JPH1111342A - 装軌車両の操縦レバー装置 - Google Patents

装軌車両の操縦レバー装置

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JPH1111342A
JPH1111342A JP16368097A JP16368097A JPH1111342A JP H1111342 A JPH1111342 A JP H1111342A JP 16368097 A JP16368097 A JP 16368097A JP 16368097 A JP16368097 A JP 16368097A JP H1111342 A JPH1111342 A JP H1111342A
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JP
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steering
control lever
lever
servo valve
control
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JP16368097A
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Inventor
Yuichi Nagahiro
勇一 永広
Hiroshi Nakagami
博司 中上
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
  • Non-Deflectable Wheels, Steering Of Trailers, Or Other Steering (AREA)
  • Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作性をより一層向上させた装軌車両におけ
るモノレバー式の操縦レバー装置を提供する。 【解決手段】 車両の左右操向制御を行うステアリング
装置と、前後進走行および速度段制御を行う変速装置を
備える装軌車両で、運転席に対して前後方向に操作する
ことにより前後進走行を指示し、運転席に対して左右方
向に操作することで左右操向を指示する1本の操縦レバ
ー3にて操作部を構成される操縦レバー装置1であっ
て、その操縦レバー3の操作量をステアリング装置制御
用のステアリングバルブ2に伝達する連結リンク機構の
間に、倍力装置としてインラインサーボバルブ20とこ
のインラインサーボバルブ20の動作に関連するバネ機
構30を介在させて操縦レバー3の操作力を低減させる
とともに、操向性を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブルドーザなど履
帯を備える装軌車両の操縦レバー装置に関し、詳しくは
操縦に際して、ステアリング領域とブレーキ領域との変
わり目を操縦レバーの操作感覚で容易に認識し得るよう
にして、操縦性を向上させた装軌車両の操縦レバー装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、装軌車両の操縦レバー装置は、車
両の旋回を制御するステアリングバルブを操作するため
に左右それぞれ1本のステアリングレバーを備えてお
り、変速機を操作するために1本のトランスミッション
レバーを備えている。したがって、左旋回するには左ス
テアリングレバーを引き、右旋回するには右ステアリン
グレバーを引くようにされて、トランスミッションレバ
ーにより前後進、および速度段の制御を行うようになっ
ている。
【0003】このような構成の操縦レバー装置では運転
操作が煩雑であると同時に労力を必要とし、オペレータ
の疲労を招く原因となっている。そのために、運転操作
を容易にするための先行技術として、特開平7−11
7705号公報、実公昭63−29616号公報、お
よび実開平5−16849号公報などによって提案さ
れている。
【0004】前記先行技術における特開平7−117
705号公報には、操縦レバー装置にモノレバー機構を
用い、レバーの前後操作で前後進走行を、左右操作で左
右操向を、軸回転操作で走行速度を制御する技術が開示
されている。 実公昭63−29616号公報には、クラッチとブレ
ーキによる走行操作ペダル装置のリンケージの中にシリ
ーズに疑似バネを設置して、半クラッチ領域とブレーキ
領域とを操作感覚で知る技術が開示されている。 実開平5−16849号公報には、操作レバー用の圧
力比例制御弁の上部に、操作レバーの動きを特定のパタ
ーンに拘束するガイド部材を着脱自在に設ける技術につ
いて開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
先行技術に開示されているものでは次のような問題点が
ある。 特開平7−117705号公報に開示されるもので
は、操縦レバーがモノレバー機構で操作できるようにさ
れているが、その操縦レバーとリンク機構を介在させて
直接的にステアリングバルブやトランスミッションバル
ブを操作する構成になっているので、個々にレバー操作
を行う従前の操縦装置に較べて操縦性は改善されたが、
未だ操作ストロークに見合った操作力が得られない。 実公昭63−29616号公報に開示されるもので
は、半クラッチ領域とブレーキ領域とを操作感覚で知る
技術について開示されているが、ペダル操作方式であっ
て、手動操作によるものではなく、したがって、オペレ
ータが操作レバーを握って前記半クラッチ領域とブレー
キ領域とを操作感覚で知るには未だ無理であり、この技
術をそのまま操縦レバー装置に変換するには構造的に複
雑であることから困難である。また、実開平5−16
849号公報に開示されているものでは、操作レバーの
上部にガイド部材を設置することが記載されているが、
操縦レバーを特定の方向にのみ動作できるように拘束す
るもので、このような構成ではモノレバー機構として操
作することができない。
【0006】本発明では、このような問題点を解決する
ことを目的とするもので、操作性をより一層向上させた
装軌車両におけるモノレバー式の操縦レバー装置を提供
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用・効果】このよ
うな目的を達成するためになされた本発明にかかる装軌
車両における操縦レバー装置は、車両の左右操向制御を
行うステアリング装置と、前後進走行および速度段制御
を行う変速装置を備える装軌車両で、運転席に対して前
後方向に操作することにより前後進走行を指示し、運転
席に対して左右方向に操作することで左右操向を指示す
る1本の操縦レバーにて操作部を構成される操縦レバー
装置であって、その操縦レバーの操作量をステアリング
装置用ステアリングバルブに伝達する連結リンクの間
に、倍力装置とこの倍力装置の動作に関連するバネ機構
を介在させてなることを特徴とするものである。
【0008】このように構成される本発明によれば、1
本の操縦レバーによって操向操作する場合、その操縦レ
バーを右あるいは左に倒すと、その操縦レバーの傾きに
つれて連動するバネ機構によって倍力装置の動作量を制
御してステアリングバルブの切り換え操作が小さな操作
力で行えるようにできるとともに、半クラッチ状態から
クラッチの切り離し位置が操縦レバーを通じてオペレー
タに感触を与えて、操作感覚が容易に得られるようにな
り、操縦性をより一層高め得られる効果を奏するもので
ある。
【0009】本発明における前記倍力装置は、駆動源と
して油圧を用いて入力に対する出力を増加させるサーボ
バルブとし、このサーボバルブを前記連結リンクに直列
に接続され、前記バネ機構は操縦レバーのストロークの
増加に対して多段的に操作力が増加する構成とされ、こ
のバネ機構を前記サーボバルブと直列に配設されるのが
好ましい。こうすることで、操縦レバーの操作ストロー
クに対する操作力に変化を持たせることができるので、
半クラッチ領域からブレーキ領域への切り換わりが操作
感覚で分かり易くなり、車両の左右操向が円滑になる。
【0010】また、前記バネ機構は、前記サーボバルブ
の軸線に平行して固定支持されるバネケース内に、左右
両操作方向に対していずれも二段バネ構造にされて対称
に組み込まれ、このバネケースの中央に配される操作用
のピンを軸線方向に移動できるように組み込んで、前記
サーボバルブのスプールシャフトと関連させ、前記ピン
が前記操縦レバーの操作により移動して、そのピンが第
1段目のバネを作動させる時点では半クラッチからクラ
ッチ切れの動作がなされるようにして、第2段目のバネ
を作動させる時点では緩旋回動作に移行した後反操作側
のステアリングブレーキが次第に強く動作するように前
記サーボバルブの作動と関連づけられる構成とするのが
好ましい。こうすることによって、操縦レバーの操作力
に動作の変化がより感触的に伝達されてステアリング操
作を着実に行うことができる効果を奏する。しかも簡単
な構成で前記効果を得ることが可能になる。
【0011】また、本発明の装軌車両における操縦レバ
ー装置は、車両の左右操向制御を行うステアリング装置
と、前後進走行および速度段制御を行う変速装置を備え
る装軌車両で、運転席に対して前後方向に操作すること
により前後進走行を指示し、運転席に対して左右方向に
操作することで左右操向を指示する1本の操縦レバーに
て操作部を構成される操縦レバー装置であって、前記操
縦レバーの設置部に、この操縦レバーの前後方向の作動
に対して回動自在で、その操縦レバーの左右方向には固
定されるガイド部材が設けられ、このガイド部材には、
前記操縦レバーの左右方向に対してレバーの動作を規制
しないように長いガイド孔が設けられるとともに、この
長いガイド孔の左右方向の少なくとも一方に、ガイド部
材の上面に指懸かり突出部材を付設されていることを特
徴とするものである。
【0012】このように構成された操縦レバー装置によ
れば、操作レバーの動きに追従するレバーのガイド部材
を設けるとともに、そのガイド部材の側部に指懸かり突
出部が設けられることで、ステアリングの操作性が向上
し、かつ、ガイド部材によるレバーの案内が安定すると
同時に指懸かり突出部材による指懸けで微操作性も向上
する。しかも、ステアリング方向が認識できるために、
後進時の誤操作を防止するのに役立つなどの効果を奏す
るのである。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明による装軌車両の操
縦レバー装置の具体的な実施の形態について、図面を参
照しつつ説明する。
【0014】図1には本発明に係る装軌車両の操縦レバ
ー装置の全体構成を表す概要図が、図2に操作レバーの
取付部の正面図が、図3にインラインサーボバルブ操作
部の側面図が、図4に図3のIV−IV視図が、図5に操作
レバー装置要部の平面図が、図6(a)にインラインサ
ーボバルブの外観正面図,(b)にインラインサーボバ
ルブの縦断面図が、図7にバネ機構の断面図が、図8に
ステアリングバルブ操作部の平面図が、そして、図9に
図8のIX−IX視図が、それぞれ示されている。
【0015】これらの図によって示されるように、操縦
レバー装置1は、トランスミッションのブレーキ機構お
よびクラッチ機構を制御するステアリングバルブ2とモ
ノレバー式の操縦レバー3とをリンク機構によって連結
する間に、インラインサーボバルブ20とバネ機構30
が組み込まれている。
【0016】操縦レバー3は、図1および図2で表され
るように、装軌車両(例えばブルドーザ)の運転席に設
けられ、支持部4を基点にして前後所要角度と左右にそ
れぞれ所要角度の範囲で傾動自在に支持配設されてい
る。この操縦レバー3の支持部4では支持ケースに支持
される二股ヨーク5の回動軸5aがオペレータに対して
前後方向に水平に配設され、この二股ヨーク5に対して
十字形部材6がピンにより前後方向に回動自在に支持さ
れて、この十字形部材6に操縦レバー3の基端が取り付
けられている。
【0017】前記二股ヨーク5の回動軸5a端には、接
続アーム5bが固着されて、この接続アーム5bの先端
にフォーク片7aを介してロッド7の一端がピン連結さ
れ、そのロッド7の他端が別途配設の中間軸8端に付さ
れているアーム9にピン連結されている(図3参照)。
【0018】前記中間軸8には、図3乃至図5にて示さ
れるように、前記アーム9の他に操作アーム9aが固着
されており、この操作アーム9aの先端部に自在継手9
bを介して連結ロッド10の一端が接続され、この連結
ロッド10の他端に継手11を介してインラインサーボ
バルブ20のスプールシャフト21における入力部21
aが直結されている。このインラインサーボバルブ20
のスプールシャフト21における出力端のフォーク21
bには、別途設置の回動縦軸12の上端部に固着される
揺動アーム12aと継手13を介してピン連結され、前
記回動縦軸12の下端部に取り付く揺動アーム12bか
ら後述するステアリングバルブ2制御用のリンク機構4
0の操作アーム41に連結ロッド15が接続されてい
る。なお、符号14は回動縦軸12の支持ブラケット、
16は中間軸8の軸受、17はインラインサーボバルブ
20の支持プレートである。
【0019】前記インラインサーボバルブ20は、図6
(a)および(b)で示されるように、油圧供給口と出
口とを備える本体22内に一本に連結形成されるスプー
ルシャフト21が貫通配設され、このスプールシャフト
21の入力側に本体22内部でリターンスプリング23
が係合するようにされ、スプールシャフト21の出力側
にはピストン24が付されて、前記スプールシャフト2
1の入力側に推力を加えられるとそのピストン24の背
後位置に設けられるオリフィス25がスプールシャフト
21上に設けられる通路26を開いて前記ピストン24
を出力側へ移動させ、スプールシャフト21の出力側に
倍加された推力が与えられるように構成されている。
【0020】また、前記インラインサーボバルブ20の
スプールシャフト21の入力部21aに連結ロッド10
から接続される継手11には、その軸線に直交して側方
に突き出すピン11aがバネ機構30の本体ケース31
側面に設けられる長孔32に挿入されて内部のバネと関
連するようにされ、そのインラインサーボバルブ20に
入力する際、同時にバネ機構30が操作されるように関
係付けられている。
【0021】前記バネ機構30は、図7にて示されるよ
うに、インラインサーボバルブ20の支持プレート17
に関連して軸線を平行に取り付け固定される筒状の本体
ケース31側面に、中央位置で軸線に沿って前記ピン1
1aの挿通する長孔32が軸線方向に前後所要寸法で設
けられ、前記ピン11aの挿入中立位置の前後に頭部付
きのスピンドル33,33が対称に配置されてそれぞれ
本体ケース31の両側から挿入固着されるホルダー34
にて軸線方向に摺動自在に支持されている。前記ホルダ
ー34の段部34’と本体ケース31の中央寄り段部3
1aとの間には、コイルバネ36が一端をその段部31
aに受け止められる座金35に当接させて介挿され、か
つ、前記スピンドル33の頭部33’の背面と前記ホル
ダー34の先端34”との間にも小形のコイルバネ37
が介挿されていて、常時はスピンドル33がその頭部3
3’を中央位置のピン11aと接触しないで平衡するよ
うにされている。なお、そのスピンドル33の頭部3
3’背面と前記座金35との間には、所定の間隙が形成
されるようにそのスピンドル33の頭部33’が受け入
れられる段孔に形成されている。
【0022】前記ステアリングバルブ制御用のリンク機
構40は、図8および図9で示されるように、前記操作
レバー3に連なる連結ロッド15の先端がピン連結され
た操作アーム41の取り付く別途回転自在に直立設置さ
れる操作軸42に、平面的に見て左右両側へ水平に突き
出して取り付く翼片43,43’の先端に、それぞれフ
ォーク継手44を介して操作ロッド45,45が連結さ
れ、これら操作ロッド45,45の先端をステアリング
バルブ2の操作軸2a端付設のレバー2b,2bに接続
して、その操作軸2aを所要回転角正逆操作するように
されている。
【0023】また、前記操縦レバー3の取付部におい
て、この操縦レバー3のロッド部並びに支持部を覆うよ
うに取り付けられる可撓性材料で形成されたカバー56
の上側に、アーチ形に形成されたレバーガイド50が左
右両端部を取付部4の上面に配設された一対のブラケッ
ト51にピン52にて枢着されている。このレバーガイ
ド50は、前記操縦レバー3による操縦車両の前後進方
向に前記ピン52を支点として回動できるようにされ、
左右ステアリングの方向には操縦レバー3が傾動自在な
ように長いガイド孔53が形成されている。また、この
レバーガイド50の上面の例えば図2で示されるよう
に、左側に指懸かり突起片54を植設して、レバー操作
時に手指を懸けてコントロールが容易なように構成され
ている。
【0024】このように構成された実施例は、運転者が
装軌車両を運転するに際し、操縦レバー3を操作して中
立位置Nから例えば左方向L側に傾けて車両を左に旋回
させる操作を行えば、この操縦レバー3の支持部4にお
ける二股ヨーク5に支持される十字形部材6を介して繋
がるフォーク片7aが押し下げられ、このフォーク片7
aに接続されるロッド7が下げられてアーム9を介して
中間軸8を図4において反時計方向(矢印Aの方向)に
回動させる。すると、この中間軸8に取り付く操作アー
ム9aの回動によって連結される連結ロッド10が矢印
Bの方向に押されることになる。
【0025】その連結ロッド10は、継手11を介して
インラインサーボバルブ20のスプールシャフト21の
入力部21aに連結されるとともに、ピン11aがバネ
機構30の長孔32に沿って移動し、その初期段階では
まずインラインサーボバルブ20の内部に組み込まれて
いるリターンスプリング23を圧縮する。この時点で、
操縦レバー3による操作力は、図10に示される線図に
おける操作力“a”(具体例で0.54〜0.58Kg)
を形成する。運転者が操縦レバー3をさらに倒していく
と、前記ロッド7の変位に伴い中間軸8に取り付く別系
統のリンクによってトランスミッションのクラッチ(図
示せず)が切られ、ピン11aがバネ機構30のスピン
ドル33の頭部33’に接触し、このスピンドル33の
頭部33’によって小型のコイルバネ37を圧縮させる
ことになる。
【0026】この時点で、運転者が握る操縦レバー3に
は、それまでの軽いレバーの動きに対してスピンドル3
3を介して小型のコイルバネ37を圧縮する推力の変化
が感覚的に伝達され、操作力が高まる段差による変化点
“b”が感じやすくなる。要するにクラッチ切れ時点を
感じることになる。この時点で、操作力“c”(具体例
で1.38Kg)が高まる。さらに、操縦レバー3を倒す
とピン11aによるスピンドル頭部33’の移動で、こ
のスピンドル頭部33’が座金35を介して本体ケース
31内のコイルバネ36を圧縮することになる。この間
におけるコイルバネ37の圧縮に加えてサーボバルブ2
0内のリターンスプリング23の圧縮と合成された操作
力“d”(具体例で1.38から2.5Kg)を形成す
る。
【0027】さらに操縦レバー3を倒すと、スピンドル
頭部33’によって座金35を介しコイルバネ36を圧
縮する状態に至り、そのコイルバネ36の圧縮により操
作力“e”が急激に高まる(具体例では2.5から4.
26Kg)。この状態で車体は急旋回することになる。
【0028】このような要領で操縦される間、インライ
ンサーボバルブ20はスプールシャフト21の移動に従
い、ピストン24の背後に位置するオリフィス25に対
してスプールシャフトに設けられている通路26が開
き、ポンプ側に繋がるポート27からピストン24の前
側(図6において左側)に斜めの通路26’を通って圧
油がシリンダ内に移動され、このピストン24における
前後両面の面積差による推力で、操縦レバー3による操
作力に比べて数倍の力でスプールシャフト21の出力側
が押されることになる。すると、スプールシャフト21
の出力端のフォーク片21bに連結される揺動アーム1
2aを介して回動縦軸12が図8において図上時計方向
に回動され、この回動縦軸12の下端に取り付く揺動ア
ーム12bを介して連結ロッド15が操作され、ステア
リングバルブ制御用のリンク機構40の操作アーム41
によって操作軸42が回動され、この操作軸42に取り
付く左右の翼片43,43’が操作され、一方の翼片4
3に繋がる操作ロッド45はステアリングバルブ2の操
作軸2aを図上時計方向に回動させ、他方の翼片43’
に繋がる操作ロッド45は、前記翼片43と逆の方向に
変位するが、このとき翼片43’との連結部におけるフ
ォーク継手44の長孔部分44’で遊動して前記操作軸
2aの動きに支障を与えないようにされる。図中符号2
8は、ドレーンポートである。
【0029】このように、本実施例の操縦レバー装置1
にあっては、レバーストロークに対する操作力に変化を
持たせたので、半クラッチ領域からブレーキ領域への切
り換わりが操作感覚として分かり易くなり、車両の左右
操向のガクつきが無くなるようになった。したがって、
レバー操作ストロークに応じた操作力と車両の操向半径
とが一致して円滑な操向が可能になる。さらに、レバー
操作力が軽減するので前後進走行および左右操向がリス
トコントロールでき、運転者の疲労軽減が図れることに
なる。
【0030】以上の説明では、車両を左旋回させる場合
について説明したが、右旋回操向を行う場合は、操縦レ
バー3を右方向(図2においてR側)に倒すことによ
り、前述と逆の動作によって旋回されることになる。
【0031】また、前述の操縦レバー3の操向に際し
て、この操縦レバー3は、微操作を必要としない前後進
方向にはレバーガイド50が追従して動くが、左右方向
には長いガイド孔53によって規制される。したがっ
て、左右操向時には、微操作を必要とする位置に操縦レ
バー3を保つことができる。しかも、このレバーガイド
50には指懸かり突起片54が設けられているので、こ
の指懸かり突起片54に指を懸けてレバー操作すること
により、レバーを操作する手の保持が容易になり、微操
作性が向上することになる。また、旋回方向を認識でき
るので後進時における誤操作の防止に役立つ効果も得ら
れるのである。なお、前述の実施例では、指懸かり突起
片54を一個設けたものについて説明しているが、必要
に応じてガイド孔53の左右両側に設けることもでき
る。
【0032】本発明のサーボバルブは実施例におけるイ
ンラインサーボバルブ20に、ガイド部材は実施例にお
けるレバーガイド50に、指懸かり突出部材は指懸かり
突起片54に、それぞれ対応する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る装軌車両の操縦レバー装
置の全体構成を表す概要図である。
【図2】図2は、操作レバーの取付部の正面図である。
【図3】図3は、インラインサーボバルブ操作部の側面
図である。
【図4】図4は、図3のIV−IV視図である。
【図5】図5は、操作レバー装置要部の平面図である。
【図6】図6(a)は、インラインサーボバルブの外観
正面図,(b)はインラインサーボバルブの縦断面図で
ある。
【図7】図7は、バネ機構の断面図である。
【図8】図8は、ステアリングバルブ操作部の平面図で
ある。
【図9】図9は、図8のIX−IX視図である。
【図10】図10は、ステアリング時における操作力・
ストローク線図である。
【符号の説明】
1 レバー操縦装置 2 ステアリングバルブ 3 操縦レバー 4 操縦レバーの支持部 7 ロッド 8 中間軸 9 中間軸に取り付くアーム 9a 中間軸に取り付く操作アーム 10,15 連結ロッド 11 継手 11a ピン 12 回動縦軸 12a,12b 揺動アーム 20 インラインサーボバルブ 21 スプールシヤフト 21a スプールシヤフトの入力部 21b スプールシヤフトの出力端のフォーク
片 23 リターンスプリング 24 ピストン 25 オリフィス 26 通路 30 バネ機構 31 本体ケース 32 長孔 33 スピンドル 33’ スピンドルの頭部 36,37 コイルバネ 40 ステアリングバルブ制御用のリンク機
構 41 操作アーム 42 操作軸 43,43’ 翼片 45 操作ロッド 50 レバーガイド 51 ブラケット 53 ガイド孔 54 指懸かり突起片

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の左右操向制御を行うステアリング
    装置と、前後進走行および速度段制御を行う変速装置を
    備える装軌車両で、運転席に対して前後方向に操作する
    ことにより前後進走行を指示し、運転席に対して左右方
    向に操作することで左右操向を指示する1本の操縦レバ
    ーにて操作部を構成される操縦レバー装置であって、そ
    の操縦レバーの操作量をステアリング装置用ステアリン
    グバルブに伝達する連結リンクの間に、倍力装置とこの
    倍力装置の動作に関連するバネ機構を介在させてなるこ
    とを特徴とする装軌車両の操縦レバー装置。
  2. 【請求項2】 前記倍力装置は、駆動源として油圧を用
    いて入力に対する出力を増加させるサーボバルブとし、
    このサーボバルブを前記連結リンクに直列に接続され、
    前記バネ機構は操縦レバーのストロークの増加に対して
    多段的に操作力が増加する構成とされ、このバネ機構を
    前記サーボバルブと直列に配設されることを特徴とする
    請求項1に記載の装軌車両の操縦レバー装置。
  3. 【請求項3】 前記バネ機構は、前記サーボバルブの軸
    線に平行して固定支持されるバネケース内に、左右両操
    作方向に対していずれも二段バネ構造にされて対称に組
    み込まれ、このバネケースの中央に配される操作用のピ
    ンを軸線方向に移動できるように組み込んで、前記サー
    ボバルブのスプールシャフトと関連させ、前記ピンが前
    記操縦レバーの操作により移動して、そのピンが第1段
    目のバネを作動させる時点では半クラッチからクラッチ
    切れの動作がなされるようにされ、第2段目のバネを作
    動させる時点では緩旋回動作に移行した後反操作側のス
    テアリングブレーキが次第に強く動作するように前記サ
    ーボバルブの作動と関連付けられる構成である請求項1
    または2に記載の装軌車両の操縦レバー装置。
  4. 【請求項4】 車両の左右操向制御を行うステアリング
    装置と、前後進走行および速度段制御を行う変速装置を
    備える装軌車両で、運転席に対して前後方向に操作する
    ことにより前後進走行を指示し、運転席に対して左右方
    向に操作することで左右操向を指示する1本の操縦レバ
    ーにて操作部を構成される操縦レバー装置であって、前
    記操縦レバーの設置部に、この操縦レバーの前後方向の
    作動に対して回動自在で、その操縦レバーの左右方向に
    は固定されるガイド部材が設けられ、このガイド部材に
    は、前記操縦レバーの左右方向に対してレバーの動作を
    規制しないように長いガイド孔が設けられるとともに、
    この長いガイド孔の左右方向の少なくとも一方に、ガイ
    ド部材の上面に指懸かり突出部材を付設されていること
    を特徴とする装軌車両の操縦レバー装置。
JP16368097A 1997-06-20 1997-06-20 装軌車両の操縦レバー装置 Pending JPH1111342A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004090813A (ja) * 2002-08-30 2004-03-25 Seirei Ind Co Ltd 走行車両

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004090813A (ja) * 2002-08-30 2004-03-25 Seirei Ind Co Ltd 走行車両

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