JPH11109894A - フラットディスプレイとその製造方法 - Google Patents
フラットディスプレイとその製造方法Info
- Publication number
- JPH11109894A JPH11109894A JP26436597A JP26436597A JPH11109894A JP H11109894 A JPH11109894 A JP H11109894A JP 26436597 A JP26436597 A JP 26436597A JP 26436597 A JP26436597 A JP 26436597A JP H11109894 A JPH11109894 A JP H11109894A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- display
- glass
- flat display
- pixels
- phosphor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Liquid Crystal (AREA)
- Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
- Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】フラットディスプレイの薄形化、大画面化、高
画質化を同時に実現する。 【解決手段】このフラットディスプレイは、内面に複数
の蛍光体画素22aa〜22jjを形成した厚さほぼ1
mmの前面ガラス21を有するユニットディスプレイ1
を複数並設してなるものであって、各ユニットディスプ
レイ1の境界に最も近い蛍光体画素22aaなどを、前
面ガラス21の端からほぼ1mmの前面ガラス21の厚
みTとほぼ等距離の位置に形成した。
画質化を同時に実現する。 【解決手段】このフラットディスプレイは、内面に複数
の蛍光体画素22aa〜22jjを形成した厚さほぼ1
mmの前面ガラス21を有するユニットディスプレイ1
を複数並設してなるものであって、各ユニットディスプ
レイ1の境界に最も近い蛍光体画素22aaなどを、前
面ガラス21の端からほぼ1mmの前面ガラス21の厚
みTとほぼ等距離の位置に形成した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば複数の表示
エレメントを平面状に並べて繋ぎ合わせて大画面化する
フラットディスプレイとその製造方法に関する。
エレメントを平面状に並べて繋ぎ合わせて大画面化する
フラットディスプレイとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】大画面ディスプレイはこれまでも、CR
T方式、投射型方式、液晶方式など、さまざまな方式が
試みられている。例えばCRT方式の場合、受像管内の
1か所に設けた電子銃から電子ビームを表示面の蛍光体
に発射して電磁的に曲げながら高速にスキャン走査を行
う方式のため、一つの画面での大型化には限りがある。
強いて画面をより大型にするためには、複数個のCRT
をマトリックス状に配置して大画面サイズを構成するこ
とが行われているが、この場合、画面間の境界領域が大
きくなるため、とても一つの画面として用いるという訳
にはいかない。
T方式、投射型方式、液晶方式など、さまざまな方式が
試みられている。例えばCRT方式の場合、受像管内の
1か所に設けた電子銃から電子ビームを表示面の蛍光体
に発射して電磁的に曲げながら高速にスキャン走査を行
う方式のため、一つの画面での大型化には限りがある。
強いて画面をより大型にするためには、複数個のCRT
をマトリックス状に配置して大画面サイズを構成するこ
とが行われているが、この場合、画面間の境界領域が大
きくなるため、とても一つの画面として用いるという訳
にはいかない。
【0003】一方、投射型方式では大型ディスプレイの
実用化が行われているものの、映し出される画面の輝度
に問題があり、高画質という訳ではない。
実用化が行われているものの、映し出される画面の輝度
に問題があり、高画質という訳ではない。
【0004】また、液晶方式の場合も光源から発光させ
た光を液晶層を介して透過させるため、投射型方式と同
様に画面の明るさが十分得られない。
た光を液晶層を介して透過させるため、投射型方式と同
様に画面の明るさが十分得られない。
【0005】そこで、こうした欠点を解消する技術とし
て、受像管自体を多数組み込んだ大型のCRTが提案さ
れている(USP4,714,856 号)。
て、受像管自体を多数組み込んだ大型のCRTが提案さ
れている(USP4,714,856 号)。
【0006】そして、さらにこの技術を基に画面品質を
改善する試みが行われている(特開昭64-10553号公報、
特開平5-242826号公報など)。こうした技術の進歩によ
り、いわゆる大画面の平面ディスプレイ、つまりフラッ
トディスプレイが実現しつつある。
改善する試みが行われている(特開昭64-10553号公報、
特開平5-242826号公報など)。こうした技術の進歩によ
り、いわゆる大画面の平面ディスプレイ、つまりフラッ
トディスプレイが実現しつつある。
【0007】しかしながら、これらの技術の場合、ディ
スプレイ自体のサイズが平面を形成するガラス自体のサ
イズによって決まり、それ以上の大画面化が制約される
という欠点がある。
スプレイ自体のサイズが平面を形成するガラス自体のサ
イズによって決まり、それ以上の大画面化が制約される
という欠点がある。
【0008】また、上記CRT方式において、蛍光体を
発光させる手段としては従来の電子銃を用いているた
め、電子ビームをスキャン走査させるための空間(奥行
き)が必要となり、ディスプレイ自体の奥行き、つまり
厚みを薄くできないという制約があり、充分薄型のディ
スプレイを得るのは困難であった。
発光させる手段としては従来の電子銃を用いているた
め、電子ビームをスキャン走査させるための空間(奥行
き)が必要となり、ディスプレイ自体の奥行き、つまり
厚みを薄くできないという制約があり、充分薄型のディ
スプレイを得るのは困難であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の技
術では、上記さまざまな制約から、大型で薄型のフラッ
トディスプレイは、未だ高画質と呼べるだけ充分なもの
は実現できないという問題があった。
術では、上記さまざまな制約から、大型で薄型のフラッ
トディスプレイは、未だ高画質と呼べるだけ充分なもの
は実現できないという問題があった。
【0010】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、高画質化、大画面化、薄形化を同時に
実現することのできるフラットディスプレイとその製造
方法を提供することを目的としている。
なされたもので、高画質化、大画面化、薄形化を同時に
実現することのできるフラットディスプレイとその製造
方法を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、請求項1記載の発明のフラットディスプレイ
は、内面に発光画素を形成した透明表示板を有する表示
エレメントを複数並設してなるフラットディスプレイに
おいて、前記表示エレメント境界近傍の前記発光画素
を、前記透明表示板の厚みに応じた位置に形成したこと
を特徴としている。一般的なフラットディスプレイの製
造方法としては、まず、透明表示板の内面に発光画素を
形成し、発光画素を形成した透明表示板に、冷陰極を形
成したガラス基板を対向させて互いの側面にフリット材
を取り付けて筺体構造を形成し、この筺体内部の空気を
排気して高真空状態にして封止して表示エレメントを作
製し、作製した表示エレメントを複数マトリクス状に並
べて繋ぎ合わせて大画面のフラットディスプレイを形成
する。この請求項1、4記載の発明では、透明表示板に
表示エレメント境界近傍の発光画素を形成する際に、透
明表示板の厚みに応じて設定した距離だけ透明表示板の
端縁部から離間した位置に発光画素を形成するので、隣
り合う表示エレメントどうしの境界(基板接合面)に生
じる乱反射の影響が及ぶ範囲を限定(可変)することが
できる。
ために、請求項1記載の発明のフラットディスプレイ
は、内面に発光画素を形成した透明表示板を有する表示
エレメントを複数並設してなるフラットディスプレイに
おいて、前記表示エレメント境界近傍の前記発光画素
を、前記透明表示板の厚みに応じた位置に形成したこと
を特徴としている。一般的なフラットディスプレイの製
造方法としては、まず、透明表示板の内面に発光画素を
形成し、発光画素を形成した透明表示板に、冷陰極を形
成したガラス基板を対向させて互いの側面にフリット材
を取り付けて筺体構造を形成し、この筺体内部の空気を
排気して高真空状態にして封止して表示エレメントを作
製し、作製した表示エレメントを複数マトリクス状に並
べて繋ぎ合わせて大画面のフラットディスプレイを形成
する。この請求項1、4記載の発明では、透明表示板に
表示エレメント境界近傍の発光画素を形成する際に、透
明表示板の厚みに応じて設定した距離だけ透明表示板の
端縁部から離間した位置に発光画素を形成するので、隣
り合う表示エレメントどうしの境界(基板接合面)に生
じる乱反射の影響が及ぶ範囲を限定(可変)することが
できる。
【0012】例えば透明表示板の厚みTを1としたとき
に透明表示板の端縁部からT:1以上離れた位置に最端
部の発光画素を形成することにより、この発光画素から
発光された光が境界にかかる位置、つまり透明表示板に
対してほぼ45度の角度範囲以内でディスプレイを見れ
ば、表示エレメント境界に生じる光の散乱が見えなくな
り、継ぎ目の無い一枚の平面表示板、例えば平面ガラス
などと同等の性能を実現することができる。
に透明表示板の端縁部からT:1以上離れた位置に最端
部の発光画素を形成することにより、この発光画素から
発光された光が境界にかかる位置、つまり透明表示板に
対してほぼ45度の角度範囲以内でディスプレイを見れ
ば、表示エレメント境界に生じる光の散乱が見えなくな
り、継ぎ目の無い一枚の平面表示板、例えば平面ガラス
などと同等の性能を実現することができる。
【0013】上記透明表示板に発光画素を形成する上
で、好ましくは、各透明表示板上の画素の間隔をPと
し、画素幅をWとしたとき、画素の間隔Pは、厚みTを
倍して加えた長さより大きく(P>W+2T)、かつこ
れらの画素間隔Pを維持しつつ基板に形成する最も端の
画素を、エレメント境界の端から厚みΤとほぼ同じ距離
だけ内側の位置に形成することが良い。
で、好ましくは、各透明表示板上の画素の間隔をPと
し、画素幅をWとしたとき、画素の間隔Pは、厚みTを
倍して加えた長さより大きく(P>W+2T)、かつこ
れらの画素間隔Pを維持しつつ基板に形成する最も端の
画素を、エレメント境界の端から厚みΤとほぼ同じ距離
だけ内側の位置に形成することが良い。
【0014】請求項2記載の発明のフラットディスプレ
イは、請求項1記載のフラットディスプレイにおいて、
前記表示エレメントが、エレメント内部をほぼ真空状態
に保持し前記発光画素を電子的に発光させるフィールド
エミッション構造であることを特徴としている。この請
求項2記載の発明では、表示エレメントをフィールドエ
ミッション構造とすることにより、ディスプレイを薄型
化すると共にCRT方式のような輝度を実現でき、ディ
スプレイを高画質化することができる。
イは、請求項1記載のフラットディスプレイにおいて、
前記表示エレメントが、エレメント内部をほぼ真空状態
に保持し前記発光画素を電子的に発光させるフィールド
エミッション構造であることを特徴としている。この請
求項2記載の発明では、表示エレメントをフィールドエ
ミッション構造とすることにより、ディスプレイを薄型
化すると共にCRT方式のような輝度を実現でき、ディ
スプレイを高画質化することができる。
【0015】請求項3記載の発明のフラットディスプレ
イは、請求項1または2いずれか記載のフラットディス
プレイにおいて、前記透明表示板上に設けられ、前記発
光画素の発光色を時間的に分離する液晶カラーシャッタ
をさらに具備したことを特徴としている。この請求項3
記載の発明では、透明表示板の上に液晶カラーシャッタ
を備え、液晶カラーシャッタでカラー表示することによ
り、一つ一つの発光画素の面積を広くとれるので、画面
の明るさを、より向上することができる。
イは、請求項1または2いずれか記載のフラットディス
プレイにおいて、前記透明表示板上に設けられ、前記発
光画素の発光色を時間的に分離する液晶カラーシャッタ
をさらに具備したことを特徴としている。この請求項3
記載の発明では、透明表示板の上に液晶カラーシャッタ
を備え、液晶カラーシャッタでカラー表示することによ
り、一つ一つの発光画素の面積を広くとれるので、画面
の明るさを、より向上することができる。
【0016】請求項4記載の発明のフラットディスプレ
イ製造方法は、内面に発光画素を形成した透明表示板を
有する表示エレメントを複数並設してフラットディスプ
レイを製造するフラットディスプレイ製造方法におい
て、前記表示エレメント境界近傍の前記発光画素を、前
記透明表示板の厚みに応じた位置に形成することを特徴
としている。
イ製造方法は、内面に発光画素を形成した透明表示板を
有する表示エレメントを複数並設してフラットディスプ
レイを製造するフラットディスプレイ製造方法におい
て、前記表示エレメント境界近傍の前記発光画素を、前
記透明表示板の厚みに応じた位置に形成することを特徴
としている。
【0017】上記各発明により、フラットディスプレイ
の薄形化、大画面化、高画質化を同時に実現することが
できる。
の薄形化、大画面化、高画質化を同時に実現することが
できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。図1は本発明に係る第1の
実施形態のフラットディスプレイの全体図、図2は図1
のフラットディスプレイを構成するFEEモジュールの
中の一つのFEE、つまりユニットディスプレイを示す
平面図、図3は図2のユニットディスプレイの断面図、
図4は図2のユニットディスプレイ内部の詳細構造、図
5は図3のユニットディスプレイの部分拡大図である。
を参照して詳細に説明する。図1は本発明に係る第1の
実施形態のフラットディスプレイの全体図、図2は図1
のフラットディスプレイを構成するFEEモジュールの
中の一つのFEE、つまりユニットディスプレイを示す
平面図、図3は図2のユニットディスプレイの断面図、
図4は図2のユニットディスプレイ内部の詳細構造、図
5は図3のユニットディスプレイの部分拡大図である。
【0019】図1に示すように、この第1の実施形態の
フラットディスプレイは、フィールドエミッションエレ
メント(以下FEEと称す)を一つの表示エレメント
(ユニット)とするユニットディスプレイ1を縦横、例
えば8×8などに並べて一つのFEEモジュール2を構
成し、そのFEEモジュール2を縦に48個、横に64
個並べて繋ぎ合わせて、対角が約200インチのVGΑ
対応の平面ディスプレイとしたものである。このフラッ
トディスプレイの厚みは、高々100mm以内であり、薄
型で一枚板ガラスと同等の高画質な映像を表示可能であ
る。
フラットディスプレイは、フィールドエミッションエレ
メント(以下FEEと称す)を一つの表示エレメント
(ユニット)とするユニットディスプレイ1を縦横、例
えば8×8などに並べて一つのFEEモジュール2を構
成し、そのFEEモジュール2を縦に48個、横に64
個並べて繋ぎ合わせて、対角が約200インチのVGΑ
対応の平面ディスプレイとしたものである。このフラッ
トディスプレイの厚みは、高々100mm以内であり、薄
型で一枚板ガラスと同等の高画質な映像を表示可能であ
る。
【0020】一つのユニットディスプレイ1は、図2、
図3に示すように、基部20の上面に設けられた後部ガ
ラス板26と、この後部ガラス板26に上面に形成され
たフィールドエミッションアレイ24(以下FEA24
と称す)と、後部ガラス板26と分散配置したガラス円
柱23を介して対向配置された前面ガラス21と、この
前面ガラス21の内面に形成された複数の蛍光体画素2
2aa、22jjと、前面ガラス21と後部ガラス板2
6との間の側面を封止する側壁枠27と、前面ガラス2
1、後部ガラス板26および側壁枠27により形成され
るユニットの内部を真空引きするための排気チューブ2
5とから構成されている。このユニットディスプレイ1
は、排気チューブ25から真空引きし、その後、フリッ
ト材を利用して側壁枠27のシール処理を施すことによ
りユニット内部を高真空に保持している。
図3に示すように、基部20の上面に設けられた後部ガ
ラス板26と、この後部ガラス板26に上面に形成され
たフィールドエミッションアレイ24(以下FEA24
と称す)と、後部ガラス板26と分散配置したガラス円
柱23を介して対向配置された前面ガラス21と、この
前面ガラス21の内面に形成された複数の蛍光体画素2
2aa、22jjと、前面ガラス21と後部ガラス板2
6との間の側面を封止する側壁枠27と、前面ガラス2
1、後部ガラス板26および側壁枠27により形成され
るユニットの内部を真空引きするための排気チューブ2
5とから構成されている。このユニットディスプレイ1
は、排気チューブ25から真空引きし、その後、フリッ
ト材を利用して側壁枠27のシール処理を施すことによ
りユニット内部を高真空に保持している。
【0021】すなわち、このユニットディスプレイ1
は、表面が平坦な前面ガラス21の内面に発光画素とし
てのほぼ方形状の複数の蛍光体画素22aa〜22jj
を縦横、例えば10×10などにマトリクス状に配置し
て形成した比較的小型のものである。
は、表面が平坦な前面ガラス21の内面に発光画素とし
てのほぼ方形状の複数の蛍光体画素22aa〜22jj
を縦横、例えば10×10などにマトリクス状に配置し
て形成した比較的小型のものである。
【0022】図4に示すように、このユニットディスプ
レイ1の後部ガラス板26の上には、陰極41が形成さ
れている。この陰極41の上には抵抗膜42を介して複
数のSpindt型冷陰極43が形成されている。各Spindt型
冷陰極43を囲んだ段部の上にはゲート44が形成され
ている。
レイ1の後部ガラス板26の上には、陰極41が形成さ
れている。この陰極41の上には抵抗膜42を介して複
数のSpindt型冷陰極43が形成されている。各Spindt型
冷陰極43を囲んだ段部の上にはゲート44が形成され
ている。
【0023】一方、前面ガラス21には、その内面の1
つの蛍光体画素22aa、22ab…22jjとして、
縦に並んだ3つの陽極(透明画素電極)45r、45
g、45bが形成されている。各陽極(透明画素電極)
45r、45g、45bの上には、各色の蛍光体が塗布
されている。例えば陽極(透明画素電極)45rにはレ
ッド(R)の蛍光体46r,グリーン(G)の蛍光体4
6g,ブルー(B)の蛍光体46bが塗布されている。
つの蛍光体画素22aa、22ab…22jjとして、
縦に並んだ3つの陽極(透明画素電極)45r、45
g、45bが形成されている。各陽極(透明画素電極)
45r、45g、45bの上には、各色の蛍光体が塗布
されている。例えば陽極(透明画素電極)45rにはレ
ッド(R)の蛍光体46r,グリーン(G)の蛍光体4
6g,ブルー(B)の蛍光体46bが塗布されている。
【0024】図5に示すように、各蛍光体画素間の間
隔、例えば蛍光体画素22aiと蛍光体画素22ajと
の画素間隔やユニット間の蛍光体画素22ajと蛍光体
画素22aaとの画素間隔Pは、少なくとも近接した
R,G,Bの各蛍光体46r、46g、46bの合計の
幅(画素幅)Wと前面ガラス21の厚みTを倍した長さ
(2T)とを加えた長さ(2T+W)よりも広く(W>
2T+W)、かつ各前面ガラス21の周縁部の蛍光体画
素22aa、22ab、22ba、22ajなどは、各
エレメント境界(ユニット境界)からガラス厚Τの長さ
だけ自身の端部が各エレメント境界(ユニット境界)か
ら離れるように形成されている。言い換えると、蛍光体
画素22aa、22ab、22ba、22ajなどは、
各エレメント境界(ユニット境界)からガラス厚Τの長
さよりも自身の端部が内側になるように形成されてい
る。
隔、例えば蛍光体画素22aiと蛍光体画素22ajと
の画素間隔やユニット間の蛍光体画素22ajと蛍光体
画素22aaとの画素間隔Pは、少なくとも近接した
R,G,Bの各蛍光体46r、46g、46bの合計の
幅(画素幅)Wと前面ガラス21の厚みTを倍した長さ
(2T)とを加えた長さ(2T+W)よりも広く(W>
2T+W)、かつ各前面ガラス21の周縁部の蛍光体画
素22aa、22ab、22ba、22ajなどは、各
エレメント境界(ユニット境界)からガラス厚Τの長さ
だけ自身の端部が各エレメント境界(ユニット境界)か
ら離れるように形成されている。言い換えると、蛍光体
画素22aa、22ab、22ba、22ajなどは、
各エレメント境界(ユニット境界)からガラス厚Τの長
さよりも自身の端部が内側になるように形成されてい
る。
【0025】この第1の実施形態のフラットディスプレ
イは、上記ユニットディスプレイ1を複数マトリックス
状に配置して大型のフラットディスプレイとしたもので
ある。 こうした構成の大型のフラットディスプレイで
は、蛍光体画素22aa〜22jjより発光された光
は、図5に示した如く前面ガラス21内で前方からほぼ
45度程度までは、隣り合うガラスとの境界面で散乱す
ることなく光が放出される。 例えば図6に示すよう
に、対角200インチにも及ぶフラットディスプレイ
(図1のもの)60を会議室61内の壁62の前方に設
置する場合、フラットディスプレイ60が壁62のほぼ
全面を隠す形で設置されるようになる。
イは、上記ユニットディスプレイ1を複数マトリックス
状に配置して大型のフラットディスプレイとしたもので
ある。 こうした構成の大型のフラットディスプレイで
は、蛍光体画素22aa〜22jjより発光された光
は、図5に示した如く前面ガラス21内で前方からほぼ
45度程度までは、隣り合うガラスとの境界面で散乱す
ることなく光が放出される。 例えば図6に示すよう
に、対角200インチにも及ぶフラットディスプレイ
(図1のもの)60を会議室61内の壁62の前方に設
置する場合、フラットディスプレイ60が壁62のほぼ
全面を隠す形で設置されるようになる。
【0026】この場合、会議室61において会議参加者
がフラットディスプレイ60の表示画面を見る限り、フ
ラットディスプレイ60の前方の少なくとも左右ほぼ4
5度の範囲では、繋ぎ合わせによる影響を無視でき、−
枚ガラスと同等の表示性能が維持できることが確認され
た。
がフラットディスプレイ60の表示画面を見る限り、フ
ラットディスプレイ60の前方の少なくとも左右ほぼ4
5度の範囲では、繋ぎ合わせによる影響を無視でき、−
枚ガラスと同等の表示性能が維持できることが確認され
た。
【0027】通常、会議室などで用いられる大型ディス
プレイは、壁のほぼ全面にわたって設置される場合が多
いことと、会議室内の会議参加者がディスプレイから比
較的離れた位置からディスプレイを見る場合が多いこと
を考慮すると、本願発明のフラットディスプレイ60の
如く左右45度程度の視野角があれば、会議参加者が前
面ガラス21の継ぎ目を感じることなく、実用上はまっ
たく問題なく優れた画質の大型のフラットディスプレイ
として利用できる。
プレイは、壁のほぼ全面にわたって設置される場合が多
いことと、会議室内の会議参加者がディスプレイから比
較的離れた位置からディスプレイを見る場合が多いこと
を考慮すると、本願発明のフラットディスプレイ60の
如く左右45度程度の視野角があれば、会議参加者が前
面ガラス21の継ぎ目を感じることなく、実用上はまっ
たく問題なく優れた画質の大型のフラットディスプレイ
として利用できる。
【0028】以下、この第1の実施形態のフラットディ
スプレイの具体的な製造方法について説明する。
スプレイの具体的な製造方法について説明する。
【0029】この第1の実施形態のフラットディスプレ
イの場合、透明表示板としての前面ガラス21は、約6
3.5mm口で厚みTが約1mmのものを使用している。前
面ガラス21に形成した1つの蛍光体画素22aa〜2
2jjの大きさは約4.35mm口である。そのうち、最
端部の蛍光体画素22aa、22ab、22ba、22
ajなどは、その外側の端が前面ガラス21の端から約
1mmの位置になるように形成した。画素間隔Pは約6.
35mmとしている。
イの場合、透明表示板としての前面ガラス21は、約6
3.5mm口で厚みTが約1mmのものを使用している。前
面ガラス21に形成した1つの蛍光体画素22aa〜2
2jjの大きさは約4.35mm口である。そのうち、最
端部の蛍光体画素22aa、22ab、22ba、22
ajなどは、その外側の端が前面ガラス21の端から約
1mmの位置になるように形成した。画素間隔Pは約6.
35mmとしている。
【0030】こうした条件によって前面ガラス21内に
縦・横10個づつの蛍光体画素22aa〜22jjを形
成した。なお各蛍光体画素22aa〜22jjは縦に3
分割し、R,G,Bの各色の蛍光体46r,46g,4
6bを個々に塗布した。
縦・横10個づつの蛍光体画素22aa〜22jjを形
成した。なお各蛍光体画素22aa〜22jjは縦に3
分割し、R,G,Bの各色の蛍光体46r,46g,4
6bを個々に塗布した。
【0031】このようにして得られた全面ガラス21に
側壁27をガラスで形成した。ここで側壁27を形成し
たガラスは、例えば長さ約63.5mm,幅約5mm,厚み
約0.65mmなどのフリットガラスである。この後に約
1mmφ,長さ約3mmのガラスの円柱23をスペーサとし
て適宜画素間に配置し、フィールドエミッションアレイ
(FEA)24を形成した。
側壁27をガラスで形成した。ここで側壁27を形成し
たガラスは、例えば長さ約63.5mm,幅約5mm,厚み
約0.65mmなどのフリットガラスである。この後に約
1mmφ,長さ約3mmのガラスの円柱23をスペーサとし
て適宜画素間に配置し、フィールドエミッションアレイ
(FEA)24を形成した。
【0032】このFEA24に、排気チューブ25付き
ガラス基板26を後部に配してフリットガラスでシール
を行って容器(ユニット)を形成し、この後に容器内部
の排気を行って容器内を高真空に維持してFEE、つま
りユニットディスプレイ1を得た。FEA24の各Spin
dt型冷陰極43(エミッタ群)は、直上のR,G,Bの
各蛍光体46r、46g、46bを、放出した電子が照
射するべく位置決めされており、各エミッタ群はマトリ
ックス駆動により個別に各色の蛍光体画素22aa〜2
2jjを照射する。この結果、各蛍光体画素22aa〜
22jj毎に所望の色で発光するようになり、高画質の
色画像を表示できる。
ガラス基板26を後部に配してフリットガラスでシール
を行って容器(ユニット)を形成し、この後に容器内部
の排気を行って容器内を高真空に維持してFEE、つま
りユニットディスプレイ1を得た。FEA24の各Spin
dt型冷陰極43(エミッタ群)は、直上のR,G,Bの
各蛍光体46r、46g、46bを、放出した電子が照
射するべく位置決めされており、各エミッタ群はマトリ
ックス駆動により個別に各色の蛍光体画素22aa〜2
2jjを照射する。この結果、各蛍光体画素22aa〜
22jj毎に所望の色で発光するようになり、高画質の
色画像を表示できる。
【0033】そして、最後に、このような性能を有する
ユニットディスプレイ1を多数、例えば縦に48個、横
に64個平面状に並べて繋ぎ合わせることで大面積の色
画像を表示するフラットディスプレイ60が得られる。
このフラットディスプレイ60の厚みは、高々100mm
以内であり、薄型で一枚板ガラスと同等の高画質な、平
板、大型のフラットディスプレイが実現できた。
ユニットディスプレイ1を多数、例えば縦に48個、横
に64個平面状に並べて繋ぎ合わせることで大面積の色
画像を表示するフラットディスプレイ60が得られる。
このフラットディスプレイ60の厚みは、高々100mm
以内であり、薄型で一枚板ガラスと同等の高画質な、平
板、大型のフラットディスプレイが実現できた。
【0034】このフラットディスプレイ60の正面から
約45度以内のエリアでは、ユニット間の境界のガラス
の継ぎ目による光の乱反射は全くなく一枚ガラスからの
発光とまったく同等の画質を得ることができた。
約45度以内のエリアでは、ユニット間の境界のガラス
の継ぎ目による光の乱反射は全くなく一枚ガラスからの
発光とまったく同等の画質を得ることができた。
【0035】このようにこの第1の実施形態のフラット
ディスプレイによれば、平板型のユニットデイスプレイ
1を複数平面状に並設して大画面化を行う際に、ユニッ
トデイスプレイ1どうしの境界から前面ガラス21の厚
みTとほぼ同等の距離だけ内側の位置に周縁部の蛍光体
画素22aa、22ab、22ba、22ajなどを形
成したことで、継ぎ目の無い一枚ガラスを用いた場合と
同等の高画質化を図ることができる。
ディスプレイによれば、平板型のユニットデイスプレイ
1を複数平面状に並設して大画面化を行う際に、ユニッ
トデイスプレイ1どうしの境界から前面ガラス21の厚
みTとほぼ同等の距離だけ内側の位置に周縁部の蛍光体
画素22aa、22ab、22ba、22ajなどを形
成したことで、継ぎ目の無い一枚ガラスを用いた場合と
同等の高画質化を図ることができる。
【0036】また、各ユニットディスプレイ1の発光画
素の発光構造をフィールドエミッション構造としたの
で、大画面のディスプレイを薄型、高輝度、高精細に構
成でき、薄型で高画質な大画面フラットディスプレイを
提供することができる。
素の発光構造をフィールドエミッション構造としたの
で、大画面のディスプレイを薄型、高輝度、高精細に構
成でき、薄型で高画質な大画面フラットディスプレイを
提供することができる。
【0037】さらに、この第1の実施形態のR、G、B
塗り分け方式では、電子線が他の色を照射しないように
一定間隔をおいて蛍光体を塗り分けているので、発光面
積を、より狭くできる。
塗り分け方式では、電子線が他の色を照射しないように
一定間隔をおいて蛍光体を塗り分けているので、発光面
積を、より狭くできる。
【0038】この結果、フラットディスプレイの薄形
化、大画面化、高画質化を同時に実現することができ
る。
化、大画面化、高画質化を同時に実現することができ
る。
【0039】次に、図7〜図9を参照して本発明の第2
の実施形態のフラットディスプレイについて説明する。
図7はこの第2の実施形態のフラットディスプレイの上
面図、図8は図7のフラットディスプレイの断面図、図
9は図7の断面図の部分拡大図である。この場合もユニ
ットディスプレイ1には、フィールドエミッションアレ
イ(FEA)を使用している。
の実施形態のフラットディスプレイについて説明する。
図7はこの第2の実施形態のフラットディスプレイの上
面図、図8は図7のフラットディスプレイの断面図、図
9は図7の断面図の部分拡大図である。この場合もユニ
ットディスプレイ1には、フィールドエミッションアレ
イ(FEA)を使用している。
【0040】この第2の実施形態のフラットディスプレ
イの場合、図7に示すように、前面ガラス71の内面に
は、複数の蛍光体画素72aa〜72jjがマトリクス
状に形成されている。各蛍光体画素72aa〜72jj
は、陽極電極とこの陽極電極上にR,G,Bの各色が混
合して塗布された蛍光体とからなる。
イの場合、図7に示すように、前面ガラス71の内面に
は、複数の蛍光体画素72aa〜72jjがマトリクス
状に形成されている。各蛍光体画素72aa〜72jj
は、陽極電極とこの陽極電極上にR,G,Bの各色が混
合して塗布された蛍光体とからなる。
【0041】一つのユニットディスプレイ1は、図8に
示すように、基部70の上面に設けられた後部ガラス板
76と、この後部ガラス板76に上面に形成されたフィ
ールドエミッションアレイ74(以下FEA74と称
す)と、後部ガラス板76と分散配置したガラス円柱7
3を介して対向配置された前面ガラス71と、この前面
ガラス71の内面に形成された複数の蛍光体画素72a
a、72jjと、前面ガラス71と後部ガラス板76と
の間の側面を封止する側壁枠77と、前面ガラス71、
後部ガラス板76および側壁枠77により形成されるユ
ニットの内部を真空引きするための排気チューブ75
と、前面ガラス71の上に配設された液晶カラーシャッ
タ78とから構成されている。このユニットディスプレ
イ1は、排気チューブ75から真空引きし、その後、フ
リット材を利用して側壁枠77のシール処理を施すこと
によりユニット内部を高真空に保持している。
示すように、基部70の上面に設けられた後部ガラス板
76と、この後部ガラス板76に上面に形成されたフィ
ールドエミッションアレイ74(以下FEA74と称
す)と、後部ガラス板76と分散配置したガラス円柱7
3を介して対向配置された前面ガラス71と、この前面
ガラス71の内面に形成された複数の蛍光体画素72a
a、72jjと、前面ガラス71と後部ガラス板76と
の間の側面を封止する側壁枠77と、前面ガラス71、
後部ガラス板76および側壁枠77により形成されるユ
ニットの内部を真空引きするための排気チューブ75
と、前面ガラス71の上に配設された液晶カラーシャッ
タ78とから構成されている。このユニットディスプレ
イ1は、排気チューブ75から真空引きし、その後、フ
リット材を利用して側壁枠77のシール処理を施すこと
によりユニット内部を高真空に保持している。
【0042】各蛍光体画素の間隔、例えば蛍光体画素7
2aiと蛍光体画素72ajとの画素間隔やユニット間
の蛍光体画素72ajと蛍光体画素72aaとの画素間
隔Pなどは、上記第1実施形態のものと同様であり(図
5参照)、少なくとも自身の幅(画素幅)Wと前面ガラ
ス71の厚みTを倍した長さ(2T)とを加えた長さ
(2T+W)よりも広く(W>2T+W)、かつ各前面
ガラス71の周縁部の蛍光体画素72aa、72ab、
72ba、72ajなどは、各エレメント境界(ユニッ
ト境界)からガラス厚Τの長さだけ自身の端部が各エレ
メント境界(ユニット境界)から離れるように形成され
ている。言い換えると、蛍光体画素72aa、72a
b、72ba、72ajなどは、各エレメント境界(ユ
ニット境界)からガラス厚Τの長さよりも自身の端部が
内側になるように形成されている。
2aiと蛍光体画素72ajとの画素間隔やユニット間
の蛍光体画素72ajと蛍光体画素72aaとの画素間
隔Pなどは、上記第1実施形態のものと同様であり(図
5参照)、少なくとも自身の幅(画素幅)Wと前面ガラ
ス71の厚みTを倍した長さ(2T)とを加えた長さ
(2T+W)よりも広く(W>2T+W)、かつ各前面
ガラス71の周縁部の蛍光体画素72aa、72ab、
72ba、72ajなどは、各エレメント境界(ユニッ
ト境界)からガラス厚Τの長さだけ自身の端部が各エレ
メント境界(ユニット境界)から離れるように形成され
ている。言い換えると、蛍光体画素72aa、72a
b、72ba、72ajなどは、各エレメント境界(ユ
ニット境界)からガラス厚Τの長さよりも自身の端部が
内側になるように形成されている。
【0043】この第2の実施形態の場合、上記第1実施
形態と異なる構成として、各蛍光体画素72aa〜72
jjにR、G、B混合色の蛍光体が塗布されており、そ
れぞれから発光された光を前面ガラス71の上に設けた
液晶カラーシャッタ78で時間的に色分離する。
形態と異なる構成として、各蛍光体画素72aa〜72
jjにR、G、B混合色の蛍光体が塗布されており、そ
れぞれから発光された光を前面ガラス71の上に設けた
液晶カラーシャッタ78で時間的に色分離する。
【0044】ここで、図9を参照して液晶カラーシャッ
タ78の一例について説明する。
タ78の一例について説明する。
【0045】図9に示すように、この液晶カラーシャッ
タ78は、重ねて配置されたR、G、Bそれぞれの色に
対するカラーダイクロイック偏光フィルタ91、92、
93と、各カラーダイクロイック偏光フィルタ91、9
2、93の間に介挿された2枚の液晶セル94、95と
から構成されている。この液晶カラーシャッタ78に上
記蛍光体画素72aa〜72jjから発光されたR、
G、B三色の混合色である白色光が入射されたとき、各
液晶セル94、95に電圧を印加制御することにより、
R、G、B各色の表示が行える。液晶セル94、95と
しては、TN液晶をπツイスト配向させたπセルの他、
強誘電性液晶、反強誘電性液晶なども使用できる。 つ
まり、この構成の場合、各蛍光体画素72aa、72a
b…72jjから発光された光が前面ガラス71を介し
て液晶カラーシャッタ78に入射され、液晶カラーシャ
ッタ78によって時間的に色分離されて所望の色の光が
得られる。
タ78は、重ねて配置されたR、G、Bそれぞれの色に
対するカラーダイクロイック偏光フィルタ91、92、
93と、各カラーダイクロイック偏光フィルタ91、9
2、93の間に介挿された2枚の液晶セル94、95と
から構成されている。この液晶カラーシャッタ78に上
記蛍光体画素72aa〜72jjから発光されたR、
G、B三色の混合色である白色光が入射されたとき、各
液晶セル94、95に電圧を印加制御することにより、
R、G、B各色の表示が行える。液晶セル94、95と
しては、TN液晶をπツイスト配向させたπセルの他、
強誘電性液晶、反強誘電性液晶なども使用できる。 つ
まり、この構成の場合、各蛍光体画素72aa、72a
b…72jjから発光された光が前面ガラス71を介し
て液晶カラーシャッタ78に入射され、液晶カラーシャ
ッタ78によって時間的に色分離されて所望の色の光が
得られる。
【0046】この他、画素を発光させる手段としては、
画素に蛍光体を塗布しておき、例えば電子線あるいは紫
外線などを照射して発光させることやEL・LEDなど
を用いることも考えられる。
画素に蛍光体を塗布しておき、例えば電子線あるいは紫
外線などを照射して発光させることやEL・LEDなど
を用いることも考えられる。
【0047】ここで、この第2の実施形態のフラットデ
ィスプレイの具体的な製造方法について説明する。
ィスプレイの具体的な製造方法について説明する。
【0048】この第2の実施形態の場合、上記第1の実
施形態と同様に前面ガラス71は約63.5mm口とし、
その厚みは約1mmとした。1つの蛍光体画素72aa〜
72jjの大きさは、約4.35mm口とし、その中で端
部の蛍光体画素72aa、72ab、72ba、72j
jなどは、その外側の端が前面ガラス71の端から約1
mm以上離れた位置に形成した。画素間隔Pは約6.35
mmとし、かくして前面ガラス71の内面に縦・横10個
づつの蛍光体画素72aa〜72jjを形成した。なお
各蛍光体画素72aa〜72jjはR,G,Bの蛍光体
を混合したもので形成した。
施形態と同様に前面ガラス71は約63.5mm口とし、
その厚みは約1mmとした。1つの蛍光体画素72aa〜
72jjの大きさは、約4.35mm口とし、その中で端
部の蛍光体画素72aa、72ab、72ba、72j
jなどは、その外側の端が前面ガラス71の端から約1
mm以上離れた位置に形成した。画素間隔Pは約6.35
mmとし、かくして前面ガラス71の内面に縦・横10個
づつの蛍光体画素72aa〜72jjを形成した。なお
各蛍光体画素72aa〜72jjはR,G,Bの蛍光体
を混合したもので形成した。
【0049】このようにして得られた前面ガラス71に
側壁77をガラスで形成した。側壁77のガラスは、長
さ約63.5mm,幅約5mm,厚み約0.65mmとし、フ
リットガラスで封止した。この後に約1mmφ,長さ約3
mmのガラスの円柱73をスペーサとして適宜画素間に配
置しFEΑ(フィールドエミッションアレイ)74を形
成した排気チューブ75付きガラス基板76を後部に配
してフリットガラスでシ−ルを行い容器(ユニット)を
形成し、この後に排気チューブ75から排気を行って容
器内を高真空にして排気チューブ75を封止し、最後に
光の色分離のための液晶カラ−シャッタ78を前面ガラ
ス71の前面に配設してユニットディスプレイを製作し
た。
側壁77をガラスで形成した。側壁77のガラスは、長
さ約63.5mm,幅約5mm,厚み約0.65mmとし、フ
リットガラスで封止した。この後に約1mmφ,長さ約3
mmのガラスの円柱73をスペーサとして適宜画素間に配
置しFEΑ(フィールドエミッションアレイ)74を形
成した排気チューブ75付きガラス基板76を後部に配
してフリットガラスでシ−ルを行い容器(ユニット)を
形成し、この後に排気チューブ75から排気を行って容
器内を高真空にして排気チューブ75を封止し、最後に
光の色分離のための液晶カラ−シャッタ78を前面ガラ
ス71の前面に配設してユニットディスプレイを製作し
た。
【0050】FEA74の各エミッタ群は、放出した電
子が直上に形成している蛍光体画素72aa〜72jj
を照射するべく位置決めされており、各エミッタ群はマ
トリックス駆動により個別に各蛍光体画素72aa〜7
2jjを照射する。電子の照射により各蛍光体画素72
aa〜72jjで発光したR,G,Βの混合光は、液晶
カラーシャッタ78に入射し、液晶カラーシャッタ78
内を通過する際に時間的に色分離される。このときに各
色の輝度を変えることで所望の色の光が得られる。この
結果、各蛍光体画素72aa〜72jj毎に所望の色が
発光されて色画像を表示できる。
子が直上に形成している蛍光体画素72aa〜72jj
を照射するべく位置決めされており、各エミッタ群はマ
トリックス駆動により個別に各蛍光体画素72aa〜7
2jjを照射する。電子の照射により各蛍光体画素72
aa〜72jjで発光したR,G,Βの混合光は、液晶
カラーシャッタ78に入射し、液晶カラーシャッタ78
内を通過する際に時間的に色分離される。このときに各
色の輝度を変えることで所望の色の光が得られる。この
結果、各蛍光体画素72aa〜72jj毎に所望の色が
発光されて色画像を表示できる。
【0051】こうした性能を有するユニットディスプレ
イを平面状に多数接して配置して大面積の色画像を得た
がディスプレイの正面から約45度以内のエリアでは継
ぎ目による光の乱反射は全くなく一枚ガラスからの発光
と全く同等の画質が得られた。 なお、このユニットデ
ィスプレイを縦に48個横に64個並べて繋ぎ合わせる
と、画面対角が約200インチ程度のVGA対応のフラ
ットディスプレイが得られる。このフラットディスプレ
イの厚みは高々100mm以内であり、薄型で一枚板ガラ
スと同等の高画質の大型のフラットディスプレイが実現
できた。
イを平面状に多数接して配置して大面積の色画像を得た
がディスプレイの正面から約45度以内のエリアでは継
ぎ目による光の乱反射は全くなく一枚ガラスからの発光
と全く同等の画質が得られた。 なお、このユニットデ
ィスプレイを縦に48個横に64個並べて繋ぎ合わせる
と、画面対角が約200インチ程度のVGA対応のフラ
ットディスプレイが得られる。このフラットディスプレ
イの厚みは高々100mm以内であり、薄型で一枚板ガラ
スと同等の高画質の大型のフラットディスプレイが実現
できた。
【0052】このようにこの第2の実施形態のフラット
ディスプレイによれば、内面に蛍光体画素72aa〜7
2jjを形成した前面ガラス71を有するユニットディ
スプレイ1を複数並設する上で、ユニットディスプレイ
1にフィールドエミッションエレメント(FEE)を用
いたので、大画面のディスプレイを薄型、高輝度、高精
細に実現することができる。
ディスプレイによれば、内面に蛍光体画素72aa〜7
2jjを形成した前面ガラス71を有するユニットディ
スプレイ1を複数並設する上で、ユニットディスプレイ
1にフィールドエミッションエレメント(FEE)を用
いたので、大画面のディスプレイを薄型、高輝度、高精
細に実現することができる。
【0053】また、前面ガラス71に蛍光体画素72a
a〜72jjを形成する際に、前面ガラス71の端から
前面ガラス71の厚みTの距離だけ内側の位置に周端部
の蛍光体画素72aa、72ab、72ba、72aj
などを形成したので、周端部の蛍光体画素72aa、7
2ab、72ba、72ajなどから発光された光が個
々のユニットディスプレイ1の境界で乱反射しても、そ
の光がディスプレイ前面からほぼ45度以内の範囲では
見えなくなり、この範囲でディスプレイを見る限り、画
面対角がほぼ200インチの大画面フラットディスプレ
イを、継ぎ目の無い一枚のガラス板を用いた場合と同等
の高画質で実現することができる。
a〜72jjを形成する際に、前面ガラス71の端から
前面ガラス71の厚みTの距離だけ内側の位置に周端部
の蛍光体画素72aa、72ab、72ba、72aj
などを形成したので、周端部の蛍光体画素72aa、7
2ab、72ba、72ajなどから発光された光が個
々のユニットディスプレイ1の境界で乱反射しても、そ
の光がディスプレイ前面からほぼ45度以内の範囲では
見えなくなり、この範囲でディスプレイを見る限り、画
面対角がほぼ200インチの大画面フラットディスプレ
イを、継ぎ目の無い一枚のガラス板を用いた場合と同等
の高画質で実現することができる。
【0054】さらに、この第2の実施形態では、液晶カ
ラーシャッタ78を用いる方式としたことにより一つ一
つの蛍光体画素の面積を広くとれるので、画面の明るさ
を、より向上することができる。
ラーシャッタ78を用いる方式としたことにより一つ一
つの蛍光体画素の面積を広くとれるので、画面の明るさ
を、より向上することができる。
【0055】この結果、フラットディスプレイの薄形
化、大画面化、高画質化を同時に実現する。
化、大画面化、高画質化を同時に実現する。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、透
明表示板の内面のエレメント境界付近の発光画素を、透
明表示板の厚みに応じた位置に形成することで、表示エ
レメントの境界で生じる乱反射の影響が及ぶ範囲を限定
(可変)できるので、その範囲に視線が来ないようディ
スプレイをセッティングすることで、大画面化したフラ
ットディスプレイを継ぎ目のない一枚ガラスの場合と同
等の高画質を得ることができる。
明表示板の内面のエレメント境界付近の発光画素を、透
明表示板の厚みに応じた位置に形成することで、表示エ
レメントの境界で生じる乱反射の影響が及ぶ範囲を限定
(可変)できるので、その範囲に視線が来ないようディ
スプレイをセッティングすることで、大画面化したフラ
ットディスプレイを継ぎ目のない一枚ガラスの場合と同
等の高画質を得ることができる。
【0057】また、各表示エレメントをフィールドエミ
ッション構造とすることにより、大画面のディスプレイ
を薄形、高輝度、高精細に構成できる。
ッション構造とすることにより、大画面のディスプレイ
を薄形、高輝度、高精細に構成できる。
【0058】さらに、液晶カラーシャッタでカラー表示
することにより、一つ一つの発光画素の面積を広くとれ
るので、画面の明るさを、より向上することができる。
することにより、一つ一つの発光画素の面積を広くとれ
るので、画面の明るさを、より向上することができる。
【0059】この結果、フラットディスプレイの薄形
化、大画面化、高画質化を同時に実現することができ
る。
化、大画面化、高画質化を同時に実現することができ
る。
【図1】本発明に係る第1の実施形態のフラットディス
プレイを示す平面図。
プレイを示す平面図。
【図2】図1のフラットディスプレイのユニットディス
プレイの平面図。
プレイの平面図。
【図3】図2の断面図。
【図4】図2のユニットディスプレイの内部構造を説明
するための図。
するための図。
【図5】図2の断面図において、ユニット境界部分の部
分拡大図。
分拡大図。
【図6】会議室にフラットディスプレイを設置したとき
の視野角を示す図。
の視野角を示す図。
【図7】本発明に係る第2の実施形態のフラットディス
プレイを示す上面図。
プレイを示す上面図。
【図8】図7のフラットディスプレイの断面図。
【図9】図8のフラットディスプレイにおいて液晶カラ
ーシャッタの一例を示す図。
ーシャッタの一例を示す図。
1…ユニットディスプレイ、21、71…前面ガラス、
22aa〜22jj、72aa〜72jj…蛍光体画
素、27、77…側壁、23、73…円筒ガラス、2
4、74…FEΑ、25、75…排気チューブ、26、
76…後部ガラス板、78…液晶カラーシャッタ、46
r…レッド(R)の蛍光体、46g…グリーン(G)の
蛍光体、46b…ブルー(B)の蛍光体、60…フラッ
トディスプレイ、61…会議室、62…壁。
22aa〜22jj、72aa〜72jj…蛍光体画
素、27、77…側壁、23、73…円筒ガラス、2
4、74…FEΑ、25、75…排気チューブ、26、
76…後部ガラス板、78…液晶カラーシャッタ、46
r…レッド(R)の蛍光体、46g…グリーン(G)の
蛍光体、46b…ブルー(B)の蛍光体、60…フラッ
トディスプレイ、61…会議室、62…壁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安達 元一 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 樋口 敏春 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 林 操 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 徳江 寛 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 津田 亮二 神奈川県川崎市川崎区日進町7番地1 東 芝電子エンジニアリング株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 内面に発光画素を形成した透明表示板を
有する表示エレメントを複数並設してなるフラットディ
スプレイにおいて、 前記表示エレメント境界近傍の前記発光画素を、前記透
明表示板の厚みに応じた位置に形成したことを特徴とす
るフラットディスプレイ。 - 【請求項2】 請求項1記載のフラットディスプレイに
おいて、 前記表示エレメントが、 エレメント内部をほぼ真空状態に保持し前記発光画素を
電子的に発光させるフィールドエミッション構造である
ことを特徴とするフラットディスプレイ。 - 【請求項3】 請求項1または2いずれか記載のフラッ
トディスプレイにおいて、 前記透明表示板上に設けられ、前記発光画素の発光色を
時間的に分離する液晶カラーシャッタをさらに具備した
ことを特徴とするフラットディスプレイ。 - 【請求項4】 内面に発光画素を形成した透明表示板を
有する表示エレメントを複数並設してフラットディスプ
レイを製造するフラットディスプレイ製造方法におい
て、 前記表示エレメント境界近傍の前記発光画素を、前記透
明表示板の厚みに応じた位置に形成することを特徴とす
るフラットディスプレイ製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26436597A JPH11109894A (ja) | 1997-09-29 | 1997-09-29 | フラットディスプレイとその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26436597A JPH11109894A (ja) | 1997-09-29 | 1997-09-29 | フラットディスプレイとその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11109894A true JPH11109894A (ja) | 1999-04-23 |
Family
ID=17402150
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26436597A Withdrawn JPH11109894A (ja) | 1997-09-29 | 1997-09-29 | フラットディスプレイとその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11109894A (ja) |
-
1997
- 1997-09-29 JP JP26436597A patent/JPH11109894A/ja not_active Withdrawn
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Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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