JP5101945B2 - 廃液分別装置、及び廃液分別方法 - Google Patents

廃液分別装置、及び廃液分別方法 Download PDF

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本発明は、回転霧化式塗装機を洗浄するために用いられる廃液分別装置、及び廃液分別方法に関するものである。
自動車ボディや自動車部品の塗装においては、厳しい塗装品質が要求されるため、均一で高品質の塗装を行うことができる回転霧化式塗装機が用いられている。この塗装機は、回転霧化頭を備え、回転霧化頭を回転させることで生じる遠心力によって塗料を霧化して噴霧する。
自動車ボディや自動車部品の塗装は、一般に耐水性、耐薬品性、耐候性、耐久性、および高級感を確保する必要があり、従来は、有機溶剤を含む溶剤型塗料を用いて塗装が行われてきた。しかし、近年では、環境保護の観点から、塗装工程での排出有機溶剤規制や塗料のVOC規制が高まってきているため、有機溶剤を使用しない水性塗料が開発され、自動車ボディや自動車部品の塗装に用いられるようになってきている。
また、例えば自動車ボディの塗装ラインでは、塗装色の異なる自動車ボディが混在して搬送されるため、自動車ボディに応じて色替塗装することができるように塗装機が構成されている。そして、その塗装機において、前色塗料から次色塗料に色替えをする際、洗浄液を用いて塗装機内の塗料供給経路中に残存した塗料を洗浄することで色混じりを防止している。この洗浄に際して、塗装機から排出される洗浄廃液は、廃液回収装置(例えば、特許文献1〜4参照)を用いて回収されている。
自動車ボディの塗装ラインにおいて、溶剤型塗料を用いる場合、洗浄廃液を廃液回収装置で回収して、その洗浄廃棄に含まれる塗料を再利用するための再生技術が確立されている。一方、水性塗料は再生技術が開発されていないため、廃液回収装置で回収された水性塗料の洗浄廃液は、再利用されることなく廃棄されている。
特開2006−7197号公報 特開2006−334574号公報 特開2003−80132号公報 特開昭56−147651号公報
溶剤型塗料と水性塗料とはどちらも長所短所があるため、溶剤型塗料と水性塗料とを交互に用いて複数の塗装を行う場合(例えば、被塗装物の下塗りを水性塗料で行い、その上塗りを溶剤型塗料で行う場合など)がある。この場合、各塗料の洗浄廃液を同一の廃液回収装置で回収すると、その廃液回収装置内で溶剤型塗料と水性塗料とが混ざり、溶剤型塗料の再生が困難となる。また、溶剤型塗料と水性塗料とが混ざった洗浄廃液は、粘着性が増しネバネバした状態になってその除去が困難となったり、固まって回収用配管を詰らせたりするといった問題が生じる。
因みに、特許文献1〜4の廃液回収装置において、複数種類の洗浄廃液を分別して回収するための構成は開示されておらず、水性塗料と溶剤型塗料との洗浄廃液を回収する場合には上述した問題が生じてしまう。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、洗浄廃液を分別して効率よく回収することができる廃液分別装置、及び廃液分別方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、回転霧化頭を回転させることで生じる遠心力によって塗料を霧化して噴霧する回転霧化式塗装機を洗浄するために用いられ、その洗浄廃液を分別して回収するための廃液分別装置であって、筒状をなす装置本体の上部に設けられ、前記回転霧化頭から吐出された塗料や洗浄液を含む複数種類の流体を受け入れる流体受入部と、前記装置本体の側壁の内面側に設けられ、第1の流体を回収する流体回収部と、前記装置本体の底部かつ前記流体受入部の直下に設けられ、前記第1の流体とは異なる第2の流体を排出する流体排出部と、前記流体回収部と前記流体排出部とを隔てるとともに前記第2の流体を前記流体排出部に案内する第1流体案内壁を有する第1流体案内流路とを備え、前記第1流体案内壁の口径が下方側に行くほど小さくなっていることを特徴とする廃液分別装置をその要旨とする。
請求項1に記載の発明によれば、筒状をなす装置本体の上部に流体受入部が設けられ、回転霧化頭から吐出された塗料や洗浄液を含む複数種類の流体(洗浄廃液)がその流体受入部から受け入れられる。また、装置本体の側壁の内面側には、第1の流体を回収する流体回収部が設けられ、装置本体の底部かつ流体受入部の直下となる位置に、第1の流体とは異なる第2の流体を排出する流体排出部が設けられている。そして、第1流体案内流路の第1流体案内壁により、流体回収部と流体排出部とが隔てられるとともに第2の流体が流体排出部に案内される。この第1流体案内壁はその口径が下方側に行くほど小さくなっているので、第2の液体を第1流体案内流路内に確実に案内して流体排出部から排出することができる。また、第1流体案内壁は、流体回収部側に傾斜した形状となるので、回転霧化頭から遠心力によって噴霧された第1の流体が流体回収部内で確実に回収される。よって、本発明の廃液分別装置を用いることにより、洗浄廃液を確実に分別して効率よく回収することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記第2の流体を前記流体排出部に案内する第2流体案内壁を有し、前記第1流体案内流路の下方側に連続して設けられた第2流体案内流路を備えるとともに、前記第2流体案内壁の口径が下方側に行くほど大きくなっていることをその要旨とする。
請求項2に記載の発明によれば、第1流体案内流路の下方側に連続して設けられた第2流体案内流路の第2流体案内壁により、第2の流体が流体排出部に案内される。この第2流体案内壁の口径は下方側に行くほど大きくなっているので、第2流体案内壁と前記第1流体案内壁との接続部分は、流路が絞られた形状(ベンチュリー形状)となる。従って、ベンチュリー効果により、第1流体案内流路及び第2流体案内流路を第2の流体がスムーズに流れるため、その第2の流体を流体排出部から効率よく排出することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2において、前記第1の流体は、溶剤型塗料及び溶剤型塗料用洗浄液の少なくとも一方を含む流体であり、前記第2の流体は、水性塗料及び水性塗料用洗浄液の少なくとも一方を含む流体であることをその要旨とする。
請求項3に記載によれば、溶剤型塗料及び溶剤型塗料用洗浄液の少なくとも一方を含む第1の流体が流体回収部で回収され、水性塗料及び水性塗料用洗浄液の少なくとも一方を含む第2の流体が流体排出部から排出される。このようにすれば、溶剤型塗料及び溶剤型塗料用洗浄液を確実に回収して再利用することが可能となる。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の廃液分別装置を用いて、前記回転霧化式塗装機の洗浄廃液を分別して回収する廃液分別方法であって、前記回転霧化頭の径方向への流体拡散を防止するためのシェーピングエアを前記回転霧化式塗装機から噴射させない状態で前記回転霧化頭を回転させ、前記回転霧化頭から噴霧された前記第1の流体を遠心力によって前記流体回収部の方向に飛ばして回収する流体回収ステップと、前記シェーピングエアを前記回転霧化式塗装機から噴射させた状態で前記回転霧化頭を回転させ、前記回転霧化頭から噴霧された前記第2の流体を前記シェーピングエアの風圧によって前記流体排出部の方向に飛ばして排出する流体排出ステップとを含むことを特徴とする廃液分別方法をその要旨とする。
請求項4に記載の発明によれば、回転霧化式塗装機において、シェーピングエアを噴射することにより、回転霧化頭の径方向への塗料の拡散が防止され、塗装が効率よく行われる。そして、その回転霧化式塗装機の洗浄を行う場合、流体回収ステップにおいて、シェーピングエアを噴射させない状態で回転霧化頭が回転される。このとき、回転霧化頭から噴霧された第1の流体が遠心力によって流体回収部の方向に飛ばされて流体回収部にて回収される。また、流体排出ステップでは、シェーピングエアを噴射させた状態で回転霧化頭が回転される。このとき、回転霧化頭から噴霧された第2の流体がシェーピングエアの風圧によって流体排出部の方向に飛ばされてその流体排出部から排出される。このようにすれば、第1の液体と第2の液体とを確実に分別することができ、第1の液体を効率よく回収することができる。
以上詳述したように、請求項1〜4に記載の発明によると、洗浄廃液を分別して効率よく回収することができる。
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。図1は本実施の形態における廃液分別装置としての回収ホッパーの概略構成を示す断面図である。
図1に示されるように、回収ホッパー1は、例えば塗装ロボットに取り付けられた回転霧化式塗装機2を洗浄するために用いられ、その洗浄時に排出される洗浄廃液を分別して回収する機能を備える。
回転霧化式塗装機2は、自動車ボディなどの被塗装物(図示略)に対して塗装作業を行う際に用いられている。回転霧化式塗装機2は、略円筒状の塗装機本体3と、ベル型の回転霧化頭4とを備えている。塗装機本体3は、塗料が充填される塗料容器(図示略)と、塗料容器内の塗料を回転霧化頭4に供給する塗料供給経路5とを備えている。回転霧化頭4は、塗装機本体3に取り付けられており、塗装機本体3内に設けられた霧化頭回転用モータによって回転するようになっている。そして、回転霧化頭4が回転すると、塗料供給経路5を通して供給されてきた塗料は、遠心力によって外周側に飛散して霧化されるようになっている。
また、この回転霧化式塗装機2は、噴霧塗料の拡散を防止するためのシェーピングエアA1を供給するエア供給経路6を備え、回転霧化頭4の後方外側からシェーピングエアA1を吐出することにより、所望の塗装パターンで塗装が行われる。これにより、噴霧塗料の塗着効率が向上されて塗料の無駄が抑えられるとともに、均一の塗膜が形成されて塗装品質が高められる。
本実施の形態の回転霧化式塗装機2は、溶剤型塗料と水性塗料とを交互に用いて複数の塗装を行う。そして、それら塗料の切り替えをする際、塗装機2内の塗料供給経路5中に残存した塗料を洗浄することで塗料の混じりを防止している。この洗浄に際して、洗浄エアと洗浄液とを交互に供給して塗料供給経路5を効率よく洗浄する方法が採用されており、その洗浄時に排出される洗浄廃液が回収ホッパー1で分別され回収される。
回収ホッパー1は、略円筒状をなすホッパー本体11(装置本体)を備える。ホッパー本体11の上部には、塗装機2の回転霧化頭4を挿入する挿入口12(流体受入部)が設けられ、回転霧化頭4から吐出された塗料や洗浄液を含む洗浄廃液(流体)をその挿入口12からホッパー本体11内に受け入れる。
ホッパー本体11において、挿入口12の外縁部の上方には、エア噴射ノズル14が設けられており、このエア噴射ノズル14から挿入口12に向けてエアA2を吹き付けることで、挿入口12と回転霧化式塗装機2との隙間を介した塗料ミストの漏れが防止される。
ホッパー本体11の側壁の内面側には、上方が開口する溝形のトイ15(流体回収部)がホッパー本体11の中央部を囲むように設けられており、このトイ15に、溶剤型塗料及び溶剤型塗料用洗浄液の少なくとも一方を含む洗浄廃液(第1の流体)が回収される。また、トイ15の底部にはドレイン配管16が接続されており、トイ15で回収された洗浄廃液は、そのドレイン配管16を介して図示しない再生装置に供給される。
ホッパー本体11の底部かつ挿入口12の直下となる位置には、水性塗料及び水性塗料用洗浄液の少なくとも一方を含む洗浄廃液(第2の流体)を排出する排出口17(流体排出部)が設けられている。さらに、ホッパー本体11の中央部には、トイ15と排出口17とを隔てるとともに洗浄廃液を排出口17に案内するための流体案内壁18が設けられ、この流体案内壁18の内側に流体案内流路19が形成されている。
流体案内壁18において、トイ15の側壁を構成する上側の部分(第1流体案内流路19aの第1流体案内壁18a)は、その口径が下方側に行くほど小さくなっており、トイ15よりも下側に連続して設けられた下側の部分(第2流体案内流路19bの第2流体案内壁18b)は、その口径が下方側に行くほど大きくなっている。つまり、本実施の形態の流体案内流路19は、トイ15の底部に対応する位置(第1流体案内壁18aと第2流体案内壁18bとの接続部分)で流路が絞られた形状(ベンチュリー形状)となっている。
次に、本実施の形態の回収ホッパー1を用いた廃液分別方法について説明する。
まず、図示しない塗装ロボットを駆動することにより、回転霧化式塗装機2を回収ホッパー1の上部に移動させ、回収ホッパー1上部の挿入口12に回転霧化頭4を挿入する。
回転霧化式塗装機2において前回の塗装に使用した塗料が溶剤型塗料である場合、シェーピングエアA1を噴射させない状態で洗浄を行い、その洗浄廃液を回収ホッパー1で回収する(液体回収ステップ)。具体的には、図2に示されるように、シェーピングエアA1を噴射させない状態で回転霧化頭4を回転させ、その状態で塗料供給経路5に洗浄エアと溶剤型塗料用洗浄液とを交互に供給する。このとき、溶剤型塗料やその洗浄液を含む洗浄廃液は、回転霧化頭4を回転させることによって生じる遠心力によって外周側に飛散し、ホッパー本体11の側壁に設けられたトイ15で回収される。ここで、洗浄廃液は、回転霧化頭4から噴霧される際にミスト状になるが、ホッパー本体11の側壁にたたき付けられることにより、液体状に凝集されてトイ15で効率よく回収される。またこのとき、挿入口12と回転霧化式塗装機2との隙間には、エア噴射ノズル14からエアA2が吹き付けられる。これにより、挿入口12と回転霧化式塗装機2との隙間を介した塗料ミストの漏れが防止される。
さらに、トイ15内においては、外側の側壁に沿って流れ込むとともに内側の側壁で吹き上がるような気流A3(自然流)が生じるが、その内側の側壁(第1流体案内壁18a)は、トイ15側に傾斜した形状となっているので、洗浄廃液がより確実に回収される。そして、トイ15で回収された洗浄廃液は、ドレイン配管16を介して図示しない再生装置側に送られて再利用可能な状態に再生される。
回転霧化式塗装機2において前回の塗装に使用した塗料が水性塗料である場合、シェーピングエアA1を噴射させた状態で洗浄を行い、その洗浄廃液を回収ホッパー1の排出口17から排出する(液体排出ステップ)。具体的には、図3に示されるように、シェーピングエアA1を噴射させた状態で回転霧化頭4を回転させ、その状態で塗料供給経路5に洗浄エアと水性塗料用洗浄液とを交互に供給する。このとき、水性塗料やその洗浄液を含む洗浄廃液は、回転霧化頭4から噴霧され、シェーピングエアA1の風圧によって排出口17の方向に飛ばされ排出される。ここで、トイ15と排出口17を隔てる流体案内壁18は、上部の口径が広がっているので、回転霧化頭4から噴霧された洗浄廃液が流体案内流路19内に確実に案内される。また、流体案内流路19は、トイ15の底部に対応する位置で流路が絞られたベンチュリー形状となっているので、ベンチュリー効果によってその流路内を洗浄廃液が効率よく案内されて排出口17から確実に排出される。またこのとき、エア噴射ノズル14からのエアA2の供給は停止されているが、挿入口12と回転霧化式塗装機2との隙間には、シェーピングエアA1の供給によって下側に向けた気流A4(自然流)が生じるため、その隙間から塗料ミストが漏れることはない。さらに、トイ15側から流体案内流路19内に入り込む気流A5(自然流)が発生し、流体案内流路19内に洗浄廃液が確実に案内され排出口17から排出される。
従って、本実施の形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)本実施の形態の回収ホッパー1では、ホッパー本体11の側壁に溶剤型塗料の洗浄廃液(第1の流体)を回収するトイ15が設けられており、ホッパー本体11の底部かつ挿入口12の直下となる位置に水性塗料の洗浄廃液(第2の流体)を排出する排出口17が設けられている。そして、溶剤型塗料の洗浄時には、シェーピングエアA1を回転霧化式塗装機2から噴射させない状態で回転霧化頭4を回転させることで、遠心力によって溶剤型塗料の洗浄廃液がトイ15の方向に飛ばされる。そして、その洗浄廃液は、ホッパー本体11の側壁にたたき付けられることにより、液体状に凝集されてトイ15で効率よく回収される。一方、水性塗料の洗浄時には、シェーピングエアA1を回転霧化式塗装機2から噴射させた状態で回転霧化頭4を回転させることで、シェーピングエアA1の風圧によって水性塗料の洗浄廃液が排出口17の方向に飛ばされてその排出口17から排出される。このようにすれば、各洗浄廃液を確実に分別することができ、溶剤型塗料及び溶剤型塗料用洗浄液を効率よく回収して再利用することができる。
(2)本実施の形態の回収ホッパー1では、トイ15の側壁を構成する第1流体案内壁18aは、その口径が下側に行くほど小さくなっているので、水性塗料の洗浄廃液を第1流体案内流路19a内に確実に案内して排出口17から排出することができる。また、第1流体案内壁18aはトイ15側に傾斜した形状となっているので、その案内壁が垂直に設けられる場合と比較して、気流A3の吹き上がりを防止することができ、洗浄廃液の回収効率を高めることができる。
(3)本実施の形態の回収ホッパー1では、第1流体案内流路19aの下方側に連続して設けられた第2流体案内流路19bの第2流体案内壁18bは、その口径が下方側に行くほど大きくなっている。この場合、第1流体案内壁18aと第2流体案内壁18bとの接続部分(トイ15の底部に対応する部分)は、流路が絞られたベンチュリー形状となるので、ベンチュリー効果によって流体案内流路19内を洗浄廃液がスムーズに流れ、排出口17からその洗浄廃液を効率よく排出することができる。
(4)本実施の形態の回収ホッパー1では、流体回収部としてのトイ15がホッパー本体11の側壁に設けられているので、液体回収部をホッパー本体11の底部に設ける場合と比較して、装置サイズをコンパクトにすることができる。またこの場合、回転霧化頭4とホッパー本体11の側壁との距離は比較的に短くなるため、回転霧化頭4から噴霧されたミスト状の洗浄廃液をその側壁に確実にたたき付けることができ、洗浄廃液の回収効率を高めることができる。
(5)本実施の形態の回収ホッパー1では、挿入口12の上方にエア噴射ノズル14が設けられており、このエア噴射ノズル14から挿入口12に向けてエアA2を吹き付けることで、挿入口12と回転霧化式塗装機2との隙間を介した塗料ミストの漏れを確実に防止することができる。
なお、本発明の実施の形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施の形態では、ホッパー本体11において挿入口12の上方にエア噴射ノズル14を設けたが、これに限定されるものではない。例えば、塗装機2の形状によっては、その塗装機2と挿入口12の隙間を介したエアの噴き上がりが起きない場合もあるので、その場合には、エア噴射ノズル14を省略してもよい。
・上記実施の形態の回収ホッパー1では、溶剤型塗料の洗浄廃液と水性塗料の洗浄廃液とで分別して回収するものであったが、これ以外に、塗料の色(濃い色や薄い色)で洗浄廃液を分別して回収するように構成してもよい。勿論、メタリック系の塗料とソリッド系の塗料とで分別したり、クリア塗料とそれ以外の塗料とで分別したりしてもよい。
・上記実施の形態の回収ホッパー1では、ホッパー本体11の排出口17から排出された洗浄廃液をそのまま廃棄するよう構成したが、これに限定されるものではない。例えば、回収ホッパー1の下方に回収部材を設け、排出口17から排出された洗浄廃液をその回収部材で回収するよう構成してもよい。
・上記実施の形態の回収ホッパー1において、ホッパー本体11の側壁の内面側にて、複数段のトイ15を設け、各段のトイ15にて異なる種類の洗浄廃液を回収するよう構成してもよい。
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施の形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1)請求項4において、前記流体回収ステップは、溶剤型塗料を用いて塗装した後に行うステップであり、前記流体排出ステップは、水性塗料を用いて塗装した後に行うステップであることを特徴とする廃液分別方法。
(2)請求項4において、前記流体受入部の上方には、エア供給手段が設けられており、前記流体回収ステップにおいて、前記流体受入部を介した塗料ミストの漏れを防止するために、前記エア供給手段が流体受入部に向けてエアを吹き付けることを特徴とする廃液分別方法。
本発明を具体化した一実施の形態の回収ホッパーを示す断面図。 溶剤型塗料洗浄時の状態を示す回収ホッパーの断面図。 水性塗料洗浄時の状態を示す回収ホッパーの断面図。
符号の説明
1…廃液分別装置としての回収ホッパー
2…回転霧化式塗装機
4…回転霧化頭
11…装置本体としてのホッパー本体
12…流体受入部としての挿入口
15…流体回収部としてのトイ
17…流体排出部としての排出口
18a…第1流体案内壁
18b…第2流体案内壁
19a…第1流体案内流路
19b…第2流体案内流路
A1…シェーピングエア

Claims (4)

  1. 回転霧化頭を回転させることで生じる遠心力によって塗料を霧化して噴霧する回転霧化式塗装機を洗浄するために用いられ、その洗浄廃液を分別して回収するための廃液分別装置であって、
    筒状をなす装置本体の上部に設けられ、前記回転霧化頭から吐出された塗料や洗浄液を含む複数種類の流体を受け入れる流体受入部と、
    前記装置本体の側壁の内面側に設けられ、第1の流体を回収する流体回収部と、
    前記装置本体の底部かつ前記流体受入部の直下に設けられ、前記第1の流体とは異なる第2の流体を排出する流体排出部と、
    前記流体回収部と前記流体排出部とを隔てるとともに前記第2の流体を前記流体排出部に案内する第1流体案内壁を有する第1流体案内流路と
    を備え、前記第1流体案内壁の口径が下方側に行くほど小さくなっていることを特徴とする廃液分別装置。
  2. 前記第2の流体を前記流体排出部に案内する第2流体案内壁を有し、前記第1流体案内流路の下方側に連続して設けられた第2流体案内流路を備えるとともに、前記第2流体案内壁の口径が下方側に行くほど大きくなっていることを特徴とする請求項1に記載の廃液分別装置。
  3. 前記第1の流体は、溶剤型塗料及び溶剤型塗料用洗浄液の少なくとも一方を含む流体であり、前記第2の流体は、水性塗料及び水性塗料用洗浄液の少なくとも一方を含む流体であることを特徴とする請求項1または2に記載の廃液分別装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の廃液分別装置を用いて、前記回転霧化式塗装機の洗浄廃液を分別して回収する廃液分別方法であって、
    前記回転霧化頭の径方向への流体拡散を防止するためのシェーピングエアを前記回転霧化式塗装機から噴射させない状態で前記回転霧化頭を回転させ、前記回転霧化頭から噴霧された前記第1の流体を遠心力によって前記流体回収部の方向に飛ばして回収する流体回収ステップと、
    前記シェーピングエアを前記回転霧化式塗装機から噴射させた状態で前記回転霧化頭を回転させ、前記回転霧化頭から噴霧された前記第2の流体を前記シェーピングエアの風圧によって前記流体排出部の方向に飛ばして排出する流体排出ステップと
    を含むことを特徴とする廃液分別方法。
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