JPH11114465A - 洗浄廃液回収装置 - Google Patents

洗浄廃液回収装置

Info

Publication number
JPH11114465A
JPH11114465A JP9284056A JP28405697A JPH11114465A JP H11114465 A JPH11114465 A JP H11114465A JP 9284056 A JP9284056 A JP 9284056A JP 28405697 A JP28405697 A JP 28405697A JP H11114465 A JPH11114465 A JP H11114465A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waste liquid
coating machine
side wall
washing
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9284056A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Takahashi
伸一 高橋
Masashi Murate
政志 村手
Isamu Yamazaki
山崎  勇
Masato Sakakibara
正人 榊原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP9284056A priority Critical patent/JPH11114465A/ja
Publication of JPH11114465A publication Critical patent/JPH11114465A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗装機の洗浄時にシンナーと圧力エアを流し
た場合に、圧力エアの流れに乗り、洗浄廃液回収装置に
回収されることなく外へ飛散する廃液を少なくすること
ができる洗浄廃液回収装置を提供する。 【解決手段】 (1)洗浄廃液回収装置の覆い部1の上
部開口部11aの開口面積が下部開口部12aの開口面
積より小さくされている。(2)覆い部1の側壁10に
内面開口10aと外面開口10bを結ぶ孔14が設けら
れ、外面開口10bの中心が内面開口10aの中心より
高くされている。(3)覆い部内に挿入される塗装機の
先端に対向する位置には、覆い部1の中心部から廃液溜
め部12の端縁上方に向かって広がる円錐状部材が設け
られている。(4)円錐状部材には洗浄液を上方に吐出
するノズルが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗装機の洗浄廃液
を回収する洗浄廃液回収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】回転霧化静電塗装機に供給する塗料を異
なる色の塗料に変えるなどの場合、シンナーを塗料フィ
ードチューブ内に流し塗装機の先端から吐出させて塗料
供給経路を洗浄し、異なる種類の塗料が混ざるのを防
ぐ。そして、塗装機の先端から吐出したシンナーと塗料
からなる廃液は、たとえば、実開昭58−26953号
に開示された、図6に示す洗浄廃液回収装置20によっ
て回収される。また、塗装機の洗浄時に、シンナーと圧
力エアが交互に塗料フィードチューブ内に流されると、
シンナーのみが流される場合に比べて、塗料フィードチ
ューブ内の塗料を押し出す力が大きくなり、洗浄効率が
高まることが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、洗浄時にシン
ナーと圧力エアを塗料フィードチューブ内に交互に流す
と、塗装機の先端から吐出する廃液は霧状となり、圧力
エアに乗り飛散しやすくなるため、従来の洗浄廃液回収
装置20では回収装置20から抜け出る圧力エアととも
に廃液が回収されないまま回収装置20外へ飛散してし
まう問題がある。また、洗浄時にシェーピングエアを用
いて廃液を前方に飛ばすことはできるが、装置内にエア
が過剰に供給されることになり、余計に廃液がエアに乗
って舞い、廃液の回収をより困難にさせるおそれがあ
る。本発明の目的は、塗装機の洗浄時にシンナーと圧力
エアを流した場合に、圧力エアの流れに乗り、洗浄廃液
回収装置に回収されることなく外へ飛散する廃液を少な
くすることができる洗浄廃液回収装置を提供することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明はつぎの通りである。 (1) 塗装機の洗浄時に塗装機の先端部が挿入され塗
装機の洗浄廃液を回収する洗浄廃液回収装置であって、
前記洗浄廃液回収装置は、塗装機挿入状態で塗装機の周
囲を覆う側壁と、側壁の上端から内側に設けられた洗浄
廃液の塗装機への跳ね返りを防止するツバと、側壁の下
端から内側に設けられた洗浄廃液を溜める廃液溜め部
と、を備える覆い部を有し、前記ツバの内周面は上部開
口部を形成し、前記廃液溜め部の内周面は下部開口部を
形成しており、前記上部開口部の開口面積は、前記下部
開口部の開口面積より小さくされている、洗浄廃液回収
装置。 (2) 塗装機の洗浄時に塗装機の先端部が挿入され塗
装機の洗浄廃液を回収する洗浄廃液回収装置であって、
前記洗浄廃液回収装置は、塗装機挿入状態で塗装機の周
囲を覆う側壁と、側壁の上端から内側に設けられた洗浄
廃液の塗装機への跳ね返りを防止するツバと、側壁の下
端から内側に設けられた洗浄廃液を溜める廃液溜め部
と、を備える覆い部を有し、前記覆い部の前記側壁には
側壁の内面に形成された内面開口と側壁の外面に形成さ
れた外面開口とを結ぶ孔が設けられ、前記外面開口の中
心は前記内面開口の中心より高くされている、洗浄廃液
回収装置。 (3) 塗装機の洗浄時に塗装機の先端部が挿入され塗
装機の洗浄廃液を回収する洗浄廃液回収装置であって、
前記洗浄廃液回収装置は、塗装機挿入状態で塗装機の周
囲を覆う側壁と、側壁の上端から内側に設けられた洗浄
廃液の塗装機への跳ね返りを防止するツバと、側壁の下
端から内側に設けられた洗浄廃液を溜める廃液溜め部
と、を備える覆い部を有し、前記覆い部内に挿入される
塗装機の先端に対向する位置には前記覆い部の中心部か
ら廃液溜め部の端縁上方に向かって広がる円錐状部材が
設けられている、洗浄廃液回収装置。 (4) 前記円錐状部材の中心部には洗浄液を上方に吐
出するノズルが設けられている、(3)記載の洗浄廃液
回収装置。
【0005】上記(1)の洗浄廃液回収装置では、覆い
部の上部開口部が下部開口部に比べて開口面積が小さく
されているので、覆い部内のエアは下部開口部から抜け
やすくなり、下方(前方)に向かうエア流れが生じ、圧
力エアにより霧状とされた廃液はエア流れに乗り下方に
方向性を持って飛散して、下方に設けられた廃液溜め部
などで回収される。覆い部の上部開口部には塗装機が挿
入されるので、圧力エアの流れが上方(後方)に向か
い、廃液が上部開口部方(後方)に飛散すると、塗装機
に付着して回収されにくくなるが、エア流れは下方に向
かい、廃液が下方に飛散することで廃液の回収を効果的
に行うことができ、圧力エアの流れに乗り洗浄廃液回収
装置に回収されることなく外へ飛散する廃液を少なくす
ることができる。上記(2)の洗浄廃液回収装置では、
覆い部に、外面開口の中心が内面開口の中心より高くさ
れた外面開口と内面開口を結ぶ孔が設けられているの
で、覆い部内の圧力エアが孔から抜け出るときに、圧力
エアに乗り孔内に入った霧状の廃液は孔のまわりの壁面
に接触され壁面に付着され、外面開口より低い位置にあ
る内面開口に向かって壁面に沿って流れる。内面開口に
到達した廃液は側壁内面に沿って下方に流れて廃液溜め
部に達し回収されるので、圧力エアの流れに乗り洗浄廃
液回収装置に回収されることなく外へ飛散する廃液を少
なくすることができる。上記(3)の洗浄廃液回収装置
では、覆い部の中心部から廃液溜め部の端縁上方に向か
って広がる円錐状部材が設けられているので、圧力エア
により霧状とされている廃液は、圧力エアに乗り洗浄廃
液回収装置から外へ飛散する前に、円錐状部材に接触さ
れ付着されて、円錐状部材表面に沿って下方へ流れ、確
実に廃液溜め部に達し回収され、圧力エアの流れに乗り
洗浄廃液回収装置に回収されることなく外へ飛散する廃
液を少なくすることができる。上記(4)の洗浄廃液回
収装置では、(3)に加え、円錐状部材の中心部に洗浄
液を上方に吐出するノズルが設けられているので、ノズ
ルから洗浄液を吐出することにより塗装機の先端部表面
を洗浄できる。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1実施例および
第2実施例の装置を示し、図2は図1の装置に塗装機が
挿入された状態を示し、図3は本発明の第2実施例に係
わり図1のA部の詳細を示し、図4は本発明の第3実施
例および第4実施例の装置を示し、図5は図4の装置に
塗装機が挿入された状態を示す。図中、本発明の全実施
例に共通する部分には、互いに同じ符号を付してある。
【0007】まず、本発明の全実施例に共通する部分
を、たとえば図1、図2を参照して、説明する。本発明
の何れの実施例においても、洗浄廃液回収装置は、塗装
機(回転霧化静電塗装機)挿入状態で塗装機の周囲を覆
う内面が下方に向かって拡径された略筒状の側壁10
と、側壁10の上端から内側下方に向かって延びて形成
される洗浄廃液の塗装機9への跳ね返りを防止するツバ
11と、側壁10の下端から内方に延びて形成される底
部12bと底部12bの端から上方に延びて形成される
側部12cとからなる洗浄廃液を溜める廃液溜め部12
と、を備える覆い部1を有する。ツバ11の内周面は上
部開口部11aを形成し、廃液溜め部12の内周面は下
部開口部12aを形成している。洗浄時に塗装機から覆
い部1内に吐出される圧力エアは、上部開口部11aあ
るいは下部開口部12aから覆い部1の外へ抜け出るこ
とができる。下部開口部12aの下方には、下部開口部
12aから流れ出る廃液を回収する回収タンク2が設け
られている。回収タンク2には廃液を吸い出すエジェク
ター3を介して廃液回収ポンプ4に通じる配管5が接続
されている。覆い部1の廃液溜め部12の底部12bに
は廃液排出口13が設けられている。廃液溜め部12の
底部12bの内面は、廃液排出口13に向かって下方に
傾斜している。廃液排出口13には回収タンク2に通じ
る配管6が接続されている。
【0008】つぎに、本発明の全実施例に共通する塗装
機の洗浄方法および洗浄廃液の回収方法を説明する。洗
浄廃液回収装置は塗装機9から離れた場所に固定されて
いる。塗装機9は自動ロボットに取り付けられており自
由な位置に動作可能であることから、洗浄時には洗浄廃
液回収装置まで移動し、先端部が覆い部1内に挿入され
る。そして、塗装機9の中心部に挿通されている図示さ
れない塗料フィードチューブ内に塗料に変えてシンナー
と圧力エアが交互に流される。塗装機の先端からはシン
ナーを含む廃液が圧力エアによってほぼ霧状となり飛散
する。圧力エアが流されることにより、塗料フィードチ
ューブ内に残る塗料を押し出す圧力が高まるため、短時
間で塗料供給経路内の洗浄が行われ、洗浄効率が高ま
る。塗装機9の先端から飛散した廃液のうち側壁10に
当たった廃液は、側壁10に付着し、側壁10の内面に
沿って下方に流れ、廃液溜め部12に留まり、廃液排出
口13から配管6を通り回収タンク2に回収され、エジ
ェクタ3によって吸い出されて配管5を通り、廃液回収
ポンプ4に達する。霧状とされた廃液の飛散する方向は
たいてい塗装機から吐出される圧力エアの流れ方向に委
ねられる。そのため、廃液は必ず側壁に当たるのではな
く、上方あるいは下方にも飛散する。塗装機9の先端か
ら側壁10に当たることなく下方に飛散した廃液は、廃
液溜め部12の廃液排出口13あるいは下部開口部12
aを通り抜けて回収タンク2内に回収される。そして、
エジェクター3によって吸い出されて配管5を通り廃液
回収ポンプ4に達する。したがって、下方に飛散した廃
液は確実に回収できる。塗装機9の先端から上方に飛散
した廃液のうちツバ11の内面に当たった廃液は、側壁
10の内面を下方に沿って流れ、廃液溜め部12に達
し、廃液排出口13から回収タンク2に回収され、上記
と同様に廃液回収ポンプ4に導かれる。塗装機9の先端
から上方に飛散した廃液のうちツバ11の内面に当たら
ない廃液は、圧力エアに乗り上部開口部11aから覆い
部1の外へ出て、塗装機9に付着するなどして回収され
にくくなる。そのため、圧力エアの流れに乗り上部開口
部11aから抜け出る廃液を少なくすることで洗浄廃液
回収装置の外へ飛散し回収されなくなる廃液は少なくな
る。また、通常、塗料塗布時に塗料の噴霧パターンを制
御するときに用いるシェーピングエアを、洗浄時にも適
量吐出させることにより、圧力エアにより上方に向けて
飛散する廃液を下方に向かわせることができる。
【0009】つぎに、本発明の各実施例に特有な部分の
構成、作用を説明する。本発明の第1実施例では、図1
に示すように、覆い部1の上部開口部11aの開口面積
S1は、下部開口12aの開口面積S2より小さくされ
ている。
【0010】作用については、覆い部1内の圧力エアは
開口面積の大きい下部開口部12aから覆い部1外へ優
先的に抜けることから、下方に向かうエア流れが形成さ
れ、ほぼ霧状とされている覆い部1内の廃液はエア流れ
に乗って下方に向かう。下方に飛散した廃液は、下部開
口部12aもしくは廃液溜め部12を通り回収タンク2
に回収される。そのため、上部開口部11aから洗浄廃
液回収装置の外へ飛散して回収されなくなる廃液は少な
くなる。また、上部開口部11aから飛散し、塗装機9
に付着する廃液が少なくなることから、塗装中に廃液が
塗装機から被塗装物に向かって落ち、塗装不良となる問
題を防止できる。
【0011】本発明の第2実施例では、図1に示すよう
に、側壁10に、その内面と外面にそれぞれ形成された
内面開口10aと外面開口10bを結ぶ孔14が設けら
れている。内面開口10aの中心は外面開口10bの中
心より低い位置にある。孔14の形状は図3に示すよう
に、たとえば、段付き形状とするか、図3に点線で示す
ようにスレート形状としてもよい。孔14の数は、1つ
でも、図1に示すように複数でもよく、また側壁10の
全周に設けてもよい。
【0012】作用については、孔14から抜け出ようと
する圧力エアに伴われたほぼ霧状の廃液が孔14の壁面
に付着し、開口の中心が低い位置にある内面開口10a
に向かって孔14の壁面に沿って流れ、側壁10の内面
開口10aに達したあとは、側壁10の内面に沿って下
方に流れ、廃液溜め部12に溜められ、回収される。孔
14は覆い部1内の圧力エアが抜け出るエア抜け道とな
るとともに、洗浄廃液回収装置から圧力エアとともに外
に飛散しようとする廃液を捕らえることができる。その
ため、エアの流れに乗り、洗浄廃液回収装置に回収され
ずに外へ飛散する廃液が少なくなる。なお、第1実施例
に示した構成を組み合わせることにより、洗浄廃液回収
装置外へ飛散する廃液をより少なくすることができ、廃
液の回収率を高めることができる。
【0013】本発明の第3実施例では、図4に示すよう
に、塗装機の先端部が洗浄廃液回収装置の覆い部1に挿
入されている状態で、塗装機の先端に対向する位置に、
覆い部1の中心部から廃液溜め部12の端縁上方に向か
って広がる円錐状部材7が設けられている。円錐状部材
7の表面は平らにされるか、あるいは溝などが設けられ
てもよい。溝などが設けられることにより、円錐状部材
7の表面積が大きくなる。
【0014】作用については、図5に示すように、塗装
機9の先端から飛散した廃液は円錐状部材7に当たり、
円錐状部材7に付着し、ほぼ霧状であった廃液が液滴状
となり、円錐状部材7の表面を流れる。円錐状部材7
は、廃液がその下端から斜め外方下方に落ちる形状とさ
れているので、円錐状部材7の下端に達した廃液は円錐
状部材7の下端からその下方にある廃液溜め部12内に
入り、廃液が圧力エアの流れに乗り回収装置外へ飛散す
る前に確実に回収できる。円錐状部材7は廃液溜め部1
2の端縁上方に、端縁とは接触せずに隙間Cを有して設
けられているため、圧力エアは隙間Cから抜け出ること
ができ、エアが上向きに流れ上部開口部11aに向かう
のを防ぐことができる。円錐状部材7の表面積が溝など
を設けることにより大きくされていると、霧状となり飛
散している廃液を円錐状部材7に捕捉しやすくなるた
め、廃液の回収率がより高くなる。なお、廃液は円錐状
部材7に沿って流れて廃液溜め部12に達し、下部開口
部12aから洗浄廃液回収装置外へ飛散することがほと
んどないことから、回収タンク2は設けなくてもよい。
その場合は、廃液溜め部12に達した廃液は、廃液排出
口13から回収タンク2を経由することなく、図3中に
点線で示すように、直接配管5を流れる。また、実施例
1、実施例2に示した構成を組み合わせることにより、
洗浄廃液回収装置外へ飛散する廃液をより少なくするこ
とができ、廃液の回収率を高めることができる。
【0015】本発明の第4実施例では、図4に示すよう
に、第3実施例に示した円錐状部材7の中心部に洗浄液
を上方に排出するノズル8が設けられている。
【0016】作用については、第3実施例に示した作用
に加え、円錐状部材7に設けられたノズル8から塗装機
の先端部の内側表面に向けて洗浄液が排出され、通常は
洗浄しにくい場所である塗装機の先端部の内側表面を洗
浄する。洗浄後、洗浄液は洗浄廃液となり、円錐状部材
7の表面に沿って下方に流れ、廃液溜め部12に溜めら
れ、回収される。
【0017】
【発明の効果】請求項1の洗浄廃液回収装置によれば、
塗装機から出された圧力エアが開口面積の大きい下部開
口部に向かって流れやすくなるので、廃液は圧力エアの
流れに乗って下方に方向性をもって飛散し、廃液溜め部
などで回収でき、回収されることなく洗浄廃液回収装置
外へ飛散する廃液を少なくすることができる。請求項2
の洗浄廃液回収装置によれば、圧力エアとともに孔に入
った廃液は、孔の壁面に当たり、壁面に付着し、中心が
外面開口より低い位置にある内面開口に向かって壁面に
沿って流れ、側壁をつたって廃液溜め部へ溜められ回収
されるので、圧力エアの流れに乗って回収されることな
く洗浄廃液回収装置外へ飛散する廃液を少なくすること
ができる。請求項3の洗浄廃液回収装置によれば、円錐
状部材に当たった廃液は、圧力エアとともに洗浄廃液回
収装置外へ飛散することなく円錐状部材の表面に沿って
下方に流れ、円錐状部材の下端から確実に廃液溜め部に
達し回収されるので、圧力エアの流れに乗って回収され
ることなく洗浄廃液回収装置外へ飛散する廃液を少なく
することができる。請求項4の洗浄廃液回収装置によれ
ば、請求項3の効果に加え、通常、洗浄しにくい塗装機
の先端部のカップの内側表面をノズルから吐出する洗浄
液によって洗浄することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例および第2実施例に係わる
洗浄廃液回収装置の概略断面図である。
【図2】図1の洗浄廃液回収装置に塗装機が挿入された
状態を示す図である。
【図3】図1のA部の詳細を示す図である。
【図4】本発明の第3実施例および第4実施例に係わる
洗浄廃液回収装置の概略断面図である。
【図5】図4の洗浄廃液回収装置に塗装機が挿入された
状態を示す図である。
【図6】従来の洗浄廃液回収装置の断面図である。
【符号の説明】
1 覆い部 7 円錐状部材 8 ノズル 9 塗装機 10 側壁 10a 内面開口 10b 外面開口 11 ツバ 12 廃液溜め部 14 孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 榊原 正人 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗装機の洗浄時に塗装機の先端部が挿入
    され塗装機の洗浄廃液を回収する洗浄廃液回収装置であ
    って、 前記洗浄廃液回収装置は、塗装機挿入状態で塗装機の周
    囲を覆う側壁と、側壁の上端から内側に設けられた洗浄
    廃液の塗装機への跳ね返りを防止するツバと、側壁の下
    端から内側に設けられた洗浄廃液を溜める廃液溜め部
    と、を備える覆い部を有し、 前記ツバの内周面は上部開口部を形成し、前記廃液溜め
    部の内周面は下部開口部を形成しており、 前記上部開口部の開口面積は、前記下部開口部の開口面
    積より小さくされている、洗浄廃液回収装置。
  2. 【請求項2】 塗装機の洗浄時に塗装機の先端部が挿入
    され塗装機の洗浄廃液を回収する洗浄廃液回収装置であ
    って、 前記洗浄廃液回収装置は、塗装機挿入状態で塗装機の周
    囲を覆う側壁と、側壁の上端から内側に設けられた洗浄
    廃液の塗装機への跳ね返りを防止するツバと、側壁の下
    端から内側に設けられた洗浄廃液を溜める廃液溜め部
    と、を備える覆い部を有し、 前記覆い部の前記側壁には側壁の内面に形成された内面
    開口と側壁の外面に形成された外面開口とを結ぶ孔が設
    けられ、前記外面開口の中心は前記内面開口の中心より
    高くされている、洗浄廃液回収装置。
  3. 【請求項3】 塗装機の洗浄時に塗装機の先端部が挿入
    され塗装機の洗浄廃液を回収する洗浄廃液回収装置であ
    って、 前記洗浄廃液回収装置は、塗装機挿入状態で塗装機の周
    囲を覆う側壁と、側壁の上端から内側に設けられた洗浄
    廃液の塗装機への跳ね返りを防止するツバと、側壁の下
    端から内側に設けられた洗浄廃液を溜める廃液溜め部
    と、を備える覆い部を有し、 前記覆い部内に挿入される塗装機の先端に対向する位置
    には前記覆い部の中心部から廃液溜め部の端縁上方に向
    かって広がる円錐状部材が設けられている、洗浄廃液回
    収装置。
  4. 【請求項4】 前記円錐状部材の中心部には洗浄液を上
    方に吐出するノズルが設けられている、請求項3記載の
    洗浄廃液回収装置。
JP9284056A 1997-10-16 1997-10-16 洗浄廃液回収装置 Pending JPH11114465A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9284056A JPH11114465A (ja) 1997-10-16 1997-10-16 洗浄廃液回収装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9284056A JPH11114465A (ja) 1997-10-16 1997-10-16 洗浄廃液回収装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11114465A true JPH11114465A (ja) 1999-04-27

Family

ID=17673727

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9284056A Pending JPH11114465A (ja) 1997-10-16 1997-10-16 洗浄廃液回収装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11114465A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006334574A (ja) * 2005-06-06 2006-12-14 Trinity Ind Corp 塗装機洗浄用ホッパー
JP2009034635A (ja) * 2007-08-03 2009-02-19 Trinity Ind Corp 廃液分別装置、及び廃液分別方法
JP2011125784A (ja) * 2009-12-17 2011-06-30 Toyota Auto Body Co Ltd 塗装機の洗浄廃液回収装置
WO2023187939A1 (ja) * 2022-03-28 2023-10-05 トリニティ工業株式会社 塗装機洗浄用ホッパー
WO2023187940A1 (ja) * 2022-03-28 2023-10-05 トリニティ工業株式会社 塗装機洗浄用ホッパー

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006334574A (ja) * 2005-06-06 2006-12-14 Trinity Ind Corp 塗装機洗浄用ホッパー
JP4668691B2 (ja) * 2005-06-06 2011-04-13 トリニティ工業株式会社 塗装機洗浄用ホッパー
JP2009034635A (ja) * 2007-08-03 2009-02-19 Trinity Ind Corp 廃液分別装置、及び廃液分別方法
JP2011125784A (ja) * 2009-12-17 2011-06-30 Toyota Auto Body Co Ltd 塗装機の洗浄廃液回収装置
WO2023187939A1 (ja) * 2022-03-28 2023-10-05 トリニティ工業株式会社 塗装機洗浄用ホッパー
WO2023187940A1 (ja) * 2022-03-28 2023-10-05 トリニティ工業株式会社 塗装機洗浄用ホッパー

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3940445B2 (ja) ロータリーアトマイザ
JPH11114465A (ja) 洗浄廃液回収装置
JP5101945B2 (ja) 廃液分別装置、及び廃液分別方法
JP6853390B2 (ja) 塗装ガンの洗浄方法
JP2013071077A (ja) 塗装ガンの洗浄装置及び塗装ガンの洗浄方法
JP4668691B2 (ja) 塗装機洗浄用ホッパー
JPS6365966A (ja) ヘツドランプクリ−ナ用重複噴射ノズル
JP4059430B2 (ja) 廃塗料回収装置
JPS6349270A (ja) ミニベル型塗装機の色替洗浄装置
JP2003001148A (ja) ベル洗浄用シンナ回収装置
WO2020045171A1 (ja) インクジェット記録装置
JP2001029688A5 (ja)
JP2004057968A (ja) 霧化塗料等の分離回収装置
JP2607858B2 (ja) スプレーブース
CN114290813B (zh) 一种打印机用废液回收装置
JP3615577B2 (ja) ウォーターカーテン式塗装ブース装置
JPH06142573A (ja) 塗装方法および装置
JP4448679B2 (ja) 給気付塗装ブースの排気処理装置
CN213762507U (zh) 喷漆机
TW201914692A (zh) 粉塵濾淨裝置
JP2011161399A (ja) 塗装ガンの洗浄方法及びその装置
CN114307401A (zh) 一种气液分离装置
JP4584728B2 (ja) 塗装機洗浄用ホッパ
US6929717B2 (en) Paper making method and apparatus
JPS6125888Y2 (ja)