JP2757401B2 - 偏向装置 - Google Patents

偏向装置

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JP2757401B2
JP2757401B2 JP63308237A JP30823788A JP2757401B2 JP 2757401 B2 JP2757401 B2 JP 2757401B2 JP 63308237 A JP63308237 A JP 63308237A JP 30823788 A JP30823788 A JP 30823788A JP 2757401 B2 JP2757401 B2 JP 2757401B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、インライン型3ビームカラー陰極線管の
偏向装置に関するもので、特に、ハイスキャンの高解像
度インライン型3ビームカラー陰極線管のフォーカス特
性の改善に係わる。
〔発明の概要〕
この発明は、コアに複数のスロットを設け、このスロ
ット内に偏向コイルを巻回するようにしたスロット型の
インライン型3ビームカラー陰極線管の偏向装置におい
て、開口部側に永久磁石を配設し、この永久磁石により
ヨーク磁界を開口部側でピンクッション型にすることに
より、スロットの数を増加したり、各スロットの形状を
複雑化したりすることなく、フォーカス特性を改善でき
るようにしたものである。
〔従来の技術〕
解像度が2000本以上の高解像度のインライン型カラー
陰極線管の開発が進められている。
通常のカラー陰極線管では、例えばNTSC方式の水平周
波数15.75kHzでビームがスキャンされている。これに対
して、例えば解像度が2000本以上の高解像度のインライ
ン型カラー陰極線管では、電子ビームが通常のカラー陰
極線管より高速(例えば通常のカラー陰極線管の8倍)
でスキャンされる。
電子ビームを通常の速度でスキャンさせる通常のイン
ライン型カラー陰極線管では、第7図及び第8図に示す
ように、ラッパ状のコア51に例えばサドル型の水平偏向
コイル52を巻回するとともに、例えばトロイド状の垂直
偏向コイル53を巻回して偏向ヨークが構成される(例え
ば特公昭58−32892号公報)。このようにサドル型の水
平偏向コイル52とトロイド状の垂直偏向コイル53を巻回
した偏向ヨークは、サドル・トロイド型と称されてい
る。このように構成された偏向ヨークが取付具50により
インライン型カラー陰極線管のネック部に固定される。
ところが、電子ビームを高速でスキャンさせる高解像
度のカラー陰極線管では、上述の従来の偏向ヨークを用
いることはできない。すなわち、上述の従来のインライ
ン型のカラー陰極線管では、磁束が導線を横切ってい
る。このため、電子ビームを高速でスキャンさせると、
うず電流による損失が大きくなり、偏向能率が悪化する
とともに、発熱の問題が生じる。
〔発明が解決しようとする課題〕
そこで、このように電子ビームが高速でスキャンされ
る高解像度のカラー陰極線管では、コアに複数のスロッ
トと称される溝が設けられ、このスロットに沿って偏向
コイルが巻回されるスロット型の偏向ヨークを用いるこ
とが望まれる。スロット型の偏向ヨークの場合、スロッ
ト内にコイルが巻回されるので、磁界中に導線が存在し
なくなる。このため、高速で電子ビームをスキャンさせ
た時のうず電流による偏向効率の悪化や、発熱の問題が
解決できる。
ところが、スロット型の偏向ヨークの場合、コイルの
巻線分布を工夫して磁界を所望の特性にすることが困難
である。このため、フォーカス特性を最適化するのが難
しい。
つまり、インライン型のカラー陰極線管では、良好な
フォーカス特性を得るためには、偏向磁界をビーム径の
大きいネック部側でバレル磁界、ビーム径の小さい開口
部側でピン磁界にすれば良いことが知られている。
従来の偏向ヨークでは、コイルの巻線分布を工夫する
ことで、磁界特性を連続的に可変でき、ネック部側でバ
レル磁界、開口部側でピン磁界とすることが比較的容易
である。
ところが、スロット型の偏向ヨークの場合には、各ス
ロットに沿ってコイルが巻回されているので、各スロッ
トに巻回されるコイルの変数を可変させても、段階的に
しか磁界特性を可変できない。また、各スロットの形状
が同一とされている場合、各スロットに巻回できるコイ
ルの巻数を決まってくる。したがって、スロット型の偏
向ヨークでは、コイルの巻線分布を調節して所望の磁界
特性を得ることが難しい。
そこで、スロット型の偏向ヨークにおいて、磁界特性
を連続的に可変できるようにするために、スロットの数
を増加することが考えられる。
ところが、コアに形成するスロットの数を増加する
と、製造が困難になり、コストアップになるとともに、
強度が弱くなるという問題が生じてくる。
また、各スロットに巻回されるコイルの巻数を可変さ
せて磁界特性を可変できるように、各スロットの形状を
工夫することが考えられる。ところが、コアはフェライ
トで作られるため、成形圧力による焼結時の寸法が異な
ってくる。各コアの形状が同一であれば、成形圧力分布
が一様になるため、焼結時の寸法誤差はあまり生じな
い。ところが、各コアの形状が異なっていたり、コアが
複雑な形状とされていると、成形圧力分布が一様でなく
なるため、焼結時に寸法誤差が生じてくる。
このように、ハイスキャンの高精度のインライン型カ
ラー陰極線管では、スロット型の偏向ヨークを用いるこ
とが望まれる。ところが、スロット型の偏向ヨークの場
合、コイルの巻線分布を工夫して、磁界を所望の特性に
することが困難である。このため、フォーカス特性を改
善するのが難しい。高解像度のインライン型のカラー陰
極線管では、赤、緑、青の3本の電子ビームが同時にフ
ォーカスさせることが非常に重要である。
したがって、この発明の目的は、赤、緑、青の3本の
電子ビームを同時にフォーカスさせることができるスロ
ット型のインライン型3ビームカラー陰極線管を提供す
ることにある。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は、コア2に複数のスロット3、3、3…を
設け、このスロット3、3、3…内に偏向コイル4、5
を巻回するようにしたスロット型のインライン型3ビー
ムカラー陰極線管の偏向装置において、開口部側1Aに永
久磁石7A〜7Dを配設し、この永久磁石7A〜7Dによりヨー
ク磁界を開口部側1Aでピンクッション型にするようにし
た偏向装置である。
〔作用〕
垂直偏向コイル4及び水平偏向コイル5により形成さ
れる偏向磁界の特性がバレル磁界とされるとともに、偏
向ヨーク1の開口部側1Aに例えば4つのマグネット7A〜
7Dが設けられる。そして、このマグネット7A〜7Dの磁界
により、偏向ヨーク1の開口部側1Aの磁界がピン磁界と
される。このため、偏向ヨーク1のネック部側1Bではバ
レル磁界となり、偏向ヨーク1の開口部側1Aではピン磁
界となる。したがって、3本のビームR、G、Bを同時
にフォーカスさせることができる。
〔実施例〕
以下、この発明の一実施例について図面を参照して説
明する。
この発明が適用された偏向ヨーク1は、第3図に示す
ように、インライン型のカラー陰極線管10のネック部11
の周囲に固定される。カラー陰極線管10のフェースプレ
ート12には、赤、緑、青の螢光体ストライプ13が繰り返
し配列される。フェースプレート12の後方には、グリル
14が配設される。カラー陰極線管10のネック部11の内部
には、赤、緑、青の3本の電子ビームR、G、Bを発生
する電子銃15が配設される。この電子ビームR、G、B
は、通常の速度(例えば周波数15.75kHz)の例えば8倍
でスキャンされる。このカラー陰極線管10は、2000本以
上の解像度が得られるようにされている。
第1図はこの発明が適用された偏向ヨーク1の側面
図、第2図はその正面断面図である。
第1図及び第2図において、ラッパ状のコア2は例え
ばフェライトから成形され、このコア2には、複数(例
えば20個)のスロット3、3、3…が形成される。各ス
ロット3、3、3…は、同一形状で等間隔に配設するこ
とができる。コア2の各スロット3、3、3…をこのよ
うに同一形状で等間隔に配設できるため、成形圧力分布
が一様になり、焼結時の寸法誤差が生じずらい。
各スロット3、3、3…に沿って、垂直偏向コイル4
が巻回されるとともに、垂直偏向コイル5が巻回され
る。垂直偏向コイル4と水平偏向コイル5との間には、
絶縁物6が介挿される。垂直偏向コイル4及び水平偏向
コイル5により形成される偏向磁界の特性は、バレル磁
界となるようにされている。バレル磁界は、偏向コイル
の重心を30゜以上にすることにより実現される。
このように、この発明が適用された偏向ヨーク1は、
複数のスロット3、3、3…に沿って、偏向コイル4及
び5が巻回されるスロット型の構成とされている。この
ようなスロット型の偏向ヨーク1では、スロット3、
3、3…内に偏向コイル4及び5が収納されるため、磁
界中に導線が存在しなくなり、うず電流による損失が殆
どない。したがって、ビームを高速でスキャンさせて
も、発熱の問題が生じない。
偏向ヨーク1の開口部側1Aには、例えば4つのマグネ
ット7A〜7Dが取付具8A〜8Dにより例えば90゜間隔で取り
付けられる。マグネット7A〜7Dによる磁界を調整可能と
するために、マグネット7A〜7Dの側面にマグネット回転
用の凹部9A〜9Dが設けられる。
このマグネット7A〜7Dにより、第4図に示すような磁
界が発生される。すなわち、マグネット7B及び7Dが水平
方向に対向して配置される。このマグネット7B及び7Dに
より、偏向ヨーク1の開口部側1Aの偏向磁界の重心が30
゜以下とされ、水平偏向磁界がピン磁界とされる。
マグネット7A及び7Cが垂直方向に対向して配置され
る。このマグネット7A及び7Cにより、偏向ヨーク1の開
口部側1Aの偏向磁界の重心が30゜以下とされ、偏向ヨー
ク1の開口部1Aの垂直偏向磁界がピン磁界とされる。
このように、この発明の一実施例では、垂直偏向コイ
ル4及び水平偏向コイル5により形成される偏向磁界の
特性がバレル磁界とされるとともに、偏向ヨーク1の開
口部側1Aに例えば4つのマグネット7A〜7Dが設けられ
る。そして、このマグネット7A〜7Dの磁界により、偏向
ヨーク1の開口部側1Aの磁界がピン磁界とされる。この
ため、第5図に示すように、偏向ヨーク1のネック部側
1Bの位置l0ではバレル磁界となり、偏向ヨーク1の開口
部側1Aの位置l1ではピン磁界となる。したがって、3本
のビームR、G、Bを同時にフォーカスさせることがで
きる。
なお、マグネット7A〜7Dを、第6図に示すように配設
し、隣接するマグネット7A〜7Dから生じる磁界により、
偏向ヨーク1の開口部側1Aで偏向磁界をピン磁界とする
ようにしても良い。
〔発明の効果〕
この発明によれば、垂直偏向コイル4及び水平偏向コ
イル5により形成される偏向磁界の特性がバレル磁界と
されるとともに、偏向ヨーク1の開口部側1Aに例えば4
つのマグネット7A〜7Dが設けられ、このマグネット7A〜
7Dの磁界により、偏向ヨーク1の開口部側1Aの磁界がピ
ン磁界とされる。このため、3本のビームR、G、Bを
同時にフォーカスさせることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例の側面図,第2図はこの発
明の一実施例の正面断面図,第3図はこの発明が適用さ
れるインライン型カラー陰極線管の一例の断面図,第4
図はこの発明の一実施例の説明に用いる略線図,第5図
はこの発明の一実施例の説明に用いるグラフ,第6図は
この発明の他の実施例の説明に用いる略線図,第7図及
び第8図は従来のカラー陰極線管の断面図である。 図面における主要な符号の説明 1:偏向ヨーク,2:コア,3:スロット, 4:垂直偏向コイル,5:水平偏向コイル, 7A〜7D:マグネット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01J 29/76

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに同一形状のスロットが複数設けられ
    たコアと、 偏向磁界の特性がバレル磁界となるように上記複数のス
    ロット内に巻回された垂直偏向コイル及び水平偏向コイ
    ルと、 上記コアの開口部側に配設され、上記偏向磁界を上記開
    口部側でピンクッション磁界となるようにする永久磁石
    と、 を備えてなるインライン型3ビームカラー陰極線間の偏
    向装置。
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