JPH11116166A - エレベータの制振装置 - Google Patents

エレベータの制振装置

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JPH11116166A
JPH11116166A JP9282040A JP28204097A JPH11116166A JP H11116166 A JPH11116166 A JP H11116166A JP 9282040 A JP9282040 A JP 9282040A JP 28204097 A JP28204097 A JP 28204097A JP H11116166 A JPH11116166 A JP H11116166A
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vibration
damping device
elevator
vibration damping
car
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JP9282040A
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Akimasa Kamimura
晃正 上村
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B11/00Main component parts of lifts in, or associated with, buildings or other structures
    • B66B11/02Cages, i.e. cars
    • B66B11/026Attenuation system for shocks, vibrations, imbalance, e.g. passengers on the same side
    • B66B11/028Active systems
    • B66B11/0286Active systems acting between car and supporting frame

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】エレベータかごの乗り心地の向上とかごの走行
安定性能を両立するエレベータの制振装置を提供するこ
と。 【解決手段】昇降路内に配設されたガイドレールに沿っ
て、かご室とかご枠が一体に構成されたエレベータかご
が上下動可能なエレベータにおいて、前記エレベータか
ごの振動方向及び振動の大きさを検出し、該検出した振
動を相殺するアクティブ制振装置を設けたことを特徴と
するエレベータの制振装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータかごに
発生する横振動を制振するエレベータの制振装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図13は、従来のエレベータ防振機構
(防振支持構造)を説明するための図である。エレベー
タかご101Aは、かご枠101B、かご室101Cか
らなり、かご室101Cの床面−かご枠101Bの底部
側の横梁間には防振ゴム101Dが配設され、かご室1
01Cの側面−かご枠101Bの縦梁の間にはゴムから
なる振れ止め101Eが配設され、かご枠101Bの縦
梁−ガイドレール101G間には図示しないばねにより
ガイドレール101Gに対して弾性力が作用するように
ローラーガイド101Fが設けられている。
【0003】以上述べた防振ゴム101Dと、振れ止め
101Eと、ローラガイド101Fにより、エレベータ
防振機構が構成されている。この結果、エレベータかご
101Aに横振動が発生すると、エレベータかご101
Aが上下に昇降する際、レール101Gの表面凹凸がか
ごに対する強制変位として働き、この加振の周波数がエ
レベータかご101Aの固有振動数に近い場合にはかご
の防振機構を構成する部材101D、101E、101
Fが有効に作用せず、加振されることとなる。
【0004】エレベータかご101Aの共振現象を避け
るために、防振機構を構成する部材101D、101
E、101Fを硬い方向に調整(例えばばね定数が大き
くなるような材料を使用したり、ガイドローラーの剛性
を上げることなく)した場合、振動の伝達率が上がり乗
り心地が悪化する。
【0005】逆に防振機構を構成する部材101D、1
01E、101Fを柔らかい方向に調整(例えばばね定
数が小さくなるような材料を使用したり、ガイドローラ
ーの剛性を下げることなく)した場合、かご室101C
内の乗員偏荷重等の影響を容易に受けやすくなりバラン
スが悪くなる。
【0006】また、昇降速度がより高速化された場合、
現状と同じガイドレール101Gの変位でもエレベータ
かご101Aに入力する加振力は大きくなり、この場合
も当然乗り心地の悪化を招く。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この様に構成された従
来のエレベータの防振機構では、より高度な乗り心地と
かごの走行安定性能を要求する超高速エレベータのかご
振動を押さえる性能を実現することは困難になってく
る。そこで本発明の目的は、エレベータかごの乗り心地
の向上とかごの走行安定性能を両立するエレベータ制振
装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を実現するた
め、請求項1に対応する発明は、昇降路内に配設された
ガイドレールに沿って、かご室とかご枠が一体に構成さ
れたエレベータかごが上下動可能なエレベータにおい
て、前記エレベータかごの振動方向及び振動の大きさを
検出し、該検出した振動を相殺するアクティブ制振装置
を設けたことを特徴とするエレベータの制振装置であ
る。
【0009】前記目的を実現するため、請求項2に対応
する発明は、前記アクティブ制振装置として、前記かご
室または前記かご枠のいずれかに取り付けたことを特徴
とする請求項1記載のエレベータの制振装置である。
【0010】前記目的を実現するため、請求項3に対応
する発明は、前記アクティブ制振装置として、前記エレ
ベータかごの振動方向及び振動の大きさを検出する振動
検知手段と、前記エレベータかごの振動方向と一致する
方向に配設され、直線往復運動が可能な可動重り機構
と、前記可動重り機構に対して前記往復移動させるため
の駆動源と、前記振動検知手段により検出された振動方
向及び振動の大きさに基づき、前記駆動源に対して前記
振動が相殺されるように駆動指令を与えるコントローラ
とを具備していることを特徴とする請求項1または請求
項2記載のエレベータの制振装置である。
【0011】請求項1〜請求項3のいずれかに対応する
発明によれば、アクティブ制振装置を設けたので、エレ
ベータかごの乗り心地の向上とかごの走行安定性能を両
立させることができる。前記目的を実現するため、請求
項4に対応する発明は、前記振動検知手段として、サー
ボ型加速度センサを用いることを特徴とした請求項3記
載のエレベータの制振装置である。
【0012】請求項4に対応する発明によれば、請求項
1の作用効果に加え、サーボ型加速度センサが極周波数
特性に優れているので、エレベータかごの横振動を精度
よく検出できる。
【0013】前記目的を実現するため、請求項5に対応
する発明は、前記アクティブ制振装置として、前記重り
の位置を検知する重り位置検知手段を付加した請求項2
または請求項3記載のエレベータの制振装置である。
【0014】請求項5に対応する発明によれば、請求項
1の作用効果に加え、可動重りの行き過ぎを防ぎつつか
ごの加振状況に応じた逆方向の加振力を発生させること
により、エレベータかごに生じる振動を減少させること
ができる。
【0015】前記目的を実現するため、請求項6に対応
する発明は、前記アクティブ制振装置は、かご荷重検知
装置の検知信号に応じて動作するようにしたことを特徴
とする請求項2または請求項3記載のエレベータの制振
装置である。
【0016】請求項6に対応する発明によれば、請求項
1の作用効果に加え、かご荷重検知装置の検知信号が例
えばある値以上となったとき、アクティブ制振装置の動
作の停止させることができる。
【0017】前記目的を実現するため、請求項7に対応
する発明は、前記振動検知手段により検知した検知信号
は、低周波の振動成分をカットするフィルタを介して前
記アクティブ制振装置のコントローラに与えるようにし
たことを特徴とする請求項3記載のエレベータの制振装
置である。
【0018】請求項7に対応する発明によれば、請求項
1の作用効果に加え、低周波の振動成分をカットするフ
ィルタを使用しているので、エレベータかごの制振に関
して有用な情報を取り出すことができ、またエレベータ
かごの上昇、下降時の振動成分を分離することが可能で
ある。
【0019】前記目的を実現するため、請求項8に対応
する発明は、前記アクティブ制振装置として、前記かご
室または前記かご枠に弾性体を介して取り付けたことを
特徴とする請求項1記載のエレベータの制振装置であ
る。
【0020】請求項8に対応する発明によれば、請求項
1の作用効果に加え、弾性体を設けているので、アクテ
ィブ制振装置自体が発生する振動がエレベータかごに伝
達されない。
【0021】前記目的を実現するため、請求項9に対応
する発明は、前記アクティブ制振装置を、前記かご室ま
たは前記かご枠にの取り付ける際に、空気伝播音をカッ
ト、または外気からのほこり等の流入を防止する防音材
によって前記アクティブ制振装置全体を覆うようにした
ことを特徴とする請求項3〜請求項8のいずれかに記載
のエレベータの制振装置である。
【0022】請求項9に対応する発明によれば、請求項
1の作用効果に加え、防音材でアクティブ制振装置全体
が覆われているので、アクティブ制振装置自体が動作す
るときの作動音がかご内に伝達されず、またアクティブ
制振装置自体を昇降路中のほこり等からも保護される。
【0023】前記目的を実現するため、請求項10に対
応する発明は、前記アクティブ制振装置を、前記かご室
またはかご枠に少なくとも2台設置したことを特徴とす
る請求項1、請求項3〜請求項9のいずれかに記載のエ
レベータの制振装置である。
【0024】請求項10に対応する発明によれば、請求
項1の作用効果に加え、アクティブ制振装置を少なくと
も2台設置することにより、エレベータかごの前後方
向、および左右方向の振動を抑制できる。
【0025】前記目的を実現するため、請求項11に対
応する発明は、前記アクティブ制振装置を、エレベータ
かごの重心より離れた位置に取付けたことを特徴とする
請求項2記載のエレベータの制振装置である。
【0026】請求項11に対応する発明によれば、請求
項1の作用効果に加え、エレベータかごの重心より離れ
た位置にアクティブ制振装置を取り付けたので、エレベ
ータかごのスライドおよび回転に伴う振動を抑制でき
る。前記目的を実現するため、請求項12に対応する発
明は、前記振動検知手段を複数個用意し、そのうち少な
くとも1個はかご室に配設し、残りはかご枠に配設した
ことを特徴とする請求項3、4、7のいずれかに記載の
エレベータの制振装置である。
【0027】請求項12に対応する発明によれば、請求
項1の作用効果に加え、振動検知手段を複数個配設する
ことにより、エレベータかごの振動の発生を正確に検知
できる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。 <第1の実施形態(請求項1,2,3に対応)>図1
は、本発明によるエレベータの制振装置の第1の実施形
態を説明するための図であり、エレベータかごの振動方
向及び振動の大きさを検出し、該検出した振動を相殺す
るアクティブ制振装置1Aをかご枠1Jの下梁に設けた
ものである。アクティブ制振装置1Aは可動重り1B、
リニアガイドIC、ボールネジ1D、モータIE、重り
位置検出手段1F、振動検知手段例えば加速度センサ1
G、コントローラ1Hから構成され、アクティブ制振装
置1Aはエレベータかご10Cのかご枠IJに取り付け
られている。
【0029】ボールネジ1Dは支持装置により回転自在
に支持され、ボールネジ1Dに可動重り1Bは直線方向
に移動可能に設けられ、ボールネジ1Dは駆動手段例え
ばモータ1Eの回転軸に連結され、可動重り1Bは底部
に配設されているリニアガイド1Cに沿って移動可能に
構成されている。
【0030】加速度センサ1Gは、エレベータかごの振
動方向および振動の大きさを検知するものである。加速
度センサ1Gにより検出された情報(振動方向と振動の
大きさ)をコントローラ1Hに入力し、コントローラ1
Hは該加速度センサ1Gにより検出された振動を相殺す
るように、モータ1Eに駆動指令を与える。
【0031】この場合、コントローラ1Hは、加速度セ
ンサ1Gにより検出された横振動の方向とは逆でかつそ
の横振動の大きさが発生するように、モータ1Eに対し
て回転指令を与えるものである。モータ1Eに対して回
転指令を与えられると、ボールネジ1Dが回転するの
で、可動おもりが直線方向に移動することから、加速度
センサ1Gにより検出された横振動に相当する振動とは
逆方向の振動が発生する。
【0032】なお、図13に示すように、従来の技術で
説明したかごの防振機構を構成する防振ゴム101D、
振れ止め101E、ローラガイド101Fはそのまま配
設されていることはいうまでもない。
【0033】図2は、コントローラ1Hの機能を説明す
るための図であり、加速度センサ1Gにより検出した加
速度を積分して速度を求める積分器1H1と、積分器1
H1の速度をさらに積分して距離を求める積分器1H2
と、積分器1H2の出力を所定倍に増幅する増幅器1H
3と、積分器1H1の出力を所定倍に増幅する増幅器1
H4と、おもり位置検出手段1Fで検出された後述する
位置信号Lθを所定倍に増幅する増幅する増幅器1H5
と、各増幅器1H3、1H4、1H5の出力を加算した
値をモータ1Eの制御信号として出力する加算器1H6
を備えている。
【0034】図2の増幅器1H3,1H4,1H5のゲ
インは、次のように決定される。例えば荷重検出信号に
応じて、その時その時の最適値(最も振動の小さくなる
組み合わせ)を入れる。
【0035】このようにアクティブ制振装置1Aが構成
されているので、エレベータかご10Cが何らかの外力
により加振された場合、加速度センサ1G、重り位置検
出手段1Fによる情報を基にコントローラ1Hは、可動
重り1Bの行き過ぎを防ぎつつかごの加振状況に応じた
逆方向の加振力を発生させ、エレベータかご10Cに生
じる振動を抑制することができる。
【0036】<第2の実施形態(請求項2に対応)>図
3は、本発明によるエレベータの制振装置の第2の実施
形態を説明するための図である。図1とは異なる点は、
アクティブ制振装置1Aの取り付け位置であり、具体的
には図1では、アクティブ制振装置1Aをかご枠1Jの
下梁に設けたものを、図1ではアクティブ制振装置1A
をかご室1K内に配設した点のみが図1とは異なる。こ
れ以外の点は、図1と同一であるので、その構成および
作用効果を省略する。
【0037】<第3の実施形態(請求項4に対応)>図
4は、本発明によるエレベータの制振装置の第3の実施
形態を説明するための図である。図4はアクティブ制振
装置1Aの加速度センサ1Gの特性を示すもので、図4
の3Aは通常の圧電型等の加速度センサの特性であり、
また図4の3Bは圧電型等の加速度センサの特性を示し
ている。
【0038】この特性から明らかなごとく、圧電型等の
加速度センサ3Aの特性より、サーボ型の加速度センサ
3Bの特性は、通常の極低周波特性に優れているので、
図1または図3の加速度センサ1Gとしてサーボ型の加
速度センサ3Bを用いる。
【0039】このように構成することにより、エレベー
タかごの振動を感度よく検知できる。 <第4の実施形態(請求項5に対応)>図5は、本発明
によるエレベータの制振装置の第4の実施形態を説明す
るための図であり、図1の位置検出手段を説明するため
の図である。これは、モータ4Aと、これに取り付けら
れている回転数を検出するパルスジェネレータ4Bと、
ボールネジ4D(図1の1Dに対応)の1回転当たりの
進み(リード)を利用したものである。
【0040】例えば、本実施形態の構成とした場合、パ
ルスジェネレータ4Bから検出されるモータ回転数を
θ、ボールネジ4DのリードをLとすると、可動重り4
Cの位置Xは(1)式により求められる。
【0041】 X=Lθ …(1) <第5の実施形態(請求項6に対応)>図6は、本発明
によるエレベータの制振装置の第5の実施形態を説明す
るための図である。図6(a)に示すようにエレベータ
かご10Cは、かご枠1J、かご室1Kから構成されて
いるが、通常かご枠1J、かご室1K間には積載状況を
把握するための荷重検知装置5Aが取り付けられてい
る。
【0042】積載量は、大抵エレベータかご全体の重量
とほぼ同程度の重量となるため、エレベータの特性は大
きく変化してしまう。そこで、本実施形態は、図1のア
クティブ制振装置を駆動させる場合にコントローラ1H
による制振方法として、図5(b)に示すように荷重検
知装置5Aからの積載状況からの情報を加えて制振しよ
うとするものである。
【0043】<第6の実施形態(請求項7に対応)>図
7は、本発明によるエレベータの制振装置の第6の実施
形態を説明するための図である。図1の請求項1および
3の制振装置の加速度センサ1Gに関し、通常何らの処
理を行わないでそのデータを見た場合、図7(a)に示
すようにエレベータの上昇、下降時の加速度成分6A
や、制振装置の駆動部やボールネジ等からの機械振動成
分6Bを含んだものとなっている。
【0044】また、人体の特性上比較的低周波数(〜2
0HZ程度)に敏感であり、それ以上はほとんど感知し
ていない。そこで、図7(b)に示すように、加速度セ
ンサ1Gからの加速度信号に対して、ローパスフィルタ
6C、ハイパスフィルタ6Dを通した信号を用いてかご
制振に関して有用な情報を取り出して、コントローラ1
Hに入力し、制振装置を動作させる。
【0045】さらに、ローパスフィルタ6C、ハイパス
フィルタ6Dは単独の装置ではなく、コントローラ1H
の内部回路とすることも可能である。 <第7の実施形態(請求項8に対応)>図8は本発明に
よるエレベータの制振装置の第7の実施形態を説明する
ための図である。図1のアクティブ制振装置1Aの駆動
部やボールネジ1Dからの機械振動の除去に関して、図
8(a)はアクティブ制振装置自体を防振ゴム7A等の
弾性体にて支持したものである。
【0046】この防振ゴム7Aは、図8(b)に示すよ
うに制振装置の目的とする周波数領域7Bでの振動伝達
率が防振ゴム7Aが存在しない場合に近い1付近とし、
機械振動付近の周波数領域7Cの振動伝達率を低くする
よう設計されている。
【0047】<第8の実施形態(請求項9に対応)>図
9は本発明によるエレベータの制振装置の第8の実施形
態を説明するための図である。図9に示すように、図1
の実施形態で制振装置自体1Aが動作するときに発生す
る作動音を、かご室1K中の乗員に伝えないようにする
ため、また装置自体を昇降路中のほこり等から保護する
ためアクティブ制振装置1A自体を防音材8Aにより覆
ったものとなっている。
【0048】<第9の実施形態(請求項10に対応)>
図10は本発明によるエレベータの制振装置の第9の実
施形態を説明するための図であり、図10(a)はかご
室の正面図であり、図10(b)は図10(a)のX−
Xに沿って矢印方向に見た下面図である。
【0049】図10に示すように、例えば2台のアクテ
ィブ制振装置9Aを、それぞれかご枠9Bの前後方向、
および左右方向に配設し、これによりエレベータかご1
0Cの振動を抑制するように構成したものである。
【0050】<第10の実施形態(請求項11に対応)
>図11は本発明によるエレベータの制振装置の第10
の実施形態を説明するための、エレベータかご10Cの
正面図である。図11に示すように、図1と同一構成の
アクティブ制振装置10Aを、エレベータかご10Cの
重心10Dより離れた位置に取付けたものである。な
お、10Bはエレベータかご10Cを吊り上げるロープ
である。
【0051】このように構成することにより、エレベー
タかご10Cのスライド(並進)および回転の振動をよ
り小さなエネルギーで制振できる。なお、本実施形態で
は、エレベータかご10Cの下にアクティブ制振装置1
0A取付けれれているが、エレベータかご10Cの上で
あっても問題はない。
【0052】<第11の実施形態(請求項12に対応)
>図12は、本発明によるエレベータの制振装置の第1
1の実施形態を説明するためのエレベータかご正面図で
ある。図12に示すように、振動検知手段例えばを加速
度センサー11Bを複数個用意し、そのうち少なくとも
1個はかご室に配設し、残りはかご枠に配設したもので
ある。具体的は、図1と同一構成のアクティブ制振装置
11Aの前述の同一構成の加速度センサー11Bをエレ
ベータかご10Cの振動の様子をより正確に検知できる
ように、かご枠11Fの上部梁、かご室11Gの天井面
(上面)、かご室11Gの床面、かご枠11Fの下梁に
それぞれ加速度センサー11Bを配設したものである。
【0053】なお、11Cはエレベータかご10Cを吊
り上げるロープ、これ以外のアクティブ制振装置11
A、振れ止め11D、床下防振ゴム11Eが図のように
配設されている。これらの各構成は前述と同一であるの
で、その説明を省略する。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、エレベータかごの乗り
心地の向上とかごの走行安定性能を両立するエレベータ
の制振装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエレベータの制振装置の第1の実施形
態を説明するためのエレベータかごの正面図。
【図2】図1のアクティブ制振装置を説明するための
図。
【図3】本発明のエレベータの制振装置の第2の実施形
態を説明するためのエレベータかごの正面図。
【図4】本発明のエレベータの制振装置の第3の実施形
態の加速度センサの特性図をを説明するための図。
【図5】本発明のエレベータの制振装置の第4の実施形
態を説明するための図。
【図6】本発明のエレベータの制振装置の第5の実施形
態を説明するための図でそれるぞれ異なるエレベータか
ご正面図。
【図7】本発明のエレベータの制振装置の第6の実施形
態を説明するための加速度センサの特性図及び概略構成
図。
【図8】本発明のエレベータの制振装置の第7の実施形
態を説明するためのエレベータかごの正面図および防振
ゴムの特性説明図。
【図9】本発明のエレベータの制振装置の第8の実施形
態を説明するためのエレベータかごの正面図。
【図10】本発明のエレベータの制振装置の第9の実施
形態を説明するためのエレベータかごの正面図及び下面
図。
【図11】本発明のエレベータの制振装置の第10の実
施形態を説明するためのエレベータかごの正面図。
【図12】本発明のエレベータの制振装置の第11の実
施形態を説明するためのエレベータかごの正面図。
【図13】従来のエレベータの防振機構を説明するため
のエレベータかごの概略構成図。
【符号の説明】
1A,6F,9A,10A,11A…アクティブ制振装
置 1B,4C…可動おもり 1C…リニアガイド 1D,4D…ボールネジ 1E,4B…モータ 1F…重り位置検出手段 1G,6E…加速度センサ 1H…コントローラ 10C…エレベータかご 1J,9B,11F…かご枠 1K,9C,11G…かご室 1L,2A,5A…防振ゴム 3A…通常センサ特性 3B,11B…サーボ型加速度センサ 4A…リード 4E…モータ回転数検出手段 6C…ローパスフィルタ 6D…ハイパスフィルタ 7A…弾性体 8A…防音材 10B,11C…ロープ 10D…かご重心

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降路内に配設されたガイドレールに沿
    って、かご室とかご枠が一体に構成されたエレベータか
    ごが上下動可能なエレベータにおいて、前記エレベータ
    かごの振動方向及び振動の大きさを検出し、該検出した
    振動を相殺するアクティブ制振装置を設けたことを特徴
    とするエレベータの制振装置。
  2. 【請求項2】 前記アクティブ制振装置は、前記かご室
    または前記かご枠のいずれかに取り付けたことを特徴と
    する請求項1記載のエレベータの制振装置。
  3. 【請求項3】 前記アクティブ制振装置は、 前記エレベータかごの振動方向及び振動の大きさを検出
    する振動検知手段と、 前記エレベータかごの振動方向と一致する方向に配設さ
    れ、直線往復運動が可能な可動重り機構と、 前記可動重り機構に対して前記往復移動させるための駆
    動源と、 前記振動検知手段により検出された振動方向及び振動の
    大きさに基づき、前記駆動源に対して前記振動が相殺さ
    れるように駆動指令を与えるコントローラと、 を具備していることを特徴とする請求項1または請求項
    2記載のエレベータの制振装置。
  4. 【請求項4】 前記振動検知手段として、サーボ型加速
    度センサを用いることを特徴とした請求項3記載のエレ
    ベータの制振装置。
  5. 【請求項5】 前記アクティブ制振装置として、前記重
    りの位置を検知する重り位置検知手段を付加した請求項
    2または請求項3記載のエレベータの制振装置。
  6. 【請求項6】 前記アクティブ制振装置は、かご荷重検
    知装置の検知信号に応じて動作するようにしたことを特
    徴とする請求項2または請求項3記載のエレベータの制
    振装置。
  7. 【請求項7】 前記振動検知手段により検知した検知信
    号は、低周波の振動成分をカットするフィルタを介して
    前記アクティブ制振装置のコントローラに与えるように
    したことを特徴とする請求項3記載のエレベータの制振
    装置。
  8. 【請求項8】 前記アクティブ制振装置は、前記かご室
    または前記かご枠に弾性体を介して取り付けたことを特
    徴とする請求項1記載のエレベータの制振装置。
  9. 【請求項9】 前記アクティブ制振装置を、前記かご室
    または前記かご枠にの取り付ける際に、空気伝播音をカ
    ット、または外気からのほこり等の流入を防止する防音
    材によって前記アクティブ制振装置全体を覆うようにし
    たことを特徴とする請求項3〜請求項8のいずれかに記
    載のエレベータの制振装置。
  10. 【請求項10】 前記アクティブ制振装置を、前記かご
    室またはかご枠に少なくとも2台設置したことを特徴と
    する請求項1、請求項3〜請求項9のいずれかに記載の
    エレベータの制振装置。
  11. 【請求項11】 前記アクティブ制振装置を、エレベー
    タかごの重心より離れた位置に取付けたことを特徴とす
    る請求項2記載のエレベータの制振装置。
  12. 【請求項12】 前記振動検知手段を複数個用意し、そ
    のうち少なくとも1個はかご室に配設し、残りはかご枠
    に配設したことを特徴とする請求項3、4、7のいずれ
    かに記載のエレベータの制振装置。
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