JPH11117389A - 鉄骨造の柱・梁接合工法 - Google Patents

鉄骨造の柱・梁接合工法

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JPH11117389A
JPH11117389A JP28094697A JP28094697A JPH11117389A JP H11117389 A JPH11117389 A JP H11117389A JP 28094697 A JP28094697 A JP 28094697A JP 28094697 A JP28094697 A JP 28094697A JP H11117389 A JPH11117389 A JP H11117389A
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JP
Japan
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steel
column
bolted
steels
steel column
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JP28094697A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Arai
努 新居
Yoshihiro Fujita
佳広 藤田
Katsuhisa Nishimura
勝尚 西村
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Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価な既製品の型鋼や鋼板を用いて柱・梁仕
口構造部品を構成するとともに、鉄骨柱の外周を拘束し
て面外変形を阻止し、かつ、鉄骨柱と鉄骨梁とを溶接を
用いることなく接合する。 【解決手段】 鉄骨柱10に鉄骨梁12が接続されるよ
うになっており、鉄骨柱10の鉄骨梁12が取り付く部
分の外周を、型鋼または鋼板を加工した複数の部材1
6,18を互いにボルト結合しつつ囲繞して、鉄骨柱1
0の外周を拘束する拘束部材14を構成する。拘束部材
14を鉄骨柱10にボルト結合するとともに、拘束部材
14に鉄骨梁12をボルト結合して接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄骨柱に鉄骨梁を
溶接を用いることなく接続するようにした鉄骨造の柱・
梁接合工法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般的な鉄骨造建物は角形鋼管ま
たはH型鋼で形成される柱および梁を用いてラーメン架
構として構築されるようになっており、これら鉄骨造の
柱・梁仕口部は、柱または梁のいずれか一方を通して他
方のフランジおよびウェブを溶接により剛結するように
なっている。
【0003】また、近年ではハイスプリット工法,SN
フレーム工法およびバドルボルト工法等のように溶接を
用いない柱・梁の接合方法も提案され、実施されるに至
っており、その一例として特開平9−209449号公
報(Int.Cl.E04B 1/26)に開示された柱・梁仕口部構
造がある。これは角鋼管柱に上下2枚の接合用鋼板を挿
通して楔止めし、これら上下の接合用鋼板間に鉄骨梁の
上下フランジを接合するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の鉄骨造の柱・梁の仕口部構造にあっては、一般に
施工される溶接工法を用いた場合には、次のからに
示すような課題があった。
【0005】溶接の熟練技術が必要であり、技術の高
低により品質が左右されてしまう。 溶接工程のための製作時間を多く要してしまう。 溶接工程のための膨大な製作図が必要となってしま
う。 超音波探傷試験等による品質検査が必要となってしま
う。 以上のから等により溶接完了までに長時間を要
し、かつ、大幅なコスト高になってしまう。
【0006】また、溶接を要しない工法を用いた場合に
は、次のからに示すような課題があった。 特殊材料や特殊形状の接合金物を使用するためコスト
高になってしまう。 特開平9−209449号公報に示したように鉄骨梁
がブラケットを介して単に鉄骨柱に取り付けられるた
め、仕口部に大きな強度を要し、かつ、梁の曲げによる
引張り力が柱に入力されて面外変形が発生してしまう。
【0007】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て、安価な既製品の型鋼や鋼板を用いて柱・梁仕口構造
部品を構成するとともに、鉄骨柱の外周を拘束して面外
変形を阻止し、かつ、鉄骨柱と鉄骨梁とを溶接を用いる
ことなく接合することができる鉄骨造の柱・梁接合工法
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに請求項1に示す本発明の鉄骨造の柱・梁接合工法
は、鉄骨柱に鉄骨梁が接続されるようになった鉄骨造の
柱・梁接合工法において、鉄骨柱の鉄骨梁が取り付く部
分の外周を、型鋼または鋼板を加工した複数の部材を互
いにボルト結合しつつ囲繞して、該鉄骨柱の外周を拘束
する拘束部材を構成し、この拘束部材を上記鉄骨柱にボ
ルト結合するとともに、該拘束部材に上記鉄骨梁をボル
ト結合して接続する。
【0009】また、請求項2に示す本発明の鉄骨造の柱
・梁接合工法は、上記鉄骨柱を断面矩形状のボックスコ
ラムで構成するとともに、上記鉄骨梁を上下フランジお
よびウェブからなるH型鋼で構成し、かつ、上記拘束部
材を、両端部が上記鉄骨柱から突出して対向配置され、
該鉄骨柱の外側にそれぞれが当接する一組の第1溝型鋼
と、これら第1溝型鋼の対向面間を互いに連結し、上記
鉄骨柱の外側にそれぞれが当接する一組の第2溝型鋼と
で構成し、これら第1,第2溝型鋼を上記鉄骨柱にボル
ト結合し、上記第1溝型鋼の上下両端から水平方向に突
出するブラケット間に、一方向に配置される鉄骨梁の上
下フランジをボルト結合する一方、上記第1溝型鋼の対
向する両端部間に上下に対を成す第3溝型鋼をボルト結
合し、これら第3溝型鋼間に他方向に配置される鉄骨梁
の上下フランジをボルト結合する。
【0010】更に、請求項3に示す本発明の鉄骨造の柱
・梁接合工法は、上記第1溝型鋼の外側に鉛直方向を指
向するブラケットを突出し、このブラケットと上記一方
向に配置される鉄骨梁のウェブとをボルト結合する。
【0011】更にまた、請求項4に示す本発明の鉄骨造
の柱・梁接合工法は、上記鉄骨柱を両側フランジとウェ
ブからなるH型鋼で構成し、上記鉄骨梁を上下フランジ
とウェブからなるH型鋼で構成し、かつ、上記拘束部材
を、両端部が上記鉄骨柱の両側フランジから突出して、
水平方向および上下方向にそれぞれ対を成して配置さ
れ、それぞれが上記鉄骨柱の両側フランジに当接する上
下2組のT型鋼と、これら上下2組のT型鋼のそれぞれ
の同一側に突出される端部間に跨ってボルト結合される
とともに、上記鉄骨柱の両側フランジの先端に当接する
一組の第4溝型鋼とで構成し、上記T型鋼を上記鉄骨柱
の両側フランジにボルト結合し、上記第4溝型鋼から鉛
直方向を指向して突出するブラケットに、一方向に配置
される鉄骨梁のウェブをボルト結合する一方、上記T型
鋼から水平方向に突出する上下ブラケット間に、他方向
に配置される鉄骨梁の上下フランジをボルト結合する。
【0012】また、請求項5に示す本発明の鉄骨造の柱
・梁接合工法は、上記鉄骨柱のフランジ外側の上記上下
T型鋼間に、鉛直方向を指向する一対のL型鋼を、鉄骨
梁のウェブの厚みに相当する間隔をもってボルト結合
し、これらL型鋼間に上記他方に配置される鉄骨梁のウ
ェブを挟持してボルト結合する。
【0013】以上の構成により本発明の作用を以下請求
項毎に述べる。
【0014】請求項1では、鉄骨柱の鉄骨梁が取り付く
部分の外周を、型鋼または鋼板を加工した複数の部材を
互いにボルト結合しつつ囲繞して、該鉄骨柱の外周を拘
束する拘束部材を構成し、この拘束部材を上記鉄骨柱に
ボルト結合するとともに、該拘束部材に上記鉄骨梁をボ
ルト結合して接続したので、柱・梁仕口部に鉄骨梁の曲
げによる引張り力が作用した場合、この引張り力は上記
拘束部材を介して鉄骨柱の反対側に伝達されるため、該
鉄骨柱には上記引張り力を圧縮力に変えて作用する。ま
た、鉄骨梁の剪断力が作用した場合、この剪断力は上記
拘束部材からこれを鉄骨柱に結合するボルトに伝達さ
れ、そして、このボルトを介して鉄骨柱に作用する。従
って、鉄骨梁に発生する力を効率よく鉄骨柱に伝達でき
るとともに、上記拘束部材により鉄骨柱の面外変形を阻
止できるため、柱・梁仕口部の結合強度を高めることが
できる。
【0015】上記拘束部材を構成する複数の部材は、工
場等で予め製作しておくことにより、現場では該拘束部
材を鉄骨柱にボルト結合するのみでよく、さらに、鉄骨
梁を該拘束部材にボルト結合すればよい。このように、
現場での溶接作業を無くすことができ、また、拘束部材
は鉄骨柱の外周を囲繞する形状でこれを現場でボルト結
合されるため、安価な既存の型鋼や鋼板を用いて予め加
工したものを、溶接を用いることなく現場で簡単に組み
付けることができる。
【0016】また、請求項2では、上記鉄骨柱を断面矩
形状のボックスコラムで構成するとともに、上記鉄骨梁
を上下フランジおよびウェブからなるH型鋼で構成した
もので、これら鉄骨柱および鉄骨梁に既製品の型鋼を用
いることができる。また、上記拘束部材を、両端部が上
記鉄骨柱から突出して対向配置され、該鉄骨柱の外側に
それぞれが当接する一組の第1溝型鋼と、これら第1溝
型鋼の対向面間を互いに連結し、上記鉄骨柱の外側にそ
れぞれが当接する一組の第2溝型鋼とで構成したので、
これら第1,第2溝型鋼にあっても既製品の型鋼を用い
ることができ、これら既製品の型鋼を予め工場等で加工
したものを現場でボルト結合により組み立てることがで
きる。そして、上記鉄骨柱の外周を囲繞した上記第1,
第2溝型鋼を、上記鉄骨柱にボルト結合することによ
り、これら第1,第2溝型鋼で鉄骨柱の外周を拘束した
状態で一体化させることができる。
【0017】そして、上記第1溝型鋼の上下両端から水
平方向に突出するブラケット間に、一方向に配置される
鉄骨梁の上下フランジをボルト結合する一方、上記第1
溝型鋼の対向する両端部間にボルト結合した上下に対を
成す第3溝型鋼間に、他方向に配置される鉄骨梁の上下
フランジをボルト結合したので、それぞれの鉄骨梁と上
記拘束部材との一体化を図ることができる。従って、そ
れぞれの鉄骨梁に引張り力が作用した場合に、この引張
り力は鉄骨柱の外周を囲繞するように配置された上記第
1,第2溝型鋼(拘束部材)を介して反対側に圧縮力と
して作用させることができる。また、鉄骨梁に剪断力が
作用した場合に、この剪断力は上記第1,第2溝型鋼
(拘束部材)を介してこれらを鉄骨柱に結合するボルト
を介して鉄骨柱で支持させることができる。
【0018】勿論、上記第1,第2,第3溝型鋼は既製
品の型鋼を利用して、工場等で規格化するように加工し
ておくことができ、このように予め規格化した各溝型鋼
を現場で用いてボルト結合することにより、大幅なコス
ト低減を図ることができる。更に、請求項3では、上記
第1溝型鋼の外側に鉛直方向を指向するブラケットを突
出し、このブラケットと上記一方向に配置される鉄骨梁
のウェブとをボルト結合したので、このブラケットによ
って鉄骨梁と第1溝型鋼との結合剛性を高め、延いては
この鉄骨梁の仕口部の剛性を更に高めることができる。
【0019】更にまた、請求項4では、上記鉄骨柱を両
側フランジとウェブからなるH型鋼で構成し、上記鉄骨
梁を上下フランジとウェブからなるH型鋼で構成したも
ので、これら両者のH型鋼に既製品の型鋼を用いること
ができる。また、上記拘束部材を、両端部が上記鉄骨柱
の両側フランジから突出して、水平方向および上下方向
にそれぞれ対を成して配置され、それぞれが上記鉄骨柱
の両側フランジに当接する上下2組のT型鋼と、これら
上下2組のT型鋼のそれぞれの同一側に突出される端部
間に跨ってボルト結合されるとともに、上記鉄骨柱の両
側フランジの先端に当接する一組の第4溝型鋼とで構成
したので、これらT型鋼および第4溝型鋼にあっても既
製品の型鋼を用いて予め工場等で加工し、これを現場に
搬入してそれぞれを上記鉄骨柱の外周を囲繞するように
してボルト結合することができる。そして、上記T型鋼
を上記鉄骨柱の両側フランジにボルト結合することによ
り、上記T型鋼および第4溝型鋼を鉄骨柱と一体化させ
ることができる。
【0020】そして、上記第4溝型鋼から鉛直方向を指
向して突出するブラケットに、一方向に配置される鉄骨
梁のウェブをボルト結合する一方、上記T型鋼から水平
方向に突出する上下ブラケット間に、他方向に配置され
る鉄骨梁の上下フランジをボルト結合したので、それぞ
れの鉄骨梁と上記拘束部材との一体化を図ることがで
き、上記請求項で述べたように鉄骨梁に作用する引張り
力を鉄骨柱に圧縮力として作用させることができるとと
もに、該鉄骨梁に作用する剪断力を拘束部材を介して鉄
骨柱に支持させることができる。
【0021】また、請求項5では、上記鉄骨柱のフラン
ジ外側の上記上下T型鋼間に、鉛直方向を指向する一対
のL型鋼を、鉄骨梁のウェブの厚みに相当する間隔をも
ってボルト結合し、これらL型鋼間に上記他方に配置さ
れる鉄骨梁のウェブを挟持してボルト結合したので、こ
の鉄骨梁を上記ブラケットに支持させるのみならず上記
鉄骨柱に直接に支持させることができるため、この鉄骨
梁の結合剛性を更に高めることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して詳細に説明する。図1から図5は本発明の
鉄骨造の柱・梁接合工法の第1実施形態を示し、図1は
柱・梁接合部分の斜視図、図2は柱・梁接合部分の平面
図、図3は図1中A−A線断面図、図4は図1中B−B
線断面図、図5は図1中C−C線断面図である。
【0023】即ち、本実施形態の鉄骨造の柱・梁接合工
法は図1から図5に示すように、鉄骨柱10に鉄骨梁1
2が四方から接続、つまり一方向(図2中上下方向)は
鉄骨梁12Aが接続され、他方向(図2中左右方向)は
鉄骨梁12Bが接続されるようになっている。そして、
鉄骨柱10の鉄骨梁12が取り付く部分の外周を、型鋼
または鋼板を加工した複数の部材16,18を互いにボ
ルト結合しつつ囲繞して、該鉄骨柱10の外周を拘束す
る拘束部材14を構成し、この拘束部材14を上記鉄骨
柱10にボルト結合するとともに、該拘束部材14に上
記鉄骨梁12をボルト結合して接続するようになってい
る。尚、上記ボルト結合には高力ボルトが用いられ、こ
のボルト結合部分は図中小さな丸印で示す(以下同
様)。
【0024】上記鉄骨柱10を断面矩形状のボックスコ
ラムで構成する一方、上記鉄骨梁12を上下フランジ1
2a,12bおよびウェブ12cからなるH型鋼で構成
する。また、上記拘束部材14を、図4に示したように
両端部が上記鉄骨柱10から突出して対向配置され、該
鉄骨柱10の外側にそれぞれが当接する一組の第1溝型
鋼16と、これら第1溝型鋼16の対向面間を互いに連
結し、上記鉄骨柱10の外側にそれぞれが当接する一組
の第2溝型鋼18とで構成する。上記第1溝型鋼16は
図1に示したように2枚の溝型鋼単体16a,16bを
用い、これら溝型鋼単体16a,16bの互いに突き合
わされるフランジ16cどうしをボルト結合して上記第
1溝型鋼16を構成してある。また、図4に示したよう
に上記第2溝型鋼18は両側のフランジ18aが上記第
1溝型鋼16にボルト結合されている。
【0025】上記第1溝型鋼16および上記第2溝型鋼
18は、既製品の型鋼を用いて工場等で予め所定寸法に
裁断したものを現場に搬入し、これら両者は上記鉄骨柱
10を囲繞するように組み込まれて互いにボルト結合さ
れる。そして、このように鉄骨柱10を囲繞する第1溝
型鋼16および第2溝型鋼18は、それぞれが鉄骨柱1
0の外側面に当接されて、この鉄骨柱10の外周を拘束
するようになっている。また、上記一組の第2溝型鋼1
6は、高力ボルトで形成される通しボルト20を介して
上記鉄骨柱10に結合される。尚、上記第1溝型鋼16
と鉄骨柱10との間に薄鋼板で形成されるフィラー22
が介在される。
【0026】そして、上記第1溝型鋼16の上下両端の
フランジ16dに、それぞれ台形状のブラケット24を
ボルト結合し、これら上下ブラケット24間に、上記一
方向の鉄骨梁12Aの上下フランジ12a,12bをボ
ルト結合する。また、上記第1溝型鋼16の対向する両
端部間に上下に対を成す第3溝型鋼26をボルト結合
し、これら上下の第3溝型鋼26間に上記他方向の鉄骨
梁12Bの上下フランジ12a,12bをボルト結合す
る。このとき、上記第3溝型鋼26と鉄骨梁12Bの上
下フランジ12a,12bとの間には、上記フランジ2
4と等厚のフィラー28が介在される。また、上記第1
溝型鋼16を構成する上記溝型鋼単体16a,16bの
外側からそれぞれ鉛直方向を指向するブラケット30を
突出し、このブラケット30と上記一方向に配置される
上記鉄骨梁12Aのウェブ12cとをボルト結合する。
【0027】従って、本実施形態の鉄骨梁の柱・梁接合
工法にあっては、拘束部材14を、一組の第1溝型鋼1
6と一組の第2溝型鋼18を互いにボルト結合して、鉄
骨柱10の外周を囲繞するように構成し、第2溝型鋼1
8を通しボルト20を介して鉄骨柱10にボルト結合す
ることにより、上記拘束部材14全体が該鉄骨柱10に
固定される。そして、一方向の鉄骨梁12Aは、上下フ
ランジ12a,12bがブラケット24にボルト結合さ
れるとともに、ウェブ12cがブラケット30にボルト
結合されることで鉄骨柱10に固定されるとともに、他
方向の鉄骨梁12Bは、上下フランジ12a,12bが
上下の第3溝型鋼26にボルト結合されることで鉄骨柱
10に固定される。
【0028】従って、柱・梁仕口部に鉄骨梁12の曲げ
による引張り力が作用した場合、この引張り力は上記拘
束部材14を介して鉄骨柱10の反対側に伝達されるた
め、該鉄骨柱10には上記引張り力を圧縮力に変えて作
用する。また、鉄骨梁12の剪断力が作用した場合、こ
の剪断力は上記拘束部材14からこれを鉄骨柱10に結
合する通しボルト20に伝達され、そして、この通しボ
ルト20を介して鉄骨柱10に作用する。従って、鉄骨
梁12に発生する力を効率よく鉄骨柱10に伝達して、
柱・梁仕口部の結合強度を高めることができる。また、
上記拘束部材14を構成する上記第1溝型鋼16および
第2溝型鋼18は、鉄骨柱10に当接した状態でこれを
囲繞するため、該拘束部材14によって鉄骨柱10の外
周を拘束し、この鉄骨柱10の面外変形を阻止すること
ができる。
【0029】このように本実施形態では、鉄骨梁12を
鉄骨柱10に接続するにあたって上記拘束部材14を構
成する第1,第2溝型鋼16,18と、一方向の鉄骨梁
12Aを取り付けるブラケット24と、他方向の鉄骨梁
12Bを取り付ける第3溝型鋼26とを用いるようにな
っており、これら各部材は工場等で予め製作しておくこ
とにより現場ではそれぞれをボルト結合すればよい。従
って、現場での溶接作業を無くすことができ、また、こ
れら各部材は安価な既存の型鋼や鋼板を用いて工場等で
予め加工したものを現場に搬入して簡単に組み付けるこ
とができる。
【0030】また、上記第1,第2,第3溝型鋼16,
18,26は既製品の型鋼を利用して、工場等で規格化
するように予め加工しておくことができ、このように予
め規格化した各溝型鋼を用い、溶接作業が大幅に低減さ
れることにより大幅なコスト低減を図ることができる。
勿論、鉄骨柱10および鉄骨梁12にあっても、ボック
スコラムやH型鋼の既製品を用いることができるため、
この点からも建物のコスト低減を図ることができる。
【0031】ところで、本実施形態では上記第1溝型鋼
16を構成する溝型鋼単体16a,16bの外側に鉛直
方向を指向するブラケット30をそれぞれ突出し、この
ブラケット30と上記一方向に配置される鉄骨梁12A
のウェブ12cとをボルト結合したので、これらブラケ
ット30によって鉄骨梁12Aと第1溝型鋼16との結
合剛性を高め、延いてはこの鉄骨梁12Aの仕口部の剛
性を更に高めることができる。
【0032】また、上記第1溝型鋼16を構成する溝型
鋼単体16a,16bや第2溝型鋼18および第3溝型
鋼26としては既製品の型鋼を用いることができるが、
この既製品に限ることなく、鋼板を断面U字状に折曲し
た折り曲げ鋼板を溝型鋼として用いることができ、この
ことは以下に示す各実施形態にあっても同様である。図
6から図11は本発明の第2実施形態を示し、図6は柱
・梁接合部分の正面方向の斜視図、図7は柱・梁接合部
の背面方向の斜視図、図8は柱・梁接合部分の平面図、
図9は図6中D−D線断面図、図10は図6中E−E線
断面図、図11は図6中F−F線断面図で、上記実施形
態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省
略して述べる。
【0033】即ち、この実施形態では建物のコーナー部
分にあって、一方向の鉄骨梁12Aおよび他方向の鉄骨
梁12Bがそれぞれ片側のみ設けられてL字状に配置さ
れる場合を示す。この実施形態にあっても上記第1実施
形態と同様に鉄骨柱10をボックスコラムで構成すると
ともに、鉄骨梁12をH型鋼で構成し、かつ、鉄骨柱1
0の外周を拘束する拘束部材14を、一組の第1溝型鋼
16と一組の第2溝型鋼18とで構成してある。また、
上記第1溝型鋼16は同様に溝型鋼単体16a,16b
をボルト結合して構成するとともに、上記第1,第2溝
型鋼16,18を鉄骨柱10の外周を囲繞するように配
置して、該第2溝型鋼18のフランジ18aを第1溝型
鋼16にボルト結合し、かつ、第2溝型鋼18を通しボ
ルト20を介して鉄骨柱10に結合する。
【0034】一方、上記拘束部材14は上記鉄骨梁12
が接続される側のみにブラケット24および第3溝型鋼
26が設けられる。そして、上記第1溝型鋼16の上下
フランジ16dにボルト固定された上記ブラケット24
間に、一方向の鉄骨梁12Aの上下フランジ12a,1
2bがボルト固定されるとともに、上下の第3溝型鋼2
6間に他方向の鉄骨梁12Bの上下フランジ12a,1
2bがボルト結合される。また、この鉄骨梁12Aが接
続されたのとは反対側は、図7に示すように第1溝型鋼
16の上下フランジ16dにそれぞれT型鋼32のウェ
ブ32aをボルト結合するようになっており、かつ、上
記鉄骨梁12Bが接続されたのとは反対側は、外側にT
字状のフランジが形成された溝型鋼26aがボルト結合
される。従って、この実施形態にあっても上記拘束部材
14を構成する第1溝型鋼16,第2溝型鋼18,第3
溝型鋼26は勿論のこと、鉄骨梁12が接続されない部
分のT型鋼32,溝型鋼26aにあっても既製品の型鋼
を加工して形成することができ、該拘束部材14の組み
付けに溶接を用いないことと相俟ってコスト低減を達成
できる。
【0035】図12から図16は本発明の第3実施形態
を示し、図12は柱・梁接合部分の斜視図、図13は柱
・梁接合部分の平面図、図14は図12中G−G線断面
図、図15は図12中H−H線断面図、図16は図12
中I−I線断面図で、上記各実施形態と同一構成部分に
同一符号を付して重複する説明を省略して述べる。
【0036】即ち、この実施形態の鉄骨造の柱・梁接合
工法は、鉄骨柱10を両側フランジ10a,10bとウ
ェブ10cからなるH型鋼で構成したもので、この実施
形態にあっても上記鉄骨梁12を上下フランジ12a,
12bとウェブ12cからなるH型鋼で構成してある。
また、拘束部材14を、両端部が上記鉄骨柱10の両側
フランジ12a,12bから突出して、水平方向および
上下方向にそれぞれ対を成して配置され、それぞれが上
記鉄骨柱10の両側フランジ12a,12bに当接する
上下2組のT型鋼34と、これら上下2組のT型鋼34
のそれぞれの同一側に突出される端部間に跨ってボルト
結合されるとともに、上記鉄骨柱10の両側フランジ1
2a,12bの先端に当接する一組の第4溝型鋼36と
によって構成してある。従って、上記鉄骨柱10は上記
T型鋼34と上記第4溝型鋼36とによって囲繞するよ
うにして拘束される。そして、これらT型鋼34および
第4溝型鋼36上で構成される拘束部材14は、T型鋼
34を上記鉄骨柱10の両側フランジ12a,12bに
ボルト結合して鉄骨柱10に固定される。
【0037】上記第4溝型鋼36は上下方向に配置され
ており、この第4溝型鋼36の上下端部には、一方向の
鉄骨梁12Aの上下フランジ12a,12bに対応した
位置に予め上下一対のブラケット38が溶接されてい
る。そして、これら上下ブラケット38間には、上記第
4溝型鋼36に予め溶接されるブラケット40が鉛直方
向を指向して突出されており、このブラケット40に、
一方向に配置される鉄骨梁12Aのウェブ12cをボル
ト結合するようになっている。
【0038】一方、上記T型鋼34の水平方向に突出す
るウェブによって鉄骨梁12の取付け用のブラケット4
2をそれぞれ形成しておき、上下に対向配置されるこれ
らブラケット42間に、他方向に配置される鉄骨梁12
Bの上下フランジ12a,12bをボルト結合するよう
になっている。
【0039】また、上記鉄骨柱10のフランジ12a,
12b外側の上記上下T型鋼34間に、鉛直方向を指向
する一対のL型鋼44を、鉄骨梁10のウェブ10cの
厚みに相当する間隔をもってボルト結合し、これらL型
鋼44間に、上記他方に配置される鉄骨梁12Bのウェ
ブ12cを挟持してボルト結合してある。
【0040】従って、この実施形態では鉄骨柱10を鉄
骨梁12と同様にH型鋼で構成したもので、これら鉄骨
柱10および鉄骨梁12に既製品の型鋼を用いることが
できる。また、上記拘束部材14を、上下2組のT型鋼
34と一組の第4溝型鋼36とで構成したので、これら
T型鋼34および第4溝型鋼36にあっても既製品の型
鋼を用いて予め工場等で加工し、これを現場に搬入して
ボルト結合することにより、それぞれで上記鉄骨柱10
の外周を囲繞して拘束することができる。
【0041】そして、上記T型鋼34を上記鉄骨柱10
の両側フランジ12a,12bにボルト結合することに
より、T型鋼34および第4溝型鋼36で構成される上
記拘束部材14を鉄骨柱10と一体化させることができ
る。また、上記第4溝型鋼36から鉛直方向を指向して
突出するブラケット40に、一方向の鉄骨梁12Aのウ
ェブ12cをボルト結合する一方、上記T型鋼34から
水平方向に突出する上下ブラケット42間に、他方向の
鉄骨梁12Bの上下フランジ12a,12bをボルト結
合したので、それぞれの鉄骨梁12と上記拘束部材14
との一体化を図ることができる。
【0042】従って、上記各実施形態と同様に鉄骨梁1
2に作用する引張り力を、拘束部材14を介して鉄骨柱
10に圧縮力として作用させることができるとともに、
該鉄骨梁10に作用する剪断力を拘束部材14を介して
鉄骨柱10に支持させることができる。また、本実施形
態では上記鉄骨柱10のフランジ10a,10bにボル
ト結合した一対のL型鋼44間に、他方の鉄骨梁12B
のウェブ12cを挟持してボルト結合したので、この鉄
骨梁12Bを上記ブラケット42に支持させるのみなら
ず上記鉄骨柱10に直接に支持させることができるた
め、この鉄骨梁12Bの結合剛性を更に高めることがで
きる。
【0043】図17から図22は本発明の第4実施形態
を示し、図17は柱・梁接合部分の正面方向の斜視図、
図18は柱・梁接合部の背面方向の斜視図、図19は柱
・梁接合部分の平面図、図20は図17中J−J線断面
図、図21は図17中K−K線断面図、図22は図17
中L−L線断面図で、上記実施形態と同一構成部分に同
一符号を付して重複する説明を省略して述べる。
【0044】即ち、この実施形態では建物の端部にあっ
て、一方向の鉄骨梁12Aが両側に設けられ、他方向の
鉄骨梁12Bが片側のみに設けられて、これら鉄骨梁1
2Aおよび鉄骨梁12BがT字状に配置される場合を示
す。この実施形態にあっても上記第3実施形態と同様に
鉄骨柱10および鉄骨梁12をそれぞれH型鋼で構成
し、かつ、鉄骨柱10の外周を拘束する拘束部材14
を、上下2組のT型鋼34と一組の第4溝型鋼36とに
よって構成してある。
【0045】そして、上記一組の第4溝型鋼36には上
下一対のブラケット38と、鉛直方向を指向して突出さ
れるブラケット40とがそれぞれ設けられており、これ
らブラケット40に一方向の鉄骨梁12Aのウェブ12
cがそれぞれボルト結合される。一方、上記T型鋼34
は片側のみに鉄骨梁12接続用のブラケット42が上下
に形成され、これら上下ブラケット42間に他方向の鉄
骨梁12Bの上下フランジ12a,12bがボルト結合
される。そして、該鉄骨梁12Bが設けられない側のT
型鋼34aは、図18に示すようにウェブ部分が短く形
成されたものが用いられる。
【0046】従って、この実施形態にあっても上記拘束
部材14を構成するT型鋼34および第4溝型鋼36は
勿論のこと、鉄骨梁12が接続されない部分のT型鋼3
4aにあっても既製品の型鋼を加工して形成することが
でき、該拘束部材14の組み付けに溶接を用いないこと
と相俟ってコスト低減を達成できる。
【0047】ところで、上記各実施形態では鉄骨柱10
として第1,第2実施形態ではボックスコラムを用い、
第3,第4実施形態ではH型鋼を用いた場合を開示した
が、これらボックスコラム,H型鋼に限ることなく他の
断面形状を備えた鉄骨柱、例えば断面U字状となる溝型
鋼を鉄骨柱10として用いた場合にも同様の作用・効果
を発揮することができる。勿論、上記鉄骨柱10に接続
される鉄骨梁12は、該鉄骨柱10に対して四方に配置
されて十字状を成す場合、T字状に配置される場合、L
字状に配置される場合のいずれにあっても本発明を適用
できることはいうまでもない。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
示す鉄骨造の柱・梁接合工法にあっては、鉄骨柱の鉄骨
梁が取り付く部分の外周を、型鋼または鋼板を加工した
複数の部材を互いにボルト結合しつつ囲繞して、該鉄骨
柱の外周を拘束する拘束部材を構成し、この拘束部材を
上記鉄骨柱にボルト結合するとともに、該拘束部材に上
記鉄骨梁をボルト結合して接続したので、柱・梁仕口部
に入力される鉄骨梁の曲げによる引張り力は、上記拘束
部材を介して圧縮力に変えて入力させることができると
ともに、入力される鉄骨梁の剪断力は、上記拘束部材を
鉄骨柱に結合するボルトを介して該鉄骨柱に入力させる
ことができ、鉄骨梁に発生する変形力を効率よく鉄骨柱
に伝達できるとともに、上記拘束部材により鉄骨柱の面
外変形を阻止して柱・梁仕口部の結合強度を高めること
ができる。
【0049】従って、上記拘束部材は工場等で予め製作
しておくことにより、現場では該拘束部材を鉄骨柱にボ
ルト結合すればよく、また、鉄骨梁を上記拘束部材にボ
ルト結合すればよい。このため、現場での溶接作業を無
くすことができ、また、拘束部材は鉄骨柱の外周を囲繞
する形状でこれを現場でボルト結合されるため、安価な
既存の型鋼や鋼板を用いて予め加工したものを、溶接を
用いることなく現場で簡単に組み付けることができる。
【0050】このように、溶接を用いないことにより、
鉄骨加工を切断・穴明けだけの溶接をしない工法とし、
鉄骨加工業者の技術を不要として作業工数を削減するこ
とができる。また、溶接のための工作図を省力化できる
とともに、柱と梁を分離して発注することができ、か
つ、既製品等の安価な材料を選定することができるとと
もに、運搬費が安くなるように嵩張らない鉄骨形状にし
て現場に搬入することができる。従って、鉄骨架構の建
て方時の架設費を安く抑えることができる。
【0051】また、本発明の請求項2に示す鉄骨造の柱
・梁接合工法にあっては、上記鉄骨柱を断面矩形状のボ
ックスコラムで構成するとともに、上記鉄骨梁を上下フ
ランジおよびウェブからなるH型鋼で構成し、鉄骨柱の
外周を拘束する拘束部材を、両端部が上記鉄骨柱から突
出して対向配置され、該鉄骨柱の外側にそれぞれが当接
する一組の第1溝型鋼と、これら第1溝型鋼の対向面間
を互いに連結し、上記鉄骨柱の外側にそれぞれが当接す
る一組の第2溝型鋼とで構成したので、これら第1,第
2溝型鋼にあっても既製品の型鋼を用いることができ、
そして、上記拘束部材をボルト結合により鉄骨柱と一体
化させることができる。従って、既製品の型鋼を予め工
場等で加工したものを現場でボルト結合により組み立て
ることができるため、溶接を不要とすることができ、上
記請求項1に示したと同様の効果を発揮することができ
る。
【0052】更に、本発明の請求項3に示す鉄骨造の柱
・梁接合方法にあっては、上記第1溝型鋼の外側に鉛直
方向を指向するブラケットを突出し、このブラケットと
上記一方向に配置される鉄骨梁のウェブとをボルト結合
したので、このブラケットによって鉄骨梁と第1溝型鋼
との結合剛性を高め、延いてはこの鉄骨梁の仕口部の剛
性を更に高めることができる。
【0053】更にまた、請求項4に示す本発明の鉄骨造
の柱・梁接合方法にあっては、上記鉄骨柱および上記鉄
骨梁をそれぞれH型鋼で構成し、これら鉄骨柱および鉄
骨梁を既製品の型鋼を用いることができる。また、上記
拘束部材を、両端部が上記鉄骨柱の両側フランジから突
出して、水平方向および上下方向にそれぞれ対を成して
配置され、それぞれが上記鉄骨柱の両側フランジに当接
する上下2組のT型鋼と、これら上下2組のT型鋼のそ
れぞれの同一側に突出される端部間に跨ってボルト結合
されるとともに、上記鉄骨柱の両側フランジの先端に当
接する一組の第4溝型鋼とで構成したので、これらT型
鋼および第4溝型鋼にあっても既製品の型鋼を用いて予
め工場等で加工し、これを現場に搬入してそれぞれを上
記鉄骨柱の外周を囲繞するようにしてボルト結合するこ
とができる。
【0054】そして、上記第4溝型鋼から鉛直方向を指
向して突出するブラケットに、一方向に配置される鉄骨
梁のウェブをボルト結合する一方、上記T型鋼から水平
方向に突出する上下ブラケット間に、他方向に配置され
る鉄骨梁の上下フランジをボルト結合したので、それぞ
れの鉄骨梁と上記拘束部材との一体化を図ることがで
き、上記請求項2で述べたように鉄骨梁に作用する引張
り力を鉄骨柱に圧縮力として作用させることができると
ともに、該鉄骨梁に作用する剪断力を拘束部材を介して
鉄骨柱に支持させることができる。
【0055】また、本発明の請求項5に示す鉄骨造の柱
・梁接合工法にあっては、上記鉄骨柱のフランジ外側の
上記上下T型鋼間に、鉛直方向を指向する一対のL型鋼
を、鉄骨梁のウェブの厚みに相当する間隔をもってボル
ト結合し、これらL型鋼間に上記他方に配置される鉄骨
梁のウェブを挟持してボルト結合したので、この鉄骨梁
を上記ブラケットに支持させるのみならず上記鉄骨柱に
直接に支持させることができるため、この鉄骨梁の結合
剛性を更に高めることができるという優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す柱・梁接合部分の
斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態を示す柱・梁接合部分の
平面図である。
【図3】図1中のA−A線断面図である。
【図4】図1中のB−B線断面図である。
【図5】図1中のC−C線断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態を示す柱・梁接合部分の
正面方向の斜視図である。
【図7】本発明の第2実施形態を示す柱・梁接合部の背
面方向の斜視図である。
【図8】本発明の第2実施形態を示す柱・梁接合部分の
平面図である。
【図9】図6中のD−D線断面図である。
【図10】図6中のE−E線断面図である。
【図11】図6中のF−F線断面図である。
【図12】本発明の第3実施形態を示す柱・梁接合部分
の斜視図である。
【図13】本発明の第3実施形態を示す柱・梁接合部分
の平面図である。
【図14】図12中のG−G線断面図である。
【図15】図12中のH−H線断面図である。
【図16】図12中のI−I線断面図である。
【図17】本発明の第4実施形態を示す柱・梁接合部分
の正面方向の斜視図である。
【図18】本発明の第4実施形態を示す柱・梁接合部の
背面方向の斜視図である。
【図19】本発明の第4実施形態を示す柱・梁接合部分
の平面図である。
【図20】図17中のJ−J線断面図である。
【図21】図17中のK−K線断面図である。
【図22】図17中のL−L線断面図である。
【符号の説明】
10 鉄骨柱 12 鉄骨梁 12A 一方向の鉄骨梁 12B 他方向の鉄骨梁 14 拘束部材 16 第1溝型鋼(部材) 18 第2溝型鋼(部材) 26 第3溝型鋼(部材) 34 T型鋼(部材) 36 第4溝型鋼(部材)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄骨柱に鉄骨梁が接続されるようになっ
    た鉄骨造の柱・梁接合工法において、鉄骨柱の鉄骨梁が
    取り付く部分の外周を、型鋼または鋼板を加工した複数
    の部材を互いにボルト結合しつつ囲繞して、該鉄骨柱の
    外周を拘束する拘束部材を構成し、この拘束部材を上記
    鉄骨柱にボルト結合するとともに、該拘束部材に上記鉄
    骨梁をボルト結合して接続することを特徴とする鉄骨造
    の柱・梁接合工法。
  2. 【請求項2】 上記鉄骨柱を断面矩形状のボックスコラ
    ムで構成するとともに、上記鉄骨梁を上下フランジおよ
    びウェブからなるH型鋼で構成し、かつ、上記拘束部材
    を、両端部が上記鉄骨柱から突出して対向配置され、該
    鉄骨柱の外側にそれぞれが当接する一組の第1溝型鋼
    と、これら第1溝型鋼の対向面間を互いに連結し、上記
    鉄骨柱の外側にそれぞれが当接する一組の第2溝型鋼と
    で構成し、これら第1,第2溝型鋼を上記鉄骨柱にボル
    ト結合し、上記第1溝型鋼の上下両端から水平方向に突
    出するブラケット間に、一方向に配置される鉄骨梁の上
    下フランジをボルト結合する一方、上記第1溝型鋼の対
    向する両端部間に上下に対を成す第3溝型鋼をボルト結
    合し、これら第3溝型鋼間に他方向に配置される鉄骨梁
    の上下フランジをボルト結合することを特徴とする請求
    項1に記載の鉄骨造の柱・梁接合工法。
  3. 【請求項3】 上記第1溝型鋼の外側に鉛直方向を指向
    するブラケットを突出し、このブラケットと上記一方向
    に配置される鉄骨梁のウェブとをボルト結合することを
    特徴とする請求項2に記載の鉄骨造の柱・梁接合工法。
  4. 【請求項4】 上記鉄骨柱を両側フランジとウェブから
    なるH型鋼で構成し、上記鉄骨梁を上下フランジとウェ
    ブからなるH型鋼で構成し、かつ、上記拘束部材を、両
    端部が上記鉄骨柱の両側フランジから突出して、水平方
    向および上下方向にそれぞれ対を成して配置され、それ
    ぞれが上記鉄骨柱の両側フランジに当接する上下2組の
    T型鋼と、これら上下2組のT型鋼のそれぞれの同一側
    に突出される端部間に跨ってボルト結合されるととも
    に、上記鉄骨柱の両側フランジの先端に当接する一組の
    第4溝型鋼とで構成し、上記T型鋼を上記鉄骨柱の両側
    フランジにボルト結合し、上記第4溝型鋼から鉛直方向
    を指向して突出するブラケットに、一方向に配置される
    鉄骨梁のウェブをボルト結合する一方、上記T型鋼から
    水平方向に突出する上下ブラケット間に、他方向に配置
    される鉄骨梁の上下フランジをボルト結合することを特
    徴とする請求項1に記載の鉄骨造の柱・梁接合工法。
  5. 【請求項5】 上記鉄骨柱のフランジ外側の上記上下T
    型鋼間に、鉛直方向を指向する一対のL型鋼を、鉄骨梁
    のウェブの厚みに相当する間隔をもってボルト結合し、
    これらL型鋼間に上記他方に配置される鉄骨梁のウェブ
    を挟持してボルト結合したことを特徴とする請求項4に
    記載の鉄骨造の柱・梁接合工法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003016147A (ja) * 2001-06-29 2003-01-17 Nippon Steel Corp 構造物生産情報処理装置、構造物生産システム、及び構造物生産方法、並びにその記憶媒体及びプログラム
KR20030042699A (ko) * 2001-11-23 2003-06-02 이연주 건물 철골 구조물 조립 구조 및 이에 적합한 방법
CN110939230A (zh) * 2019-12-10 2020-03-31 集束智能装配科技有限公司 一种组合式转角柱与屋面梁的连接节点结构

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