JPH11116714A - 多孔性フィルム - Google Patents

多孔性フィルム

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JPH11116714A
JPH11116714A JP28540997A JP28540997A JPH11116714A JP H11116714 A JPH11116714 A JP H11116714A JP 28540997 A JP28540997 A JP 28540997A JP 28540997 A JP28540997 A JP 28540997A JP H11116714 A JPH11116714 A JP H11116714A
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JP
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film
weight
porous film
barium sulfate
parts
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JP28540997A
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Yoshinori Takahashi
善徳 高橋
Yoshinari Yamashita
義成 山下
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Tokuyama Corp
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Tokuyama Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】柔軟で充填剤の分散性、引張引裂強度が優れ且
つ透湿、通気性に富んだ多孔性フィルムを提供する。 【解決手段】ポリオレフィン100重量部、好適には密
度0.89〜0.94g/cm3のポリエチレン、平均
粒子径0.3〜5μmの硫酸バリウム50〜400重量
部、及び脂肪酸亜鉛0.3〜10重量部からなる樹脂組
成物よりなり、延伸により多孔化されてなる多孔性フィ
ルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多孔性フィルムに
関する。詳しくは、柔軟で充填剤の分散性や引張引裂強
度に優れ、且つ透湿、通気性に富み、透湿、通気を必要
とする包帯、湿布薬支持体、衛生ナプキン、紙おむつ、
防水服等の各種医療・衛生材料や、衣料用、産業用資材
などの用途に好適な多孔性フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレン等のポリオレフィン樹脂
に、充填剤を配合し溶融成形して得られたフィルムを延
伸処理して多孔性フィルムを製造することが従来から行
われている。こうしたなか、充填剤として硫酸バリウム
を用いたものは、硫酸バリウムが通気性、透湿性が発現
しやすく、且つ白色度が高く無臭であることの他、中性
の塩であり医療・衛生材料等の分野において有利に使用
できることなどから有用であり、特公平3−33184
号公報、特公平5−80502号公報、特開昭60−1
29240号公報等により提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの方法
では、硫酸バリウムのポリオレフィン中での分散性が劣
る問題がある。そのため、上記特公平3−33184号
公報では、脂肪酸の金属塩等を分散剤として使用するこ
とも記載されているが、その具体例は何等示されていな
い。
【0004】しかして、脂肪酸のアルミニウム塩や脂肪
酸のカルシウム塩等の分散剤として汎用的に用いられて
いる脂肪酸の金属塩を用いた場合、上記硫酸バリウムの
分散性の向上効果は、今一歩満足できるものではなく、
特に、フィルムの延伸倍率が低倍率であった場合には、
分散不十分の硫酸バリウムによる凝集物が目立ち、孔径
が不均となったりフィルム外観が悪いものが得られてい
た。また、こうした充填剤の分散不良の多孔性フィルム
では、透湿性や通気性が十分でなく、引裂強度も低い問
題もあった。
【0005】こうした背景から、硫酸バリウムが良好に
分散しており、外観に優れ、良好な透湿性や通気性を有
し、引裂強度等の機械的強度にも優れる多孔性フィルム
の開発が望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の分散剤及び特
定の平均粒径を有する硫酸バリウムを用いることによ
り、上記の課題が解決することを見出し、本発明を完成
するに至った。
【0007】即ち、本発明は、ポリオレフィン100重
量部、平均粒子径0.3〜5μmの硫酸バリウム50〜
400重量部、及び脂肪酸亜鉛0.3〜10重量部から
なる樹脂組成物よりなり、延伸により多孔化されてなる
多孔性フィルムである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に使用されるポリオレフィ
ンとしては、エチレン、プロピレン、ブテン−1、ペン
テン−1、ヘキセン−1等の好適には炭素数2〜10の
α−オレフィン類の単独共重合体あるいはこれらの共重
合体などが挙げられる。特に線状低密度ポリエチレン、
低密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン、高密度ポ
リエチレン等のポリエチレン、及びポリプロピレンが好
ましい。これらのポリオレフィンは2種以上を混合して
用いても良い。
【0009】本発明においてポリオレフィンは、密度
0.89〜0.94g/cm3のポリエチレンを用いる
のが、良好な通気性を有し、延伸ムラがなく柔軟性に優
れる多孔性フィルムを得る上で特に好ましい。また、か
かるポリエチレンを用いる場合において、上記柔軟性を
維持した上で初期強度を高くするために、ポリエチレン
100重量部に対して1〜30重量部のポリプロピレン
を配合するのが、さらに好ましい。ポリプロピレンの配
合量が、30重量部を越えると剛性が高くなり柔軟性に
欠ける傾向がでてくる。ポリプロピレンとしては、プロ
ピレン単独重合体、プロピレンとプロピレン以外のα−
オレフィンとのブロック共重合体、ランダム共重合体を
挙げることができる。これらの中でも、柔軟性に優れる
ことからプロピレン−エチレンブロック共重合体及びプ
ロピレン−エチレンランダム共重合体が特に好ましい。
これらの共重合体において、プロピレンの含有量は、5
0重量%以上、好適には80重量%以上であるのが好ま
しい。上記ポリエチレンには、少量のポリブテン−1等
を添加・混合することも可能である。
【0010】本発明において硫酸バリウムは、公知のも
のが制限なく使用される。製法としては、重晶石とオイ
ルコークスとを還元焙焼して得られた硫化バリウムに硫
酸または硫酸ナトリウムを反応、精製させて製造する沈
降性硫酸バリウム、及び重晶石を粉砕して製造する簸性
硫酸バリウムなどがあり、それぞれ単独または任意の配
合比で混合したものが好適に使用される。
【0011】この硫酸バリウムは平均粒子径が、0.3
〜5μm、好ましくは0.5〜3μmのものを用いる。
平均粒子径が0.3μm未満のものは脂肪酸亜鉛を用い
ても二次凝集しやすくフィルム上に凝集物が点在し、且
つ延伸ムラを生じ易くなる。平均粒子径が5μmを越え
ると延伸フィルムの孔の緻密性が低下し、耐水性が劣
り、延伸性も低下する。また、硫酸バリウムは、最大粒
子径が15μm以下であり、10μm以下の粒子径のも
のが90重量%以上であるのが好ましい。
【0012】本発明において、硫酸バリウムの配合量
は、ポリオレフィン100重量部に対し、50〜400
重量部、好ましくは60〜300重量部である。硫酸バ
リウムの配合量が、50重量部未満では得られる多孔性
フィルムの連通孔が少なくなるため透湿度が小さくな
る。また、400重量部を越えるとフィルム原反の成形
及び延伸性が困難となる。
【0013】本発明において脂肪酸亜鉛は、特に制限さ
れないが、脂肪酸に酸化亜鉛を反応させて製造する乾式
法、または脂肪酸のナトリウム塩等を硫酸亜鉛などの金
属塩溶液と複分解させて得られる湿式法などにより得ら
れるものが、好ましく使用される。別種の方法により得
られたものを任意の配合比で混合して用いても良い。亜
鉛と塩を構成する脂肪酸としては、オクタン酸、ステア
リン酸、ラウリン酸、モンタン酸、ベヘン酸、ミリスチ
ン酸、リシノール酸等の炭素数8〜40、特に好適には
炭素数11〜27のものが好ましい。また、これらの脂
肪酸は、ヒドロキシ基等の置換基を有するものであって
も良い。具体的に使用される脂肪酸亜鉛を例示すると、
ステアリン酸亜鉛、12−ヒドロキシステアリン酸亜
鉛、ラウリン酸亜鉛、モンタン酸亜鉛等が挙げられる。
【0014】本発明において、脂肪酸亜鉛の配合量は、
ポリオレフィン100重量部に対し、0.3〜10重量
部、好ましくは0.5〜5重量部である。脂肪酸亜鉛の
配合量が0.3重量部未満では硫酸バリウムの分散を向
上させる効果に乏しく、10重量部を越えると造粒時及
び押出時の流動安定性が低下し、均一な厚みのフィルム
が得られない。
【0015】本発明の多孔性フィルムは、上記説明した
各成分からなる樹脂組成物よりなるフィルム状物が、延
伸により多孔化されている。即ち、ポリオレフィンとこ
れに分散する硫酸バリウムとの界面で界面剥離が生じ、
フィルムには連通孔が形成され、良好な透湿度や通気度
を有するものとなる。好ましくは、40℃、相対湿度9
0%でJIS Z0208に準拠して測定した透湿度
が、1500〜6000g/m2・24h、より好適に
は3000〜5000g/m2・24hであり、JIS
P8117に準拠して測定した通気度が、500〜5
000sec/100cc、より好適には600〜30
00sec/100ccであるように、多孔化されてい
るのが好ましい。
【0016】また、多孔性フィルムに形成されている孔
は、最大細孔径が0.5〜1.5μm、好適には0.6
〜1.2μmであるのが好ましい。さらには、1.0μ
mより小さいのが特に好ましい。
【0017】本発明の多孔性フィルムの厚みは、特に制
限されるものではないが、10〜150μm、特に20
〜40μmが医療・衛生材料用としては好ましい。ま
た、医療用、産業用資材としては、さらに厚く、例えば
50〜100μmが好ましい場合もある。
【0018】本発明の多孔性フィルムは、ポリオレフィ
ン100重量部、平均粒子径0.3〜5μmの硫酸バリ
ウム50〜400重量部、脂肪酸亜鉛0.3〜10重量
部からなる樹脂組成物を、フィルム状に成形後延伸する
ことにより得ることができる。ここで、樹脂組成物の調
製は、一般にヘンシェルミキサー等の高速撹拌機、ミキ
シングロール、スクリュー押出機などを用いて実施され
る。それぞれの成分の配合順序は、制限されるものでは
なく、それぞれを同時に配合して混合したり、ポリエチ
レン樹脂の粉末又はペレットと硫酸バリウムとの混合物
に脂肪酸亜鉛を配合し実施しても良いが、好ましくは硫
酸バリウムと脂肪酸亜鉛とを混合後、これらの混合物と
ポリエチレン樹脂の粉末又はペレットを混合して実施す
るのが好ましい。
【0019】かかる調製において本発明の効果を妨げな
い範囲、例えば5重量%以下で、硫酸バリウムの他にタ
ルク、炭酸カルシウム等の無機充填剤、酸化防止剤、紫
外線吸収剤、顔料、滑剤等の安定剤を同時或いは別途に
混合することもできる。
【0020】上記により得られた樹脂組成物をフィルム
状に成形後延伸する方法は、公知の方法が特に制限なく
採用される。延伸は、一軸延伸でも良いが、得られる多
孔性フィルムの引裂強度や5%引張強度等が向上するこ
とから二軸延伸であるのが好ましい。具体的な製造方法
を挙げれば、インフレーション成形法やTダイ又は環状
ダイを用いる押出成形法により原反フィルムを成形し、
次いで例えばロール延伸法により一軸延伸後、引き続き
テンター延伸法、エアーインフレーション法、マンドレ
ル延伸法より二軸延伸する方法が好適である。その中で
ポリオレフィン樹脂組成物をエアーインフレーション法
により筒状フィルムに成形後、該フィルムをロール延伸
法により一軸(縦長さ)方向に延伸し、次いでマンドレ
ル延伸法により二軸(横)方向に延伸する方法が、通気
性、透湿性と縦横の強度バランスの特に優れたものが得
られ好適である。
【0021】一軸延伸はポリオレフィンの融点以下で
1.1〜2.5倍、好ましくは1.2〜2.0倍に延伸
するのが好ましい。また、フィルムを二軸延伸する場
合、さらに、該一軸方向とは直角方向にポリオレフィン
の融点以下で1.1〜2.5倍、好ましくは1.2〜
1.5倍に延伸するのが好ましい。本発明では、このよ
うに低倍率で延伸されて多孔化されたフィルムにおい
て、特に、フィルムの外観向上や引張引裂強度等の機械
的強度の改良効果が顕著である。特に、得られた多孔性
フィルムにおける面積倍率が3.5倍を越えないように
するのが好ましい。面積倍率が該値を越えると、外観や
引裂強度の低下が大きくなり、一軸、二軸方向の強度バ
ランスが低下し、二軸延伸に際部における延伸切れも生
じ易くなり実用的ではなくなる。一方、面積倍率が1.
1倍未満では充分な透湿度が得られない。
【0022】このような延伸により多孔化されたフィル
ムは、そのままスリットして巻き取るか、熱処理によっ
て寸法安定性を向上させた後スリットして巻き取れば良
い。
【0023】
【発明の効果】本発明の多孔性フィルムは、柔軟で硫酸
バリウムの分散性に優れ、且つ通気性、透湿性、引張強
伸度、引裂強度、撥水性に優れている。特に、フィルム
の延伸倍率が低倍率であった場合にも、該硫酸バリウム
の凝集粒子の生成が抑制されており、フィルムは外観に
優れたものとなる。また、引張引裂強度等の機械的強度
にも優れたものとなる。
【0024】本発明によって得られる多孔性フィルムは
これらの特性を有することから、雨カッパ、手袋、防塵
着、手術着、防水服等の衣料用途、病院用シーツ、紙お
むつ用バックシート、生理用ナプキン、防漏シート、包
帯等の医療・衛生品用途、脱酸素剤、乾燥剤等の包装材
料の用途に好適に使用することができる。
【0025】
【実施例】以下本発明を具体的に説明するため実施例及
び比較例を示すが、本発明はこれら実施例、比較例に限
定されるものではない。
【0026】なお、これらの物性測定は以下に示す方法
により行った。
【0027】引張強伸度:JIS P7127に準拠
して5%延伸時の強度及び最大の強度を測定(引張速度
200m/min) 引裂強度:JIS K6772に準拠して測定 透湿度:40℃ 相対湿度90%でJIS Z020
8に準拠して測定 通気度:JIS P8117に準拠して測定 最大細孔径:ASTM F316エタノールバブルポ
イント法に準拠して測定 分散性:フィルムに下より光をあてながら、目視によ
りフィルム1m2中における硫酸バリウムの凝集物の数
を数えた 実施例1、2 超低密度ポリエチレン(住友化学工業製VL200 M
FR=2 密度0.900g/cm3)または線状低密
度ポリエチレン(出光石油化学製0234CLMFR=
2 密度0.920g/cm3)100重量部に沈降性
硫酸バリウム(バライト工業製 D−2 平均粒子径
1.2μm、10μm以下の粒子径のものが90重量%
以上)130重量部及びステアリン酸亜鉛(堺化学工業
製 SZ−T)1.7重量部よりなる組成物をスーパー
ミキサーで混合し、次いでニ軸押出機でペレットとし
た。なお、沈降性硫酸バリウムとステアリン酸亜鉛は事
前にスーパーミキサーで混合したものを使用した。この
ペレットをスクリュー径50mmφ、ダイ径150mm
φのインフレーション押出機を用い、押出温度175
℃、スクリュー回転数35rpm、引取速度10m/m
inの条件で厚さ40μm、折径400mmの筒状フィ
ルムを成形した。
【0028】次いで、折りたたんだフィルムをロール延
伸機を用いて60℃で1.35倍に一軸延伸した。さら
にこの一軸延伸フィルムをマンドレル型の二軸延伸機に
より横方向に1.3倍に延伸し冷却して巻き取った。得
られた多孔性フィルムの厚みは、30μmであった。こ
の多孔性フィルムの物性は表1の通りであった。
【0029】実施例3 超低密度ポリエチレン(住友化学工業製VL200)8
5重量部とポリプロピレン(トクヤマ製MS630 M
FR=2.5 密度0.910g/cm3)よりなる組
成物100重量部に対し沈降性硫酸バリウム(バライト
工業製 D−2平均粒子径1.2μm)130重量部及
びステアリン酸亜鉛(堺化学工業製SZ−T)1.7重
量部よりなる組成物を実施例1と同様に二軸延伸した。
なお、沈降性硫酸バリウムとステアリン酸亜鉛は事前に
スーパーミキサーで混合したものを使用した。
【0030】得られた多孔性フィルムの厚みは、30μ
mであった。この多孔性フィルムの物性は表1の通りで
あった。
【0031】比較例1、2 実施例3のステアリン酸亜鉛をステアリン酸アルミニウ
ム(大日本インキ化学工業製 #170)またはステア
リン酸カルシウム(堺化学工業製 SC−P)に変更し
た以外は実施例3と同様にしてニ軸延伸フィルムを得
た。得られた多孔性フィルムの物性は表1の通りであっ
た。結果はフィルム上に未分散粒が多く、満足な外観の
多孔性フィルムは得られなかった。
【0032】実施例4 実施例3のステアリン酸亜鉛をラウリン酸亜鉛(栄伸化
成製 Z−12)に変更した以外は実施例3と同様にし
てニ軸延伸フィルムを得た。得られた多孔性フィルムの
物性は表1の通りであった。
【0033】実施例5 実施例3の沈降性硫酸バリウムとステアリン酸亜鉛を事
前に混合せずポリオレフィンと同時にスーパーミキサー
で混合すること以外は実施例3と同様にしてニ軸延伸フ
ィルムを得た。得られた多孔性フィルムの物性は表1の
通りであった。
【0034】実施例6 実施例3の沈降性硫酸バリウムの配合量を250重量
部、ステアリン酸亜鉛を3.0重量部に変更した以外は
実施例3と同様にしてニ軸延伸フィルムを得た。得られ
た多孔性フィルムの物性は表1の通りであった。
【0035】実施例7 実施例3の沈降性硫酸バリウムを堺化学工業製BMH
平均粒子径2.5μm(10μm以下の粒子径のものが
90重量%以上)に変更した以外は実施例3と同様にし
てニ軸延伸フィルムを得た。得られた多孔性フィルムの
物性は表1の通りであった。
【0036】実施例8 実施例3と同じ配合と同様に押出成形後60℃で1.8
倍に一軸延伸した。さらに後、筒状マンドレルの予熱部
の径はそのままでマンドレル拡巾部の最大拡巾部の比を
1.7倍にして横延伸を行い冷却して巻き取った。得ら
れた多孔性フィルムの厚みは、は30μmであった。こ
の多孔性フィルムの物性は表1の通りであった。
【0037】
【表1】
【手続補正書】
【提出日】平成9年11月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】実施例8 実施例3と同じ配合と同様に押出成形後60℃で1.8
倍に一軸延伸した。さらに後、筒状マンドレルの予熱部
の径はそのままでマンドレル拡巾部の最大拡巾部の比を
1.7倍にして横延伸を行い冷却して巻き取った。得ら
れた多孔性フィルムの厚みは、30μmであった。この
多孔性フィルムの物性は表1の通りであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29K 23:00 105:04 B29L 7:00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリオレフィン100重量部、平均粒子径
    0.3〜5μmの硫酸バリウム50〜400重量部、及
    び脂肪酸亜鉛0.3〜10重量部からなる樹脂組成物よ
    りなり、延伸により多孔化されてなる多孔性フィルム。
  2. 【請求項2】ポリオレフィンが、密度0.89〜0.9
    4g/cm3のポリエチレンからなる請求項1記載の多
    孔性フィルム。
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