JPH11116996A - 尿石防止剤及びその製造法 - Google Patents
尿石防止剤及びその製造法Info
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- JPH11116996A JPH11116996A JP28330197A JP28330197A JPH11116996A JP H11116996 A JPH11116996 A JP H11116996A JP 28330197 A JP28330197 A JP 28330197A JP 28330197 A JP28330197 A JP 28330197A JP H11116996 A JPH11116996 A JP H11116996A
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Abstract
用・洗浄作用に優れたパラジクロロベンゼンを含有しな
い尿石防止剤を提供すること。 【解決手段】 トリイソプロピルトリオキサン等のトリ
アルキルトリオキサンと界面活性剤とを加熱撹拌し、相
溶性を有しかつ相溶物が室温において固化能を有するト
リアルキルトリオキサンと界面活性剤との組合せを選
び、該選ばれた組合せのトリアルキルトリオキサンと界
面活性剤に固体酸を含有せしめて得られる固形成型体を
40℃に加温しても溶融しないトリアルキルトリオキサ
ンと界面活性剤とスルファミン酸との組合せをさらに選
択し、該選択されたトリアルキルトリオキサンと界面活
性剤とスルファミン酸等の固体酸とを、加温・撹拌して
得られる混合物を冷却固化する。
Description
尿石の防止・予防に優れた作用を有する、パラジクロロ
ベンゼンを含有しない難崩壊性固形成型体状の尿石防止
剤及びその製造法に関する。
いう特性を有するパラジクロロベンゼンは、衣料用殺虫
剤の他、尿石防除剤などのトイレ用清浄剤等の基体とし
て、固体酸とともに用いることが知られている(特開昭
55−88766号公報、特開平8−206688号公
報、仏国特許第1501248号明細書、英国特許第8
97733号明細書等参照)。
トイレ清浄剤としては、例えば次のものが知られてい
る。ポリオキシアルキレン化合物と脂肪族モノイソシア
ネート化合物とを反応させて得られるウレタン化合物を
含有する、トイレ貯水槽へ直接投入するタイプの水洗ト
イレ用固型清浄剤のための徐溶解性基剤が知られている
(特開平8−67898号公報)。
安息香酸ブチル、アセト酢酸メタキシリダイド、アセト
酢酸アニリド又はアセト酢酸オルトトルイダイド(グル
ープ1)の1種以上及び同じく殺菌剤である2−ブロモ
−2ニトロ−1,3プロパンジオール(グループ2)を
含有してなるトイレ清浄剤が知られている(特開平7−
304604号公報)。
ル系非イオン界面活性剤の性質を有する蔗糖脂肪酸エス
テルからなる固型成型体をトイレ用スケール除去剤とす
ること(特開平7−26300号公報)や、特定粒度の
スルファミン酸とステアリン酸モノグリセライド等の水
溶性有機結合剤及び非イオン性界面活性剤からなる固型
成型体をトイレ用スケール除去剤とすること(特開平7
−48598号公報)が知られている。
アミンを有効成分として含有するトイレ貯水槽へ直接投
入するタイプの水洗トイレ用固型清浄剤(特開平8−6
7898号公報)や、スルホコハク酸とポリオキシアル
キレン型化合物とを含有する軟便付着防止効果と洗浄効
果に優れたトイレ用オートクリーナー組成物(特開平7
−173500号公報)や、2−ブロモ−2−ニトロプ
ロパン−1,3−ジオールを含有する洗浄水を循環使用
する便所用脱臭剤(特開平2−154764号公報)が
知られている。
酸に、エチレンオキサイドを50モルから120モル付
加したものからなるモノエステル型非イオン性界面活性
剤を配合した、水温に依存することなく、安定した色調
が得られる色素を含む水洗トイレ洗浄用固型組成物(特
開平8−81695号公報)や、1〜20価のポリオキ
シアルキレン化合物と、炭素原子数4〜16の脂肪族モ
ノイソシアネート化合物とを反応させて得られる分子量
1000〜100万の化合物を必須成分とする徐溶解剤
を、トイレ用自動芳香洗浄剤の基剤とすること(特開平
6−322392号公報)も知られている。
イ皮酸及びクロトン酸よりなる群から選ばれる1種又は
2種以上の低融点で水に対する溶解性が低い有機酸と、
水に対して適度な溶解性を有するコハク酸及び/又はフ
マル酸とを含む男子小便器用固型消臭剤が知られている
(特開平9−28777号公報)。
であって、トリアルキルトリオキサンを主体とする昇華
性基材に、洗浄成分としての界面活性剤及び洗浄助剤更
に香料を分散させた組成物を打錠成形してなる貯水式水
洗トイレット用洗浄芳香剤が知られており、この洗浄芳
香剤には必要に応じて、メチレンブルー等の色素やサリ
チル酸、サイアベンダゾール、安息香酸エステル等の殺
菌剤やEDTA等のイオン封鎖剤などの公知の配合剤を
添加してもよいことも知られている(特開昭55−14
1245号公報)。
いトイレ用以外の固形清浄剤が開示されているものとし
ては、例えば次のものがある。石鹸素地、アニオン性界
面活性剤及び/又は両性界面活性剤、グリセリンモノ脂
肪酸エステルを含有する、優れた泡立ちと、ふやけや溶
け崩れのない固形洗浄剤組成物が知られている(特開平
7−26299号公報)。
両性界面活性剤と、カルボン酸塩型アニオン界面活性剤
と、ノニオン界面活性剤と、多価アルコールとを含有す
る透明状で固形の洗浄剤組成物が知られている(特開平
7−62388号公報)。
メチレン、クマリン、P−ジクロルベンゼンおよびトリ
イソプロピルトリオキサンよりなる群から選ばれた1種
または2種以上の昇華性極性化合物にアダマンタンを配
合した組成物を溶融成形することを特徴とする賦香剤、
防虫剤、殺虫剤、防臭剤、防腐剤等に有効に使用できる
昇華性成形物の製造方法が知られている(特開昭53−
145920号公報)。
性、水不溶性等の特性を有することからトイレ清浄剤の
基剤等として多用されてきたが、近年、その排出基準及
び労働省衛生指針などにおいてその使用が問題にされて
きており、公共機関や鉄道関係機関においてはパラジク
ロロベンゼン含有製品の使用が敬遠されるようになって
きている。そこで、従来その基剤としてパラジクロロベ
ンゼンを用いていたトイレ清浄剤等におけるパラジクロ
ロベンゼン代替物となりうる基剤の開発が必要とされる
が、パラジクロロベンゼンを用いた場合に代わるような
固化性及び難崩壊性に優れ、かつ尿石防止作用に優れた
尿石防止剤は知られていなかった。
れ、かつ尿石防止作用・洗浄作用に優れたパラジクロロ
ベンゼンを含有しない尿石防止剤を提供することにあ
る。
を解決するため鋭意研究した結果、トリアルキルトリオ
キサンと相溶性を有し、かつ相溶後室温において固化能
を有する界面活性剤をスクリーニングするという方法を
採用すると、固化性及び難崩壊性に優れたトリアルキル
トリオキサンを含有する尿石防止剤用基剤を見出しうる
との知見に基づいて、本発明を完成するに至った。
オキサン等のトリアルキルトリオキサンと、該トリアル
キルトリオキサンと相溶性を有しかつ該トリアルキルト
リオキサンとの相溶物が室温において固化能を有する界
面活性剤と、スルファミン酸、コハク酸、アジピン酸等
から選ばれる1種又は2種以上の固体酸とを含有する固
形成型体からなり、例えばトリアルキルトリオキサンを
溶融して成型することにより得られる固形成型体を40
℃に加温しても溶融しない尿石防止剤、好ましくは固体
酸の含量がトリアルキルトリオキサンと界面活性剤と固
体酸の総量に対して20〜90重量%である尿石防止剤
に関する。
サン等のトリアルキルトリオキサンと界面活性剤とを加
熱撹拌し、相溶性を有しかつ相溶物が室温において固化
能を有するトリアルキルトリオキサンと界面活性剤との
組合せを選び、該選ばれた組合せのトリアルキルトリオ
キサンと界面活性剤に固体酸を含有せしめて得られる固
形成型体を40℃に加温しても溶融しないトリアルキル
トリオキサンと界面活性剤とスルファミン酸との組合せ
をさらに選択し、該選択されたトリアルキルトリオキサ
ンと界面活性剤とスルファミン酸、コハク酸、アジピン
酸等から選ばれる1種又は2種以上の固体酸とを、加温
・撹拌して得られる混合物を冷却固化することを特徴と
する尿石防止剤の製造法、好ましくは固体酸の含量がト
リアルキルトリオキサンと界面活性剤と固体酸の総量に
対して20〜90重量%である尿石防止剤の製造法に関
する。
オキサンのアルキル基としては、炭素数1から4の低級
アルキル基を例示することができ、その中でもイソプロ
ピル基、ter−ブチル基が好ましく、具体的化合物と
してはトリイソプロピルトリオキサンが特に好ましい。
トリイソプロピルトリオキサンは、融点62.5℃の水
に不溶の昇華性物質として公知の物質である。そして、
これらの化合物は、例えば特公昭52−39835号公
報、特公昭52−4555号公報等の記載に基づいて製
造することができる。
オン界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン界面活性
剤、アニオン界面活性剤等どのようなものでも使用しう
るが、非イオン界面活性剤が好ましい。本発明に用いら
れる界面活性剤として、例えば、ジステアリン酸エチレ
ングリコール(同「ペグノールEDS」)、ポリオキシ
エチレンオレイルエーテル(同「ペグノールO−16
A」、「ペグノールO−24」)、ポリオキシエチレン
セチルエーテル(同「ペグノールC−18」)、モノス
テアリン酸ソルビタン(同「ソルボンS−60」)、親
油性モノステアリン酸グリセリン(同「ソルボンMG−
100」)、親油性モノステアリン酸グリセリン、ポリ
オキシエチレンオレイルエーテル、分子量1000〜2
0000のポリエチレングリコール、プロピレンオキサ
イドとエチレンオキサイドとの共重合体からなる非イオ
ン界面活性等の界面活性剤を挙げることができる。
と相溶性を有しかつ該トリアルキルトリオキサンとの相
溶物が室温において固化能を有する界面活性剤は、後述
する相溶性試験、固化性試験、加温成形維持性試験によ
り選定することができる。
アルキルトリオキサンと候補となる界面活性剤との任意
割合の配合物を調製し、相溶性、固化性、加温成形維持
性の各項目について、相溶性試験、固化性試験、加温成
形維持性試験の順序で実験を行う。各試験項目をすべて
クリアーした配合物にさらに固体酸を含有させることに
より、本発明のトイレ用等の尿石防止剤が得られる。ま
た、各試験を全てクリアーできなかった配合物について
は、トリアルキルトリオキサンと候補となる界面活性剤
との配合割合を変えた配合物を調製し、再度上記各試験
項目について実験を行うことにより、選定することもで
きる。
サンプル瓶に所定量秤り取り、この中に所定量のトリア
ルキルトリオキサンを入れ、ウォーターバス内で80〜
85℃に加熱しながら撹拌し、溶融後、ウォーターバス
から取り出し放冷し、放冷後、トリアルキルトリオキサ
ンと候補となる界面活性剤とがほぼ均一な混合状態にな
っているかどうかを観察することにより実施することが
できる。そしてトリアルキルトリオキサンと候補となる
界面活性剤とがほぼ均一な混合状態になっている場合に
相溶性「可」とし、そうでない場合を相溶性「不可」と
判定する。
サンプル瓶に所定量秤り取り、この中に所定量のトリア
ルキルトリオキサンを入れ、ウォーターバス内で80〜
85℃に加熱しながら撹拌し、溶融後、ウォーターバス
から取り出し放冷し、放冷後、トリアルキルトリオキサ
ンと候補となる界面活性剤とがほぼ均一な混合状態にな
っている、相溶性が可と判定された溶融物について、2
4時間放置後の固化状態を観察することにより実施する
ことができる。そして、固化している場合は固化性
「可」とし、固化していない場合や半固化状態の場合は
固化性「不可」と判定する。
結果が「可」のものについて、40℃で3時間加温し、
成形性・溶融の状態を観察することにより実施すること
ができる。そして、形が維持され溶融していない場合は
加温成形維持性「可」とし、そうでない場合は加温成形
維持性「不可」と判定する。
維持性試験の各項目をすべてクリアーしたトリアルキル
トリオキサンと界面活性剤とに、さらに固体酸を添加し
て、加温・撹拌して得られる混合物を冷却固化した固形
成型体について、再度加温成形維持性試験と次の崩壊試
験を行う。加温成形維持性試験は、固体酸を添加する以
外は上記と同様に行うことができる。また、崩壊試験用
成型品の調製は、例えば次のようにして行う。あらかじ
め所定量の固体酸をポリカップに秤取りよく混ぜ合わ
せ、60℃の恒温器に入れて1時間以上温めておく。ま
たこれとは別に、ポリカップに所定量の界面活性剤を秤
取り、次に所定量のトリアルキルトリオキサンを秤入れ
ウォーターバス内で80〜85℃に加熱しながら撹拌し
て混合溶融させる。この混合溶融物の中に、上記1時間
以上温めておいた固体酸含有組成物を入れ、均一になる
までよく混合撹拌した後、放置冷却する。冷却固化後、
ポリカップより取り出し、崩壊試験用成型品とする。
型品の質量を秤り、ポリ容器に入れ、次いでこの容器に
満杯近くまで水を入れ、25℃で3日間放置後、成型品
をポリ容器から取り出し、水を拭き取って質量を秤り、
崩壊率を求めることにより実施することができる。崩壊
率(%)は、試験開始前の成型品の質量(g)と3日後の
質量(g)との差を、試験開始前の成型品の質量(g)で除
し、100を乗ずることにより、すなわち次式により求
められる。始めの質量(g)−3日後の質量(g)/始めの
質量(g)×100
体であればどのような酸でも用いることができるが、ス
ルファミン酸、アジピン酸、コハク酸が好ましい。ま
た、固体酸の添加量としては、トリアルキルトリオキサ
ンと界面活性剤と固体酸の総量に対して20〜90%、
特には50〜90%が望ましく、20%未満であると尿
石防止効果が低下し、また90%を超えると固化成型性
が低下することがある。
オキサンと界面活性剤とを加熱撹拌し、相溶性を有しか
つ相溶物が室温において固化能を有するトリアルキルト
リオキサンと界面活性剤と組合せを選び、該選ばれた組
合せのトリアルキルトリオキサンと界面活性剤にさらに
上記固体酸を加えて得られる固形成型体を40℃に加温
しても溶融しないトリアルキルトリオキサンと界面活性
剤とスルファミン酸との組合せをさらに選択し、該選択
されたトリアルキルトリオキサンと界面活性剤と固体酸
とを、40〜90℃に加温・撹拌して得られる混合物を
冷却固化することにより製造することができる。
却固化する前のトリアルキルトリオキサンと界面活性剤
と固体酸の混合物において、トリアルキルトリオキサン
と界面活性剤とが溶融していることが必要であるが、固
体酸は溶融している必要はなく、したがって上記混合物
がスラリーであってもよい。そして、これら3種類の物
質の添加順序はどのような順序で添加してもよく、例え
ば、トリアルキルトリオキサンと界面活性剤との溶融物
に固体酸を添加、撹拌してスラリー状の混合物として製
造してもよく、またトリアルキルトリオキサンと界面活
性剤と固体酸の3種を添加、加熱撹拌し、混合スラリー
として製造してもよい。しかし、それぞれ粉末状のトリ
アルキルトリオキサン、界面活性剤、固体酸を混合し、
加圧する打錠成形により製造したものは、放置するとト
リアルキルトリオキサンが昇華し、成形体が維持でき
ず、本発明の安定的な効果を奏すことができない。ま
た、かかる尿石防止剤の製造に際して、必要に応じて腐
食防止剤、殺菌剤、色素、香料などを添加・配合するこ
ともできる。
説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら制限
されるものではない。 (試験項目と試験順序)12gのトリイソプロピルトリ
オキサン(小川香料株式会社製「サンサブリンB」)と
8gの各種界面活性剤との配合物(配合割合6:4)を
調製し、相溶性、固化性、加温成形維持性の各項目につ
いて、相溶性試験、固化性試験、加温成形維持性試験の
順序で実験を行い、各試験項目をすべてクリアーした配
合物に、固体酸を配合した成型品をつくり、次の崩壊・
溶解試験を実施した。
らかじめ溶融し、常温液体の界面活性剤はそのまま30
mlガラス製サンプル瓶に所定量秤り取り、この中に所
定量のトリイソプロピルトリオキサンを入れ、ウォータ
ーバス内で80〜85℃に加熱しながら撹拌し、溶融
後、ウォーターバスから取り出し放冷する。放冷後、ト
リイソプロピルトリオキサンと候補となる界面活性剤と
がほぼ均一な混合状態になっている場合に相溶性「可」
とし、そうでない場合を相溶性「不可」とした。
試験において、ラウリン酸ジエタノール(東邦化学株式
会社製「トーホールN−230X」)、ポリオキシエチ
レンノニルフェニルエーテル(同「ノナール23
0」)、ジステアリン酸ポリエチレングリコール(同
「ペグノールPDS−60A」)、モノパルミチン酸ソ
ルビタン(同「ソルボンS−40」)、プロピレンオキ
サイドとエチレンオキサイド共重合体からなる非界面活
性剤(同「ペポールB−308」、「ペポールB−18
8」)は相溶性不可と判定された。
ウリルエーテル(同「ペグノールL−20S」)、モノ
ステアリン酸ポリエチレングリコール(同「ペグノール
14−S」)、ポリオキシエチレンオレイルエーテル
(同「ペグノールO−20」)が固化性不可と判定され
たが、ジステアリン酸エチレングリコール(同「ペグノ
ールEDS」)、ポリオキシエチレンオレイルエーテル
(同「ペグノールO−16A」、「ペグノールO−2
4」)、ポリオキシエチレンセチルエーテル(同「ペグ
ノールC−18」)、モノステアリン酸ソルビタン(同
「ソルボンS−60」)、親油性モノステアリン酸グリ
セリン(同「ソルボンMG−100」)では固化性が可
と判定された。
とトリイソプロピルトリオキサンの組合せのものに、4
0℃で3時間加温し溶融状態を観察する加温成形維持性
試験を行ったところ、固化性が可と判定されたものの殆
どは、加温成形維持性試験においても可と判定された。
と判定された、上記界面活性剤とトリイソプロピルトリ
オキサンに、さらに固体酸としてコハク酸、アジピン酸
をそれぞれ添加・配合し固形成型体を調製し、40℃で
3時間加温し、成形性・溶融の状態を観察したところ、
ジステアリン酸エチレングリコール(同「ペグノールE
DS」)、ポリオキシエチレンオレイルエーテル(同
「ペグノールO−16A」、「ペグノールO−2
4」)、ポリオキシエチレンセチルエーテル(同「ペグ
ノールC−18」)、モノステアリン酸ソルビタン(同
「ソルボンS−60」)、親油性モノステアリン酸グリ
セリン(同「ソルボンMG−100」)では加温成形維
持性試験が可と判定された。
と判定された、上記界面活性剤とトリイソプロピルトリ
オキサンに、さらに固体酸としてスルファミン酸を添加
・配合し固形成型体を調製し、40℃で3時間加温し、
成形性・溶融の状態を観察したところ、ジステアリン酸
エチレングリコール(同「ペグノールEDS」)、モノ
ステアリン酸ソルビタン(同「ソルボンS−60」)、
親油性モノステアリン酸グリセリン(同「ソルボンMG
−100」)では加温成形維持性試験が可と判定され
た。
スルファミン酸をそれぞれ含み、その固形成型体が40
℃に加温しても溶融しない本発明の尿石防止剤が得られ
た。また、その固形成型体が40℃に加温しても溶融し
ない上記の本発明の尿石防止剤について崩壊試験を行っ
たところ優れた結果が得られた。
優れ、小便用便器に発生する尿石の防止作用や洗浄作用
に優れた尿石防止剤が得られる。
Claims (10)
- 【請求項1】 トリアルキルトリオキサンと、該トリア
ルキルトリオキサンと相溶性を有しかつ該トリアルキル
トリオキサンとの相溶物が室温において固化能を有する
界面活性剤と、固体酸とを含有する固形成型体からな
り、その固形成型体を40℃に加温しても溶融しないこ
とを特徴とする尿石防止剤。 - 【請求項2】 固体成型体が、少なくともトリアルキル
トリオキサンを溶融して成型することにより得られる固
体成型体であることを特徴とする請求項1記載の尿石防
止剤。 - 【請求項3】 固体酸が、トリアルキルトリオキサンと
界面活性剤と固体酸の総量に対して、20〜90重量%
含まれていることを特徴とする請求項1又は2記載の尿
石防止剤。 - 【請求項4】 固体酸として、スルファミン酸、コハク
酸、アジピン酸から選ばれる1種又は2種以上の固体酸
を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか記
載の尿石防止剤。 - 【請求項5】 トリアルキルトリオキサンが、トリイソ
プロピルトリオキサンであることを特徴とする請求項1
〜4のいずれか記載の尿石防止剤。 - 【請求項6】 トリアルキルトリオキサンと界面活性剤
とを加熱撹拌し、相溶性を有しかつ相溶物が室温におい
て固化能を有するトリアルキルトリオキサンと界面活性
剤との組合せを選び、該選ばれた組合せのトリアルキル
トリオキサンと界面活性剤に、固体酸を含有せしめて得
られる固形成型体を40℃に加温しても溶融しないトリ
アルキルトリオキサンと界面活性剤と固体酸との組合せ
をさらに選択し、該選択されたトリアルキルトリオキサ
ンと界面活性剤と固体酸とを、加温・撹拌して得られる
混合物を冷却固化することを特徴とする尿石防止剤の製
造法。 - 【請求項7】 固体酸が、トリアルキルトリオキサンと
界面活性剤と固体酸の総量に対して、20〜90重量%
含まれていることを特徴とする請求項6記載の尿石防止
剤の製造法。 - 【請求項8】 固体酸として、スルファミン酸、コハク
酸、アジピン酸から選ばれる1種又は2種以上の固体酸
を用いることを特徴とする請求項6又は7記載の尿石防
止剤の製造法。 - 【請求項9】 トリアルキルトリオキサンが、トリイソ
プロピルトリオキサンであることを特徴とする請求項5
〜7のいずれか記載の尿石防止剤の製造法。 - 【請求項10】 請求項6〜9のいずれか記載の方法で
製造される尿石防止剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28330197A JP3992334B2 (ja) | 1997-10-16 | 1997-10-16 | 尿石防止剤及びその製造法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH11116996A true JPH11116996A (ja) | 1999-04-27 |
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---|---|---|---|
JP28330197A Expired - Fee Related JP3992334B2 (ja) | 1997-10-16 | 1997-10-16 | 尿石防止剤及びその製造法 |
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