JPH1110838A - オフセット輪転機の冷却ローラーのクリーニング装置及びその使用方法 - Google Patents

オフセット輪転機の冷却ローラーのクリーニング装置及びその使用方法

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JPH1110838A
JPH1110838A JP16434897A JP16434897A JPH1110838A JP H1110838 A JPH1110838 A JP H1110838A JP 16434897 A JP16434897 A JP 16434897A JP 16434897 A JP16434897 A JP 16434897A JP H1110838 A JPH1110838 A JP H1110838A
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roller
pressing
cooling roller
nonwoven fabric
cooling
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Hideo Takeuchi
秀朗 竹内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転中の冷却ローラーの表面を清掃する。 【解決手段】 オフセット輪転機の回転中の冷却ローラ
ー3の近傍にその母線に対峙するように不織布6を張設
する。不織布をその背後から冷却ローラーの周面へと押
す押付けローラー7を設ける。押付けローラーが不織布
を冷却ローラーに押し付ける押付圧をベアラーにより規
制する。押付けローラーの周面にノズル19から水を供
給しその水を均しローラーで均して不織布に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オフセット輪転機
の冷却ローラーのクリーニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】オフセット輪転機は、給紙部、印刷部、
乾燥部、冷却部、排出部を順次配置して構成され、次の
ように動作する。すなわち、給紙部の巻取紙から印刷用
紙を繰り出しつつ印刷部で印刷し、乾燥部で印刷インキ
を加熱により乾燥し、その乾燥の際に加熱された印刷用
紙を冷却部で冷却し、しかる後折り機等の排出部から折
丁等として排出する。
【0003】ところが、印刷用紙が乾燥部を通過しても
その印刷インキは完全に乾燥しない場合がある。そのた
め、乾燥部の次の冷却部において冷却ローラーの表面に
インキが付着し、印刷汚れを引き起こす原因となる。ま
た、冷却ローラーは冷却水を循環させることにより冷却
するようになっているが、印刷の切り換え等のため輪転
機を停止させた時に冷却ローラーの表面が結露する。冷
却ローラーの表面が濡れると、印刷用紙が破断するおそ
れがある。
【0004】従来このような冷却ローラーの汚れや結露
は作業者が定期的にウェス等で拭き取っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、作業者
による冷却ローラーの手拭きは、印刷機を寸動運転しな
がら行なう必要があるので、作業者にとって危険であ
る。また、冷却ローラーをその全周かつ全幅に亘って拭
くのは極めて面倒であり、拭き斑を生じ易い。さらに、
作業者の手が届かない箇所にある冷却ローラーは拭くこ
とができない。さらに、印刷機を停止させなければなら
ないので、印刷効率が低下するという問題がある。
【0006】一方、ブランケット胴を洗浄する手段とし
て、洗浄液が含浸した不織布をブランケット胴の周面に
押し付けるようにした装置が知られているが、これは不
織布をブランケット胴の表面に強く押し付けるものであ
るから、輪転機を高速回転させている最中は使用するこ
とができず、これを冷却ローラーの洗浄に適用すること
はできない。
【0007】従って、本発明は冷却ローラーを人手によ
らないで、また輪転機が高速回転時にも拭くことが出来
る手段を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、オフセット輪転機の回転中の冷却ローラ
ーの近傍でその母線に対峙するように張設された不織布
と、該不織布をその背後から冷却ローラーの周面へと押
して接触させる押付けローラーと、上記押付けローラー
が不織布を冷却ローラーに押し付ける押付圧を低めに規
制する押付けローラーに設けられた押付け圧規制手段
と、該押付けローラーの周面に水を供給する給水手段
と、上記押付けローラーの周面に接しつつ回転すること
により該ローラーの周面に供給された水を上記不織布に
至る前に該ローラー上で均一な皮膜に均す均しローラー
とを具備したオフセット輪転機の冷却ローラーのクリー
ニング装置を採用している。
【0009】上記押付け圧規制手段として、ベアラーを
用いることができる。ベアラーを押付けローラー側に設
け、これを冷却ローラーの表面に押し付けて押付圧を調
整することができる。冷却ローラーの両側にもベアラー
を設け、これに押付けローラー側のベアラーを接触させ
るようにしてもよい。押付圧は、キスインプレッション
と呼ばれる程度に押さえられる。
【0010】上記均しローラーは、円柱棒の外周に一定
太さの線材を螺旋状に巻いてなるローラーとすることが
できる。円柱棒の回りに螺旋状の線材を巻き付けるのに
代え、円柱棒の回りに凸条を円柱棒と一体で形成するよ
うにしてもよい。
【0011】上記不織布としては、多孔質繊維よりなる
トラッピングゾーンを多角断面極細繊維よりなるワイピ
ングゾーンで挟んだ層構造の不織布を用いることができ
る。
【0012】上記オフセット輪転機の冷却ローラーのク
リーニング装置の用い方として、水で湿した不織布で冷
却ローラーの表面に付着した汚れを拭き取るほか、給水
手段から押付けローラーへの給水を絶ち、乾いた状態の
不織布を冷却ローラーの周面に押し付けることにより冷
却ローラーの周面上の結露を拭き取ることも可能であ
る。
【0013】また、上記オフセット輪転機の冷却ローラ
ーのクリーニング装置を使用する際、不織布の両端を押
付けローラーの両端から食み出させ、押付けローラーの
両端に水が至った場合でも、該ローラーの両端からの水
の落下を防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。
【0015】図1に示されるように、オフセット輪転機
は、給紙部A、印刷部B、乾燥部C、冷却部D、排出部
Eを順次配置してなるもので、給紙部Aの巻取紙1から
印刷用紙1aを繰り出しつつ印刷部Bで印刷し、乾燥部
Cで印刷インキを加熱により乾燥し、その乾燥の際に加
熱された印刷用紙1aを冷却部Dで冷却し、しかる後折
り機等の排出部Eから折丁等として排出するようになっ
ている。
【0016】上記冷却部Dは印刷用紙1aの表裏面を夫
々冷却するための冷却ローラー3を有し、各冷却ローラ
ー3に対して本発明のクリーニング装置4が設けられて
いる。冷却ローラー3は一本のみ設け、その一本で印刷
用紙1aの両面を冷却する場合もある。また、三本以上
設けられる場合もある。冷却ローラー3を複数本設ける
場合は、各冷却ローラー3に対してクリーニング装置4
を配置してもよいが、印刷用紙1aが最初に当たる冷却
ローラー3に対してのみクリーニング装置4を配置する
ようにしてもよい。
【0017】このクリーニング装置4は、図2及び図3
に示されるように、左右の固定フレーム5間に、冷却ロ
ーラー3の表面を拭く不織布6と、この不織布6を冷却
ローラー3の表面に押し付ける押付けローラー7と、こ
の押付けローラー7による押付け圧を規制する押付け圧
規制手段と、押付けローラー7の表面に水を供給する給
水手段と、押付けローラー7上に付着した水を均す均し
ローラー8とを具備している。
【0018】固定フレーム5は、輪転機の冷却部D内に
おいて輪転機の左右の印刷機フレーム(図示せず)間に
配置され固定されている。
【0019】不織布6は、オフセット輪転機の回転中の
冷却ローラー3の近傍でその円筒表面の一つの母線に対
峙するように張設される。不織布6は連続体であり、繰
出しロール6aから繰出され巻取りロール6bに巻き取
られる。繰出しロール6aと巻取りロール6bとの間に
は駆動ローラー9とガイドローラー10とが介在し、不
織布は両ローラー9、10間で引っ張られることにより
上述のように冷却ローラー3の母線に対峙する。
【0020】巻取りロール6bのロール軸は、図示しな
いが、モーターの動力が摩擦クラッチを介し伝達される
ことにより、常時巻取り方向に駆動される。繰出しロー
ル6aのロール軸はフリー状態で常時ブレーキが掛けら
れている。
【0021】繰出しロール6aからの不織布の繰出し
は、駆動ローラー9とこれに接する押えローラー11と
でなされる。駆動ローラー9は、図示しないが、その軸
端に一方向クラッチを介し取り付けたアームをエアシリ
ンダーで往復駆動することにより間欠回転する。エアシ
リンダーによりアームが往復回動する度に駆動ローラー
9が間欠角運動し、繰出しロール6aから不織布を例え
ば5cmずつ間欠的に繰り出す。繰出しロール6aから
繰出された不織布6は巻取りロール6bにより巻き取ら
れる。今回の巻取りが終わり次回の巻取りが行われるま
での間、駆動ローラー9とガイドローラー10との間の
不織布は、巻取りロール6bのロール軸が摩擦クラッチ
を介しスリップすることから、適度な張力で引っ張られ
上記押付けローラー7の表面に対峙する。
【0022】不織布6は、湿式が望ましく、多孔質繊維
よりなるトラッピングゾーンを多角断面極細繊維よりな
るワイピングゾーンで挟んだ三層構造のものを用いるこ
とができる。ワイピングゾーンの繊維は冷却ローラー3
の表面から汚れを剥ぎ取り易いものであることが望まし
く、その繊維としては0.1〜0.001デニールの多
角断面極細アクリル繊維を用いることができる。トラッ
ピングゾーンの繊維はワイピングゾーンで一度拭き取っ
た水、インキ、紙粉等を吸収し吸着するものであること
が望ましく、その繊維としては1.5デニールの多孔質
アクリル繊維を用いることができる。
【0023】また、不織布6は、図3に示されるよう
に、その両端が押付けローラー7の両端から食み出るよ
うにして用いるのが望ましい。これにより、給水手段か
らの供給水が押付けローラー7の両側に到達するような
ことがあっても、押付けローラー7の両側から水が落下
するのを防止することができる。
【0024】押付けローラー7は、表面がゴムで出来た
ローラーであり、印刷用紙1aが冷却ローラー3に接触
する領域を十分カバーするような幅分を有している。ま
た、不織布6も上記領域を十分カバーするような幅分を
有する。押付けローラー7は、給水手段から供給される
水をモーター(図示せず)の駆動で回転しながら受け取
り不織布6に移す。押付けローラー7は回転しながら不
織布6に適度な量の水を供給した後停止し、次に不織布
6をその背後から冷却ローラー3の方に押してその周面
に接触させる。
【0025】押付けローラー7を冷却ローラー3の方に
押し付けるための機構は図2乃至図5に示される。すな
わち、上記左右の固定フレーム5、5間に支軸13が回
動可能に渡され、該支軸13に左右の可動フレーム26
が固定され、該左右の可動フレーム26、26間に押付
けローラー7の軸7aが回動可能に渡されている。
【0026】上記支軸13には円盤27が固定され、該
円盤27と上記固定フレーム5との間にエアシリンダー
28が介装されている。このエアシリンダー28は、図
2に示される例では、伸行程と二段階に分かれた縮行程
とにより押付けローラー7を冷却ローラー3に接近及び
離反させる。すなわち、一段目の縮行程により押付けロ
ーラー7は不織布6から離れた原位置aから不織布6に
接触する中間位置bへと移動し、二段目の縮行程により
押付けローラー7は不織布6を冷却ローラー3に押し付
ける押付け位置cへと移動する。また、伸行程により押
付けローラー7は押付け位置cから原位置aに一気に復
帰する。
【0027】上記エアシリンダー28の二段階の縮行程
は、円盤27に設けられた突起29と他のエアシリンダ
ー30で動かされる移動ストッパー31とにより制御さ
れる。他のエアシリンダー30も固定フレーム5上に取
り付けられ、上記エアシリンダー28の一段目の縮行程
の時に伸動作して移動ストッパー31を上記突起29の
移動領域内へと突出せしめ、上記エアシリンダー28の
二段目の縮行程の時に縮動作して移動ストッパー31を
上記突起29の移動領域外へと離脱せしめる。また、エ
アシリンダー28の全行程は上記突起29を両側から挟
むように配置された固定ストッパー32により規制され
るようになっている。
【0028】押付けローラー7の軸7aにはこの押付け
ローラー7を回転させるためのプーリー14が固定さ
れ、該プーリー14にタイミングベルト15が巻回され
ている。押付けローラー7の表面に水を供給する際、タ
イミングベルト15がモーター(図示せず)により駆動
される。
【0029】押付け圧規制手段は、上述の如く押付けロ
ーラー7が冷却ローラー3側に移動した際に、押付けロ
ーラー7が不織布6を冷却ローラー3に押し付ける押付
圧を低目に押さえるようになっている。押付けローラー
7が不織布6を冷却ローラー3に押し付ける時は冷却ロ
ーラー3は低速回転又は高速回転しており、殊に高速回
転の場合は強く押し付けると不織布6が破断する等の不
都合を来すので、押付圧はいわゆるキスタッチ(キスイ
ンプレッション)と呼ばれるごく小さな圧力に設定され
る。キスインプレッション下において不織布6は冷却ロ
ーラー3の表面を軽く撫でる如く拭う。
【0030】押付け圧規制手段として、押付ローラー7
を支える可動フレーム26の外側にベアラー16が取り
付けられている。ベアラー16は、表面がクロムメッキ
等された金属輪であり、左右の可動フレーム26、26
の各側面に片持ち状に取り付けられた支持軸33にベア
リング17を介して取り付けられている。ベアラー16
はベアリング17の外輪で代替する事も可能である。ベ
アラー16は、同じくクロムメッキされた冷却ローラー
3の周面に接触することにより回転する。図5に示され
るように、ベアラー16の上記冷却ローラー3に対峙し
た前縁は同じく冷却ローラー3に対峙した押付けローラ
ー7の前縁から寸法δだけ冷却ローラー3側に突出して
いる。このベアラー16の突出分δにより不織布6の冷
却ローラー3に対する押付圧が緩和され、冷却ローラー
3に対する上記キスタッチが得られる。
【0031】また、上記ベアラー16のベアリング17
と支持軸33との間には、偏心輪12が挿入され、この
偏心輪12を支持軸33に固定するための固定ナット3
4、35が支持軸33の先端の雄ネジ部に螺合してい
る。固定ナット34、35を緩めて偏心輪12を回し再
び固定ナット34、35を締め付ける操作をすることに
より、上記寸法δを加減して上記押圧力を調整すること
ができる。
【0032】給水手段は、押付けローラー7の周面に水
を供給するためのもので、図2に示されるように、押付
けローラー7と平行に左右の固定フレーム5、5間に渡
された支持棒18にノズル19を一定間隔で配列するこ
とにより構成される。支持棒18には該支持棒18に平
行に給水パイプ20が取り付けられ、給水パイプ20か
ら各々同じ長さのチューブ21によりノズル19に水が
供給される。
【0033】ノズル19は、図6に例示され、その先端
には弁体であるボール22が設けられ、ボール22はス
プリング23によりノズル19内側からノズル19外側
に向かって付勢され弁座24に当たっている。ボール2
2を外側から押さえればその弁座24との間に隙間が空
き、そこから水が吐出される。ボール22に代えてニー
ドルを用いてもよい。ノズル19を支える支持棒18は
エアシリンダー(図示せず)により押付けローラー7の
表面に対して接近又は離反する。接近すればボール22
が押付けローラー7の表面に当たってノズル19が水を
吐出し、離反すればボール22がスプリング23により
弁座24に当たりノズル19は水の吐出を停止する。
【0034】均しローラー8は、押付けローラー7の周
面に接しつつ回転することにより該押付けローラー7の
周面に供給された水を上記不織布6に至る前に該押付け
ローラー7上で均一な皮膜にする。均しローラー8とし
ては、円柱棒の外周に一定太さのピアノ線等の線材を螺
旋状に巻いてなるローラーを用いることができる。水皮
膜の厚さは線材の太さを変更することにより適宜調整可
能である。図2及び図3に示されるように、均しローラ
ー8の両端には押付けローラー7の両端を挟むように鍔
8aが取り付けられている。鍔8aが押付けローラー7
の両端に当たることにより、押付けローラー7の両端か
らの水の落下が防止される。均しローラー8は、その鍔
8aより外側の軸端が左右の可動フレーム26、26に
設けられた略U字形の軸受25に回転可能に支持されて
いる。
【0035】その他、均しローラー8としては、円柱棒
の周面に凸条を螺旋状に一体形成したもの、円柱棒の周
面に多数の凹溝を螺旋状に形成したものを使用すること
ができる。
【0036】次に、オフセット輪転機の冷却ローラーの
クリーニング装置によるクリーニング作業について説明
する。
【0037】このクリーニング装置4は例えばシーケン
ス制御回路により制御される。
【0038】最初にインキ等による汚れの洗浄動作を説
明する。
【0039】印刷に先立ち、偏心輪12を所望角度だけ
回して図5に示す寸法δの大きさを加減し、押付圧を調
節しておく。この押付圧の調節は、通常このクリーニン
グ装置4を輪転機に設置する際に行なう。
【0040】クリーニング装置4の始動はタイマーで事
前に設定しておき、印刷中に設定時間になると自動的に
洗浄動作が開始するようにすることができる。
【0041】タイマーの作動により、エアシリンダー3
0が働いてストッパー31が突起29の移動領域内へと
突出し、次いで別のエアシリンダー28が働き可動フレ
ーム26が支軸13を支点にして冷却ローラー3側に回
動する。可動フレーム26は回動の途中で突起29がス
トッパー31に当たることにより停止し、エアシリンダ
ー28は第1段目の行程で一時停止する。これにより、
押付けローラー7は図2中原位置aから中間位置bへと
移動し、駆動ローラー9とガイドローラー10との間に
緊張状態で静止した不織布6に接触する。
【0042】押付けローラー7は、中間位置bへと移動
すると、タイミングベルト15の駆動により不織布6に
接触した状態で15〜30rpm程度の低速で回転す
る。
【0043】押付けローラー7が回転し始めるとノズル
19の先端が押付けローラー7の表面に接触し、水を吐
出する。この吐出水は押付けローラー7上で均しローラ
ー8により均され、押付けローラー7の全表面に亘って
均一な皮膜となって広がり、不織布6に付着する。これ
により、不織布6は適度に斑なく湿る。この後、押付け
ローラー7の回転が停止する。不織布6は水で濡らされ
ることにより汚れの吸着能力が高まる。
【0044】この後、エアシリンダー30の縮動作によ
り、ストッパー31が突起29の回動領域内から離脱
し、その結果他のエアシリンダー28が第2段目の行程
へと移行し、可動フレーム26が更に回動する。これに
より、押付けローラー7は押付け位置cへと移動し、湿
った不織布6を高速回転中の冷却ローラー3に押し付け
る。その際、ベアラー16が冷却ローラー3の表面に接
触しつつ回転し、押付けローラー7による不織布6の押
付圧をキスタッチの圧力程度に規制する。これにより、
冷却ローラー3の表面は湿った不織布6で軽く拭われ、
インキ、紙粉等の汚れが除去される。
【0045】押付けローラー7による不織布6の押付け
時間はタイマー等により適宜設定可能であり、その時間
が経過すると、エアシリンダー28の逆動作により可動
フレーム26は冷却ローラー3から離反するように回動
し、押付けローラー7は押付け位置cから原位置aに復
帰し、冷却ローラー3及び不織布6の双方から離れる。
【0046】この後、駆動ローラー9の間欠回転によ
り、不織布6の新しい箇所が例えば5cm程度引き出さ
れる。
【0047】以上で洗浄動作の1サイクルが終了する
が、必要に応じて二回又はそれ以上繰り返すことができ
る。
【0048】次に、冷却ローラー3の表面の結露を拭き
取る動作について説明する。
【0049】結露は輪転機の停止時に生じ易く、輪転機
のオペレーターが輪転機の運転開始時にこのクリーニン
グ装置の「水滴除去」ボタン(図示せず)を同時に押
す。この場合は、給水手段は作動せず、そこから押付け
ローラー7への給水は絶たれる。
【0050】「水滴除去」ボタンのONにより、エアシ
リンダー28が駆動して可動フレーム26を冷却ローラ
ー3側に回動させる。この時、ストッパー31は突起2
9の回動領域外に逃げている。このため、押付けローラ
ー7は原位置aから押付け位置cへと移動し、不織布6
を冷却ローラー3に押し付ける。これにより、乾いた状
態の不織布6が冷却ローラー3の周面に押し付けられ、
冷却ローラー3の周面上の結露が拭き取られる。拭き取
りの際、ベアラー16が冷却ローラー3の表面に接触し
つつ回転し、押付けローラー7による不織布6の押付圧
をキスタッチの圧力程度に規制するので、冷却ローラー
3の表面は不織布6で軽く拭われ、結露が除去される。
【0051】押付けローラー7による不織布6の押付け
時間もタイマー等により適宜設定可能である。設定時間
が経過すると、可動フレーム26の逆動作により押付け
ローラー7は冷却ローラー3及び不織布6の双方から離
れ、原位置aに復帰する。
【0052】この後、巻取りロール6bの間欠回転によ
り、不織布6の新しい箇所が引き出され、一つのサイク
ルの拭き取り動作が終了する。このサイクルも二回又は
それ以上繰り返すことができる。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、不織布を冷却ローラー
の周面に軽く押し付けることができ、冷却ローラーが高
速回転していても冷却ローラーに付着した汚れ、水滴等
を拭き取ることができる。従って、従来のように印刷機
を止めて清掃する必要が無く、印刷効率を格段に高める
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る冷却ローラーのクリーニング装置
を備えたオフセット輪転機の一例の立面図である。
【図2】クリーニング装置の概略側面図である。
【図3】クリーニング装置の概略平面図である。
【図4】押付け圧規制手段を押付けローラーと共に示す
部分切欠平面図である。
【図5】押付け圧規制手段を示す断面図である。
【図6】給水手段であるノズルの部分切欠図である。
【符号の説明】 3…冷却ローラー 6…不織布 7…押付けローラー 8…均しローラー 16…ベアラー 19…ノズル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オフセット輪転機の回転中の冷却ローラ
    ーの近傍でその母線に対峙するように張設された不織布
    と、該不織布をその背後から冷却ローラーの周面へと押
    して接触させる押付けローラーと、上記押付けローラー
    が不織布を冷却ローラーに押し付ける押付圧を低めに規
    制する押付け圧規制手段と、該押付けローラーの周面に
    水を供給する給水手段と、上記押付けローラーの周面に
    接しつつ回転することにより上記押付けローラーの周面
    に供給された水を上記不織布に至る前に上記押付けロー
    ラー上で均一な皮膜に均す均しローラーとを具備したこ
    とを特徴とするオフセット輪転機の冷却ローラーのクリ
    ーニング装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のオフセット輪転機の冷却
    ローラーのクリーニング装置において、給水手段から押
    付けローラーへの給水を絶ち、乾いた状態の不織布を冷
    却ローラーの周面に押し付けることにより冷却ローラー
    の周面上の結露を拭き取ることを特徴とするオフセット
    輪転機の冷却ローラーのクリーニング装置の使用方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のオフセット輪転機の冷却
    ローラーのクリーニング装置において、不織布の両端を
    押付けローラーの両端から食み出させることを特徴とす
    るオフセット輪転機の冷却ローラーのクリーニング装置
    の使用方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007086310A (ja) * 2005-09-21 2007-04-05 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2016022632A (ja) * 2014-07-18 2016-02-08 株式会社小森コーポレーション 箔転写装置

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