JPH11110671A - 防災設備の異常検出装置 - Google Patents

防災設備の異常検出装置

Info

Publication number
JPH11110671A
JPH11110671A JP9272915A JP27291597A JPH11110671A JP H11110671 A JPH11110671 A JP H11110671A JP 9272915 A JP9272915 A JP 9272915A JP 27291597 A JP27291597 A JP 27291597A JP H11110671 A JPH11110671 A JP H11110671A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
abnormality detection
detection pulse
abnormality
output
monitoring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9272915A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3853041B2 (ja
Inventor
Kenji Takeyoshi
賢司 武吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nohmi Bosai Ltd
Original Assignee
Nohmi Bosai Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nohmi Bosai Ltd filed Critical Nohmi Bosai Ltd
Priority to JP27291597A priority Critical patent/JP3853041B2/ja
Publication of JPH11110671A publication Critical patent/JPH11110671A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3853041B2 publication Critical patent/JP3853041B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Alarm Systems (AREA)
  • Fire Alarms (AREA)
  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 消費電力の低減化、構成の簡略化を図れる防
災設備の異常検出装置を得る。 【解決手段】 監視用のMPU(1)と、このMPU
(1)の出力に基づいて異常検出パルスを生成する異常
検出パルス送信部(3)と、MPU(1)の制御の下に
異常検出パルス送出部の出力を切り換えるリレー回路
(2)と、起動用のMPU(5)と、異常検出パルスの
着信を判定する異常検出パルス着信判定部(10)と、
異常検出パルスが入力される地区音響装置(8)の出力
側をMPU(5)の制御の下に切り換えるリレー回路
(7)と、定電圧回路(9)の出力に基づいて作動し、
直接入力される異常検出パルスと地区音響装置(8)を
介した異常検出パルスとを比較してこの地区音響装置の
断線や短絡を判別する異常監視部(12)とで構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、防災設備の異常
検出装置に関し、特に、例えば、地区音響装置の断線や
短絡等の異常を検出する場合に用いて好適な防災設備の
異常検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】防災設備の異常検出装置として、例えば
火災警報地区に配線されたベル線の断線や短絡等を検出
するものとして、従来例えば実公昭63−39820号
公報に示されるようなものがある。この装置は、火災警
報地区ベル線に接続されたベルと端末抵抗にそれぞれ逆
極性のダイオードが接続されていて、常時は端末抵抗に
監視電流を流して断線を監視すると共に、ベル線が短絡
したときに生じる端子電圧の上昇を検出してかかるベル
線の短絡を検出するものである。また、近時、複数のM
PUを用いて火災に関連する情報の処理を分散させる防
災設備の異常検出装置においては、メイン(主局)側の
処理を行うMPUが、サブ(従局)側の処理を行うMP
Uに対し、状態変化を常にポーリング処理により監視し
ている場合、顧客ベータベースの内容を全て、メインの
MPUが読み込み、サブのMPUに対して、必要な情報
を選択・整列して送出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の実公
昭63−39820号公報に示されている従来装置の場
合、防災設備の監視時常に火災警報地区ベル線に接続さ
れたベル側に監視電流を流しておく必要があるので、そ
れだけ消費電力が大きくなり、特に停電時に所定時間バ
ッテリで監視を行う防災設備では、この監視電流をその
間供給できる容量のバッテリを設備しなけれぱならない
等の問題点があった。また、上述の複数のMPUを用い
て火災に関連する情報の処理を分散させる防災設備の異
常検出装置の場合には、複数のMPU間で同期パルスを
発生して同期をとる必要があり、しかもその同期パルス
を伝送する専用のラインを設ける必要があり、処理が繁
雑で、構成も複雑になる等の問題点があった。
【0004】この発明は、上述のような問題点を解決す
るためになされたもので、監視電流をできるだけ抑えて
消費電力の低減化を図ることができると共に、複数のマ
イクロプロセッサを用いて防災等に関連する情報の処理
を分散させる場合の処理時間を短縮できる構成が簡単な
防災設備の異常検出装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る防災設備
の異常検出装置は、防災設備の被監視対象物の異常を検
出するための異常検出パルスを発生する異常検出パルス
発生手段と、この異常検出パルス発生手段からの異常検
出パルスを直接および被監視対象物を通して受信し、双
方の異常検出パルスを比較してこの被監視対象物の異常
を判別する異常判別手段とを備えたものである。
【0006】また、この発明に係る防災設備の異常検出
装置は、異常検出パルス発生手段が、監視用の第1の制
御手段と、この第1の制御手段の出力に基づいて異常検
出パルスを生成する異常検出パルス送信部と、第1の制
御手段の制御の下に異常検出パルス送信部の出力を切り
換える第1の切換手段とを有するものである。
【0007】また、この発明に係る防災設備の異常検出
装置は、異常判別手段が、起動用の第2の制御手段と、
異常検出パルス発生手段からの異常検出パルスの着信を
判定する異常検出パルス着信判定手段と、異常検出パル
スが入力される被監視対象物の出力側を第2の制御手段
の制御の下に切り換える第2の切換手段と、異常検出パ
ルス着信判定手段の一部出力に基づいて作動し、異常検
出パルス発生手段から直接入力される異常検出パルスと
第2の切換手段により選択的に取り出される被監視対象
物の出力とを比較してこの被監視対象物の異常を判別す
る異常監視手段とを有するものである。
【0008】また、この発明に係る防災設備の異常検出
装置は、異常検出パルス着信判定手段が、異常検出パル
ス発生手段からの異常検出パルスに基づいて所定電圧を
発生する定電圧回路と、この定電圧回路の出力に基づい
て作動する光結合手段を含む異常検出パルス着信判定部
とからなり、異常監視手段が、定電圧回路の所定電圧を
電源電圧として作動し、異常検出パルス発生手段から直
接入力される異常検出パルスと第2の切換手段により選
択的に取り出される被監視対象物の出力とを比較する複
数の比較器と、これらの複数の比較器の出力に基づいて
作動する光結合手段とを有するものである。
【0009】また、この発明に係る防災設備の異常検出
装置は、第2の制御手段が、異常監視手段の動作が安定
した後の所定時間中に該異常監視手段による判別結果を
認識するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明による防災設備の
異常検出装置の一実施の形態を、例えば地区音響装置に
適用した場合を例にとり、図を参照しながら説明する。
図1は、この発明の一実施の形態の全体を示す構成図で
ある。図において、1は地区音響線の断線監視を制御し
たり、回路電圧等を監視する第1の制御手段としての監
視用のマイクロプロセッサ(以下、MPUという)、2
はMPU1によって付勢される第1の切換手段としての
リレー回路、3はMPU1の制御の下に外部に接続され
た地区音響装置等の異常を検出するための異常検出パル
スを発生する異常検出パルス送信部、4はリレー回路2
によって切り換えられる接点であって、この接点4は通
常の監視状態では図に示すように異常検出パルス送信部
3の出力側に接続された固定端子a側に接続され、ベル
鳴動時には接地されている固定端子b側に切り換えられ
るようになされている。なお、構成要素1〜4は異常検
出パルス発生手段を構成する。
【0011】5は後述の地区音響装置等を起動し、地区
音響線の状態情報を収集し、その結果の表示を制御する
ための第2の制御手段としてのMPU、6はMPU5の
制御の下にこの状態情報等を表示する表示機、71〜7n
は地区音響線毎に設けられ、MPU5によって付勢され
る第2の切換手段としての複数のリレー回路、81〜8n
は地区音響線毎に設けられ、一方が外部端子Tを介して
接点4の可動端子に接続され、他方がリレー回路71
nの後述する接点111〜11nに接続された被監視対
象物としての複数の地区音響装置である。9は外部端子
Tに接続され、異常検出パルス送信部3に送信された異
常検出パルスによって定電圧出力を発生する定電圧回
路、10は定電圧回路9の出力に基づいて異常検出パル
スが着信したかどうかを判別してその結果をMPU5ヘ
出力する異常検出パルス着信判定部である。この定電圧
回路9と異常検出パルス着信判定部10は異常検出パル
ス着信判定手段を構成する。
【0012】111〜11nは地区音響装置81〜8nに接
続された地区音響線毎にそれぞれ設けられ、リレー回路
1〜7nによってそれぞれ切り換えられる接点であっ
て、これらの接点111〜11nは通常の監視状態では図
に示すように後述の異常監視部の入力側に接続された固
定端子a側にそれぞれ接続され、ベル鳴動時には所定電
圧の電源端子に接続された固定端子b側に切り換えられ
るようになされている。121〜12nは地区音響装置8
1〜8nに接続された地区音響線毎にそれぞれ設けられ、
地区音響装置81〜8nの地区音響線の断線や短絡等の異
常を検出する異常監視手段としての異常監視部である。
これらの異常監視部121〜12nは、定電圧回路9の出
力を電源として作動し、異常検出パルス送信部3からの
異常検出パルスを外部端子Tを介して直接取り込むと共
に、更にそれぞれ地区音響装置81〜8nを介して同時に
または所定量遅延された異常検出パルスを取り込み、双
方の異常検出パルスを比較することによって地区音響線
の断線や短絡等の異常を検出するようになされている。
なお、構成要素5、7、9〜12は異常判定手段を構成
する。
【0013】図2および図3は図1の具体的回路の一例
を示す回路図である。図2において、MPU1によって
付勢されるリレー回路2は、リレー21、ダイオード2
2およびドライバ23からなり、リレー21の一方側は
所定電圧例えば24Vの電源端子+Bに接続され、他方
側はドライバ23を介してMPUの制御端子Rに接続さ
れ、リレー21の両端にダイオード22が電源端子+B
に対して逆極性となるように並列接続される。
【0014】異常検出パルス送信部3は、複数のトラン
ジスタ31、32および33を含み、トランジスタ31
のベースは抵抗器34を介してMPU1の制御端子Bに
接続されると共に抵抗器35を介して接地され、そのエ
ミッタは接地され、そのコレクタは抵抗器36を介して
トランジスタ32のベースに接続されると共にトランジ
スタ33のコレクタに接続される。トランジスタ32の
コレクタは接点4の固定端子aに接続され、そのエミッ
タは抵抗器37を介してトランジスタ33のコレクタに
接続されると共に直接トランジスタ33のベースに接続
され、さらに、抵抗器38を介してこの場合直流電圧例
えば24Vを電源電圧とし、グランドをグランドGND
1とする電源のプラス側である電源端子+Bに接続され
る。そして、トランジスタ33のエミッタは直接電源端
子+Bに接続される。なお、トランジスタ33および抵
抗器38を用いずに、直接トランジスタ32のエミッタ
を電源端子十Bに接続してもよい。また、異常検出パル
ス送信部に接続される電源は全波整流された電源を用い
てもよい。
【0015】図3において、MPU5によって付勢され
るリレー回路71〜7nは、それぞれ同様の構成をなし、
代表的にリレー回路71に付いて説明すると、リレー回
路71はリレー71、ダイオード72およびドライバ7
3からなり、リレー71の一方側は電源端子+Bに接続
される電源とは絶縁された直流または全波整流された電
圧例えば24Vを電源電圧とし、グランドをグランドG
ND2とする電源のプラス側である電源端子+B′に接
続され、他方側はドライバ73を介してMPUの制御端
子K1に接続され、リレー71の両端にダイオード72
が電源端子+B′に対して逆極性となるように並列接続
される。そして、最終段のリレー回路7nは、MPU5
の制御端子Knからの起動信号によって付勢される。
【0016】地区音響装置81〜8nは、それぞれ同様の
構成をなし、代表的に地区音響装置81に付いて説明す
ると、地区音響装置81は地区音響線である地区ベル線
に接続された地区ベル81と、これと並列に設けられた
終端抵抗82と、これらに相互に逆極性に接続されたダ
イオード83および84からなり、地区ベル81の一端
はダイオード83を介して外部端子Tに接続され、その
他端は接点111の可動端子に接続される。また、端末
抵抗82の一端は逆向きのダイオード84を介してダイ
オード83のカソード側に接続され、その他端は地区ベ
ル81の他端側に接続される。そして、最終段の地区音
響装置8nの地区ベル81の他端が、接点11nの可動
端子に接続される。
【0017】異常検出パルス着信判定部10は、フォト
カプラ13と、抵抗器14および15からなり、光結合
手段としてのフォトカプラ13の発光ダイオード13a
のアノード側は抵抗器14を介して定電圧回路9の出力
側に接続され、そのカソード側は接地される。また、フ
ォトカプラ13のフォトトランジスタ13bのコレクタ
側は抵抗器15を介して所定電圧例えば5Vの電源端子
+Vccに接続されると共に直接MPU5の入力端子Dに
接続され、そのエミッタはグランドGND1とは絶縁さ
れたグランドGND2に接地される。
【0018】異常監視部121〜12nは、それぞれ同様
の構成をなし、代表的に異常監視部121に付いて説明
すると、異常監視部121はオープンコレクタ型の短絡
検出用比較器121および断線検出用比較器122とそ
の出力側に設けられた光結合手段としてのフォトカプラ
123とを有する。比較器121の非反転入力端子はコ
ンデンサ124を介して接地されると共に抵抗器125
を介して外部端子TとグランドGND1間に設けられた
抵抗器126、130および131による直列回路の抵
抗器126と130との接続点に接続され、その反転入
力端子はコンデンサ127を介して接地されると共に抵
抗器132を介して接点111の固定端子aに接続され
る。
【0019】また、比較器122の非反転入力端子はコ
ンデンサ127を介して接地されると共に抵抗器132
を介して接点111の固定端子aに接続され、抵抗器1
32の固定端子a側とグランドGND1間に抵抗器13
3が接続される。また、比較器122の反転入力端子は
コンデンサ128を介して接地されると共に、抵抗器1
29を介して外部端子TとグランドGND1間に設けら
れた抵抗器126、130および131による直列回路
の抵抗器130および131の接続点に接続される。
【0020】比較器121および122には定電圧回路
9の出力電圧が電源電圧として供給されるようになされ
ている。フォトカプラ123の発光ダイオード123a
のアノード側は抵抗器134を介して定電圧回路9の出
力側に接続され、そのカソード側は比較器121および
122の出力側に接続される。また、フォトカプラ12
3のフォトトランジスタ123bのコレクタ側は抵抗器
135を介して電源端子+Vccに接続されると共に直接
MPU5の入力端子KX1に接続され、そのエミッタは
グランドGND1とは絶縁されたグランドGND2に接
地される。そして、最終段の異常監視部12nの抵抗器
132および133(図示せず)の接続点に接点11n
の固定端子aが接続され、異常監視部12nの出力側が
MPU5の入力端子KXnに接続される。
【0021】次に、動作について、図4を参照して説明
する。先ず、通常の監視動作に付いて説明する。MPU
1は、制御端子Bの出力をローレベル状態にすると共
に、制御端子Rよりローレベルの出力を発生してリレー
回路2を消勢(非動作)状態とし、接点4を固定端子a
側に接続する。MPU1の制御端子Bの出力がローレベ
ル状態のときは、トランジスタ31がオフ状態にあるの
で、トランジスタ32および33もオフ状態にある。い
ま、MPU1の制御端子Bより図4(a)に示すような
ハイレベルの持続時間(パルス幅)が所定時間例えば1
秒(1S)とするパルスを所定周期例えば10秒(10
S)毎に発生すると、このパルスのハイレベルの持続時
間中異常検出パルス送信部3のトランジスタ31がオン
し、これに伴ってトランジスタ32および33がオンす
る。
【0022】すると、電源端子+B側から抵抗器38お
よびトランジスタ32を通して接点4の固定端子a側に
ほぼ電源端子+Bに印加されている電源電圧が出力さ
れ、実質的に図4(a)のパルスに対応した異常検出パ
ルスが外部端子Tに印加され、この異常検出パルスは地
区音響装置81〜8n、定電圧回路9および異常監視部1
1〜12nに供給される。電源端子+Bに印加されてい
る電源電圧の異常検出パルスが定電圧回路9に供給され
ると、定電圧回路9はその出力側に所定電圧を発生し、
この所定電圧が異常検出パルス着信判定部10内のフォ
トカプラ13の発光ダイオード13aに印加され、この
発光ダイオード13aが発光してフォトトランジスタ1
3bに受光され、その出力、つまり、電圧Vccの出力が
異常検出パルスの着信信号としてMPU5の入力端子D
に供給される。
【0023】また、定電圧回路9からの所定電圧が電源
電圧として異常監視部121〜12nに供給されて異常監
視部121〜12nが動作状態に入るが、いずれもその動
作は同じであるので、ここでは代表的に異常監視部12
1とこれに接続された地区音響装置81の場合について説
明する。外部端子Tからの異常検出パルスは、異常監視
部121の抵抗器126、130および131からなる
直列回路を抵抗器130および131による直列回路で
分割されて抵抗器125を介して短絡検出用比較器12
1の非反転入力端子に入力されると共に、抵抗器12
6、130および131からなる直列回路を抵抗器13
1で分割されて抵抗器129を介して断線検出用比較器
122の反転入力端子に入力される。また、外部端子T
からの異常検出パルスは、一旦地区音響装置81のダイ
オード84および端末抵抗82を通り、更に通常の監視
状態では固定端子a側に接続されている接点111を通
り、そして異常監視部121の抵抗器132の経路を通
って比較器121の反転入力端子および比較器122の
非反転入力端子に入力される。
【0024】この場合、外部端子Tから実質的に直接異
常監視部121の比較器121の非反転入力端子および
比較器122の反転入力端子に入力される異常検出パル
スのタイミングは、図4(a)に示すパルスと同じであ
るが、外部端子Tから地区音響装置81を介して異常監
視部121の比較器121の反転入力端子および比較器
122の非反転入力端子に入力される異常検出パルスの
タイミングは、図4(a)に示すパルスと同じか、ある
いは図4(b)に示すように地区音響装置81の地区音
響線の長さに応じて図4(a)のパルスより所定時間T
1だけ遅延されて入力される。
【0025】そして、地区音響線(ベル線)が断線して
いるときは、接点111側から異常監視部121に対する
入力(異常検出パルス)がないので、断線検出用比較器
122の出力はローレベル、短絡検出用の比較器121
の出力は高インピーダンスとなる。従って、定電圧回路
9の所定電圧を電源電圧としてフォトカプラ123の発
光ダイオード123aを通して比較器122側に電流が
流れて発光ダイオード123aが発光し、これがフォト
トランジスタ123bで受光され、その出力(ローレベ
ル、つまり、0V)がMPU5の入力端子KX1に入力
される。
【0026】また、地区音響線(ベル線)が短絡してい
るときは、地区音響装置81側を通る異常検出パルスが
実質的にこの地区音響装置81等を介することなくその
まま接点111から異常監視部121に入力されるので、
断線検出用の比較器122の出力は高インピーダンス、
短絡検出用の比較器121の出力はローレベルとなる。
従って、定電圧回路9の所定電圧を電源電圧としてフォ
トカプラ123の発光ダイオード123を通して比較器
121側に電流が流れて発光ダイオード123aが発光
し、これがフォトトランジスタ123bで受光され、そ
の出力(ローレベル、つまり、0V)がMPU5の入力
端子KX1に入力される。かくして、MPU5は異常監
視部121からローレベルの信号を受けることによっ
て、地区音響装置81の地区音響線が断線または短絡し
ている等その異常を認識することができる。
【0027】また、地区音響線に断線や短絡等の異常が
ない場合は、比較器121および122は共に高インピ
ーダンスとなり、従って、発光ダイオード123aが発
光しないので、フォトトランジスタ123bの出力はハ
イレベル(+Vcc)となり、MPU5の入力端子KX1
に入力される。また、この場合、MPU5は異常監視部
121からハイレベルの信号を受けることによって、地
区音響装置81の地区音響線が正常であることを認識す
ることができる。
【0028】このようにして、MPU5では、入力端子
KX1に入力される信号のレベルに応じて地区音響線が
断線や短絡等の異常かあるいは正常かを認識することが
できるが,定電圧回路9は異常検出パルスによって定電
圧出力を得るため、定電圧回路9からの所定電圧が電源
電圧として異常監視部121に供給されてから特にその
比較器121および122の動作が安定するまで時間を
要するので、この比較器121および122の動作が安
定した後実際に地区音響線が断線や短絡等の異常かある
いは正常かを認識する必要がある。そこで、MPU5で
は上述の異常検出パルス着信判定部10から着信信号を
受けると内部のカンウタ(図示せず)をカウント開始
し、それより図4(c)に示すように所定時間T2例え
ば700ミリ秒後の所定時間T3例えば10ミリ秒(1
0ms)間に上述の地区音響線が断線や短絡等の異常か
あるいは正常かを認識するようにする。
【0029】そして、MPU5はその結果を必要に応じ
て表示機6に表示するようにする。なお、比較器121
および122に接続するフォトカプラをそれぞれ別に設
け、それぞれのフォトカプラの出力をMPU5に入力し
て、地区音響線の断線と短絡とを個別に検出してもよ
い。
【0030】次に、ベル鳴動時の動作について説明す
る。MPU1は、図示しない火災感知器等の端末機器か
らの火災信号を入力すると制御端子Rよりハイレベルの
出力を発生してリレー回路2を付勢(動作)状態とし、
接点4を固定端子b側に切り換える。また、MPU5
は、図示しないMPU1からの制御線による制御によっ
て制御端子K1〜Knの内ベルを鳴動させる地区音響線用
の制御端子例えばK1よりハイレベルの出力を発生して
リレー回路71のリレー71を付勢(動作)状態とし、
接点111を固定端子b側に切り換える。すると、電源
端子+Bから接点111の固定端子b→地区ベル81→
ダイオード83→外部端子T→接点4の固定端子b→グ
ランドGND1の経路で電流が流れて地区ベル81が鳴
動する。
【0031】なお、接点4及ぴ接点111の制御は、火
災感知器等の端末機器からの火災信号を入力する第3の
制御手段としてのMPU40(図示せず)を別途設け、
このMPU40からMPU1およびMPU5に対して接
点4および接点111の切換制御の指示を出すようにし
てもよい。また、このMPU40に表示機6を接続し、
MPU5から地区音響線の状態情報をMPU40へ送信
して、MPU40で火災感知器等の端末機器の火災表示
の制御と共に、地区音響線の状態惰報の表示の制御を行
うようにしてもよい。
【0032】このように、本実施の形態では、地区音響
装置の断線や短絡等の異常を異常検出パルスを間欠的に
発生して見るので、監視状態において監視電流を常時流
して見る場合に比し、監視電流が少なくてすみ、それだ
け消費電力を軽減できる。また、監視に際してMPUを
複数個この場合2個用いているが、検出用の電源ライン
とクロックライン(パルスライン)が実質的に兼用され
た態様になっているので、2個のMPU間に同期をとる
ために専用のラインが不要となり、構成が簡略化される
と共に、マイクロプロセッサに設けられる端子の数も少
なくすることができる。
【0033】なお、異常検出パルス着信判定部10に光
結合手段を用いたが、光結合手段の代わりに定電圧回路
9とMPU5とを絶縁する機能と、比較器121の出力
電圧である定電圧回路9の定電圧出力をMPU5の電源
電圧にレベル変換する機能の少なくとも一方を有する回
路を使用してもよい。また、本実施例では、光結合手段
の入力側と出力側とを別のグランドに絶縁したが、同一
のグランドにしてもよい、また、上記実施の形態では、
この発明による防災設備の異常検出装置を、例えば地区
音響装置に適用した場合を例にとり説明したが、これに
限定されることなく、その他の被監視対象物例えば防排
煙装置等にも同様に適用でき、同様の効果を奏する。
【0034】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、防災
設備の被監視対象物の異常を検出するための異常検出パ
ルスを発生する異常検出パルス発生手段と、この異常検
出パルス発生手段からの異常検出パルスを直接および被
監視対象物を通して受信し、双方の異常検出パルスを比
較してこの被監視対象物の異常を判別する異常判別手段
とを備えたので、監視電流をできるだけ抑えて消費電力
の低減化を図ることができると共に構成の簡略化を図れ
ることができるという効果がある。
【0035】また、この発明によれば、異常検出パルス
発生手段が、監視用の第1の制御手段と、この第1の制
御手段の出力に基づいて異常検出パルスを生成する異常
検出パルス送信部と、第1の制御手段の制御の下に異常
検出パルス送信部の出力を切り換える第1の切換手段と
を有し、異常判別手段が、起動用の第2の制御手段と、
異常検出パルス発生手段からの異常検出パルスの着信を
判定する異常検出パルス着信判定手段と、異常検出パル
スが入力される被監視対象物の出力側を第2の制御手段
の制御の下に切り換える第2の切換手段と、異常検出パ
ルス着信判定手段の一部出力に基づいて作動し、異常検
出パルス発生手段から直接入力される異常検出パルスと
第2の切換手段により選択的に取り出される被監視対象
物の出力とを比較してこの被監視対象物の異常を判別す
る異常監視手段とを有するので、監視電流をできるだけ
抑えて消費電力の低減化を図ることができると共に、複
数の制御手段に同期用の専用のラインが不要となり、そ
れだけ構成を簡略化できるという効果がある。
【0036】また、この発明によれば、異常検出パルス
着信判定手段が、異常検出パルス発生手段からの異常検
出パルスに基づいて所定電圧を発生する定電圧回路と、
この定電圧回路の出力に基づいて作動する光結合手段を
含む異常検出パルス着信判定部とからなり、異常監視手
段が、定電圧回路の所定電圧を電源電圧として作動し、
異常検出パルス発生手段から直接入力される異常検出パ
ルスと第2の切換手段により選択的に取り出される被監
視対象物の出力とを比較する複数の比較器と、これらの
複数の比較器の出力に基づいて作動する光結合手段とを
有するので、安定且つ確実に被監視対象物である例えば
地区音響装置の断線や短絡等の異常を検出でき、光結合
手段によって異常監視部と第2の制御手段とが絶縁され
ると共に変換異常監視部と第2の制御手段との電源電圧
差を考慮する必要がないという効果がある。
【0037】また、この発明によれば、第2の制御手段
が、異常監視手段の動作が安定した後の所定時間中にこ
の異常監視手段による判別結果を認識するので、被監視
対象物である例えば地区音響装置の断線や短絡等の異常
を少ない消費電力でもって確実に検出できるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る防災設備の異常検出装置の一実
施の形態の全体構成を示す構成図である。
【図2】この発明に係る防災設備の異常検出装置の一実
施の形態の要部の具体例を示す回路図である。
【図3】この発明に係る防災設備の異常検出装置の一実
施の形態の他の要部の具体例を示す回路図である。
【図4】この発明に係る防災設備の異常検出装置の一実
施の形態の動作説明に供するための信号波形図である。
【符号の説明】
1,5 MPU、2,71〜7n リレー回路、3 異常
検出パルス送信部、81〜8n 地区音響装置、9 定電
圧回路、10 異常検出パルス着信判定部、121〜1
n 異常監視部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防災設備の被監視対象物の異常を検出す
    るための異常検出パルスを発生する異常検出パルス発生
    手段と、 該異常検出パルス発生手段からの異常検出パルスを直接
    および上記被監視対象物を通して受信し、双方の異常検
    出パルスを比較して該被監視対象物の異常を判別する異
    常判別手段とを備えたことを特徴とする防災設備の異常
    検出装置。
  2. 【請求項2】 上記異常検出パルス発生手段は、監視用
    の第1の制御手段と、該第1の制御手段の出力に基づい
    て異常検出パルスを生成する異常検出パルス送信部と、
    上記第1の制御手段の制御の下に上記異常検出パルス送
    信部の出力を切り換える第1の切換手段とを有する請求
    項1記載の防災設備の異常検出装置。
  3. 【請求項3】 上記異常判別手段は、起動用の第2の制
    御手段と、上記異常検出パルス発生手段からの異常検出
    パルスの着信を判定する異常検出パルス着信判定手段
    と、上記異常検出パルスが入力される上記被監視対象物
    の出力側を上記第2の制御手段の制御の下に切り換える
    第2の切換手段と、上記異常検出パルス着信判定手段の
    一部出力に基づいて作動し、上記異常検出パルス発生手
    段から直接入力される異常検出パルスと上記第2の切換
    手段により選択的に取り出される上記被監視対象物の出
    力とを比較して該被監視対象物の異常を判別する異常監
    視手段とを有する請求項1または2記載の防災設備の異
    常検出装置。
  4. 【請求項4】 上記異常検出パルス着信判定手段は、上
    記異常検出パルス発生手段からの異常検出パルスに基づ
    いて所定電圧を発生する定電圧回路と、該定電圧回路の
    出力に基づいて作動する光結合手段を含む異常検出パル
    ス着信判定部とからなり、上記異常監視手段は、上記定
    電圧回路の所定電圧を電源電圧として作動し、上記異常
    検出パルス発生手段から直接入力される異常検出パルス
    と上記第2の切換手段により選択的に取り出される上記
    被監視対象物の出力とを比較する複数の比較器と、該複
    数の比較器の出力に基づいて作動する光結合手段とを有
    する請求項3記載の防災設備の異常検出装置。
  5. 【請求項5】 上記第2の制御手段は、上記異常監視手
    段の動作が安定した後の所定時間中に該異常監視手段に
    よる判別結果を認識する請求項3または4記載の防災設
    備の異常検出装置。
JP27291597A 1997-10-06 1997-10-06 防災設備の異常検出装置 Expired - Fee Related JP3853041B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27291597A JP3853041B2 (ja) 1997-10-06 1997-10-06 防災設備の異常検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27291597A JP3853041B2 (ja) 1997-10-06 1997-10-06 防災設備の異常検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11110671A true JPH11110671A (ja) 1999-04-23
JP3853041B2 JP3853041B2 (ja) 2006-12-06

Family

ID=17520535

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27291597A Expired - Fee Related JP3853041B2 (ja) 1997-10-06 1997-10-06 防災設備の異常検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3853041B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019012943A (ja) * 2017-06-30 2019-01-24 株式会社Subaru 通信システム、受信装置、および送信装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019012943A (ja) * 2017-06-30 2019-01-24 株式会社Subaru 通信システム、受信装置、および送信装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3853041B2 (ja) 2006-12-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2968287B2 (ja) ビル管理コントローラ
EP0050624A1 (en) ELECTRICAL MONITORING, CONTROL AND DATA RECORDING SYSTEM.
JPH11265733A (ja) 群電池の状態監視装置
US6448901B1 (en) Status indicator for an interface circuit for a multi-node serial communication system
JPS62207033A (ja) 電力線搬送通信装置
JPH11110671A (ja) 防災設備の異常検出装置
JP3803075B2 (ja) 防災監視システム
JP3070587B2 (ja) 警報送信装置および警報送信方法
JP2775063B2 (ja) 多重伝送を利用した火災監視方法及びシステム
JP2603778B2 (ja) 多重伝送システムの端末器
JP2002175572A (ja) 火災報知設備の中継器
JPH0738538A (ja) データ伝送方法
JP2763605B2 (ja) 火災感知器
JPH03125534A (ja) データ伝送装置
JPH027119B2 (ja)
JPH07264681A (ja) 遠隔監視制御システム
EP0975137B1 (en) Network control apparatus capable of decreasing power consumption during a waiting mode
JPS6119190B2 (ja)
JPH01273439A (ja) 信号伝送装置
JP3963442B2 (ja) 火災感知器および火災報知設備
JPS637056A (ja) 電源断通知回路
JP3135711B2 (ja) ガス警報遮断中継アダプタ
JPH10208180A (ja) 信号伝送方法
JPS58195328A (ja) 遠方監視装置
JPH05189687A (ja) 冗長機能を有する発信器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040928

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060530

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060606

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060802

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060829

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060905

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100915

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110915

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110915

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120915

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120915

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130915

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees