JPH11114215A - ジグソーパズルセット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のジグソーパズルに比し、組み立て作業
及び完成品を見て楽しむ上で従来にない興趣が得られ
る。 【解決手段】 板状断片１０の一部を、貫通孔１２を有
する貫通板状断片１０ａ、及び組立てにより隣接する他
との境界部に透孔１４を形成する透孔形成凹部１４ａを
有する凹部板状断片１０ｂとする。基体５０の板状断片
配置面部５４に、組立てられた多数の板状断片１０の貫
通孔１２および/ または透孔１４に嵌合し得るよう発光
ダイオード５６を配設する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ジグソーパズル
（切り抜きはめ絵）セットに関する。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ジグソ
ーパズルの組み立ては広く行われ、楽しまれているが、
従来のジグソーパズルは単にパズル片同士を組み合わせ
て見本の絵に合わせるものであるため、完成状態を予め
予測することができ、この点においてやや興趣に欠ける
点があった。

【０００３】本発明は、従来技術に存した上記のような
問題点に鑑み行われたものであって、その目的とすると
ころは、 従来のジグソーパズルに比し、組み立て作業
及び完成品を見て楽しむ上で従来にない興趣が得られる
ジグソーパズルセットを提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のジグソーパズルセットは、組立てにより所定の図柄
を形成する多数の板状断片と、その板状断片の組み立て
により形成される図柄から見て板状断片の裏面側に位置
させるための基体とを備えてなるジグソーパズルセット
であって、略厚さ方向の貫通孔を有する板状断片および
/ または板状断片が組立てられた際に隣接する他の板状
断片との境界部に透孔が形成される凹部を外周部に有す
る板状断片を、前記多数の板状断片の少なくとも一部と
して有し、前記基体は、前記多数の板状断片の組み立て
により形成される図柄から見て裏面側に位置した状態に
おいて前記貫通孔および/ または透孔の位置に一致し得
る発光手段を有することを特徴とする。

【０００５】このジグソーパズルセットの主構成要素の
一方は、組立てにより所定の図柄を形成する多数の板状
断片であって、その少なくとも一部として、略厚さ方向
の貫通孔を有する板状断片（以下、「貫通板状断片」と
いう）および/ または板状断片が組立てられた際に隣接
する他の板状断片との境界部に透孔が形成される凹部を
外周部に有する板状断片（以下、「凹部板状断片」とい
う）（すなわち、貫通板状断片及び凹部板状断片の両方
又は一方）を有するものである。

【０００６】板状断片の材料は、ジグソーパズルに通常
使用されるものでよく、特に限定されない。紙やプラス
チック等の材料を適宜使用することができる。通常の場
合、板状断片の片面に図柄の一部が表されているが、両
面にそれぞれ表されていてもよい。

【０００７】貫通板状断片における貫通孔の横断面形状
は、特に限定されず、円形、楕円形、多角形、星形等を
適宜採用し得る。１つの貫通板状断片に２以上の貫通孔
を有していてもよい。

【０００８】透孔の横断面形状も、特に限定されず、円
形、楕円形、多角形、星形等を適宜採用し得る。透孔
は、隣接し合う板状断片にそれぞれ形成された凹部の組
み合わせにより形成されるものであってもよく、１又は
２以上の板状断片における凹部と、他の板状断片におけ
る凹部でない外周部との組み合わせにより形成されるも
のであってもよい。なお、基体に枠を設け、その枠の周
縁（すなわち板状断片以外の部材）と板状断片における
凹部との組み合わせにより透孔を形成するようにするこ
ともできる。

【０００９】貫通板状断片が同時に凹部板状断片であっ
ても勿論差し支えない。

【００１０】このジグソーパズルセットの主構成要素の
他方は、板状断片の組み立てにより形成される図柄から
見て板状断片の裏面側に位置させるための基体であっ
て、前記多数の板状断片が組立てられた状態で、それら
の板状断片が形成する図柄から見て板状断片の裏面側に
おいて貫通孔および/ または透孔（すなわち貫通孔及び
透孔の両方又は一方）の位置に一致する発光手段を有す
るものである。

【００１１】基体の形状は、最も一般的には、組み立て
が完了した板状断片の裏面側よりも大きいか或いはそれ
に等しい面を有する板状とすることができる。基体は、
組み立てが完了した板状断片の裏面側を位置させる面の
周囲を囲繞する枠部を有するものとすることもできる。
また、基体は必ずしも板状に限らない。

【００１２】基体の主材料は、特に限定されない。紙、
金属、プラスチック、セラミクス等の材料を適宜使用す
ることができる。

【００１３】発光手段の種類及び形状等は特に限定され
ないが、発光手段として好適なものの一つは発光ダイオ
ードである。また、例えば光源から光ファイバーにより
導いた光を発するものとすることも可能である。基体
は、組み立てが完了した板状断片の裏面側に位置するお
ける必要位置に発光ダイオードが配設された回路基板を
少なくとも一部に有するものとすることができる。発光
手段の発光に必要な手段、例えば発光ダイオード等の電
気（電子）的発光手段を駆動する電気（電子）回路は、
基体に組み込まれていることが好ましい。但し、このよ
うな回路を別に設けることも可能である。

【００１４】発光手段の発光の開始及び停止を行うため
のスイッチ手段を、基体における適宜箇所に設けること
もできる。スイッチ手段としては、例えば、音、光、赤
外線或いは人の体の一部の接触等を感知するセンサを利
用したものヤ、計時手段を利用したものであってもよ
い。

【００１５】１種又は２種以上の発光手段を１又は２以
上用いることができ、その点滅や、色変化可能な場合の
色変化等を経時的に制御する制御手段を設けることもで
きる。また、例えば音声発生手段を基体に設けることも
でき、それにより発生する音声を発光手段による発光に
組合せることもできる。

【００１６】このジグソーパズルセットの使用において
は、例えば、多数の板状断片の組み立てを完了した後、
形成される図柄から見て板状断片の裏面側に基体を位置
させ、基体の発光手段が、組み立てを完了した多数の板
状断片における貫通孔および/ または透孔の位置に一致
するようにして図柄における貫通孔および/ または透孔
の位置に発光手段の発光が見えるようにすることができ
る。この場合は、多数の板状断片の組み立てを完了した
後、その表面又は裏面に透明樹脂液を塗布固化して透明
樹脂被膜により板状断片を被覆及び接着することが好ま
しい。

【００１７】また、このジグソーパズルセットの使用に
おいては、例えば、基体における発光手段を有する面の
上において多数の板状断片の組み立てを行って、発光手
段を貫通孔および/ または透孔の位置に一致させつつ図
柄を完成させるようにし、完成した図柄における貫通孔
および/ または透孔の位置に発光手段の発光が見えるよ
うにすることもできる。発光手段を発光させつつ多数の
板状断片の組み立てを行うこともできる。この場合も、
多数の板状断片の組み立てを完了した後、その表面に必
要に応じ透明樹脂液を塗布固化して透明樹脂被膜により
板状断片を被覆及び接着することができる。

【００１８】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の例としての
ジグソーパズルセットを、図１乃至図５を参照しつつ説
明する。

【００１９】このジグソーパズルセットは、図１又は図
３に示すように組立てられることによって図に表されて
いる表面側に所定の図柄（図示せず）を形成する多数の
紙製の板状断片１０と、組立てられた多数の板状断片１
０の裏面側に位置させるための、合成樹脂を主材料とす
る方形板状の基体５０からなる。

【００２０】板状断片１０は、組み立て用凹部１００お
よび/ または組み立て用凸部１０２を有する。板状断片
１０の一部は、厚さ方向の円形断面の貫通孔１２を有す
る貫通板状断片１０ａ、及び、板状断片が組立てられた
際に隣接する他の板状断片との境界部に円形断面の透孔
１４を形成する透孔形成凹部１４ａを外周部に有する凹
部板状断片１０ｂである。

【００２１】図２に表されている基体５０の表面部は、
全外周縁部に有する枠部５２によって、その内側の板状
断片配置面部５４が囲繞されてなる。枠部５２は、板状
断片配置面部５４よりも板状断片１０の厚さ以上の高さ
だけ突起している。板状断片配置面部５４には、組立て
られた多数の板状断片１０が、その裏面側が板状断片配
置面部５４上に接するように配置された場合に、その貫
通孔１２および/ または透孔１４にそれぞれ嵌合し得る
ように多数の発光ダイオード５６が配設されている。こ
れらの発光ダイオード５６は、図２に２点鎖線で表され
る２つの回路基板５８に配設され、それらの回路基板５
８が基体５０に組み込まれている。各回路基板５８には
発光ダイオード５６を発光させるための駆動回路が設け
られ、電源及び回路開閉スイッチ（図示を略す）が基体
５０の裏面側に配装されている。

【００２２】このジグソーパズルセットの使用において
は、図４に示すように多数の板状断片１０を基体５０と
別に組立てて図１のように組み立てを完了した後、基体
５０の板状断片配置面部５４上に配置して各貫通孔１２
および/ または透孔１４にそれぞれ発光ダイオード５６
を嵌合させ、図３のように完成させてもよく、図５に示
すように多数の板状断片１０を基体５０の板状断片配置
面部５４上で組み立て、その過程において各貫通孔１２
および/ または透孔１４にそれぞれ発光ダイオード５６
を嵌合させ、図３のように完成させてもよい。

【００２３】なお、枠部５２にも、多数の板状断片１０
と共に形成する図柄の一部を描いておくこともできる。

【００２４】また、本発明における発光手段を備えた基
体５０（枠部の有無を問わない）と、その発光手段の位
置に合わせた位置に貫通孔１２を有するポストカードや
ポスター等を組み合わせたものや、更に音声発生手段を
基体５０に組み込んだものも好ましい。

【００２５】

【発明の効果】本発明のジグソーパズルセットによれ
ば、多数の板状断片（ジグソーパズル片）の組み立てを
行なうことにより貫通孔および/ または透孔を有する図
柄を形成し得、また、その図柄における貫通孔および/
または透孔の位置に基体の発光手段の発光が見えるもの
を容易に完成させることができるので、従来のジグソー
パズルに比し、板状断片の組み立て及び基体との組み合
わせ作業、並びに完成品を見て楽しむ上で、従来にない
興趣が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】多数の板状断片の組み立てを完了した状態の平
面図である。

【図２】基体の平面図である。

【図３】基体上に、組み立てを完了した多数の板状断片
が位置した状態の平面図である。

【図４】多数の板状断片を基体と別に組立てている状態
の平面図である。

【図５】多数の板状断片を基体上で組立てている状態の
平面図である。

【符号の説明】

１０ 板状断片 １０ａ 貫通板状断片 １０ｂ 凹部板状断片 １２ 貫通孔 １４ 透孔 １４ａ 透孔形成凹部 ５０ 基体 ５４ 板状断片配置面部 ５６ 発光ダイオード

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】組立てにより所定の図柄を形成する多数の
   板状断片と、その板状断片の組み立てにより形成される
   図柄から見て板状断片の裏面側に位置させるための基体
   を備えてなるジグソーパズルセットであって、略厚さ方
   向の貫通孔を有する板状断片および/ または板状断片が
   組立てられた際に隣接する他の板状断片との境界部に透
   孔が形成される凹部を外周部に有する板状断片を、前記
   多数の板状断片の少なくとも一部として有し、前記基体
   は、前記多数の板状断片の組み立てにより形成される図
   柄から見て裏面側に位置した状態において前記貫通孔お
   よび/ または透孔の位置に一致し得る発光手段を有する
   ことを特徴とするジグソーパズルセット。