JPH1111497A - 易剥離性包装袋 - Google Patents

易剥離性包装袋

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JPH1111497A
JPH1111497A JP16735297A JP16735297A JPH1111497A JP H1111497 A JPH1111497 A JP H1111497A JP 16735297 A JP16735297 A JP 16735297A JP 16735297 A JP16735297 A JP 16735297A JP H1111497 A JPH1111497 A JP H1111497A
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JP
Japan
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film
parts
seal
fusion
bag
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JP16735297A
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English (en)
Inventor
Michio Sugawa
道男 須川
Tetsuo Matsushita
哲男 松下
Hiroshi Imoto
浩 井本
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Orihiro Co Ltd
Asahi Kasei Polyflex Ltd
Original Assignee
Orihiro Co Ltd
Asahi Kasei Polyflex Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 食品などを充填する易剥離性ピロー包装袋
であって、弱い手指の力でもシール部分から容易に剥離
開封することができる包装袋を提供する。 【解決手段】 背シール部の融着部外縁の非融着部に、
凹凸など滑り止の加工を付与することにより非融着部の
フィルムを手指で把持して引張ったとき把持部分が滑り
難くなるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品などを充填す
る包装袋において、ヒートシール部分を手指の力で容易
に剥がして開封することができるように加工を施した積
層プラスチックフィルムからなる易剥離性ピロー包装袋
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近時、積層プラスチックフィルム製の包
装袋は軽量で気密性に優れ、高強度で取扱い性に便利で
あるほか、密封するにあたり単に熱融着するするだけで
足りうるため、液状、粉末状、ペースト状、固形状の食
品、薬品など多岐にわたる商品の密封包装袋に使用され
ている。これらの密封袋にあっては、素材の有する高強
度の長所が開封するにあたっては逆に開封し難いという
欠点になっている。袋の開封手段としては、ノッチ、傷
痕などを袋のシール部または非シール部に付与してそこ
を開封起点として袋を破って開封する方法と、袋のシー
ル部分を剥がして開封する方法がある。
【0003】比較的充填量が多く、粘度の高い粘稠体の
場合は袋から充填物を素早く、袋に残らないように取り
出すためには後者の袋のシール部分を剥がして開口部を
大きく開いて開封する方法が有利である。この開封は、
包装袋のシール強度を弱くしてシール部分の袋の表裏の
フィルムを同時に反対方向へ引っ張ることによりシール
部分を剥がして開封する方法で、この場合シール強度が
剥離強度に相当しシール強度が弱いほど剥離強度も弱く
なって弱い力で開封し易くなる。
【0004】剥離性だけを考えるなら人間の手の指先で
シール部分を容易に剥して開封できるシール強度の範囲
は、0.5〜0.8kg/15mm巾程度であるが、実
際には充填物の保護のために易剥離性と相反する密封性
が要求されるため、特に充填量が大きい重量包装の場合
や、充填物の種類、殺菌条件によってはシール強度のレ
ベルを上げなければならない。これらの要因やシール強
度のバラツキなどを考慮すると重量包装袋の場合のシー
ル強度のレベルは実際には1.0〜1.5kg/15m
m巾程度が使用されている。この場合、必然的に開封に
はより大きな力を必要とする。特に業務用充填袋などの
場合で、複数の袋をまとめて連続して開封する必要があ
る場合は、手指に充填物が付着してつかんだフィルムの
把手部分が滑ったり、開封作業の後の方では手指が疲れ
てつかむ力が入らずシール部分を剥して開封することが
困難になることがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、必要なシー
ル強度を保持しながら、背シール部分を手指でつかんで
容易に剥がして開封することができる易剥離性の積層プ
ラスチックからなる製ピロー包装袋を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは易剥離性ピ
ロー包装袋の剥離開封性について種々検討したところ、
シール強度レベルが低いほど当然開封し易いが、その他
の要因として背シール部の融着部の外縁の非融着部分を
手指でつかんで袋の表裏を同時に左右に引張ってシール
部を剥離開封する時に、手指でつかんだフィルムの把手
部分を滑り難くすることによって大幅に開封し易くなる
ことをつきとめ本発明を完成するに至った。
【0007】即ち本発明は、易剥離性の合掌形状の背シ
ール部とそれに交差する上部シール部と底部シール部を
有する積層プラスチックフィルムからなるピロー包装袋
において、合掌背シール部の融着部外縁の非融着部に、
滑り止め加工を施したことを特徴とする易剥離性包装袋
に関するものである。
【0008】本発明で言う易剥離性包装袋とはいわゆる
イージーピール性のピロー包装袋で人間の手指の力で背
貼りシール部分を剥がして開封できる範囲のシール強度
を有する袋である。
【0009】易剥離性包装袋を構成する積層プラスチッ
クフィルムの製造方法は、別工程にて成膜した易剥離性
シーラントフィルムと基材フィルムを通常のラミネート
法、例えばエクストル−ジョンラミネート法又は、ドラ
イラミネート法などの方法により貼合したり、アンカー
コート剤を塗布した基材フィルム上に易剥離性のシーラ
ント樹脂を押出し機のTダイのスリットから押し出して
積層する方法などがあり、その方法は充填物の種類、重
量、加熱殺菌の有無、コストなどの条件を勘案して適宜
選択される。
【0010】易剥離性包装袋のシール部の剥離機構はシ
ーラントポリマーの設計の仕方によって変わる。積層フ
ィルムのシール部分のどの部分で剥れるようにするかに
よって界面剥離、凝集剥離、層間剥離の3種類の剥離の
仕方がありシール条件の影響度、シール強度レベルやそ
の安定性などにそれぞれの特徴を有するが、どれを選択
するかは本発明の実施に当たっては特に限定はされな
い。
【0011】本発明の特徴とする滑り止め加工を施すこ
とによって、手指でつかむ合掌背シール部外縁の非融着
部の把手となる部分が滑り難くなり、手指で引っ張る力
が融着部に有効に作用するので、弱い力で無理なく容易
に剥離開封することができる。したがって、従来、開封
の際開封しにくいためにややもすると過度の力がかかり
袋を破壊し内容物を散逸させることがあったが、本発明
によりこうした不具合を解消することができる。とくに
老人や幼児でも安全にかつ容易に開封可能である。
【0012】滑り止め加工は、手指で掴んで引張る合掌
背シール部の把手部分に凹凸や段差を付与することによ
って行われ、具体的には機械的方法による加工、例えば
エンボス加工、貫通又は非貫通慯痕付与によってフィル
ムに凹凸を付与する方法やフィルムの一部に穴を開ける
穴開け加工などの方法がある。
【0013】エンボス加工は、凹凸パターンを付与した
金属製の加熱したエンボスロールやエンボス板とその受
けロール、受け板の間で積層フィルムを押圧することに
よって行われ積層フィルムには凹凸に応じたエンボスパ
ターンが転写される。
【0014】受けロール、受け板は一般には金属または
金属にゴムライニングしたものが用いられ転写された積
層フィルムの凹凸の程度はエンボスロール、エンボス板
の温度や押圧力、受けロール、受け板の硬さなどによっ
て変わる。
【0015】又このエンボス加工の場合は、押圧力が加
わる部分の積層フィルムのシーラントフィルムの一部が
軟化して周辺部に押出され押し圧部分のフィルム厚みが
薄くなるとともにその周辺部分のフィルムの厚みが厚く
なることによる凹凸も同時に生じる。
【0016】貫通または非貫通傷痕による凹凸の付与
は、金属ロールの円周面や金属板の平面上に鋸刃状、突
起状の鋭利な刃先を有する工具や、砥粒を電着した工具
を利用してフィルムを押圧することによって行われ、押
圧側の傷痕の周辺部が局部的に凹み、押圧と反対側の周
辺部が盛り上がることによってフィルムに凹凸が生ず
る。貫通傷痕の場合はフィルムに亀裂が発生して押圧側
が凹み、その反対側が凸になる。
【0017】穴開け加工は、金属ロールの円周上や金属
板の平面上に穴形状に対応したパンチ孔を備えた工具と
ゴムライニングした金属受けロール、金属受け板の間で
フィルムを押圧し押圧部分のフィルムを打ち抜き除去す
る方法や、加熱したピンをフイルムに接触させその部分
のフィルムを溶融除去する方法などによって行われる。
この場合は、打ち抜き、溶融除去されたフィルムの欠落
した空間部とそれ以外のフィルム部分間にフィルムの厚
みに相当する段差が生ずる。
【0018】これらの加工による凹凸、段差がフィルム
を手指で摘んだ時の引っ掛かりとなり、滑り止め効果を
発揮する。
【0019】これらの滑り止め加工のためのエンボスの
形状、傷痕の形状、打ち抜き穴の形状やその凹凸の程
度、数などは特に限定されるものではなく、これらの滑
り止め加工を施した部分を手指でつかんで左右に引張っ
たとき把手部分が滑り難くなるような凹凸や段差などの
引っ掛かりがあれば良く具体的には充填袋に要求される
シール強度の程度によって加工の方法、程度が決定され
る。即ちシール強度が高くシール剥離により力を必要と
する場合は、凹凸の程度を大きくし、数も多くした方が
滑り難くなり好ましい。
【0020】滑り止め加工を施す位置は、手指で掴んで
引張る時に把手部分となる合掌背シール部の融着部外縁
の非融着部分で、加工は袋の非融着部分の流れ方向の一
部でも全長渡って施しても良く、又非融着部分の幅方向
の一部でも全幅に渡って施しても良い。
【0021】滑り止め加工を施す時期と方法は、ラミネ
ート工程又はスリット工程でピロー包装袋にしたとき合
掌背シール部の融着部外縁の非融着部分となる積層フィ
ルムの部分に予め凹凸や段差を付与しておく方法、又は
自動製袋充填工程で内容物の充填と同時に凹凸、段差を
付与する方法などによって行われる。
【0022】把手部分となる合掌背シール部の融着部外
縁の非融着部の幅は広い程手指でつかみ易く開封時に力
が入り易く好ましいがあまり広いと袋のコストアップと
なり好ましくない。
【0023】その幅はシール強度と、袋コストの兼ね合
いで決められるが一般的には数kgの内容物を充填した
ピロー包装袋の場合で10mmから20mm程度であ
る。
【0024】シール強度のレベルは袋サイズ、充填加工
方法、流通方法などによって変わるが人間の手指の力で
剥離開封できる袋のシール強度は最大1.5kg/15
mm幅程度までである。
【0025】易剥離性包装袋の開封は初期開封に最も力
を要し初期剥離開封が出来ると開封端に集中的に応力が
かかるため後は弱い力でスムースに開封が進行する。
【0026】本発明のピロー包装袋の場合には背貼りシ
ール部の初期剥離開封が出来ると後は残りの背貼りシー
ル部の剥離開封を経由して上部シールと底部シールの横
シール部分へと剥離開封が進行する。
【0027】本発明の易剥離性包装袋は、フラワーペー
スト、あんこ、チーズ、マヨネーズ、チョコレート、ジ
ャム、マーマレード、味噌、カレー、ミートソース、ビ
ーフシチュー、ヨーグルト、バター、マーガリンなどや
接着剤、塗料などのペースト状の粘体食品や非食品など
の充填に特に適する。
【0028】これらのペースト状の粘体充填物は袋に粘
着して袋から充填物を素早く取り出すことや、袋に充填
物が残らないように取り出すことが難しく、この様な充
填物は袋の開口部を広くとって取り出すことが好まし
い。
【0029】本発明の易剥離性包装袋では、背貼りシー
ル部の初期開封が容易となり、背貼りシール部の開封を
経由して所望であれば横シール部も開封することにより
全部のシール部を袋の展開図になるように開封して充填
物を取り出すことが可能である。
【0030】次に本発明を図面によって説明する。
【0031】図1は、背シール部1及びそれに交差する
横シール部2を有するピロー包装袋である。背シール部
1はヒートシール融着部3と滑り止め加工の凹凸、段差
5を有する融着部3の外縁の非融着部4からなる。この
図では滑り止め加工は、背シール部1の長さ方向Aの全
長に渡って施しているがAの一部であっても差支えな
い。
【0032】図2は、図1の背シール1のX−Y部分を
矢印方向に見た拡大断面図で6は積層フィルムを構成す
る基材フィルムで、7は易剥離性の熱融着性のシーラン
トフィルムである。図2では簡単のために2層のフィル
ム積層構成で表しているが、勿論必要に応じてこれ以外
に中間フィルムなどが積層された3層以上の積層構成の
フィルムであっても良い。袋の開封は、手指で背シール
部の非融着部4の表裏のB及びB´部を把持して同時に
反対方向へ引っ張ることによりシール部分3を剥がすこ
とによってなされる。
【0033】図3〜5はB及びB´の部分に施されるの
滑り止め加工の例の拡大断面図で、図3はエンボス加工
の例で8はエンボスの凸部、9は凹部である。図4は貫
通傷痕の例で10は傷痕の貫通部で11はその凸部、1
2は凹部である。図5は打ち抜き加工の例で13はフィ
ルムが打ち抜かれて除去された部分である。図3〜4で
は、滑り止め加工は積層フィルムのシーラントフィルム
7の側から凹凸加工されているが、基材フィルム6の側
から凹凸加工されていても良い。
【0034】以下実施例について説明するが、実施例中
のシール強度は次の方法で測定した。JISZ1707
に従って、袋の流れ方向と直角方向に背貼りシール部分
を含む幅15±0.1mmの短冊状の試験片を切り出
し、シール部を中央にして180°に開いて、その両端
を引張り試験機でつかみシール部が破断するまで引張り
荷重を加えその間の最大荷重を求めた。試験は合計10
片測定しその平均値をシール強度とした。
【0035】
【実施例】
実施例1 厚み15μの二軸延伸ナイロンと厚み50μの東セロ
製のイジーピールシーラントフィルムCMPS017C
をウレタン接着剤を用いてドライラミネート法によって
張合わせて合計厚み65μの積層フィルムを得た。次い
でこのフィルムをスリッターにて幅630mmになるよ
うにスリットしたが、この時ピロー包装袋にした時に背
シール部の融着部外縁となる630mm幅のフィルムの
両端からその内側15mmの幅の位置の間に熱エンボス
法で1.5mm角の凹凸を縦横のピッチが各々3mmに
なるようにして5列配列した。
【0036】滑り止めのためのエンボスの凹凸は直径8
0mmで幅20mmの金属製の円盤に1.5mm角で高
さ2mmの凸部を縦横各3mmのピッチで円盤の幅及び
円周方向に切り込んだ100℃に加熱したエンボスロー
ルと、シリコンゴムをライニングした受けロールの間で
フィルムを押圧しながら移送することにより付与した。
【0037】この630mm幅のフィルムを用いてオリ
ヒロ製の縦ピロー式自動充填機にてあんこ7kgを充填
包装した。包装袋の背シール部の融着部の幅は10mm
で融着部外縁の非シール部の幅は15mmとした。
【0038】実施例2 実施例1と同じ積層フィルムを用いてフィルムの同様位
置に、エンボス加工の変わりに無数の貫通傷痕を直径8
0mmで幅20mmの金属製円盤の円周面上に刃元幅が
1.0mmで高さ0.9mmの高さを有する鋭利な突起
を円盤の幅方向に1mmピッチで11列、円周方向に3
mmのピッチで千鳥状に切り込んだ治具と、ゴムをライ
ニングした受けロールの間でフィルムを押圧しながら移
送することにより付与した。円盤の鋭利な突起は、金属
製の円盤の円周面に擬三角形状の切り込みを入れ、この
擬三角形状の底辺を中心軸として、切り込まれて金属面
から切り離された金属部位を90度に起立させることに
より作った。ついで実施例1と同様にしてあんこ7kg
を充填包装した。
【0039】比較例1 比較のために滑り止め加工を施してない以外は実施例1
及び2と同様の充填包装袋を同時に得た。これらの充填
体の背シール及び横シール部のシール強度は各々1.2
と1.0kg/15mm幅であった。
【0040】実施例3 厚み15μの二軸延伸ナイロンと厚み60μの東セロ
製のイジーピールシーラントフィルムTAF650Cを
Tダイから押出した20ミクロンのポリエチレンを用い
てサンドポリ法によって張合わせて合計厚み95μの積
層フィルムを得た。次いでこのフィルムをスリッターに
て幅510mmになるようにスリットしたが、この時ピ
ロー包装袋にした時に背シール部の融着部外縁となる5
10mm幅のフィルムの両端からその内側10mmの幅
の位置に熱エンボス法で1.5mm角の凹凸を縦横のピ
ッチが各々3mmになるようにして3列配列した。
【0041】この510mm幅のフィルムを用いてオリ
ヒロ 製の縦ピロー式自動充填機にてフラワーペースト
2kgを充填包装した。包装袋の背シール部の融着部の
幅は10mmで融着部外縁の非シール部の幅は10mm
とした 実施例4 実施例3と同じ積層フィルムを用いて、ピロー包装袋に
した時に背シール部の融着部外縁となる510mm幅の
フィルムの両端からその内側5mmの位置を中心として
直径4mmφの円孔をフィルムの流れ方向に沿って8m
mピッチで1列配列で打ち抜いた。打ち抜きは金属製の
円盤の円周面に外径4mmφの円筒状の刃をピッチが8
mmになるように配列しこの円盤とゴムライニングした
受けロールの間でフィルムを押圧しながら移送すること
により付与した。
【0042】比較例2 比較のために滑り止め加工を施してない以外は実施例3
及び4と同様の充填包装袋も同時に得た。これらの充填
体の背シール及び横シール部のシール強度は各々550
と400g/15mm幅であった。
【0043】実施例1〜4及び比較例1〜2の充填袋の
各々5袋について、背シール部の融着部の外縁の非融着
部分を手指でつかんで袋の表裏を同時に左右に引張って
剥離開封のし易さを評価した。
【0044】評価は実施例1〜2及び比較例1では、業
務用を想定してあらかじめ指に充填物のあんこが付いた
状態で開封する場合と指にあんこが付かない状態で開封
する場合、実施例3〜4及び比較例2では、指に充填物
のフラワーペーストが付いた状態で開封する場合と指に
フラワーペーストが付かない状態で開封する場合につい
て実施した。その結果は次の表の通りで、本発明の滑り
止め加工を施した包装袋は指が滑り難く容易に剥離開封
が可能であることが分かる。
【0045】 指が滑り開封にはかなりの力を要する × 指が滑り易く開封にはかなりの力を要する △ 指は滑り難く比較的弱い力で開封できる ○ 指は滑らず弱い力で開封できる ◎ 充填物付着なし 充填物付着あり 実施例1 ◎ ○ 実施例2 ◎ ○ 比較例1 △〜× × 実施例3 ◎ ◎ 実施例4 ◎ ◎ 比較例2 △ ×
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の包装袋
は、必要なシール強度を保持しながら、内容物を取り出
すときは合掌形状背シール部の融着部外縁の非融着部を
手指で引張ることにより、その力を有効に融着部にかけ
ることができるので、無理なく安全に、容易に開封する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の易剥離性ピロー包装袋の模式図、
【図2】本発明の易剥離性ピロー包装袋の背シール部の
拡大断面図、
【図3】本発明の滑り止め加工の実施例の模式図、
【図4】本発明の滑り止め加工の別の実施例の模式図、
【図5】本発明の滑り止め加工のさらに別に実施例の模
式図。
【符号の説明】
1 背シール部 3 ヒートシール融着部 4 ヒートシール融着部外縁の非融着部 5 滑り止め加工 6 基材フィルム 7 易剥離性シーラントフィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井本 浩 群馬県高崎市緑町4丁目5番20号 オリヒ ロ株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 易剥離性の合掌形状の背シール部とそれ
    に交差する上部シール部と底部シール部を有する積層プ
    ラスチックフィルムからなるピロー包装袋において、合
    掌形状背シール部の融着部外縁の非融着部に、滑り止め
    加工を施したことを特徴とする易剥離性包装袋。
  2. 【請求項2】 滑り止め加工がフィルムに凹凸を施した
    ものであることを特徴とする請求項1記載の易剥離性包
    装袋。
  3. 【請求項3】 凹凸がエンボス加工による凹凸であるこ
    とを特徴とする請求項2記載の易剥離性包装袋。
  4. 【請求項4】 凹凸が傷痕による凹凸であることを特徴
    とする請求項2記載の易剥離性包装袋。
  5. 【請求項5】 滑り止め加工がフィルムの一部を打ち抜
    き、もしくは溶融により除去して付与した段差であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の易剥離性包装袋。
JP16735297A 1997-06-24 1997-06-24 易剥離性包装袋 Pending JPH1111497A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH11130145A (ja) * 1997-10-31 1999-05-18 Kyoraku Co Ltd 簡易開封性袋体
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