JPH1161761A - 路上金属片除去装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業性がよく、構造簡単な路上金属片の回収
装置を提供すること。 【解決手段】 牽引される車体（１）に昇降自在にマグ
ネットドラム（７）を取り付け、車体に設けられた走行
車輪（１０）でドラム（７）を駆動し、ドラム（７）に
当接するスクレーパ（１５）と回収箱（８）とを設けて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、路上に散逸してい
る金属片を除去する除去装置で、詳細には作業車両で牽
引され金属片を除去する清掃車に関する。

【０００２】

【従来の技術】路面を回転ブラシで清掃しごみを吸引す
るバキューム清掃車は知られている。また、金属片を車
両に設けられたマグネットを有する回転体に吸引して路
上の金属片を除去する清掃車も知られている（例えば、
特開平９−５９９５４号公報参照）。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
技術においては電磁石が用いられているので、バッテリ
が必要であり、それにともなってジェネレータも必要で
あり、重量が大となり、コストも掛かり、技術的にはメ
ンテナンスも複雑であり、電気系統のトラブル等のため
耐久性が低下すると言う問題がある。

【０００４】また、特開平９−１３３３９号公報の技術
が開示されているが、本願の課題に関するものでない。

【０００５】したがって、本発明は作業性がよく、構造
簡単で路上の金属片を手軽に除去、回収できる路上金属
片除去装置を提供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、牽引さ
れる車体とその車体に昇降手段を介して取り付けられた
マグネットドラムとそのマグネットドラムを駆動する駆
動手段とマグネットドラムの表面に吸引された金属片を
除去するスクレーパと除去された金属片を収納する回収
箱とを有していることを特徴とする路上金属片除去装
置。

【０００７】また、本発明によれば、前記昇降手段はマ
グネットドラムが回転自在に支持されたフレームとその
フレームに回転自在に取り付けられたねじ棒とそのねじ
棒と螺合するねじ孔部材を有する車体に取り付けられた
アームとで構成されている。また、本発明によれば、前
記駆動手段は車体に取り付けられた車輪とその車輪に固
着されたスプロケットホイルとチェーンとで構成されて
いる。

【０００８】さらに、本発明によれば、牽引される車体
に固設されたアームを有し、そのアームの端部に設けら
れたねじ孔部材と螺合するねじ棒とそのねじ棒に取り付
けられたフレームとそのフレームに回転自在に設けられ
たマグネットドラムとそのマグネットドラムに取り付け
られたスプロケットホイルと車輪に取り付けられたスプ
ロケットホイルとがチェーンにより連結され、車体が牽
引されることにより回転されるマグネットドラムの表面
に吸引された金属片を除去するスクレーパと除去された
金属片を収納する回収箱とを有している。

【０００９】また、前記駆動手段はスプロケットホイル
とチェーンとに限定されるものでなく、車体に取り付け
られた車輪により駆動される駆動手段であれば、Ｖベル
ト或はギヤとシャフトとで構成されていてもよい。

【００１０】本発明は上記のように構成されており、路
上の釘、ボルト等の除去、回収ができるので、車両のパ
ンクを防止できる。また、路上の鉄粉が無くなるので、
雨天時等に鉄粉が車体に付着して塗装膜を損傷し、錆の
発生原因となることが防止できる。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を説明する。

【００１２】図１は本発明にかかる路上金属片除去装置
の一実施の形態を示し、車体１の前端上部にはアーム２
が固設され、そのアーム２の先端部２ａにはハンドル４
ａを有するねじ棒４と螺合するねじ孔部材３が設けら
れ、ねじ棒４の先端はフレーム５の前端部５ａに回転自
在に取り付けられている。

【００１３】そして、そのフレーム５は車体１の後方で
ピン６により車体１に枢着されており、ハンドル４ａの
回転によりフレーム５の前端部５ａが車体１に対して昇
降するよう構成されている。また、フレーム５の前端部
５ａの下部にはマグネットドラム７が回転自在に設けら
れており、そのマグネットドラム７は、図２を参照し
て、ドラム７の外周内面に多数の永久磁石７ａが埋設さ
れている従来公知のマグネットドラム７が取り付けられ
ている。

【００１４】また、車体１の後部には走行用の車輪１
０、１０ａが独立して回転するよう設けられており、そ
の片側（図示の例では左側）の車輪１０にはスプロケッ
ト１１が固着されており、マグネットドラム７に固着さ
れたギヤ１４と噛み合うアイドラギヤ１３に固定された
スプロケット１２とはチェーン２０で連結され、車輪１
０とマグネットドラム７とは逆方向に回転するよう構成
されている。なお符号２１はチェーン２０のテンショナ
を示している。

【００１５】そして、図２をも参照して、マグネットド
ラム７の外周にはドラムの外周に吸引された金属片２５
を除去するスクレーパ１５がその先端部１５ａがドラム
７に当接するよう金属片を収納する回収箱８に取り付け
られており、その回収箱８はフレーム５に取り付けられ
ている。また、スクレーパ１５には先端部１５ａが調節
可能にビス１８で取り付けられ、アジャスタ１６で先端
部１５ａを移動してスクレーパ１５に予め設けられた図
示が省略されているねじ孔にあわせてビス１８で固定す
るよう構成されている。ここで、符号１ａは作業車に連
結する連結部、１０ｂはキャスタをそれぞれ示してい
る。

【００１６】以下作用について説明する。

【００１７】作業に際し、先ず作業用車両に車体１の連
結部１ａを連結し、ハンドル４ａによりマグネットドラ
ム７が路面から３０〜４５ミリ程度になるようドラムの
高さを調整する。この場合、低すぎると路面の凹凸にド
ラムが当たって損傷し、高過ぎると路上の金属片の吸引
が悪くなり、清掃の効果が低下する。作業車で牽引して
時速５〜１０キロメートル程度で清掃する路面を走行す
れば、マグネットドラム７はＡ方向（図２）に回転し、
路上の金属片２５がドラム７の表面に吸引され付着す
る。付着後約３／４回転したところでスクレーパ１５に
よりドラム７から除去された金属片２５は回収箱８に回
収・収納されるので、作業終了後に回収箱の金属片を処
理すればよい。

【００１８】そして、長時間使用してスクレーパ１５の
先端部５ａが摩耗した場合、ビス１８を取り外し、調整
装置１６でスクレーパ１５ａをドラムに当たるよう調整
し、ビス１８を取り付ければ、スクレーパ１５は適切に
使用される状態となる。

【００１９】また、ドラム７は進行方向に向かって回転
するよう構成されているため、路上の金属片２５にドラ
ム７が乗り上げることはなく、ドラムが損傷することを
防止している。

【００２０】

【発明の効果】本発明は上記のように構成されており、
路上の釘、ボルト等の除去、回収ができるので、車両の
パンクを防止できる。また、路上の鉄粉が無くなるの
で、雨天時等に鉄粉が車両に付着し錆の発生原因となる
ことが防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態を示す金属片除去装置を
示す斜視図。

【図２】図１の要部を示す側面図。

【符号の説明】

１・・・車体 ２・・・アーム ３・・・ねじ孔部材 ４・・・ねじ棒 ５・・・フレーム ７・・・マグネットドラム ８・・・回収箱 １０、１０ａ・・・車輪 １１、１２・・・スプロケットホイル １３・・・アイドラギヤ １４・・・ギヤ １５・・・スクレーパ

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 牽引される車体とその車体に昇降手段を
   介して取り付けられたマグネットドラムとそのマグネッ
   トドラムを駆動する駆動手段とマグネットドラムの表面
   に吸引された金属片を除去するスクレーパと除去された
   金属片を収納する回収箱とを有していることを特徴とす
   る路上金属片除去装置。
2. 【請求項２】 前記昇降手段はマグネットドラムが回転
   自在に支持されたフレームとそのフレームに回転自在に
   取り付けられたねじ棒とそのねじ棒と螺合するねじ孔部
   材を有する車体に取り付けられたアームとで構成されて
   いる請求項１記載の路上金属片除去装置。
3. 【請求項３】 前記駆動手段は車体に取り付けられた車
   輪とその車輪に固着されたスプロケットホイルとチェー
   ンとで構成されている請求項１記載の路上金属片除去装
   置。
4. 【請求項４】 牽引される車体に固設されたアームを有
   し、そのアームの端部に設けられたねじ孔部材と螺合す
   るねじ棒とそのねじ棒が取り付けられたフレームとその
   フレームに回転自在に設けられたマグネットドラムとそ
   のマグネットドラムに取り付けられたスプロケットホイ
   ルと車輪に取り付けられたスプロケットホイルとがチェ
   ーンにより連結され、車体が牽引されることにより回転
   されるマグネットドラムの表面に吸引された金属片を除
   去するスクレーパと除去された金属片を収納する回収箱
   とを有していることを特徴とする路上金属片除去装置。