JPH11117248A - 金属片回収用車両 - Google Patents

金属片回収用車両

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JPH11117248A
JPH11117248A JP29945297A JP29945297A JPH11117248A JP H11117248 A JPH11117248 A JP H11117248A JP 29945297 A JP29945297 A JP 29945297A JP 29945297 A JP29945297 A JP 29945297A JP H11117248 A JPH11117248 A JP H11117248A
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JP
Japan
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vehicle
casing
metal pieces
collecting
metal
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JP29945297A
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English (en)
Inventor
Shizuo Goto
静雄 後藤
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SEITOO KK
Original Assignee
SEITOO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気吸着作用により走行面上に散在した金属
片を回収する際、比較的高速度で走行しても一旦引き上
げられた金属片を落下させることなく回収できる新規な
金属片回収用車両を提供する。 【解決手段】 ケーシング2と、ケーシング2内部にス
ライド可能に収納される磁石片ユニット3とを具えた回
収装置1を金属片回収用車両10の後輪11Bの直前に
設置し、磁石片ユニット3の後方に一旦磁力によって引
き上げられた金属片Aの落下を防止するキャッチフラッ
プ25が設けられ、またケーシング2の底面に回収後の
金属片Aを集積して落下させるしごき板26が設けられ
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は路面や床面等の走行
面上に散在する金属片を磁気吸着作用により回収する車
両に関するものであり、特に比較的高速度で走行しなが
ら金属片を回収できる新規な金属片回収用車両に係るも
のである。
【0002】
【発明の背景】高速道路等の路面あるいは工場内の床面
には釘、空缶、ボルト、ナット、削り屑等の多くの金属
片が散在しており、これらの金属片を回収する車両には
これらを回収する装置が搭載されている。そしてこのよ
うな装置の多くは従来から回転するブラシにより金属片
を吸引するというものであった。しかしながらこのよう
な手法では作業中ブラシを回転させるモータ等を駆動す
るため、コストの低減が図れず、またブラシが金属片を
うまく回収せず、逆に走行面上に金属片を立たせてしま
い車両の後輪を破裂させてしまうこともあった。
【0003】このようなことから種々の試みが提案され
ており、その一例として特開平3−107006号「無
人搬送車の床清掃装置」が開示されている。この装置は
非磁性材により形成されたケーシングの上部を開口さ
せ、このケーシング内を上下にスライド可能に構成され
た磁石を収納したものである。そしてこの装置を回収用
車両にほぼ垂直に取り付け、磁力を利用して主にケーシ
ング下面に金属片を吸着させ、回収した金属片を除去す
る際には、収納していた磁石をケーシングから引き上
げ、金属片をその自重で落下させるというものである。
【0004】しかしながらこのような手法はコスト低減
が図れ、また比較的低速度で走行する工場内の作業には
適しているものの、例えば高速道路の路肩で作業する場
合のような比較的高速度で走行する際の回収には適さな
いものであった。すなわち比較的高速度で走行しながら
作業する際には、路面に散在する金属片が磁気吸着作用
により一旦付着しようとして引き上げられても回収装置
自体も回収用車両と同速度で移動しているため、金属片
がうまく吸着されず再び飛び散って路面に落下するとい
う問題が発生していた。
【0005】
【開発を試みた技術課題】本発明はこのような背景を認
識してなされたものであり、例えば高速道路のような比
較的高速度で走行しながら回収作業をする場合でも一旦
引き上げられた金属片を落下させることなく回収でき、
且つコスト低減も図れ、回収後の金属片を簡単に除去で
きる新規な金属片回収用車両の開発を試みたものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち請求項1記載の
金属片回収用車両は、路面あるいは床面等の走行面上に
散在する金属片を車両下方に設けられた回収装置の磁気
吸着作用により回収する車両において、前記回収装置は
磁石片ユニットの後方に一旦磁力によって引き上げられ
た金属片の落下を防止するキャッチフラップを設けたこ
とを特徴として成るものである。この発明によれば、一
旦磁力により引き上げられた金属片を落下させることが
ないため、散在した金属片をきれいに回収できる。また
モータ等を駆動させる駆動源を必要としないため、徹底
したコストの低減が図れる。
【0007】また請求項2記載の金属片回収用車両は、
前記請求項1記載の要件に加え、前記回収装置の磁石片
ユニットはケーシング内部にスライド可能に収納される
ことを特徴として成るものである。この発明によれば、
金属片を回収する際にはケーシングに収納した磁石片ユ
ニットによりケーシング底面に確実に吸着させることが
でき、また回収後の金属片を除去する際には収納されて
いた磁石片ユニットを引き出すことにより安全且つ簡単
に行える。
【0008】更にまた請求項3記載の金属片回収用車両
は、前記請求項1または2記載の要件に加え、前記回収
装置のケーシング底面に磁石片ユニットのスライド方向
に対してほぼ垂直方向に回収後の金属片を集積して落下
させるしごき板を設けたことを特徴として成るものであ
る。この発明によれば、回収後の金属片の除去がより簡
単且つ確実に行える。
【0009】更にまた請求項4記載の金属片回収用車両
は、前記請求項1、2または3記載の要件に加え、前記
回収装置はブラケットを介して車両の後輪の直前に設置
されることを特徴として成るものである。この発明によ
れば、回収装置は清掃用の車両だけでなく、ブラケット
を介して種々の車両に搭載することが可能である。また
後輪の直前に設置するため、例えば前輪やブラシで釘を
立たせた状態にしても回収装置により回収されるため、
後輪を破裂させることがない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明を図示の実施の形態に
基づき説明する。説明にあたってはまず金属片回収用車
両10の概略について説明し、次いでこの車両に搭載さ
れ散在する金属片Aを回収する回収装置1について説明
する。まず金属片回収用車両10は路面等に散在した金
属片Aを吸い込み、走行面をきれいにするためのもので
ある。この金属片回収用車両10は図1(a)に示すよ
うに一例として複数の車輪11(前輪と後輪を区別する
場合には前輪を11A、後輪を11Bとする)と、前輪
11Aと後輪11Bの間に設けられる複数のブラシ12
と荷台に設けられる吸込装置13と、後輪11Bの直前
に設けられる金属片Aの回収装置1とを具えて成るもの
である。そして走行面上に散在している金属片Aの一部
は複数のブラシ12により掃き集められ、吸込装置13
に貯留され、残りは回収装置1によりきれいに回収され
ることになる。なお金属片回収用車両10には必ずしも
このようなロードスイーパータイプが適用されるもので
はなく、例えばガードレール清掃車や散水車あるいはパ
トロールカーと呼ばれる道路点検用車両または工場内で
部品等を運搬する運搬車両等、種々の車両が適用される
ものである。
【0011】次に回収装置1について説明する。この回
収装置1は、図1(a)(b)に示すように金属片回収
用車両10の後輪11Bの直前に設置されるものであ
り、一例としてケーシング2と、このケーシング2内に
スライド自在に収納される磁石片ユニット3と、ロック
機構4とを具えて成るものである。なお磁石片ユニット
3は回収装置1が金属片回収用車両10の下方に取り付
けられることから、一例として車両の幅方向に横スライ
ド式に構成されるものである。以下各構成部を概略的に
説明する。
【0012】まずケーシング2について説明する。ケー
シング2はステンレススチール、銅、アルミニウム、樹
脂等の非磁性体の材料により細長い筒状に形成されるも
のであり、一例として図1(b)に示すようにケーシン
グ本体21の上部を蓋体22で覆うように構成されてい
る。またケーシング2は磁石片ユニット3を受け入れる
ための開口部23を有しており、金属片回収用車両10
へ取り付ける際には、この開口部23を金属片回収用車
両10の外側に向けて配することにより磁石片ユニット
3を横スライド式に構成するものである。因みに磁石片
ユニット3を円滑にスライドさせるため磁石片ユニット
3と蓋体22との間に通気孔が形成されている。なおこ
の実施の形態ではケーシング本体21と蓋体22とを別
体で形成し、溶接等で接合しているが、一体で形成して
も構わない。
【0013】またケーシング2の上部には回収装置1を
金属片回収用車両10に搭載するためのブラケット24
が設けられ、ケーシング2の下部にはキャッチフラップ
25としごき板26が設けられる。キャッチフラップ2
5は一例としてゴム等により衝立状に形成されるもので
あり、一旦磁力により引き上げられた金属片Aを落下さ
せないためのものである。すなわち路面等に散在する金
属片Aは磁気吸着力により一旦引き上げられてもすべて
が吸着されるとは限らず、特に金属片回収用車両10が
比較的速い速度で走行する場合には、磁力を発する回収
装置1自体も車両と同速度で移動するため引き上げられ
た金属片Aがうまくケーシング2の底部に付着せず、再
び落下することがあり、キャッチフラップ25がこれを
防止するのである。このようなことからキャッチフラッ
プ25は、図2に示すように少なくともケーシング2の
後輪11B側の下方すなわち金属片回収用車両10の走
行方向に対して後方側に設けられるものであるが、図2
の一点鎖線で示すように走行方向側を除いたすべてに設
けても構わない。
【0014】しごき板26は一例として銅、アルミニウ
ム等の非磁性体により板状に形成されるものであり、ケ
ーシング2の底面において磁石片ユニット3のスライド
方向とほぼ垂直方向に設けられるものである。このしご
き板26は回収後の金属片Aをケーシング2の底面から
除去する際、金属片Aを集積して落下させるためのもの
である。すなわちケーシング2の底面に付着した金属片
Aを除去する際には必然的にケーシング2内部に収納し
ていた磁石片ユニット3をスライドさせ、引き出すこと
になるが、磁石片ユニット3のスライドに伴い金属片A
もケーシング2底面を移動してしまうため、しごき板2
6がこの移動を阻止し、金属片Aを集積して落下させる
のである。このようなことから、しごき板26はケーシ
ング2の底面に適宜の枚数形成されるものである。
【0015】次に磁石片ユニット3について説明する。
磁石片ユニット3は一例としてブロック状の永久磁石を
適宜の配列で固定した磁石片本体31と、引出レバー3
2とを具えて成るものである。なお磁石片本体31には
鉄心にコイルを巻き、これに電流を流し磁界を発生させ
る電磁石の形態をとることも可能である。
【0016】次にロッック機構4について説明する。ロ
ック機構4は、図1(b)に示すように一例としてロッ
クピン41と、ケーシング2に形成されたピン受入孔4
2と、磁石片ユニット3に形成されたピン保持孔43と
を具えて成るものであり、路面等の清掃中など磁石片ユ
ニット3の抜け落ちを防止するためのものである。そし
てロック機構4は磁石片ユニット3を収納した後、ロッ
クピン41をピン受入孔42及びピン保持孔43に挿入
してロックがなされるものである。このためロックピン
41の先端部はピン保持孔43での保持を確実にするた
め、例えばオネジ状に形成されたり、あるいはボール状
など適宜の形状に形成されるものであり、ピン保持孔4
3の先端部もこれに対応してメネジ状あるいはボールキ
ャッチ状などに形成されるものである。
【0017】次に以上のように構成される回収装置1を
適用して金属片Aを回収する作動態様について説明す
る。 (1)装置の設定 まず金属片Aが散在する路面等と、金属片Aを吸着する
ケーシング2の底面との間隔が車両速度、吸着面の大き
さ等により適宜設定される。この際、路面とキャッチフ
ラップ25との間隔も適宜設定されるものである。
【0018】(2)金属片の吸着 路面等に散在する金属片Aは回収装置1の通過にともな
い磁石片ユニット3により発せられる磁気吸着力により
引き付けられる。その際、回収装置1自体も金属片回収
用車両10と同速度で移動しているため、金属片Aの中
には直接ケーシング2の底面に吸着されるものだけでな
く、例えば図3に示すように路面から引き上げられて、
まずキャッチフラップ25に当たり、キャッチフラップ
25に弾き返された後、ケーシング2の底面に吸着され
るものもある。また図3に併せて示すように一度ケーシ
ング2に吸着されたものでも衝撃が大きい場合には、ケ
ーシング2の底面から飛び出し、後方のキャッチフラッ
プ25に弾き返されて再度ケーシング2に吸着されるも
のもある。いずれにしてもキャッチフラップ25が磁気
吸着力により一旦引き上げられた金属片Aの落下防止の
作用を担うことにより金属片Aがケーシング2の底面に
吸着されることとなる。
【0019】(3)回収後の金属片の除去 金属片Aをケーシング2の底面に適宜の量、吸着させた
後、金属片Aは除去される。その際まずロックピン41
がピン保持孔43及びピン受入孔42から引き抜かれ、
ロック機構4が解除される。その後、ケーシング2内に
収納されていた磁石片ユニット3がスライドされ引き出
されることになる。そして磁石片ユニット3のスライド
に伴ってケーシング2の底面に吸着されていた金属片A
はケーシング2の底面上を開口部23の方向に移動する
ことになるが、図4に示すように、しごき板26の部分
でこの移動が阻止される。このため金属片Aは、しごき
板26の部分で徐々に集積されることになり、磁石片ユ
ニット3の磁力が及ばなくなると金属片Aは落下するこ
とになり、適宜の受け部材で取り出される。
【0020】
【発明の効果】まず請求項1記載の金属片回収用車両に
よれば、比較的高速度で走行する作業においてもキャッ
チフラップ25が金属片Aの落下防止の作用を担うた
め、きれいに回収できる。またモータ等を駆動させる駆
動源を必要としないため設備費用、運転費用の低減が図
れる。
【0021】また請求項2記載の金属片回収用車両によ
れば、走行面上に散在した金属片Aを回収する際にはケ
ーシング2に収納した磁石片ユニット3により確実に吸
着させることができ、また回収後の金属片Aを除去する
際には収納されていた磁石片ユニット3を引き出すこと
により安全且つ簡単に行える。
【0022】更にまた請求項3記載の金属片回収用車両
によれば、回収後の金属片Aの除去がより簡単且つ確実
に行える。
【0023】更にまた請求項4記載の金属片回収用車両
によれば、ケーシング2はブラケット24を介して種々
の車両に搭載することが可能である。また回収装置1を
後輪11Bの直前に設置するため、後輪11Bを破裂さ
せることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の金属片回収用車両並びに金属片回収装
置を示す斜視図である。
【図2】回収装置の底部を示す斜視図である。
【図3】散在する金属片の回収の様子を示す説明図であ
る。
【図4】回収後の金属片を除去する様子を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 回収装置 2 ケーシング 3 磁石片ユニット 4 ロック機構 10 金属片回収用車両 11 車輪 11A 前輪 11B 後輪 12 ブラシ 13 吸込装置 21 ケーシング本体 22 蓋体 23 開口部 24 ブラケット 25 キャッチフラップ 26 しごき板 31 磁石片本体 32 引出レバー 41 ロックピン 42 ピン受入孔 43 ピン保持孔 A 金属片

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 路面あるいは床面等の走行面上に散在す
    る金属片を車両下方に設けられた回収装置の磁気吸着作
    用により回収する車両において、前記回収装置は磁石片
    ユニットの後方に一旦磁力によって引き上げられた金属
    片の落下を防止するキャッチフラップを設けたことを特
    徴とする金属片回収用車両。
  2. 【請求項2】 前記回収装置の磁石片ユニットはケーシ
    ング内部にスライド可能に収納されることを特徴とする
    請求項1記載の金属片回収用車両。
  3. 【請求項3】 前記回収装置のケーシング底面に磁石片
    ユニットのスライド方向に対してほぼ垂直方向に回収後
    の金属片を集積して落下させるしごき板を設けたことを
    特徴とする請求項1または2記載の金属片回収用車両。
  4. 【請求項4】 前記回収装置はブラケットを介して車両
    の後輪の直前に設置されることを特徴とする請求項1、
    2または3記載の金属片回収用車両。
JP29945297A 1997-10-15 1997-10-15 金属片回収用車両 Pending JPH11117248A (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007059557A1 (en) * 2005-11-22 2007-05-31 Lindtall Pty Ltd A debris collecting apparatus
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