JPH11115046A - フィルム製造方法および装置 - Google Patents

フィルム製造方法および装置

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JPH11115046A
JPH11115046A JP28525897A JP28525897A JPH11115046A JP H11115046 A JPH11115046 A JP H11115046A JP 28525897 A JP28525897 A JP 28525897A JP 28525897 A JP28525897 A JP 28525897A JP H11115046 A JPH11115046 A JP H11115046A
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JP
Japan
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film
roll
flattened
rolls
turning
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Application number
JP28525897A
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English (en)
Inventor
Mineo Niimoto
峰雄 新本
Shinji Saruwatari
真二 猿渡
Masaaki Fujita
雅章 藤田
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TOMY KIKAI KOGYO KK
Original Assignee
TOMY KIKAI KOGYO KK
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Publication date
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  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インフレーション成形した後に扁平化された
フィルムの両端を揃えて巻取りロールに巻回することの
できるフィルム製造方法および装置を提供すること。 【解決手段】 複数の転向ロール19a,19b,19
c,19dのうちの少なくとも一つの姿勢を扁平化した
フィルムFの両端が送出ガイドロール20上の所定の位
置を通過するように制御する姿勢制御装置30を設けた
ことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルム製造方法
および装置に係り、特に、インフレーション成形した後
に扁平化されたフィルムの両端を揃えて巻取りロールに
巻回することのできるフィルム製造方法および装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、熱可塑性樹脂などからなる原
料樹脂を押出機の加熱シリンダ中で溶融してスクリュー
によりダイから押し出しこれを吹膨して2軸方向に延伸
させるというインフレーション成形によりチューブ状の
フィルムを連続して形成するとともに、このチューブ状
のフィルムを扁平化して巻取りロールにロール状に巻回
するフィルム製造方法および装置が知られている。
【0003】図3は、この種の従来からあるフィルム製
造方法を用いたフィルム製造装置の一例を示すものであ
り、従来のフィルム製造装置1においては、押出機2の
上面に取着されたホッパ3から押出機2の加熱シリンダ
4の内部へ供給された原料樹脂Rは、この加熱シリンダ
4の内部で溶融され、モータなどからなる駆動源5の駆
動力をもって回転駆動されるスクリュー6により加熱シ
リンダ4の内部を搬送されて、加熱シリンダ4の先端部
に配設されたヘッド部7およびジョイント部8を通って
ダイ9の樹脂吐出口10よりチューブ状にして押し出さ
れる。
【0004】そして、ダイ9から押し出された溶融され
た原料樹脂Rは、コンプレッサ11から樹脂吐出口10
の内側に設けられたエア吐出口12を介して内部に供給
されるエアなどによって吹膨されて2軸方向に延伸され
るとともに、冷却ブロア13から分岐管14を介して環
状に形成されたエアリング15に供給されるエアなどの
冷却媒体により冷却されて薄膜のチューブ状のフィルム
Fとされる。その後、このチューブ状のフィルムFは、
公知の如く、チューブ状のフィルムFの中心軸の延長線
上に位置する回転軸心RCの回りに360度反転回転可
能に配設した安定板16およびこの安定板16とともに
一体に反転回転する1対のロール17a,17aからな
るピンチロール17により挟持するようにして引き取る
ことによりその肉厚が周方向に均一化された状態で扁平
化される。このピンチロール17は、モータ18により
少なくとも何れか一方が回転駆動可能とされており、モ
ータ18の回転速度を変化させることにより扁平化され
たフィルムFの引取速度を変更することができるように
なっている。
【0005】そして、ピンチロール17により引き取ら
れた扁平化されたフィルムFは、前記ピンチロール17
と同様に、回転軸心RCの回りに反転回転可能に配設し
た複数、例えば4本の転向ロール19a,19b,19
c,19dを介して配設位置が固定された1対の回転自
在なロール20a,20aからなる送出ガイドロール2
0に送出され、その後、適宜箇所に配設された適宜数の
ガイドロール21(一部のみ図示)により案内されて巻
取機22に至り、巻取機22の巻取りロール23によっ
てロール状に巻回される。
【0006】前記各転向ロール19a,19b,19
c,19dは、それぞれの軸方向を回転軸心RCに対し
て直交する平面上に位置するようにして配設されてい
る。そして、各転向ロール19a,19b,19c,1
9dは、回転軸心RCを中心としてそれぞれが送出ガイ
ドロール20に最も近接するとともに、上方から見て相
互に平行となる位置を初期位置として図示しない制御部
により回転制御されている。
【0007】前記転向ロール19a,19b,19c,
19dについてさらに説明する。
【0008】前記ピンチロール17に後続する図3にて
最も下方に示す転向ロール19aは、まず始めに回転軸
心RCの回りの所定の軌道上を初期位置から例えば時計
方向に180度回転して図4(a)右方に破線にて示す
回転原点位置へ移動し、その後、少なくとも生産運転状
態においては回転原点位置を起点として、図4(a)に
両矢印Aにて示すように、回転軸心RCから離間した所
定の軌道上を360度反転回転可能に制御されている。
なお、転向ロール19aとともに一体回転する前記安定
板16およびピンチロール17も同様に制御されてい
る。
【0009】そして、転向ロール19aに後続する図3
にて下から2番目に示す転向ロール19bは、まず始め
に回転軸心RCの回りの所定の軌道上を、初期位置から
例えば時計方向に135度回転して図4(b)上方に破
線にて示す回転原点位置へ移動し、その後、少なくとも
生産運転状態においては回転原点位置と、図4(b)下
方に破線にて示す回転最大位置との間を、図4(b)に
両矢印Bにて示すように、回転軸心RCから離間した所
定の軌道上を270度反転回転可能に制御されている。
なお、図4(b)上方に破線にて示す回転原点位置と図
4(b)下方に破線にて示す回転最大位置とは、図4
(b)左右方向に示す中心線を対称面として対称に位置
している。
【0010】さらに、転向ロール19bに後続する図3
にて下から3番目に示す転向ロール19cは、まず始め
に回転軸心RCの回りの所定の軌道上を、初期位置から
例えば時計方向に90度回転して図4(c)上方に破線
にて示す回転原点位置へ移動し、その後、少なくとも生
産運転状態においては回転原点位置と、図4(c)下方
に破線にて示す回転最大位置との間を、図4(c)に両
矢印Cにて示すように、回転軸心RCから離間した所定
の軌道上を180度反転回転可能に制御されている。な
お、図4(c)上方に破線にて示す回転原点位置と図4
(c)下方に破線にて示す回転最大位置とは、図4
(c)左右方向に示す中心線を対称面として対称に位置
している。
【0011】また、転向ロール19cに後続する図3に
て最も上方、つまり扁平化されたフィルムの走行方向の
下流側に位置する転向ロール19dは、まず始めに回転
軸心RCの回りの所定の軌道上を、初期位置から例えば
時計方向に45度回転して図4(d)上方に破線にて示
す回転原点位置へ移動し、その後、少なくとも生産運転
状態においては回転原点位置と、図4(d)下方に破線
にて示す回転最大位置との間を、図4(d)に両矢印D
にて示すように、回転軸心RCから離間した所定の軌道
上を90度反転回転可能に制御されている。なお、図4
(d)上方に破線にて示す回転原点位置と図4(d)下
方に破線にて示す回転最大位置とは、図4(d)左右方
向に示す中心線を対称面として対称に位置している。
【0012】さらにまた、前記転向ロール19a,19
b,19c,19dは、転向ロール19aの回転角度を
2Xとした場合、転向ロール19bがX+(X/2)、
転向ロール19cがX、転向ロール19bがX−(X/
2)となる回転比をもって回転軸心RCの回りを反転回
転するようにされている。
【0013】また、図3にて最も下方および図3にて下
から3番目に示す2本の転向ロール19a,19cは、
周方向に回転自在に形成されているとともに、図3にて
下から2番目および図3にて最も上方に示す2本の転向
ロール19b,19dは、フィルムにしわが生じるのを
防止するために大径とされるとともに、フィルムFが軸
方向に動くのを防止するために周方向に回転しないよう
に固定されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来のフィルム製造方法を用いたフィルム製造装置1
においては、回転軸心RCの回りに360度反転回転可
能に配設した安定板16およびこの安定板16とともに
一体に反転回転する1対のロール17a,17aからな
るピンチロール17により、インフレーション成形した
フィルムFの偏肉を周方向に散らして厚さを周方向に均
一にしたうえで扁平化し、この扁平化したフィルムFを
回転軸心RCの回りに反転回転可能に配設した複数の転
向ロール19a,19b,19c,19dによって位置
が固定された送出ガイドロール20に送出することがで
きるものの、ピンチロール17および各転向ロール19
a,19b,19c,19dが反転回転することによ
り、扁平化したフィルムFの耳などと称される両端の位
置が送出ガイドロール20上を軸方向に、例えば3cm
程度往復移動するようにずれて走行(蛇行走行)し、そ
の結果、巻取機18の巻取りロール23によってロール
状に巻回したフィルムFの両端が不揃いになるという問
題点があった。
【0015】このように、巻取りロール23に巻回した
扁平化したフィルムFの両端が不揃いになると、例え
ば、自動的に扁平化したフィルムFの両端をカットして
シート状のフィルムFを形成するのが困難となるので、
一旦巻取りロール23に巻回した扁平化したフィルムF
を図示しない公知の専用の巻取り装置を用いて扁平化し
たフィルムFの両端が揃うように他の巻取りロールに巻
き直すことが一般的に行われており、その結果、専用の
巻取り装置の設置スペースを必要とするとともに、多大
な経済的負担を要するという問題点があった。また、巻
取りロール23に巻回する扁平化したフィルムFの両端
を揃える他の方法としては、巻取りロール23の手前
に、EPCと称される扁平化したフィルムFの両端の走
行位置を拘束する公知の走行位置矯正装置を用いる方法
もあるが、このような走行位置矯正装置を用いる場合に
おいても、設置スペースを必要とするとともに、多大な
経済的負担を要するという問題点があった。
【0016】そこで、インフレーション成形した後に扁
平化されたフィルムFの両端を揃えて巻取りロール23
に巻回することのできるフィルム製造方法および装置が
望まれていた。
【0017】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、インフレーション成形した後に扁平化されたフ
ィルムの両端を揃えて巻取りロールに巻回することので
きるフィルム製造方法および装置を提供することを目的
とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため特許請求の範囲の請求項1に記載の本発明のフィル
ム製造方法の特徴は、扁平化したフィルムの両端が送出
ガイドロール上の所定の位置を通過するように複数の転
向ロールのうちの少なくとも一つの姿勢を制御する点に
ある。そして、このような構成を採用したことにより、
反転回転可能に配設した複数の転向ロールを通過したフ
ィルムは、フィルムの両端が常に送出ガイドロールの所
定の位置を通過するようにして送出可能とされるので、
巻取りロールにロール状に巻回する扁平化したフィルム
の両端を揃えることができる。
【0019】また、特許請求の範囲の請求項2に記載の
本発明のフィルム製造装置の特徴は、複数の転向ロール
のうちの少なくとも一つを姿勢制御可能に配設し、この
転向ロールの姿勢を扁平化したフィルムの両端が送出ガ
イドロール上の所定の位置を通過するように制御する姿
勢制御装置を設けた点にある。そして、このような構成
を採用したことにより、特許請求の範囲の請求項1に記
載のフィルム製造方法、すなわち、扁平化したフィルム
の両端が送出ガイドロール上の所定の位置を通過するよ
うに複数の転向ロールのうちの少なくとも一つの姿勢を
制御することができ、その結果、巻取りロールにロール
状に巻回する扁平化したフィルムの両端を揃えることが
できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施形
態により説明する。
【0021】図1は本発明に係るフィルム製造方法を用
いたフィルム製造装置の実施形態の一例の要部を示す概
略構成図であり、図2は図1の転向ロールの姿勢制御装
置および姿勢制御状態を示す模式図である。
【0022】図1に示すように、本発明に係るフィルム
製造方法を用いた本実施形態のフィルム成形装置25
は、押出機2を有しており、この押出機2には、原料樹
脂Rを溶融するための加熱シリンダ4が配設されてい
る。この加熱シリンダ4の内部には、原料樹脂Rを搬送
するためのスクリュー6が配設されており、スクリュー
6は、図1において右方に配設されたモータ等からなる
駆動源5の駆動力をもって回転駆動可能とされている。
つまり、駆動源5の駆動力をもってスクリュー6を回転
駆動することにより、原料樹脂Rは図1において右方か
ら左方に向かって搬送されるとともに、原料樹脂Rは搬
送の途中で加熱シリンダ4により所定温度に加熱されて
溶融状態とされ、溶融されて液体状となった原料樹脂R
は、加熱シリンダ4の先端部から押し出されるようにさ
れている。
【0023】前記加熱シリンダ4の図1において右方に
示す後端部近傍の上面には、原料樹脂Rを加熱シリンダ
4の内部に供給するための原料樹脂供給手段としてのホ
ッパ3が取着されている。
【0024】前記押出機2の加熱シリンダ4の先端部に
は、溶融状態とされた原料樹脂Rを上方に向けて案内す
るためのヘッド部7が配設されており、ヘッド部7の上
部には、ジョイント部8を介してダイ9が配設されてい
る。このダイ9には、溶融状態にされた原料樹脂Rをチ
ューブ状にして押し出すための平面略円環状に形成され
た樹脂吐出口10が設けられている。また、ダイ9に
は、エア吐出口12が樹脂吐出口10の内側に設けられ
ている。このエア吐出口12は、公知の如く、コンプレ
ッサ11から供給されたエアを樹脂吐出口10からチュ
ーブ状にして吐出された溶融状態の原料樹脂Rの内部に
吐出して2軸方向に延伸し、薄膜のチューブ状のフィル
ムFとするためのものである。
【0025】前記ダイ9の上方には、エア等の冷却媒体
をチューブ状のフィルムFの外周面に向かって吐出しチ
ューブ状のフィルムFを冷却するための平面略環状に形
成されたエアリング15が配設されており、エアなどの
冷却媒体は、冷却ブロア13から分岐管14を介してエ
アリング15に供給されるようになっている。
【0026】前記ダイ9のさらに上方には、公知の如
く、チューブ状のフィルムFの中心軸の延長線上に位置
する回転軸心RCの回りに360度反転回転可能に配設
した安定板16およびこの安定板16とともに一体に反
転回転する1対のロール17a,17aからなるピンチ
ロール17が配設されている。これら安定板16および
ピンチロール17を360度反転回転可能とするのは、
周知の如く、冷却されて薄膜のチューブ状とされたフィ
ルムFの肉厚を周方向に均一化するためのである。ま
た、ピンチロール17は、冷却されて薄膜のチューブ状
とされたフィルムFを挟持するようにして扁平化して引
き取るものであり、制御手段としてのモータ18により
回転駆動可能とされており、モータ18の回転速度を変
化させることにより、ピンチロール17の回転速度を変
化させてフィルムFの引取速度を制御することができる
ようになっている。
【0027】前記ダイ9のよりさらに上方、すなわち、
前記ピンチロール15の上方には、ピンチロール17と
同様に、回転軸心RCの回りに反転回転可能に配設した
4本の転向ロール19a,19b,19c,19dが配
設されており、図1にて最も上方に示す転向ロール19
dの左方には、1対の回転自在なロール20a,20a
からなる送出ガイドロール20が固定配設されている。
なお、各転向ロール19a,19b,19c,19dの
反転回転に関する部分については従来と同様であるので
その詳しい説明は省略する。
【0028】前記送出ガイドロール20を通過したフィ
ルムFは、適宜箇所に配設された適宜数のガイドロール
21(一部のみ図示)により案内されて巻取機22に至
り、巻取機22の巻取りロール23によってロール状に
巻回されるようになされている。
【0029】前記各転向ロール19a,19b,19
c,19dのうちの図1にて最も上方、つまり扁平化さ
れたフィルムFの走行方向の最下流側に位置する転向ロ
ール19dには、姿勢制御装置30が配設されている。
この姿勢制御装置30は、90度反転回転する転向ロー
ル19dを通過した扁平化したフィルムFが送出ガイド
ロール20の外周面上に当接し、その後送出ガイドロー
ル20の外周面から離間して送出される際に、フィルム
Fの両端が送出ガイドロール20の外周面を軸方向に動
くことなく、常に送出ガイドロール20上の所定の位置
を通過して送出するためのものであり、図2(a)およ
び図2(b)に示すように、左右1対のアーム31,3
1を有している。そして、各アーム31,31の先端部
は、ユニバーサルジョイント32を介して転向ロール1
9dの両軸端に接続されており、各アーム31,31の
基部には、アーム駆動手段33がそれぞれ接続されてい
る。
【0030】前記各アーム駆動手段33には、図2
(a)に示すように、各アーム31,31の先端を互い
違いに前後方向に移動させることにより、転向ロール1
9dの姿勢を図2(a)に破線にて示すように水平軸の
回りに回転制御する図示しないサーボモータ、アクチェ
ータなどからなる図2(a)に破線にて示す水平方向駆
動部材33aと、図2(b)に示すように、各アーム3
1,31の先端を互い違いに上下方向に移動させること
により、転向ロール19dの姿勢を図2(b)に破線に
て示すように垂直軸回りに回転制御する図示しないサー
ボモータ、アクチェータなどからなる図2(a)に破線
にて示す垂直方向駆動部材33bとが設けられている。
そして、各アーム駆動手段33は、図2(a)に示すよ
うに、制御部34と電気的に接続されており、この制御
部34から送出される制御指令に基づいて、少なくとも
生産運転状態における転向ロール19dの姿勢を水平軸
回りおよび/または垂直軸回りに制御することができる
ようにされている。なお、転向ロール19dの姿勢を制
御する際には、転向ロール19dの軸方向の中心部CP
を回転中心として制御することにより、転向ロール19
dの軸方向の中心部CPの高さ方向の位置および回転軸
心からの位置を所定位置に保持することが好ましい。
【0031】前記制御部34は、図示しないCPU、メ
モリ、動作コントローラなどから形成されており、メモ
リには、少なくとも生産運転状態における回転軸心RC
の回りを反転回転する各転向ロール19a,19b,1
9c,19dの相互間の位置に基づいて、フィルムFの
両端が常に送出ガイドロール20上の所定の位置を通過
するように転向ロール19dの姿勢を水平軸回りおよび
/または垂直軸回りに制御するプログラムが格納されて
いる。このプログラムは、実験により得られた各転向ロ
ール19a,19b,19c,19dの相互間の位置に
基づく転向ロール19dの最適な姿勢をデータテーブル
などの形で用いることが好ましい。
【0032】なお、姿勢制御手段30としては、転向ロ
ール19dの姿勢を水平軸回りおよび/または垂直軸回
りに回転制御できる構成、例えば、転向ロール19dの
一方の軸端を片持ち支持する構成や、ロボットアームを
用いる構成など各種のものから選択すればよく、特に、
本実施形態の姿勢制御手段30の構成に限定されるもの
ではない。
【0033】また、本実施形態においては、各転向ロー
ル19a,19b,19c,19dのうちの図1にて最
も上方、つまり扁平化されたフィルムFの走行方向の最
下流側に位置する転向ロール19dにのみ姿勢制御装置
30を設けたが、他の転向ロール19a,19b,19
cにもそれぞれ姿勢制御装置30を設ける構成としても
よい。
【0034】その他の構成については従来と同様である
ので詳しい説明は省略する。
【0035】つぎに、前述した構成からなる本実施の形
態の作用について説明する。
【0036】本実施形態のフィルム製造装置25によれ
ば、従来と同様に、回転軸心RCの回りに360度反転
回転可能に配設した安定板16およびこの安定板16と
ともに一体に反転回転する1対のロール17a,17a
からなるピンチロール17により、インフレーション成
形したフィルムFの偏肉を周方向に散らして厚さを周方
向に均一にしたうえで扁平化することができる。
【0037】そして、本実施形態のフィルム製造装置2
5は、各転向ロール19a,19b,19c,19dの
うちの図1にて最も上方、つまり扁平化されたフィルム
Fの走行方向の最下流側に位置する転向ロール19dの
姿勢を制御する姿勢制御装置30が設けられており、こ
の姿勢制御装置30は、扁平化したフィルムFの両端が
送出ガイドロール20上の所定の位置を通過するように
転向ロール19dの姿勢を適正に制御することができ
る。すなわち、転向ロール19d野姿勢を変化させる
と、転向ロール19dにほぼ半回巻かれているフィルム
Fの転向ロール19dに対する軸方向位置が変化させら
れて、最終的にフィルムFの両端が送出ガイドロール2
0上の所定の位置を通過させられる。したがって、反転
回転可能に配設した複数の転向ロール19a,19b,
19c,19dを通過したフィルムFはフィルムFの両
端が常に送出ガイドロール20の所定の位置を通過する
ようにして送出され、その結果、巻取りロール23にロ
ール状に巻回する扁平化したフィルムFの両端を揃える
ことができる。
【0038】すなわち、本実施形態のフィルム製造装置
25によれば、転向ロール19dの姿勢を制御すること
により、送出ガイドロール20上を通過するフィルムF
の移動軌跡を所定位置に保持するように制御することが
でき、その結果、扁平化したフィルムFの両端を容易か
つ確実に揃えて巻取りロール23にロール状に巻回する
(巻き取る)ことができる。
【0039】また、本実施形態のフィルム製造装置25
によれば、巻取りロール23にロール状に巻回する扁平
化したフィルムFの両端を揃えることができるので、一
旦巻取りロール23に巻回した扁平化したフィルムFを
図示しない公知の専用の巻取り装置を用いて扁平化した
フィルムFの両端が揃うように他の巻取りロールに巻き
直す必要がなく、従来の専用の巻取り装置の設置スペー
スを必要とするとともに、多大な経済的負担を要すると
いう不都合の発生を防止することができる。
【0040】さらに、本実施形態のフィルム製造装置2
5によれば、巻取りロール23にロール状に巻回する扁
平化したフィルムFの両端を揃えることができるので、
例えば、自動的に扁平化したフィルムFの両端をカット
してシート状のフィルムFを形成する際に、巻き取った
巻取りロール23をそのまま用いてシート状のフィルム
Fを形成することができるので、後工程の各種の作業効
率を向上させることもできる。
【0041】なお、本発明は、前記実施形態に限定され
るものではなく、必要に応じて種々変更することができ
る。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明のフィルム製
造方法および装置によれば、扁平化したフィルムの両端
を容易かつ確実に揃えて巻取りロールにロール状に巻回
することができるという極めて優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るフィルム製造方法を用いたフィ
ルム製造装置の実施形態の一例の要部を示す概略構成図
【図2】 図1の転向ロールの姿勢制御装置および姿勢
制御状態を示す模式図であり、(a)は転向ロールの水
平軸回りの姿勢制御を示し、(b)は転向ロールの垂直
軸回りの姿勢制御を示す
【図3】 従来のフィルム製造方法を用いたフィルム製
造装置の一例を示す概略構成図
【図4】 図3のフィルム製造装置の転向ロールの反転
状態を示す説明図であり、(a)はピンチロールに後続
する転向ロール、(b)は(a)に後続する転向ロー
ル、(c)は(b)に後続する転向ロール、(d)は
(c)に後続する転向ロール
【符号の説明】
2 押出機 3 ホッパ 4 加熱シリンダ 6 スクリュー 9 ダイ 10 樹脂吐出口 12 エア吐出口 15 エアリング 16 安定板 17 ピンチロール 19a,19b,19c,19d 転向ロール 20 送出ガイドロール 23 巻取りロール 25 フィルム製造装置 30 姿勢制御装置 31 アーム 33 アーム駆動手段 33a 水平方向駆動部材 33b 垂直方向駆動部材 34 制御部 R 原料樹脂 F フィルム RC 回転軸心 CP (転向ロールの軸方向の)中心部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インフレーション成形したチューブ状の
    フィルムをこのチューブ状のフィルムの中心軸の延長線
    上に位置する回転軸心の回りに反転回転可能に配設した
    案内板および何れか一方が回転駆動可能な1対のピンチ
    ロールによって扁平化して引き取るとともに、この扁平
    化したフィルムを前記1対のピンチロールに後続する前
    記回転軸心の回りに反転回転可能に配設した複数の転向
    ロールおよびこれらの転向ロールに後続する送出ガイド
    ロールおよびこの送出ガイドロールに後続する複数のガ
    イドロールを介して巻取りロールにロール状に巻回する
    フィルム製造方法において、 前記扁平化したフィルムの両端が前記送出ガイドロール
    上の所定の位置を通過するように前記複数の転向ロール
    のうちの少なくとも一つの姿勢を制御することを特徴と
    するフィルム製造方法。
  2. 【請求項2】 インフレーション成形したチューブ状の
    フィルムを扁平化して引き取るチューブ状のフィルムの
    中心軸の延長線上に位置する回転軸心の回りに反転回転
    可能に配設した案内板および何れか一方が回転駆動可能
    な1対のピンチロールと、このピンチロールに後続する
    前記回転軸心の回りに反転回転可能に配設した複数の転
    向ロールと、これらの転向ロールに後続する送出ガイド
    ロールおよびこの送出ガイドロールに後続する複数のガ
    イドロールを介して前記扁平化したフィルムをロール状
    に巻き取る巻取りロールとを有するフィルム製造装置に
    おいて、 前記複数の転向ロールのうちの少なくとも一つを姿勢制
    御可能に配設し、この転向ロールの姿勢を前記扁平化し
    たフィルムの両端が前記送出ガイドロール上の所定の位
    置を通過するように制御する姿勢制御装置を設けたこと
    を特徴とするフィルム製造装置。
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