JPH11111195A - コンバーゼンスヨーク - Google Patents
コンバーゼンスヨークInfo
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- JPH11111195A JPH11111195A JP26873397A JP26873397A JPH11111195A JP H11111195 A JPH11111195 A JP H11111195A JP 26873397 A JP26873397 A JP 26873397A JP 26873397 A JP26873397 A JP 26873397A JP H11111195 A JPH11111195 A JP H11111195A
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- Japan
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- projection
- sectional area
- convergence yoke
- cross
- convergence
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【課題】良好な補正感度を損うことなく組立作業性に優
れ、製造効率を大幅に高めることが可能なコンバーゼン
スヨークを提供する。 【解決手段】環状のコア本体2bの内面を基端とし、内
周方向に等間隔に複数の突起3cを中心方向に延設した
磁性体コア4bと、上記突起3cに嵌着され、外周部に
補正コイル4が巻回された筒状のボビン5と、上記各補
正コイル4から導出された配線を所定配列で接続する配
線基板6とを備えるコンバーゼンスヨーク1aにおい
て、前記突起3cの中心側先端部の断面積をS1 とする
一方、突起3cのコア本体2b側基端部の断面積をS0
としたときに、複数の突起3cの少なくとも一部が関係
式0.5≦S1 /S0 <1を満足することを特徴とす
る。
れ、製造効率を大幅に高めることが可能なコンバーゼン
スヨークを提供する。 【解決手段】環状のコア本体2bの内面を基端とし、内
周方向に等間隔に複数の突起3cを中心方向に延設した
磁性体コア4bと、上記突起3cに嵌着され、外周部に
補正コイル4が巻回された筒状のボビン5と、上記各補
正コイル4から導出された配線を所定配列で接続する配
線基板6とを備えるコンバーゼンスヨーク1aにおい
て、前記突起3cの中心側先端部の断面積をS1 とする
一方、突起3cのコア本体2b側基端部の断面積をS0
としたときに、複数の突起3cの少なくとも一部が関係
式0.5≦S1 /S0 <1を満足することを特徴とす
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカラー陰極線管等に
用いるコンバーゼンスヨークに係り、特に良好な補正感
度を損うことなく組立作業性に優れ、製造効率を大幅に
高めることが可能なコンバーゼンスヨークに関する。
用いるコンバーゼンスヨークに係り、特に良好な補正感
度を損うことなく組立作業性に優れ、製造効率を大幅に
高めることが可能なコンバーゼンスヨークに関する。
【0002】
【従来の技術】図8に示すように、蛍光体層20上の小
部分に電子銃21から発射された電子ビームを集束さ
せ、その集束位置や電子ビーム強度を変化させて入力し
た電気信号を光の画像情報として出力する陰極線管(C
RT)22がテレビジョン表示装置やコンピュータ表示
装置として幅広く利用されている。
部分に電子銃21から発射された電子ビームを集束さ
せ、その集束位置や電子ビーム強度を変化させて入力し
た電気信号を光の画像情報として出力する陰極線管(C
RT)22がテレビジョン表示装置やコンピュータ表示
装置として幅広く利用されている。
【0003】これらの陰極線管22では、発生する画像
歪やミスコンバーゼンスを補正するために、一般にコン
バーゼンスヨーク1が陰極線管22のネック部23上に
装備されている。近年、大型カラーテレビジョンや高品
位テレビジョンの普及に伴って画面の大型化や高精細化
の技術的要求はさらに高まっており、デジタル技術を応
用して任意の補正電流をコイルに供給し、より高度な補
正が可能なコンバーゼンスヨークが重要視されている。
歪やミスコンバーゼンスを補正するために、一般にコン
バーゼンスヨーク1が陰極線管22のネック部23上に
装備されている。近年、大型カラーテレビジョンや高品
位テレビジョンの普及に伴って画面の大型化や高精細化
の技術的要求はさらに高まっており、デジタル技術を応
用して任意の補正電流をコイルに供給し、より高度な補
正が可能なコンバーゼンスヨークが重要視されている。
【0004】上記コンバーゼンスヨークの具体例として
は、例えば実開昭60−32871号公報に開示された
構成のものが一般的であり、その概略構成を図6に示
す。図6に示すように、従来のコンバーゼンスヨーク1
は、環状のコア本体2の内面を基端とし、内周方向に等
間隔に複数の突起3を中心方向に延設した磁性体コア4
と、上記突起3に嵌着され、外周部に補正コイル7が巻
回された筒状のボビン5と、上記各補正コイル7から導
出された配線を所定配列で接続する配線基板6とを備え
て構成されている。また、各突起3は図7に示すよう
に、磁性体コア4の中心側先端部の断面積と、コア本体
2側の基端部の断面積とが等しくなるような形状で形成
されている。
は、例えば実開昭60−32871号公報に開示された
構成のものが一般的であり、その概略構成を図6に示
す。図6に示すように、従来のコンバーゼンスヨーク1
は、環状のコア本体2の内面を基端とし、内周方向に等
間隔に複数の突起3を中心方向に延設した磁性体コア4
と、上記突起3に嵌着され、外周部に補正コイル7が巻
回された筒状のボビン5と、上記各補正コイル7から導
出された配線を所定配列で接続する配線基板6とを備え
て構成されている。また、各突起3は図7に示すよう
に、磁性体コア4の中心側先端部の断面積と、コア本体
2側の基端部の断面積とが等しくなるような形状で形成
されている。
【0005】上記従来のコンバーゼンスヨーク1におい
て、各突起3に嵌着されたボビン5に巻回装着された補
正コイル7に通電することにより、突起3に所定磁極の
磁界が発生する。この磁界の作用により磁性体コア4の
中心中空部を通る電子ビームがコンバーゼンスされる。
て、各突起3に嵌着されたボビン5に巻回装着された補
正コイル7に通電することにより、突起3に所定磁極の
磁界が発生する。この磁界の作用により磁性体コア4の
中心中空部を通る電子ビームがコンバーゼンスされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構造のコンバ
ーゼンスヨークは、補正コイルを巻回した筒状のボビン
を各突起に嵌着した後に、各補正コイルから導出された
配線の端部を配線基板裏面に形成された配線パターンに
接続して組み立てられていた。
ーゼンスヨークは、補正コイルを巻回した筒状のボビン
を各突起に嵌着した後に、各補正コイルから導出された
配線の端部を配線基板裏面に形成された配線パターンに
接続して組み立てられていた。
【0007】しかしながら、各突起の基端部から先端部
までの断面積が同一になるように形成されているため、
この突起にボビンを嵌着させる操作が困難であり、コン
バーゼンスヨークの組立作業効率が大幅に低下する問題
点があった。すなわち、突起に嵌着したボビンのぐらつ
きを防ぎ補正感度の低下を防止するために、突起の外径
寸法とボビンの挿入孔の内径寸法とは高い嵌め合い公差
をもって嵌着されている。そのため、ボビンの挿入孔に
突起を挿入する作業が煩雑であり、組立作業効率が低下
する上に、無理な力を作用させると突起に欠けや割れが
生じ易く、いずれにしてもヨークの製造効率や製造歩留
りが大幅に低下したり、補正感度が劣化してしまう問題
点があった。
までの断面積が同一になるように形成されているため、
この突起にボビンを嵌着させる操作が困難であり、コン
バーゼンスヨークの組立作業効率が大幅に低下する問題
点があった。すなわち、突起に嵌着したボビンのぐらつ
きを防ぎ補正感度の低下を防止するために、突起の外径
寸法とボビンの挿入孔の内径寸法とは高い嵌め合い公差
をもって嵌着されている。そのため、ボビンの挿入孔に
突起を挿入する作業が煩雑であり、組立作業効率が低下
する上に、無理な力を作用させると突起に欠けや割れが
生じ易く、いずれにしてもヨークの製造効率や製造歩留
りが大幅に低下したり、補正感度が劣化してしまう問題
点があった。
【0008】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであり、特に良好な補正感度を損うことなく組
立作業性に優れ、製造効率を大幅に高めることが可能な
コンバーゼンスヨークを提供することを目的とする。
れたものであり、特に良好な補正感度を損うことなく組
立作業性に優れ、製造効率を大幅に高めることが可能な
コンバーゼンスヨークを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明に係るコンバーゼンスヨークは、環状のコア本体
の内面を基端とし、内周方向に等間隔に複数の突起を中
心方向に延設した磁性体コアと、上記突起に嵌着され、
外周部に補正コイルが巻回された筒状のボビンと、上記
各補正コイルから導出された配線を所定配列で接続する
配線基板とを備えるコンバーゼンスヨークにおいて、前
記突起の中心側先端部の断面積をS1 とする一方、突起
のコア本体側基端部の断面積をS0 としたときに、複数
の突起の少なくとも一部が関係式0.5≦S1 /S0 <
1を満足することを特徴とする。
本発明に係るコンバーゼンスヨークは、環状のコア本体
の内面を基端とし、内周方向に等間隔に複数の突起を中
心方向に延設した磁性体コアと、上記突起に嵌着され、
外周部に補正コイルが巻回された筒状のボビンと、上記
各補正コイルから導出された配線を所定配列で接続する
配線基板とを備えるコンバーゼンスヨークにおいて、前
記突起の中心側先端部の断面積をS1 とする一方、突起
のコア本体側基端部の断面積をS0 としたときに、複数
の突起の少なくとも一部が関係式0.5≦S1 /S0 <
1を満足することを特徴とする。
【0010】また、突起の断面積がコア本体側基端部か
ら中心側先端部方向に連続的に減少するように突起を形
成することもできる。さらに、突起の断面積比(S1 /
S0)が0.90以上0.98以下であるとよい。ま
た、突起の中心側先端部の断面形状が、磁性体コアの厚
さ方向を長辺とする矩形形状であることが好ましい。
ら中心側先端部方向に連続的に減少するように突起を形
成することもできる。さらに、突起の断面積比(S1 /
S0)が0.90以上0.98以下であるとよい。ま
た、突起の中心側先端部の断面形状が、磁性体コアの厚
さ方向を長辺とする矩形形状であることが好ましい。
【0011】ここで本発明で使用する磁性体コアの突起
の基端部と先端部との断面積比(S1 /S0 )は、ヨー
クの組立作業性および補正感度に影響するため、本発明
では上記断面積比(S1 /S0 )は0.5以上1未満の
範囲とされる。この断面積比が1のときは、従来と同様
にボビンの突起への挿入が困難であり作業性の改善効果
は得られない。一方、断面積比(S1 /S0 )が0.5
未満と過小な場合には、ボビンの突起への挿入操作が極
めて容易になり組立作業性が大幅に向上する反面、陰極
線管内部に向けて空間磁束を発生するための突起先端部
の面積が過度に減少して補正感度の劣化が大きくなる。
また突起先端部に欠けや割れが発生し易くなり、ヨーク
の製造歩留りが低下し易くなる。したがって本発明にお
いて、上記突起の断面積比は0.5以上1未満の範囲と
される。
の基端部と先端部との断面積比(S1 /S0 )は、ヨー
クの組立作業性および補正感度に影響するため、本発明
では上記断面積比(S1 /S0 )は0.5以上1未満の
範囲とされる。この断面積比が1のときは、従来と同様
にボビンの突起への挿入が困難であり作業性の改善効果
は得られない。一方、断面積比(S1 /S0 )が0.5
未満と過小な場合には、ボビンの突起への挿入操作が極
めて容易になり組立作業性が大幅に向上する反面、陰極
線管内部に向けて空間磁束を発生するための突起先端部
の面積が過度に減少して補正感度の劣化が大きくなる。
また突起先端部に欠けや割れが発生し易くなり、ヨーク
の製造歩留りが低下し易くなる。したがって本発明にお
いて、上記突起の断面積比は0.5以上1未満の範囲と
される。
【0012】上記の断面積比の範囲の突起を有する各種
磁性体コアを調製し、それぞれの磁性体コアについて補
正感度を実測と磁場計算とにより比較したところ、断面
積比(S1 /S0 )が0.5の場合おいては、断面積比
が1の場合と比較して97.3%であり、補正感度の劣
化割合は約3%以内となることが判明し、実用上、何ら
の支障がないことが確認できた。
磁性体コアを調製し、それぞれの磁性体コアについて補
正感度を実測と磁場計算とにより比較したところ、断面
積比(S1 /S0 )が0.5の場合おいては、断面積比
が1の場合と比較して97.3%であり、補正感度の劣
化割合は約3%以内となることが判明し、実用上、何ら
の支障がないことが確認できた。
【0013】なお、特に補正感度の劣化を防止するため
に、また粉体成形時の段取りおよび原料粉の均一充填・
調整等を容易にするためには、上記突起の断面積比(S
1 /S0 )を0.90〜0.98の範囲にするとよい。
に、また粉体成形時の段取りおよび原料粉の均一充填・
調整等を容易にするためには、上記突起の断面積比(S
1 /S0 )を0.90〜0.98の範囲にするとよい。
【0014】上記断面積比を与える突起の具体的な形状
としては、図2に示すように突起3aの基端部から先端
部方向に突起3aの断面積が連続的に減少する形状でも
よいし、図3に示すように突起3bの先端部の断面形状
が、磁性体コア4bの厚さ方向を長辺とする矩形形状で
あるように形成してもよいし、図4に示すように突起3
cの厚さ方向の両辺を研削して面取り加工した形状にし
てもよい。
としては、図2に示すように突起3aの基端部から先端
部方向に突起3aの断面積が連続的に減少する形状でも
よいし、図3に示すように突起3bの先端部の断面形状
が、磁性体コア4bの厚さ方向を長辺とする矩形形状で
あるように形成してもよいし、図4に示すように突起3
cの厚さ方向の両辺を研削して面取り加工した形状にし
てもよい。
【0015】上記構成に係るコンバーゼンスヨークによ
れば、磁性体コアの突起の基端部と先端部とにおける断
面積比が適正な範囲になっており、先端部において細く
形成されているため、巻き線(補正コイル)を施したボ
ビンを容易に挿入することが可能となり、コンバーゼン
スヨークの組立作業効率を大幅に改善することができ
る。
れば、磁性体コアの突起の基端部と先端部とにおける断
面積比が適正な範囲になっており、先端部において細く
形成されているため、巻き線(補正コイル)を施したボ
ビンを容易に挿入することが可能となり、コンバーゼン
スヨークの組立作業効率を大幅に改善することができ
る。
【0016】また断面積比が適正な範囲であるため、補
正感度の劣化が少なく、かつ突起先端部に欠けや割れを
発生するおそれが少なく、高感度を有するコンバーゼン
スヨークの製造歩留りを大幅に向上させることができ
る。
正感度の劣化が少なく、かつ突起先端部に欠けや割れを
発生するおそれが少なく、高感度を有するコンバーゼン
スヨークの製造歩留りを大幅に向上させることができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施形態について添
付図面を参照して説明する。
付図面を参照して説明する。
【0018】実施例1 図3に示すような、中心側先端部の断面積S1 が12.
5mm2 であり、コア本体2b側の基端部の断面積S0 が
25mm2 (断面積比(S1 /S0 )=0.5)である突
起3bを有する磁性体コア4bを粉末成形法によって形
成した。次に図1に示すように補正コイル7を巻回した
ボビン5を各突起3bに嵌着し、さらに各補正コイル7
から導出された配線を配線基板6の裏面に形成した配線
パターンに接続することにより、実施例1に係るコンバ
ーゼンスヨーク1aを作製した。
5mm2 であり、コア本体2b側の基端部の断面積S0 が
25mm2 (断面積比(S1 /S0 )=0.5)である突
起3bを有する磁性体コア4bを粉末成形法によって形
成した。次に図1に示すように補正コイル7を巻回した
ボビン5を各突起3bに嵌着し、さらに各補正コイル7
から導出された配線を配線基板6の裏面に形成した配線
パターンに接続することにより、実施例1に係るコンバ
ーゼンスヨーク1aを作製した。
【0019】この実施例1にかかるコンバーゼンスヨー
ク1aによれば、突起3bの先端部が細く形成されてい
るため、補正コイル7を巻回したボビン5の突起3bへ
の挿入が極めて容易であり、ヨークの組立作業効率が3
0%改善された。なお補正感度は、図6および図7に示
す従来のヨークと比較して97.3%であり、感度劣化
は3%と支障のない範囲であった。
ク1aによれば、突起3bの先端部が細く形成されてい
るため、補正コイル7を巻回したボビン5の突起3bへ
の挿入が極めて容易であり、ヨークの組立作業効率が3
0%改善された。なお補正感度は、図6および図7に示
す従来のヨークと比較して97.3%であり、感度劣化
は3%と支障のない範囲であった。
【0020】実施例2 図2に示すように、突起3aの中心側先端部の断面積S
1 とコア本体2a側基端部の断面積S0 との比が0.5
〜1の範囲となるように突起3aを形成した磁性体コア
4aを用い、ボビン5はコア形状に合うように調整して
嵌着した点以外は実施例1と同様な手順で配線接続を実
施することにより、突起3aの断面積比が異なる実施例
2に係るコンバーゼンスヨークをそれぞれ調製した。
1 とコア本体2a側基端部の断面積S0 との比が0.5
〜1の範囲となるように突起3aを形成した磁性体コア
4aを用い、ボビン5はコア形状に合うように調整して
嵌着した点以外は実施例1と同様な手順で配線接続を実
施することにより、突起3aの断面積比が異なる実施例
2に係るコンバーゼンスヨークをそれぞれ調製した。
【0021】この実施例2に係る各コンバーゼンスヨー
クの補正感度を測定したところ、図5に示す結果が得ら
れた。図5に示す結果から明らかなように突起3aの断
面積比(S1 /S0 )が0.5〜1の範囲においては感
度比は97%以上となり、補正感度の劣化割合は3%以
内であった。一方、上記突起3aの断面積比が0.5を
下回る比較例のヨークにおいては急激に感度比の低下が
起こり、コンバーゼンスヨークの特性劣化が顕著になる
ことが判明した。
クの補正感度を測定したところ、図5に示す結果が得ら
れた。図5に示す結果から明らかなように突起3aの断
面積比(S1 /S0 )が0.5〜1の範囲においては感
度比は97%以上となり、補正感度の劣化割合は3%以
内であった。一方、上記突起3aの断面積比が0.5を
下回る比較例のヨークにおいては急激に感度比の低下が
起こり、コンバーゼンスヨークの特性劣化が顕著になる
ことが判明した。
【0022】なお、実施例2のコンバーゼンスヨークの
組立作業性はほぼ実施例1と同様であり、製造効率が大
幅に高まると同時に、製造コストを大幅に削減すること
が可能となった。
組立作業性はほぼ実施例1と同様であり、製造効率が大
幅に高まると同時に、製造コストを大幅に削減すること
が可能となった。
【0023】実施例3 図7に示す従来形状の突起3を有する磁性体コア4を用
意し、この突起3の厚さ方向の両辺を斜めに面取りする
ように研削加工して図4に示すような実施例3用の磁性
体コア4cを作成した。そして図4に示す磁性体コア4
cを使用した点以外は実施例1と同様にボビン5の嵌着
および配線接続を実施することにより、実施例3に係る
コンバーゼンスヨークを調製した。
意し、この突起3の厚さ方向の両辺を斜めに面取りする
ように研削加工して図4に示すような実施例3用の磁性
体コア4cを作成した。そして図4に示す磁性体コア4
cを使用した点以外は実施例1と同様にボビン5の嵌着
および配線接続を実施することにより、実施例3に係る
コンバーゼンスヨークを調製した。
【0024】上記実施例3のコンバーゼンスヨークの組
立作業性は実施例1〜2と比較して差異がなく、いずれ
も良好であった。しかしながら、上記図4に示すような
厚さ方向において断面積が変化するような磁性体コア4
cは、一軸加圧による粉末成形法では作製できない難点
がある。つまり、図7に示すような一軸加圧によって形
成した磁性体コア4に対して、さらに研削加工を施して
断面積が変化するように加工する工程が必要になるた
め、図2,図3および図7に示す磁性体コア4a,4
b,4と比較して製造コストが割高となり、コスト面で
の有利性が乏しくなる。したがって、突起の断面積を小
さくする方法としては、図3に示すように、突起3bの
中心側先端部の断面積形状が磁性体コア4bの厚さ方向
を長辺とする矩形形状とすることが望ましい。
立作業性は実施例1〜2と比較して差異がなく、いずれ
も良好であった。しかしながら、上記図4に示すような
厚さ方向において断面積が変化するような磁性体コア4
cは、一軸加圧による粉末成形法では作製できない難点
がある。つまり、図7に示すような一軸加圧によって形
成した磁性体コア4に対して、さらに研削加工を施して
断面積が変化するように加工する工程が必要になるた
め、図2,図3および図7に示す磁性体コア4a,4
b,4と比較して製造コストが割高となり、コスト面で
の有利性が乏しくなる。したがって、突起の断面積を小
さくする方法としては、図3に示すように、突起3bの
中心側先端部の断面積形状が磁性体コア4bの厚さ方向
を長辺とする矩形形状とすることが望ましい。
【0025】
【発明の効果】以上説明の通り、本発明に係るに係るコ
ンバーゼンスヨークによれば、磁性体コアの突起の基端
部と先端部とにおける断面積比が適正な範囲になってお
り、先端部において細く形成されているため、巻き線
(補正コイル)を施したボビンを容易に挿入することが
可能となり、コンバーゼンスヨークの組立作業効率を大
幅に改善することができる。
ンバーゼンスヨークによれば、磁性体コアの突起の基端
部と先端部とにおける断面積比が適正な範囲になってお
り、先端部において細く形成されているため、巻き線
(補正コイル)を施したボビンを容易に挿入することが
可能となり、コンバーゼンスヨークの組立作業効率を大
幅に改善することができる。
【0026】また断面積比が適正な範囲であるため、補
正感度の劣化が少なく、かつ突起先端部に欠けや割れを
発生するおそれが少なく、高感度を有するコンバーゼン
スヨークの製造歩留りを大幅に向上させることができ
る。
正感度の劣化が少なく、かつ突起先端部に欠けや割れを
発生するおそれが少なく、高感度を有するコンバーゼン
スヨークの製造歩留りを大幅に向上させることができ
る。
【図1】本発明に係るコンバーゼンスヨークの一実施例
を示す平面図。
を示す平面図。
【図2】本発明のコンバーゼンスヨークの突起の形状例
を示す部分斜視図。
を示す部分斜視図。
【図3】本発明のコンバーゼンスヨークの突起の他の形
状例を示す部分斜視図。
状例を示す部分斜視図。
【図4】本発明のコンバーゼンスヨークの突起のその他
の形状例を示す部分斜視図。
の形状例を示す部分斜視図。
【図5】突起の断面積比(S1 /S0 )と感度比との関
係を示すグラフ。
係を示すグラフ。
【図6】従来のコンバーゼンスヨークの構造例を示す平
面図。
面図。
【図7】従来のコンバーゼンスヨークの突起の形状を示
す部分斜視図。
す部分斜視図。
【図8】陰極線管(CRT)の構造例を示す断面図。
1,1a コンバーゼンスヨーク 2,2a,2b,2c コア本体 3,3a,3b,3c 突起 4,4a,4b,4c 磁性体コア 5 ボビン 6 配線基板 7 補正コイル 20 蛍光体層 21 電子銃 22 陰極線管(CRT) 23 ネック部
Claims (4)
- 【請求項1】 環状のコア本体の内面を基端とし、内周
方向に等間隔に複数の突起を中心方向に延設した磁性体
コアと、上記突起に嵌着され、外周部に補正コイルが巻
回された筒状のボビンと、上記各補正コイルから導出さ
れた配線を所定配列で接続する配線基板とを備えるコン
バーゼンスヨークにおいて、前記突起の中心側先端部の
断面積をS1 とする一方、突起のコア本体側基端部の断
面積をS0 としたときに、複数の突起の少なくとも一部
が関係式0.5≦S1 /S0 <1を満足することを特徴
とするコンバーゼンスヨーク。 - 【請求項2】 突起の断面積がコア本体側基端部から中
心側先端部方向に連続的に減少するように突起を形成し
たことを特徴とする請求項1記載のコンバーゼンスヨー
ク。 - 【請求項3】 突起の断面積比(S1 /S0 )が0.9
0以上0.98以下であることを特徴とする請求項1記
載のコンバーゼンスヨーク。 - 【請求項4】 突起の中心側先端部の断面形状が、磁性
体コアの厚さ方向を長辺とする矩形形状であることを特
徴とする請求項1記載のコンバーゼンスヨーク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26873397A JPH11111195A (ja) | 1997-10-01 | 1997-10-01 | コンバーゼンスヨーク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26873397A JPH11111195A (ja) | 1997-10-01 | 1997-10-01 | コンバーゼンスヨーク |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11111195A true JPH11111195A (ja) | 1999-04-23 |
Family
ID=17462600
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26873397A Pending JPH11111195A (ja) | 1997-10-01 | 1997-10-01 | コンバーゼンスヨーク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11111195A (ja) |
-
1997
- 1997-10-01 JP JP26873397A patent/JPH11111195A/ja active Pending
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