JPH11111437A - 高周波誘導加熱式食品加熱装置 - Google Patents

高周波誘導加熱式食品加熱装置

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JPH11111437A
JPH11111437A JP28281697A JP28281697A JPH11111437A JP H11111437 A JPH11111437 A JP H11111437A JP 28281697 A JP28281697 A JP 28281697A JP 28281697 A JP28281697 A JP 28281697A JP H11111437 A JPH11111437 A JP H11111437A
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哲夫 吉田
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功 中井
Takeshi Naito
内藤  毅
Tsutomu Yamaguchi
勉 山口
Kazuyoshi Aoto
青戸  一義
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少品種多量生産に対応可能であり、鍋の動揺
による噴きこぼれ等のない高周波誘導加熱式食品加熱置
を提供する。 【解決手段】 複数の鍋1を静置可能であり、且つ静置
された鍋1及びその内容物を加熱する高周波誘導加熱手
段を備えた加熱区域S1と,必要に応じて加熱の前後に
鍋を暫時静置する鍋静置区域S2,S3と,前記各区域
に対して鍋を運搬・配置・取出する運搬手段と,を備
え、且つその運搬手段が、少なくとも加熱区域S1とを
構成する各区画に対しては、鍋1を任意に運搬・配置・
取出可能に構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鍋及びその内容物
が静置された状態で加熱され、且つ鍋の運搬・配置・取
出が一層合理化された、例えば米飯を製造する高周波誘
導加熱式食品加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高周波誘導加熱式食品加熱装置として、
例えば米飯製造装置おいては、米又は米飯を比較的長く
釜の中に保持しなければならない区域として、米の浸漬
区域,加熱区域(炊飯区域),及び炊き上がった米飯の
蒸らし区域が存在する。
【0003】上記従来の高周波誘導加熱式食品加熱装置
は、一般的に炊飯区域における鍋の配列は平面的であっ
て、その一つとして、例えば長方形状の辺に沿って走行
する循環式のコンベアの上に、高周波誘導加熱手段を備
えた複数の炊飯ユニットが載せられていて、その各炊飯
ユニット内に次々と米の入った鍋が移され、移動する間
に加熱炊飯されるように構成されたものがある。それに
よれば、コンベアによって運ばれた米の入った鍋は、入
口で適当な移し換え手段により、上記循環式コンベアに
移し換えられ、出口でまた別の適当な移し換え手段によ
り、蒸らし区域へ走行するコンベアに移し換えられる。
【0004】従って、ガス式のものに比較して、設備が
簡略化され、作業環境がよく、安全性が高く、循環式の
コンベアを備えたものは流れ作業式で少品種多量生産に
適しているが、多品種少量生産には適していないという
特徴がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の高周波誘導加熱式食品加熱装置の一種である炊飯装
置は、炊飯区域では、例えば長方形状の辺に沿って走行
する循環式のコンベアの上の炊飯ユニットに載せられた
状態で鍋の内容物が加熱されるため、鍋及びその内容物
が動揺し、突沸その他による噴きこぼれが発生する。し
かも炊飯区域が平面的であり、浸漬区域及び蒸らし区域
と分離しているため、装置占有面積が大きくなると共
に、鍋の移し換え手段の数が多く、そのため装置配置上
の制約が多いという問題点がある。
【0006】そこで本発明の目的とするところは、上記
従来の問題点を解消し、少品種多量生産、多品種少量生
産のいずれも可能であり、鍋揺動による内容物の突沸等
を生じることがない高周波誘導加熱式食品加熱装置を提
供することにある。さらに加えて、浸漬・加熱(炊飯)
・蒸らし等の各区域が一体且つ棚段状立体的に配置され
ると共に、少数の運搬手段で移し換えが可能な高周波誘
導加熱式食品加熱装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達するため
に、請求項1の発明の高周波誘導加熱式食品加熱装置
は、複数の鍋(1)を静置可能であり、且つ静置された
鍋(1)及びその内容物を加熱する高周波誘導加熱手段
を備えた加熱区域(S1)と,必要に応じて加熱の前後
に鍋を暫時静置する鍋静置区域(S2,S3)と,前記
各区域に対して鍋を運搬・配置・取出する運搬手段と,
を備え、且つその運搬手段が、少なくとも加熱区域(S
1)を構成する各区画に対しては、鍋(1)を任意に運
搬・配置・取出可能に構成されていることを特徴とする
ものである。
【0008】また、請求項2の発明は、請求項1の発明
の構成に加えて、同一の棚架構(R1,R2)に、加熱
区域(S1)と,鍋静置区域(S2,S3)と,が棚段
状に配置されていることを特徴とするものである。
【0009】更に、請求項3の発明は、請求項2の発明
の構成に加えて、運搬手段として、鍋(1)を、その上
端両側に水平に突設されたフランジ(F,F)を介して
下方から支えるとともに,前記棚架構(R1)に沿って
それぞれ敷設されたガイドレール(60)上を左右水平
方向に走行すること,上下方向に昇降すること,及び棚
架構(R1)に対して、左右水平方向と上下方向に垂直
方向の前後方向に進退走行することが可能であり、各区
域(S1,S2,S3)を構成する任意の区画に鍋
(1)を随時運搬・配置・取出可能に構成されたフォー
ク付き運搬装置(FT)が配備されていることを特徴と
するものである。
【0010】また、請求項4の発明は、請求項3の発明
の構成に加えて、フォーク付き運搬装置(FT)が、棚
架構(R1)に沿って左右水平方向に敷設されたガイド
レール(60)に案内されて走行することが可能な大架
台(70),その大架台(70)の上、棚架構(R1)
に対して前後水平方向に敷設されたガイドレール(7
1)に案内されて進退することが可能なL字状の小架台
(80),その小架台(80)の水平部分(81)の前
端に立設された鉛直部分(82)の前面に敷設されたガ
イドレール(83)に案内されて昇降することが可能
な、釜(1)を支えるフォーク部(90),それぞれ大
架台(70)、小架台(80)に固定された駆動用モー
ター(M1,M2,M3),及びそれぞれ駆動用モータ
ー(M1,M2,M3)と大架台(70)、小架台(8
0)、フォーク部(90)との間に介在する伝動機構
(T1,T2,T3),を備えていることを特徴とする
ものである。
【0011】また、請求項5の発明は、請求項1又は2
の発明の構成に加えて、加熱区域(S1)の上方で、鍋
(1)を懸架し、水平走行すると共に、その加熱区域
(S1)の各区画との間で鍋(1)を任意に受渡し可能
に構成された走向台車(RC)が配備されたことを特徴
とするものである。
【0012】また、請求項6の発明は、請求項2の発明
の構成に加えて、運搬手段として、加熱区域(S1)と
して使用される最上棚段の上方で、鍋(1)を懸架し、
水平走行すると共に、その加熱区域(S1)の各区画と
の間で鍋(1)を任意に受渡し可能に構成された走向台
車(RC),最上棚段を除く各棚段上を鍋(1)を載せ
て水平に走向するトップロールチェンコンベア(T
C),及び棚架構(R2)の、走向台車(RC)の走向
端部側の側面に沿って立設された、鍋(1)を上下方向
に運搬すると共に、前記走向台車(RC)、トップロー
ルチェンコンベア(TC)との間で鍋(1)を受渡し可
能に構成されたチェンコンベア付きリフト(CL),が
配備されていることを特徴とするものである。
【0013】請求項7の発明は、請求項1乃至6の発明
のいずれも、米飯の製造に供せられ、鍋静置区域(S
2,S3)に、少なくとも、製造された米飯を蒸らす蒸
らし区域が配備されていることを特徴とするものであ
る。
【0014】なお、上記の課題を解決するための手段に
記載された括弧内の記号は図面及び後述する発明の実施
の形態に記載された記号に対応するものである。
【0015】請求項1の発明によれば、従来の例えば長
方形状の辺に沿って走行する循環式のコンベアの上で鍋
の内容物が加熱されるものにおいて、鍋及びその内容物
が動揺し、突沸その他による噴きこぼれも発生するのに
対して、加熱区域に鍋が静置された状態で鍋及びその内
容物が加熱されるため、突沸その他による噴きこぼれが
発生するおそれはない。また、加熱区域を構成する各区
画に対しては、鍋を任意に運搬・配置・取出可能であ
り、加熱パターン等の加熱条件をそれぞれ任意に設定可
能であるため、加熱区域の各区画への条件設定の自由度
が増し、少消費者の多様な需要に応じることが出来る多
品種少量生産は勿論、少品種多量生産にも適している。
【0016】また、請求項2によれば、従来例の加熱区
域(炊飯区域)が平面的であり、しかも浸漬区域及び蒸
らし区域と分離しているため、装置の占有面積が大き
く、そのため装置配置上の制約が多かったのに対して、
一体の棚架構内に加熱区域を含む各区域が棚段状立体的
に配置されており、それによって装置占有面積が低減さ
れ、装置配置上の自由度が増大すると共に、少数の運搬
手段で移し換えが可能となる。
【0017】更に、請求項3の発明によれば、請求項2
の発明の作用効果に加えて、運搬手段が一元化され、左
右移動・昇降・進退可能な1台のフォーク付き運搬装置
によって、順次それぞれ任意に選択された区画間を(例
えばコンベアから浸漬用の静置区域の任意の区画へ、そ
の区画から加熱区域の任意の区画へ、その区画から蒸ら
し用の静置区域の任意の区画へ、最後に別のコンベアへ
と)鍋が任意に移し換えられるようになり、装置配置上
の自由度が増大する。そのため、加熱区域のみならず、
浸漬・蒸らし用のそれぞれ静置区域に対しても保持時間
の自由度が増大し、食品加工条件範囲が広がる。
【0018】また、請求項4の発明によれば、請求項3
の発明の作用効果に加えて、フォーク付き運搬装置が、
通常の安価で入手の容易、且つ安価な部材・部品によっ
て構成されているため、設備に掛かる負担は従来のもの
に比較して低減される。
【0019】また、請求項5の発明によれば、請求項1
又は2の発明の作用効果に加えて、先ず鍋の前後方向の
運搬が省略されたため、請求項3又は4の発明に比較し
て、鍋の運搬手段に要する前後方向の装置専有面積が低
減可能である。次に、運搬手段が、水平方向の運搬を基
調としているため、3つの運動方向が一体化された1台
のフォーク付き運搬装置に比較して、機構が著しく簡略
される可能性が増す。従って装置の価格も安くなり、運
転保守も容易になる可能性が大きい。なお、多くの食品
加熱における鍋の静置は、単に鍋を静置するだけであ
り、加熱区域程には時間等の条件の厳密さを必要としな
い。従って、請求項3又は4の発明に比較して、静置区
域への鍋の任意の運搬・配置・取出に制限を受ける可能
性は残るが、実用上格別の支障はない。
【0020】請求項6の発明によれば、請求項5の発明
の作用効果に加えて、先ず鍋の前後方向の運搬が省略さ
れ、水平及び上下方向の運搬のみとなったため、請求項
3又は4の発明に比較して、鍋の運搬手段に要する前後
方向の装置専有面積が低減される。次に、運搬手段が、
水平方向の運搬を基調とするものと、鉛直方向の運搬を
基調するもとに分離されているため、一元化された1台
のフォーク付き運搬装置に比較して、機構が著しく簡略
される。従って装置の価格も安くなり、運転保守も容易
になる。
【0021】請求項7の発明によれば、請求項1乃至6
の発明のいずれか作用効果に加えて、各種米飯の炊飯が
容易に且つ低コストで行われる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の高周波誘導加熱式食品加
熱装置の実施形態例について図面を参照して説明する。
それぞれ図1は高周波誘導加熱式加熱装置全体を示す機
器構成図、図2は本発明の実施の形態例に係わる高周波
誘導加熱式食品加熱装置の要部を示す側面図、図3は主
としてフォーク付き運搬装置を示す平面図、図4はその
正面図である。
【0023】高周波誘導加熱式食品加熱装置として米飯
の製造に供せられものについて説明すると、棚架構R1
に、複数の鍋1を静置可能であり、且つ静置された鍋び
その内容物を加熱する高周波誘導加熱手段を備えた加熱
区域S1及び加熱の前後に鍋を静置する鍋静置区域S
2,S3が棚段状に配置され、且つ前記各区域S1,S
2,S3の各区画に対して鍋1を任意に運搬・配置・取
出する運搬手段が設けられている。なお、本発明は、食
品としては米飯のみならず、スープ等加熱によって製造
される食品であれば、特に限定されるものではない。
【0024】棚架構R1について説明すると、静置区域
S2は、米と水とが入った各鍋1を所定時間を静置し、
米を水中に浸漬するために使用される。加熱区域S1
は、その水中に浸漬された米を加熱し、炊飯するために
使用される。静置区域S3は、炊き上がった米飯を所定
時間静置し、蒸らすために使用される。また、鍋1を保
持し、高周波誘導により加熱する箱状の炊飯ユニット2
が設置される加熱区域S1は最下段に配置され、以下
3,4段目に浸漬用の静置区域S2、2段目に蒸らし用
の静止区域S3が配置されている。各区域はいずれも、
鍋1を、その上端両側に水平に突設されたフランジF,
Fを介して保持することが出来るよう、複数の懸架部H
を備えている。
【0025】フォーク付き運搬装置FTについて説明す
ると、次のように構成される。すなわち、棚架構R1に
沿って左右水平方向に2条のガイドレール60が敷設さ
れている。そのガイドレール60の上には、それに案内
されて走行することが可能な、長方形の枠状の大架台7
0が載置されている。また、その大架台70の上面の両
側には、棚架構10に対して前後水平方向に2条のガイ
ドレール71が敷設されている。そのガイドレール71
の上には、それに案内されて左右水平方向と上下方向に
垂直方向の前後方向に進退することが可能な小架台80
が載置されている。なお、その小架台80は、枠状であ
って、側面から見た形状がL字に形成されており、水平
部分81とその前端に立設された鉛直部分82とよりな
る。
【0026】小架台80の鉛直部分82の前面両側には
2条のガイドレール83が敷設されていて、そのガイド
レール83には、それに案内されて昇降することが可能
な、鍋1を支える2本の腕91,91を持つフォーク部
90が取付けられている。さらにそれぞれ大架台70、
小架台80の後部及び前部には、駆動用モーターM1,
M2,M3が固定されており、その駆動用モーターM
1,M2,M3と大架台70、小架台80、フォーク部
90との間には、後者を走行させる伝動機構T1,T
2,T3がそれぞれ設けられいる。
【0027】伝動機構T1,T2,T3はそれぞれ次の
ように構成される。先ず伝動機構T1は、図5に示すよ
うに、ガイドレール60に沿って敷設されたラック61
と大架台70の側面に固定された駆動用モーターM1に
直結されたピニオン75とよりなる。伝動機構T2は、
大架台70の前後の梁間に軸架されたネジ棒76と小架
台80の水平部分81の下面に固定され、且つ前記ネジ
棒76に螺着されたメスネジ部材85とを備えていると
共に、ネジ棒76の後端部と大架台70の後端部下面に
固定された駆動用モーターM2の軸との間に張架された
巻掛伝動機構U2を備えている。伝動機構T3は、小架
台80の鉛直部分82の上下の梁間に軸架されたネジ棒
86とフォーク部90の後端の梁に固定されたメスネジ
部材95とを備えていると共に、ネジ棒86の下端部と
小架台80の水平部分81の上面に固定された駆動用モ
ーターM3の軸との間に張架された巻掛伝動機構U3を
備えている。
【0028】その他、鍋1のフランジFは、図6に示す
ように、フオーク部90の腕91で支えられる上フラン
ジF1と棚架構10の懸架部Hで支えられる下フランジ
F2とに上下内外に分離されている。また、それぞれ大
架台70、小架台80、フォーク部90は、ガイドレー
ル60,71,83の上を低摩擦で逸脱しないよう走行
可能にそれぞれ必要な手段がとられている(詳細図示省
略)。さらにフォーク付き運搬装置FTの水平移動距
離、フォーク部90の昇降距離、進退距離をそれぞれ検
知し、任意の位置に停止可能な位置センサー及び停止装
置も設置されている(図示省略)。
【0029】棚架構R1の上下流に配置された装置につ
いて説明すると、図1に示すように、上流側には、計量
する米計量装置A1、水を計量する水計量装置A2、米
を洗う洗米装置A3及び調味料・具材投入部分(図示省
略)が設けられている。また、下流側には、それぞれ出
来上がった米飯をかき混ぜ、ほぐすほぐし装置A7及び
空になった鍋1を洗浄する鍋の洗浄装置A8が設けられ
ている。この間は鍋1は逆走可能なコンベアCで運ばれ
る。
【0030】作用について説明すると、洗米が終わった
米と水とが供給された鍋1は、コンベアCにより棚架構
R1の上流部に運ばれる。ここで鍋1はその上端に突設
された上フランジF1,F1を介して、待機していたフ
ォーク付き運搬装置FTのフオーク部90の腕91,9
1で支えられることによって、コンベアCから腕91,
91に移される。なお、その際のフオーク部90は後退
した状態である。その後は、駆動用モーターM1が起動
され、それに直結されたピニオン75がそれと噛み合う
ラック61上を転動し、大架台70は浸漬用の静置区域
S2の空いた部分に当たる位置に移動する。次いで駆動
用モーターM3が起動され、その回転が巻掛伝動機構U
3を介してネジ棒86に伝えられると共に、それに螺着
されたメスネジ部材95が上昇し、そのメスネジ部材9
5の上昇に伴って、それと一体のフォーク部90が静置
区域S2の空いた部分の前に移動する。3番目に駆動用
モーターM2が起動され、その回転が巻掛伝動機構U2
を介してネジ棒76に伝えられると共に、それに螺着さ
れたメスネジ部材85が上昇し、そのメスネジ部材85
の上昇に伴って、それと一体の小架台80が静置区域S
2の空いた部分の中に前進する。
【0031】ここでまた駆動用モーターM3が起動さ
れ、フォーク部90が僅かに下げられると、鍋1の下フ
ランジF2,F2が静置区域S2の懸架部材Hの上に載
せられ、フォーク部90の腕91,91がフランジF
1,F2から離れる。以後、フォーク付き運搬装置FT
は、小架台80の後退、フォーク部90の下降、大架台
70の水平移動を経て元の位置に戻される。以後の静置
区域S2から加熱区域S1、加熱区域S1から蒸らし用
の静置区域S3、その静置区域S3から下流側の装置へ
の移動は、いずれも大架台70の水平移動・フォーク部
90の昇降・小架台80の進退等、その方向・順序・距
離はそれぞれ異なるが、上記と同様の操作が繰返される
ことによって行われる。
【0032】従来の例えば長方形状の辺に沿って走行す
る循環式のコンベアの上で鍋の内容物が加熱されるもの
において、鍋及びその内容物が動揺し、突沸その他によ
る噴きこぼれも発生するのに対して、本実施形態によれ
ば、加熱区域S1に鍋1が静置された状態で鍋1及びそ
の内容物が加熱されるため、突沸その他による噴きこぼ
れが発生するおそれはない。また、従来例は加熱区域が
平面的であり、しかも2つの静置区域と分離しているた
め、装置の占有面積が大きく、そのため装置配置上の制
約が多かったのに比較して、一体の棚架構R1内に加熱
区域S1を含む各区域S1,S2,S3が棚段状立体的
に配置されており、それによって装置占有面積が低減さ
れ、装置配置上の自由度が増大すると共に、少数の運搬
手段で移し換えが可能となる。
【0033】運搬手段が一体化され、左右移動・昇降・
進退可能な1台のフォーク付き運搬装置FTによって、
順次それぞれ任意に選択された区域の区画間を(例えば
コンベアCから任意の浸漬用静置区域S2の区画へ、そ
の区画から加熱区域S1の任意の区画へ、その区画から
蒸らし用の静置区域S3の任意の区画へ、最後に別のコ
ンベアCへと)鍋1が任意に移し換えられるようにな
り、装置配置上の自由度が増大する。また加熱区域S1
のみならず、浸漬・蒸らしのための静置区域S2,S3
に対しても鍋1の保持時間の自由度が増大し、食品加工
条件範囲が広がる。そのため、加熱区域S1を構成する
各区画(例えば各炊飯ユニット2)に対しては、鍋21
を任意に運搬・配置・取出可能に構成されており、加熱
パターン等の加熱条件をそれぞれ任意に設定可能である
ため、加熱区域S1の各区画への条件設定の自由度が増
し、少品種多量生産が可能である。もちろん多品種少量
生産にも対応可能である。そのうえ、フォーク付き運搬
装置FTが、通常の安価で入手の容易、且つ安価な部材
・部品によって構成されているため、設備に掛かる負担
は従来のものに比較して低減される。
【0034】別の実施の形態例として米飯の製造に供せ
られるものについて図7乃至図13により説明する。す
なわち、図7に示すように、上記実施の形態例とは、運
搬手段が異なり、棚架構R2の加熱区域S1として使用
される最上棚段の上方には、走向台車RCが配備されて
いる。その走向台車RCは、鍋1を懸架し、水平走行す
ると共に、下方の加熱区域S1の各区画との間で鍋1を
任意に受渡し可能に構成されている。なお、浸漬区域
は、図示されない浸漬槽で一括浸漬するよう構成されて
いるが、これに限定されるものではない。
【0035】最上棚段を除く各棚段には、鍋1を載せて
水平に走向するトップロールチェンコンベアTCが配備
されている。その他棚架構R2の、走向台車RCの走向
端部側の側面に沿ってチェンコンベア付きリフトCLが
立設されている。そのチェンコンベア付きリフトCL
は、鍋1を上下方向に運搬すると共に、走向台車RC、
トップロールチェンコンベアTCとの間で鍋1を受渡し
可能に構成されている。
【0036】走向台車RCについてさらに詳細に図8乃
至図10により説明すると、台車11は、棚架構R2の
上面左右方向に敷設された2本のガイドフレーム12上
を走行可能に複数の走行車輪13を備えている。なお、
台車11は、ガイドフレーム12の内外面を挟む複数対
の脱輪防止用のサイドガイドローラー14の他、浮上が
り防止用ローラー19を備えている。またそれぞれガイ
ドフレーム12に平行に、1個の主タイミングプーリー
15及びその主タイミングプーリー15より低い位置
に、その両側に一対の副タイミングプーリー16が、水
平な軸の周りに回転自在に支持されおり、3個のタイミ
ングプーリー15,16には、ガイドフレーム12に平
行に延び、両端で固定されたタイミングベルト17が巻
掛けられている。
【0037】しかも、主タイミングプーリー15には水
平走行用モーター18に直結されており、そのモーター
18の回転によって、主タイミングプーリー15がタイ
ミングベルト17上を滑ることなく、転動し、それによ
って台車11が水平に走行するよう構成されている。更
に台車11には、それを上下(鉛直)方向に案内する2
本の昇降自在のガイドロッド21,21が貫通してい
る。そのうえ、台車11上には、加熱区域S1の各炊飯
ユニット2との間で鍋1を受渡すために昇降用エアシリ
ンダー22が立設されており、台車11を貫通し下方に
延びるロッド(図示省略)の下端には鍋1を懸架するハ
ンガー31が結合されている。なお、ハンガー31は、
開閉することによって、鍋1を掴んだり、放したりする
アーム32,32を備えている。
【0038】最上棚段を除く各棚段上を、鍋1を載せて
水平に走向するトップロールチェンコンベアTCについ
て図11及び図12により詳細説明する。これは略逆T
字のチェンリンク41の水平部分が互いにピンで連結さ
れることによってチェンが形成されると共に、鉛直部分
にトップローラー42が回動自在に支持されたものであ
る。
【0039】以上のように構成されるため、通常はトッ
プローラー42の上に載せられた鍋1は、チェンの循環
運動に伴って水平方向に運搬され、他端から排出される
が、鍋1が次の工程に受渡されない事情が生じたり、鍋
1の滞留延長の必要が生じたりして、停止又は減速する
ことがあっても、トップローラー42が回動可能である
ため、チェンは支障なくそのまま循環運動を続けること
が可能である。さらに停電・故障等でチェンが停止した
場合、転動するトップローラー42上を人が押して、鍋
1を押して移動させることも可能である。
【0040】最後に棚架構R2の側面に沿って立設され
た、鍋1を上下方向に運搬するチェンコンベア付きリフ
トCLについて図13により詳細説明する。すなわち、
棚架構R2の各端側面には、各区域S1,S2との間で
鍋1を受渡すために、棚架構R2の正逆長手方向に走行
するチェンコンベア51が配備されている。そのチェン
コンベア51は、ワイヤー52に懸吊されており、その
ワイヤー52を支える昇降用エアシリンダー53の伸縮
によって、任意の高さに昇降するよう設定されている。
【0041】なお、ワイヤー52は、昇降用エアシリン
ダー53のロッドの先端に取付けられた滑車54に巻掛
けられており、他端には鍋1とチェンコンベア51との
合計重量に見合うカウンターウエイト55が懸吊されて
おり、手動でもチェンコンベア51を昇降可能に構成さ
れている。また、チェンコンベア51は、常に所定の方
向・姿勢を保ち、しかも横揺れしないよう、少なくとも
1本のガイドポール52によって保持されている。
【0042】上記実施の形態例の作用について説明する
と、所定時間浸漬された米と水との入った各鍋1は、コ
ンベアCにより棚架構R2の上流部に下部に運ばれる。
ここで鍋1は、チェンコンベア付きリフトCLの、コン
ベアCと同じレベルに保持されたチェンコンベア51に
移される。そこで、昇降用エアシリンダー53が伸長
し、チェンコンベア51の中央に載せられた鍋1を走向
台車RCで懸吊可能な高さに持上げられる。次いで走行
台車RCのハンガー31のアーム32,32が開かれ、
昇降用エアシリンダー22の伸長により、鍋1の上部両
端を挟む位置まで降ろされる。アーム32,32が閉じ
られ、鍋1を掴むと、昇降用エアシリンダー22の短縮
により、鍋1が台車11の直下に納められる。
【0043】次に水平走行用モーター18が起動され、
その回転に伴って、主タイミングプーリー15がタイミ
ングベルト17上を滑ることなく、転動する。それによ
って台車11が水平に走行し、鍋1は、加熱区域S1の
任意の空いた炊飯ユニット2の直上まで運搬される。そ
の後、昇降用エアシリンダー22の伸長によるハンガー
31の降下、アーム32,32の開きによる鍋1の解放
を経て、鍋1は炊飯ユニット2に静置される。
【0044】以下同様にして、順次鍋1の運搬、炊飯ユ
ニット2における高周波誘導加熱による炊飯が行われた
後、次のようにして鍋1は再びチェンコンベア付きリフ
トCLを経て、静置区域S2に移され、米飯の蒸らしが
行われる。加熱区域S1からの鍋1が移された、チェン
コンベア付きリフトCLのチェンコンベア51は、昇降
用エアシリンダー53の短縮により、静置区域S2のト
ップローラーコンベアTCと同じレベルまで降ろされ
る。そこでチェンコンベア51が起動され、鍋1は、既
に作動中のトップローラーコンベアTCのトップローラ
ー42上に移される。移された鍋1はチェンの循環運動
によって静置区域S2の一端から他端へと運搬され、他
端から次工程へと排出される。
【0045】なお、鍋1が次の工程に受渡されない事情
が生じたり、鍋1の滞留延長の必要が生じたりして、停
止又は減速することがあっても、トップローラー42が
回動可能であるため、チェンは支障なくそのまま循環運
動を続けることが可能である。さらに停電・故障等でチ
ェンが停止した場合、転動するトップローラー42上を
人が押して、鍋1を押して移動させることも可能であ
る。そのため、先ず鍋1の前後方向の運搬が省略され、
水平及び鉛直方向の運搬のみとなったため、上記フォー
ク付き運搬装置FTを備えたものに比較して、鍋1の運
搬手段に要する前後方向の装置専有面積が低減される。
次に、運搬手段が、水平方向の運搬を基調とするもの
と、鉛直方向の運搬を基調するもとに分離されているた
め、一元化された1台のフォーク付き運搬装置FTに比
較して、機構が著しく簡略される。従って装置の価格も
安くなり、運転保守も容易になる。
【0046】また、多くの食品加熱における静置区域へ
の鍋1の静置は、単に鍋1を静置するだけであり、加熱
区域S1程には時間等の条件の厳密さを必要としない。
そのため、上記フォーク付き運搬装置FTを備えたもの
に比較して、静置区域S2への鍋1の任意の運搬・配置
・取出に若干の制限を受けるが、実用上格別の支障はな
い。
【0047】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、従来の例えば
長方形状の辺に沿って走行する循環式のコンベアの上で
鍋の内容物が加熱されるものにおいて、鍋及びその内容
物が動揺し、突沸その他による噴きこぼれも発生するの
に対して、加熱区域に鍋が静置された状態で鍋及びその
内容物が加熱されるため、突沸その他による噴きこぼれ
が発生するおそれはない。また、加熱区域を構成する各
区画に対しては、鍋を任意に運搬・配置・取出可能であ
り、加熱パターン等の加熱条件をそれぞれ任意に設定可
能であるため、加熱区域の各区画への条件設定の自由度
が増し、少消費者の多様な需要に応じることが出来る多
品種少量生産は勿論、少品種多量生産にも適している。
【0048】また、請求項2によれば、従来例の加熱区
域(炊飯区域)が平面的であり、しかも浸漬区域及び蒸
らし区域と分離しているため、装置の占有面積が大き
く、そのため装置配置上の制約が多かったのに対して、
一体の棚架構内に加熱区域を含む各区域が棚段状立体的
に配置されており、それによって装置占有面積が低減さ
れ、装置配置上の自由度が増大すると共に、少数の運搬
手段で移し換えが可能となる。
【0049】更に、請求項3の発明によれば、請求項2
の発明の作用効果に加えて、運搬手段が一元化され、左
右移動・昇降・進退可能な1台のフォーク付き運搬装置
によって、順次それぞれ任意に選択された区画間を(例
えばコンベアから浸漬用の静置区域の任意の区画へ、そ
の区画から加熱区域の任意の区画へ、その区画から蒸ら
し用の静置区域の任意の区画へ、最後に別のコンベアへ
と)鍋が任意に移し換えられるようになり、装置配置上
の自由度が増大する。そのため、加熱区域のみならず、
浸漬・蒸らし用のそれぞれ静置区域に対しても保持時間
の自由度が増大し、食品加工条件範囲が広がる。
【0050】また、請求項4の発明によれば、請求項3
の発明の作用効果に加えて、フォーク付き運搬装置が、
通常の安価で入手の容易、且つ安価な部材・部品によっ
て構成されているため、設備に掛かる負担は従来のもの
に比較して低減される。
【0051】また、請求項5の発明によれば、請求項1
又は2の発明の作用効果に加えて、先ず鍋の前後方向の
運搬が省略されたため、請求項3又は4の発明に比較し
て、鍋の運搬手段に要する前後方向の装置専有面積が低
減可能である。次に、運搬手段が、水平方向の運搬を基
調としているため、3つの運動方向が一体化された1台
のフォーク付き運搬装置に比較して、機構が著しく簡略
される可能性が増す。従って装置の価格も安くなり、運
転保守も容易になる可能性が大きい。なお、多くの食品
加熱における鍋の静置は、単に鍋を静置するだけであ
り、加熱区域程には時間等の条件の厳密さを必要としな
い。従って、請求項3又は4の発明に比較して、静置区
域への鍋の任意の運搬・配置・取出に制限を受ける可能
性は残るが、実用上格別の支障はない。
【0052】また、請求項6の発明によれば、請求項5
の発明の作用効果に加えて、先ず鍋の前後方向の運搬が
省略され、水平及び鉛直方向の運搬のみとなったため、
請求項3又は4の発明に比較して、鍋の運搬手段に要す
る前後方向の装置専有面積が低減される。次に、運搬手
段が、水平方向の運搬を基調とするものと、鉛直方向の
運搬を基調するもとに分離されているため、一元化され
た1台のフォーク付き運搬装置に比較して、機構が著し
く簡略される。従って装置の価格も安くなり、運転保守
も容易になる。
【0053】また、請求項7の発明によれば、請求項1
乃至6の発明のいずれか作用効果に加えて、各種米飯の
炊飯が容易に且つ低コストで行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】高周波誘導加熱式食品加熱装置全体を示す機器
構成図である。
【図2】本発明の実施形態例を示す側面図である。
【図3】図2の主としてフォーク付き運搬装置を示す平
面図である。
【図4】図3の正面図である。
【図5】巻掛伝動装置及びガイドレールを示す断面図で
ある。
【図6】鍋のフランジ及び懸架部を示す断面図である。
【図7】本発明の別の実施の形態例を示す機器構成図で
ある。
【図8】図7の走行台車の平面図である。
【図9】図8の正面図である。
【図10】図7のA−A断面図である。
【図11】トップロールチェンコンベアを示す図7のB
−B断面図である。
【図12】トップロールチェンコンベアの一部を示す正
面図である。
【図13】チェンコンベア付きリフトを示す部品構成図
である。
【符号の説明】
1 鍋 2 炊飯ユニット 11 台車 12 ガイドフレーム 13 走行車輪 14 サイドガイドローラー 15 主タイミングプーリー 16 副タイミングプーリー 17 タイミングベルト 18 水平走行用モーター 21 ガイドロッド 22 昇降用エアシリンダー 31 鍋ハンガー 32 アーム 41 チェンリンク 42 トップローラー 51 チェンコンベア 52 ワイヤー 53 昇降用エアシリンダー 54 滑車 55 バランスウエイト 56 ガイドポール 60 ガイドレール 61 ラック 70 大架台 71 ガイドレール 75 ピニオン 76 ネジ棒 80 小架台 81 水平部分 82 鉛直部分 83 ガイドレール 85 メスネジ部材 86 ネジ棒 90 フォーク部 91 腕 95 メスネジ部材 A1 米計量装置 A2 水計量装置 A3 洗米装置 A7 ほぐし装置 A8 洗浄装置 C コンベア CL チェンコンベア付きリフト F フランジ F1 上フランジ F2 下フランジ FT フォーク付き運搬装置 H 懸架部 M1 駆動用モーター M2 駆動用モーター M3 駆動用モーター R1 棚架構 R2 棚架構 RC 走向台車 S1 加熱区域 S2 静置区域 S3 静置区域 T1 伝動機構 T2 伝動機構 T3 伝動機構 TC トップロールチェンコンベア U2 巻掛伝動機構 U3 巻掛伝動機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 哲夫 広島市中区大手町5丁目1番1号播磨ビル 6階 日本パーキテック株式会社内 (72)発明者 中井 功 小牧市大字間々原新田字今池144番地 ラ イン工業株式会社内 (72)発明者 内藤 毅 鳥取県鳥取市南吉方3丁目201番地 鳥取 三洋電機株式会社内 (72)発明者 山口 勉 鳥取県鳥取市南吉方3丁目201番地 鳥取 三洋電機株式会社内 (72)発明者 青戸 一義 鳥取県鳥取市南吉方3丁目201番地 鳥取 三洋電機株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の鍋を静置可能であり、且つ静置され
    た鍋及びその内容物を加熱する高周波誘導加熱手段を備
    えた加熱区域と,必要に応じて加熱の前後に鍋を暫時静
    置する鍋静置区域と,前記各区域に対して鍋を運搬・配
    置・取出する運搬手段と,を備え、その運搬手段が、少
    なくとも加熱区域を構成する各区画に対しては、鍋を任
    意に運搬・配置・取出可能に構成されていることを特徴
    とする高周波誘導加熱式食品加熱装置。
  2. 【請求項2】同一の棚架構に前記加熱区域と,前記鍋静
    置区域と,が棚段状に配置され、且つ鍋を任意に運搬・
    配置・取出可能に構成されていることを特徴とする請求
    項1に記載の高周波誘導加熱式食品加熱装置。
  3. 【請求項3】前記運搬手段として、鍋を、その上端両側
    に水平に突設されたフランジを介して下方から支えると
    ともに,前記棚架構に沿ってそれぞれ敷設されたガイド
    レール上を左右水平方向に走行すること,上下方向に昇
    降すること,及び棚架構に対して、左右水平方向と上下
    方向に垂直方向の前後方向に進退走行することが可能で
    あり、各区域を構成する任意の区画に鍋を随時運搬・配
    置・取出可能に構成されたフォーク付き運搬装置が配備
    されていることを特徴とする請求項2に記載の高周波誘
    導加熱式食品加熱装置。
  4. 【請求項4】前記フォーク付き運搬装置が、棚架構に沿
    って左右水平方向に敷設されたガイドレールに案内され
    て走行することが可能な大架台,その大架台の上、棚架
    構に対して前後水平方向に敷設されたガイドレールに案
    内されて進退することが可能なL字状の小架台,その小
    架台の水平部分の前端に立設された鉛直部分の前面に敷
    設されたガイドレールに案内されて昇降することが可能
    な、前記釜を支えるフォーク部,それぞれ大架台、小架
    台に固定された駆動用モーター,及びそれぞれ駆動用モ
    ーターと大架台、小架台、フォーク部との間に介在する
    伝動機構,を備えていることを特徴とする請求項3に記
    載の高周波誘導加熱式食品加熱装置。
  5. 【請求項5】前記運搬手段として、加熱区域の上方で、
    鍋を懸架し、水平走行すると共に、前記加熱区域の各区
    画との間で鍋を任意に受渡し可能に構成された走向台車
    が配備されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の
    高周波誘導加熱式食品加熱装置。
  6. 【請求項6】前記運搬手段として、加熱区域の上方で、
    鍋を懸架し、水平走行すると共に、前記加熱区域の各区
    画との間で鍋を任意に受渡し可能に構成された走向台,
    車静置区域上を鍋を載せて水平に走向するトップロール
    チェンコンベア,及び棚架構の、走向台車の走向端部側
    の側面に沿って立設された、鍋を上下方向に運搬すると
    共に、前記走向台車、トップロールチェンコンベアとの
    間で鍋を受渡し可能に構成されたチェンコンベア付きリ
    フト,が配備されているこことを特徴とする請求項2に
    記載の高周波誘導加熱式食品加熱装置。
  7. 【請求項7】米飯の製造に供せられ、前記鍋静置区域
    に、少なくとも、製造された米飯を蒸らす蒸らし区域が
    配備されていることを特徴とする請求項1乃至6のいず
    れかに記載の高周波誘導加熱式食品加熱装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021501644A (ja) * 2017-11-03 2021-01-21 上海愛餐機器人(集団)有限公司Shanghai Aican Robot (Group) Co., Ltd. 密閉型料理キャビティ、密閉型料理システムおよび調理機

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