JPH11112593A - デジタル信号処理型デジタル変調装置 - Google Patents

デジタル信号処理型デジタル変調装置

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JPH11112593A
JPH11112593A JP9282897A JP28289797A JPH11112593A JP H11112593 A JPH11112593 A JP H11112593A JP 9282897 A JP9282897 A JP 9282897A JP 28289797 A JP28289797 A JP 28289797A JP H11112593 A JPH11112593 A JP H11112593A
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JP
Japan
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signal
frequency
band
symb
mhz
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Application number
JP9282897A
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English (en)
Inventor
Tomoyuki Funada
知之 船田
Katsuhisa Tawa
克久 田和
Shigeharu Toyoda
重治 豊田
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/32Carrier systems characterised by combinations of two or more of the types covered by groups H04L27/02, H04L27/10, H04L27/18 or H04L27/26
    • H04L27/34Amplitude- and phase-modulated carrier systems, e.g. quadrature-amplitude modulated carrier systems
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/02Amplitude-modulated carrier systems, e.g. using on-off keying; Single sideband or vestigial sideband modulation
    • H04L27/04Modulator circuits; Transmitter circuits
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/18Phase-modulated carrier systems, i.e. using phase-shift keying
    • H04L27/20Modulator circuits; Transmitter circuits

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Amplitude Modulation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 振幅位相変調(QAM)や位相変調(PS
K)、残留側波帯変調(VSB)を行うデジタル処理型
変調器において、変調を本来の搬送波周波数に比較して
低速の周波数で行うことにより、デジタル回路の動作速
度を高くすることなく高品質の変調出力を得る事のでき
る全デジタル信号処理型変調器を提供すること。 【解決手段】 搬送波周波数fifから、デジタル信号入
力周波数fsymbの整数倍を差し引いた周波数の複素変調
波によってデジタル信号を変調し、インターポレーショ
ンによって高調波成分を発生させ、複素BPFによって
搬送周波数の帯域のみを通し、これの実数部を求め、D
/A変換器によりアナログ信号に変換しローパスフィル
タを通して所定の搬送波の変調信号とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はデジタル信号変調
装置に関する。信号を伝送するには送信側で変調して搬
送波に乗せ受信側で搬送波から変調信号を取りだし復調
してもとの信号を取り出す必要がある。アナログ信号を
伝送する場合はアナログ変調復調が用いられる。デジタ
ル信号を伝送しようという場合はデジタル変調復調がな
される。デジタル信号の伝送でも搬送波を用いることも
ある。搬送波によってデジタル信号を直交変調して伝送
するという技術が提案されている。つまりI信号とQ信
号を位相が90度異なる搬送波で変調して送信し受信側
で位相の90度異なる搬送波を掛けて復調する。90度
異なる搬送波を用いるので直交変調とよぶ。
【0002】
【従来の技術】デジタル直交変調について多くの文献が
ある。例えば 特開平6−14074号「ディジタル信号処理型変
調装置」は従来の直交変調では変調波が歪むといい、変
調波の歪みを減らす方途を提案している。デジタル入力
信号は二つある。I信号(Iチャンネル)とQ信号(Q
チャンネル)である。送信側では、搬送波をI信号に掛
け、90度位相のずれた搬送波をQ信号に掛けて、これ
を足し算する。ひとつの信号としてデジタル/アナログ
変換し適当な媒体を通して伝送する。
【0003】受信側ではこれに搬送波と90度ずらせた
搬送波を掛けてI信号とQ信号を取り出す。これが直交
変調の骨子である。搬送波周波数をΩとすると、cos
Ωtが搬送波であり、sinΩtがこれの位相を90度
ずらせたものである。I信号を単にIで、Q信号をQで
表現すると、IcosΩt+QsinΩtが送信信号で
ある。受信側ではこれを受けcosΩtを掛けてI信号
を抽出し、sinΩtを掛けてQ信号を抽出するように
なっている。sinとcosの直交性を利用し同一周波
数の搬送波を使って二つの異なる信号を同時に送る事が
できる。
【0004】搬送波は原理的には幾らでも良いはずであ
るが実際には44MHzや57MHzが一般的に多く用
いられている。sinΩtとcosΩtはその都度計算
する時間がないのでROMを使って求めている。は搬
送波の高調波によって変調されたベースバンド信号の折
り返し雑音が基本搬送波とほぼ同じ周波数の辺りに出て
くるのでノイズが大きくなると述べている。これを解決
するために、入力信号の周波数の半整数倍に搬送波周波
数を決めている。
【0005】こうすると高周波変調ベースバンド信号が
基本波に重なり変調波の歪みを除去する事ができると述
べている。つまりfc =n/2Tである。Tは入力信号
の周期である。nは整数である。入力信号のサンプリン
グをx倍で行う場合は、搬送波はさらにx倍しfc =x
n/2Tとすべきだとしている。この場合、fc とし
て、Tに依存したある特定の周波数しか選ぶ事ができ
ず、任意のキャリヤを取り扱う事ができない。
【0006】特開平5ー153182号「デジタル化
直交変調器」は通常のデジタル直交変調(sin、co
s変調して相加えてD/A変換しローパスフィルタを通
す)に加えて、ローパスフィルタを通ったアナログ信号
に局部発振周波数(ω)をミキサによって混合するとい
うようにしたものに付いて問題を指摘している。つまり
で述べたIcosΩt+QsinΩtという信号にさ
らにcosωtを掛ける(ミクシング)する。
【0007】cosωt(IcosΩt+QsinΩ
t)=(I/2){cos(ω−Ω)t+cos(ω+
Ω)t}+(Q/2){−sin(ω−Ω)t+sin
(ω+Ω)t}
【0008】となる。ω>Ωであるが、局発を加えたも
のは(ω−Ω)と(ω+Ω)を中心周波数とし信号帯域
の広さを持つ二つの波が含まれる。これらは2Ωだけ離
れているので入力信号の帯域よりΩを大きくすれば、二
つの波は重ならず、フィルタによって完全に分離できる
はずである。ところが、乗算器の速度、加算器の速度、
ROMのアクセスタイム、D/A変換のセットリングタ
イムなどによって搬送周波数fc が制限される。それで
入力信号の周波数帯域より少し大きい程度の搬送波を使
う事になる。すると局発ωのすぐ下と上に上記の2波の
信号が現れる。二つの波の帯域が近接するのでフィルタ
によって分離するのが難しい。よほど急峻な特性のフィ
ルタでないと分離できない。
【0009】しかしそのようなフィルタは製造困難であ
り極めて高価なものになる。そこでは二組の変調回路
を作りI信号とQ信号をそれぞれ90度位相が異なる搬
送波によって変調し、IsinΩt+QcosΩtと−
IcosΩt+QsinΩtという二つの信号を得る。
これをD/A変換してそれぞれに、異なる位相の局発c
osωt、sinωtを掛けるようにする。つまり、
【0010】(IsinΩt+QcosΩt)cosω
t+(−IcosΩt+QsinΩt)sinωt
【0011】とするのである。I信号に関しては、
【0012】sinΩtcosωt−cosΩtsin
ωt=sin(Ω−ω)t
【0013】となる。つまり(Ω+ω)を中心周波数と
する波がそっくり消えてしまっている。Q信号について
も、cosΩtcosωt+sinΩtsinωt=c
os(Ω−ω)tとなり、(Ω+ω)の波が消える。
(ωーΩ)を中心とするひとつの波だけがのこる。ひと
つ波の信号だけを送信するため急峻な特性のフィルタが
なくてもよい。
【0014】特開平6−97969号「ディジタル信
号処理型直交変調器」は、振幅位相変調(QAM)や位
相変調(PSK)を行うデジタル信号処理型の直交変調
器においてキャリヤ周波数を高くし伝送容量を増大させ
ることを目的としている。sinΩtを掛けるといって
も相手はデジタル信号であるからsinΩtのいくつか
の時刻での値を信号に掛けることになる。sinΩtの
1周期TをnでわけてT/nごとのsinの値をROM
から読み出し信号に掛ける。
【0015】1周期でsinΩtがn回出力され信号と
乗算される。nを標本化数という。だから加算器、乗算
器などの動作速度は変調周波数のn倍の速度がなければ
ならない。これらのデジタルデバイスの動作速度には限
界があり、その限界速度の1/nの速度が、変調周波数
の上限になる。つまり信号量を増やすために変調周波数
は高い方が良い。
【0016】それで変調周波数は既に述べたように44
MHzとするが、これは厳しい要求である。そのような
発振器は簡単に入手できるが加算器や乗算器の動作速
度、ROMからの読み出し速度はそれよりずっと高速で
ないといけない。標本化数nが大きいと、そのような困
難は倍加する。反対にいえば標本化数を余り上げること
ができないということである。
【0017】標本化数が小さいとsin、cosの直交
性が損なわれる。それに受信側での再生の忠実さが低下
する。これはアパーチャ効果と呼んでいる。標本化数n
もそれほど下げることはできない。それでは変調周波
数で信号を変調するというような事はやめにして、8つ
のフェーズを取るようにするつまり
【0018】フェーズ0: I
【0019】フェーズ1: 2-1/2I + 2-1/2
【0020】フェーズ2: Q
【0021】フェーズ3:−2-1/2I + 2-1/2
【0022】フェーズ4: −I
【0023】フェーズ5:−2-1/2I − 2-1/2
【0024】フェーズ6: −Q
【0025】フェーズ7: 2-1/2I − 2-1/2
【0026】これらの8つのフェーズの信号を送信側か
ら送信するようにする。受信側ではこれを受けてI信号
とQ信号をどのように再生するのか?という点について
は記述がない。こうするとsinΩtやcosΩtの計
算をしなくてよいので単純なかけ算加算などになり実質
的により大量の信号を伝送できるとしている。
【0027】しかしこれはsinΩtやcosΩtの計
算をπ/4ごとに切って行ったに過ぎない。n=8の場
合に変調周波数を若干高く取れるという程度の事に過ぎ
ないのであり、特開平6−14074号と同じく、fc
としてTに依存したある特定の周波数しか選ぶ事ができ
ない。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】これまで直交変換型の
デジタル変調方式の改良をいくつか説明した。一般的に
任意の発振周波数の搬送波をデジタル的に生成できるN
CO(数値制御型発振器)で高C/Nの搬送波を発生さ
せるためには、キャリヤのサンプリング数を1周期あた
りn個(5〜8以上)取る必要がある。つまりNCOを
構成する乗算器、加算器、sin・cos関数のROM
を発振周波数のn倍(5〜8倍以上)の高速で動作させ
なければならない。しかし、搬送波周波数が44MHz
や57MHzと高い周波数である場合、これの1周期に
n個(5〜8以上)のサンプリング点で動作するような
高速のデジタル素子がない。そこで、キャリヤ周波数と
して、n/T(n=4、6、8)と、比較的簡単に高C
/Nのキャリヤを発生できる周波数を選んでいるが、こ
れでは搬送波周波数をTに依存しない自由な値に選ぶこ
とができない。所定の変調周波数を選ぶためには、さら
なるアナログ処理の周波数変換回路が必要になる。本発
明は上記の問題点を解決し、任意の搬送周波数に対応で
き、かつ高C/Nの搬送波を得るため高品質の変調出力
を生成できるデジタル信号処理型変調器を提供すること
を目的とする。
【0029】[従来の直交変調回路の基本構成:方式
1]図6に従来の直交変調の基本構成を示す。図7によ
ってその動作を説明する。図7の横軸は周波数であり、
図7の(a)〜(f)はこれらの構成要素で生成される
信号の周波数成分を示す。
【0030】Iチャンネル、Qチャンネルに入力される
多値デジタル信号をそれぞれI信号、Q信号とここでは
呼ぶ事にする。
【0031】入力されたI信号、Q信号はそれぞれイン
ターポーレーション21、25され、ベースバンドフィ
ルタ22、26により適当な帯域制限を受ける。その後
更にインターポーレーション23、27され、LPF2
4、28により高周波成分が除去され低周波成分が取り
出される。LPF24を出たI信号は、乗算器29によ
り局部発振器の搬送波cosωtと乗算されIcosω
tとなる。またLPF28を出たQ信号は、乗算器によ
り搬送波cosωtからπ/2移相器32によって移相
されたsinωtと乗算されQsinωtとなる。
【0032】搬送波はω/2π=fifである。搬送波周
波数fifは原理的には自由に選べるが実際には規格によ
り規定され、映像信号の場合アメリカでは44MHz、
日本では57MHzというような値が選ばれている。乗
算器29の出力とIcosωtと、乗算器30の出力Q
sinωtは加算器33によってデジタル的に加算され
直交変調波として出力される。そして、D/A変換器3
4によってアナログ信号御に変換され、ローパスフィル
タ35を経て伝送媒体へと送り出される。
【0033】説明のためI信号、Q信号の入力信号速度
symbは5MHzとする。I信号、Q信号はインターポ
ーレーションされ、10MHz(2fsymb)で動作する
ベースバンドフィルタにより0〜2MHzに帯域制限さ
れることとする。
【0034】以後、デジタル回路の最高動作周波数が1
20MHzである場合、つまりsinωtやcosωt
のサンプリング周波数が120MHzである場合を考え
る。ベースバンドフィルタの出力は10MHz(2f
symb)であるがさらに12倍のインターポーレーション
により120MHz(24fsymb)の信号とされ、12
0MHz(24fsymb)で動作するLPFにより不要周
波数成分が除去される。
【0035】局部発振器は、120MHzでサンプリン
グされた44MHzの搬送波信号cosωt、sinω
tを生成する。44MHzの搬送波を120MHzでサ
ンプリングするので標本数nは整数ではなく、120/
44=2.73となる。搬送波のサンプリング数が2.
73と少ない場合、デジタル表現された搬送波はフィル
タなどにより分離不可能なスプリアスノイズを、発振周
波数近傍に多く含み、高品質(高C/N)の搬送波を生
成することができず、変調信号の品質劣化につながって
いた。一般的に、搬送波のサンプリング数は5〜8倍以
上必要であるといわれている。
【0036】120MHzのLPF出力信号は、デジタ
ル局部発振器の44MHz搬送波出力cosωt、si
nωtと乗算される。図7(d)はその結果で、42〜
46MHzに変調信号が生成される。またそのイメージ
成分が74〜78MHzに現れる。
【0037】搬送波と乗算されたI信号、Q信号は、加
算器により加算され、直交変調波Icosωt+Qsi
nωtとなる。D/A変換器はここまでデジタル信号で
あったものを、アナログ信号に変換し、図7(e)の出
力に示すように、44MHz中心の全波と、そのイメー
ジ成分である76MHz中心の全波が得られる。LPF
によりイメージ成分は除去され、所要の中間周波数帯
(IF)の信号である44MHz中心の帯域(42〜4
6MHz)となる。ここで、上記で用いたfsymb・イン
ターポーレーション数、デジタル回路の最高動作周波数
は、一例であり、本来実現可能な任意の値に決めれば良
い。
【0038】これは基本形といってよいデジタル回路を
使うのでLPFやベースバンドフィルタといってもアナ
ログの場合と異なっている。この直交変調の基本形は、
44MHzの変調周波数で駆動しなければならないがそ
れが難しいという欠点がある。発振器自体は44MHz
で発振すればよいが、高品質の発振信号を得るために
は、サンプリングは1周期にいくつもとらなければなら
ず、サンプリング速度が限られるから実際に44MHz
で駆動するのは難しい。
【0039】[従来の直交変調回路の基本構成:方式
2]図8と図9によってもうひとつの従来の直交変調方
式を説明する。I信号はIP52、ロールオフフィルタ
53を通り、乗算器54で1、0、−1の何れかの数が
掛けられる。つまりI、0、−Iのいずれかになるので
ある。Q信号についても同様である。IP56、ロール
オフフィルタ57、乗算器58などによって、Q、0、
−Qの値になる。
【0040】乗算制御信号によって1、0、−1などの
乗数を切り替える。これらのI信号、Q信号を、加算器
60で加算し、D/A変換器61によってアナログ信号
に変える。これからLPF62によって高い周波数成分
が除かれる。さらにミキサー63によって、局部発振器
64の信号sinωtを掛ける。このあとバンドパスフ
ィルタBPF65を経て送信信号が送り出されることに
なる。
【0041】ロールオフフィルタにより帯域制限された
信号の占める周波数範囲は以前の例と同じく0〜2MH
zである。fsymb=5MHzである。フィルタ53の制
限域は8fsymb=40MHzである。ベースバンドフィ
ルタの出力は0MHzの付近の半波(0〜2MHz)6
7の他に、40MHz付近に67のイメージ成分である
半波68が出現する。キャリヤ乗算後の帯域を図9
(b)にしめす。キャリヤといっているが、しかしこれ
は簡易なものである。sinωtをn標本点で乗算する
のに代えて4点で1、0、−1、0を掛けているだけだ
からである。55、59で1、0、−1を発生させこれ
をかける操作を意味している。これが10MHzなので
乗算したあと、67が10MHz中心の変調波69にな
る。また変調波69のイメージ成分70が発生する。
【0042】デジタル的に10MHzに変調されたI信
号とQ信号は加算器により加算され、直交変調波とされ
る。そしてD/A変換器によりアナログ信号御に変換さ
れ、LPFによりイメージ成分と高調波成分を除去する
事により、10MHz中心の1stIF(一次中間周波
数)変調信号75だけに絞る事ができる。
【0043】最終的な出力は44MHz中心でないとい
けない。それで周波数混合して周波数を持ち上げる。こ
れが局部発振器64と乗算器63(ミキサー)の役割で
ある。局部発振周波数は54MHzか、34MHzであ
る。ここでは54MHzを掛けている。その出力は図9
(e)ミキサー出力に示す。一次IFが54MHzを掛
けることによって二つの全波76、78になる。狭いピ
ーク77は局発周波数54MHzの漏れである。バンド
パスフィルタBPF65は44MHz中心の10MHz
の範囲のものだけを通す。これによって、全波76のみ
が選ばれIF信号79を得る。図9(f)のようにこれ
は44MHz中心の前後2MHzの帯域である。
【0044】これはsinωt、cosωtの値を格納
したsinROMやcosROMが不要で単純な掛算と
加算だけで済むため、高品質の搬送波を発生させる事が
できるが、搬送波周波数としてfsymbに依存するある値
しか選ぶ事ができず、所要の変調出力を得るためには、
前述のようにさらなるアナログ周波数変換回路が必要で
ある。
【0045】
【課題を解決するための手段】ベースバンド信号の信号
周波数の幅をfsymbとして、I−chからの信号にfc
=fif−n・fsymb(nは整数)によって決まる周波数
の複素変調波exp(j2πfc t)を乗算し、Q−c
hからの信号には同じ複素変調波の位相をπ/2だけず
らした複素変調波を乗算し、二つの乗算結果を加算し
て、この和信号をインターポーレーション回路によって
信号の周波数を一定周波数ずつ引上げて、ベースバンド
から一定周波数毎に高くなる複数の帯域を発生させ、複
素バンドパスフィルタによって所望の搬送周波数fif
含む帯域のみを透過させ、実数部または虚数部をD/A
変換してアナログ信号とし、アナログローパスフィルタ
を通して所望の搬送周波数のアナログ信号を得る。
【0046】
【発明の実施の形態】図1、2、3、4によって本発明
の骨子を説明する。I−chからI信号、Q−chから
Q信号が導入される。いずれもデジタル信号である。I
信号はインターポーレーションIP1から、ベースバン
ドフィルタ2を通り、乗算器3において、複素振動ex
p(jωc t)が掛けられる。変調角周波数ωc は変調
周波数fc の2π倍である。変調周波数fc は搬送波周
波数fifからI信号、Q信号の信号周波数fsymbの整数
倍を差し引いたものである(fc =fif−nfsymb)。
【0047】変調波周波数fc は搬送波周波数fifより
ずっと小さい(fc <fif)。言い替えれば、変調波角
周波数ωc は搬送波の角加速度ωよりずっと小さい(ω
c <ω)。発振器7はこれまで(発振器31)のように
cosωtやsinωtを生ずるのではなく複素振動e
xp(jωc t)を発生するのである。変調周波数fc
(=ωc /2π)が小さいことと複素振動を掛けるこ
と、これが本発明の一つの重大な特徴である。移相器8
はこの振動の位相を90度進めるものである。つまりe
xp(jωc t+jπ/2)を作り出す。
【0048】Q信号はIP4からベースバンドフィルタ
5を通り、乗算器6でexp(jωc t+jπ/2)が
乗算されるようになっている。I信号とQ信号は従来例
のようにIcosωt+Qsinωtというような実数
形にならない。そうではなくて本発明ではIexp(j
ωc t)+Qexp(jωt+jπ/2)が加算器9後
での形である。これがインターポーレーションIP10
を経て、複素係数のバンドパスフィルタBPF11を通
り、低い周波数成分と高い周波数成分を落とすようにな
っている。ここまで全部複素計算である。これが本発明
のもっとも特徴有るところである。
【0049】そしていまここで、Real演算回路12
によって実数部のみをとる。ここにあるのはデジタル信
号である。実数部だけをD/A変換器13によってアナ
ログ信号にする。さらにLPF14によって高い周波数
成分を除く。こうしてアナログであって、fif中心の信
号を得る。信号スペクトルは図1の右下方に示すようで
ある。fifは任意に選ぶ事ができるはずであるが、実際
には先述のように44MHzに選ぶことが多い。
【0050】本発明でも44MHzにすることは可能で
ある。しかしそうすると端数が出て説明しにくいので、
本発明の実施例ではfif=42MHzとする。これは全
く説明の便宜のためであって、送信周波数は44MHz
でも54MHzでも42MHzでも本発明は可能であ
る。
【0051】I、Q信号を変調する点は図6と似てい
る。しかし変調周波数ωが全く違う。図6のような従来
例は、送信するアナログ信号の周波数が44MHzであ
るから、変調周波数も44MHzとしていた。しかしア
ナログの44MHzとデジタル回路の44MHzという
のは全く違う。図6のように44MHzで変調しようと
すると、sinROMなどの読み出し、乗算などデジタ
ル素子の速度はその10倍程度の高速性が要求される。
さらに、高品質(C/N)の搬送波を生成するために
も、10倍程度の高速性が必要である。しかし現在市販
されている通常のCMOSではこのような高速度で動作
するものはない。
【0052】本発明でも発振器7でωc を発振させてい
るが、これが44MHzのように高くない。極めて巧妙
な思想に基づき、変調周波数fc =ωc /2πは、搬送
波周波数fif=ω/2πと異なるようになっている。こ
こで周波数fと角周波数ωの関係について注意する。角
周波数というのは周波数に2πを掛けたものでsin、
cosの中を単純化するために用いる。ωは44MHz
に2πを掛けたもので276メガラジアン/secであ
るが、通常そのような言い方はしない。周波数で単に4
4MHzということにする。
【0053】図6の従来例では、搬送波44MHzと、
変調波44MHzを使っている。変調波の周波数を変え
る手段がないので初めから44MHzで変調しなければ
ならないため、高品質の変調信号を得る事ができない。
図8の従来例では、まず簡易的に高品質の搬送波を得ら
れる方法で10MHzの変調信号を生成している。周波
数が足りないので、54MHzの局発を使って周波数変
換しているのである。
【0054】本発明はこれらのものとは全く違う。変調
波fc は十分に低い周波数で良い。fc =fif−nf
symbであるからである。送信周波数fifよりもfsymb
整数倍低くできる。整数nは自由に選んでよい。すると
cはかならずfsymbより小さくできる。変調周波数fc
が十分に低い周波数であるから乗算器や移相器などの
演算速度が遅くてもよい。現在入手できるCMOSLS
Iで十分に対応できるのである。
【0055】さらに本発明の顕著な特徴は、実数ではな
く、信号を複素数として扱っているという事である。こ
のために発振器7は複素振動exp(jωct)を発生
している。さらにBPF11が複素数のフィルタになっ
ている。こうすることによって変調周波数は低いながら
最終的な搬送波fifは十分に高い周波数にできる(42
MHz)。どうしてこのような不思議なことができるの
か?
【0056】図3の帯域図によって説明する。説明を簡
単にするため、fsymb=5MHz、ベースバンドフィル
タ入力段のインターポーレーション数は4、fc =2M
Hz、BPF入力段のインターポーレーション数は6、
if=42MHzという仮定をする。入力周波数fsymb
(5MHz)のI信号、Q信号は、4倍のインターポー
レーションにより20MHzの速度にされたのち、20
MHzで動作するベースバンドフィルタにより適当な帯
域制限を受け、図3(a)のような周波数帯域を持つ信
号となる。デジタル回路で構成されるフィルタの原理特
性上0〜20MHzのイメージ成分が20〜40MHz
に現れる。
【0057】発振器7でfc =2MHzの変調波fc
exp(jωc t)を作り、乗算器3でベースバンドフ
ィルタの出力信号に掛ける。変調波周波数はfc =2M
Hzと、従来の変調波周波数fif=42MHzに比較し
て1/20程度低速となり、高品質の発振出力が得られ
る。
【0058】ベースバンドフィルタの出力と変調波を乗
算した後の信号の帯域を図3(b)に示す。図3(a)
の信号を2MHzだけ周波数シフトした形となる。ここ
でデジタル信号処理の特性上、4fsymbを越える20M
Hz以上の周波数域には0〜20MHzの周波数成分が
繰り返して表れる。
【0059】ここで、fc =2MHzがcosωtのよ
うに実数である場合は、乗算出力は上側波帯(+2MH
z)と、下側波帯(−2MHz)が発生し、互いに干渉
して信号歪みとなる。これはcosωt={exp(j
ωt)+exp(−jωt)}/2であって、二つの周
波数成分を持つ事から容易に推察できる。
【0060】I信号、Q信号はそれぞれexp(jωc
t)とexp(jωc t+jπ/2)が乗算された後、
加算され、Iexp(jωc t)+Qexp(jωc
+jπ/2)という直交変調信号となる。
【0061】次に、信号速度4fsymb(20MHz)の
直交変調出力を6倍のインターポーレーションによって
信号速度24fsymb(120MHz)で動作する複素B
PFに入力する。インターポーレーションにより、0〜
20MHzの繰り返し成分が、20〜40MHz、40
〜60MHz、60〜80MHz、80〜100MH
z、100〜120MHzに発生する。BPFでこの繰
り返し成分のうち、所望の搬送波周波数fifの帯域のみ
を取り出す。
【0062】ここで、所望の搬送波周波数fifの帯域の
みを取り出すBPFは複素BPFである。実数型のBP
Fは、BPFの入力信号の周波数をfs (ここでは24
symb=120MHz)とするとfs /2を中心に左右
対称な通過特性のものしか構成できないため、図4
(j)、(k)のように不要な高調波も通過してしまう
ためである。この不要高調波成分の帯域100と所望の
帯域93はfs /2を中心に対称の位置にはない。初め
に変調周波数2MHzだけ周波数シフトしているからで
ある。これが重大な問題を引き起こす。
【0063】複素BPFの場合は、0〜fsの範囲で任
意の通過特性のフィルタを構成できる為、所要の周波数
以外の成分を全て除去でき、このような問題は発生しな
い。このように、本発明では、インターポーレーション
により信号の高調波成分が発生することに着目した。イ
ンターポーレーションで新たに発生する直交変調波の中
心がfifになるような低速の変調波で、直交変調信号を
生成し、インターポーレーション後にfif帯域の高調波
を取り出すことによって、送信するfifが中心の変調信
号を実現している。
【0064】ここまではデジタル信号であるが、アナロ
グ信号に変換するためにここでReal回路187によ
り実数部だけをとる。図3(f)に示すように、実数部
だけをとると42MHz中心の帯域94の他に、これを
60MHz(95)で折り返した帯域96が新たに発生
する。複素数のままならそのようなことはないが、実数
をとるので78MHzに余分なイメージ成分96が生ず
る。
【0065】つぎにこれをD/A変換器13によってア
ナログ信号にする。42MHzと78MHzの帯域が存
在する。これをアナログのローパスフィルタ14を通す
と42MHzの全波帯域97(図3(g))のみが残
る。これが送信信号として送り出される。
【0066】本発明は、搬送波は44MHz(42MH
zとして説明したのは端数をなくして簡単にするためで
ある。)とすることができる一方変調周波数は2MHz
のように極めて低い周波数とすることができる。この点
で図6、図7の典型的な直交変換とはちがう。
【0067】図6のものは搬送波周波数=変調周波数で
あるから変調が難しい。図8、図9のものは変調は低い
周波数とするが44MHzにするために、余分な局発が
必要である。ところが本発明は変調周波数<<搬送周波
数とすることができる。遅い変調であるからデジタル素
子に速度が要求されず市販のCMOSによって簡単に構
成することができる。
【0068】図4(h)はIP10によって20MHz
毎に周波数を上げて、帯域85〜91を作った状態であ
る。これは図3の(c)の状態である。30MHz〜5
4MHzの複素フィルタ92を通すと、帯域87だけが
選ばれる。図4(i)の帯域93となる。これは図3
(e)と同じものである。
【0069】ところが実数フィルタであると、図4
(j)のように、30MHz〜54MHzの透過域98
の他に、60MHzに関して対称な66MHz〜90M
Hzに透過域99をもつようになる。すると図4(k)
のように、42MHzの帯域93だけでなく82MHz
の帯域も選ばれる。透過域98と99は対称であるが、
帯域93と100は対称でない。初めに変調周波数2M
Hzだけ周波数シフトしているからである。これの実数
部をReal演算器12によって求めると図4(l)の
ような、帯域93、100を60MHzに対して折り返
した対称な位置に帯域が生ずる。D/A変換してもこれ
は変わらない。
【0070】40MHzの付近では帯域102と101
が合体したものができる。102は42MHzに中心周
波数を有する帯域93がそのまま出てきたものである。
しかし帯域101は82MHzの帯域100の鏡影であ
る。これが重大な問題を発生する。80MHzの中りの
帯域103、104も前段階の帯域93、100からき
ている。しかしこれは次のアナログLPF14で落ちる
のでまあ問題はない。
【0071】40MHz近傍の合体した帯域101、1
02が信号の歪みをもたらす。どうして信号が歪むのか
?帯域81に含まれる源信号の周波数をgとする。これ
は2MHzより小さい。発振器7、乗算器3による変調
によって(2+g)の周波数になる。これは帯域93で
は42±gの周波数をもつ。別の帯域100では82±
gの周波数に乗っている。帯域100が60MHzで折
り返されると、帯域101になるが、ここでは38±g
の周波数を帯びる。
【0072】つまり初め周波数gに乗っていたものが、
最終的な出力となると、42±gと38±gの4箇所に
出現するのである。このために信号が歪んでしまう。源
信号の帯域が2MHz以下であると混信の心配がない
が、2MHz以上であると、42−gと、38+gがオ
ーバラップして混信する。つまり信号歪みが現れる。
【0073】ところが本発明はそうでなく複素係数バン
ドパスフィルタを使うので、源信号の帯域が広くてもそ
のような混信の惧れがない。
【0074】結局本発明は2MHzのような低い変調周
波数を採用できるというところに大きな特徴がある。4
4MHzの場合はデジタル素子の速度は高C/Nを確保
するためにはその5倍〜10倍の500MHz以上の速
度が必要で市販のCMOSでは無理であるが、変調が2
MHzの低速なら何の問題もない。
【0075】それではどうしてそのような低速で良いの
か?これが問題である。これはIPの繰り返し周波数逓
増作用を利用するからである。IPがfsymbの整数倍の
帯域を作るのでIPに入る前の信号の周波数をhとする
t、h+n・fsymbの信号が簡単に生成できる。搬送波
周波数fifは44MHzとか57MHzとか決まってい
るが、これになるように
【0076】 fif=h+n・fsymb (nは整数)(1)
【0077】とする。I信号、Q信号の入力信号周波数
symbを決めると、nを適当に選んで、hを必ずfsymb
より小さくする事ができる(h<fsymb)。源信号は0
MHzから始まるベースバンドである。ベースバンドを
IP直前の所望の信号にするには、周波数をhだけ上げ
れば良い。つまり0MHzをhまで引上げる変調をすれ
ば良いということになる。変調周波数fc は、
【0078】 fc =h=fif−n・fsymb (nは整数) (2)
【0079】となるのである。hはfsymbより小さくで
きるから、これと同じものである。変調周波数fc はf
symbより小さくできる。上の説明では、fsymb=5MH
z、n=8、fif=42MHz、fc =2MHzであ
る。
【0080】fif=44MHzとするには、fsymb
5.25MHz、n=8として、fc=2MHzとでき
る。あるいは、fsymb=5MHz、n=8、fc =4M
Hzとすることもできる
【0081】fif=57MHzの場合は、fsymb=5M
Hz、n=12、fc =−3MHzとできる。あるい
は、fsymb=6MHz、n=9、fc =3MHzとする
こともできる。そのほか任意のfifに対して低いfc
与えることができる。
【0082】さらに複素BPFにアパーチャ効果の補正
機能を与えると便利である。ますアパーチャ効果とはな
にか?ということを説明する。これはD/A変換器のの
出力が時間的に連続であるために発生する効果である。
図5(b)にアパーチャ効果111をしめす。D/A変
換のサンプリングが120MHzとする。するとD/A
変換された信号は角周波数ωが小さい内は殆ど変わらな
いが、サンプリング周波数に近づくと段々と振幅が減衰
してくる。その振幅の変化はsinc関数のようにな
る。
【0083】 Hp(jω)=sin(ωT/2)/(ωT/2) (3)
【0084】ここでTはサンプリング周期である。1/
T=120MHzである。図5(b)の曲線111の低
下がアパーチャ効果である。
【0085】そうであるから、図5(a)に示すように
一様な透過部110を持つ複素BPFを用いると、D/
A変換器の後では、D/Aのアパーチャ効果のために、
34MHz〜48MHzの範囲でも出力が周波数依存性
を持つ。そこで、図5(c)に示すように、透過部11
2がむしろ高い周波数側で高くなるようなアパーチャ効
果の逆特性をもたせたフィルタを用いるようにする。ア
パーチャ効果を補正することができるので、D/A変換
器後の出力が34MHz〜48MHzの範囲で平坦にな
る。
【0086】
【実施例】本発明の骨子を説明した。つぎに具体的な実
施例を述べよう。
【0087】[実施例1(図10)]これは図1のもの
と同じで基本形を示す。I−ch、Q−chの信号をベ
ースバンドフィルタ122、125に通して、変調周波
数exp(jωc t)と exp(jωc t+jπ/
2)を掛けている。その和を求めてIP130で20M
Hz毎に120MHzまで広げている。そしてfifの近
傍の帯域だけを複素BPF131によって選び出してい
る。これの実数部をとり、D/A変換器によってアナロ
グ信号に変化させ、LPFでイメージ成分をのぞいてf
ifの部分を取り出す。変調周波数fc は、fif−n・f
symbであり、fsymbよりも低い。
【0088】[実施例1の詳細(図11)]これは図1
0のものの詳細を描いたものである。複素数の振動を発
生する発振器127は、cosωc tを生ずるcos発
生器147とsinωc tを発生するsin発生器14
8とよりなる。(−1)(1)選択回路149がこれら
に+1又は−1を掛けて乗算器143、151、14
6、150へと送る。143の出力はIcosωc t、
151の出力はIsinωc tである。146の出力は
−Qsinωc t、150の出力はQcosωc tであ
る。図10では加算器129とひとつに書かれている
が、図11では成分毎の加算器152、153がある。
第1加算器153はIcosωc t−Qsinωc tを
計算する。これは実数部である。第2加算器152はI
sinωc t+Qcosωc tを計算する。これは虚数
部である。つまり(ωc のcを簡単のためはぶく)
【0089】 Iexp(jωt)+Qexp(jωt+jπ/2)=Icosωt+jIs inωt+Qjcosωt−Qsinωt=Icosωt−Qsinωt+j{ Isinωt+Qcosωt} (4)
【0090】であるからこれの実部と虚部を求めている
のである。BPF155は実数部のフィルタである。B
PF157が虚数部のフィルタである。実部搬送のまま
虚部にはiをかけてたしあわせ実数部、Icosωt−
Qsinωt−Isinωt−Qcosωtが得られ
る。これが120MHzのD/A変換器でアナログ信号
になる。
【0091】[実施例2(簡易型:図12)]図12に
は簡易型の直交変調回路を示す。これは初めにcosω
tのようなものを掛けるかわりに0,−1,0,+1な
どの値を掛けこれらの和を求めこれに変調周波数exp
(jωc t)を掛けている。初めのかけ算たし算では、
I、−Q、−I、Q、I、−Q…等が次々に得られる。
これにexp(jωc t)を掛ける。これは十分に遅い
変調である。IP172によって例えば20MHzずつ
周波数を増大させる。以下の操作は前例とほぼ同じであ
る。受信側でも乗算制御信号と同じ繰り返しで信号をと
りだすと、IとQが求められる。ここでfsymbは5MH
zで24fsymbというのは120MHzである。
【0092】[従来のヒルベルト変換(位相シフト)に
よるVSBフィルタ]本発明はVSB(Vestigial Side
band)変調にも応用する事ができる。本発明のVSBへ
の応用を説明する前に従来例について簡単に説明する。
図16(a)は原理図を表す。ωinは入力信号の角周波
数である。ωc は変調周波数である。入力信号は乗算器
231によってそのまま変調波を掛ける。入力信号をπ
/2だけ位相シフトさせこれに90度位相が進んだ変調
波を掛けるこれを加算器236で加算する。入力をVc
osωintとし、変調波がcosωc tであるから、
【0093】 Vout=Vcosωintcosωc t+Vsinωintsinωc t=Vco s(ωin−ωc )t (5)
【0094】を作ったことになる。周波数がωc だけ低
周波側にシフトしている。変調波も信号波も90度位相
を進めるからこのようになる。何れかを遅らせると、V
cos(ωin+ωc )tのように高周波側へのシフトも
可能である。図16(b)は(a)をより具体的に表現
したものである。
【0095】図17は従来のVSB変調の簡易型のもの
を示す。I−chの信号をIP250によってインター
ポーレーションして、VSBベースバンドナイキストフ
ィルタを通し、VSB特性を持った信号を生成する。こ
れに変調周波数fc で2-1/2、−2-1…等の係数を信号
に掛ける。これはcos変調において、π/4の整数倍
の点だけをとってかけ算したという事に過ぎない。図
8、図12とおなじである。これをD/A変換器し、L
PF255で低い周波数成分のみを通る。これは中心周
波数がfc であって、44MHzという高い周波数にな
っていない。それで局部発振器257でfの周波数を掛
けて、所望のfif(44MHzとか54MHzとか)に
している。
【0096】[実施例3(VSB変調への応用:図1
3)]図13において本発明のVSB変調への応用を示
す。ここで説明のためI−chの信号速度fsymb=10
MHzとする。I−ch信号を2倍のIPで2fsymb
信号速度とし、2fsymbで動作するベースバンドフィル
タ(VSBフィルタ)に入力され、ベースバンドフィル
タによって帯域制限されたVSB特性を持つ信号が生成
される。VSB特性を持つこの信号の帯域中心はfsymb
/4あるいは、(2fsymb−fsymb/4)である。この
ベースバンドフィルタは複素数のフィルタである。
【0097】これにexp(j2πfc t)を掛けて変
調する。fc =fif+fsymb/4−n・fsymbである。
図14(b)のように帯域がfc だけ上方にずれて帯域
193、194となる。IP185で20MHzごとに
周波数を増やして行く。図14(c)の帯域195、1
96、197、198、199、200などがある。こ
れから複素係数のBPF186によって、42MHzの
帯域197だけを選びだす。これが図14の(d)であ
る。42MHz中心の帯域202だけが残っている。
【0098】これの実数部だけをとると、図14(e)
のように、42MHz中心の帯域203とそのイメージ
204が現れる。実数部をとるのでやむを得ず78MH
zの帯域が出現するのである。しかしD/A変換し、ア
ナログ信号になるからアナログのローパスフィルタ18
9によって下側の42MHzのみが選ばれる42MHz
のIF信号が出力される。
【0099】[実施例3(VSB変調への応用:図1
5)]図15によって、VSB変調への応用のより具体
的構成を示す。直交変調でなくI信号だけしかない。I
−chの信号をIP210で2fsymbごとの周波数逓増
する。fsymbは10MHzである。つまりI−ch信号
を20MHz毎に周波数を増やす。ナイキストフィルタ
は実数部用フィルタ211と虚数部用フィルタ212が
ある。
【0100】これにexp(j2πfc t)を掛けて変
調するのであるが、実際にはcos、sinに1又は−
1を乗じて乗算器に与える。複素フィルタも二つのフィ
ルタを組み合わせただけのものである。cos用sin
用の発振器はそれぞれ持ってもよいがいずれかの信号の
位相を90度ずらして使っても良い。
【0101】[変調波発生回路]図18によって変調波
発生を説明する。変調波は単純な正弦波であるからアナ
ログ信号としては簡単に生成できるがここではデジタル
信号を扱うので、sin、cosを発生するROMを用
いる。鋸波をフェーズアキュムレータ261にいれその
出力をフェーズレジスタ262に入れる。これが位相ω
tを生成するのでsinROMルックアップテーブル又
はcosROMでこれらの正弦、余弦の値を読み出す。
鋸波264は0〜2πまで単調上昇する。変調波の周期
1/fc まで単調上昇しここでストンと0に落ちる。さ
らに同じ速さで0〜2πまで上昇する。
【0102】デジタル回路であるから乗算器では変調波
をサンプリングする必要がある。サンプリング点27
0、271、…が鋸波ひとつにいくつも取られる。サン
プリングの位相間隔Δφが狭いほどsin、cosの細
かい変動が変調波に反映されるので、高品質の変調がな
される。しかしサンプリング間隔を狭くすると当然デジ
タル素子の高速動作が要求されるようになる。2π/Δ
φがサンプリング数であるがこれが例えば10とする
と、44MHzの変調の場合、440MHzでデジタル
素子が動作しなければならない。
【0103】
【発明の効果】従来のデジタル直交変調波は、sinω
t、cosωtをI−chとQ−chに掛けてから合算
し、D/A変換して送信していたので、変調周波数が搬
送周波数と同一でなければならなかった。ところが搬送
波の周波数は44MHzとか57MHzとかかなり高い
ので、その何倍もの高速で動作しなければならない周辺
デジタル回路素子が容易には入手できずコスト高にな
る。本発明は、そうではなくて搬送波周波数よりも遥か
に低い周波数によって変調するので、周辺デジタル素子
の速度は遅くて良い。余裕があるので安価な素子を利用
できコストを削減できる。変調周波数と搬送周波数が著
しく違うがそれは局部発振回路などではなくて単にイン
ターポーレーションによって周波数逓増しているので、
回路構成はごく単純である。変調周波数fc は、搬送周
波数fifから、信号周波数幅fsymbの整数倍を引いたも
のとして決められるから、つねに、fsymbより小さくで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】I−chとQ−chを有するデジタル直交変調
に適用した本発明のデジタル信号処理型デジタル変調装
置の全体構成図。fsymbはI−ch、Q−chの信号入
力速度、fifは搬送波周波数、fc は変調周波数。
【図2】図1の構成のうち半分のI−chの処理系列だ
けを描いた構成図。
【図3】図1、図2の直交変調方式において、ベースバ
ンドのデジタルI信号が各回路素子による処理を受けて
どのような信号帯域を持つに至るかを説明する信号帯域
分布図。図3(a)はベースバンドフィルタを通過した
信号の帯域分布図。図3(b)は変調波を乗算した後の
帯域分布図。図3(c)はインターポーレーションIP
を通った信号の帯域分布図。図3(d)は複素BPFの
通過帯域特性図。図3(e)は複素BPFを通過した後
の信号の帯域分布図。図3(f)はD/A変換器の出力
であるアナログ信号の帯域分布図。図3(g)はアナロ
グローパスフィルタを通過した後のIF信号の出力。
【図4】図1、図2の直交変調方式において、実数のB
PFを用いずに複素数BPFを用いることによって信号
歪みが押さえられることを説明するための帯域図。図4
(a)はインターポーレーションによって一定周波数ず
つ逓増した信号を複素数BPFフィルタに通し帯域選択
することを示す帯域分布図。図4(h)は複素BPFが
ひとつの帯域選択性をもつのでひとつの所望の帯域だけ
と取り出す事ができる事を示す帯域分布図。図4(j)
は実数BPFを使うと、二つの透過域ができてしまう事
を示す図。図4(k)は実数BPFを使っているので二
つの帯域が残ることを示す図。図4(l)はその後実数
部を取るので異なる帯域にあった信号が重なって歪みが
生ずる事を説明する為の帯域分布図。
【図5】D/A変換器が有限のサンプリング周波数(1
/T)を持つために高い周波数の信号ほど出力が低下し
てくるアパーチャ効果を説明するための図。図5(a)
は通常のBPFの周波数透過特性図である。図5(b)
は120MHzのサンプリング周波数を持つD/A変換
器によって生ずるアパーチャ効果の図。図5(c)はア
パーチャ効果を補償するためにアパーチャ効果の逆特性
をもつBPFの周波数透過特性図である。
【図6】従来の典型的な全デジタル信号処理型デジタル
変調器の回路構成図。変調周波数fc と搬送周波数fif
が等しいので、高速で変調しなければならず、sin、
cosの計算、乗算、加算などデジタル素子の速度が追
いつかない。
【図7】図6の構成において各素子の直後での信号帯域
分布の変動を示す図。図7(a)はI−ch信号がベー
スバンドフィルタを透過した後の帯域分布図。図7
(b)はインターポーレーションIPを経たあとのI−
ch信号の帯域分布図。10MHzずつ周波数の異なる
同じ信号成分が幾つも現れる。図7(c)はデジタルL
PFを経た後の信号の帯域分布図。図7(d)は変調波
を乗算した後の信号の帯域分布図。図7(e)はD/A
変換器の出力を示す帯域分布図。図7(f)はアナログ
LPFを経たIF出力信号の帯域分布図。
【図8】簡易型のデジタル信号処理型デジタル変調器の
回路構成図。sinωt、cosωtの代わりに1、
0、−1、0を順番に掛けてゆく。
【図9】図8の回路において各素子の後に於ける信号帯
域分布図。図9(a)は図8のベースバンドフィルタの
後での帯域分布図。図9(b)は簡易変調波乗算後の帯
域分布図。図9(c)はD/A変換器を経たアナログ信
号の帯域分布図。図9(d)はアナログローパスフィル
タによってイメージ成分を除去したあとの帯域分布図。
図9(e)は所要の周波数帯の変調信号を得るため局部
発振器と乗算器によって周波数変換した後の信号帯域分
布図。図9(f)はバンドパスフィルタBPFを通った
後のアナログ信号の帯域分布図。
【図10】本発明の第1の実施例の基本構成図。搬送周
波数fifよりも遥かに低い周波数によって複素振動によ
って変調しインターポーレーションによって周波数変換
し、複素BPFフィルタによって帯域選択しD/A変換
する。
【図11】図10の基本形をさらに具体化した実施例の
全体構成図。複素振動はcos振動とsin振動の組み
合わせによって合成し、複素フィルタは二つのフィルタ
を並列させて構成する。
【図12】本発明の第2の実施例に掛かるデジタル直交
変調回路の基本構成図。I−chQ−chには0、−
1、0、+1を乗じて相加える簡易型の位相変調をし
て、両方の信号を含むものに搬送周波数fifよりも低い
周波数fc によって変調し、これをインターポーレーシ
ョンして周波数変換し、複素BPFによって帯域選択し
D/A変換する。
【図13】VSB変調に本発明を適用した場合の構成を
示す図。VSB変調によって周波数シフトし搬送周波数
ifより低い周波数fc で変調し、さらにインターポー
レーションして、複素BPFによって所望の周波数帯域
だけを選び出すようにしている。
【図14】図13のVSB変調方式への適用において各
素子における信号の帯域分布を示す図。図14(a)は
VSBナイキストフィルタの出力での帯域図。図14
(b)は搬送周波数よりも低い変調波を乗算したあとの
信号の帯域分布図。図14(c)インターポーレーショ
ンによって20MHzの整数倍だけ信号周波数を逓増し
た後の帯域分布図。図14(d)は複素BPFの後の信
号帯域分布図。図14(e)は実数部を取ったあとD/
A変換した後の帯域分布図。図14(f)はLPFによ
って低い方の周波数帯域のみを取りだした後の帯域分布
図。
【図15】図14のVSB変調への実施例の具体的な構
成を示す図。複素フィルタは実数フィルタと虚数フィル
タを組み合わせてなり、複素振動はcos振動とsin
振動を組み合わせてなる。複素フィルタも実数部フィル
タと虚数部フィルタとよりなる。
【図16】従来例に係るヒルベルト変換によるVSBフ
ィルタの構成図。図16(a)が原理図である。図16
(b)がより具体的な構成図。
【図17】従来のデジタルVSB変調方式の構成図。
【図18】変調信号発生回路の一例を示す構成図。
【符号の説明】
1 インターポーレーション 2 ベースバンドフィルタ 3 乗算器 4 インターポーレーション 5 ベースバンドフィルタ 6 乗算器 7 変調波発振器 8 90度移相器 9 加算器 10 インターポーレーション 11 複素バンドパスフィルタ 12 実数演算器 13 D/A変換器 14 ローパスフィルタ 15 送信中間周波数帯信号

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 I−chとQ−chのデジタル信号に位
    相の異なる変調周波数を掛けて相加えD/A変換して所
    定の搬送周波数fifのアナログ信号として伝送するデジ
    タル変調装置であって、信号速度fsymb(周期1/f
    symb)のI−ch信号にfc =fif−n・fsymb(nは
    正の整数)によって決まる周波数の複素変調波exp
    (j2πfc t)を乗算し、Q−chからの信号には同
    じ複素変調波の位相をπ/2だけずらした複素変調波を
    乗算し、二つの乗算結果を加算して、この和信号をイン
    ターポーレーション回路によって一定周波数毎に発生す
    る複数の高調波成分を生成し、バンドパスフィルタによ
    って所望の搬送周波数fifを含む帯域のみを透過させ、
    実数部または虚数部をD/A変換してアナログ信号と
    し、アナログローパスフィルタをとおして所望の搬送周
    波数のアナログ信号を得ることを特徴とするデジタル信
    号処理型デジタル変調装置。
  2. 【請求項2】 複数の帯域から搬送周波数fifを含む帯
    域のみを透過させるバンドパスフィルタが複素バンドパ
    スフィルタであることを特徴とする請求項1に記載のデ
    ジタル信号処理型デジタル変調装置。
  3. 【請求項3】 I−chのデジタル信号と、Q−chの
    デジタル信号をそれぞれ独立にベースバンドフィルタを
    通してから複素変調波を乗算することとし請求項1また
    は2に記載のデジタル信号処理型デジタル変調装置。
  4. 【請求項4】 I−chとQ−chのデジタル信号に位
    相の異なる変調周波数を掛けて相加えD/A変換して所
    定の搬送周波数fifのアナログ信号として伝送するデジ
    タル変調装置であって、信号速度fsymb(周期1/f
    symb)のI−ch信号に0、1、0、−1の値を順に繰
    返し掛算し、Q−chからの信号に1、0、−1、0の
    値を順にI−chへの掛け算と同期して繰返し乗算し、
    これらの値を相加え、加算した和信号にfc =fif−n
    ・fsymb(nは正の整数)によって決まる周波数の複素
    変調波exp(j2πfc t)を乗算し、この和信号を
    変調したものをインターポーレーション回路によって一
    定周波数毎に発生する複数の高調波成分を生成し、複素
    バンドパスフィルタによって所望の搬送周波数fifを含
    む帯域のみを透過させ、実数部または虚数部をD/A変
    換してアナログ信号とし、アナログローパスフィルタを
    とおして所望の搬送周波数のアナログ信号を得ることを
    特徴とするデジタル信号処理型デジタル変調装置。
  5. 【請求項5】 I−chとQ−chのデジタル信号に位
    相の異なる変調周波数を掛けて相加えD/A変換して所
    定の搬送周波数fifのアナログ信号として伝送するデジ
    タル変調装置であって、信号速度fsymb(周期1/f
    symb)のI−ch信号に0、2-1/2、1、2-1/2、0、
    −2-1/2、−1、−2-1/2の値を順に繰返し掛算し、Q
    −chからの信号に1、2-1/2、0、−2-1/2、−1、
    −2-1/2、0の値を順にI−chへの掛け算と同期して
    繰返し乗算し、これらの値を相加え、加算した和信号に
    c =fif−n・fsymb(nは正の整数)によって決ま
    る周波数の複素変調波exp(j2πfc t)を乗算
    し、この和信号を変調したものをインターポーレーショ
    ン回路によって一定周波数毎に発生する複数の高調波を
    生成し、複素バンドパスフィルタによって所望の搬送周
    波数fifを含む帯域のみを透過させ、実数部または虚数
    部をD/A変換してアナログ信号とし、アナログローパ
    スフィルタをとおして所望の搬送周波数のアナログ信号
    を得ることを特徴とするデジタル信号処理型デジタル変
    調装置。
  6. 【請求項6】 I−chのデジタル信号を、ベースバン
    ドフィルタ(ナイキストフィルタ)によって帯域制限
    し、これに変調周波数を掛けD/A変換し、所定の搬送
    周波数fifのアナログ信号として伝送するデジタルVS
    B変調装置であって、信号速度fsymbのI−ch信号
    を、複素バンドパスフィルタに通して実数部と虚数部を
    計算し、実数部と虚数部の出力に、fc =fif+fsymb
    /4−n・fsymbまたはfc =fif−fsymb/4−n・
    symb(nは正の整数)によって決まる周波数の複素変
    調波exp(j2πfc t)を乗算し、この和信号をイ
    ンターポーレーション回路によって一定周波数毎に発生
    する高調波成分を生成し、バンドパスフィルタによって
    所望の搬送周波数fifを含む帯域のみを通過させ、実数
    部または虚数部をD/A変換してアナログ信号とし、ア
    ナログローパスフィルタを通して所望の搬送周波数のア
    ナログ信号を得ることを特徴とするデジタル信号処理型
    デジタル変調装置。
  7. 【請求項7】 D/A変換器のサンプリング周期をTと
    し信号角周波数をωとしたときにsin(ωT)/(ω
    T)に比例して信号が減衰するアパーチャ効果を補正す
    るために、複素バンドパスフィルタにはこれを補償する
    特性を与えることを特徴とする請求項2、3、4、5叉
    は6のいずれかに記載のデジタル信号処理型デジタル変
    調装置。
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