JPH1110940A - プリンタ装置 - Google Patents

プリンタ装置

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JPH1110940A
JPH1110940A JP16365997A JP16365997A JPH1110940A JP H1110940 A JPH1110940 A JP H1110940A JP 16365997 A JP16365997 A JP 16365997A JP 16365997 A JP16365997 A JP 16365997A JP H1110940 A JPH1110940 A JP H1110940A
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元広 東海林
Tamotsu Nishiura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明はプリンタ装置に関し、連続用紙を使用
し、印刷用紙長が印字を行う解像度の走査数の整数倍で
ない場合でも、印字データと用紙のページとの関係がず
れる、という事態が発生しないようにする。 【解決手段】水平同期信号作成回路49、印字データ転
送回路52、LEDユニット15、上位制御部47を有
し、クロックと上位制御部47が設定した用紙長情報か
ら、印刷用紙のページ毎に印刷開始タイミングをとるた
めの印刷開始タイミング信号を作成し、この印刷開始タ
イミング信号と同期させて、1走査毎のタイミングをと
るための基準となる水平同期信号を作成する水平同期信
号作成回路49と、水平同期信号に同期させて印刷制御
を行うことにより、各ぺージ毎の用紙搬送方向に対する
印刷開始位置を一定位置に制御する印字データ転送回路
52を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真方式のプリ
ンタ装置に関する。特に本発明は、露光部にLEDユニ
ットを備え、連続した印刷用紙に対し電子写真プロセス
により、印刷用紙長が印刷を行う解像度のラスタの整数
倍でない場合の印刷を行うプリンタ装置、及び露光部に
回転ミラーによりレーザ光を走査する光学ユニットを備
え、連続した印刷用紙に対し電子写真プロセスにより、
印刷用紙長が印刷を行う解像度のラスタの整数倍でない
場合の印刷を行うプリンタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】以下、図面に基づいて従来例を説明す
る。 §1:従来例1の説明 (1) :プリンタ装置全体の説明・・・図23参照 図23は従来例1の装置構成図である。従来、電子写真
方式のプリンタ装置として、例えば、図23に示したよ
うな装置が知られていた。このプリンタ装置は、電子写
真法により連続用紙(或いは連帳用紙)に対して高速印
刷を行う装置である。
【0003】前記プリンタ装置には、折り畳んだ連続用
紙を収納するためのホッパ1と、連続用紙を自動的にロ
ードする用紙オートロード部2と、前記用紙に印刷する
ための感光ドラム3、現像部5、露光部6、帯電部7、
クリーニング部8、転写部9、定着部10を含む印刷機
構と、印刷済み用紙を収納するスタッカ12と、前記印
刷済み用紙をスタッカ12に収納する際、前記用紙をス
イングして収納し易くするためのスイングガイド11等
が設けてある。
【0004】前記感光ドラム3、現像部5、露光部6、
帯電部7、クリーニング部8、転写部9、定着部10を
含む印刷機構は、電子写真プロセスにより前記連続用紙
に印刷するための機構であり、次のようにして印刷処理
を行う。先ず、露光部6により、印刷すべきイメージデ
ータが記録の中心である感光ドラム3に露光され、潜像
が形成される。その後、現像部5の現像処理でトナーに
より可視像化され、転写部9において、前記可視像が用
紙に転写され、更に定着部10で定着して印刷を終了す
る。
【0005】一方、感光ドラム3の表面は、用紙への転
写終了後にクリーニング部8によりクリーニングされ、
前記帯電部7により次の印刷すべきイメージデータを露
光する準備として全表面への均一な帯電がなされる。な
お、クリーニングされた不要トナーは、回収系によりト
ナー回収ボトル(図示省略)に回収される。前記のよう
にして連続用紙には印刷データが印刷され、印刷済みの
連続用紙は、スイングガイド11により左右にスイング
されながら順次スタッカ12に収納される。
【0006】(2) :露光部の説明・・・図24、図25
参照 図24は従来例1のLEDユニット説明図であり、図2
5は従来例1のLEDユニット制御系説明図である。前
記プリンタ装置に設けた露光部6は、発光ダイオード
(以下「LED」と記す)ユニット15を用いた露光部
であり、前記LEDユニット15には、シフトレジスタ
16及びレジスタ17を設けると共に、AND回路1
8、トランジスタ19、LED20からなる組を1ライ
ン分有するLEDアレイが設けてある。
【0007】前記シフトレジスタ16はLEDアレイデ
ータ転送クロックと、先頭データを示す先頭データフラ
グEIを基に、印字データ(例えば、16ビットの並列
データ)DATAを一時格納するものである。前記レジ
スタ17は、ラッチストローブ信号LSTに同期してシ
フトレジスタ16から1ライン分のデータを格納するも
のである。前記アンド回路18は露光タイミング信号で
あるドライブストローブ信号DSTに同期してレジスタ
17のデータをトランジスタ19へ出力する回路であ
る。
【0008】ところで前記プリンタ装置には露光部6を
制御する制御部が設けてあり、この制御部の制御により
前記LEDユニット15を駆動制御することで露光が行
われるようになっている。この場合前記制御部には、発
振器23と、水平同期カウンタ24と、ラスタカウンタ
25が設けてあり、この回路の出力から得られる基準信
号に同期させてLEDユニット15のLEDアレイを発
光制御している。
【0009】この場合、発振器23の発振出力を水平同
期カウンタ24でカウントし、予め決めた値になるとパ
ルスを出力する。この出力パルスが水平同期信号とな
る。また、ラスタカウンタ25は上位制御部から出力さ
れる印刷スタート指示信号に同期して前記水平同期信号
をカウントし、1走査期間(1ラスタに相当する分)の
基準信号Q1を出力する。そして、前記基準信号Q1に
同期して前記LEDユニット15のデータ転送を行う。
【0010】以下、前記露光部の動作を説明する。図2
5のB図において、は水平同期信号、は印刷スター
ト指示信号、はLEDユニット15のデータ転送、
はLST信号、はDST(ドライバストローブ信号=
露光タイミング信号)を示す。LEDユニット15で
は、前記基準信号Q1を基に、のようにLEDユニッ
ト15のシフトレジスタ16へ1ライン分のデータ転送
を行う。
【0011】その後、のLST信号によりシフトレジ
スタ16のデータをレジスタ17へ転送し、のDST
信号に同期してLED20を発光させることで露光を行
う。このように、LEDユニット15では、1走査のタ
イミングをとるための一定周期の基準信号Q1を作成
し、これを基に走査を行っている。
【0012】§2:従来例2の説明・・・図26、図2
7 図26は従来例2の装置説明図であり、露光部に関連し
た機構のみを図示してある。また、図27は従来例2の
回転ミラーモータ説明図である。なお、露光部以外の電
子写真プロセスは前記従来例1の装置と同じである。こ
の装置には、半導体レーザ発光部38と、感光ドラム3
と、回転ミラー39と、スタートパルス検出センサ30
と、スタートパルス検出回路31と、スタートパルスチ
ェック回路32と、ビームオン制御回路33と、読み出
し回路34と、ビデオメモリ35と、ビデオバッファ3
6と、OR回路37等が設けてある。
【0013】この装置ではレーザ光源として半導体レー
ザ発光部38を使用し、この半導体レーザ発光部38か
ら出力されるレーザビームにより露光する。この場合、
半導体レーザ発光部38では半導体レーザを変調駆動し
て変調光を得る。前記1レーザ光は回転ミラー39によ
り被走査体である感光ドラム3上を光走査する。
【0014】感光ドラム3の端部には、スタートパルス
検出センサ30が設けてあり、光走査の開始を走査光よ
り検出し、スタートパルス検出回路31からスタートパ
ルスBDを出力する。なお、前記スタートパルス検出セ
ンサ30は半導体レーザ発光部38から照射されたレー
ザ光が回転ミラー39で反射された反射光の一部を検出
するものである。
【0015】すなわち、印字データの走査は、レーザダ
イオード等により発光された光を回転ミラー39に反射
させて行うが、印字データの走査開始位置は、回転ミラ
ー39から反射される一部のレーザ光をフォトダイオー
ド等のスタートパルス検出センサ30により検出したレ
ーザ光検出信号よりタイミングをとることで決定され
る。
【0016】一方、ビームオン制御回路33は、周期的
にビームオン信号BMONをオンし、OR回路37を介
して半導体レーザ発光部38からレーザ光を発生させ、
光走査開始時にレーザ光がスタートパルス検出センサ3
0に到達するようにし、スタートパルスBDの検出によ
ってビームオン信号をオフにする。
【0017】また、読み出し回路34は、スタートパル
スBDを受け、一定の遅延後にビデオメモリ35のデー
タを読み出し、1ライン分のビデオデータをビデオバッ
ファ36にセットし、ビデオバッファ36でビデオクロ
ックに同期して1ライン分のシリアルなビデオ信号をO
R回路37に出力し、半導体レーザ発光部38を駆動す
る。前記スタートパルスBDは、スタートパルスチェッ
ク回路32でその周期がチェックされ、周期の異常があ
ると印刷動作を停止させる。
【0018】前記回転ミラー39は、図27に示した回
転ミラーモータ40により回転駆動されるものである。
この回転ミラーモータ40は、回転ミラー39を駆動す
るためのモータ(例えば、ブラシレスモータ)で構成さ
れている。前記モータはステータ43と、ロータ44と
巻線を有し、前記ロータ44により回転駆動されるシャ
フト45を備えている。
【0019】すなわち、前記モータにより回転駆動され
るシャフト45に回転ミラー39が固定されており、モ
ータの回転により回転ミラー39が回転するように構成
されている。また、回転ミラー39には多面ミラー面4
1が設けてあり、この多面ミラー面41に、窓42から
入ったレーザ光が照射されるようになっている。そし
て、多面ミラー面41で反射した光は再び窓42から外
部へ出て行き、感光ドラム上に照射され露光が行われ
る。この場合、回転ミラー39の回転により1ラインづ
つ走査され、露光が行われる。
【0020】§3:電子写真方式プリンタ装置の説明・
・・図28参照 図28は従来の電子写真方式プリンタ装置の処理説明図
であり、A図は電子写真方式の説明図、B図は印字走査
位置の説明図である。前記のように、電子写真方式のプ
リンタ装置では、先ず、露光部6により、印刷すべきイ
メージデータが記録の中心である感光ドラム3に露光さ
れ、潜像が形成される。その後、現像部5の現像処理で
トナーにより可視像化され、転写部9において、前記可
視像が用紙に転写され、更に定着部10で定着して印刷
を終了する。
【0021】一方、感光ドラム3の表面は、用紙への転
写終了後にクリーニング部8によりクリーニングされ、
前記帯電部7により次の印刷すべきイメージデータを露
光する準備として全表面への均一な帯電がなされる。な
お、クリーニングされた不要トナーは、回収系によりト
ナー回収ボトル(図示省略)に回収される。前記のよう
にして連続用紙には印刷データが印刷される。
【0022】この場合、従来例1のようにLEDユニッ
ト15を使用した装置では、1走査のタイミングをとる
為の一定周期の基準パルスQ1を作成し、これを基に走
査を行っている。また、前記従来例2のようなレーザ光
を使用した装置では、レーザ光を走査する時の走査開始
位置を決める基準となるレーザ光検出信号(スタートパ
ルス検出信号)を基に走査を行っている。このレーザ光
の周期は、レーザ光を走査するための回転ミラー39の
回転数を一定にして決めている。
【0023】このため、連続用紙を使用したプリンタ装
置では、印刷用紙長(ページ長)が印字を行う解像度の
走査数の整数倍でない場合(例えば、67/6インチの
用紙長で、400dpiの印字を行う場合)、従来の方
式では、走査の周期を一定とし、用紙搬送速度を一定に
制御しているため、印字用紙長内の走査数の端数の分の
累積が発生し、印字データと用紙のページとの関係がず
れる、という事態が発生していた。
【0024】例えば、印刷用紙長が11インチ+1/6
インチ(67/6インチ)の印字をする場合、1/6イ
ンチ以内に入るドットの数Nは、N=400ドット÷6
=66.666667である。つまり、用紙長、11イ
ンチ+1/6インチ(67/6インチ)で400dpi
の印字を行うと、ページ最後のラスタの時間は、通常の
ラスタの時間の2/3となる。このため、用紙が一定速
度で搬送されていると、前記のように、印字用紙長内の
走査数の端数の分の累積が発生し、印字データと用紙の
ページとの関係がずれる、という事態が発生する。
【0025】なお、B図に示したように、印刷用紙の幅
方向が主走査方向であり、用紙搬送方向が副走査方向で
ある。従って、1ページの長さは副走査方向の長さであ
る。また、図示の黒丸は印字ドットであり、印字用紙長
内の走査数の端数の分の累積が発生し、印字データと用
紙のページとの関係がずれた状態(1ページと2ページ
の間に印字ドットがある状態)を示している。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来のも
のにおいては、次のような課題があった。電子写真方式
のプリンタ装置では、露光部6により印刷すべきイメー
ジデータが感光ドラム3に露光され潜像が形成される。
その後、現像部5の現像処理でトナーにより可視像化さ
れ、転写部9において前記可視像が用紙に転写され、更
に定着部10で定着して印刷を終了する。このような電
子写真プロセスにより連続用紙に印刷が行われる。
【0027】この場合、従来例1のようにLEDユニッ
トを使用した装置では、1走査のタイミングをとる為の
一定周期の基準パルスを作成し、これを基に走査を行っ
ている。また、前記従来例2のようなレーザ光を使用し
た装置では、レーザ光を走査する時の走査開始位置を決
める基準となるレーザ光検出信号(スタートパルス検出
信号)を基に走査を行っている。このレーザ光の周期
は、レーザ光を走査するための回転ミラーの回転数を一
定にしているため一定である。
【0028】このため、連続用紙を使用したプリンタ装
置では、印刷用紙長(ページ長)が印字を行う解像度の
走査数の整数倍でない場合(例えば、67/6インチの
用紙長で、400dpiの印字を行う場合)、連続印刷
を行うと、走査の周期を一定とし、用紙搬送速度も一定
に制御しているため、印字用紙長内の走査数の端数の分
の累積が発生し、印字データと用紙のページとの関係が
ずれる、という事態が発生していた。
【0029】本発明は、このような従来の課題を解決
し、連続用紙を使用したプリンタ装置において、印刷用
紙長(ページ長)が印字を行う解像度の走査数の整数倍
でない場合でも、印字データと用紙のページとの関係が
ずれる、という事態が発生しないようにすることを目的
とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図であり、A図は装置1、B図は装置2を示す。本発明
は前記の目的を達成するため次のように構成した。な
お、以下の説明では、発光ダイオードユニットを「LE
Dユニット」と記す。
【0031】(1) :露光部(水平同期信号作成回路4
9、印字データ転送回路52、LEDユニット15を含
む)と上位制御部47を有し、前記露光部にLEDユニ
ット15を備え、連続した印刷用紙(連続用紙、或いは
連帳用紙)に対し電子写真プロセスにより、印刷用紙長
(ページ長)が印字を行う解像度(副走査方向のドット
間隔)のラスタの整数倍でない場合の印刷を行うプリン
タ装置において、基準クロックCLKと上位制御部47
が設定した用紙長情報から、印刷用紙のページ毎に印刷
開始タイミングをとるための印刷開始タイミング信号を
作成し、この印刷開始タイミング信号と同期させて、1
走査毎のタイミングをとるための基準となる水平同期信
号を作成する水平同期信号作成手段(水平同期信号作成
回路49)と、前記水平同期信号に同期させて印刷制御
を行うことにより、各ぺージ毎の用紙搬送方向に対する
印刷開始位置を一定位置に制御する印刷制御手段(印字
データ転送回路52を含む)を備えている。
【0032】(2) :露光部(回転ミラーモータ回転制御
基準クロック作成部120、回転ミラーモータ回転速度
制御回路121、回転ミラーモータ40、ホール素子セ
ンサ122を含む))と上位制御部47を有し、前記露
光部に回転ミラーによりレーザ光を走査する光学ユニッ
トを備え、連続した印刷用紙に対し電子写真プロセスに
より、印刷用紙長が印字する解像度のラスタの整数倍で
ない場合の印刷を行うプリンタ装置において、前記回転
ミラーの回転速度を一時的に標準速度より低速に駆動し
て走査周期を補正することにより、露光制御に用いる主
走査書き出し制御用レーザ光検出信号のタイミングを、
印刷用紙のページ毎に用紙搬送と同期させることで、各
ぺージ毎の用紙搬送方向に対する印刷開始位置を一定位
置に制御する走査周期制御手段(回転ミラーモータ回転
制御基準クロック作成部120、回転ミラーモータ回転
速度制御回路121を含む)を備えている。
【0033】(3) :前記(2) のプリンタ装置において、
上位制御部47は、主走査書き出し制御用レーザ光検出
信号のタイミングを用紙搬送と同期させるまでの任意の
期間に、露光を行わない非露光期間を前記露光部に設定
する非露光期間設定手段を備え、前記露光部は、前記設
定された非露光期間は露光を行わず、その後前記主走査
書き出し制御用レーザ光検出信号のタイミングが、用紙
搬送と同期した場合に露光を行って印刷を開始させる露
光制御手段を備えている。
【0034】(4) :前記(2) のプリンタ装置において、
前記主走査書き出し制御用レーザ光検出信号と用紙搬送
との同期が規定時間以内に完了したか否かを判断し、規
定時間以内に完了しない場合はエラーと判断し、上位制
御部47へエラーを通知する同期完了判断手段を備え
た。
【0035】(5) :前記(4) のプリンタ装置において、
上位制御部47は、前記同期完了判断回路からのエラー
通知を受け取った場合、印刷ページ単位で印刷を停止
し、その後前記主走査書き出し制御用レーザ光検出信号
と用紙搬送との同期が完了した場合に、再起動して印刷
を行わせるエラー発生時制御手段を備えている。
【0036】(6) :前記(1) 〜(6) のいずれかに記載の
プリンタ装置において、上位制御部47は、印刷用紙長
が印字を行う解像度の整数倍でない場合、印字データの
走査数が印刷用紙長以内で完了するように、前記データ
数を制限するデータ制御手段を備えている。
【0037】(作用)前記構成に基づく本発明の作用
を、図1に基づいて説明する。 (a) :前記(1) の作用・・・図1のA図参照 前記基準クロックと、上位制御部47が設定した用紙長
情報から印刷開始タイミング信号を作成し水平同期信号
作成回路49へ入力する。水平同期信号作成回路49で
は前記作成した印刷開始タイミング信号とクロックを入
力し、前記印刷開始タイミング信号と同期させて、1走
査毎のタイミングをとるための基準となる水平同期信号
を作成し前記印刷制御手段へ送る。
【0038】印刷制御手段(印字データ転送回路52を
含む手段)は、水平同期信号に同期させて印刷制御を行
う。例えば、印字データ転送回路52が前記水平同期信
号と露光期間制御信号を使用してLEDユニット15に
対する印字データの転送制御を行うことで、LEDユニ
ット15内のLEDアレイの発光により露光を行う。こ
のようにして連続用紙に対してページ毎に印刷開始位置
を一定位置に制御しながら印刷を行う。
【0039】前記のように、印刷開始タイミング信号に
同期させた水平同期信号を使用して印刷制御を行うこと
により、各ぺージ毎の用紙搬送方向に対する印刷開始位
置を一定位置に制御することができる。従って、連続用
紙を使用したプリンタ装置において、印刷用紙長(ペー
ジ長)が印字を行う解像度の走査数の整数倍でない場合
でも、印字データと用紙のページとの関係がずれる、と
いう事態が発生しない。
【0040】(b) :前記(2) の作用・・・図1のB図参
照 前記走査周期制御手段(回転ミラーモータ回転制御基準
クロック作成部120、回転ミラーモータ回転速度制御
回路121を含む)は、回転ミラーの回転速度を一時的
に標準速度より低速に駆動して走査周期を補正すること
により、露光制御に用いる主走査書き出し制御用レーザ
光検出信号のタイミングを、印刷用紙のページ毎に用紙
搬送と同期させる。
【0041】例えば、印刷ページ毎に露光開始タイミン
グにおいて印刷開始タイミング信号を作成し、この印刷
開始タイミング信号を、回転ミラーモータ回転制御基準
クロック作成部120に入力することにより、回転ミラ
ーモータ回転制御基準クロック作成部120で作成され
る、回転ミラーモータ回転制御基準パルスの周期を一旦
長くし、その後、元の周期に戻す。
【0042】回転ミラーモータ回転速度制御回路121
は、回転ミラーモータ回転制御基準パルス信号に対し、
回転ミラーモータ40の回転速度を検出するためのホー
ル素子センサ122からの回転信号が同期するように、
回転ミラーモータ40の回転を制御する。
【0043】このようにすれば、回転ミラーモータ回転
制御基準パルスの周期を一旦長くした時、それに合わせ
て回転ミラーモータ40の回転数が低下する。その結
果、レーザ光検出信号の周期も一旦長くなり、その後、
回転ミラーモータ40の回転が回復するにつれてレーザ
光検出信号の周期も回復する。
【0044】前記のように、回転ミラーモータ回転制御
基準パルス信号を一旦長くし、その後元の周期に戻すこ
とにより、回転ミラーモータ40の速度は、一旦速度を
低下させた後、元の速度に戻るように動作する。この
時、レーザ光検出信号でタイミングをとり、露光を行う
ことによりレーザの走査ピッチを変えて印刷を行う。
【0045】このような動作を印刷開始タイミング信号
が出力される毎に(印刷ページ毎に)繰り返すことで、
印刷用紙長(ページ長)が印字を行う解像度(用紙搬送
方向の解像度)の走査数の整数倍でない場合でも、印字
データと用紙のページとの関係がずれる、という事態が
発生しないようにできる。
【0046】(c) :前記(3) の作用・・・図1のB図参
照 上位制御部47の非露光期間設定手段は、主走査書き出
し制御用レーザ光検出信号のタイミングを用紙搬送と同
期させるまでの任意の期間に、露光を行わない非露光期
間を露光部に設定する。そして、露光部では前記設定さ
れた非露光期間は露光を行わず、その後主走査書き出し
制御用レーザ光検出信号のタイミングが、用紙搬送と同
期した場合に露光を行って印刷を開始させる。
【0047】ところで、回転ミラーモータ回転制御基準
パルス信号を一旦長くし、その後元の周期に戻すことに
より、回転ミラーモータ40の速度は一旦速度を低下さ
せた後、元の速度に戻るように動作する。この時、レー
ザ光検出信号でタイミングをとり露光を行うことによ
り、レーザの走査ピッチを変えて印刷を行う。
【0048】しかし、この状態で印刷を行った場合、レ
ーザ光検出信号の周期が長くなった位置に対応する印字
は、ドットのピッチが長くなるため、印字に悪影響がで
る。このため、この任意の期間を印字しないように、前
記非露光期間を設定する。
【0049】このような動作を印刷開始タイミング信号
が出力される毎に(印刷ページ毎に)繰り返すことで、
印刷用紙長(ページ長)が印字を行う解像度(用紙搬送
方向の解像度)の走査数の整数倍でない場合でも、印字
データと用紙のページとの関係がずれる、という事態が
発生しないようにできる。また、非露光期間を設定する
ことにより、レーザ光検出信号の周期が長くなった位置
に対応する印字の品質が一時的に劣化する、という事態
も回避できる。
【0050】(d) :前記(4) の作用・・・図1のB図参
照 前記同期完了判断回路は、主走査書き出し制御用レーザ
光検出信号と用紙搬送との同期が規定時間以内に完了し
たか否かを判断し、規定時間以内に完了しない場合はエ
ラーと判断する。そして、前記同期完了判断回路でエラ
ーと判断した場合、前記エラーを上位制御部47へ通知
する。
【0051】このようにすれば、回転ミラーモータの速
度が該モータの故障、又は回路の故障等により、規定時
間以内に回転ミラーモータ回転制御基準パルスに同期し
ない場合、印字品質が劣化した印字出力を防止すること
が可能である。
【0052】(e) :前記(5) の作用・・・図1のB図参
照 上位制御部47のエラー発生時制御手段は、前記同期完
了判断回路からのエラー通知を受け取った場合、印刷ペ
ージ単位で印刷を停止し、その後前記主走査書き出し制
御用レーザ光検出信号と用紙搬送との同期が完了した場
合に、再起動して印刷を行わせる制御を行う。
【0053】例えば、外来ノイズ等の影響により同期エ
ラーが発生した場合、次のページの印刷を中止する。従
って、外来ノイズ等の影響により、同期エラーが発生し
た場合に、印字品質に与える悪影響を無くすことが可能
になる。
【0054】また、前記動作を印刷開始タイミング信号
が出力される毎に(印刷ページ毎に)繰り返すことで、
印刷用紙長(ページ長)が印字を行う解像度(用紙搬送
方向の解像度)の走査数の整数倍でない場合でも、印字
データと用紙のページとの関係がずれる、という事態が
発生しないようにできる。
【0055】(f) :前記(6) の作用・・・図1のA図、
B図参照 上位制御部47のデータ制御手段は、印刷用紙長が印字
を行う解像度の整数倍でない場合、印字データの走査数
が印刷用紙長以内で完了するように、前記データ数に制
限する。このようにすれば、印刷用紙長(ページ長)が
印字を行う解像度(用紙搬送方向の解像度)の走査数の
整数倍でない場合でも、印字データと用紙のページとの
関係がずれる、という事態が発生しないようにできる。
【0056】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を図面に
基づいて詳細に説明する。 (実施の形態1の説明)実施の形態1は、露光部にLE
Dユニットを備え、連続した印刷用紙(連続用紙、或い
は連帳用紙)に電子写真プロセスで印刷を行うと共に、
印刷用紙長が印字を行う解像度(用紙搬送方向のドット
の間隔に相当する)でのラスタの整数倍でない場合の印
刷を行うプリンタ装置の例である。なお、このプリンタ
装置の露光部以外の構成は、前記従来例1で説明したプ
リンタ装置と同じである。従って、前記従来例1の装置
も参照しながら説明する。
【0057】§1:実施の形態1のプリンタ装置の説明
・・・図2、図3参照 図2はプリンタ装置の説明図、図3は図2のタイミング
チャートである。以下、図2、図3に基づいてプリンタ
装置を説明する。
【0058】(1) :プリンタ装置の概要 このプリンタ装置には、発振器から出力される基準クロ
ックと上位制御部47が設定した用紙長情報からページ
毎の印刷開始タイミングをとるための印刷開始タイミン
グ信号を作成し、この印刷開始タイミング信号と同期さ
せて、1走査のタイミングをとるための基準となる水平
同期信号を作成する水平同期信号作成回路(水平同期信
号印刷開始同期部51、水平同期信号作成カウンタ50
を含む)と、前記水平同期信号に同期させて印刷制御を
行う印刷制御手段(露光制御期間信号作成回路53、印
字データ転送回路52を含む手段)を備え、前記印刷制
御手段が前記水平同期信号作成回路により作成した水平
同期信号を使用して印刷制御を行うことにより、各ぺー
ジ毎の用紙搬送方向に対する印刷開始位置を一定位置に
制御する。
【0059】これにより、連続用紙を使用したプリンタ
装置において、印刷用紙長(ページ長)が印字を行う解
像度(用紙搬送方向の解像度)の走査数の整数倍でない
場合でも、印字データと用紙のページとの関係がずれ
る、という事態が発生しないようにした。
【0060】(2) :プリンタ装置の構成の説明・・・図
2参照 図2に示したように、プリンタ装置には上位制御部4
7、水平同期信号作成回路(詳細は後述する)、露光制
御期間信号作成回路53、印字データ転送回路52、L
EDユニット15を設ける。そして、前記水平同期信号
作成回路には、水平同期信号作成カウンタ50と、水平
同期信号印刷開始同期部51を設ける。この場合、水平
同期信号印刷開始同期部51には、ページ毎の印刷開始
タイミングをとるための印刷開始タイミング信号が入力
する。
【0061】前記水平同期信号作成回路は印刷開始タイ
ミング信号と同期させて、1走査のタイミングをとるた
めの基準となる水平同期信号を作成する回路であり、前
記露光制御期間信号作成回路53は露光制御期間信号を
作成する回路である。前記印字データ転送回路52は、
前記水平同期信号と露光制御期間信号を使用してLED
ユニット15(前記従来例1と同じ)へ印字データを転
送する制御を行うものである。LEDユニット15は前
記印字データ転送回路52から転送された印字データを
LEDアレイの発光により露光を行うものである。
【0062】(3) :動作の説明・・・図2参照 前記プリンタ装置の動作は次の通りである。この装置で
は前記従来例1と同じように、連続用紙を使用して電子
写真プロセスにより印刷を行う。この場合、水平同期信
号印刷開始同期部51では印刷開始タイミング信号を入
力して、同期信号P2(印刷開始タイミング信号に同期
した信号)を作成する。そして、水平同期信号作成カウ
ンタ50では、前記同期信号P2と前記基準クロックC
LKを使用して、印刷開始タイミング信号と同期した水
平同期信号を作成する。
【0063】このようにして作成した水平同期信号は印
字データ転送回路52へ送られる。一方、露光制御期間
信号作成回路53では露光制御期間信号を作成して印字
データ転送回路52へ出力する。印字データ転送回路5
2では前記水平同期信号と露光制御期間信号とを入力し
て印刷に必要なタイミング信号を作成すると共に、印字
データの読み出しを行い、LEDユニット15へ出力す
る。この場合、印字データ転送回路52とLEDユニッ
ト15では、次のように動作する。
【0064】前記印字データ転送回路52では、露光制
御期間信号がオン(ハイレベルH)の期間において、水
平同期信号が入力される毎にLEDユニット15のシフ
トレジスタ16に1ライン分の印字データ(DATA)
を転送し、後段のレジスタ17には、ラッチストローブ
信号LSTによりラッチした後、露光タイミング信号D
STにより1ラインの発光が水平同期信号に同期して行
われる。
【0065】(4) :タイミングチャートによる動作説明
・・・図3参照 以下、図3のタイミングチャートに基づいて前記プリン
タ装置の動作を説明する。図3において、aは上位制御
部47から出力される印刷スタート指示信号、bは露光
制御期間信号、cは印刷開始タイミング信号、dは水平
同期信号、eは露光タイミング信号(DST)、fは印
刷状態を示す。
【0066】前記aの印刷スタート指示信号は、上位制
御部47から出力される信号であり、オン状態とオフ状
態がある。そして、オンの時印刷スタート指示となり、
オフで非印刷指示となる信号である。従って、印刷中は
印刷スタート指示信号がオンになっている。bの露光制
御期間信号は、露光制御期間信号作成回路53により作
成される信号であり、オン状態とオフ状態がある。そし
て、前記bの露光制御期間信号がオンになると、この信
号に同期してLEDユニット15での露光が開始され印
刷が行われる。また、この露光制御期間信号がオフにな
ると露光は行われない。
【0067】cに示した印刷開始タイミング信号は、1
ページ毎に出力(オン)される信号である。dの水平同
期信号は、印刷開始タイミング信号と同期させて、1走
査のタイミングをとるための基準となる信号である。す
なわち、水平同期信号の間隔T1は、主走査方向の1走
査を行うタイミングであり、このタイミングT1毎に1
走査が行われる。
【0068】eの露光タイミング信号(DST)は、印
字データ転送回路52からLEDユニット15へ出力さ
れる信号であり、LEDユニット15内において露光を
行うタイミングを決める信号である。従って、この露光
タイミング信号(DST)に同期して1ドット毎の印字
が行われる。
【0069】先ず、印字データ転送回路52では、aの
印刷スタート指示信号がオンになり、続いて、bの露光
制御期間信号がオン(ハイレベルH)の期間において、
dの水平同期信号が入力される毎にLEDユニット15
のシフトレジスタ16に1ライン分の印字データ(DA
TA)を転送する。そして、LEDユニット15の後段
のレジスタ17には、ラッチストローブ信号LSTによ
りラッチした後、eの露光タイミング信号(DST)に
より1ラインの発光が前記水平同期信号に同期して行わ
れる。
【0070】このようにすれば、ページ毎に印刷開始位
置を一定にすることができるから、連続用紙を使用した
プリンタ装置において、印刷用紙長(ページ長)が印字
を行う解像度(用紙搬送方向の解像度)の走査数の整数
倍でない場合でも、印字データと用紙のページとの関係
がずれる、という事態が発生しない。
【0071】§2:水平同期信号作成回路の詳細な説明
・・・図4参照 図4は水平同期信号作成回路の説明図である。以下、図
4に基づいて前記水平同期信号作成回路を詳細に説明す
る。前記水平同期信号作成回路には、基準となる発振器
(OSC)55、分周回路56、57、印字用紙長カウ
ンタ回路54、水平同期信号印刷開始同期部51、水平
同期信号作成カウンタ50、フリップフロップ回路6
8、インバータ69、NAND回路70、カウンタ71
が設けてある。
【0072】前記回路の内、水平同期信号作成カウンタ
50と、水平同期信号印刷開始同期部51と、印字用紙
長カウンタ回路54で水平同期信号作成回路を構成す
る。そして、印字用紙長カウンタ回路54には、カウン
タ59とインバータ60が設けてあり、水平同期信号印
刷開始同期部51にはフリップフロップ回路(FF)6
1とインバータ62とNAND回路63が設けてあり、
水平同期信号作成カウンタ50にはAND回路64と、
カウンタ66と、インバータ67が設けてある。なお、
印字用紙長設定部58、水平同期信号作成カウンタロー
ドデータ設定部65は上位制御部47内に設けてあり上
位制御部47がデータを設定するようになっている。
【0073】前記回路の動作は次の通りである。発振器
55は一定周期の発振信号(クロックとして使用する基
準のパルス)を出力しており、この発振器55の出力信
号は、用紙搬送制御基準パルス作成源クロックとして印
刷用紙の搬送制御部へ出力すると共に、分周回路56、
57により分周し、この分周した信号(クロック)を水
平同期信号印刷開始同期部51、水平同期信号作成カウ
ンタ50、フリップフロップ回路68、印字用紙長カウ
ンタ回路54等に供給する。
【0074】印字用紙長カウンタ回路54では、カウン
タ59に分周回路56から出力される信号をクロックと
して入力すると共に、印字用紙長設定部58に設定され
た印字用紙長のデータ(上位制御部47が設定するデー
タ)をカウンタロード・データとして入力する。カウン
タ59では、前記カウンタロード・データ分だけ前記ク
ロックをカウントし、キャリー信号(桁上げ信号)を、
印刷開始タイミング信号として作成し出力する。
【0075】すなわち、カウンタ59では、発振器55
からのクロック(分周回路56で分周したクロック)を
カウントし、ページ毎の印刷開始タイミング信号を作成
する。なお、前記ページ毎の印刷開始タイミング信号は
水平同期信号印刷開始同期部51へ出力すると共に、イ
ンバータ60により反転した信号を、再びカウンタ59
のロード端子へ入力する。
【0076】水平同期信号印刷開始同期部51では、フ
リップフロップ回路61に前記分周回路57からのクロ
ックを入力すると共に、前記カウンタ59から出力され
る印刷開始タイミング信号を入力して新たな同期信号P
2(回路内の同期信号)を作成し、NAND回路63か
ら出力する。すなわち、水平同期信号印刷開始同期部5
1では、フリップフロップ回路61に入力した印刷開始
タイミング信号とクロックでサンプリングし、新たな同
期信号P2を作成し、水平同期信号作成カウンタ50へ
出力する。
【0077】水平同期信号作成カウンタ50では、AN
D回路64がインバータ67の出力と前記同期信号P2
との論理積をとり、その出力をカウンタ66へ送る。ま
た、カウンタ66では、前記分周回路57の分周出力を
クロックとして入力し、前記AND回路64の出力を入
力すると共に、水平同期信号作成カウンタロードデータ
設定部65からの水平同期信号作成カウンタロードデー
タ(上位制御部47が設定するデータ)を入力する。
【0078】このようにして水平同期信号作成カウンタ
50では、前記同期信号P2に同期して、水平同期信号
作成カウンタロードデータ設定部65からの水平同期信
号作成カウンタロードデータの分だけクロックをカウン
トし、そのキャリー信号を、印刷開始タイミング信号に
同期のとれた水平同期信号として作成し出力する。
【0079】フリップフロップ回路68では前記同期信
号P2と前記印刷開始タイミング信号とを入力し、新た
なタイミング信号P3を作成し、カウンタ71へ出力す
る。カウンタ71では、前記同期信号P3と前記水平同
期信号を入力することで、同期信号P3でサンプリング
され、前記水平同期信号をカウントする。そして、カウ
ンタ71から印刷ラスタアドレス(PRTADA〜PR
TADX)を出力する。なお、前記印刷ラスタアドレス
は、副走査方向(用紙搬送方向)の印刷アドレスであ
る。
【0080】§3:露光制御期間信号作成回路の説明・
・・図5参照 図5は露光制御期間信号作成回路の説明図である。以
下、図5に基づいて前記露光制御期間信号作成回路を詳
細に説明する。この回路には、フリップフロップ回路
(FF)75、78と、コンパレータ(COMP)7
6、77が設けてある。なお、印刷開始ラスタアドレス
設定部73と、印刷終了ラスタアドレス設定部74は上
位制御部47内に設けたものであり上位制御部47がラ
スタアドレス(副走査方向のアドレス)を設定するもの
である。
【0081】フリップフロップ回路75に入力する印刷
開始タイミング信号は前記印字用紙長カウンタ回路54
から出力される信号であり、印刷スタート指示信号は上
位制御部47から出力される信号である。また、コンパ
レータ76、77に入力する印刷ラスタアドレス(PR
TADA〜PRTADX)は、前記カウンタ71(図4
参照)から出力されるアドレスデータである。更に、フ
リップフロップ回路78に入力される水平同期信号は、
前記水平同期信号作成カウンタ50から出力される信号
である。
【0082】前記回路の動作は次の通りである。印刷ス
タート指示信号がオンの期間で、コンパレータ76によ
り、印刷ラスタアドレスと印刷開始ラスタアドレス設定
部73のデータとを比較し、両者が一致した時、フリッ
プフロップ回路78では露光制御期間信号をオンにす
る。また、コンパレータ77により、印刷ラスタアドレ
スと印刷終了ラスタアドレス設定部74のデータとを比
較し、両者が一致した時、フリップフロップ回路78で
は露光制御期間信号をオフにする。このようにして露光
制御期間信号作成回路53から露光制御期間信号が出力
する。
【0083】§4:印字データ読み出し回路の説明・・
・図6参照 図6は印字データ読み出し回路の説明図である。以下、
図6に基づいて印字データ読み出し回路を詳細に説明す
る。この回路は前記印字データ転送回路52内に設けた
回路であり、フリップフロップ回路(FF)80、イン
バータ81、NAND回路82、カウンタ83、AND
回路85、フリップフロップ回路(FF)91、AND
回路92、コンパレータ86、コンパレータ87、RA
M93、フリップフロップ回路(FF)94等が設けて
ある。
【0084】なお、印刷開始カラムアドレス設定部8
8、印刷終了カラムアドレス設定部89は上位制御部4
7内に設けたものであり、上位制御部47が、印刷開始
カラムアドレス(主走査方向の印刷開始アドレス)や印
刷終了カラムアドレス(主走査方向の印刷終了アドレ
ス)を設定するものである。また、上位制御部印字デー
タ書き込み回路90も上位制御部47内に設けたもので
あり印字データをRAM93に書き込むものである。
【0085】また、前記フリップフロップ回路80に
は、発振回路からの印字データ読み出し制御基準クロッ
クと、前記水平同期信号作成カウンタ50からの水平同
期信号が入力している。また、前記AND回路85には
前記露光制御期間信号作成回路53からの露光制御期間
信号が入力している。更に、コンパレータ86、87に
は、カウンタ83から出力される印刷カラムアドレス
(主走査方向のアドレス)が入力している。
【0086】この回路の動作は次の通りである。カウン
タ83は、フリップフロップ回路80に水平同期信号が
入力される毎に、データ“0”がロードされ、ロード
後、印字データ読み出し制御基準クロックをカウントす
ることで、印刷カラムアドレスPRTHADA〜PRT
HADXを出力する。この時カウンタ83から出力され
る印刷カラムアドレスと、印刷開始カラムアドレス設定
部88の値をコンパレータ86で比較し、両者が一致す
ると、フリップフロップ回路91では、印字データ読み
出し期間信号をハイレベルの1(オン)にする。
【0087】また、カウンタ83から出力される印刷カ
ラムアドレスと、印刷終了カラムアドレス設定部89の
値をコンパレータ87で比較し、両者が一致すると、フ
リップフロップ回路91では、印字データ読み出し期間
信号をローレベルの0(オフ)にする。また、AND回
路92では前記印字データ読み出し期間信号と印字デー
タ読み出し制御基準クロックとの論理積を出力し、印字
データ読み出しイネーブル信号としてRAM93、及び
フリップフロップ回路94へ出力する。
【0088】そして、上位制御部印字データ書き込み回
路90はNビット(この例では、N=16ビット)の書
き込みデータをRAM93に書き込むが、AND回路9
2から出力される印字データ読み出しイネーブル信号が
イネーブル状態の時であって、前記印字データ読み出し
期間信号が1の間、RAM93から印字データを読み出
し、LEDユニット15へ転送する。このようにして印
字データをページ毎に読み出し、順次LEDユニット1
5へ転送する。
【0089】§5:用紙搬送制御基準パルス信号作成回
路の説明・・・図7参照 図7は用紙搬送制御基準パルス信号作成回路の説明図で
ある。以下、図7に基づいて用紙搬送制御基準パルス信
号作成回路を説明する。この回路には、カウンタ109
と、インバータ111が設けてある。この場合、前記用
紙搬送制御基準パルス信号カウント設定データ部110
は上位制御部47内に設けたものであり上位制御部47
がデータを設定するようになっている。また、カウンタ
109には前記発振器55から出力される用紙搬送制御
基準パルス作成源発振クロックが入力しており、このク
ロックに同期して用紙搬送制御用基準パルス信号を作成
し出力する。
【0090】前記回路の動作は次の通りである。カウン
タ109では、前記用紙搬送制御基準パルス信号カウン
ト設定データ部110から用紙搬送制御基準パルス信号
カウント設定データを取り込み、そのデータ分だけ前記
用紙搬送制御基準パルス作成源発振クロックをカウント
する。そして、カウンタ109から出力されるキャリー
信号を用紙搬送制御用基準パルス信号として出力する。
このようにして用紙搬送制御基準パルス作成源発振クロ
ックに同期した用紙搬送制御用基準パルス信号を作成し
出力する。用紙搬送制御分周回路56では前記用紙搬送
制御用基準パルス信号に同期した用紙搬送制御を行う。
【0091】§6:上位制御部の説明・・・図8、図9
参照 図8は上位制御部の説明図であり、図9は上位制御部の
処理説明図である。前記上位制御部47は、図8に示し
たように、MPU48を備えており、このMPU48に
より前記各部へ信号やデータを送り、電子写真方式によ
る印刷時の各種制御を行う。このMPU48では、例え
ば、前記印刷スタート指示信号を出力すると共に、印字
媒体長やアドレス信号等を出力する。
【0092】前記のように、連続した印刷用紙に電子写
真プロセスで印刷を行うと共に、印刷用紙長が、用紙搬
送方向の解像度でのラスタの整数倍でない場合(例え
ば、67/6インチの用紙長で、400dpiの印字を
行う場合)の印刷を行うプリンタ装置において、上位制
御部47は、印字データの走査数が印刷用紙長以内で印
字が完了するように、前記データ数を制限する処理を行
う。
【0093】ところで、印字データがページと関係な
く、上位装置(上位制御部47より上位の装置)から送
られて来る場合、プリンタ装置内で走査ピッチを補正す
る動作を行っている期間で非露光期間を設けた場合、上
位装置からのデータがこの非露光期間を含む場合、プリ
ンタ装置は、次のページに非露光期間のデータを印刷す
る。そこで、前記のように1ページの印字データを非露
光期間に入る前で完了するデータ数に制限することで、
この不具合を防止できる。
【0094】このようにすれば、ページ毎に印刷開始位
置を一定にできると共に、ページ毎の印字データ数が印
刷用紙長以内で印字が完了するデータ数に制限されてい
るから、連続用紙を使用したプリンタ装置において、印
刷用紙長(ページ長)が印字を行う解像度(用紙搬送方
向の解像度)の走査数の整数倍でない場合でも、印字デ
ータと用紙のページとの関係がずれる、という事態が発
生しない。
【0095】§7:その他の説明 前記の例では、印刷用紙の搬送制御の基準となる用紙搬
送制御基準パルス作成源発振クロックと、水平同期信号
を作成する水平同期信号作成回路の源発振クロックは1
つの発振器55から出力されるクロックを使用してい
る。このようにすれば、ページ毎に印刷開始位置を一定
にすることができるから、連続用紙を使用したプリンタ
装置において、印刷用紙長(ページ長)が印字を行う解
像度(用紙搬送方向の解像度)の走査数の整数倍でない
場合でも、印字データと用紙のページとの関係がずれ
る、という事態が発生しない。
【0096】しかし、前記のような例に限らず、印刷用
紙の搬送制御の基準となる用紙搬送制御基準パルス作成
源発振クロックと、水平同期信号を作成する水平同期信
号作成回路の源発振クロックを別の発振器から出力され
るクロックを使用しても実施可能である。但し、この場
合には前記2つの発振器の発振周波数に誤差のないもの
を使用する必要がある。
【0097】(実施の形態2の説明)実施の形態2は、
前記露光部に、回転ミラーによりレーザ光を走査する光
学ユニットを備え、連続した印刷用紙に電子写真プロセ
スで印刷を行うと共に、印刷用紙長が、印字を行う解像
度(副走査方向のドット間隔に相当)のラスタの整数倍
でない場合の印刷を行うプリンタ装置の例である。な
お、このプリンタ装置の露光部以外の構成は前記従来例
1と同じである。また、回転ミラーによりレーザ光を走
査する光学ユニットの構成、及び回転ミラーモータの構
成は前記従来例2と同じである。従って、以下の説明で
は、前記従来例1、2を参照しながら説明する。
【0098】§1:例1の説明 図10は例1の説明図である。以下、図10に基づいて
例1を説明する。 (1) :概要説明 例1は、露光部に回転ミラーによりレーザ光を走査する
光学ユニットを備え、連続した印刷用紙に対し電子写真
プロセスにより、印刷用紙長が、印字を行う解像度での
ラスタの整数倍でない場合の印刷を行うプリンタ装置の
例である。このプリンタ装置では、前記回転ミラーの回
転速度を一時的に可変し、走査周期を補正することで、
露光制御に用いる主走査書き出し制御用のレーザ光検出
信号のタイミングを、用紙搬送と同期させる。
【0099】このようにして、各ぺージ毎の用紙搬送方
向に対する印刷開始位置を一定位置に制御する。これに
より、連続用紙を使用したプリンタ装置において、印刷
用紙長(ページ長)が印字を行う解像度の走査数の整数
倍でない場合でも、印字データと用紙のページとの関係
がずれる、という事態が発生しないようにした。
【0100】なお、例1は、露光部に回転ミラーにより
レーザ光を走査する光学ユニットを用いた電子写真方式
のプリンタ装置の例であり、回転ミラーモータ40の構
造は前記従来例2と同じである。また、このプリンタ装
置では連続用紙を使用して印字を行う。
【0101】(2) :プリンタ装置の説明 図10に示したように、プリンタ装置には上位制御部4
7を設けると共に、回転ミラーモータ回転制御基準クロ
ックを作成するための回転ミラーモータ回転制御基準ク
ロック作成部120と、回転ミラーモータ40の回転速
度を制御する回転ミラーモータ回転速度制御回路121
と、回転ミラーモータ40と、検出した回転ミラーモー
タ40の回転速度を検出するためのホール素子センサ1
22が設けてある。
【0102】前記回転ミラーモータ回転制御基準クロッ
ク作成部120は、発振器からのクロックと、印刷開始
タイミング信号を入力して、回転ミラーモータ回転制御
基準クロックを作成するものである。回転ミラーモータ
回転速度制御回路121は回転ミラーモータ回転制御基
準クロック作成部120から出力される回転ミラーモー
タ回転制御基準クロックとホール素子センサ122から
の出力される検出信号を入力して回転ミラーモータ40
の回転速度を制御するものである。
【0103】なお、前記回転ミラーモータ回転制御基準
クロック作成部120に入力する印刷開始タイミング信
号は、図4に示した回路と同じ回路により作成する。す
なわち、例1のプリンタ装置にも、前記実施の形態1で
説明した図4の発振器(OSC)55、分周回路56、
57、印字用紙長設定部58、印字用紙長カウンタ回路
54と同じ回路が設けてあり、これらの回路により作成
された印刷開始タイミング信号を前記回転ミラーモータ
回転制御基準クロック作成部120に入力する。
【0104】(3) :動作の説明 図10において、aは印刷開始タイミング信号(実施の
形態1と同じ信号)、bはレーザ光検出信号(従来例2
参照)、cは回転ミラーモータ回転制御基準パルス、d
はホール素子センサ出力、eは回転ミラーモータ40の
回転速度V(t:時間)、fは印字状態を示す。また、
T1はレーザ光検出信号の周期(主走査方向の1走査分
の時間に相当する)、T2は回転ミラーモータ回転制御
基準パルスの周期を示す。
【0105】例1の動作は次の通りである。連続用紙を
使用した印刷を行うと共に、印刷用紙長が、印字を行う
解像度のラスタの整数倍でない場合の印刷を行うプリン
タ装置において、露光部に回転ミラーによりレーザ光を
走査する光学ユニットを用いた場合、印字データの走査
は、レーザダイオード等により発光された光を回転ミラ
ーに反射させて行うが、印字データの走査開始位置は、
回転ミラーから反射される一部のレーザ光をフォトダイ
オード等のセンサにより検出したレーザ光検出信号(b
に示した周期T1の信号)よりタイミングをとることで
決定される。
【0106】このため、用紙搬送方向のレーザの走査ピ
ッチを変える場合、用紙の搬送速度を変えるか、又は前
記bに示したレーザ光検出信号の周期T1を変える必要
がある。この例1は、用紙搬送速度を一定とした場合の
例である。
【0107】先ず、印刷ページ毎の露光開始タイミング
において、aに示した印刷開始タイミング信号を作成
し、この印刷開始タイミング信号を回転ミラーモータ回
転制御基準クロック作成部120に入力することによ
り、回転ミラーモータ回転制御基準クロック作成部12
0で作成される、回転ミラーモータ回転制御基準パルス
(cに示した周期T2の信号)の周期を一旦長くし(T
2+Δtの周期にする)、その後、元の周期(T2)に
戻す。
【0108】回転ミラーモータ回転速度制御回路121
は、cに示した回転ミラーモータ回転制御基準パルス信
号に対し、回転ミラーモータ40の回転速度を検出する
ためのホール素子センサ122からの回転信号が同期す
るように、回転ミラーモータ40の回転を制御する。
【0109】このようにすれば、cに示した回転ミラー
モータ回転制御基準パルスの周期を一旦長くした時、そ
れに合わせて回転ミラーモータ40の回転数が低下す
る。その結果、bに示したレーザ光検出信号の周期(T
1)も一旦長くなり(T1+Δt)、その後、回転ミラ
ーモータ40の回転が回復するにつれてレーザ光検出信
号の周期も回復する。
【0110】前記のように、cに示した回転ミラーモー
タ回転制御基準パルス信号を一旦長くし、その後元の周
期に戻すことにより、回転ミラーモータ40の速度は、
eに示したように、一旦速度を低下させた後、元の速度
に戻るように動作する。この時、bに示したレーザ光検
出信号でタイミングをとり、露光を行うことにより、レ
ーザの走査ピッチを変えて印刷を行う。
【0111】このような動作を印刷開始タイミング信号
が出力される毎に(印刷ページ毎に)繰り返すことで、
印刷用紙長(ページ長)が印字を行う解像度(用紙搬送
方向の解像度)の走査数の整数倍でない場合でも、印字
データと用紙のページとの関係がずれる、という事態が
発生しないようにできる。
【0112】§2:例2の説明 図11は例2の装置説明図、図12は例2のタイミング
チャートである。以下、図11、図12に基づいて例2
を説明する。
【0113】(1) :概要説明 例2は、露光部に回転ミラーによりレーザ光を走査する
光学ユニットを備え、連続した印刷用紙に対し電子写真
プロセスにより、印刷用紙長が、印字を行う解像度のラ
スタの整数倍でない場合の印刷を行うプリンタ装置の例
である。
【0114】例2では、前記例1のようにして回転ミラ
ーの回転速度を一時的に低速にし、その後、前記主走査
書き出し制御用レーザ光検出信号のタイミングを用紙搬
送と同期させるが、前記主走査書き出し制御用レーザ光
検出信号のタイミングを用紙搬送と同期までの任意の期
間に、露光を行わない非露光期間を設定する。そして、
前記設定された非露光期間は露光を行わず、その後前記
主走査書き出し制御用レーザ光検出信号のタイミングが
用紙搬送と同期した場合に露光を行って印刷を開始させ
るようにしたものである。
【0115】このようにして、各ぺージ毎の用紙搬送方
向に対する印刷開始位置を一定位置に制御する。これに
より、連続用紙を使用したプリンタ装置において、印刷
用紙長(ページ長)が印字を行う解像度(用紙搬送方向
の解像度)の走査数の整数倍でない場合でも、印字デー
タと用紙のページとの関係がずれる、という事態が発生
しないようにした。なお、例2でも、回転ミラーモータ
40の構造は前記従来例2と同じである。また、このプ
リンタ装置でも連続用紙を使用して印字を行う。
【0116】(2) :プリンタ装置の説明 図11に示したように、プリンタ装置には上位制御部4
7を設けると共に、回転ミラーモータ回転制御基準クロ
ックを作成するための回転ミラーモータ回転制御基準ク
ロック作成部120と、回転ミラーモータ40の回転速
度を制御する回転ミラーモータ回転速度制御回路121
と、回転ミラーモータ40と、検出した回転ミラーモー
タ40の回転速度を検出するためのホール素子センサ1
22と、露光制御部126と、レーザ発光部127が設
けてある。
【0117】回転ミラーモータ回転制御基準クロック作
成部120はクロック(例1と同じ)と印刷開始タイミ
ング信号(例1と同じ)を入力して、回転ミラーモータ
回転制御基準クロックを作成するものである。回転ミラ
ーモータ回転速度制御回路121は回転ミラーモータ回
転制御基準クロック作成部120から出力される回転ミ
ラーモータ回転制御基準クロックとホール素子センサ1
22からの出力される検出信号を入力して回転ミラーモ
ータ40の回転速度を制御するものである。
【0118】(3) :動作の説明 図12において、aは印刷開始タイミング信号、bはレ
ーザ光検出信号、cは回転ミラーモータ回転制御基準パ
ルス、dはホール素子センサ出力、eは回転ミラーモー
タ40の回転速度V(t:時間)、fは印字状態を示
す。
【0119】例2の動作は次の通りである。例1と同様
に連続用紙を使用した印刷を行うと共に、印刷用紙長
が、印字を行う解像度のラスタの整数倍でない場合の印
刷を行うプリンタ装置において、露光部に、回転ミラー
によりレーザ光を走査する光学ユニットを用いた場合、
印字データの走査は、レーザダイオード等により発光さ
れた光を回転ミラーに反射させて行うが、印字データの
走査開始位置は、回転ミラーから反射される一部のレー
ザ光をフォトダイオード等のセンサにより検出したレー
ザ光検出信号(bに示した周期T1の信号)よりタイミ
ングをとることで決定される。
【0120】このため、用紙搬送方向のレーザの走査ピ
ッチを変える場合、用紙の搬送速度を変えるか、又は前
記bに示したレーザ光検出信号の周期T1を変える必要
がある。この例2は、用紙搬送速度を一定とした場合の
例である。
【0121】先ず、印刷ページ毎の露光開始タイミング
において、aに示した印刷開始タイミング信号を作成
し、この印刷開始タイミング信号を回転ミラーモータ回
転制御基準クロック作成部120に入力することによ
り、回転ミラーモータ回転制御基準クロック作成部12
0で作成される、回転ミラーモータ回転制御基準パルス
(cに示した周期T2の信号)の周期を一旦長くし(T
2+Δtの周期にする)、その後、元の周期(T2)に
戻す。
【0122】回転ミラーモータ回転速度制御回路121
は、cに示した回転ミラーモータ回転制御基準パルス信
号に対し、回転ミラーモータ40の回転速度を検出する
ためのホール素子センサ122からの回転信号が同期す
るように、回転ミラーモータ40の回転を制御する。
【0123】このようにすれば、cに示した回転ミラー
モータ回転制御基準パルスの周期を一旦長くした時、そ
れに合わせて回転ミラーモータ40の回転数が低下す
る。その結果、bに示したレーザ光検出信号の周期(T
1)も一旦長くなり(T1+Δt)、その後、回転ミラ
ーモータ40の回転が回復するにつれてレーザ光検出信
号の周期も回復する。
【0124】前記のように、cに示した回転ミラーモー
タ回転制御基準パルス信号を一旦長くし、その後元の周
期に戻すことにより、回転ミラーモータ40の回転速度
Vは、eに示したように、一旦速度を低下させた後、元
の速度に戻るように動作する。この時、bに示したレー
ザ光検出信号でタイミングをとり、露光を行うことによ
り、レーザの走査ピッチを変えて印刷を行う。
【0125】しかし、この状態で印刷を行った場合、b
に示したレーザ光検出信号の周期が長くなった位置に対
応する印字は、ドットのピッチが長くなるため、印字に
悪影響がでる。このため、この任意の期間を印字しない
ように、上位制御部47が露光制御部126に、fに示
した非露光期間を設定する(印字ページの最後の部分に
対応して設定する)。これにより露光制御部126は非
露光期間において露光しないように制御する。
【0126】その後、前記非露光期間が経過し、再びc
に示した回転ミラーモータ回転制御基準パルス信号に対
し、dに示したホールセンサ出力が同期し、bに示した
レーザ光検出信号が用紙搬送と同期すると、次のページ
の印刷を開始する。
【0127】すなわち、回転ミラーモータ40の回転速
度を制御することにより、レーザ光検出信号の周期を変
え、レーザ光の走査ピッチを変えて印刷を行った場合、
レーザ光検出信号の周期が長くなった位置に対応する印
字は、ドットのピッチが長くなる。
【0128】このドットのピッチが他の部分と異なるこ
とで、ユーザに違和感を与える可能性がある(全体とし
て印字品質が低下する)。このため、任意の期間を露光
制御部126に上位制御部47より設定し、非露光期間
を設けることで、印字ドットピッチが異なる部分を印字
しないようにできる。
【0129】このような動作を印刷開始タイミング信号
が出力される毎に(印刷ページ毎に)繰り返すことで、
印刷用紙長(ページ長)が印字を行う解像度(用紙搬送
方向の解像度)の走査数の整数倍でない場合でも、印字
データと用紙のページとの関係がずれる、という事態が
発生しないようにできる。また、非露光期間を設定する
ことにより、レーザ光検出信号の周期が長くなった位置
に対応する印字の品質が一時的に劣化する、という事態
も回避できる。
【0130】§3:例3の説明 図13は例3の装置説明図、図14は例3のタイミング
チャートである。以下、図13、図14に基づいて例3
を説明する。
【0131】(1) :概要説明 例3は、露光部に回転ミラーによりレーザ光を走査する
光学ユニットを備え、連続した印刷用紙に対し電子写真
プロセスにより、印刷用紙長が、印字を行う解像度のラ
スタの整数倍でない場合の印刷を行うプリンタ装置の例
である。このプリンタ装置では、前記回転ミラーの回転
速度を一時的に低速にし、その後主走査書き出し制御用
レーザ光検出信号が、用紙搬送と同期するまでの時間が
規定時間以内に完了しない場合、エラーと判断し上位制
御部に通知するようにしたものである。
【0132】このようにして、各ぺージ毎の用紙搬送方
向に対する印刷開始位置を一定位置に制御する。これに
より、連続用紙を使用したプリンタ装置において、印刷
用紙長(ページ長)が印字を行う解像度(用紙搬送方向
のドット間隔に対応)解像度)の走査数の整数倍でない
場合でも、印字データと用紙のページとの関係がずれ
る、という事態が発生しないようにした。
【0133】なお、例3は、露光部に回転ミラーにより
レーザ光を走査する光学ユニットを用いた電子写真方式
のプリンタ装置の例であり、回転ミラーモータ40の構
造は前記従来例2と同じである。また、このプリンタ装
置でも連続用紙を使用して印字を行う。
【0134】(2) :プリンタ装置の説明 図13に示したように、プリンタ装置には上位制御部4
7を設けると共に、回転ミラーモータ回転制御基準クロ
ックを作成するための回転ミラーモータ回転制御基準ク
ロック作成部120と、回転ミラーモータ40の回転速
度を制御する回転ミラーモータ回転速度制御回路121
と、回転ミラーモータ40と、検出した回転ミラーモー
タ40の回転速度を検出するためのホール素子センサ1
22と、露光制御部126と、レーザ発光部127と、
同期完了判断回路124が設けてある。
【0135】回転ミラーモータ回転制御基準クロック作
成部120はクロック(例1と同じ)と印刷開始タイミ
ング信号(例1と同じ)を入力して、回転ミラーモータ
回転制御基準クロックを作成するものである。回転ミラ
ーモータ回転速度制御回路121は回転ミラーモータ回
転制御基準クロック作成部120から出力される回転ミ
ラーモータ回転制御基準クロックとホール素子センサ1
22からの出力される検出信号を入力して回転ミラーモ
ータ40の回転速度を制御するものである。
【0136】また、レーザ発光部127は露光制御部1
26の制御によりレーザ光を発光させるものである。同
期完了判断回路124は、前記回転ミラーの回転速度を
一時的に低速にした場合に、その後主走査書き出し制御
用レーザ光検出信号が、用紙搬送と同期するまでの時間
が規定時間以内に完了したか否かを判断し、前記時間以
内に完了しない場合は同期エラー信号を出力するもので
ある。
【0137】(3) :動作の説明 図14において、aは印刷開始タイミング信号、bはレ
ーザ光検出信号、cは回転ミラーモータ回転制御基準パ
ルス、dはホール素子センサ出力、eは回転ミラーモー
タ回転制御ロック信号、fは回転制御ロックアラームマ
スク期間(T:期間)、gは同期エラー、hは印刷スタ
ート指示信号、iは回転ミラーモータ回転速度V(t:
時間)を示す。
【0138】例3の動作は次の通りである。連続用紙を
使用した印刷を行うと共に、印刷用紙長が、印字を行う
解像度のラスタの整数倍でない場合の印刷を行うプリン
タ装置において、露光部に、回転ミラーによりレーザ光
を走査する光学ユニットを用いた場合、印字データの走
査は、レーザダイオード等により発光された光を回転ミ
ラーに反射させて行うが、印字データの走査開始位置は
回転ミラーから反射される一部のレーザ光をフォトダイ
オード等のセンサにより検出したレーザ光検出信号(b
に示した周期T1の信号)よりタイミングをとることで
決定される。
【0139】このため、用紙搬送方向のレーザの走査ピ
ッチを変える場合、用紙の搬送速度を変えるか、又は前
記bに示したレーザ光検出信号の周期T1を変える必要
がある。この例3は、用紙搬送速度を一定とした場合の
例である。
【0140】先ず、印刷ページ毎の露光開始タイミング
において、aに示した印刷開始タイミング信号を作成
し、この印刷開始タイミング信号を回転ミラーモータ回
転制御基準クロック作成部120に入力することによ
り、回転ミラーモータ回転制御基準クロック作成部12
0で作成される、回転ミラーモータ回転制御基準パルス
(cに示した周期T2の信号)の周期を一旦長くし(T
2+Δtの周期にする)、その後、元の周期(T2)に
戻す。
【0141】回転ミラーモータ回転速度制御回路121
は、cに示した回転ミラーモータ回転制御基準パルス信
号に対し、回転ミラーモータ40の回転速度を検出する
ためのホール素子センサ122からの回転信号が同期す
るように、回転ミラーモータ40の回転を制御する。
【0142】このようにすれば、cに示した回転ミラー
モータ回転制御基準パルスの周期を一旦長くした時、そ
れに合わせて回転ミラーモータ40の回転数が低下す
る。その結果、bに示したレーザ光検出信号の周期(T
1)も一旦長くなり(T1+Δt)、その後、回転ミラ
ーモータ40の回転が回復するにつれてレーザ光検出信
号の周期も回復する。
【0143】前記のように、cに示した回転ミラーモー
タ回転制御基準パルス信号を一旦長くし、その後元の周
期に戻すことにより、回転ミラーモータ40の速度は一
旦速度を低下させた後、元の速度に戻るように動作す
る。この時、bに示したレーザ光検出信号の周期は一旦
長くなった後、元の周期に戻る。このレーザ光検出信号
のタイミングをとり露光を行うことで、レーザの走査ピ
ッチを変えて印刷を行う。
【0144】しかし、回転ミラーモータ回転制御基準パ
ルスの周期を一旦長くし、その後、元の周期に戻した
時、回転ミラーモータの速度が該モータの故障、又は回
路の故障等により、規定時間以内に回転ミラーモータ回
転制御基準パルスに同期しない場合、同期完了判断回路
124が同期エラーを検出し、上位制御部47に通知す
る。上位制御部47は前記通知により同期エラーが発生
したことを認識した場合、hに示した印刷スタート指示
信号をオフにし、印刷を停止する。
【0145】なお、同期完了判断回路124は、回転ミ
ラーモータ40が回転ミラーモータ回転制御基準パルス
に同期して回転している場合に、回転ミラーモータ回転
速度制御回路121から「1」として出力されるロック
信号をチェックし、ロック信号が「0」のとき、同期エ
ラーを検出するが、回転ミラーモータ回転制御基準パル
スの周期を一旦長くした後、回転ミラーモータ40の速
度が回転ミラーモータ回転制御基準パルスに同期して回
転するまでの時間T(fに示したT)を見込み、この時
間を回転制御ロックアラームマスク期間Tとし、このT
の期間(規定時間)は同期エラーを検出しないようにし
ている。
【0146】その後、前記回転制御ロックアラームマス
ク期間T(規定時間)が経過しても、主走査書き出し制
御用レーザ光検出信号が、用紙搬送と同期しない場合
は、同期完了判断回路124は同期エラーを出力し、上
位制御部47へ通知する。そして、前記通知を受け取っ
た上位制御部47は、hに示した印刷スタート指示信号
をオフにして印刷を停止する。
【0147】すなわち、回転ミラーモータ40の回転を
制御することにより、レーザ光検出信号の周期を変え、
レーザ光の走査ピッチを変えて印刷を行うが、回転ミラ
ーモータ40の故障や、回路の故障が発生した場合、回
転ミラーモータ40の回転速度を十分制御できないこと
が考えられる。この場合、このまま印字を行うと、走査
ピッチが異常な印字が出力されてしまう。このため、異
常な印字を出力しないよう、回転ミラーモータ40の回
転制御の同期が異常であることを検出し、上位制御部4
7へ通知することで、異常に印字をしないよう、上位制
御部47より印刷を停止することができる。
【0148】このようにすれば、回転ミラーモータの速
度が該モータの故障、又は回路の故障等により、主走査
書き出し制御用レーザ光検出信号が、規定時間以内に用
紙搬送と同期しない場合でも、印字への悪影響が出るの
を防止し、印字品質の劣化を無くすことが可能になる。
【0149】§4:例4の説明 図15は例4の装置説明図、図16は例4のタイミング
チャートである。以下、図15、図16に基づいて例4
を説明する。
【0150】(1) :概要説明 例4は、露光部に、回転ミラーによりレーザ光を走査す
る光学ユニットを備え、連続した印刷用紙に対し電子写
真プロセスにより、印刷用紙長が、印字する解像度のラ
スタの整数倍でない場合の印刷を行うプリンタ装置の例
である。このプリンタ装置では、前記回転ミラーの回転
速度を一時的に低速にし、その後主走査書き出し制御用
レーザ光検出信号が、用紙搬送と同期するまでの時間が
規定時間以内に完了しない場合、同期エラーと判断して
印刷ページ単位で印刷を停止し、同期完了後に再起動し
て印刷を行うようにしたものである。
【0151】このようにして、同期エラーが発生した場
合に印字品質が劣化するのを防止する。また、この例4
においても、印刷するページ毎に印刷開始位置を一定位
置に制御する。これにより、連続用紙を使用したプリン
タ装置において、印刷用紙長(ページ長)が印字を行う
解像度(用紙搬送方向の解像度)の走査数の整数倍でな
い場合でも、印字データと用紙のページとの関係がずれ
る、という事態が発生しないようにした。
【0152】なお、例4は、露光部に回転ミラーにより
レーザ光を走査する光学ユニットを用いた電子写真方式
のプリンタ装置の例であり、回転ミラーモータ40の構
造は前記従来例2と同じである。また、このプリンタ装
置では連続用紙を使用して印字を行う。
【0153】(2) :プリンタ装置の説明 図15に示したように、プリンタ装置には上位制御部4
7を設けると共に、回転ミラーモータ回転制御基準クロ
ックを作成するための回転ミラーモータ回転制御基準ク
ロック作成部120と、回転ミラーモータ40の回転速
度を制御する回転ミラーモータ回転速度制御回路121
と、回転ミラーモータ40と、検出した回転ミラーモー
タ40の回転速度を検出するためのホール素子センサ1
22と、露光制御部126と、レーザ発光部127と、
同期完了判断回路124が設けてある。
【0154】この場合、同期完了判断回路124には、
印刷開始タイミング信号と、クロックと、回転ミラーモ
ータ回転速度制御回路121から出力されるロック信号
と、上位制御部47から出力されるアラームリセット信
号が入力している。回転ミラーモータ回転制御基準クロ
ック作成部120はクロック(例1と同じ)と印刷開始
タイミング信号(例1と同じ)を入力して、回転ミラー
モータ回転制御基準クロックを作成するものである。
【0155】回転ミラーモータ回転速度制御回路121
は回転ミラーモータ回転制御基準クロック作成回路12
0から出力される回転ミラーモータ回転制御基準クロッ
クとホール素子センサ122からの出力される検出信号
を入力して回転ミラーモータ40の回転速度を制御する
ものである。また、レーザ発光部127は露光制御部1
26の制御によりレーザ光を発光させるものである。
【0156】同期完了判断回路124は、前記回転ミラ
ーの回転速度を一時的に低速にし、その後主走査書き出
し制御用レーザ光検出信号が、用紙搬送と同期するまで
の時間が規定時間以内に完了したか否かを判断し、前記
時間以内に完了しない場合は同期エラー信号を出力する
ものである。
【0157】(3) :動作の説明 図16において、aは印刷開始タイミング信号、bはレ
ーザ光検出信号、cは回転ミラーモータ回転制御基準パ
ルス、dはホール素子センサ出力、eは回転ミラーモー
タ回転制御ロック信号、fは回転制御ロックアラームマ
スク期間(T:期間)、gは同期エラー信号、hはアラ
ームリセット信号、iは露光制御期間信号、jは印刷ス
タート指示信号、kは印刷期間を示す。
【0158】例4の動作は次の通りである。連続用紙を
使用した印刷を行うと共に、印刷用紙長が、印字する解
像度のラスタの整数倍でない場合の印刷を行うプリンタ
装置において、露光部に回転ミラーにより、レーザ光を
走査する光学ユニットを用いた場合、印字データの走査
は、レーザダイオード等により発光された光を回転ミラ
ーに反射させて行うが、印字データの走査開始位置は、
回転ミラーから反射される一部のレーザ光をフォトダイ
オード等のセンサにより検出したレーザ光検出信号(b
に示した信号)よりタイミングをとることで決定され
る。
【0159】このため、用紙搬送方向のレーザの走査ピ
ッチを変える場合、用紙の搬送速度を変えるか、又は前
記bに示したレーザ光検出信号の周期を変える必要があ
る。この例3は、用紙搬送速度を一定とした場合の例で
ある。
【0160】先ず、印刷ページ毎の露光開始タイミング
において、aに示した印刷開始タイミング信号を作成
し、この印刷開始タイミング信号を回転ミラーモータ回
転制御基準クロック作成部120に入力することによ
り、回転ミラーモータ回転制御基準クロック作成部12
0で作成される、回転ミラーモータ回転制御基準パルス
(cに示した周期T2の信号)の周期を一旦長くし(T
2+Δtの周期にする)、その後、元の周期(T2)に
戻す。
【0161】回転ミラーモータ回転速度制御回路121
は、cに示した回転ミラーモータ回転制御基準パルス信
号に対し、回転ミラーモータ40の回転速度を検出する
ためのホール素子センサ122からの回転信号が同期す
るように、回転ミラーモータ40の回転を制御する。
【0162】このようにすれば、cに示した回転ミラー
モータ回転制御基準パルスの周期を一旦長くした時、そ
れに合わせて回転ミラーモータ40の回転数が低下す
る。その結果、bに示したレーザ光検出信号の周期(T
1)も一旦長くなり(T1+Δt)、その後、回転ミラ
ーモータ40の回転が回復するにつれてレーザ光検出信
号の周期も回復する。
【0163】前記のように、cに示した回転ミラーモー
タ回転制御基準パルスの周期を一旦長くし、その後元の
周期に戻すことにより、回転ミラーモータ40の速度は
一旦低下した後、元の速度に戻るように、回転ミラーモ
ータ回転速度制御回路121により制御される。この場
合、同期完了判断回路124は、回転ミラーモータ40
が回転ミラーモータ回転制御基準パルスに同期している
場合に、回転ミラーモータ回転速度制御回路121から
「1」として出力されるロック信号をチェックし、ロッ
ク信号が「0」の時同期エラーを検出して出力するが、
回転ミラーモータ回転制御基準パルスの周期を一旦長く
した後回転ミラーモータ40の速度が回転ミラーモータ
回転制御基準パルスに同期して回転する迄の時間T(f
に示した時間T参照)を見込み、この時間Tの期間は同
期エラーを検出しないようにしている。
【0164】しかし、外来ノイズ等の影響により、前記
時間Tの期間内に回転ミラーモータ40のホール素子セ
ンサ122からの回転信号が回転ミラーモータ回転制御
基準パルスに対して同期が完了しない場合、同期完了判
断回路124は、同期エラーと判断してgに示した同期
エラー信号を出力し、上位制御部47へ通知する。
【0165】この時上位制御部47は、jに示した印刷
スタート指示信号をオフにし、露光制御部126は、次
のページの印刷を中止する。すなわち、同期エラーが検
出された時、次のページについて非印刷期間とする
(g、及びk参照)。その後、上位制御部47はhに示
したアラームリセット信号を同期完了判断回路124へ
出力し、前記同期エラーをクリアする。
【0166】このようにして同期エラーがクリアされた
後、aに示した印刷開始タイミング信号が出力される前
に、jに示した印刷スタート指示信号をオンにする。露
光制御部126は印刷スタート指示信号がオンにされた
ことにより、印刷開始タイミング信号の発生に同期し、
印刷を開始する。
【0167】前記のように、外来ノイズ等の影響によ
り、前記時間Tの期間内に回転ミラーモータ40のホー
ル素子センサ122からの回転信号が回転ミラーモータ
回転制御基準パルスに対して同期が完了しない場合、同
期エラーと判断して次のページの印刷を中止する。従っ
て、外来ノイズ等の影響により、同期エラーが発生した
場合に、印字品質に与える悪影響を無くすことが可能に
なる。
【0168】また、例4でも、前記動作を印刷開始タイ
ミング信号が出力される毎に(印刷ページ毎に)繰り返
すことで、印刷用紙長(ページ長)が印字を行う解像度
(用紙搬送方向の解像度)の走査数の整数倍でない場合
でも、印字データと用紙のページとの関係がずれる、と
いう事態が発生しないようにできる。
【0169】すなわち、装置の設置環境等によっては、
静電気等、外来ノイズの影響を受ける場合がある。通
常、外来ノイズに対しては、回路、及び装置内で影響を
受け、誤動作しないように対策を行うが、対策の許容外
の大きいノイズに対しては効果がない場合がある。回転
ミラーモータ40の回転速度を制御することにより、レ
ーザ光検出信号の周期を変え、レーザ光の走査ピッチを
変えて印刷を行う場合、前記外来ノイズの影響を受けた
場合、回転ミラーモータ40の回転速度を十分制御でき
ず、回転ミラーモータ40の回転制御の同期異常が検出
される可能性がある。
【0170】しかし、次に外来ノイズの影響が無くなっ
た場合、回転ミラーモータ40の同期が完了し、正常に
印字が可能な場合がある。よって、このエラーをリセッ
トし、印刷を開始することで、外来ノイズによる装置の
停止時間を短くし、復旧を可能にする。
【0171】§5:前記各部の詳細な説明・・・図17
〜図22参照 以下、前記プリンタ装置の各部を詳細に説明する。 (1) :回転ミラーモータ制御基準クロック作成回路の説
明・・・図17〜図19参照 図17は回転ミラーモータ制御基準クロック作成回路の
説明図(その1)、図18は回転ミラーモータ制御基準
クロック作成回路の説明図(その2)、図19は図1
7、図18のタイミングチャートである。以下、図17
〜図19に基づいて回転ミラーモータ制御基準クロック
作成回路を詳細に説明する。
【0172】前記回転ミラーモータ制御基準クロック作
成部120には、分周回路131、ディレーライン13
2、フリップフロップ回路(FF)133、200〜2
05、インバータ136、207〜212、AND回路
137、138、139、140、214〜216、N
AND回路206、カウンタ134、デコーダ(DE
C)135、OR回路141、217〜219が設けて
ある。
【0173】そして、発振器130から出力されるクロ
ック(発振出力信号)をフリップフロップ回路133
と、分周回路131と、カウンタ134と、フリップフ
ロップ回路203〜205に供給している。また、フリ
ップフロップ回路133には、印刷開始タイミング信号
が入力し、AND回路214には走査周期補正イネーブ
ル信号が入力している。
【0174】以下、図19のタイミングチャートを参照
しながら前記回路の動作を説明する。図19において、
aは分周回路131から出力されるパルス信号φ1、b
はディレーライン132から出力されるパルス信号φ
2、cはディレーライン132から出力されるパルス信
号φ3、dは発振器130から出力されるクロック、e
は印刷開始タイミング信号、fはカウンタ134のイネ
ーブル端子(ENT)に入力する信号、gはカウンタ1
34のQC出力信号、hはカウンタ134のQD出力信
号、iはフリップフロップ回路200の出力信号S1、
jはフリップフロップ回路200の出力信号S2、kは
フリップフロップ回路200の出力信号S3、mは回転
ミラーモータ制御基準パルスを示す。
【0175】印刷用紙長が11インチ+1/6インチ
(67/6インチ)の印字をする場合、1/6インチ以
内に入るドットの数Nは、N=400ドット÷6=6
6.666667である。つまり、用紙長、11インチ
+1/6インチ(67/6インチ)で400dpiの印
字を行うと、ページ最後のラスタの時間は、通常のラス
タの時間の2/3となる。このため、次のページを最初
から印刷するためには、前のページの最終ラスタの時間
が2/3の時間経過した後に次のページの走査が開始さ
れれば良いことになる。
【0176】回転ミラーを使用し、レーザ光で走査する
装置では、水平同期信号として使用するレーザ光検出信
号の周期を、1ラスタの2/3の時間分補正すれば良い
ことになり、これを回転ミラーの回転速度を可変し、制
御することで可能にする。この回路は前記回転ミラーの
回転速度を制御するための基準パルス信号を作成する回
路である。
【0177】前記基準パルスを作成する回路では、発振
器130から出力されるクロックは、分周回路131に
より、回転ミラーモータ40の速度を制御する為に必要
な周波数のパルス信号とする。分周回路131により分
周されたパルス信号をφ1とし、これをディレーライン
132で、レーザ光検出信号の周期を1ラスタの2/3
時間分補正する分の時間遅れたパルスφ2を作成する。
また、φ2のパルス信号から更に前記φ2と同じ時間分
遅れたパルス信号φ3を作成する(a、b、cの各信号
参照)。
【0178】用紙長を11インチ+1/6インチ(67
/6インチ)で400dpiで印字する場合は、上位制
御部47が回転ミラーモータ回転制御基準クロック作成
部120の走査周期補正イネーブル信号をオンにする。
一方、フリップフロップ回路133、及びインバータ1
36、AND回路137からなる回路では、eに示した
印刷開始タイミング信号と発振器130からのdに示し
たクロックとを同期させた信号を作成する。
【0179】そして、NAND回路206では、カウン
タ134のキャリー信号と、前記印刷開始タイミング信
号をクロック同期させた信号(AND回路137の出力
信号)とのNAND論理を取り、更に、AND回路21
4において、前記NAND回路206から出力される信
号と、走査周期補正イネーブル信号とのAND論理を取
り、カウンタ134のロード端子へ出力する。
【0180】カウンタ134では、走査周期補正イネー
ブル信号がオンの場合、eに示した印刷開始タイミング
信号が入力される度に、カウントアップされる。そし
て、カウンタ134のカウンタ出力QC、QDに接続さ
れたデコーダ135は、カウンタ134のカウント値に
応じてパルス信号φ1、φ2、φ3を選択する信号d
1、d2、d3を出力する。
【0181】この時、走査周期補正イネーブル信号がオ
ンの場合、φ1→φ2→φ3→φ1と選択される。この
ようにして選択されたパルス信号(φ1、φ2、φ3の
いずれか1つの信号)は、回転ミラーモータ回転制御基
準クロックとして、回転ミラーモータ回転速度制御回路
121に出力されることにより、印刷開始タイミング信
号が入力される度に、前記基準パルス信号の周期を一時
的に長くする。
【0182】(2) :回転ミラーモータ回転速度制御回路
の説明・・・図20参照 図20は回転ミラーモータ回転速度制御回路の説明図で
ある。前記回転ミラーモータ回転速度制御回路121に
は、ドライバー143、コンパレータ144、PLL回
路145、アンプ146、アナログスイッチ147、1
48、149、トランジスタ150、151、152、
153、154、155等が設けてあり、回転ミラーモ
ータ40を制御するようになっている。
【0183】この回路では、ドライバー(DV)143
に前記ホール素子センサ122から出力される信号が入
力しており、その内の一部の信号(この例ではT+、T
−)をコンパレータ144を介してPLL回路145へ
送る。また、PLL回路145には回転ミラーモータ回
転制御基準クロックが入力しており、PLL制御を行う
ように構成されている。
【0184】前記トランジスタ153、154、155
は相切り換え用のトランジスタであり、ドライバ143
からの制御信号によりオン/オフ動作を行って、回転ミ
ラーモータ40の相切り換えを行う。また、トランジス
タ150、151、152は回転ミラーモータ40に流
れる電流量を調整するためのトランジスタであり、アナ
ログスイッチ147、148、149を介して制御され
る。前記アナログスイッチ147、148、149はそ
れぞれ、ドライバ(DV)143によりオン/オフ制御
されるものであり、これらのスイッチを切り換え、アン
プ146の出力をトランジスタ150、151、152
のベースへ接続することにより、前記電流量の調整を行
う。
【0185】(3) :露光制御期間信号作成回路・・・図
21参照 図21は露光制御期間信号作成回路の説明図である。こ
の回路は前記露光制御部126内に設けた回路であり、
フォトダイオード(PD)157、アンプ158、コン
パレータ159、フリップフロップ回路160、インバ
ータ161、フリップフロップ回路(FF)163、コ
ンパレータ(COMP)167、168、カウンタ16
9、フリップフロップ回路170が設けてある。
【0186】なお、印刷開始ラスタアドレス設定部17
1、及び印刷終了ラスタアドレス設定部172は上位制
御部47内に設けたものであり、上位制御部47がデー
タを設定する。また、フォトダイオード157は、回転
ミラーモータ40により回転される回転ミラーから反射
したレーザ光を受光するものであり、回転ミラーの近く
に設置されている。
【0187】前記回路の動作は次の通りである。回転ミ
ラーを使用し、レーザ光で走査する装置では、水平同期
信号として使用するレーザ光検出信号をクロックに同期
させ、これを水平同期信号として使用する。この回路
は、レーザ光を検出するフォトダイオードPDの出力を
アンプ158で信号増幅した後、コンパレータ159に
より基準電圧と比較することで信号の波形成形を行い、
フリップフロップ回路160において、クロックと同期
を行う。
【0188】そして、前記同期された信号を水平同期信
号とし、これを水平同期信号をカウントするためのカウ
ンタ169のイネーブル端子(ENT)に入力する。そ
して、前記印刷開始タイミング信号が入力される毎に、
カウンタ169をクリアするため、印刷開始タイミング
信号を水平同期信号で同期した1パルスのクリア信号が
カウンタ169のクリア端子(CLR)に入力されてい
る。
【0189】上位制御部47から印刷スタート指示信号
がオンにされている場合、上位制御部47内の印刷開始
ラスタアドレス設定部171で設定された値と、前記カ
ウンタ169から出力される値(印刷開始ラスタアドレ
ス)がコンパレータ167で比較され、前記2つの値が
一致した場合に、フリップフロップ回路170により露
光制御期間信号がセットされる(オンになる)。
【0190】また、上位制御部47内の印刷終了ラスタ
アドレス設定部172で設定された値と、前記カウンタ
169から出力される値(印刷開始ラスタアドレス)が
コンパレータ168で比較され、前記2つの値が一致し
た場合に、フリップフロップ回路170により露光制御
期間信号がクリア(オフ)される。そして前記露光制御
期間信号は、後段の印字データ読み出し回路に入力さ
れ、露光制御期間信号がオンの期間において印字データ
の露光を行うように制御される。
【0191】(4) :上位制御部の説明・・・図22参照 図22は上位制御部の説明図である。前記上位制御部4
7は図22に示したようにMPU48を備えており、こ
のMPU48により前記各部へ信号やデータを送り、電
子写真方式による印刷時の各種制御を行う。このMPU
48では、例えば、前記印刷スタート指示信号、アラー
ムリセット信号を出力すると共に、同期エラー信号を受
信する。
【0192】前記のように、連続した印刷用紙に電子写
真プロセスで印刷を行うと共に、印刷用紙長が、印字す
る解像度のラスタの整数倍でない場合(例えば、67/
6インチの用紙長で、400dpiの印字を行う場合)
の印刷を行うプリンタ装置において、上位制御部47
は、印字データの走査数を印刷用紙長以内で印字が完了
するように、前記データ数を制限する処理を行う。
【0193】このようにすれば、ページ毎に印刷開始位
置を一定にできると共に、ページ毎の印字データ数が印
刷用紙長以内で印字が完了するデータ数に制限されてい
るから、連続用紙を使用したプリンタ装置において、印
刷用紙長(ページ長)が印字を行う解像度(用紙搬送方
向の解像度)の走査数の整数倍でない場合でも、印字デ
ータと用紙のページとの関係がずれる、という事態が発
生しない。
【0194】ところで、印字データがページと関係な
く、上位装置(上位制御部47より上位の装置)から送
られて来る場合、プリンタ装置内で走査ピッチを補正す
る動作を行っている期間で非露光期間を設けた場合、上
位装置からのデータがこの非露光期間を含む場合、プリ
ンタ装置は、次のページに非露光期間のデータを印刷す
る。そこで、前記のように1ページの印字データを非露
光期間に入る前で完了するデータ数に制限することで、
この不具合を防止できる。
【0195】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果がある。 (1) :連続用紙を使用したプリンタ装置において、印刷
用紙長(ページ長)が印字を行う解像度の走査数の整数
倍でない場合でも、各ぺージ毎の用紙搬送方向に対する
印刷開始位置を一定位置に制御することができる。従っ
て、連続用紙を使用したプリンタ装置において、印刷用
紙長(ページ長)が印字を行う解像度の走査数の整数倍
でない場合でも、印字データと用紙のページとの関係が
ずれる、という事態が発生しない。
【0196】前記効果の外、各請求項に対応して次のよ
うな効果がある。 (2) :請求項1では、基準クロックと、上位制御部が設
定した用紙長情報から印刷開始タイミング信号を作成し
水平同期信号作成回路へ入力する。水平同期信号作成回
路では前記作成した印刷開始タイミング信号とクロック
を入力し、前記印刷開始タイミング信号と同期させて、
1走査毎のタイミングをとるための基準となる水平同期
信号を作成し前記印刷制御手段へ送る。
【0197】印刷制御手段は、水平同期信号に同期させ
て印刷制御を行う。このように、印刷開始タイミング信
号に同期させた水平同期信号を使用して印刷制御を行う
ことにより、各ぺージ毎の用紙搬送方向に対する印刷開
始位置を一定位置に制御することができる。従って、連
続用紙を使用したプリンタ装置において、印刷用紙長
(ページ長)が印字を行う解像度の走査数の整数倍でな
い場合でも、印字データと用紙のページとの関係がずれ
る、という事態が発生しない。
【0198】(3) :請求項2では、走査周期制御手段
は、回転ミラーの回転速度を一時的に標準速度より低速
に駆動して走査周期を補正することにより、露光制御に
用いる主走査書き出し制御用レーザ光検出信号のタイミ
ングを、印刷用紙のページ毎に用紙搬送と同期させる。
【0199】前記のように、回転ミラーモータ回転制御
基準パルス信号を一旦長くし、その後元の周期に戻すこ
とにより、回転ミラーモータの速度は、一旦速度を低下
させた後、元の速度に戻るように動作する。この時、レ
ーザ光検出信号でタイミングをとり、露光を行うことに
よりレーザの走査ピッチを変えて印刷を行う。
【0200】このような動作を印刷開始タイミング信号
が出力される毎に(印刷ページ毎に)繰り返すことで、
印刷用紙長(ページ長)が印字を行う解像度(用紙搬送
方向の解像度)の走査数の整数倍でない場合でも、印字
データと用紙のページとの関係がずれる、という事態が
発生しないようにできる。
【0201】(4) :請求項3では、上位制御部の非露光
期間設定手段は、主走査書き出し制御用レーザ光検出信
号のタイミングを用紙搬送と同期させるまでの任意の期
間に、露光を行わない非露光期間を露光部に設定する。
そして、露光部では前記設定された非露光期間は露光を
行わず、その後主走査書き出し制御用レーザ光検出信号
のタイミングが、用紙搬送と同期した場合に露光を行っ
て印刷を開始させるようにしている。
【0202】このような動作を印刷開始タイミング信号
が出力される毎に(印刷ページ毎に)繰り返すことで、
印刷用紙長(ページ長)が印字を行う解像度(用紙搬送
方向の解像度)の走査数の整数倍でない場合でも、印字
データと用紙のページとの関係がずれる、という事態が
発生しないようにできる。また、非露光期間を設定する
ことにより、レーザ光検出信号の周期が長くなった位置
に対応する印字の品質が一時的に劣化する、という事態
も回避できる。
【0203】(5) :請求項4では、同期完了判断回路
は、主走査書き出し制御用レーザ光検出信号と用紙搬送
との同期が規定時間以内に完了したか否かを判断し、規
定時間以内に完了しない場合はエラーと判断する。そし
て、前記同期完了判断回路でエラーと判断した場合、前
記エラーを上位制御部へ通知する。
【0204】このようにすれば、回転ミラーモータの速
度が該モータの故障、又は回路の故障等により、規定時
間以内に回転ミラーモータ回転制御基準パルスに同期し
ない場合、印字品質が劣化した印字を防止することがで
きる。
【0205】(6) :請求項5では、上位制御部のエラー
発生時制御手段は、前記同期完了判断回路からのエラー
通知を受け取った場合、印刷ページ単位で印刷を停止
し、その後前記主走査書き出し制御用レーザ光検出信号
と用紙搬送との同期が完了した場合に、再起動して印刷
を行わせる制御を行う。
【0206】例えば、外来ノイズ等の影響により同期エ
ラーが発生した場合、次のページの印刷を中止する。従
って、外来ノイズ等の影響により、同期エラーが発生し
た場合に、印字品質に与える悪影響を無くすことが可能
になる。
【0207】また、前記動作を印刷開始タイミング信号
が出力される毎に(印刷ページ毎に)繰り返すことで、
印刷用紙長(ページ長)が印字を行う解像度(用紙搬送
方向の解像度)の走査数の整数倍でない場合でも、印字
データと用紙のページとの関係がずれる、という事態が
発生しないようにできる。
【0208】(7) :請求項6では、上位制御部のデータ
制御手段は、印刷用紙長が印字を行う解像度の整数倍で
ない場合、印字データの走査数が印刷用紙長以内で完了
するように、前記データ数に制限する。このようにすれ
ば、印刷用紙長(ページ長)が印字を行う解像度(用紙
搬送方向の解像度)の走査数の整数倍でない場合でも、
印字データと用紙のページとの関係がずれる、という事
態が発生しないようにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】実施の形態1におけるプリンタ装置の説明図で
ある。
【図3】図2のタイミングチャートである。
【図4】実施の形態1における水平同期信号作成回路の
説明図である。
【図5】実施の形態1における露光制御期間信号作成回
路の説明図である。
【図6】実施の形態1における印字データ読み出し回路
の説明図である。
【図7】実施の形態1における用紙搬送制御基準パルス
信号作成回路の説明図である。
【図8】実施の形態1における上位制御部の説明図であ
る。
【図9】実施の形態1における上位制御部の処理説明図
である。
【図10】実施の形態2における例1の説明図である。
【図11】実施の形態2における例2の装置説明図であ
る。
【図12】実施の形態2における例2のタイミングチャ
ートである。
【図13】実施の形態2における例3の装置説明図であ
る。
【図14】実施の形態2における例3のタイミングチャ
ートである。
【図15】実施の形態2における例4の装置説明図であ
る。
【図16】実施の形態2における例4のタイミングチャ
ートである。
【図17】実施の形態2における回転ミラーモータ制御
基準クロック作成回路の説明図(その1)である。
【図18】実施の形態2における回転ミラーモータ制御
基準クロック作成回路の説明図(その2)である。
【図19】図17、18のタイミングチャートである。
【図20】実施の形態2における回転ミラーモータ回転
速度制御回路の説明図である。
【図21】実施の形態2における露光制御期間信号作成
回路の説明図である。
【図22】実施の形態2における上位制御部の説明図で
ある。
【図23】従来例1の装置構成図である。
【図24】従来例1のLEDユニット説明図である。
【図25】従来例1のLEDユニット制御系説明図であ
る。
【図26】従来例2の装置説明図である。
【図27】従来例2の回転ミラーモータ説明図である。
【図28】従来の電子写真方式プリンタ装置の処理説明
図である。
【符号の説明】 15 LEDユニット(発光ダイオードユニット) 40 回転ミラーモータ 47 上位制御部 48 MPU(マイクロプロセッサユニット) 49 水平同期信号作成回路 50 水平同期信号作成カウンタ 51 水平同期信号印刷開始同期部 52 印字データ転送回路 53 露光制御期間信号作成回路 54 印字用紙長カウンタ回路 55 発振器 58 印字用紙長設定部 73 印刷開始ラスタアドレス設定部 74 印刷終了ラスタアドレス設定部 88 印刷開始カラムアドレス設定部 89 印刷終了カラムアドレス設定部 90 上位制御部印字データ書き込み回路 120 回転ミラーモータ回転制御基準クロック作成部 121 回転ミラーモータ回転速度制御回路 122 ホール素子センサ 124 同期完了判断回路 126 露光制御部 127 レーザ発光部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】露光部と上位制御部を有し、前記露光部に
    発光ダイオードユニットを備え、連続した印刷用紙に対
    し電子写真プロセスにより、印刷用紙長が印字を行う解
    像度のラスタの整数倍でない場合の印刷を行うプリンタ
    装置において、 基準クロックと上位制御部が設定した用紙長情報から、
    印刷用紙のページ毎に印刷開始タイミングをとるための
    印刷開始タイミング信号を作成し、この印刷開始タイミ
    ング信号と同期させて、1走査毎のタイミングをとるた
    めの基準となる水平同期信号を作成する水平同期信号作
    成手段と、 前記水平同期信号に同期させて印刷制御を行うことによ
    り、各ぺージ毎の用紙搬送方向に対する印刷開始位置を
    一定位置に制御する印刷制御手段を備えていることを特
    徴としたプリンタ装置。
  2. 【請求項2】露光部と上位制御部を有し、前記露光部に
    回転ミラーによりレーザ光を走査する光学ユニットを備
    え、連続した印刷用紙に対し電子写真プロセスにより、
    印刷用紙長が印字する解像度のラスタの整数倍でない場
    合の印刷を行うプリンタ装置において、 前記回転ミラーの回転速度を一時的に標準速度より低速
    に駆動して走査周期を補正することにより、露光制御に
    用いる主走査書き出し制御用レーザ光検出信号のタイミ
    ングを、印刷用紙のページ毎に用紙搬送と同期させるこ
    とで、各ぺージ毎の用紙搬送方向に対する印刷開始位置
    を一定位置に制御する走査周期制御手段を備えているこ
    とを特徴としたプリンタ装置。
  3. 【請求項3】前記上位制御部は、前記主走査書き出し制
    御用レーザ光検出信号のタイミングを用紙搬送と同期さ
    せるまでの任意の期間に、露光を行わない非露光期間を
    前記露光部に設定する非露光期間設定手段を備え、 前記露光部は、前記設定された非露光期間は露光を行わ
    ず、その後前記主走査書き出し制御用レーザ光検出信号
    のタイミングが用紙搬送と同期した場合に露光を行って
    印刷を開始させる露光制御手段を備えていることを特徴
    とした請求項2記載のプリンタ装置。
  4. 【請求項4】前記主走査書き出し制御用レーザ光検出信
    号と用紙搬送との同期が規定時間以内に完了したか否か
    を判断し、規定時間以内に完了しない場合はエラーと判
    断し、上位制御部へエラーを通知する同期完了判断手段
    を備えていることを特徴とした請求項2記載のプリンタ
    装置。
  5. 【請求項5】前記上位制御部は、前記同期完了判断回路
    からのエラー通知を受け取った場合、印刷ページ単位で
    印刷を停止させ、その後前記主走査書き出し制御用レー
    ザ光検出信号と用紙搬送との同期が完了した場合に、再
    起動して印刷を行わせるエラー発生時制御手段を備えて
    いることを特徴とした請求項4記載のプリンタ装置。
  6. 【請求項6】前記上位制御部は、印刷用紙長が印字を行
    う解像度の整数倍でない場合、印字データの走査数が印
    刷用紙長以内で完了するように、前記データ数を制限す
    るデータ制御手段を備えていることを特徴とした請求項
    1又は2又は3又は4記載のプリンタ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009075608A (ja) * 2002-02-28 2009-04-09 Oki Data Corp 画像形成装置
US8665299B2 (en) 2011-09-16 2014-03-04 Ricoh Company, Limited Exposure control apparatus, image forming apparatus, and exposure control method
JP2015138161A (ja) * 2014-01-23 2015-07-30 シャープ株式会社 レーザ走査装置及び画像形成装置

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