JPH11115187A - インクジェットヘッド及びその製造方法 - Google Patents

インクジェットヘッド及びその製造方法

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JPH11115187A
JPH11115187A JP28076297A JP28076297A JPH11115187A JP H11115187 A JPH11115187 A JP H11115187A JP 28076297 A JP28076297 A JP 28076297A JP 28076297 A JP28076297 A JP 28076297A JP H11115187 A JPH11115187 A JP H11115187A
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JP
Japan
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liquid chamber
jet head
ink jet
nozzle forming
shaped notch
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Application number
JP28076297A
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English (en)
Inventor
Seiji Nagaba
誠治 長場
Michio Umezawa
道夫 梅沢
Osamu Naruse
修 成瀬
Masayuki Iwase
政之 岩瀬
Nobuyasu Nakane
信保 中根
Hideyuki Makita
秀行 牧田
Tsutomu Sasaki
勉 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精度接合の製造コストが高い。 【解決手段】 振動板28、感光性樹脂層29,30及
びノズルプレート32には、それぞれ、対向する辺部に
V字状切欠き部28a,29a,30a,32aを形成
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェットヘッ
ド及びその製造方法に関し、特に複数の部品を接合して
構成するインクジェットヘッド及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置は、記録時の振
動、騒音が殆どなく、特にカラー化が容易なことから、
コンピュータ等のデジタル処理装置のデータを出力する
プリンタの他、ファクシミリやコピー機等にも用いられ
るようになっている。このようなインクジェット記録装
置に用いられるインクジェットヘッドは、圧電素子、発
熱抵抗体等のエネルギー発生手段を記録信号に応じて駆
動して、液室内のインクを加圧してノズルからインク滴
を吐出飛翔させ、記録媒体上に画像記録を行なうもので
ある。
【0003】従来のインクジェットヘッドとしては、例
えば特開平6−115071号公報に記載されているよ
うに、基板上に複数の圧電素子を列状に接合配置すると
共に、圧電素子の周囲に位置し、インク共通流路を形成
するインク共通流路部材を接合し、このインク共通流路
部材上に振動板を接合し、この振動板に隔壁部材を接合
し、隔壁部材上にノズル板を接合して、これらの振動
板、隔壁部材及びノズル板で圧電素子によって振動板を
介して加圧されるインク液室(加圧液室)を形成したも
のがある。
【0004】また、例えば特開平8−142324号公
報に記載されているように、基板上に複数の圧電素子を
複数列列状に接合すると共に、圧電素子の周囲に位置す
るフレーム部材を接合してなるアクチュエータユニット
と、ダイアフラム部を有する振動板上に、圧電素子でダ
イアフラム部を介して加圧される加圧液室及びこの液室
にインクを供給する共通液室を形成する液室隔壁部材を
積層し、更にこの液室隔壁部材上にノズルを形成したノ
ズルプレートを積層した液室ユニットとを接合したもの
がある。
【0005】ところで、インクジェット記録装置に対す
る高速、高画質化の要求に伴ってインクジェットヘッド
のノズルの集積度の高密度化、ノズル径の微細化が必要
になっている。特に高画質化に伴うノズルの高密度化
は、液室形状や流体抵抗部形状の微細化を招いている。
【0006】そこで、従来、例えば特開平6−2977
04号公報に記載されているように、液室隔壁部材とし
て感光性樹脂を用いて、複数の感光性樹脂層を接合して
インク液室を形成したり、或いはその他樹脂成形、金属
板の多層貼り合わせによって微細なインク液室を形成す
るようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したインクジェッ
トヘッドのように液室隔壁部材として感光性樹脂のよう
な粘弾性体を用いて多層構造で形成する場合、各感光性
樹脂層間は熱と加圧力によって接合するために、熱と加
圧力を狭いレンジの中で高精度に一定に保つことができ
ないと、感光性樹脂層の厚みが変化してインク流路の精
度が低下し、各チャンネル(各ノズル)間のインク滴吐
出特性にばらつきが生じて、画像品質が低下する。ま
た、振動板、液室隔壁部材及びノズル形成部材の接合位
置精度が悪いときも、インク滴吐出特性のばらつきを生
じて画像品質の劣化を招くことになる。
【0008】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、インクジェットヘッドの高精度接合を安価に行う
得るようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1のインクジェットヘッドは、電気機械変換
素子で変位される振動板と、粘弾性体の積層構造からな
る液室隔壁部材と、複数のノズルを形成したノズル形成
部材とを順次積層して接合したインクジェットヘッドに
おいて、前記振動板、液室隔壁部材及びノズル形成部材
にはそれぞれV字状切欠き部を有する構成とした。
【0010】請求項2のインクジェットヘッドは、上記
請求項1のインクジェットヘッドにおいて、前記V字状
切欠き部の底部が曲線に形成されている構成とした。
【0011】請求項3のインクジェットヘッドの製造方
法は、上記請求項1又は2のインクジェットヘッドを製
造するインクジェットヘッドの製造方法において、前記
振動板、液室隔壁部材及びノズル形成部材の各V字状切
欠き部に係合する固定ピン部材及び付勢された押しピン
部材を有し、これらの固定ピン部材及び押しピン部材で
前記振動板、液室隔壁部材及びノズル形成部材の位置決
めをした後接合する構成とした。
【0012】請求項4のインクジェットヘッドの製造方
法は、上記請求項3のインクジェットヘッドの製造方法
において、前記振動板、液室隔壁部材及びノズル形成部
材を載置する基台、前記振動板、液室隔壁部材及びノズ
ル形成部材の全体の高さを規制するスペーサ枠、積層さ
れた前記振動板、液室隔壁部材及びノズル形成部材を加
圧する加圧部材とを有し、前記基台上に載設した前記ス
ペーサ枠内に前記振動板、液室隔壁部材及びノズル形成
部材を積層して配置した後、前記加圧部材側から基台、
スペーサ枠及び加圧部材が密着するまで加圧する構成と
した。
【0013】請求項5のインクジェットヘッドの製造方
法は、上記請求項3又は4のインクジェットヘッドの製
造方法において、前記押しピン部材はV字状部を有する
板ばねで付勢する構成とした。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。図1は本発明を適用したイン
クジェットヘッドの分解斜視図、図2は同ヘッドのチャ
ンネル方向と直交する方向の要部拡大断面図、図3は同
ヘッドのチャンネル方向の要部拡大断面図である。
【0015】このインクジェットヘッドは、アクチュエ
ータユニット1及び液室ユニット2を備えている。アク
チュエータユニット1は、セラミック、ガラスエポキシ
樹脂等からなる絶縁性の基板11上に、複数の積層型圧
電素子12を2列列状に接合して配置すると共に、各列
の複数の圧電素子12の周囲を取り囲むように2つの穴
部14,15を形成したフレーム部材13を接合配置し
ている。このアクチュエータユニット1の各列の複数の
圧電素子12は、チャンネル方向で、駆動波形を印加す
る駆動部17と駆動波形を印加しない非駆動部18とを
交互に構成する。
【0016】ここで、圧電素子12は、厚さ10〜50
μm/1層のチタン酸ジルコン酸(PZT)21と、厚
さ数μm/1層の銀・パラジューム(AgPd)からなる
内部電極22とを交互に積層したものである。圧電素子
を、厚さ10〜50μm/1層の積層型とすることによ
って駆動電圧の低電圧化を図れ、例えば10〜50Vの
パルス電圧で圧電素子の電界強度1000V/mmを得る
ことができる。なお、アクチュエータ素子として用いる
圧電素子を含む電気機械変換素子は上記に限られるもの
でない。
【0017】そして、この圧電素子12の内部電極22
を交互に端面に取り出して端面電極とし、一方、基板1
1上に共通電極パターン23及び個別(選択)電極パタ
ーン24を形成して、これらの共通電極パターン23及
び個別電極パターン24を駆動部17となる圧電素子1
2の端面電極に導電性接着剤等を介して電気的に接続
し、共通電極パターン23及び個別電極パターン24に
接続したFPCケーブル25,25を介して図示しない
ヘッド駆動用IC等を有するPCB基板と接続し、駆動
部17に駆動波形を印加することによって積層方向の伸
びの変位を生ぜしめる。
【0018】また、液室ユニット2は、金属或いは樹脂
の薄膜からなる振動板28と、粘弾性体からなる液室隔
壁部材を構成する2層構造のフォトレジストフィルムか
らなる感光性樹脂層29,30と、ノズル31を形成し
た金属、樹脂等からなるノズル形成部材であるノズルプ
レート32とを順次を積層し、加圧力で、熱融着して接
合している。これらの各部材によってノズル31が連通
し、駆動部17で振動板28を介して加圧される加圧液
室33と、この加圧液室33の両側に位置する共通液室
34,34と、共通液室34から加圧液室33へインク
を供給するための流体抵抗部になるインク供給路35を
形成している。
【0019】ここで、振動板28、感光性樹脂層29,
30及びノズルプレート32には、それぞれ、対向する
辺部にV字状切欠き部28a,29a,30a,32a
を形成している。このV字状切欠き部28a,29a,
30a,32aの底部には後述するピン部材のピン径よ
りも0.01mm以上小さいアールを設けることで共通
液室34を広く取れるようにしている。また、V字状切
欠き部28a,29a,30a,32aは接合位置が精
度良く出ていることが条件であり、必ずしも中心に形成
する必要はない。さらに、このV字状切欠き部28a,
29a,30a,32aは幅0.5〜3mm、開き角度
60〜120゜が好ましい。
【0020】また、振動板28は、同一平面上に位置出
し又は研削加工した圧電素子12及びフレーム部材13
上に接着剤36で接合している。この振動板28は変位
部となるダイアフラム部38、圧電素子12の内の非駆
動部18に接合する梁39及びフレーム部材13に接合
するベース40とから形成し、またダイアフラム部38
は圧電素子12の内の駆動部17に接合する島状凸部4
1と、この凸部41の周囲に形成した厚み3〜10μm
程度の最薄膜部分(ダイアフラム領域)42と、この最
薄膜部分42の内のチャンネル方向と直交する両端部側
に形成した逃げ領域43とからなる。
【0021】ノズルプレート32にはインク滴を飛翔さ
せるための微細孔である多数のノズル31を形成してお
り、このノズル31の径はインク滴出口側の直径で約2
5〜35μmである。このノズルプレート32は例えば
電鋳工法によって製造したNi(ニッケル)の金属プレ
ートを用いているが、Si、その他の金属材料を用いる
こともできる。
【0022】ノズルプレート32の品質は、インクの滴
形状、飛翔特性を決定し、画像品質に大きな影響を与え
るものであり、より高品位の画像品質を得る上で表面の
均一化処理が不可欠であるので、インク吐出側面に撥水
性の表面処理膜43を成膜している。撥水性の表面処理
膜43は、例えばPTFE−Ni共析メッキやフッ素樹
脂の電着塗装、蒸発性のあるフッ素樹脂(例えばフッ化
ピッチなど)を蒸着コートしたもの、シリコン系樹脂・
フッ素系樹脂の溶剤塗布後の焼き付け等、インク物性に
応じて選定する。
【0023】さらに、共通液室34に外部からインクを
供給するために基板11、フレーム部材13及び振動板
28には、インク供給孔44,45,46をそれぞれ形
成し、基板11のインク供給孔44に接続したインク供
給パイプ47を介してインクが供給されるようにしてい
る。
【0024】このインクジェットヘッドにおいては、記
録信号に応じて駆動部17に駆動波形(10〜50Vの
パルス電圧)を印加することによって、駆動部17に積
層方向の変位が生起し、振動板28のダイアフラム部3
8を介して加圧液室33内の圧力が上昇してノズル31
からインク滴が吐出される。このとき、加圧液室33か
ら共通液室34へ通じるインク供給路35方向へもイン
クの流れが発生するが、インク供給路35の断面積を狭
小にすることで流体抵抗部として機能させて共通液室3
4側へのインクの流れを低減し、インク吐出効率の低下
を防いでいる。
【0025】そして、インク滴吐出の終了に伴い、加圧
液室内のインク圧力が低減し、インクの流れの慣性と駆
動パルスの放電過程によって加圧液室33内に負圧が発
生してインク充填行程へ移行する。このとき、インクタ
ンクから供給されたインクは共通液室34に流入し、共
通液室34からインク供給路35を経て加圧液室33内
に充填される。そして、ノズル31の出口のインクメニ
スカス面の振動が減衰し、ある程度定常状態に戻れば次
のインク滴吐出動作に移行する。
【0026】このインクジェットヘッドは、予めアクチ
ュエータユニット1と液室ユニット2とを別々に加工組
付けた後、接着剤36によって両ユニット1,2を接着
接合して製造するが、液室ユニット2の組付工程は、次
のとおりである。 振動板28のフラットな面に第1感光性樹脂層29
となるドライフィルムレジスト(DFR)をラミネート
する。 そのDFRを液室パターンに応じたマスクを使用し
て紫外線露光をし、現像して、第1感光性樹脂層29に
よる液室パターンを形成する。
【0027】 ノズルプレート32に第2感光性樹脂
層30となるドライフィルムレジスト(DFR)をラミ
ネートする。 そのDFRを液室パターンに応じたマスクを使用し
て紫外線露光をし、現像して、第2感光性樹脂層30に
よる液室パターンを形成する。なお、DFRの層数は任
意に選定することができ、複雑な構造の液室を形成する
ことができる。 振動板28の第1感光性樹脂層29とノズルプレー
ト32の第2感光性樹脂層30とを合わせて加圧と熱と
で接合する。
【0028】そこで、この第1感光性樹脂層29を形成
した振動板28(これを「振動板ユニット51」とい
う。)と第2感光性樹脂層30を形成したノズルプレー
ト32(これを「ノズルユニット52」という。)とを
接合するために用いる接合治具について図4乃至図6を
も参照して説明する。なお、図4は接合治具の分解斜視
説明図、図5は平面図、図6は正面図である。
【0029】この接合治具は、振動板ユニット51及び
ノズルユニット52を載置する基台53と、振動板ユニ
ット51及びノズルユニット52の全体の高さ、即ち液
室ユニット2の高さを規定するスペーサ枠54と、基台
53との間で積層された振動板ユニット51及びノズル
ユニット52を加圧する加圧部材55とを有している。
【0030】基台53には振動板ユニット51のV字状
切欠き部51a(前述したV字状切欠き部28a,29
aからなる。)及びノズルユニット52のV字状切欠き
部52a(前述したV字状切欠き部30a,32aから
なる。)の一方に係合する固定ピン部材56を設けると
共に、スペーサ枠54の位置を決めるための位置決めピ
ン57を設けている。なお、本実施例では、固定ピン部
材56は4個の液室ユニットを同時接合するために4本
配置し、また、位置決めピン57は基台53の4隅に2
本ずつ対にして配置している。
【0031】スペーサ枠54は振動板ユニット51とノ
ズルユニット52とを接合した後の高さが予め規定する
液室ユニット2の高さになるように高精度に厚さを設定
している。また、これらの基台53、スペーサ枠54及
び加圧部材55は高い平面度に仕上げている。
【0032】また、振動板ユニット51のV字状切欠き
部51a及びノズルユニット52のV字状切欠き部52
aの他方に係合する押しピン部材58と、この押しピン
部材58をスペーサ枠54との間で係合方向に付勢する
ための板ばね59とを備えている。この板ばね59には
押しピン部材58を保持するV字状部59aを形成して
いる。なお、基台53上には押しピン部材58の下端を
押さえる穴を設けているが図示を省略している。
【0033】この接合治具を用いて振動板ユニット51
とノズルユニット52とを加熱加圧接合するには、基台
53上にスペーサ枠54をセットした後、板ばね59と
押しピン部材58とをセットする。このとき押しピン部
材58は板ばね59のV字状部59aに嵌め込むことに
よって保持する。すなわち、板ばね59にV字状部59
aを形成することでピン部材の倒れ防止用ガイドの機能
を持たせることができて簡素化を図れる。
【0034】そして、振動板ユニット51のV字状切欠
き部51aを固定ピン部材56と押しピン部材58とに
係合させながらスペーサ枠54内で基台53上にセット
し、次いで同様にして、ノズルユニット52のV字状切
欠き部52aを固定ピン部材56と押しピン部材58と
に係合させながらスペーサ枠54内で振動板ユニット5
1上にセットする。なお、振動板ユニット51とノズル
ユニット52とは第1,第2感光性樹脂層29,30が
対面する方向にセットする。
【0035】これによって、振動板ユニット51及びノ
ズルユニット52は固定ピン部材56と付勢された押し
ピン部材58との間に挟まれた状態になり、押しピン部
材58が板ばね59で付勢されていることで各ピン部材
56,58がV字状切欠き部51a,52aにバランス
良く突き当たり、振動板ユニット51及びノズルユニッ
ト52は高精度に位置決めされる。
【0036】そこで、加圧部材55をセットして加圧し
ながら加熱することで、振動板ユニット51の第1感光
性樹脂層29とノズルユニット52の第2感光性樹脂層
30とを熱融着で接合する。このとき、加圧部材55及
びスペーサ枠54及び基台53が密着するまで加圧する
ことによって、スペーサ枠54の厚みを高精度に仕上げ
ていることから、所望の液室ユニット2の高さが得られ
る。
【0037】このように、振動板、液室隔壁部材及びノ
ズル形成部材にはそれぞれV字状切欠き部を設けたの
で、ピン部材で位置決めして接合を行うことができ、仮
接合等を省略してメカ的に高精度に接合できてインクジ
ェットヘッドの製造コストを廉価にすることができる。
【0038】なお、上記実施例において振動板及びノズ
ルプレートの外周部よりも液室隔壁部材の外周部を内側
に形成するようにしたときには、振動板及びノズルプレ
ートのみにV字状切欠き部を形成すれば足りることにな
る。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のインク
ジェットヘッドによれば、振動板、液室隔壁部材及びノ
ズル形成部材にはそれぞれV字状切欠き部を有する構成
としたので、V字状切欠き部に係合するピン部材を用い
て位置決めして接合することができ、高精度の接合を廉
価に行うことができるようになる。
【0040】請求項2のインクジェットヘッドによれ
ば、上記請求項1のインクジェットヘッドにおいて、V
字状切欠き部の底部が曲線に形成されている構成とした
ので、液室部分を大きくすることができる。
【0041】請求項3のインクジェットヘッドの製造方
法によれば、上記請求項1又は2のインクジェットヘッ
ドを製造するインクジェットヘッドの製造方法におい
て、振動板、液室隔壁部材及びノズル形成部材の各V字
状切欠き部に係合する固定ピン部材及び付勢された押し
ピン部材を有し、これらの固定ピン部材及び押しピン部
材で振動板、液室隔壁部材及びノズル形成部材の位置決
めをした後接合する構成としたので、高精度に接合した
インクジェットヘッドを廉価に提供することができる。
【0042】請求項4のインクジェットヘッドの製造方
法によれば、上記請求項3のインクジェットヘッドの製
造方法において、振動板、液室隔壁部材及びノズル形成
部材を載置する基台、振動板、液室隔壁部材及びノズル
形成部材の全体の高さを規制するスペーサ枠、積層され
た振動板、液室隔壁部材及びノズル形成部材を加圧する
加圧部材とを有し、基台上に載設したスペーサ枠内に振
動板、液室隔壁部材及びノズル形成部材を積層して配置
した後、加圧部材側から基台、スペーサ枠及び加圧部材
が密着するまで加圧する構成としたので、接合後の厚み
が均一になって互換性が高くなる。
【0043】請求項5のインクジェットヘッドの製造方
法によれば、上記請求項3又は4のインクジェットヘッ
ドの製造方法において、押しピン部材はV字状部を有す
る板ばねで付勢する構成としたので、構成を簡素化でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェットヘッドの分解
斜視図
【図2】同ヘッドのチャンネル方向と直交する方向の要
部拡大断面図
【図3】同ヘッドのチャンネル方向の要部拡大断面図
【図4】接合治具に振動板ユニット及びノズルユニット
をセットしたときの分解斜視図
【図5】同接合治具のセット状態の平面図
【図6】同接合治具のセット状態の略断面図
【符号の説明】
1…アクチュエータユニット、2…液室ユニット、11
…基板、12…圧電素子、13…フレーム部材、28…
振動板、29…第1感光性樹脂層、30…第2感光性樹
脂層、32…ノズルプレート、33…加圧液室、34…
共通液室。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩瀬 政之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 中根 信保 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 牧田 秀行 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 佐々木 勉 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気機械変換素子で変位される振動板
    と、粘弾性体の積層構造からなる液室隔壁部材と、複数
    のノズルを形成したノズル形成部材とを順次積層して接
    合したインクジェットヘッドにおいて、前記振動板、液
    室隔壁部材及びノズル形成部材にはそれぞれV字状切欠
    き部を有することを特徴とするインクジェットヘッド。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のインクジェットヘッド
    において、前記V字状切欠き部の底部が曲線に形成され
    ていることを特徴とするインクジェットヘッド。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のインクジェット
    ヘッドを製造するインクジェットヘッドの製造方法にお
    いて、前記振動板、液室隔壁部材及びノズル形成部材の
    各V字状切欠き部に係合する固定ピン部材及び付勢され
    た押しピン部材を有し、これらの固定ピン部材及び押し
    ピン部材で前記振動板、液室隔壁部材及びノズル形成部
    材の位置決めをした後接合することを特徴とするインク
    ジェットヘッドの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のインクジェットヘッド
    の製造方法において、前記振動板、液室隔壁部材及びノ
    ズル形成部材を載置する基台、前記振動板、液室隔壁部
    材及びノズル形成部材の全体の高さを規制するスペーサ
    枠、積層された前記振動板、液室隔壁部材及びノズル形
    成部材を加圧する加圧部材とを有し、前記基台上に載設
    した前記スペーサ枠内に前記振動板、液室隔壁部材及び
    ノズル形成部材を積層して配置した後、前記加圧部材側
    から基台、スペーサ枠及び加圧部材が密着するまで加圧
    することを特徴とするインクジェットヘッドの製造方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4に記載のインクジェット
    ヘッドの製造方法において、前記押しピン部材はV字状
    部を有する板ばねで付勢することを特徴とするインクジ
    ェットヘッドの製造方法。
JP28076297A 1997-10-14 1997-10-14 インクジェットヘッド及びその製造方法 Pending JPH11115187A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7059703B2 (en) 2001-05-31 2006-06-13 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink jet recording head
JP2015066877A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 ブラザー工業株式会社 液体吐出装置およびその製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7059703B2 (en) 2001-05-31 2006-06-13 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink jet recording head
JP2015066877A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 ブラザー工業株式会社 液体吐出装置およびその製造方法

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