JPH11107711A - 中空一体型カムシャフトおよびその製造方法 - Google Patents

中空一体型カムシャフトおよびその製造方法

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JPH11107711A
JPH11107711A JP27160797A JP27160797A JPH11107711A JP H11107711 A JPH11107711 A JP H11107711A JP 27160797 A JP27160797 A JP 27160797A JP 27160797 A JP27160797 A JP 27160797A JP H11107711 A JPH11107711 A JP H11107711A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産性に優れ、強度、耐久性が良好であると
共に、より軽量化が可能な中空一体型カムシャフト、お
よびこのようなカムシャフトの製造方法を提供する。 【解決手段】 管体Wの外周部を部分的に膨出させてカ
ム部2およびジャーナル部3を成形し、膨出成形された
カム部2の表面にレーザ効果処理による硬化層5を形成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車用エ
ンジンの吸排気弁を駆動するカムシャフトに係わり、さ
らに詳しくは、中空の一体構造をなし、エンジンの軽量
化が可能なカムシャフトと、このような中空一体型カム
シャフトを優れた生産性のもとに製造することができる
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記したようなエンジン用カムシャフト
は、従来、鋳造や鍛造、あるいは丸棒鋼からなるシャフ
トにカムピースやジャーナルピースを溶接することによ
って製造されていたが、最近ではエンジンの軽量化を目
的として、シャフトに鋼管を用いた中空カムシャフトが
実用化され、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンに
広く採用されている。
【0003】このような中空カムシャフトは、耐摩耗性
を備えたカムピースやジャーナルピースに鋼管を通した
状態で、この鋼管の内部に液圧をかけて拡管させること
によって、鋼管の外周部にカムピースやジャーナルピー
スを固定するようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の中空カムシャフトにおいては、例えば、図5に
示すように、焼結、あるいは鍛造したのち浸炭焼入れを
施すことによってそれぞれ作成したカムピース101や
ジャーナルピース102を金型100内にセットしたの
ち、これらカムピース101およびジャーナルピース1
02にあらかじめ形成した挿通孔に鋼管103を通して
液圧拡管を行う工程となっていることから、部品点数が
多く、製造工程が多段階にわたるために生産性が低いと
いう問題と共に、カムピース101およびジャーナルピ
ース102を鋼管103の外周面に強固に固定する必要
があるため、カムピース101やジャーナルピース10
2を中空化することが困難であることから、軽量化にも
限界があるという問題点があって、これらの問題点を解
決することが、中空カムシャフトの製造コストを低減
し、中空カムシャフトの軽量化をさらに押し進めるため
の課題となっていた。
【0005】
【発明の目的】本発明は、従来の中空カムシャフトにお
ける上記課題に着目してなされたものであって、生産性
に優れ、強度、耐久性が良好であると共に、より軽量化
が可能な中空一体型カムシャフト、およびこのようなカ
ムシャフトの製造方法を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係わ
る中空一体型カムシャフトは、1本の管体からなり、管
体の外周部から膨出するカム部もしくはカム部とジャー
ナル部を一体的に備えると共に、カム部の表面に硬化層
を備えている構成としたことを特徴としており、このよ
うなカムシャフトの構成を前述した従来の課題を解決す
るための手段としている。
【0007】本発明に係わる中空一体型カムシャフトの
実施態様として請求項2に係わるカムシャフトにおいて
は、カムノーズトップ部からカムランプ部に至る部分に
おける最小肉厚tf のカムベース部の肉厚tb に対する
比(tf /tb )が0.3〜1.0の範囲にある構成と
し、同じく実施態様として請求項3に係わる中空一体型
カムシャフトにおいては、カムノーズトップ部の肉厚が
0.9〜4.0mmの範囲にある構成とし、請求項4に
係わる中空一体型カムシャフトにおいては、硬化層がH
RC40以上の硬さを有し、少なくともカムノーズトッ
プを中心とする中心角±30°の範囲に形成してある構
成とし、請求項5に係わる中空一体型カムシャフトにお
いては、硬化層の厚さが0.1〜0.6mmの範囲にあ
る構成とし、請求項6に係わる中空一体型カムシャフト
においては、ステム部の肉厚tsに対するジャーナル部
の肉厚tj の比(tj /ts )が0.5〜1.0の範囲
にある構成としたことを特徴とし、さらに実施態様とし
て請求項7に係わる中空一体型カムシャフトにおいて
は、ジャーナル部の表面がHv100以上の硬度を備え
ている構成としたことを特徴としており、カムシャフト
におけるこのような構成を前述した従来の課題を解決す
るための手段としている。
【0008】そして、本発明に係わる中空一体型カムシ
ャフトの製造方法として、本発明の請求項8に係わる製
造方法においては、管体の外周部を部分的に膨出させる
膨出成形工程と、膨出成形されたカム部の表面にレーザ
硬化処理を施す工程からなる構成とし、本発明の請求項
9に係わる製造方法においては、管体の外周部を部分的
に膨出させる膨出成形と管体の径を部分的に縮小する縮
小成形を組合わせた成形工程と、膨出成形されたカム部
の表面にレーザ硬化処理を施す工程からなる構成とし、
このようなカムシャフトの製造方法の構成を前述した従
来の課題を解決するための手段としたことを特徴として
いる。
【0009】また、本発明に係わる中空一体型カムシャ
フトの製造方法の実施態様として請求項10に係わる製
造方法においては、膨出成形に際して、管体の中空部に
80〜200MPaの範囲の液圧をかける構成とし、同
じく実施態様として請求項11に係わる中空一体型カム
シャフトの製造方法においては、膨出成形に際して、管
体の軸方向に圧縮力を加える構成とし、請求項12に係
わる中空一体型カムシャフトの製造方法においては、伸
び率が10%以上の管体を使用する構成とし、請求項1
3に係わる中空一体型カムシャフトの製造方法において
は、レーザ硬化処理としてカム部にレーザ肉盛りを施す
構成とし、請求項14に係わる中空一体型カムシャフト
の製造方法においては、レーザ肉盛りにおける肉盛り材
料として炭素含有量が1〜4重量%の鉄系材料粉末を用
いる構成とし、請求項15に係わる中空一体型カムシャ
フトの製造方法においては、レーザ肉盛りにおけるレー
ザのパワー密度が280〜850W/mm2 の範囲であ
る構成としたことを特徴としている。さらに実施態様と
して請求項16に係わる中空一体型カムシャフトの製造
方法においては、膨出成形されたジャーナル部の表面に
レーザ焼入れ処理を施す構成とし、請求項17に係わる
中空一体型カムシャフトの製造方法においては、レーザ
焼入れ処理におけるレーザのパワー密度が5〜50W/
mm2 、レーザビームの移動速度が0.3〜5.0m/
minの範囲である構成としたことを特徴としており、
このような中空一体型カムシャフトの製造方法の構成を
前述した従来の課題を解決するための手段としている。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係わる中空一体型カムシ
ャフトは、一本の管体、例えば鋼管の外周部を部分的に
張り出させることによって、カム部およびジャーナル部
(場合によってはカム部のみのこともある)を一体成形
すると共に、このように成形したカム部の表面に硬化層
を形成させたものであり、例えば、図2(a)に示すよ
うな金型M内に管体Wをセットしたのち、図2(b)に
示すように、管体Wの中空部に液圧Pをかけることによ
って管体Wの所望部分を膨出させる、いわゆるバルジ加
工によって、図1(a)および(b)に示すようなカム
部2およびジャーナル部3を備えた中空一体型カムシャ
フト1を成形することができる。
【0011】この膨出成形における液圧Pとしては、8
0MPa〜200MPaの範囲とすることが望ましく、
さらにこのような膨出成形には、図3に示すように、カ
ム部2あるいはジャーナル部3として膨出させない部
分、すなわちステム部4に相当する部分に、例えばロー
ルRを用いて当該部分の管径を圧縮する縮小成形を施す
ことによりカム部2およびジャーナル部3に肉寄せする
こと、あるいは図3に示すように、図示しない油圧シリ
ンダなどにより管体Wの軸方向に、例えば10トン程度
の圧縮力Pc を膨出成形と同時に負荷することが、カム
部2における肉厚減少を防止してカム部2としての強
度,剛性を確保し、成形割れなどの発生を防止する観点
から、とくにカムリフト量の大きなカムシャフト1の成
形において好ましい。このとき、管体Wの肉厚や長さに
よっては、管体Wの左右両方向から圧縮力を加えること
も可能である。なお、膨出成形時の上記液圧範囲につい
ては、液圧Pが80MPaより小さいとカム部2やジャ
ーナル部3を所望の形状に成形しにくくなる傾向があ
り、200MPaより大きいと急激な肉厚変化による強
度不足や成形割れが生じ易くなる傾向があることによ
る。
【0012】また、本発明に係わる中空一体型カムシャ
フト1の素材としての管体Wには、上記のような過酷な
塑性加工に耐え、十分な形状精度が得やすいことから、
10%以上の伸び率を備えたものを用いることが望まし
い。
【0013】上記のように成形された中空一体型カムシ
ャフト1の形状としては、カムシャフトの軽量性とカム
部の強度とのバランスを考慮して、カム部2のカムノー
ズトップ部2tからカムランプ部2rに至る部分におけ
る最小肉厚をtf 、カムベース部2bの肉厚をtb とす
るとき(図1(c)参照)、両者の比(tf /tb )を
0.3〜1.0の範囲とすること、さらにはカムノーズ
トップ部2tにおける肉厚tc を0.9〜4.0mmの
範囲とすることが望ましい。すなわち、tf /tb 比が
0.3より小さい場合、あるいはカムノーズトップ部2
tの肉厚tc が0.9mmより小さい場合にはカム部と
しての強度が得難い傾向となり、tf /tb 比が1.0
より大きい場合、あるいはカムノーズトップ部2tの肉
厚tc が4.0mmより大きい場合には、成形に高圧を
要するため生産性が劣化するばかりでなく、重量増加を
招き、カムシャフト1の軽量化が不十分となる傾向とな
る。
【0014】また、カム部2の表面の硬化層5について
は、例えばレーザ硬化処理を施すことによって形成する
ことができ、カムノーズトップTを中心とする少くとも
中心角θ=±30°の範囲、すなわち図1(c)に示す
H1 からカムノーズトップTを経てH2 に至る範囲にH
RC40以上の硬さのものを形成することが望ましく、
その硬さがHRC40より低い場合、あるいはHRC4
0以上であってもその形成範囲が上記した中心角±30
°の範囲をカバーしていない場合には、カム部としての
強度および耐摩耗性が得難い傾向となる。なお、この硬
化層5の厚さについては、カム部としての耐久性の観点
から0.1mm以上とし、肉盛り処理の生産性および肉
盛り時の熱変形防止の観点から0.6mm以下とするこ
とが望ましい。
【0015】このような硬化層5の形成には、レーザ肉
盛り処理を施すことが、例えば肉盛り材料を使用しない
レーザ焼き入れ処理に較べて、さらに硬度が上昇し、耐
摩耗性をさらに向上させることができると共に、成形に
よって減少したカム部2の肉厚を増すことができること
から望ましく、このときの肉盛り材料としては炭素含有
量が1〜4重量パーセントの鉄系材料粉末を使用するこ
と、パワー密度としては280〜850W/mm2 の範
囲のレーザを採用することがそれぞれ好ましい。すなわ
ち、肉盛り材料の炭素含有量が1重量パーセント未満の
ときには十分に硬さを向上させることが難しく、炭素含
有量が4重量パーセントを超えたときには肉盛り層中に
軟らかい黒鉛が多く析出することによって硬さがかえっ
て低下する傾向が認められることによる。また、レーザ
のパワー密度が280W/mm2より低いと十分な熱が
加わらないので未溶着部が生じ易くなる傾向があり、8
50W/mm2 より高いと入熱が過剰なものとなって溶
融だれが生じる傾向があることによる。
【0016】本発明に係わる中空一体型カムシャフト1
のジャーナル部3については、ステム部4の肉厚をts
、ジャーナル部3の肉厚をtj とするとき(図1
(a)参照)、両者の比(tj /ts )を0.5〜1.
0の範囲とすることが望ましい。すなわちtj /ts 比
が0.5より小さいとジャーナル部の強度が得難い傾向
となり、tj /ts 比が1.0より大きいとカムシャフ
ト全体としての重量が増し易い傾向となる。
【0017】また、このようなジャーナル部3の表面に
は、潤滑環境や負荷条件など、必要に応じて耐スカッフ
ィング摩耗性を向上させるために、例えばレーザ焼き入
れ処理を施すことによって、ビッカース硬さHv100
以上の硬度を付与することができる。このときのレーザ
焼き入れ処理条件としてはパワー密度が5〜50W/m
2 、レーザビームの移動速度が0.3〜5.0m/m
inの範囲とすることが望ましい。これは、パワー密度
が5W/mm2 より小さい場合、およびビームの移動速
度が5.0m/minより速い場合には、ジャーナル部
3の加熱が不十分となり易く、逆にパワー密度が50W
/mm2 より大きい場合、およびビームの移動速度が
0.3m/minより遅い場合には、溶融だれが生じた
り、焼き入れとしての十分な冷却速度が得られず逆に軟
化してしまう傾向があることによる。
【0018】なお、本発明に係わる中空一体型カムシャ
フトの製造方法において、硬化層5,6を形成するのに
レーザ硬化処理、すなわちレーザ肉盛り、あるいはレー
ザ焼き入れを採用しているのは、レーザビームのエネル
ギ集中性が高く、処理に伴う変形などの熱影響が少ない
ことによる。
【0019】
【発明の効果】本発明の請求項1に係わる中空一体型カ
ムシャフトは、1本の管体から形成され、管体の外周部
から膨出するカム部もしくはカム部とジャーナル部を一
体的に備え、さらにカム部の表面に硬化層を備えたもの
であるから、シャフト部分のみならずカム部およびジャ
ーナル部をも中空構造であることから、より一層の軽量
化が可能になると共に、部品点数が少なく、中空カムシ
ャフトのコストの大幅な削減が可能になるという極めて
優れた効果をもたらすものである。
【0020】本発明に係わる中空一体型カムシャフトの
実施態様として請求項2に係わるカムシャフトにおいて
は、カムベース部の肉厚tb に対する、カムノーズトッ
プ部からカムランプ部に至る部分における最小肉厚tf
の比(tf /tb )が0.3〜1.0の範囲となってい
るので、カム部の強度と軽量性とのバランスに優れ、軽
量かつ十分な強度を備えた中空カムシャフトとすること
ができ、同じく実施態様として請求項3に係わる中空一
体型カムシャフトにおいては、カムノーズトップ部の肉
厚が0.9〜4.0mmの範囲となっているので、軽量
にも拘らずカム部として必要な強度・剛性を確保するこ
とができ、請求項4に係わる中空一体型カムシャフトに
おいては、、少なくともカムノーズトップを中心とする
中心角±30°の範囲にHRC40以上の硬さを備えた
硬化層が形成してあるので、カム部として必要な強度お
よび耐摩耗性を確実に得ることができ、請求項5に係わ
る中空一体型カムシャフトにおいては、0.1〜0.6
mmの厚さの硬化層を備えていることから、カム部の耐
久性を向上させることができる。さらに実施態様として
請求項6に係わる中空一体型カムシャフトにおいては、
ジャーナル部の肉厚tj をステム部の肉厚ts の0.5
〜1.0倍の厚さにしたものであるから、ジャーナル部
の強度を確保しつつ、カムシャフト全体の軽量化を図る
ことができ、請求項7に係わる中空一体型カムシャフト
においては、ジャーナル部の表面の硬さをHv100以
上としたものであるから、耐スカッフィング摩耗性を確
保してカムシャフトの耐久性を確実に向上させることが
できるという優れた効果がもたらされる。
【0021】そして、本発明の請求項8に係わる中空一
体型カムシャフトの製造方法においては、管体の外周部
を部分的に膨出させてカム部やジャーナル部を成形する
膨出成形工程と、膨出成形されたカム部の表面にレーザ
硬化処理を施してカム部の強度および耐摩耗性を付与す
る工程からなるものであるから、シャフト部に加えてカ
ム部やジャーナル部をも中空構造としてより一層の軽量
化を達成することができると共に、カムピースやジャー
ナルピースをあらかじめ作成しておく必要がなく、生産
性を大幅に向上させることができ、本発明に係わる中空
一体型カムシャフトを安価に製造することができ、本発
明の請求項9に係わる製造方法においては、管体の径を
部分的に縮小する縮小成形を上記膨出成形に組合わせた
成形工程を採用するようにしているので、カム部の急激
な肉厚変化を抑制することができ、とくにリフト量が大
きいカムプロフィールを備えたカムシャフトの成形にお
いても強度不足や成形割れなどの不具合を防止すること
ができるという極めて優れた効果がもたらされる。
【0022】また、本発明に係わる中空一体型カムシャ
フトの製造方法の実施態様として請求項10に係わる製
造方法においては、膨出成形に際して管体の中空部に8
0〜200MPaの範囲の液圧をかけるようにしている
ので、素材に加わる成形応力が適正なものとなってカム
部の急激な肉厚変化が抑制され、成形不良や成形割れ等
を防止することができ、同じく実施態様として請求項1
1に係わる中空一体型カムシャフトの製造方法において
は、膨出成形に際して管体の軸方向に圧縮力を加えるよ
うにしているので、カム部、とくにカムノーズ部の肉厚
減少を抑制することができ、強度不足や成形割れなどの
防止が可能となり、請求項12に係わる中空一体型カム
シャフトの製造方法においては、伸び率が10%以上の
管体を使用するようにしていることから、過酷な塑性加
工に耐え、製品の寸法制度を向上させることができる。
さらに請求項13に係わる中空一体型カムシャフトの製
造方法においては、レーザ硬化処理としてカム部にレー
ザ肉盛りを施すようにしているので、膨出成形によって
肉厚が減少したカム部の肉厚を上乗せすることができ、
しかもレーザビームの高いエネルギ集中性によって母材
部への過大入熱が抑制されることから肉盛り層直下部の
軟化を防止することができ、強度を耐摩耗性を向上させ
ることができ、請求項14に係わる中空一体型カムシャ
フトの製造方法においては、レーザ肉盛りにおける肉盛
り材料として炭素含有量が1〜4重量%の鉄系材料粉末
を用いるようにしているので、必要な強度および耐摩耗
性を確保することができ、請求項15に係わる中空一体
型カムシャフトの製造方法においては、パワー密度が2
80〜850W/mm2 の範囲のレーザによりレーザ肉
盛りを行うようにしていることから、肉盛り層の未溶着
および肉盛り層の溶融だれや母材の軟化を抑制すること
ができる。さらに実施態様として請求項16に係わる中
空一体型カムシャフトの製造方法においては、膨出成形
されたジャーナル部の表面にレーザ焼入れ処理を施すよ
うにしているので、ジャーナル部の耐スカッフィング摩
耗性を向上させることができ、請求項17に係わる中空
一体型カムシャフトの製造方法においては、パワー密度
が5〜50W/mm2 、移動速度が0.3〜5.0m/
minの範囲のレーザビームにより上記レーザ焼入れ処
理を行うようにしていることから、焼入れ処理として必
要な加熱温度と冷却速度を得ることができ、ジャーナル
部表面を必要な硬さに硬化させることができるというさ
らに優れた効果が得られる。
【0023】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説
明する。
【0024】実施例1 管体Wとして、JIS Z3445 STKM13Aに
該当する外径30mm,肉厚3mmの電縫管を用意し、
図2に示したような金型Mを使用して、種々の成形条件
のもとに膨出成形を施すことによって、図1に示したよ
うな中空カムシャフト素材を製造した。なお、このとき
のカムリフト量については、4mm,6mm,8mmの
3仕様のカムプロフィールを備えたものとした。
【0025】次いで、ビーム幅12mm、最大出力3k
Wの炭酸ガスレーザを用いて、パワー密度280〜85
0W/mm2 の範囲内で、成形されたカム部2の表面に
レーザ肉盛り処理を行った。このレーザ肉盛りに際して
は、シールドガスとしてアルゴンガスを使用し、Fe−
3.5%C−2.5%Si−0.08%Pの組成の粉末
を用い、粉末供給量3〜35g/min,加工速度0.
8m/minの条件を採用した。
【0026】これらの結果を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】すなわち、発明例1に示すように、リフト
量が4mmと比較的小さいカムシャフトであれば、ステ
ム相当部への縮小成形や、軸方向への圧縮を行わなくて
も、80MPaという低い液圧Pによってカム部2を膨
出成形することができ、リフト量6mmのカムシャフト
においては、発明例2に示すように、170MPaとい
う比較的高い液圧Pをかけることのより、縮小成形や軸
方向圧縮力の負荷なしにカム部2の形状を出すことがで
きるが、カムノーズ部側の肉厚が薄くなるのでレーザー
肉盛りによって厚い肉盛り層(硬化層5)を形成させる
必要があり、同じ6mmのリフト量6であっても、発明
例3のようにステム相当部に、図3に示したような縮小
成形をあらかじめ施すことによって、カムノーズ側の肉
厚減少が緩和されることが確認された。
【0029】また、発明例4のように、ステム相当部に
あらかじめ縮小成形を施すと共に、膨出成形時に図4に
示したような圧縮力を負荷しながら、190MPaとい
う高い液圧Pをかけることによってリフト量8mmのカ
ム部2を成形することができ、このような成形条件を採
用することによってカムノーズ側の肉厚減少を抑制でき
るので、レーザによる合金化のみ、すなわち肉盛りによ
る肉厚の増加を行わなくても肉厚を確保することができ
ることが判明した。発明例5においては、さらに0.6
mmのレーザー肉盛りを施したものであって、当然のこ
とながらカム部2に十分な肉厚増加がなされ、強度およ
び耐摩耗性をより向上させることができる。なお、これ
ら実施例における軸方向圧縮については、10トンの圧
縮力を油圧シリンダにより膨出成形に同期させて付加さ
せるようにした。
【0030】これら発明例に対し、膨出成形時の液圧P
が低い比較例1においては、素材の張り出しが不足し、
リフト量4mmのカム部ですら所定の形状に成形するこ
とができず、逆に液圧Pが高すぎる比較例2において
は、カムノーズ側の肉厚減少が大幅に減少するばかりで
なく、一部に成形割れが発生した。また、縮小成形を施
すと共に、膨出成形時に軸方向圧縮力を負荷したとして
も、膨出成形時の液圧Pが低い場合には、比較例3のよ
うにカム部を所定形状に成形することができず、逆に液
圧Pが高すぎる比較例4の場合には、縮小成形および軸
方向圧縮を行わない比較例2に較べて肉厚減少が多少緩
和されるものの、微小な割れが部分的に発生する結果と
なることが確認された。
【0031】実施例2 上記実施例1における発明例1と同様の成形条件によっ
て膨出成形されたカム部2の表面に、種々の条件によっ
てレーザ肉盛り処理を施し、硬化層5の形状および表面
硬さを調査した。これらの結果を表2に示す。
【0032】
【表2】
【0033】表2に示すように、肉盛り材料として、鋳
鉄粉末を用いた発明例6、硬化層の硬さを増すためにC
rやMoを含有した合金鋳鉄粉末を用いた発明例7およ
び8、工具鋼系材料の粉末を用いた発明例9、さらにダ
イス鋼系材料の粉末を用いた発明例10においては、各
粉末の融点に応じてレーザのパワー密度を280から8
50W/mm2 の範囲でそれぞれ増加させることによ
り、いずれも良好な形状と粉末成分に応じた硬さを備え
た硬化層5が得られることが確認された。
【0034】これらに対し、レーザのパワー密度が低す
ぎる比較例5の場合には、肉盛り金属を十分にカム部に
溶着させることができず、逆にパワー密度が高すぎる比
較例6の場合には、肉盛り金属と共にカム部の母材部分
まで溶融してしまい、いずれも所期の形状の硬化層を形
成することができなかった。また、肉盛り材料として炭
素含有量の低い粉末を用いた比較例7、および炭素含有
量が4.7%と高い粉末を用いた比較例8の場合には、
適正なパワー密度のレーザを適用することにより良好な
形状の硬化層が得られるものの、いずれも表面硬さが不
足する結果となることが確認された。
【0035】実施例3 上記実施例1における発明例1と同様の成形条件によっ
て膨出成形されたジャーナル部3の表面に、種々の条件
によってレーザ硬化処理を施し、硬化層6の状態につい
て調査した。これらの結果を表3に示す。
【0036】
【表3】
【0037】表3に示すように、レーザ硬化処理を実施
しない発明例11の場合に較べて、パワー密度が5から
50W/mm2 、ビームの移動速度が0.3から5.0
m/minの範囲ないのレーザを照射してレーザ焼き入
れを施した発明例12ないし15の場合には、パワー密
度およびビーム移動速度の上昇に伴ってジャーナル部表
面の硬さが増加しているのに対し、パワー密度が低く、
ビーム移動速度が速すぎる比較例9の場合には、ジャー
ナル部の表面の冷却速度が不十分で軟化してしまい、逆
にパワー密度が高く、ビーム移動速度が遅すぎる比較例
10の場合には、入熱が過剰となってジャーナル部の母
材部分まで溶融してい、ジャーナル部の形状が損なわれ
ることが確認された。
【0038】実施例4 素材管体Wとして、JIS G 3445にSTKM1
3Cとして規定される電縫鋼管を用意し、当該鋼管に、
図2に示した金型Mを用いて、種々の成形条件のもとに
膨出成形を施すことによって、図1に示したような中空
カムシャフト素材(カム部最大外径:42mm,ジャー
ナル部外径:28mm,ステム部外径:26mm)を一
体成形し、次いで、カム部2およびジャーナル部3の表
面に硬化処理を施し、硬化層5および6を形成すること
により、表4に示すような肉厚寸法の中空一体型カムシ
ャフト1を製造した。
【0039】そして、これらカムシャフトの剛性,耐摩
耗性,耐久性などについて調査した。これらの結果は表
4に併せて示すとおりである。
【0040】
【表4】
【0041】表4に示すように、所定の伸び率、すなわ
ち10%以上の伸び率を有する素材鋼管W(STKM1
3C)を使用して、所定の肉厚範囲のカム部2およびジ
ャーナル部3を備え、これらカム部2およびジャーナル
部3に、所定の範囲に所定硬さ、所定厚さの硬化層5お
よび所定硬さの硬化層6を備えた発明例16ないし20
に係わるカムシャフトにおいては、いずれも良好な形状
を備え、剛性,耐摩耗性,耐久性に優れたカム部2およ
びジャーナル部3が形成されており、カムシャフトとし
ての十分な性能を備えていることが確認された。
【0042】これに対し、カムノーズトップ部2tから
カムランプ部2rにかけての最小肉厚tf が0.6mm
(tf /tb =0.2)、ジャーナル部の肉厚tj が
0.6mm(tj /ts =0.2)と薄くなった比較例
11においては、カムノーズトップ部およびジャーナル
部の変形量が大きく、所期の寸法精度を得ることができ
ず、比較例12の場合には、カム部の硬化層5およびジ
ャーナル部の硬化層6の硬さがHRC30およびHv8
0と低いために、カム部およびジャーナル部の摩耗量が
過大となり、カムシャフトとしての性能を満足すること
ができないことが判明した。
【0043】さらに、カム部の硬化層5が所定硬さを備
えていても、その厚さが薄い比較例13の場合には、カ
ム部に剥離が発生することから耐久性の点で劣り、硬化
層5の形成範囲が狭い比較例14の場合には、カム部表
面の摩耗量が過大となって、いずれも所期の性能を満た
すことができないことが確認された。
【0044】また、伸び率の低い素材鋼管W(STKM
17C)を使用した比較例15においては、成形性が悪
く、膨出成形によってカム部に割れが発生すること、加
えて、カム部の硬化処理方法としてPPW法(プラズマ
粉体肉盛り法)を採用した比較例16においては、母材
部への入熱量が大きくなることから肉盛りによる熱変形
が大きくなって、所期の寸法精度を得ることができなく
なることが確認された。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) 本発明の一実施例に係わる中空一体型
カムシャフトの形状を示す縦断面図である。 (b) 図1(a)に示した中空一体型カムシャフトの
外観形状を示す斜視図である。 (c) 図1(a)に示す切断線C−Cにおける断面図
である。
【図2】(a)および(b)は図1に示した中空一体型
カムシャフトの成形過程を示す概略工程図である。
【図3】図2に示した成形工程の前工程として管体のス
テム部相当部に縮小成形を施す要領を説明する概略工程
図である。
【図4】図2に示した成形工程に際して管体の軸方向に
圧縮力を加える要領を示す概略工程図である。
【図5】従来の中空カムシャフトの成形要領を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 中空一体型カムシャフト 2 カム部 3 ジャーナル部 5,6 硬化層 2b ベース部 2t カムノーズトップ部 2r カムランプ部 T カムノーズトップ W 管体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 南 山 秀 夫 神奈川県横浜市金沢区福浦2丁目15番地の 12 株式会社チューブフォーミング内 (72)発明者 坂 元 宏 規 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 加 納 眞 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 鈴 木 健 司 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1本の管体からなり、管体の外周部から
    膨出するカム部もしくはカム部とジャーナル部を一体的
    に備えると共に、カム部の表面に硬化層を備えているこ
    とを特徴とする中空一体型カムシャフト。
  2. 【請求項2】 カムノーズトップ部からカムランプ部に
    至る部分における最小肉厚tf のカムベース部の肉厚t
    b に対する比(tf /tb )が0.3〜1.0の範囲に
    あることを特徴とする請求項1記載の中空一体型カムシ
    ャフト。
  3. 【請求項3】 カムノーズトップ部の肉厚が0.9〜
    4.0mmの範囲にあることを特徴とする請求項1また
    は請求項2記載の中空一体型カムシャフト。
  4. 【請求項4】 硬化層がHRC40以上の硬さを有し、
    少なくともカムノーズトップを中心とする中心角±30
    °の範囲に形成してあることを特徴とする請求項1ない
    し請求項3のいずれかに記載の中空一体型カムシャフ
    ト。
  5. 【請求項5】 硬化層の厚さが0.1〜0.6mmの範
    囲にあることを特徴とする請求項1ないし請求項4のい
    ずれかに記載の中空一体型カムシャフト。
  6. 【請求項6】 ステム部の肉厚ts に対するジャーナル
    部の肉厚tj の比(tj /ts )が0.5〜1.0の範
    囲にあることを特徴とする請求項1ないし請求項5のい
    ずれかに記載の中空一体型カムシャフト。
  7. 【請求項7】 ジャーナル部の表面にHv100以上の
    硬度を有することを特徴とする請求項1ないし請求項6
    のいずれかに記載の中空一体型カムシャフト。
  8. 【請求項8】 管体の外周部を部分的に膨出させる膨出
    成形工程と、膨出成形されたカム部の表面にレーザ硬化
    処理を施す工程からなることを特徴とする請求項1ない
    し請求項7のいずれかに記載の中空一体型カムシャフト
    の製造方法。
  9. 【請求項9】 管体の外周部を部分的に膨出させる膨出
    成形と管体の径を部分的に縮小する縮小成形を組合わせ
    た成形工程と、膨出成形されたカム部の表面にレーザ硬
    化処理を施す工程からなることを特徴とする請求項1な
    いし請求項7のいずれかに記載の中空一体型カムシャフ
    トの製造方法。
  10. 【請求項10】 膨出成形に際して、管体の中空部に8
    0〜200MPaの範囲の液圧をかけることを特徴とす
    る請求項8または請求項9記載の中空一体型カムシャフ
    トの製造方法。
  11. 【請求項11】 膨出成形に際して、管体の軸方向に圧
    縮力を加えることを特徴とする請求項9ないし請求項1
    0のいずれかに記載の中空一体型カムシャフトの製造方
    法。
  12. 【請求項12】 伸び率が10%以上の管体を使用する
    ことを特徴とする請求項9ないし請求項11のいずれか
    に記載の中空一体型カムシャフトの製造方法。
  13. 【請求項13】 レーザ硬化処理としてカム部にレーザ
    肉盛りを施すことを特徴とする請求項9ないし請求項1
    2のいずれかに記載の中空一体型カムシャフトの製造方
    法。
  14. 【請求項14】 肉盛り材料として炭素含有量が1〜4
    重量%の鉄系材料粉末を用いることを特徴とする請求項
    13記載の中空一体型カムシャフトの製造方法。
  15. 【請求項15】 レーザのパワー密度が280〜850
    W/mm2 の範囲であることを特徴とする請求項13ま
    たは請求項14記載の中空一体型カムシャフトの製造方
    法。
  16. 【請求項16】 膨出成形されたジャーナル部の表面に
    レーザ焼入れ処理を施すことを特徴とする請求項9ない
    し請求項15のいずれかに記載の中空一体型カムシャフ
    トの製造方法。
  17. 【請求項17】 レーザのパワー密度が5〜50W/m
    2 、レーザビームの移動速度が0.3〜5.0m/m
    inの範囲であることを特徴とする請求項16記載の中
    空一体型カムシャフトの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009024658A (ja) * 2007-07-23 2009-02-05 Toyota Motor Corp 可変圧縮比内燃機関
KR20170116316A (ko) * 2016-04-08 2017-10-19 자동차부품연구원 초고강도 강판용 가열장치 및 이를 이용한 초고강도 강판의 성형방법

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