に合わせて前記シート材
(30)及び膜体(3) に貫通孔(33),(34)を穿孔した後、ネ
ジ体(40)を該貫通孔(33),(34) を介して前記ネジ体(7)
に螺合せしめることを特徴とする膜構造物の施工方法。 - 【請求項3】 前記シート材(30)とネジ体(40)間に帯状
の定着プレート(37)が介装される請求項2記載の膜構造
物の施工方法。 - 【請求項4】 骨組構造物(A) に膜体(3) の中間部付近
が固定される構造であって、骨組構造物(A) に設けられ
た雌ネジ体(7) と、長手方向に沿って両端に凸部(32)を
有して膜体(3) の表面に固着されるシート材(30)と、該
シート材(30)の凸部(32)間に配される帯状の定着プレー
ト(37)と、該定着プレート(37)及び前記シート材(30)を
介して前記骨組構造物(A) の雌ネジ体(7) に螺合される
雄ネジ体(40)とからなることを特徴とする膜体の中間部
付近の固定構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28390997A JPH11117580A (ja) | 1997-10-16 | 1997-10-16 | 膜構造物の施工方法と膜体の中間部付近の固定構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28390997A JPH11117580A (ja) | 1997-10-16 | 1997-10-16 | 膜構造物の施工方法と膜体の中間部付近の固定構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11117580A true JPH11117580A (ja) | 1999-04-27 |
Family
ID=17671766
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28390997A Pending JPH11117580A (ja) | 1997-10-16 | 1997-10-16 | 膜構造物の施工方法と膜体の中間部付近の固定構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11117580A (ja) |
-
1997
- 1997-10-16 JP JP28390997A patent/JPH11117580A/ja active Pending
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