JPH11110860A - 記録再生装置のトレイローディング機構 - Google Patents

記録再生装置のトレイローディング機構

Info

Publication number
JPH11110860A
JPH11110860A JP9271509A JP27150997A JPH11110860A JP H11110860 A JPH11110860 A JP H11110860A JP 9271509 A JP9271509 A JP 9271509A JP 27150997 A JP27150997 A JP 27150997A JP H11110860 A JPH11110860 A JP H11110860A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tray
link lever
slider
sliders
holder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9271509A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3387789B2 (ja
Inventor
Kazuhisa Miura
一寿 三浦
Yasuhiro Kobayashi
保弘 小林
Kiyoyuki Ito
清行 伊藤
Hideo Kojima
英生 小嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zero Engineering Co Ltd
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Zero Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd, Zero Engineering Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP27150997A priority Critical patent/JP3387789B2/ja
Priority to MYPI9804414 priority patent/MY132216A/en
Priority to CN 98120225 priority patent/CN1114911C/zh
Publication of JPH11110860A publication Critical patent/JPH11110860A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3387789B2 publication Critical patent/JP3387789B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 機器本体に対してトレイを出入させるトレイ
ローディング方式の記録再生装置において、ホルダの上
下切り換え機構を簡略化すること。 【解決手段】 トレイ2の両側部に駆動側の第1スライ
ダ4と従動側の第2スライダ5をそれぞれ摺動可能に保
持すると共に、トレイ2の裏面に両スライダ4,5を連
結するリンクレバー6を回動可能に支持する。トレイ2
の裏面にリンクレバー6の回転を禁止するロック部35
を設け、機器本体1にリンクレバー6とロック部35の
係合を解除する解除溝12aを設ける。トレイ2の引き
込み位置で解除溝12aによってリンクレバー6のロッ
クを解除し、リンクレバー6の回転に伴って両スライダ
4,5を互いに逆向きに摺動させ、ホルダ3を上昇位置
から下降位置へと移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テープカセット等
のカートリッジをホルダに載置してトレイと共に出し入
れする記録再生装置のトレイローディング機構に係り、
特に、トレイの引き込み位置でホルダを引き込み方向か
ら昇降方向へ動作変換するための切り換え機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種のトレイローディング方式の記録
再生装置として知られているカセットテーププレーヤ
は、磁気テープのドライブ機構等を搭載した機器本体に
トレイを出入可能に配設し、このトレイの引き込み位置
でホルダを上昇位置から下降位置へ移動させることによ
り、該ホルダに載置されたテープカセットをドライブ機
構のリール台と係脱させるようになっている。この場
合、トレイの左右両側には駆動モータによって前後進さ
れる一対のスライダが摺動自在に保持されており、ホル
ダはこれらスライダによって昇降動作が行われる。すな
わち、ホルダの左右両側に突設された支軸はトレイの両
側壁に形成された昇降ガイドと両スライダに形成された
傾斜状のカム溝とに係合しており、トレイと両スライダ
が一体的に移動する間はホルダを上昇位置に保持し、両
スライダのみが移動するときだけホルダを上昇位置と下
降位置の間で昇降するようになっている。
【0003】かかるホルダの上下切り換え機構を備えた
従来例として、特開平9−231652号公報に開示さ
れたものは、トレイの左右両側にピンを有する一対のカ
ムレバーを回転可能に支承し、これらカムレバーをトレ
イの引き込み位置で回転させることにより、両スライダ
とトレイを相対的に移動させてホルダを昇降させるよう
になっている。前記カムレバーは機器本体の両側上面に
形成されたレール上を摺動し、このレールにはカムレバ
ーを回転させる凹部が形成されている。また、スライダ
には係止孔と逃げ孔が形成されており、カムレバーの回
転に連動してピンがこれら係止孔と逃げ孔との間を移動
するようになっている。
【0004】このように構成された従来例において、カ
ムレバーがレールの平坦面上にある場合、トレイと両ス
ライダはカムレバーを介して一体化されており、駆動モ
ータからの回転力によって両スライダが前後進すると、
トレイと両スライダは一体的に前後進し、ホルダは上昇
位置に保持されたまま引き出し位置と引き込み位置との
間を往復移動する。一方、トレイが引き込み位置まで移
動すると、カムレバーが凹部に落ち込んで回転するた
め、この回転に伴ってカムレバーのピンがスライダの係
止孔から逃げ孔へと移動する。これにより、トレイが凹
部に係合するカムレバーを介してロックされ、カムレバ
ーとスライダとは係合解除となるため、駆動モータから
の回転力によって両スライダのみが引き込み方向へ移動
する。その結果、ホルダの支軸がトレイの昇降ガイドと
両スライダのカム溝とに案内されるため、ホルダは上昇
位置から下降位置へと移動する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来技術では、ホルダの上下切り換え機構として両ス
ライダに対してそれぞれカムレバーを必要とし、これら
カムレバーをトレイの左右両側にスライダと共に組み込
まなければならないため、構造が複雑化し、組立作業性
が悪いという問題がある。また、駆動モータからの回転
力によって両スライダが同期して移動しなければなら
ず、かかる同期手段として、機器本体の両側壁に橋架し
たシャフトの両端にピニオン(歯車)を取り付け、これ
らピニオンを両スライダに形成されたラックに噛合して
いるため、この点からも構造が複雑化するという問題が
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ホルダを昇降
させる一対のスライダの一方を駆動側とすると共に、ト
レイに両スライダを連結するリンクレバーを回動可能に
支持し、このリンクレバーをトレイの引き込み位置でロ
ック解除して両スライダを互いに逆向きに摺動させるこ
ととする。このように構成すると、1つのリンクレバー
で両方の両スライダをロックまたはロック解除できるた
め、トレイの引き込み位置でホルダを昇降させる切り換
え機構が簡略化され、また、駆動モータからの回転力を
駆動側のスライダのみに伝達すれば、従動側のスライダ
もリンクレバーを介して移動できるため、スライダの駆
動機構も簡略化される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明による記録再生装置のトレ
イローディング機構では、カートリッジの搬送用ホルダ
を有し、機器本体に対して出入可能に配設されたトレイ
と、前記トレイの両側に摺動自在に保持され、該トレイ
の引き込み位置で前記ホルダを昇降させる一対のスライ
ダと、前記両スライダのいずれか一方を駆動する駆動モ
ータと、前記トレイに回動可能に支持され、その両端が
前記両スライダに連結されたリンクレバーと、前記トレ
イに設けられ、前記リンクレバーに当接してその回動を
禁止するロック部と、前記機器本体に設けられ、前記リ
ンクレバーと前記ロック部の当接を解除する解除部とを
備え、前記リンクレバーは前記トレイの引き込み位置で
前記解除部によって回動自由状態となり、該リンクレバ
ーの回動を介して前記両スライダが前記トレイに対して
互いに逆向きに摺動するように構成した。
【0008】前記ロック部と前記解除部は前記リンクレ
バーの回動を選択的にロックまたはロック解除できれば
どのようなものでも良いが、リンクレバーをトレイの出
入方向に対して直交する方向へ移動可能となすと共に、
該リンクレバーをロック部と係合する方向へ付勢するば
ね部材を設け、トレイの引き込み位置でリンクレバーを
解除部に当接させてロック部から逃がすようにすると、
ロック部と解除部の構成を簡略化することができる。こ
の場合、ロック部は両スライダのいずれか一方の近傍に
あれば良いが、ロック部を駆動側のスライダの近傍に設
けると、トレイと両スライダが一体的に移動する際のロ
ック保持力を高めることができる。
【0009】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1はカセットテーププレーヤの平面図、図2は該カセ
ットテーププレーヤの正面図、図3は該カセットテープ
プレーヤの背面図、図4は該カセットテーププレーヤの
右側面図、図5は該カセットテーププレーヤの左側面
図、図6はトレイ引き出し状態を裏側から見た要部説明
図、図7は機器本体の正面図、図8は該機器本体の左側
面図、図9はスイッチ操作部材の正面図、図10は該ス
イッチ操作部材の側面図、図11はクランパ部材の平面
図、図12は該クランパ部材の正面図、図13はトレイ
の裏面図、図14は図13のA−A線に沿う断面図、図
15は第1スライダの平面図、図16は該第1スライダ
の側面図、図17は第2スライダの平面図、図18は該
第2スライダの側面図、図19はリンクレバーの裏面
図、図20は図19のB−B線に沿う断面図、図21は
図19のC−C線に沿う断面図、図22はホルダの裏面
図、図23は該ホルダの側面図、図24は該ホルダの背
面図、図25は該ホルダの昇降動作に伴う突出片と規制
部の位置関係を示す説明図、図26はリンクレバーのロ
ック状態を示す説明図、図27はリンクレバーのロック
解除状態を示す説明図、図28はスイッチ操作部材の動
作説明図、図29はテープカセット7に対するクランパ
部材の押圧箇所を示す説明図である。
【0010】図1〜図6に示すように、実施例に係るカ
セットテーププレーヤは、図示省略したドライブ機構等
のメカニズム部品を搭載した機器本体1と、機器本体1
に対して出入可能に配設されたトレイ2と、トレイ2に
昇降可能に保持されたホルダ3と、トレイ2の引き込み
位置でホルダ3を昇降させる第1および第2スライダ
4,5と、これら第1および第2スライダ4,5を連結
するリンクレバー6等を備えており、ホルダ3に載置さ
れたテープカセット7をトレイ2の引き込み動作に伴っ
て機器本体1内に搬送するトレイローディング方式を採
用している。
【0011】図7に示すように、機器本体1の内底面に
は一対のリール台8,8を含む前記ドライブ機構が配設
されており、これらリール台8,8の周囲には装填され
たテープカセット7の底面を支持する3本の位置決め突
起9が立設されている。機器本体1の左右両壁の内側に
は平坦状のレール部10a,10bが形成されており、
これらレール部10a,10bの後端部から立ち上がっ
た位置に平坦状のベース板11が形成されている。ベー
ス板11の上面中央にはカム突起12が設けられてお
り、このカム突起12はトレイ2の引き込み方向に対し
て斜め後方に延びる解除溝12aを有している。
【0012】図8に示すように、機器本体1の一方の側
壁にはガイド孔13と円弧状の逃げ孔14が穿設されて
おり、ガイド孔13はトレイ2の引き込み方向に沿って
延びる水平部分とトレイ2の引き込み方向に対して斜め
下方へ延びる傾斜部分とを有している。図5に示すよう
に、この側壁の外部には減速歯車15,16が軸支され
ると共に、機器本体1の内部に配設された駆動モータ1
7の回転軸が突出しており、この回転軸に圧入されたプ
ーリ18と減速歯車15との間にベルト19が張架され
ている。また、機器本体1の一方の側壁には駆動モータ
17を停止させるプッシュタイプの第1検出スイッチ2
0が取り付けられると共に、該第1検出スイッチ20の
アクチュエータを押圧して動作するスイッチ操作部材2
1が配設されている。
【0013】図9と図10に示すように、前記スイッチ
操作部材21には前記ガイド孔13に挿通されるボス2
1aが形成されており、このボス21aがガイド孔13
に案内されることにより、スイッチ操作部材21は機器
本体1の一方の側壁を往復移動する。また、スイッチ操
作部材21の上面には突部21bが形成されており、こ
の突部21bは一方のレール部10aから突出してい
る。さらに、スイッチ操作部材21には角形の孔21c
とトラック形状の孔21dおよび爪部21eが形成され
ており、前記減速歯車15の軸は孔21d内に位置して
スイッチ操作部材21の移動を許容している。
【0014】図1に戻り、機器本体1の両側壁には押え
板22がねじ止めされると共に、装填されたテープカセ
ット7の上面を押圧するクランパ部材23が回転可能に
支持されている。図11と図12に示すように、このク
ランパ部材23は両端の軸支部23a,23bを橋絡部
23cで繋いだコ字状の金属板からなり、一方の軸支部
23aにはピン24が固着されている。クランパ部材2
3の橋絡部23cには4つの突起が形成されており、中
央2つの突起に合成樹脂製の押圧部25が被着され、左
右両側の突起は補助部26として機能する。押圧部25
の突出量は補助部26に比べて所定寸法tだけ大きく設
定されており、押圧部25のみがテープカセット7の上
面を押圧するようになっている。
【0015】前記クランパ部材23の軸支部23a,2
3bは機器本体1の両側壁にそれぞれ回転可能に支持さ
れており、一方の軸支部23aに固着したピン24は前
記逃げ孔14内を回動するようになっている。このピン
24はスイッチ操作部材21の孔21cを挿通してお
り、図5に示すように、ピン24とスイッチ操作部材2
1の爪部21eとの間にコイルばね27が張架され、こ
のコイルばね27を介してスイッチ操作部材21とクラ
ンパ部材23は連結されている。図4に示すように、他
方の軸支部23bと機器本体1の側壁との間には別のコ
イルばね28が張架されており、クランパ部材23はこ
のコイルばね28によって復帰力が付与されている。ま
た、機器本体1の側壁には駆動モータ17を停止させる
レバータイプの第2検出スイッチ29が取り付けられて
おり、この第2検出スイッチ29は他方のレール部10
bから突出している。
【0016】図13と図14に示すように、前記トレイ
2の左右両側壁の内面には片側について2個ずつ突起2
aが突設されおり、これら側壁と所定間隔を保って対向
する両垂下壁2bには垂直方向に延びる昇降ガイド孔3
0が片側について2個ずつ形成されている。トレイ2の
天板には長方形の開口31とトラック形状の長孔32お
よび円弧状の逃げ孔33が穿設されており、長孔32は
トレイ2の引き込み方向に対して直交する方向へ延びて
いる。また、トレイ2の天板裏面には複数本のリブ34
が突設されており、これらリブ34のうち円弧状部分は
長孔32を中心として同心円上に配列され、リブ34の
一部に掛止部34aが形成されている。最外周のリブ3
4に外方へ膨出するロック部35が形成されており、こ
のロック部35は長孔32の長軸を通る直線上に位置し
ている。さらに、トレイ2の天板裏面には両垂下壁2b
から所定距離離れた位置に規制部2cがそれぞれ突設さ
れており、これら規制部2cは各垂下壁2bに形成され
た後方側の昇降ガイド孔30の上端部に対向している。
【0017】図6に示すように、トレイ2の一方の側壁
とこれに対向する垂下壁2bとの間に第1スライダ4が
摺動可能に配置されており、この第1スライダ4の下面
は機器本体1の一方のレール部10a上に載置されてい
る。図15と図16に示すように、第1スライダ4には
傾斜状のカム孔36と水平方向に延びるガイド孔37が
それぞれ2個ずつ形成されており、両ガイド孔37がト
レイ2の各突起2aに案内されることにより、第1スラ
イダ4はトレイ2に対して前後進することができる。ま
た、第1スライダ4の下面にはラック4aが刻設されて
おり、このラック4aは前記減速歯車16の最終段の歯
車16aと噛合している(図5参照)。さらに、第1ス
ライダ4の下面中央には前記スイッチ操作部材21の突
部21bを駆動する押圧部38が設けられ、第1スライ
ダ4の上面後端には切欠き39aを有する耳片39が内
方へ向かって突設されている。
【0018】また、前記トレイ2の他方の側壁とこれに
対向する垂下壁2bとの間に第2スライダ5が摺動可能
に配置されており、この第2スライダ5の下面は機器本
体1の他方のレール部10b上に載置されている。図1
7と図18に示すように、第2スライダ5にも傾斜状の
カム孔40と水平方向に延びるガイド孔41がそれぞれ
2個ずつ形成されており、両ガイド孔41がトレイ2の
各突起2aに案内されることにより、第2スライダ5は
トレイ2に対して前後進することができる。ただし、第
2スライダ5の下面にラックは形成されておらず、第2
スライダ5の上面後端には切欠き42aを有する耳片4
2が内方へ向かって突設されている。
【0019】これら第1スライダ4と第2スライダ5は
トレイ2の天板裏面でリンクレバー6によって連結され
ており、リンクレバー6の回転に伴って互いに逆方向へ
移動できるようになっている。図19〜図21に示すよ
うに、リンクレバー6の中央に表裏両面へ突出するボス
6aが形成されると共に、このボス6aを挟んで抜止片
6bと掛止片6cが形成されている。ボス6aの上部は
トレイ2の長孔32に挿入されており、リンクレバー6
は長孔32に回転かつ移動可能に支持されている。抜止
片6bは逃げ孔33を挿通してトレイ2の上面に係合し
ており、リンクレバー6がトレイ2から抜け落ちるのを
防止している。また、リンクレバー6の一端に表裏両面
へ突出するピン6dが形成され、リンクレバー6の他端
に裏面へ突出するピン6eが形成されている。一方のピ
ン6dの下部は第1スライダ4の切欠き39aと係合し
ており、他方のピン6eは第2スライダ5の切欠き42
aと係合している。さらに、掛止片6cと掛止部34a
との間にコイルばね43が張架されており、このコイル
ばね43によってリンクレバー6は第1スライダ4側へ
付勢され、一方のピン6dの上部をトレイ2のロック部
35と係合させている。かかるピン6dとロック部35
の係合状態においてリンクレバー6の回転は禁止され、
リンクレバー6を介して連結された第1スライダ4と第
2スライダ5はトレイ2に対して摺動することができ
ず、後述するように、カム突起12の解除溝12aによ
ってピン6dとロック部35の係合が解除されると、第
1スライダ4と第2スライダ5は回転するリンクレバー
6を介して互いに逆方向へ摺動する。
【0020】前記ホルダ3は合成樹脂で成形されてお
り、図22〜図24に示すように、その左右両側壁には
片側について2本ずつの支軸3aが突設されており、こ
れら両側壁の下部は平板状の載置部3bによって橋絡さ
れている。この載置部3bの後端側の両側壁は後方へ延
びる突出片3cとなっており、これら突出片3cの外面
に前記支軸3aの1つがそれぞれ設けられている。各支
軸3aはトレイ2の昇降ガイド孔30を挿通して第1ス
ライダ4のカム孔36と第2スライダ5のカム孔40に
それぞれ係合しており、第1および第2スライダ4,5
がトレイ2に対して前後進することにより昇降ガイド孔
30に案内されながらカム孔36,40内を移動し、そ
れに伴ってホルダ3はトレイ2の開口31内を昇降す
る。その際、図25の(a)に示すようにホルダ3が上
昇位置にあるとき、ホルダ3の突出片3cはトレイ2の
天板裏面に形成した規制部2cと対向しており、図25
の(b)に示すようにホルダ3が下降位置にあるとき、
突出片3cは規制部2cから離れるようになっている。
したがって、ホルダ3の上昇位置で突出片3cを内方へ
変形させる外力が作用したとしても、突出片3cが規制
部2cに当接することにより、支軸3aがカム孔36,
40から抜け落ちることを防止できる。一方、ホルダ3
をトレイ2に組み込む組立作業時は、規制部2cが邪魔
にならないホルダ3の下降位置で突出片3cを内方へ撓
めれば、支軸3aを昇降ガイド孔30とカム孔36,4
0に簡単に挿入することができる。
【0021】次に、上記のごとく構成されたカセットテ
ーププレーヤの動作について説明する。ここで、図6は
トレイ2が機器本体1から突出した引き出し位置を示し
ており、以下、この引き出し位置から引き込み位置まで
の動作をホルダ3の昇降動作と合わせて説明する。
【0022】図6に示すトレイ2の引き出し位置でホル
ダ3の各支軸3aは第1および第2スライダ4,5のカ
ム孔36,40の上部と係合しており、ホルダ3は上昇
位置に保持されている。したがって、この状態で突出片
3cを内方へ変形させる外力が作用したとしても、前述
したように、規制部2cによって支軸3aの抜け落ちは
防止されてる。かかるトレイ2の引き出し位置でホルダ
3の載置部3bにテープカセット7を載置した後、駆動
モータ17が正逆いずれか一方に回転すると、この回転
力がプーリ18とベルト19および減速歯車15を介し
て減速歯車16の最終段の歯車16aに伝達され、さら
に歯車16aとラック4aの噛合により第1スライダ4
が駆動される。このとき、リンクレバー6のピン6dは
トレイ2のロック部35と係合しており、該リンクレバ
ー6を介して連結された第1スライダ4と第2スライダ
5はトレイ2に対して摺動することができないため、ト
レイ2と両スライダ4,5は一体となって機器本体1の
内部へ引き込まれる。
【0023】このようにしてトレイ2が引き込まれる
と、図26に示すように、リンクレバー6が機器本体1
のベース板11に設けたカム突起12に次第に近づき、
トレイ2の一部が機器本体1に当接する引き込み位置
で、リンクレバー6の中央に設けられたボス6aの下部
がカム突起12の解除溝12aに当接する。その結果、
まずリンクレバー6がコイルばね43の付勢力に抗して
第2スライダ5側へ移動し、ピン6dとロック部35の
係合を解除した後、図27に示すように、リンクレバー
6はトレイ2の長孔32を中心に時計方向へ回転する。
この場合、リンクレバー6はリブ34を摺動面として回
転するため、両者の摺動抵抗は減じられている。そし
て、リンクレバー6の回転に伴って第1スライダ4と第
2スライダ5がトレイ2に対して互いに逆方向へ摺動
し、ホルダ3の各支軸3aがカム孔36,40の上部か
ら下部へと移動するため、ホルダ3はテープカセット7
と共に上昇位置から下降位置へと移動し、テープカセッ
ト7がドライブ機構に装填される。その際、図25の
(b)に示すように、ホルダ3の突出片3cはトレイ2
の規制部2cから離れるが、ホルダ3は機器本体1の内
部に完全に収納された状態となるため、突出片3cを内
方へ撓めようとする外力は作用せず、支軸3aが昇降ガ
イド孔30とカム孔36,40から抜け落ちることはな
い。
【0024】上記トレイ2の引き込み過程で第1スライ
ダ4はレール部10a上を摺動するため、図28(a)
に示すように、第1スライダ4の押圧部38がレール部
10a上に突出する突部21bの端面を押圧する。これ
により、スイッチ操作部材21がガイド孔13に沿って
水平方向から斜め下方へ移動すると共に、このスイッチ
操作部材21の移動に伴ってクランパ部材23が回転を
開始し、クランパ部材23の押圧部25がテープカセッ
ト7の上面を押圧する。クランパ部材23はピン24が
逃げ孔14の端部と当接するまでコイルばね27を介し
てスイッチ操作部材21と一体的に移動するが、ピン2
4が逃げ孔14の端部に当接すると、スイッチ操作部材
21のみが移動してコイルばね27を伸長するため、ク
ランパ部材23にコイルばね27から大きな回動付勢力
が付与される。その際、図29に示すように、クランパ
部材23の押圧部25は3つの位置決め突起9を結ぶ三
角形Sの内側領域でテープカセット7の上面を押圧する
ように設定されているため、押圧部25が多少位置ずれ
したとしてもテープカセット7を各位置決め突起9に確
実に3点支持することができ、テープカセット7の浮き
上がりが防止される。一方、補助部26は上記三角形S
の外側領域に設定されており、テープカセット7がホル
ダ3の載置部3b上に傾いた状態で載置された場合、ク
ランパ部材23の回動途中でテープカセット7を正しい
姿勢に直す補助的な機能を果たす。
【0025】そして、スイッチ操作部材21がガイド孔
13の終端付近まで移動すると、図28(b)に示すよ
うに、スイッチ操作部材21が斜め下方へ移動して第1
検出スイッチ20のアクチュエータを押圧し、該第1検
出スイッチ20からの信号に基づいて駆動モータ17が
停止する。この場合、駆動モータ17の停止後も慣性に
よって第1スライダ4は若干量だけ駆動し続けるが(オ
ーバーストローク)、このオーバーストローク期間中、
押圧部38はレール部10a内に没した突部21bの上
面を移動するため、スイッチ操作部材21がさらに移動
することはない。したがって、第1検出スイッチ20の
アクチュエータに無理な力は作用せず、第1検出スイッ
チ20の損傷を防止することができる。
【0026】トレイ2を引き込み位置から引き出し位置
へ前進させる場合は、上記と逆の動作が行われ、第2ス
ライダ5の下面がレール部10bから突出する第2検出
スイッチ29のアクチュエータを通過した時点で、該第
2検出スイッチ29が動作されて駆動モータ17を停止
させる。
【0027】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0028】カートリッジの搬送用ホルダを有し、機器
本体に対して出入可能に配設されたトレイと、前記トレ
イの両側に摺動自在に保持され、該トレイの引き込み位
置で前記ホルダを昇降させる一対のスライダと、前記両
スライダのいずれか一方を駆動する駆動モータと、前記
トレイに回動可能に支持され、その両端が前記両スライ
ダに連結されたリンクレバーと、前記トレイに設けら
れ、前記リンクレバーに当接してその回動を禁止するロ
ック部と、前記機器本体に設けられ、前記リンクレバー
と前記ロック部の当接を解除する解除部とを備え、前記
リンクレバーは前記トレイの引き込み位置で前記解除部
によって回動自由状態となり、該リンクレバーの回動を
介して前記両スライダが前記トレイに対して互いに逆向
きに摺動するように構成すると、1つのリンクレバーで
両方の両スライダをロックまたはロック解除できるた
め、トレイの引き込み位置でホルダを昇降させる切り換
え機構が簡略化され、また、駆動モータからの回転力を
駆動側のスライダのみに伝達すれば、従動側のスライダ
もリンクレバーを介して移動できるため、スライダの駆
動機構も簡略化される。
【0029】また、前記ロック部と前記解除部として、
リンクレバーをトレイの出入方向に対して直交する方向
へ移動可能となすと共に、該リンクレバーをロック部と
係合する方向へ付勢するばね部材を設け、トレイの引き
込み位置でリンクレバーを解除部に当接させてロック部
から逃がすようにすると、ロック部と解除部の構成を簡
略化することができる。この場合、ロック部は両スライ
ダのいずれか一方の近傍にあれば良いが、ロック部を駆
動側のスライダの近傍に設けると、トレイと両スライダ
が一体的に移動する際のロック保持力を高めることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はカセットテーププレーヤの平面図であ
る。
【図2】該カセットテーププレーヤの正面図である。
【図3】該カセットテーププレーヤの背面図である。
【図4】該カセットテーププレーヤの右側面図である。
【図5】該カセットテーププレーヤの左側面図である。
【図6】トレイ引き出し状態を裏側から見た要部説明図
である。
【図7】機器本体の正面図である。
【図8】該機器本体の左側面図である。
【図9】スイッチ操作部材の正面図である。
【図10】該スイッチ操作部材の側面図である。
【図11】クランパ部材の平面図である。
【図12】該クランパ部材の正面図である。
【図13】トレイの裏面図である。
【図14】図13のA−A線に沿う断面図である。
【図15】第1スライダの平面図である。
【図16】該第1スライダの側面図である。
【図17】第2スライダの平面図である。
【図18】該第2スライダの側面図である。
【図19】リンクレバーの裏面図である。
【図20】図19のB−B線に沿う断面図である。
【図21】図19のC−C線に沿う断面図である。
【図22】ホルダの裏面図である。
【図23】該ホルダの側面図である。
【図24】該ホルダの背面図である。
【図25】該ホルダの昇降動作に伴う突出片と規制部の
位置関係を示す説明図である。
【図26】リンクレバーのロック状態を示す説明図であ
る。
【図27】リンクレバーのロック解除状態を示す説明図
である。
【図28】スイッチ操作部材の動作説明図である。
【図29】テープカセット7に対するクランパ部材の押
圧箇所を示す説明図である。
【符号の説明】
1 機器本体 2 トレイ 2a 突起 2b 垂下壁 2c 規制部 3 ホルダ 3a 支軸 3b 載置部 3c 突出片 4 第1スライダ 4a ラック 5 第2スライダ 6 リンクレバー 6a ボス 6d,6e ピン 7 テープカセット 9 位置決め突起 10a,10b レール部 11 ベース板 12 カム突起 12a 解除溝 13 ガイド孔 14 逃げ孔 15,16 減速歯車 17 駆動モータ 20 第1検出スイッチ 21 スイッチ操作部材 21が配設されている。 21a ボス 21b 突部 23 クランパ部材 23a,23b 軸支部 23c 橋絡部 25 押圧部 26 補助部 27 コイルばね 30 昇降ガイド孔 32 長孔 34 リブ 35 ロック部 36,40 カム孔 38 押圧部 43 コイルばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 保弘 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内 (72)発明者 伊藤 清行 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内 (72)発明者 小嶋 英生 愛知県名古屋市昭和区川名山町1丁目76番 地 株式会社ゼロエンジニアリング内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カートリッジの搬送用ホルダを有し、機
    器本体に対して出入可能に配設されたトレイと、 前記トレイの両側に摺動自在に保持され、該トレイの引
    き込み位置で前記ホルダを昇降させる一対のスライダ
    と、 前記両スライダのいずれか一方を駆動する駆動モータ
    と、 前記トレイに回動可能に支持され、その両端が前記両ス
    ライダに連結されたリンクレバーと、 前記トレイに設けられ、前記リンクレバーに当接してそ
    の回動を禁止するロック部と、 前記機器本体に設けられ、前記リンクレバーと前記ロッ
    ク部の当接を解除する解除部とを備え、 前記リンクレバーは前記トレイの引き込み位置で前記解
    除部によって回動自由状態となり、該リンクレバーの回
    動を介して前記両スライダが前記トレイに対して互いに
    逆向きに摺動するように構成したことを特徴とする記録
    再生装置のトレイローディング機構。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、前記リンクレ
    バーを前記トレイの出入方向に対して直交する方向へ移
    動可能となすと共に、該リンクレバーを前記ロック部と
    係合する方向へ付勢するばね部材を設けたことを特徴と
    する記録再生装置のトレイローディング機構。
  3. 【請求項3】 請求項1または2の記載において、前記
    ロック部を駆動側の前記スライダの近傍に設けたことを
    特徴とする記録再生装置のトレイローディング機構。
JP27150997A 1997-10-03 1997-10-03 記録再生装置のトレイローディング機構 Expired - Fee Related JP3387789B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27150997A JP3387789B2 (ja) 1997-10-03 1997-10-03 記録再生装置のトレイローディング機構
MYPI9804414 MY132216A (en) 1997-10-03 1998-09-25 Tray loading mechanism for recording and reproducing apparatus
CN 98120225 CN1114911C (zh) 1997-10-03 1998-09-30 记录再生装置的托盘装载机构

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27150997A JP3387789B2 (ja) 1997-10-03 1997-10-03 記録再生装置のトレイローディング機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11110860A true JPH11110860A (ja) 1999-04-23
JP3387789B2 JP3387789B2 (ja) 2003-03-17

Family

ID=17501067

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27150997A Expired - Fee Related JP3387789B2 (ja) 1997-10-03 1997-10-03 記録再生装置のトレイローディング機構

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP3387789B2 (ja)
CN (1) CN1114911C (ja)
MY (1) MY132216A (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7935001B2 (en) 2000-04-18 2011-05-03 Acushnet Company Composite metal wood club
US6605007B1 (en) 2000-04-18 2003-08-12 Acushnet Company Golf club head with a high coefficient of restitution
US7214142B2 (en) 2000-04-18 2007-05-08 Acushnet Company Composite metal wood club
US7682262B2 (en) 2000-04-18 2010-03-23 Acushnet Company Metal wood club with improved hitting face
US8517858B2 (en) 2000-04-18 2013-08-27 Acushnet Company Metal wood club
US7261643B2 (en) 2000-04-18 2007-08-28 Acushnet Company Metal wood club with improved hitting face
US7704162B2 (en) 2000-04-18 2010-04-27 Acushnet Company Metal wood club with improved hitting face
US7207898B2 (en) 2000-04-18 2007-04-24 Acushnet Company Metal wood club with improved hitting face
US20050101404A1 (en) 2000-04-19 2005-05-12 Long D. C. Golf club head with localized grooves and reinforcement
US8342982B2 (en) 2003-05-01 2013-01-01 Acushnet Company Metal wood club with improved hitting face
US8439769B2 (en) 2005-09-07 2013-05-14 Acushnet Company Metal wood club with improved hitting face
US7549934B2 (en) 2005-09-07 2009-06-23 Acushnet Company Metal wood club with improved hitting face
US9433835B2 (en) 2013-04-01 2016-09-06 Acushnet Company Golf club head with improved striking face

Also Published As

Publication number Publication date
CN1114911C (zh) 2003-07-16
MY132216A (en) 2007-09-28
CN1213829A (zh) 1999-04-14
JP3387789B2 (ja) 2003-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11110860A (ja) 記録再生装置のトレイローディング機構
US7006409B2 (en) Disc changer
US4329720A (en) Cassette tape recorder with stop mechanism which detects the stop of a tape run
JP3387790B2 (ja) 記録再生装置のトレイローディング機構
JPH11110862A (ja) 記録再生装置のトレイローディング機構
JP3430195B2 (ja) カセットテーププレーヤのカセット押え機構
WO1984003789A1 (en) Magnetic recording and reproducing apparatus
US20060291092A1 (en) Recording and/or reproducing device having a clutch member with a controllable play
JPH07153161A (ja) ディスク装置
JP2000149368A (ja) 光ディスク駆動装置及びその方法
JP3550706B2 (ja) ディスク装置
JPS6350967A (ja) カセツト装着装置
JP2906993B2 (ja) ディスクローディング機構
JP3449916B2 (ja) ディスク演奏装置
JP2589676Y2 (ja) 情報機器の記録媒体ロック・排出装置
JP3449914B2 (ja) ディスクチェンジャー
JPH0749637Y2 (ja) テ−ププレ−ヤ−におけるセ−フテイロツク機構
JPH0445153Y2 (ja)
KR0163347B1 (ko) 카세트 로딩장치
JPH0817007B2 (ja) カセツトロ−デイング装置
JP2001035058A (ja) ディスク再生装置
JPH0750046A (ja) テープローディング装置
JPH03245351A (ja) 複数カセット装着装置
JPH0991834A (ja) 光ディスク装置
JPH087918B2 (ja) 複数カセット装着装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20021217

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080110

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090110

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090110

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100110

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees