JPH1111039A - 中とじミシン装置及びそれを具備した製本装置 - Google Patents

中とじミシン装置及びそれを具備した製本装置

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JPH1111039A
JPH1111039A JP16429797A JP16429797A JPH1111039A JP H1111039 A JPH1111039 A JP H1111039A JP 16429797 A JP16429797 A JP 16429797A JP 16429797 A JP16429797 A JP 16429797A JP H1111039 A JPH1111039 A JP H1111039A
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崇 熊坂
Kazuhiko Hoshi
和彦 星
Hideaki Wada
英昭 和田
Yoshihiro Osada
義宏 長田
Shinjiro Kadowaki
真次郎 門脇
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の中とじミシン装置に比べて単位時間当た
りに確実に中とじすることが出来る印刷物の数を遥かに
向上させることが出来る、中とじミシン装置及びそれを
具備した製本装置を提供することである。 【解決手段】この発明の中とじミシン装置10では、中
とじ用の針10aが中とじされる印刷物の搬送方向Aに
移動しながら上記印刷物に対して突入離脱される。この
発明の中とじミシン装置10を具備した製本装置は、中
とじミシン装置10の他に、中とじミシン装置に中とじ
される印刷物を供給する印刷物供給装置12と、中とじ
ミシン装置により中とじされた印刷物を中とじミシン装
置から搬出する印刷物搬出装置14と、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、糸を使用して印
刷物の中とじを行う中とじミシン装置及びそれを具備し
た製本装置に関係している。
【0002】
【従来の技術】従来の中とじミシン装置の中とじ用の針
は、中とじされる印刷物の搬送経路に沿った所定の位置
において上記印刷物の搬送方向に対して略直交する方向
にのみ往復運動して上記印刷物に対し突入及び離脱され
る。
【0003】従って、このような従来の中とじミシン装
置では、従来の中とじミシン装置により中とじされる印
刷物が中とじされている間に上記印刷物は、上記印刷物
に対する中とじ用の針の1回の突入から離脱までの間は
搬送が停止される。即ち、上記印刷物が中とじされてい
る間に上記印刷物は間欠送りされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した如き従来の中
とじミシン装置では、上記印刷物は間欠送りされなけれ
ばならないので、単位時間当たりに中とじすることが出
来る印刷物の数に限度があり、限界をこえると閉じ目の
飛びや糸切れが生じていた。
【0005】また近年では、PL法の下で印刷物の中と
じに針金ではなく糸を使用する傾向が大きくなって来て
おり、従来の中とじミシン装置に比べて単位時間当たり
に中とじすることが出来る印刷物の数を遥かに向上させ
ることが望まれている。
【0006】この発明は上記事情の下でなされ、この発
明の目的は、従来の中とじミシン装置に比べて単位時間
当たりに中とじすることが出来る印刷物の数を遥かに向
上させることが出来る、中とじミシン装置及びそれを具
備した製本装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述したこの発明の目的
を達成する為に、この発明に従った中とじミシン装置
は:中とじ用の針が中とじされる印刷物の搬送方向に移
動しながら上記印刷物に対して突入離脱されることを特
徴としている。
【0008】上述したこの発明の目的を達成する為に、
この発明に従った中とじミシン装置を具備した製本装置
では:中とじミシン装置と;中とじミシン装置に中とじ
される印刷物を供給する印刷物供給手段と;中とじミシ
ン装置により中とじされた印刷物を中とじミシン装置か
ら搬出する印刷物搬出手段と;を備えており、中とじミ
シン装置は、中とじ用の針を中とじされる印刷物の搬送
方向に移動しながら上記印刷物に対して突入離脱させ
る、ことを特徴としている。
【0009】このように構成されたことを特徴とするこ
の発明に従った中とじミシン装置及び中とじミシン装置
を具備した製本装置では、中とじミシン装置の中とじ用
の針が中とじされる印刷物の搬送方向に移動しながら上
記印刷物に対して突入離脱するので、中とじ用の針が上
記印刷物に対し突入してから離脱するまでの間でも上記
印刷物の搬送を停止させる必要がない。この為に、この
発明に従った中とじミシン装置及び中とじミシン装置を
具備した製本装置において単位時間当たりに中とじする
ことが出来る印刷物の数は、前述した従来の中とじミシ
ン装置及び前述した従来の中とじミシン装置を具備した
製本装置に比べると、遥かに向上させることが出来る。
【0010】なおここにおいては、中とじミシン装置の
中とじ用の針の上記搬送方向における移動速度が、中と
じミシン装置に対する印刷物供給手段の印刷物供給速度
に対応していれば、中とじミシン装置が印刷物に対して
より損傷が少なくより容易により速く確実に中とじを行
うことが出来る。このことは、中とじミシン装置に対す
る印刷物供給手段の印刷物供給速度を中とじミシン装置
の中とじ用の針の上記搬送方向における移動速度に対応
させることによっても、同様に実行させることが出来
る。
【0011】上述した如く構成されたことを特徴とする
この発明に従った中とじミシン装置及び中とじミシン装
置を具備した製本装置では、単位時間当たりに中とじす
ることが出来る印刷物の数が、前述した従来の中とじミ
シン装置及び前述した従来の中とじミシン装置を具備し
た製本装置に比べると、遥かに向上させることができる
ことにより、中とじ用の針に発生する熱も前述した従来
の場合に比べると遥かに高くなる。この結果、中とじ用
の糸の材質や太さによっては、前述した従来の場合に比
べると、中とじ用の糸に切断が生じやすくなる。
【0012】この発明に従った中とじミシン装置及び中
とじミシン装置を具備した製本装置のいずれにおいて
も、中とじ用の糸の切断を効果的に防止する為には、上
記印刷物から離脱された中とじ用の針を冷却する針冷却
手段を備えていることが好ましい。針冷却手段は、上記
印刷物から離脱された中とじ用の針に流体を吹き付ける
ことにより冷却するよう構成することが出来、上記流体
は例えば常温または冷却された空気であることが出来
る。
【0013】前述した従来の中とじミシン装置及び前述
した従来の中とじミシン装置を具備した製本装置におい
て中とじミシン装置により現在中とじされている印刷物
の先端とこの印刷物の直前で中とじされた中とじ済みの
印刷物の後端との間に延びる中とじ用糸の切断は、上記
中とじ済みの印刷物が印刷物搬出手段により中とじ用の
針から比較的大きな力で急速に搬出される際に上記先端
と上記後端との間に延びる中とじ用糸の部分に生じる引
張力によって行われている。この為に前述した従来の場
合には、単位時間当たりに中とじすることが出来る印刷
物の数が増大するにつれて中とじ糸の切断がうまくいか
なくなることがある。そしてこの結果として、中とじ糸
に急激に負荷される比較的大きな力により、現在中とじ
が行われている印刷物やこの印刷物の直前で中とじされ
た中とじ済みの印刷物に皺や破損等が生じることがあ
る。また、中とじ糸により相互に結合されている相互に
隣接した複数の印刷物は、印刷物搬出手段の下流側に通
常設置されているスタッカに紙詰まりを生じさせる。
【0014】前述した従来の中とじミシン装置及び前述
した従来の中とじミシン装置を具備した製本装置に比べ
て、単位時間当たりに中とじすることが出来る印刷物の
数が遥かに多い、この発明に従った中とじミシン装置及
び中とじミシン装置を具備した製本装置のいずれにおい
ても、中とじミシン装置により現在中とじされている印
刷物の先端とこの印刷物の直前で中とじされた中とじ済
みの印刷物の後端との間に延びる中とじ用糸の切断が常
に確実に行われるようにする為に、上記搬送方向におい
て中とじ用の針よりも下流側で現在中とじされている印
刷物の先端とこの印刷物の直前で中とじされた中とじ済
みの印刷物の後端との間に延びる中とじ用糸を切断する
為の糸切り手段が配置されていることが好ましい。
【0015】さらに、この発明に従った中とじミシン装
置及び中とじミシン装置を具備した製本装置のいずれに
おいても、切断された後に印刷物の先端から延びている
中とじ用糸の延出部は、印刷物が中とじミシン装置から
印刷物搬出手段により搬出される間に上記印刷物の内方
に向かい、または外方において折れ曲がり易い。この結
果として、印刷物搬出手段の下流側に通常設置されてい
る断裁手段により上記印刷物が例えば背を除く3辺を断
裁される時に、上記印刷物の内方に向かい、または外方
において折れ曲がった中とじ用糸の延出部は断裁されは
するが、上記印刷物内に残り上記印刷物の仕上がり品質
を低下させてしまう。
【0016】これを防止する為に、この発明に従った中
とじミシン装置及び中とじミシン装置を具備した製本装
置のいずれにおいても、上記搬送方向において糸切り手
段よりも下流側で糸切り手段により切断された後に印刷
物の先端から延びている中とじ用糸の延出部を上記下流
側に向かせ延出させる中とじ用糸延出部方向付け手段が
配置されていることが好ましい。中とじ用糸延出部方向
付け手段は、例えば気体噴出手段によって容易に構成す
ることが出来る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の中とじミシン装
置及びそれを具備した製本装置の1つの実施の形態を添
付の図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、この
発明の中とじミシン装置を具備した製本装置の1つの実
施の形態の全体の構成を概略的に示す図であり、図2は
この発明の中とじミシン装置及びそれを具備した製本装
置の1つの実施の形態の要部を拡大して概略的に示す斜
視図である。
【0018】図1に示す如く、この発明の中とじミシン
装置を具備した製本装置の1つの実施の形態は、中とじ
ミシン装置10と、中とじミシン装置10に中とじされ
る印刷物を供給する印刷物供給手段12と、中とじミシ
ン装置10により中とじされた印刷物を中とじミシン装
置10から搬出する印刷物搬出手段14と、を備えてい
る。
【0019】印刷物搬出手段14は、中とじミシン装置
10から搬出した印刷物を表紙供給及びホットメルト手
段16,背固め手段18,突き上げ手段20,そして断
裁手段22を介してスタッカ24まで搬送する。
【0020】この実施の形態において印刷物供給手段1
2はいわゆる丁合い装置及び印刷物搬送装置を含んでお
り、この印刷物搬送装置は丁合い装置で丁合いされた印
刷物を中とじの為に中とじミシン装置10まで搬送す
る。中とじミシン装置10は、印刷物供給手段12から
供給された印刷物を中とじ針を使用して中とじ糸により
中とじする。表紙供給及びホットメルト手段16は、印
刷物搬出手段14により中とじミシン装置10から搬出
された中とじ済みの印刷物に表紙を供給しホットメルト
により中とじ済みの印刷物に表紙を接着する。背固め手
段18は、印刷物搬出手段14により表紙供給及びホッ
トメルト手段16から搬出された表紙付き中とじ済みの
印刷物の背を背固めする。突き上げ手段20は、印刷物
搬出手段14により背固め手段18から搬出された背固
め済み表紙付き中とじ済みの印刷物を中とじされている
所定の中心線に沿い突き上げて横に寝かせる。断裁手段
22は、印刷物搬出手段14により突き上げ手段20か
ら搬出された後の横に寝かされた背固め済み表紙付き中
とじ済みの印刷物を、通常は背を除く3辺を所定の寸法
形状に断裁する。そして最後に印刷物搬出手段14は、
断裁手段22から搬出された印刷物をスタッカ24に貯
蔵する。
【0021】ここにおいて、中とじミシン装置10以外
の印刷物供給手段12,印刷物搬出手段14,表紙供給
及びホットメルト手段16,背固め手段18,突き上げ
手段20,断裁手段22そしてスタッカ24の夫々の構
成は公知である。
【0022】次には、図2を参照しながら、図1を参照
しながら説明されたこの発明の中とじミシン装置を具備
した製本装置の1つの実施の形態の要部、即ち中とじミ
シン装置10とそれに隣接した印刷物供給手段12及び
印刷物搬出手段14の端部、を詳細に説明する。
【0023】中とじミシン装置10は、中とじ用の針1
0aを中とじされる印刷物の搬送方向Aに移動しながら
上記印刷物に対して突入離脱させるよう構成されてい
て、この際の中とじ用の針10aの移動軌跡は、図2に
示す如く、略扇形状となる。図2に示された中とじ用の
針10aの略扇形状の移動軌跡の輪郭線に沿った矢印は
対応する輪郭線に沿った中とじ用の針10aの移動方向
を示している。
【0024】中とじ用の針10aの先端部には図示しな
い中とじ用の糸が挿通される糸通し孔が形成されてい
て、中とじされる印刷物の搬送方向Aに移動中の中とじ
用の針10aの先端部の近傍には、中とじ用の針10a
の糸通し孔に挿通された図示しない中とじ用の糸と協働
して環状の縫い目を発生させる公知のルーパ10bが配
置されている。
【0025】印刷物供給手段12(図1参照)は、上述
した如く丁合い装置により丁合いされた印刷物を印刷物
搬送装置により中とじミシン装置10に中とじの為に供
給するが、印刷物を供給する速度は任意の値に調整可能
である。印刷物供給手段12(図1参照)の印刷物搬送
装置において中とじミシン装置10に隣接した端部は、
3角形状の横断面を有した印刷物摺動案内部材12aに
より構成されている。印刷物摺動案内部材12aの上面
には、印刷物供給手段12(図1参照)の丁合い装置に
おいて丁合いされた印刷物が背面を上方に向けた状態で
中心線を印刷物摺動案内部材12aの稜線に合致されて
載置され、中とじミシン装置10に向かい摺動される。
【0026】印刷物摺動案内部材12aの上面には、そ
の上で中とじミシン装置10に向かう印刷物の摺動が滑
らかに行われないことにより上記印刷物に含まれる複数
の枚葉が摺動方向において相互のずれを生じることを防
止する為に、摩擦抵抗減少手段が設置されている。摩擦
抵抗減少手段は例えば上記上面に固定されたポリテトラ
フルオロエチレン(PTFE)製摩擦低減材料部材であ
ることが出来るし、上記上面から例えば空気の如き気体
を噴出させることにより構成することが出来る。
【0027】なお印刷物摺動案内部材12aの上面の横
断面の角度αは任意に設定することが出来、印刷物摺動
案内部材12aの上面上で印刷物を印刷物の背面の中心
線が中とじミシン装置10の中とじ用の針10aの上記
搬送方向Aにおける移動方向に確実に沿うよう移動させ
ることが出来れば良い。
【0028】また、印刷物摺動案内部材12aの上面上
を中とじミシン装置10に向かい摺動する印刷物が上記
上面から比較的大きく浮上し上記印刷物に含まれる複数
の枚葉に摺動方向において相互のずれが生じることを防
止する為に、印刷物摺動案内部材12aの上面の少なく
とも稜線に接触する浮き上がり防止部材を設置すること
も出来る。このような浮き上がり防止部材は周面に環状
に延出した凹所を有しているローラであることが出来
る。
【0029】中とじミシン装置10は、印刷物摺動案内
部材12aと中とじ用の針10aの移動軌跡との間に、
印刷物摺動案内部材12aから中とじ用の針10aへと
中とじされる印刷物を確実に所定のタイミングで送り込
む為の印刷物供給タイミング調整手段10cを含んでい
る。ここで所定のタイミングとは、中とじ用の針10a
により中とじされている印刷物の後端が印刷物供給タイ
ミング調整手段10cの前端から所定距離離間している
ことを確認してから印刷物供給タイミング調整手段10
cが次に中とじされる印刷物を中とじ用の針10aの上
記搬送方向Aにおける移動速度と同じ速度で供給を開始
させることである。この所定のタイミングは、中とじ用
の針10aにより中とじされている印刷物の後端を検出
する例えば光センサにより印刷物供給タイミング調整手
段10cの駆動源の動作を制御することにより可能であ
る。
【0030】そして、このようなタイミングのお陰で、
先に中とじが済んだ印刷物の後端と次に続いて中とじさ
れている印刷物の前端との間に常に所定の距離の隙間が
生じ、この隙間においても中とじ用の針10aは中とじ
の為の縫い目を作り続ける。このように所定の距離の隙
間にも中とじ用の針10aに中とじの為の縫い目を作り
続けさせることにより、先に中とじが済んだ印刷物の後
端と次に続いて中とじされている印刷物の前端との間で
の後述する糸切り手段による中とじ用の糸の切断を容易
にかつ確実に実行させることが出来る。
【0031】この実施の形態において印刷物供給タイミ
ング調整手段10cは上下2組の第1の挟持ローラ対を
含んでいる。下方の第1の挟持ローラ対は印刷物摺動案
内部材12aの稜線から中とじ用の針10aの移動軌跡
に向かう印刷物の背面の中心線の移動軌跡(図2に2点
鎖線で示されている)の下側で上記移動軌跡に沿い直列
に配置された1対の下方ローラ30a,30bを有して
いる。1対の下方ローラ30a,30bの外周面には滑
り止めの為のゴム製のベルト30cが巻き掛けられてい
る。なおベルト30cは印刷物の表面に対して滑りを生
じることなく接触することが出来るのであればゴム以外
の他の材料により形成することが出来、この実施の形態
ではベルト30cの外周面にはベルト30cの長手方向
に沿い環状に延出した突起が形成されている。そしてこ
の突起の先端の横断面における角度は、印刷物摺動案内
部材12aの上面の横断面の角度αに略一致しているこ
とが好ましい。
【0032】上方の第1の挟持ローラ対は印刷物の背面
の中心線の上記移動軌跡(図2に2点鎖線で示されてい
る)の上側で上記移動軌跡に沿い直列に配置された1対
の上方ローラ32a,32bを有している。1対の上方
ローラ32a,32bの外周面にも滑り止めの為のゴム
製のベルト32cが巻き掛けられている。なおこのベル
ト32cもまた印刷物の表面に対して滑りを生じること
なく接触することが出来るのであればゴム以外の他の材
料により形成することが出来、この実施の形態ではベル
ト32cの外周面にはベルト32cの長手方向に沿い環
状に延出した凹所が形成されている。そしてこの凹所の
底端の横断面における角度は、印刷物摺動案内部材12
aの上面の横断面の角度αよりも僅かに大きなことが好
ましい。
【0033】1対の上方ローラ32a,32bは両方向
矢印Bで示す如く上下方向の位置を調整可能であり、こ
れにより1対の上方ローラ32a,32bの下端と1対
の下方ローラ30a,30bの上端との間の距離を印刷
物摺動案内部材12aから供給されくる印刷物の厚さに
対応して変化させることが出来る。
【0034】1対の上方ローラ32a,32bと1対の
下方ローラ30a,30bとは相互に独立した2つの駆
動源32d,30dにより同時に同じ速度で正反対の方
向に回転駆動されるが、同時に同じ速度で正反対の方向
に回転駆動させることが出来る動力伝達機構を介するの
であれば共通の駆動源により回転駆動することも出来
る。
【0035】この実施の形態では、印刷物供給タイミン
グ調整手段10cは、1対の上方ローラ32a,32b
と1対の下方ローラ30a,30bとにより印刷物の背
の中心線に沿い上記背を上下から挟持するので、これか
ら中とじされる印刷物中の複数の枚葉の相互間で中心線
に沿った領域から空気が確実に抜かれる。この結果とし
て、この直後に行われる印刷物の背の中心線に対する中
とじ用の針10aの突入と離脱とが容易となり、そして
中とじ用の針10aが貫通されて印刷物の背の中心線に
沿い形成される針貫通孔の外観が良好となり、ひいては
印刷物の背の中心線に沿い形成される縫い目の外観が綺
麗になる。
【0036】なお印刷物供給タイミング調整手段10c
の上述した上下2組の第1の挟持ローラ対の夫々の組み
が有する上方ローラまたは下方ローラの数は必要に応じ
て、1個または上述した1対(即ち2個)以上とするこ
とが出来る。
【0037】この実施の形態においては、中とじミシン
装置10のルーパ10bの下方において印刷物摺動案内
部材12aの稜線から中とじ用の針10aの移動軌跡に
向かう印刷物の背面の中心線の移動軌跡(図2に2点鎖
線で示されている)の上側に沿い印刷物押さえ板34が
配置されている。印刷物押さえ板34には中とじ用の針
10aの扇形状の移動軌跡の上端部が挿入通過されるス
リットが形成されている。印刷物押さえ板34は、中と
じ用の針10aが印刷物の背に突入される時に印刷物の
背が上方に逃げることを防止し、上記突入が容易に確実
に行われるようにしている。
【0038】印刷物押さえ板34の下面には、印刷物の
背面の中心線の移動軌跡(図2に2点鎖線で示されてい
る)に沿い延出しているとともに凹んだ横断面を有した
印刷物押さえ溝34aが形成されていて、この印刷物押
さえ溝34aの上端、即ち低端に上記スリットが形成さ
れている。印刷物押さえ板34の下面の印刷物押さえ溝
34aには、中とじ用の針10aが印刷物の背に突入さ
れた時に中とじ用の針10aにより上方に押圧された印
刷物の背が入り込み印刷物の背の中心線が中とじ用の針
10aの扇形状の移動軌跡の上端部から上記中心線を横
切る方向にずれることを確実に防止している。即ち、印
刷物押さえ板34の下面の印刷物押さえ溝34aは、中
とじ用の針10aにより印刷物の背に形成される中とじ
糸の縫い目が印刷物の背の中心線から上記中心線を横切
る方向にずれることを確実に防止している。
【0039】この実施の形態において、中とじミシン装
置10は下端位置(即ち、引っ込み位置)の中とじ用の
針10aの先端部を冷却する為の針冷却手段10dを備
えている。針冷却手段10dは印刷物から下方に離脱さ
れた中とじ用の針10aの先端部に流体を吹き付けるこ
とにより冷却するよう構成することが出来、上記流体は
例えば常温または冷却された空気であることが出来る。
【0040】この実施の形態において、中とじミシン装
置10は中とじ用の針10aを中とじされる印刷物の搬
送方向に移動しながら上記印刷物に対して突入離脱させ
るので、中とじ用の針10aにより印刷物が中とじされ
ている間に上記印刷物は前述した従来の中とじミシン装
置とは異なり間欠送りされずに上記搬送方向における中
とじ用の針10aの移動とともに連続して搬送される。
この為に、この実施の形態の中とじミシン装置10は、
単位時間当たりに中とじすることが出来る印刷物の数
が、前述した従来の中とじミシン装置に比べると、遥か
に向上されており、この結果として中とじ用の針10a
に発生する熱も前述した従来の場合に比べると遥かに高
くなっている。この結果、中とじ用の糸の材質や太さに
よっては、前述した従来の場合に比べると、中とじ用の
糸に切断が生じやすくなる。
【0041】上述した針冷却手段10dは中とじ用の針
10aに発生する熱を効果的に除去し、中とじ用の針1
0aに発生する熱を原因とした中とじ用の糸の切断を効
果的に防止する。
【0042】この実施の形態において、中とじミシン装
置10はさらに、印刷物の移動方向Aにおいて中とじ用
の針10aよりも下流側に印刷物引き出し手段10eを
備えている。印刷物引き出し手段10eは、印刷物摺動
案内部材12aの稜線から中とじ用の針10aの移動軌
跡に向かう印刷物の背面の中心線の移動軌跡(図2に2
点鎖線で示されている)の延長線に沿い所定距離離間し
た2つの位置で上下に配置された第2の挟持ローラ対3
6及び第3の挟持ローラ対38を含んでいる。
【0043】第2の挟持ローラ対36は1対の上方及び
下方ローラ36a及び36bを有しており、上方ローラ
36aは両方向矢印Cで示す如く上下方向の位置を調整
可能である。これにより1対の上方及び下方ローラ36
a及び36bの相互間の距離を中とじ用の針10aから
送り出されて来る印刷物の厚さに対応して変化させるこ
とが出来る。
【0044】第2の挟持ローラ対36の1対の上方及び
下方ローラ36a及び36bの夫々は相互に独立した2
つの駆動源36c,36dにより同時に同じ速度で正反
対の方向に回転駆動されるが、同時に同じ速度で正反対
の方向に回転駆動させることが出来る動力伝達機構を介
するのであれば共通の駆動源により回転駆動することも
出来る。また、1つの駆動源のみを使用して1対の上方
及び下方ローラ36a及び36bのいずれか一方にみが
回転駆動されるだけでも良い。
【0045】図2に示されているこの実施の形態では第
2の挟持ローラ対36の1対の上方及び下方ローラ36
a及び36bの夫々は2つの駆動源36c,36dによ
り、印刷物の移動方向Aにおける中とじ用の針10aの
移動速度と同じ周速度を有するよう正反対の方向に回転
駆動される。
【0046】なお印刷物の上記移動方向Aにおける中と
じ用の針10aから第2の挟持ローラ対36までの距離
は、上記移動方向Aにおける中とじされる印刷物の背の
長さよりも遥かに小さく設定されていて、このことによ
り第2の挟持ローラ対36の1対の上方及び下方ローラ
36a及び36bは、中とじ用の針10aから送り出さ
れてきた中とじ中の印刷物の背を背の中心線に沿い挟持
し、中とじ用の針10aと協働して中とじ中の印刷物を
上記移動方向Aに送り出すことにより、中とじ中の印刷
物の移動の為に中とじ用の針10aに負荷される力を軽
減し、中とじ用の針10aの寿命を延ばす。
【0047】第2の挟持ローラ対36の1対の上方及び
下方ローラ36a及び36bは、中とじ用の針10aか
ら送り出されてきた中とじ中の印刷物の背を背の中心線
に沿い挟持することにより、図示しない中とじ用の糸に
よる縫い目を均し、縫い目の強度と外観とを向上させ
る。
【0048】この実施の形態において、中とじミシン装
置10の印刷物引き出し手段10eの第3の挟持ローラ
対38は、上述した第2の挟持ローラ対36と同様に、
1対の上方及び下方ローラ38a及び38bを有してお
り、上方ローラ38aは両方向矢印Dで示す如く上下方
向の位置を調整可能である。これにより1対の上方及び
下方ローラ38a及び38bの相互間の距離を中とじ用
の針10aから送り出されて来る印刷物の厚さに対応し
て変化させることが出来る。
【0049】第3の挟持ローラ対38の1対の上方及び
下方ローラ38a及び38bの夫々も相互に独立した2
つの駆動源38c,38dにより同時に同じ速度で正反
対の方向に回転駆動されるが、同時に同じ速度で正反対
の方向に回転駆動させることが出来る動力伝達機構を介
するのであれば共通の駆動源により回転駆動することも
出来る。また、1つの駆動源のみを使用して1対の上方
及び下方ローラ38a及び38bのいずれか一方にみが
回転駆動されるだけでも良い。
【0050】図2に示されているこの実施の形態では第
3の挟持ローラ対38の1対の上方及び下方ローラ38
a及び38bの夫々は2つの駆動源38c,38dによ
り、印刷物の移動方向Aにおける中とじ用の針10aの
移動速度よりも僅かに大きな周速度を有するよう正反対
の方向に回転駆動される。
【0051】なお印刷物の上記移動方向Aにおける中と
じ用の針10aから第3の挟持ローラ対38までの距離
は、上記移動方向Aにおける中とじされる印刷物の背の
長さよりも僅かに大きく設定されていて、このことによ
り第3の挟持ローラ対38の1対の上方及び下方ローラ
38a及び38bは、第2の挟持ローラ対36から送り
出されてきた中とじ済みの印刷物の背を背の中心線に沿
い挟持し、中とじ用の針10aとは無関係に中とじ済み
の印刷物を上記移動方向Aに送り出す。
【0052】上述した如く第3の挟持ローラ対38の1
対の上方及び下方ローラ38a及び38bの夫々は移動
方向Aにおける中とじ用の針10aの移動速度よりも僅
かに大きな周速度を有するよう正反対の方向に回転駆動
されているので、第3の挟持ローラ対38の1対の上方
及び下方ローラ38a及び38bにより背を挟持された
中とじ済みの印刷物はそれに続き中とじ用の針10aで
中とじ中の印刷物よりも僅かに大きな移動速度で上記移
動方向Aに移動される。
【0053】この結果として、第3の挟持ローラ対38
の1対の上方及び下方ローラ38a及び38bにより背
を挟持された中とじ済みの印刷物の後端とそれに続き中
とじ用の針10aで現在中とじ中の印刷物の先端との間
には、これら後端と先端とを連結していて空の縫い目を
形成している中とじ用の糸を緊張させた状態で所定の隙
間が設定される。上記所定の隙間において空の縫い目を
形成している中とじ用の糸が緊張されていることによ
り、第3の挟持ローラ対38の1対の上方及び下方ロー
ラ38a及び38bにより背を挟持された中とじ済みの
印刷物の背を中とじしている中とじ用の糸の縫い目が引
き締まり、この縫い目の強度と外観の美しさとが増大さ
れる。
【0054】そしてここにおいては、印刷物の移動方向
Aにおける中とじ用の針10aの移動速度、即ち第2の
挟持ローラ対36の1対の上方及び下方ローラ36a及
び36bの周速度、に対する第3の挟持ローラ対38の
1対の上方及び下方ローラ38a及び38bの周速度の
差を調整することにより、上記所定の隙間の距離や上記
所定の隙間において空の縫い目を形成している中とじ用
の糸に負荷される引っ張り力を調整することが出来る。
【0055】この実施の形態において中とじミシン装置
10は、上記移動方向Aにおいて中とじ用の針10aよ
りも下流側で第2の挟持ローラ対36と第3の挟持ロー
ラ対38との間に糸切り手段40をさらに含んでいる。
糸切り手段40は通常は第2の挟持ローラ対36と第3
の挟持ローラ対38との間で印刷物の背の中心線の移動
軌跡(図2において2点鎖線で示されている)から離脱
しているが、第3の挟持ローラ対38の1対の上方及び
下方ローラ38a及び38bにより背を挟持された中と
じ済みの印刷物の後端と第2の挟持ローラ対36の1対
の上方及び下方ローラ36a及び36bにより背を挟持
された現在中とじ中の印刷物の先端との間の上述した所
定の隙間が第2の挟持ローラ対36と第3の挟持ローラ
対38との間に位置した時に第2の挟持ローラ対36と
第3の挟持ローラ対38との間で印刷物の背の中心線の
移動軌跡(図2において2点鎖線で示されている)内に
突出する。この結果、上述した所定の隙間において空の
縫い目を形成していて緊張されている中とじ用の糸は、
糸切り手段40により極めて容易に確実に切断される。
しかも、糸切り手段40の摩耗も少なくなる。
【0056】第3の挟持ローラ対38の1対の上方及び
下方ローラ38a及び38bは、中とじ用の針10a及
び第2の挟持ローラ対36から送り出されてきた中とじ
済みの印刷物の背を背の中心線に沿い挟持することによ
り、図示しない中とじ用の糸による縫い目を均し、縫い
目の強度と外観とを向上させる。
【0057】この実施の形態において中とじミシン装置
10はさらに、上記移動方向Aにおいて第3の挟持ロー
ラ対38よりも下流側、即ち糸切り手段40よりも下流
側、に、糸切り手段40により切断された後に第3の挟
持ローラ対38から搬出されてくる中とじ済みの印刷物
の背の先端から上記下流側に延びている中とじ用糸の延
出部を上記下流側に向かせ延出させる中とじ用糸延出部
方向付け手段42を含んでいる。
【0058】中とじ用糸延出部方向付け手段42は、第
3の挟持ローラ対38から搬出されてくる中とじ済みの
印刷物の背の中心線の移動軌跡(図2において2点鎖線
で示されている)に向かうとともに上記移動方向Aにお
いて下流側にも向けられた例えば気体噴出手段によって
容易に構成することが出来る。
【0059】このような中とじ用糸延出部方向付け手段
42は、糸切り手段40により切断された後に第3の挟
持ローラ対38から搬出されてくる中とじ済みの印刷物
の背の先端から上記下流側に延びている中とじ用糸の延
出部が、印刷物が搬送される間に上記印刷物の内方に向
かい、または外方において折れ曲がることを効果的に防
止する。この結果として、図1に示す如く、中とじミシ
ン装置10の下流側に設置されている断裁手段22によ
り上記印刷物が背を除く例えば3辺を断裁される時に、
内方に向かい、または外方において折れ曲がった中とじ
用糸の延出部が断裁後に上記印刷物に付着して残り上記
印刷物の仕上がり品質を低下させてしまうことが防止出
来る。
【0060】図1に示す如くこの実施の形態において中
とじミシン装置10の下流側に位置する印刷物搬出手段
14は、中とじミシン装置10の上流側に位置する印刷
物供給手段12(図1参照)において中とじミシン装置
10に隣接した端部と同様に、図2に示す如く3角形状
の横断面を有し中とじミシン装置10の第3の挟持ロー
ラ対38に隣接した位置から上記移動方向Aにおいて下
流側に向かい延出した印刷物摺動案内部材14aを備え
ている。印刷物摺動案内部材14aの上面には、第3の
挟持ローラ対38から送り出されて来た中とじ済みの印
刷物が背を上方に向けた状態で中心線を印刷物摺動案内
部材14aの稜線に合致されて載置され、表紙供給及び
ホットメルト手段16に向かい摺動される。
【0061】印刷物摺動案内部材14aの上面にも、そ
の上での印刷物の摺動が滑らかに行われるよう摩擦抵抗
減少手段を設置することが好ましい。摩擦抵抗減少手段
は例えば上記上面に固定されたポリテトラフルオロエチ
レン(PTFE)製摩擦低減材料部材であることが出来
るし、上記上面から例えば空気の如き気体を噴出させる
ことにより構成することが出来る。
【0062】ここにおいても印刷物摺動案内部材14a
の上面の横断面の角度βは任意に設定することが出来、
印刷物摺動案内部材14aの上面上で印刷物を印刷物の
背の中心線が中とじミシン装置10の中とじ用の針10
aの上記搬送方向Aにおける移動方向に確実に沿うよう
移動させることが出来れば良い。
【0063】また、印刷物摺動案内部材14aの上面上
を摺動する印刷物が上記上面から比較的大きく浮上し上
記印刷物に含まれる複数の枚葉にまくれが生じたり上記
摺動が滑らかでなくなることを防止する為に、図2に示
す如く印刷物摺動案内部材14aの上面の少なくとも稜
線に接触する浮き上がり防止手段44を設置することが
出来る。このような浮き上がり防止手段44は周面に環
状に延出した凹所を有している上方ローラ44aである
ことが出来、さらに上方ローラ44aと組み合わされる
周面に環状に延出した突起を有している下方ローラ44
bを含んでいることが出来る。
【0064】この実施の形態において浮き上がり防止部
材44の上方ローラ44aは自由に回転自在であり、ま
た印刷物摺動案内部材14aの上面上を摺動する印刷物
の背の厚さに対応する出来るよう上下方向に移動自在に
支持されており、さらに付勢手段46により印刷物摺動
案内部材14aの上面の少なくとも稜線に向かい付勢さ
れている。従って浮き上がり防止部材44の上方ローラ
44aもまた、第3の挟持ローラ対38から送り出され
て来た中とじ済みの印刷物の背を背の中心線に沿い印刷
物摺動案内部材14aの上面の少なくとも稜線に向かい
下方ローラ44bに対して押圧することにより、図示し
ない中とじ用の糸による縫い目を均し、縫い目の強度と
外観とを向上させる。
【0065】この実施の形態では印刷物摺動案内部材1
4aの上面上における中とじ済みの印刷物の摺動は、浮
き上がり防止部材44の下方ローラ44bを回転駆動す
ることによっても実行出来るし、別の図示しない回転駆
動ローラ対により印刷物摺動案内部材14aの上面上の
中とじ済みの印刷物の背を中心線に沿い挟持し回転駆動
することによっても実行出来るし、印刷物摺動案内部材
14aの上面に沿い移動するよう構成された移動爪によ
っても実行することが出来る。
【0066】
【発明の効果】以上詳述した如く、この発明に従った中
とじミシン装置及びそれを具備した製本装置によれば、
従来の中とじミシン装置に比べて単位時間当たりに確実
に中とじすることが出来る印刷物の数を遥かに向上させ
ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の中とじミシン装置を具備した製本装
置の1つの実施の形態の全体の構成を概略的に示す図で
ある。
【図2】この発明の中とじミシン装置及びそれを具備し
た製本装置の1つの実施の形態の要部を拡大して概略的
に示す斜視図である。
【符号の説明】
10 中とじミシン装置 10a 中とじ用の針 10d 針冷却手段 12 印刷物供給手段 14 印刷物搬出手段 40 糸切り手段 42 中とじ用糸延出部方向付け手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 星 和彦 東京都板橋区小豆沢2丁目11番22号 凸版 製本株式会社内 (72)発明者 和田 英昭 島根県八束郡宍道町大字佐々布2207番地1 株式会社中島製作所内 (72)発明者 長田 義宏 島根県八束郡宍道町大字佐々布2207番地1 株式会社中島製作所内 (72)発明者 門脇 真次郎 島根県八束郡宍道町大字佐々布2207番地1 株式会社中島製作所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中とじ用の針が中とじされる印刷物の搬
    送方向に移動しながら上記印刷物に対して突入離脱され
    る、ことを特徴とする中とじミシン装置。
  2. 【請求項2】 上記印刷物から離脱された中とじ用の針
    を冷却する針冷却手段を備えたことを特徴とする請求項
    1に記載の中とじミシン装置。
  3. 【請求項3】 上記搬送方向において中とじ用の針より
    も下流側で現在中とじされている印刷物の先端とこの印
    刷物の直前で中とじされた中とじ済みの印刷物の後端と
    の間に延びる中とじ用糸を切断する為の糸切り手段が配
    置されているとともに、上記搬送方向において糸切り手
    段よりも下流側で糸切り手段により切断された後に印刷
    物の先端から延びている中とじ用糸の延出部を上記下流
    側に向かせ延出させる中とじ用糸延出部方向付け手段が
    配置されている、ことを特徴とする請求項1または請求
    項2に記載の中とじミシン装置。
  4. 【請求項4】 中とじミシン装置と;中とじミシン装置
    に中とじされる印刷物を供給する印刷物供給手段と;中
    とじミシン装置により中とじされた印刷物を中とじミシ
    ン装置から搬出する印刷物搬出手段と;を備えており、 中とじミシン装置は、中とじ用の針を中とじされる印刷
    物の搬送方向に移動しながら上記印刷物に対して突入離
    脱させる、 ことを特徴とする、中とじミシン装置を具備した製本装
    置。
  5. 【請求項5】 中とじミシン装置が、上記搬送方向にお
    いて中とじ用の針よりも下流側で現在中とじされている
    印刷物の先端とこの印刷物の直前で中とじされた中とじ
    済みの印刷物の後端との間に延びる中とじ用糸を切断す
    る為の糸切り手段を含んでいるとともに、上記搬送方向
    において糸切り手段よりも下流側で糸切り手段により切
    断された後に印刷物の先端から延びている中とじ用糸の
    延出部を上記下流側に向かせ延出させる中とじ用糸延出
    部方向付け手段を含んでいる、 ことを特徴とする請求項4に記載の、中とじミシン装置
    を具備した製本装置。
  6. 【請求項6】 中とじミシン装置が、印刷物から離脱さ
    れた中とじ用の針を冷却する針冷却手段を備えたことを
    特徴とする請求項4または請求項5に記載の、中とじミ
    シン装置を具備した製本装置。
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