JPH11107884A - 流量制御装置及びそれを用いた蓄圧式燃料噴射装置 - Google Patents

流量制御装置及びそれを用いた蓄圧式燃料噴射装置

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JPH11107884A
JPH11107884A JP9268609A JP26860997A JPH11107884A JP H11107884 A JPH11107884 A JP H11107884A JP 9268609 A JP9268609 A JP 9268609A JP 26860997 A JP26860997 A JP 26860997A JP H11107884 A JPH11107884 A JP H11107884A
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fuel
pressure
injector
control device
ball
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JP9268609A
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Takeshi Kusumi
剛 久須美
Yoshiaki Nishijima
義明 西島
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Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インジェクタ上流側のフローリミッタ内にお
いて燃料中の異物を捕捉するようにした蓄圧式燃料噴射
装置を提供することにある。 【解決手段】 筒状のボディ15の内部に、ボール24
と弁座48とからなるボール弁と、燃料を濾過するフィ
ルタ21とを収容する。蓄圧容器の蓄圧室に供給された
高圧燃料は、フローリミッタ12のフィルタ41で濾過
された後、インジェクタへ流出される。したがって、蓄
圧容器からインジェクタに供給される燃料は、あらかじ
め異物が除去された状態であるから、インジェクタの精
密摺動部での異物による作動不良は発生しない。したが
って、燃料噴射特性は良好に適正なものとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓄圧室に蓄えた高
圧燃料を複数のインジェクタから所定のタイミングで噴
射するようにした内燃機関の燃料噴射装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】多気筒内燃機関の複数の気筒に対応して
設けられる複数のインジェクタに高圧燃料を供給する手
段として、蓄圧室に蓄えられた高圧燃料を各インジェク
タに供給するいわゆるコモンレール式燃料噴射装置が知
られている。このようなコモンレールとしての蓄圧容器
は、入口側が高圧配管を経て高圧供給ポンプに接続さ
れ、出口側が複数の配管を経て複数のインジェクタに接
続されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高圧供
給ポンプから蓄圧容器を経てインジェクタに供給される
燃料中に異物が混入する場合、インジェクタの噴射特性
が要求に不適合なものとなる。この場合、インジェクタ
の燃料通路中または精密摺動部分の隙間に異物が入り込
むと、当該部分の摺動および燃料の流れが阻害されるの
で噴射開始及び噴射終了時期について所望の噴射時期が
得られない可能性がある。
【0004】本発明の目的は、インジェクタ上流側の流
量制御装置(以下、「フローリミッタ」という)内にお
いて燃料中の異物を捕捉するようにした蓄圧式燃料噴射
装置を提供することにある。本発明の他の目的は、イン
ジェクタ内への異物の流入を阻止し、噴射特性を適正に
保つ蓄圧式燃料噴射装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
フローリミッタによると、蓄圧容器の蓄圧室に供給され
た高圧燃料は、フローリミッタのフィルタで濾過された
後、インジェクタへ流出される。したがって、蓄圧容器
からインジェクタに供給される燃料は、あらかじめ異物
が除去された状態であるから、インジェクタの精密摺動
部での異物による作動不良は発生しない。したがって、
燃料噴射特性は良好に適正なものとなる。
【0006】本発明の請求項2記載のフローリミッタに
よると、筒状のボディの内部に収容されるボールと弁座
とからなるボール弁と、燃料を濾過するフィルタとを簡
単な構成で共存させることができる。本発明の請求項3
記載の蓄圧式燃料噴射装置によると、蓄圧容器にフロー
リミッタが取り付けられるので、簡単な構成で燃料の過
大流量流れが規制されるとともに燃料の濾過がフィルタ
でなされるため、インジェクタの精密摺動部での異物に
よる作動不良は発生しない。したがって、燃料噴射開始
時期及び終了時期が適正なものとなり、噴射量も適正値
になる。
【0007】本発明の請求項4記載の蓄圧式燃料噴射装
置によると、外形が薄板状のフィルタであるから、フロ
ーリミッタのボディの内部に簡単に取り付けられ、小ス
ペースに取り付けられる。本発明の請求項5記載の蓄圧
式燃料噴射装置によると、筒状のメッシュの内側から外
側または外側から内側に向けて燃料が通過するとき燃料
中の異物が除去される。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を示す実施例
を図面に基づいて説明する。 (第1実施例)ディーゼル機関用燃料噴射装置に本発明
を適用した一実施例を図1〜図3に示す。
【0009】図3において、ディーゼル機関(以下、
「エンジン」という)4には複数の気筒に対応して個々
にインジェクタ5が配設され、インジェクタ5から各気
筒への燃料の噴射は、噴射制御用電磁弁6のオンオフに
より制御される。インジェクタ5は各気筒共通の蓄圧容
器1の蓄圧室2に接続されており、噴射制御用電磁弁6
が開弁している期間、蓄圧室2の燃料がインジェクタ5
よりエンジン4の各気筒に噴射される。蓄圧室2には連
続的に燃料噴射圧に相当する高い所定圧が蓄圧される必
要があるため、供給配管7、吐出弁8を経て高圧供給ポ
ンプ9が接続される。この高圧供給ポンプ9は、燃料タ
ンク10から公知の低圧供給ポンプ11を経て吸入され
た燃料を高圧に加圧し、蓄圧室2内の燃料を高圧に制御
維持する。
【0010】このシステムを制御する電子制御ユニット
ECU40には、例えばエンジン回転数センサ18およ
び負荷センサ19より、回転数と負荷の情報が入力さ
れ、これらの信号より判断されるエンジン運転状態に応
じて決定される最適の噴射時期、噴射量(噴射期間)と
なるようにECU40は各噴射制御用電磁弁6に制御信
号を出力する。これと同時に、ECU40は回転数と負
荷等に応じて噴射圧力が最適値となるように高圧供給ポ
ンプ9に制御信号を出力する。蓄圧室2にはコモンレー
ル圧を検出する圧力センサ20が配設されており、圧力
センサ20の信号があらかじめ回転数や負荷に応じて設
定した最適値となるように高圧供給ポンプ9の吐出量を
制御する。
【0011】そして、図2に示すように、蓄圧容器1
は、その長手方向に沿って内部に燃料蓄圧通路としての
蓄圧室2が直線状に形成されている。この蓄圧室2の延
びる軸に対し直交する方向に各気筒のインジェクタ5の
供給管27に接続される燃料出口13が形成されてい
る。蓄圧容器1の外部で燃料出口13と供給管27の間
にフローリミッタ12が取り付けられている。
【0012】このフローリミッタ12は、燃料の過大な
流量を規制するもので、インジェクタ5に供給する燃料
配送用の高圧配管を接続する締結部材の役割もある。こ
のフローリミッタ12の内部の燃料入口14と蓄圧室2
とは連通路13により接続されている。蓄圧容器1の燃
料出口13にはそれぞれのインジェクタ5に対応するよ
うにフローリミッタ12が取付けられている。
【0013】フローリミッタ12は、基本形が円筒状
で、図1に示すように、ボディ15の内部に、フィルタ
21、付勢手段としての圧縮コイルスプリング22、サ
ポート23、ボール24、ピストン25が収容され、こ
れらの各部品が内蔵されるようにストッパ26で封止さ
れている。ボディ15は、一端に蓄圧容器1の取付ねじ
穴にねじ結合するねじ部16が形成され、他端にインジ
ェクタ5の側の供給管27を接続するねじ部17が形成
されている。ボディ15の内部にはフィルタ21を係止
する肩部30と、付勢手段としての圧縮コイルスプリン
グ22を収容するスプリング孔31と、サポート23を
軸方向に往復摺動可能に案内する案内孔32と、ボール
24を収容するボール室33と、ピストン25を軸方向
に摺動可能に案内する摺動孔34が形成される。案内孔
32とボール室33との間の内壁には、ボール24が着
座可能な円環状の弁座48が形成される。ボディ15の
インジェクタ5側の内部には、ストッパ26が圧入固定
されている。
【0014】フィルタ21は、図4に示すように、金属
製の薄円板状の円環体41と、この内壁の中央部に張設
されるメッシュ42とからなる。円環体41は、中央部
に燃料の流通する穴が形成され、その外径はボディ15
の肩部30の内径よりも大きい。メッシュ42は、板厚
方向の一方側から他方側に燃料が透過するときに燃料中
の異物を除去する。
【0015】圧縮コイルスプリング22は、スプリング
孔31に収容され、一端がフィルタ21に当接し、他端
がサポート23に当接している。この圧縮コイルスプリ
ング22の付勢力により通常時ボール24がピストン2
5に当接している。サポート23は、基本形が円筒状
で、軸方向に燃料通路36を有し、外周壁がボディ15
の案内孔32の内壁に軸方向に往復摺動可能である。サ
ポート23のインジェクタ側端部にはボール24を複数
点で支持する当接面35と、ボール24を収容するボー
ル室33と燃料通路36とを常時連通する連通路37と
が形成される。
【0016】ボール24は、ボディ15の内壁に非接触
なボール室33に収容される。このボール24は、通常
時、ピストン25の端面50に当接し、かつサポート2
3の当接面35に当接している。ピストン25は、基本
形が有底円筒状で、その底部に内部空間43とボール室
33とを常時連通するオリフィス孔44が偏心して形成
されている。このピストン25はボディ15の摺動孔3
4の内壁に軸方向に往復摺動可能である。このピストン
25の一端は、通常時ストッパ26の端面に当接してい
る。
【0017】ストッパ26は、基本形が円板状のもの
で、板厚方向に貫通する燃料通路45、46が形成され
ている。なお燃料通路はストッパ26の中央部に4つ穴
ぼたんのごとく4個穿設されているが、そのうち2個の
通路のみが図示されている。この4個の燃料通路の有効
通路断面積は、オリフィス孔44の通路径よりも十分に
大きい。
【0018】この構成により、蓄圧容器1の蓄圧室2の
高圧燃料は、燃料入口14、燃料通路45または46、
内部空間43、オリフィス孔44、ボール室33、燃料
通路36、スプリング孔31、フィルタ21のメッシュ
42を通りインジェクタ5へと導かれる。このとき、フ
ィルタ21のメッシュ42を経由して燃料は供給され
る。このときメッシュ42により燃料が濾過される。し
たがって、燃料中の異物はメッシュ41の蓄圧容器側か
らインジェクタ5側に入り込まずにスプリング孔31側
に残留する。したがって、インジェクタ5に供給される
燃料は異物が除去された燃料が供給されるから、インジ
ェクタ5の噴射特性に異常は発生しない。
【0019】このフローリミッタ12は、蓄圧室2側か
らインジェクタ5側に流れる燃料量が過大になったと
き、ボール24がボディ15の弁座48に当接すること
により、燃料流を遮断し、インジェクタ5側に流れる燃
料を阻止する。エンジン停止時等、燃料圧がゼロになる
と、再びボール24が弁座48から離間することによ
り、インジェクタ5への燃料の遮断が解除される。
【0020】(第2実施例)本発明の第2実施例に用い
たインジェクタを図5および図6に示す。インジェクタ
について説明すると、次の通りである。図5と図6に示
すように、インジェクタ5の下端部に設けられた噴射ノ
ズル62のノズルボディ71には図示しない噴孔を開閉
するニードル弁80が往復移動可能に収容されている。
ノズルボディ71およびインジェクタボディ73はディ
スタンスピース72を挟んでリテーニングナット74に
より結合されている。ニードル弁80の反噴射側にはプ
レッシャピン81、およびこのプレッシャピン81と反
噴射側で接触あるいは連結する制御ピストン82が配設
されている。プレッシャピン81はスプリング83内に
貫挿されており、スプリング83はプレッシャピン81
を図4の下方に付勢している。制御ピストン82の反噴
射側には制御圧力室100が設けられている。
【0021】燃料インレット130を通して蓄圧容器か
ら高圧燃料が燃料供給通路221に供給され、この高圧
燃料は、後述する流入絞り101を介して制御圧力室1
00に供給される。インジェクタ5内の余剰燃料は燃料
排出通路124からインジェクタ外部に排出される。電
磁弁90は二方電磁弁であり、インジェクタボディ73
の上方に配設されている。電磁弁90の弁部材91は、
バルブボディ93に往復移動可能に支持されており、バ
ルブボディ93に設けた弁座93aに着座可能である。
弁部材91はスプリング97により弁座93aに向けて
付勢されている。弁部材91内には軸方向両端に開口す
る圧力バランス室91aが設けられている。圧力バラン
ス室91aの反制御圧力室側の一方の開口部は圧力バラ
ンス室91aを形成する弁部材91の内壁と摺動するバ
ランスピストン92により封止されている。圧力バラン
ス室91aの他方の開口部は制御圧力室側に開口してお
り、圧力バランス室91aは制御圧力室100と連通し
ている。
【0022】弁部材91のシート面積とバランスピスト
ン92の断面積とはほぼ等しい。つまり、弁部材91が
弁座93aに着座した図5に示す状態では、弁部材91
が制御圧力室側の高圧燃料からリフト方向に受ける力
と、圧力バランス室91aの高圧燃料から弁座93aへ
の着座方向に受ける力はほぼ等しくなっている。弁部材
91の他の受圧面に働く燃料圧力は、制御圧力室側の高
圧燃料および圧力バランス室91aの高圧燃料に比較し
て極めて小さいので、弁部材91が電磁弁90の開弁方
向および閉弁方向に受ける力はほぼ等しいと考えること
ができる。したがって、スプリング97の付勢力を小さ
くしても弁部材91は弁座93aに着座可能である。さ
らに、スプリング97の付勢力に抗して弁部材91をリ
フトするコイル94の吸引力も小さくできるので、電磁
弁全体の体格を小型化できる。
【0023】バランスピストン92は、圧力バランス室
91aの他方の開口部を封止しており、圧力バランス室
91aを形成する弁部材91の内壁と摺動可能である。
エンジンが始動し、蓄圧容器1からインジェクタ5に燃
料が供給されると、バランスピストン92は圧力バラン
ス室91aの圧力によりストッパ98に当接する。コイ
ル94はコア95に巻回されており、コネクタ110の
ピン111からコイル94に駆動パルスが供給される。
コイル94への通電をオンしたときに発生する磁力によ
りスプリング97の付勢力に抗してアーマチャ96とと
もに弁部材91が吸引され、弁部材91は弁座93aか
ら離座する。
【0024】図6に示すように、制御ピストン82の反
噴射側に設けられた制御圧力室100は流入絞り101
を介して燃料供給通路221と連通しているとともに、
流出絞り102を介して圧力バランス室91aと連通し
ている。流出絞り102の流路径は流入絞り101の流
路径よりも大きい。つまり、流出絞り102の流路面積
は流入絞り101の流路面積よりも大きい。弁部材91
が弁座93aに着座している場合、制御圧力室100お
よび圧力バランス室91aは燃料低圧側としての燃料排
出通路122との連通を遮断されている。
【0025】図5に示すように弁部材91が弁座93a
に着座した状態では、制御圧力室100および圧力バラ
ンス室91aは燃料排出通路122との連通を遮断され
ている。弁部材91が弁座93aから離座すると、制御
圧力室100の高圧燃料は流出絞り102から燃料排出
通路122、123に流出し、インジェクタ5から例え
ば燃料タンクに還流される。
【0026】次に、インジェクタ5の作動について説明
する。 (1) コイル94への通電オフ時、弁部材91は弁座93
aに着座しているので制御圧力室100および圧力バラ
ンス室91aと燃料排出通路122との連通は遮断され
ており、制御圧力室100および圧力バランス室91a
の燃料圧力は高圧である。このとき、前述したように電
磁弁90の開弁方向および閉弁方向に燃料圧力から弁部
材91が受ける力はほぼ等しくなっている。
【0027】(2) コイル94への通電をオンすると、弁
部材91は弁座93aから離座し制御圧力室100は低
圧側の燃料排出通路122と連通する。このとき、流出
絞り102の流路面積が流入絞り101の流路面積より
も大きいので、制御圧力室100の燃料圧力が低下す
る。制御圧力室100の圧力が低下すると制御ピストン
82とともにニードル弁80がリフトし、噴孔から燃料
が噴射される。
【0028】蓄圧容器1の蓄圧室2に連通する燃料出口
13にはフィルタ付きのフローリミッタ12が設けられ
ている。フィルタ21のメッシュ42のメッシュサイズ
は、2方弁インジェクタ5の燃料流入絞り101のオリ
フィス径より小さい。これによりインジェクタ5の燃料
流入時に流入絞り101のオリフィスでの異物の詰まり
が防止される。またフィルタ21のメッシュ42のメッ
シュサイズは、蓄圧容器1からインジェクタ5への燃料
供給量が適正量以下に制限されない程度に小さいメッシ
ュサイズを選定するのが望ましい。
【0029】これにより、高圧供給ポンプ9から蓄圧容
器に供給される燃料は、フローリミッタ12のフィルタ
21のメッシュ42で異物が除去された後、異物が除去
された燃料が供給管27を経てインジェクタ5に供給さ
れる。したがって、蓄圧容器の燃料出口側のフローリミ
ッタ12の内部であらかじめ燃料中の異物が除去される
ため、インジェクタ5に供給される燃料中の異物は摺動
部を阻害する程度のものが除去されているから、インジ
ェクタの精密収容は適正に行われ、必要な燃料噴射開始
および燃料噴射終了が適正な時期に行われる。
【0030】(第3実施例)本発明の第3実施例を図7
に示す。第3実施例は、フローリミッタ12のストッパ
26とピストン25との間にフィルタ51を設けた例で
ある。フィルタ51は、薄板状の円環体53と、円環体
53の中央部に形成される穴に張設されるメッシュ52
とからなる。円環体53の外径は、ストッパ26の外径
とほぼ同一である。
【0031】(第4実施例)本発明の第4実施例を図8
および図9に示す。図8および図9に示す第4実施例
は、ボール24とサポート23との間にフィルタ56を
設けた例である。フィルタ56は、図9に示すように、
上環状体57と下環状体58とを接続する支持体59
と、この上環状体57と下環状体58の間に円筒状に張
設されるメッシュ60とからなる。メッシュ60の外側
から内側あるいは内側から外側に流体が流れるとき、入
口側に流体中の異物が滞留することにより流体が濾過さ
れる。この実施例では、メッシュ60の外側から内側に
入るとき燃料が濾過される。フィルタ56は、サポート
23のインジェクタ側の端部円筒64の外周に接合され
る。ボール24を収容するボール室33からサポート2
3の内部の燃料通路36には燃料が流通するとき必ずメ
ッシュ60を通過する。
【0032】オリフィス孔44からボール室33に流入
する流量が過大のとき、差圧が大きくなり、圧縮コイル
スプリング22に抗してボール24がサポート23をイ
ンジェクタ側に押し下げ、ボール24が弁座48に当接
する。これにより、燃料の流れが遮断される。このよう
にして燃料が過大流量になるのが阻止される。また燃料
中の異物は、メッシュ60で除去される。したがって、
蓄圧容器1からインジェクタ5に流れる燃料は、すべて
フィルタ56のメッシュ60を通過するため、燃料中の
異物はメッシュ60で除去され、異物が除去された燃料
が供給配管27なのを経てインジェクタ5に供給され
る。したがって、インジェクタに供給される燃料は異物
の除去されたものであるからインジェクタの精密摺動が
適正に行われ、燃料の噴射開始および噴射終了が適正な
時期に行われ、また噴射量も適正量となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるフローリミッタを示
す断面図である。
【図2】本発明の第1実施例による蓄圧容器ならびにそ
の周辺の燃料経路を示す構成図である。
【図3】本発明の第1実施例による蓄圧式燃料噴射シス
テムの構成図である。
【図4】本発明の第1実施例によるフィルタの斜視図で
ある。
【図5】本発明の第2実施例による蓄圧式燃料噴射シス
テムに用いたインジェクタの断面図である。
【図6】図5に示すVI部分の拡大図である。
【図7】本発明の第3実施例によるフローリミッタの部
分断面図である。
【図8】本発明の第4実施例によるフローリミッタの部
分断面図である。
【図9】本発明の第4実施例で用いたフィルタの斜視図
である。
【符号の説明】
1 蓄圧容器 2 蓄圧室 5 インジェクタ 9 高圧供給ポンプ 12 フローリミッタ 15 ボディ 21 フィルタ 22 圧縮コイルスプリング 23 サポート 24 ボール 25 ピストン 26 ストッパ 41 円環体 42 メッシュ 48 弁座
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02M 61/16 F02M 61/16 D U // F16K 1/14 F16K 1/14 B

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧燃料が蓄えられる蓄圧容器に接続さ
    れた燃料入口とインジェクタに接続された燃料出口とを
    有する筒状のボディと、 前記ボディの内部を燃料入口と燃料出口に向けて過大流
    量が流れると流量を規制する流量規制手段と、 前記ボディの内部の燃料入口と燃料出口との間に設けら
    れるフィルタとを備えたことを特徴とする流量制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記流量規制手段は、 流量を規制するオリフィス孔を有し、前記ボディ内壁に
    往復摺動可能なピストンと、 前記ボディ内壁に往復摺動可能な筒状のサポートと、 前記ピストンと前記サポートとの間のボール室に収容さ
    れるボールと、 前記ボールを前記ピストンに当接する方向に前記サポー
    トを付勢する付勢手段と、 前記オリフィス孔から前記ボール室に過大流量が流れる
    とき前記付勢手段に抗して前記サポートを反ピストン側
    に押し、前記ボールを当接することにより燃料の流れを
    遮断する弁座とを備えたことを特徴とする請求項1記載
    の流量制御装置。
  3. 【請求項3】 高圧燃料を蓄える蓄圧室および、この蓄
    圧室からインジェクタに連通する燃料出口を有する蓄圧
    容器と、 前記燃料出口に前記ボディの前記燃料入口が接続される
    ように前記蓄圧容器に取り付けられる前記流量制御装置
    とを備えたことを特徴とする請求項1または2記載の蓄
    圧式燃料噴射装置。
  4. 【請求項4】 前記フィルタは、板状の環体と、その中
    央に張設されるメッシュとを有することを特徴とする請
    求項1または2記載の流量制御装置。
  5. 【請求項5】 前記フィルタは、上環体と、下環体と、
    前記環体と前記下環体とを接続する支持体と、前記上環
    体と前記下環体との間に張設される筒状のメッシュとを
    有することを特徴とする請求項1または2記載の流量制
    御装置。
JP9268609A 1997-10-01 1997-10-01 流量制御装置及びそれを用いた蓄圧式燃料噴射装置 Pending JPH11107884A (ja)

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