JPH1110699A - 木目調押出成形品の製造方法および木目調押出成形装置のダイス構造 - Google Patents
木目調押出成形品の製造方法および木目調押出成形装置のダイス構造Info
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- JPH1110699A JPH1110699A JP9178946A JP17894697A JPH1110699A JP H1110699 A JPH1110699 A JP H1110699A JP 9178946 A JP9178946 A JP 9178946A JP 17894697 A JP17894697 A JP 17894697A JP H1110699 A JPH1110699 A JP H1110699A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 木粉や顔料等を含む木目調樹脂材料を押し出
した際に、その中心部が表面となるようにすることで、
美麗な木目模様を製品表面に簡単かつ確実に形成する。 【解決手段】 表皮用ダイス50の表皮樹脂出口52を
表皮樹脂流路53に対して急に狭くすると共に、前記表
皮樹脂流路と表皮樹脂出口との境界部の壁面に外側樹脂
流れ規制用角部55を設け、前記木目調表皮樹脂を表皮
用ダイスの表皮樹脂流路側から表皮樹脂出口側へ押し出
す際に、前記表皮樹脂流路の壁面近くを流れる木目調表
皮樹脂の外側樹脂の流速を、前記表皮樹脂出口の急な狭
まりおよび前記外側樹脂流れ規制用角部によって中心側
樹脂の流速よりも遅くし、前記表皮樹脂流路と表皮樹脂
出口との境界部通過後に前記中心側樹脂が木目調表皮樹
脂の外面に現れるようにした。
した際に、その中心部が表面となるようにすることで、
美麗な木目模様を製品表面に簡単かつ確実に形成する。 【解決手段】 表皮用ダイス50の表皮樹脂出口52を
表皮樹脂流路53に対して急に狭くすると共に、前記表
皮樹脂流路と表皮樹脂出口との境界部の壁面に外側樹脂
流れ規制用角部55を設け、前記木目調表皮樹脂を表皮
用ダイスの表皮樹脂流路側から表皮樹脂出口側へ押し出
す際に、前記表皮樹脂流路の壁面近くを流れる木目調表
皮樹脂の外側樹脂の流速を、前記表皮樹脂出口の急な狭
まりおよび前記外側樹脂流れ規制用角部によって中心側
樹脂の流速よりも遅くし、前記表皮樹脂流路と表皮樹脂
出口との境界部通過後に前記中心側樹脂が木目調表皮樹
脂の外面に現れるようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、押出成形品の製
造方法および押出成形装置のダイス構造に関し、特に
は、自動車外装品に好適な木目調の押出成形品およびそ
の押出成形装置のダイス構造に関する。
造方法および押出成形装置のダイス構造に関し、特に
は、自動車外装品に好適な木目調の押出成形品およびそ
の押出成形装置のダイス構造に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、モールディング等の自動車の
外装品に、木目調の模様が形成されることがある。従
来、このような木目調の模様は、モールディング状の押
出成形品の表面に、木目模様が印刷された塩化ビニール
などからなるフィルムやシートを貼着することにより形
成されるのが主流であったが、近年、耐候性に優れた木
粉入り軟質押出成形用樹脂材料が開発され、かかる木目
調を有する自動車用外装品としての用途が期待されてい
る。
外装品に、木目調の模様が形成されることがある。従
来、このような木目調の模様は、モールディング状の押
出成形品の表面に、木目模様が印刷された塩化ビニール
などからなるフィルムやシートを貼着することにより形
成されるのが主流であったが、近年、耐候性に優れた木
粉入り軟質押出成形用樹脂材料が開発され、かかる木目
調を有する自動車用外装品としての用途が期待されてい
る。
【0003】前記木粉入り軟質押出成形用樹脂材料は、
色調、流動特性や溶融温度などに異なった性質を有する
樹脂材料を少なくとも二種以上ブレンドし、前記樹脂材
料の色調差や流動性が現れるように一台の押出機で同時
に混練し押し出すことによって木目模様が表される。し
かるに、前記木粉入り軟質押出成形用樹脂材料は、従来
の塩化ビニール製フィルムやシートと比較して非常に高
価であるため、前記外装品がサイドモールなどのような
立体的な形状の場合では、塩化ビニールなどの安価な樹
脂材料で成形品の芯材を、前記木粉入り軟質押出成形用
樹脂材料で成形品の表皮を構成するようにし、前記芯材
の表面が前記表皮で被覆されるように二層押出を行うこ
とが多い。図8に前記二層押出により得られた成形品の
一例を断面で示す。符号70はモールディング、71は
芯材、72は表皮である。なお、本例において表皮72
は芯材71の表裏を含む表面を全て被覆している。
色調、流動特性や溶融温度などに異なった性質を有する
樹脂材料を少なくとも二種以上ブレンドし、前記樹脂材
料の色調差や流動性が現れるように一台の押出機で同時
に混練し押し出すことによって木目模様が表される。し
かるに、前記木粉入り軟質押出成形用樹脂材料は、従来
の塩化ビニール製フィルムやシートと比較して非常に高
価であるため、前記外装品がサイドモールなどのような
立体的な形状の場合では、塩化ビニールなどの安価な樹
脂材料で成形品の芯材を、前記木粉入り軟質押出成形用
樹脂材料で成形品の表皮を構成するようにし、前記芯材
の表面が前記表皮で被覆されるように二層押出を行うこ
とが多い。図8に前記二層押出により得られた成形品の
一例を断面で示す。符号70はモールディング、71は
芯材、72は表皮である。なお、本例において表皮72
は芯材71の表裏を含む表面を全て被覆している。
【0004】図9は前記二層押出成形品を成形する製造
工程を概略的に示したものである。図中の符号80は芯
材押出装置、90は表皮押出装置で、芯材押出装置80
から押し出される芯材の表面に、表皮押出装置90から
押し出される表皮が積層されて形成された成形品は、引
取機112で引き取られカッター113により所定長に
切断されて製品とされる。図中の符号110はサイジン
グ機、111は冷却用水槽である。図10に示すよう
に、芯材押出装置80においては、芯材押出機81の先
端には芯材用ダイス85を介して製品金型100が取り
付けられている。符号82はシリンダ、83はスクリュ
ー、84はリングである。また、図11に示すように、
表皮押出装置90においては、表皮押出機91の先端に
表皮用ダイス95が取り付けられ、この表皮用ダイス9
5を介して表皮押出機91が金型100に連結されてい
る。符号92はシリンダ、93はスクリュー、94はリ
ングである。なお、本装置によって製造される二層押出
成形品は、図8に示したように、芯材の表裏が表皮で覆
われているので、図10から理解されるように、表皮用
ダイス95に二本の表皮樹脂流路96,96を設け、そ
の表皮樹脂流路96,96が金型100の芯材樹脂流路
101の上下で開口するようになっている。
工程を概略的に示したものである。図中の符号80は芯
材押出装置、90は表皮押出装置で、芯材押出装置80
から押し出される芯材の表面に、表皮押出装置90から
押し出される表皮が積層されて形成された成形品は、引
取機112で引き取られカッター113により所定長に
切断されて製品とされる。図中の符号110はサイジン
グ機、111は冷却用水槽である。図10に示すよう
に、芯材押出装置80においては、芯材押出機81の先
端には芯材用ダイス85を介して製品金型100が取り
付けられている。符号82はシリンダ、83はスクリュ
ー、84はリングである。また、図11に示すように、
表皮押出装置90においては、表皮押出機91の先端に
表皮用ダイス95が取り付けられ、この表皮用ダイス9
5を介して表皮押出機91が金型100に連結されてい
る。符号92はシリンダ、93はスクリュー、94はリ
ングである。なお、本装置によって製造される二層押出
成形品は、図8に示したように、芯材の表裏が表皮で覆
われているので、図10から理解されるように、表皮用
ダイス95に二本の表皮樹脂流路96,96を設け、そ
の表皮樹脂流路96,96が金型100の芯材樹脂流路
101の上下で開口するようになっている。
【0005】しかしながら、この方法および装置にあっ
ては、表皮押出機91のスクリュー93先端から金型1
00の製品樹脂出口102までの長さが長く、金型内で
の樹脂の溶融が必要以上に進んで模様が消失しやすくな
る問題があった。また、溶融樹脂が表皮用ダイス95か
ら押し出される際にダイス内の表皮樹脂流路の内壁面で
擦られ、摩擦熱を発生して色調の濃淡が薄れることもあ
る。そのため、使用する樹脂の種類や顔料などとの配合
割合、形成する木目模様などに応じて樹脂材料の混練の
程度を調整しなければならず、押出機やダイスの構造お
よび押出条件などの環境設定に煩わしい手間が掛かって
いた。また、前記方法および装置によって得られる押出
成形品は、形成される模様が本来の木目とは程遠く真実
味に乏しい問題もある。
ては、表皮押出機91のスクリュー93先端から金型1
00の製品樹脂出口102までの長さが長く、金型内で
の樹脂の溶融が必要以上に進んで模様が消失しやすくな
る問題があった。また、溶融樹脂が表皮用ダイス95か
ら押し出される際にダイス内の表皮樹脂流路の内壁面で
擦られ、摩擦熱を発生して色調の濃淡が薄れることもあ
る。そのため、使用する樹脂の種類や顔料などとの配合
割合、形成する木目模様などに応じて樹脂材料の混練の
程度を調整しなければならず、押出機やダイスの構造お
よび押出条件などの環境設定に煩わしい手間が掛かって
いた。また、前記方法および装置によって得られる押出
成形品は、形成される模様が本来の木目とは程遠く真実
味に乏しい問題もある。
【0006】本発明者らは検討を重ねた結果、前記木粉
入り軟質押出成形用樹脂材料などを押出機で混練、溶融
して押し出した場合、その押出成形品の内部には、表面
よりもはるかに良好な木目模様が形成されていることを
見出し、ついに本発明に到達した。なお、従来の方法に
おいて、押し出される樹脂成形品の内面側に美麗な木目
模様が形成される理由としては種々考えられるが、前記
樹脂成形品の外面側は、押し出される際に、ダイス内面
および金型内面との間で大きな摩擦抵抗を受けて熱を発
生する。そのため、前記樹脂成形品の外面側は樹脂材料
の溶融混練の度合いが進む反面、溶融樹脂の内面側は、
前記熱履歴が外面側よりも少なく色調差が消えることな
く残り美麗な木目模様となって現れるものと考えられ
る。
入り軟質押出成形用樹脂材料などを押出機で混練、溶融
して押し出した場合、その押出成形品の内部には、表面
よりもはるかに良好な木目模様が形成されていることを
見出し、ついに本発明に到達した。なお、従来の方法に
おいて、押し出される樹脂成形品の内面側に美麗な木目
模様が形成される理由としては種々考えられるが、前記
樹脂成形品の外面側は、押し出される際に、ダイス内面
および金型内面との間で大きな摩擦抵抗を受けて熱を発
生する。そのため、前記樹脂成形品の外面側は樹脂材料
の溶融混練の度合いが進む反面、溶融樹脂の内面側は、
前記熱履歴が外面側よりも少なく色調差が消えることな
く残り美麗な木目模様となって現れるものと考えられ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、木粉や顔
料等を含む木目調樹脂材料を押し出した際に、その中心
部が表面となるようにすることで、美麗な木目模様を製
品表面に簡単かつ確実に形成することのできる木目調押
出成形品の製造方法および木目調押出成形装置のダイス
構造を提供しようとするものである。
料等を含む木目調樹脂材料を押し出した際に、その中心
部が表面となるようにすることで、美麗な木目模様を製
品表面に簡単かつ確実に形成することのできる木目調押
出成形品の製造方法および木目調押出成形装置のダイス
構造を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】ここで提案される発明に
は二つあり、第一の発明は、芯材押出機先端の芯材用ダ
イスに製品樹脂出口を有する金型が取り付けられると共
に、前記金型には、表皮押出機に通じる表皮樹脂入口と
金型に通じる表皮樹脂出口と前記表皮樹脂入口および表
皮樹脂出口を連通する表皮樹脂流路とを有する表皮用ダ
イスを介して、表皮押出機が接続された木目調押出成形
装置を用い、前記芯材押出機から芯材用ダイスを経て金
型に芯材樹脂を押し出す一方、前記表皮押出機から表皮
用ダイスを経て木目調表皮樹脂を金型に押し出し、前記
金型で芯材樹脂表面に木目調表皮樹脂を積層して、積層
後の樹脂を金型の製品樹脂出口から押し出す木目調押出
成形品の製造方法であって、前記表皮用ダイスの表皮樹
脂出口を表皮樹脂流路に対して急に狭くすると共に、前
記表皮樹脂流路と表皮樹脂出口との境界部の壁面に外側
樹脂流れ規制用角部を設け、前記木目調表皮樹脂を表皮
用ダイスの表皮樹脂流路側から表皮樹脂出口側へ押し出
す際に、前記表皮樹脂流路の壁面近くを流れる木目調表
皮樹脂の外側樹脂の流速を、前記樹脂出口の急な狭まり
および前記外側樹脂流れ規制用角部によって中心側樹脂
の流速よりも遅くし、前記表皮樹脂流路と表皮樹脂出口
との境界部通過後に前記中心側樹脂が木目調表皮樹脂の
外面に現れるようにしたことを特徴とする木目調押出成
形品の製造方法に係る。
は二つあり、第一の発明は、芯材押出機先端の芯材用ダ
イスに製品樹脂出口を有する金型が取り付けられると共
に、前記金型には、表皮押出機に通じる表皮樹脂入口と
金型に通じる表皮樹脂出口と前記表皮樹脂入口および表
皮樹脂出口を連通する表皮樹脂流路とを有する表皮用ダ
イスを介して、表皮押出機が接続された木目調押出成形
装置を用い、前記芯材押出機から芯材用ダイスを経て金
型に芯材樹脂を押し出す一方、前記表皮押出機から表皮
用ダイスを経て木目調表皮樹脂を金型に押し出し、前記
金型で芯材樹脂表面に木目調表皮樹脂を積層して、積層
後の樹脂を金型の製品樹脂出口から押し出す木目調押出
成形品の製造方法であって、前記表皮用ダイスの表皮樹
脂出口を表皮樹脂流路に対して急に狭くすると共に、前
記表皮樹脂流路と表皮樹脂出口との境界部の壁面に外側
樹脂流れ規制用角部を設け、前記木目調表皮樹脂を表皮
用ダイスの表皮樹脂流路側から表皮樹脂出口側へ押し出
す際に、前記表皮樹脂流路の壁面近くを流れる木目調表
皮樹脂の外側樹脂の流速を、前記樹脂出口の急な狭まり
および前記外側樹脂流れ規制用角部によって中心側樹脂
の流速よりも遅くし、前記表皮樹脂流路と表皮樹脂出口
との境界部通過後に前記中心側樹脂が木目調表皮樹脂の
外面に現れるようにしたことを特徴とする木目調押出成
形品の製造方法に係る。
【0009】そして、第二の発明は、芯材押出機先端の
芯材用ダイスに製品形状の製品樹脂出口を有する金型が
取り付けられると共に、前記金型には、表皮押出機に通
じる表皮樹脂入口と金型に通じる表皮樹脂出口と前記表
皮樹脂入口および表皮樹脂出口を連通する表皮樹脂流路
とを有する表皮用ダイスを介して表皮押出機が接続され
た木目調押出機において、前記表皮用ダイスの表皮樹脂
出口を表皮樹脂流路に対して急に狭くすると共に、前記
表皮樹脂流路と表皮樹脂出口との境界部の壁面に外側樹
脂流れ規制用角部を設けたことを特徴とする木目調押出
成形装置のダイス構造に係る。
芯材用ダイスに製品形状の製品樹脂出口を有する金型が
取り付けられると共に、前記金型には、表皮押出機に通
じる表皮樹脂入口と金型に通じる表皮樹脂出口と前記表
皮樹脂入口および表皮樹脂出口を連通する表皮樹脂流路
とを有する表皮用ダイスを介して表皮押出機が接続され
た木目調押出機において、前記表皮用ダイスの表皮樹脂
出口を表皮樹脂流路に対して急に狭くすると共に、前記
表皮樹脂流路と表皮樹脂出口との境界部の壁面に外側樹
脂流れ規制用角部を設けたことを特徴とする木目調押出
成形装置のダイス構造に係る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に従ってこの発明
を詳細に説明する。図1は本発明のダイス構造が設けら
れた押出成形装置の要部を示す断面図、図2は表皮用ダ
イスを表皮樹脂流路に沿って切断した状態を示す斜視
図、図3は表皮用ダイスを表皮樹脂出口側から見た断面
図、図4は図2の平面図、図5は図4におけるA位置、
B位置およびC位置での断面図、図6は表皮用ダイス内
での溶融樹脂の流れを概略的に示す図、図7はその表皮
樹脂出口付近の溶融樹脂の流れを概略的に示す断面図で
ある。
を詳細に説明する。図1は本発明のダイス構造が設けら
れた押出成形装置の要部を示す断面図、図2は表皮用ダ
イスを表皮樹脂流路に沿って切断した状態を示す斜視
図、図3は表皮用ダイスを表皮樹脂出口側から見た断面
図、図4は図2の平面図、図5は図4におけるA位置、
B位置およびC位置での断面図、図6は表皮用ダイス内
での溶融樹脂の流れを概略的に示す図、図7はその表皮
樹脂出口付近の溶融樹脂の流れを概略的に示す断面図で
ある。
【0011】まず、第二発明のダイス構造について説明
する。図1に本発明のダイス構造が設けられる木目調押
出成形装置の一例を示す。この木目調押出成形装置は、
芯材押出機10の先端に設けられた芯材用ダイス30に
金型40が取り付けられ、この金型40に表皮用ダイス
50を介して表皮押出機20が接続されている。芯材押
出機10および表皮押出機20には、一般的な押出機が
好適に使用される。
する。図1に本発明のダイス構造が設けられる木目調押
出成形装置の一例を示す。この木目調押出成形装置は、
芯材押出機10の先端に設けられた芯材用ダイス30に
金型40が取り付けられ、この金型40に表皮用ダイス
50を介して表皮押出機20が接続されている。芯材押
出機10および表皮押出機20には、一般的な押出機が
好適に使用される。
【0012】芯材用ダイス30は、前記芯材押出機10
によって溶融されて押し出された芯材用樹脂材料の流れ
を適宜に整えて金型40に送るためのもので、芯材樹脂
流路31を有し、アダプター34を介して芯材押出機1
0の先端に取り付けられる。符号32は芯材樹脂流路3
1の入口で前記芯材押出機10のノズルに通じている。
また、符号33は前記芯材樹脂流路31の出口で、次に
述べる金型40に通じている。
によって溶融されて押し出された芯材用樹脂材料の流れ
を適宜に整えて金型40に送るためのもので、芯材樹脂
流路31を有し、アダプター34を介して芯材押出機1
0の先端に取り付けられる。符号32は芯材樹脂流路3
1の入口で前記芯材押出機10のノズルに通じている。
また、符号33は前記芯材樹脂流路31の出口で、次に
述べる金型40に通じている。
【0013】金型40は、前記芯材樹脂に木目調表皮樹
脂を積層し、サイドモールなどの製品形状にして押し出
すためのもので、ガイドプレート41と内プレート42
と外プレート43からなり、前記芯材用ダイス30の出
口33に取り付けられている。符号44は芯材樹脂入
口、45は製品断面形状に形成された製品樹脂出口、4
6は前記芯材樹脂入口と製品樹脂出口を連通する樹脂流
路である。この金型40には、前記したように、表皮用
ダイス50を介して表皮押出機20が接続される。符号
47は前記金型40に形成された表皮樹脂導入流路で、
前記樹脂流路46の途中に一端が通じ、他端が表皮用ダ
イス50に通じている。なお、表皮樹脂の木目模様をよ
り明確かとするためには、金型40と表皮樹脂との摩擦
を少なくすることが必要である。そのため、前記表皮樹
脂導入流路47の長さはできるだけ短くするのが好まし
い。
脂を積層し、サイドモールなどの製品形状にして押し出
すためのもので、ガイドプレート41と内プレート42
と外プレート43からなり、前記芯材用ダイス30の出
口33に取り付けられている。符号44は芯材樹脂入
口、45は製品断面形状に形成された製品樹脂出口、4
6は前記芯材樹脂入口と製品樹脂出口を連通する樹脂流
路である。この金型40には、前記したように、表皮用
ダイス50を介して表皮押出機20が接続される。符号
47は前記金型40に形成された表皮樹脂導入流路で、
前記樹脂流路46の途中に一端が通じ、他端が表皮用ダ
イス50に通じている。なお、表皮樹脂の木目模様をよ
り明確かとするためには、金型40と表皮樹脂との摩擦
を少なくすることが必要である。そのため、前記表皮樹
脂導入流路47の長さはできるだけ短くするのが好まし
い。
【0014】表皮用ダイス50は、図2に示すように、
表皮押出機20のノズルに通じる表皮樹脂入口51と前
記金型40の表皮樹脂導入流路47と連通する表皮樹脂
出口52と、前記表皮樹脂入口51と表皮樹脂出口52
とを連通する表皮樹脂流路53とを有している。なお、
この例の表皮樹脂入口51と表皮樹脂出口52とは直角
の位置にある。この表皮用ダイス50内には、前記表皮
押出機20によって溶融混練された木目調表皮樹脂が、
表皮樹脂入口51を介して押し出される。図3の点線か
ら理解されるように、本例の表皮樹脂出口52は、表皮
樹脂流路53の長手方向に沿うスリット状に形成されて
おり、表皮樹脂を金型40内に幅広く押し出して金型4
0の樹脂流路46を流れる芯材樹脂と合流させることに
よりその表面に積層するようになっている。
表皮押出機20のノズルに通じる表皮樹脂入口51と前
記金型40の表皮樹脂導入流路47と連通する表皮樹脂
出口52と、前記表皮樹脂入口51と表皮樹脂出口52
とを連通する表皮樹脂流路53とを有している。なお、
この例の表皮樹脂入口51と表皮樹脂出口52とは直角
の位置にある。この表皮用ダイス50内には、前記表皮
押出機20によって溶融混練された木目調表皮樹脂が、
表皮樹脂入口51を介して押し出される。図3の点線か
ら理解されるように、本例の表皮樹脂出口52は、表皮
樹脂流路53の長手方向に沿うスリット状に形成されて
おり、表皮樹脂を金型40内に幅広く押し出して金型4
0の樹脂流路46を流れる芯材樹脂と合流させることに
よりその表面に積層するようになっている。
【0015】前記表皮用ダイス50の表皮樹脂出口52
は表皮樹脂流路53に対して急に狭くなる形状とされ
る。しかも、前記表皮樹脂出口52と表皮樹脂流路53
との境界部の壁面には、外側樹脂流れ規制用角部55が
設けられる。本例では前記表皮樹脂出口52の狭まり
は、図7に示す表皮樹脂流路53の深さaを約10mm
とすると、表皮樹脂出口52の幅bを約4mmとしてい
る。また、前記外側樹脂流れ規制用角部55は、前記表
皮樹脂出口52を流れる木目調表皮樹脂の外側部分の流
速を遅くするためのもので、好ましくは面取り半径を0
〜0.5mm程度とし、表皮樹脂出口52の上下側を壁
状に塞いだ形状とする。
は表皮樹脂流路53に対して急に狭くなる形状とされ
る。しかも、前記表皮樹脂出口52と表皮樹脂流路53
との境界部の壁面には、外側樹脂流れ規制用角部55が
設けられる。本例では前記表皮樹脂出口52の狭まり
は、図7に示す表皮樹脂流路53の深さaを約10mm
とすると、表皮樹脂出口52の幅bを約4mmとしてい
る。また、前記外側樹脂流れ規制用角部55は、前記表
皮樹脂出口52を流れる木目調表皮樹脂の外側部分の流
速を遅くするためのもので、好ましくは面取り半径を0
〜0.5mm程度とし、表皮樹脂出口52の上下側を壁
状に塞いだ形状とする。
【0016】前記表皮樹脂出口52を表皮樹脂流路53
に対して急に狭くする理由および外側樹脂流れ規制用角
部55を設ける理由は以下の通りである。すなわち、前
記木目調表皮樹脂は表皮押出機20により混練・溶融さ
れ、表皮用ダイス50の表皮樹脂出口52を経て金型4
0内に吐出される。その際、図7に示すように、木目調
表皮樹脂Sの外側部分は、表皮樹脂流路53の壁面との
摩擦により溶融・混練が進み、木目調の模様S1が消失
しているのに対し、木目調表皮樹脂の内部は表皮樹脂流
路53の壁面との摩擦が少ないため模様S1が消えずに
残っている。そして、前記表皮樹脂出口52を表皮樹脂
流路53に対して急に狭くすることにより、表皮樹脂流
路53の壁面と接していた木目調表皮樹脂の外側部分は
流れにくくなってその流速が低下する。さらに、表皮樹
脂流路53と表皮樹脂出口52との境界部には、外側樹
脂流れ規制用角部55が設けられているので、表皮樹脂
流路53の壁面に沿って表皮樹脂出口52へ流れる外側
樹脂が、前記境界部を通過する際に前記外側樹脂流れ規
制用角部55にぶつかって、その流速が急激に低下す
る。一方、木目調表皮樹脂Sの中心部は、表皮樹脂流路
53の狭まりによる影響および外側樹脂流れ規制用角部
55の影響が少なく、比較的速く流れる。そのため、溶
融した木目調表皮樹脂のうち木目模様S1が消えずに残
っていた中心側が、金型40の表皮樹脂導入流路47に
先に流れ出て木目調表皮樹脂の外側を構成するようにな
る。そして金型40の樹脂流路46を流れる芯材樹脂に
表皮樹脂が積層されて形成される製品の意匠面にはっき
りとした木目柄を形成するのである。なお、流速の遅く
なった木目調表皮樹脂の外側部分は、図の矢印のように
内側に巻き込まれながら金型40の樹脂流路46に流れ
出る。
に対して急に狭くする理由および外側樹脂流れ規制用角
部55を設ける理由は以下の通りである。すなわち、前
記木目調表皮樹脂は表皮押出機20により混練・溶融さ
れ、表皮用ダイス50の表皮樹脂出口52を経て金型4
0内に吐出される。その際、図7に示すように、木目調
表皮樹脂Sの外側部分は、表皮樹脂流路53の壁面との
摩擦により溶融・混練が進み、木目調の模様S1が消失
しているのに対し、木目調表皮樹脂の内部は表皮樹脂流
路53の壁面との摩擦が少ないため模様S1が消えずに
残っている。そして、前記表皮樹脂出口52を表皮樹脂
流路53に対して急に狭くすることにより、表皮樹脂流
路53の壁面と接していた木目調表皮樹脂の外側部分は
流れにくくなってその流速が低下する。さらに、表皮樹
脂流路53と表皮樹脂出口52との境界部には、外側樹
脂流れ規制用角部55が設けられているので、表皮樹脂
流路53の壁面に沿って表皮樹脂出口52へ流れる外側
樹脂が、前記境界部を通過する際に前記外側樹脂流れ規
制用角部55にぶつかって、その流速が急激に低下す
る。一方、木目調表皮樹脂Sの中心部は、表皮樹脂流路
53の狭まりによる影響および外側樹脂流れ規制用角部
55の影響が少なく、比較的速く流れる。そのため、溶
融した木目調表皮樹脂のうち木目模様S1が消えずに残
っていた中心側が、金型40の表皮樹脂導入流路47に
先に流れ出て木目調表皮樹脂の外側を構成するようにな
る。そして金型40の樹脂流路46を流れる芯材樹脂に
表皮樹脂が積層されて形成される製品の意匠面にはっき
りとした木目柄を形成するのである。なお、流速の遅く
なった木目調表皮樹脂の外側部分は、図の矢印のように
内側に巻き込まれながら金型40の樹脂流路46に流れ
出る。
【0017】さらに、本実施例では、図4および図5に
示すように、前記表皮樹脂流路53を、流路の先端(表
皮樹脂入口51とは反対側端部)に向かうに従って徐々
に断面積が大きくなる形状としている。すなわち、この
例では、図の(A)のように、表皮樹脂出口52の手前
側(表皮樹脂入口側51)の表皮樹脂流路53を深さ約
10mm、幅約10mmの断面略円形状としているのに
対し、図(B)および(C)に示すように流路先端に向
かうに従い徐々に断面積を大きくし、表皮樹脂流路53
の先端側では深さ約10mm、幅約30mmの断面略長
円形状とした。そして、図4に示すように、外側樹脂流
れ規制用角部55から金型40の表皮樹脂導入流路47
へ至るまでの表皮用ダイス50のランド部58の長さc
については、表皮樹脂出口52先端に向かうにつれて
(表皮樹脂入口51から遠のくにつれて)、徐々に短く
なるようにしている。このランド部58の長さcは、表
皮樹脂出口52の先端側で約6mm、表皮樹脂入口51
側で約24mmである。
示すように、前記表皮樹脂流路53を、流路の先端(表
皮樹脂入口51とは反対側端部)に向かうに従って徐々
に断面積が大きくなる形状としている。すなわち、この
例では、図の(A)のように、表皮樹脂出口52の手前
側(表皮樹脂入口側51)の表皮樹脂流路53を深さ約
10mm、幅約10mmの断面略円形状としているのに
対し、図(B)および(C)に示すように流路先端に向
かうに従い徐々に断面積を大きくし、表皮樹脂流路53
の先端側では深さ約10mm、幅約30mmの断面略長
円形状とした。そして、図4に示すように、外側樹脂流
れ規制用角部55から金型40の表皮樹脂導入流路47
へ至るまでの表皮用ダイス50のランド部58の長さc
については、表皮樹脂出口52先端に向かうにつれて
(表皮樹脂入口51から遠のくにつれて)、徐々に短く
なるようにしている。このランド部58の長さcは、表
皮樹脂出口52の先端側で約6mm、表皮樹脂入口51
側で約24mmである。
【0018】なお、前記表皮樹脂流路53の太さ(断面
積)およびランド部58の長さの徐変は、図6に示すよ
うに、表皮樹脂流路53に対して表皮樹脂出口52の向
きが直交しており、かつ表皮樹脂出口52の長さ(幅)
が大きい場合、すなわち製品の幅が大きい場合に、表皮
樹脂出口52の全長に渡って表皮樹脂の流速を調整する
のに好ましく実施される。しかし、表皮樹脂脂出口52
へ向かう樹脂の流れの方向が表皮樹脂流路53内の樹脂
の流れ方向と同じ場合や、表皮樹脂出口52の長さ
(幅)が短い場合には、徐変としなくてもよい。
積)およびランド部58の長さの徐変は、図6に示すよ
うに、表皮樹脂流路53に対して表皮樹脂出口52の向
きが直交しており、かつ表皮樹脂出口52の長さ(幅)
が大きい場合、すなわち製品の幅が大きい場合に、表皮
樹脂出口52の全長に渡って表皮樹脂の流速を調整する
のに好ましく実施される。しかし、表皮樹脂脂出口52
へ向かう樹脂の流れの方向が表皮樹脂流路53内の樹脂
の流れ方向と同じ場合や、表皮樹脂出口52の長さ
(幅)が短い場合には、徐変としなくてもよい。
【0019】次に、この発明のダイス構造を用いた木目
調押出成形品の製造例について説明する。まず、前記ダ
イス構造は、図9に示したような製造ラインを有する木
目調押出成形装置に好適に用いられる。その押出成形装
置の要部は図1に示す通りである。本例では芯材押出機
10および表皮押出機20に、共に単軸65mm押出機
を使用した。次に、図示しないホッパーなどに芯材用の
樹脂材料を投入し、前記樹脂材料を混練および溶融し、
芯材用ダイス30を介して金型40内に押し出す。符号
Mは芯材樹脂である。そして、前記芯材樹脂Mは、金型
40の樹脂流路46を通り所定の芯材形状に形成され
る。
調押出成形品の製造例について説明する。まず、前記ダ
イス構造は、図9に示したような製造ラインを有する木
目調押出成形装置に好適に用いられる。その押出成形装
置の要部は図1に示す通りである。本例では芯材押出機
10および表皮押出機20に、共に単軸65mm押出機
を使用した。次に、図示しないホッパーなどに芯材用の
樹脂材料を投入し、前記樹脂材料を混練および溶融し、
芯材用ダイス30を介して金型40内に押し出す。符号
Mは芯材樹脂である。そして、前記芯材樹脂Mは、金型
40の樹脂流路46を通り所定の芯材形状に形成され
る。
【0020】一方、同様に図示しないホッパーなどから
投入された表皮用樹脂材料は、表皮押出機20により混
練され溶融される。本発明に用いられる表皮用の樹脂材
料は、軟質樹脂材料に木粉などが添加された公知の木目
調樹脂材料である。続いて、表皮押出機20から表皮用
ダイス50へ溶融した樹脂材料が吐出される。その際、
押し出された表皮樹脂の表面は溶融が進んで木目模様が
消失している場合が多いが、内部側は充分に木目模様が
残っている。
投入された表皮用樹脂材料は、表皮押出機20により混
練され溶融される。本発明に用いられる表皮用の樹脂材
料は、軟質樹脂材料に木粉などが添加された公知の木目
調樹脂材料である。続いて、表皮押出機20から表皮用
ダイス50へ溶融した樹脂材料が吐出される。その際、
押し出された表皮樹脂の表面は溶融が進んで木目模様が
消失している場合が多いが、内部側は充分に木目模様が
残っている。
【0021】溶融状態の木目調表皮樹脂Sは、表皮用ダ
イス50を経て金型40内に入る。その際、図7に示す
ように、前記表皮用ダイス50の表皮樹脂出口52が表
皮樹脂流路53よりも極端に細くなっており、しかも表
皮樹脂流路53と表皮樹脂出口52との境界部に外側樹
脂流れ規制用角部55が設けられているため、表皮用樹
脂流路53を流れる木目調表皮樹脂Sのうち、表皮用樹
脂流路53の壁面に沿って表皮樹脂出口52側へ流れる
外側部分は、前記外側樹脂流れ規制用角部55に衝突し
て滞留し流速が遅くなる。一方、図7の矢印に示すよう
に、木目調表皮樹脂Sの中心部分は、前記境界部の急激
な狭まりおよび外側樹脂流れ規制用角部55による流れ
の制限を受けないので、外側部分よりも先に流れ、表皮
樹脂出口52の中央部分から金型40内へ流れていく。
イス50を経て金型40内に入る。その際、図7に示す
ように、前記表皮用ダイス50の表皮樹脂出口52が表
皮樹脂流路53よりも極端に細くなっており、しかも表
皮樹脂流路53と表皮樹脂出口52との境界部に外側樹
脂流れ規制用角部55が設けられているため、表皮用樹
脂流路53を流れる木目調表皮樹脂Sのうち、表皮用樹
脂流路53の壁面に沿って表皮樹脂出口52側へ流れる
外側部分は、前記外側樹脂流れ規制用角部55に衝突し
て滞留し流速が遅くなる。一方、図7の矢印に示すよう
に、木目調表皮樹脂Sの中心部分は、前記境界部の急激
な狭まりおよび外側樹脂流れ規制用角部55による流れ
の制限を受けないので、外側部分よりも先に流れ、表皮
樹脂出口52の中央部分から金型40内へ流れていく。
【0022】金型40では、その樹脂流路46内に芯材
樹脂Mが押し出されており、前記木目調表皮樹脂Sがそ
の木目模様を明らかにして芯材樹脂M表面に積層され
る。そして前記芯材樹脂Mと木目調表皮樹脂Sとが一体
となり、金型40の製品樹脂出口45から押し出され
る。押し出された成形品は、図9で示したように、冷却
水槽などで冷却され所定長に切断され製品とされる。得
られた製品表面には、美麗な木目模様が明らかに形成さ
れていた。
樹脂Mが押し出されており、前記木目調表皮樹脂Sがそ
の木目模様を明らかにして芯材樹脂M表面に積層され
る。そして前記芯材樹脂Mと木目調表皮樹脂Sとが一体
となり、金型40の製品樹脂出口45から押し出され
る。押し出された成形品は、図9で示したように、冷却
水槽などで冷却され所定長に切断され製品とされる。得
られた製品表面には、美麗な木目模様が明らかに形成さ
れていた。
【0023】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
製造方法によれば、表皮用ダイスの表皮樹脂出口を表皮
樹脂流路に対して急に狭くするとともに、前記表皮樹脂
流路と樹脂出口との境界部に外側樹脂流れ規制角部を設
けているので、表皮樹脂流路の壁面と接して熱を受け木
目模様が消失した表皮樹脂の外側部分は、表皮樹脂流路
から表皮樹脂出口へ流れ出にくくなり表皮流路内に滞留
する。そのため、表皮樹脂の中心部分が先に表皮樹脂出
口から金型内に流れる。一方、前記表皮樹脂の外側部分
は中心部分の流れに巻き込まれながら金型内に流れ出
る。そのため、表皮樹脂の中心部分を製品の外面に表す
ことができる。この表皮樹脂の中心部分(表皮樹脂流路
における中心部分)は、熱履歴が少なく木目模様が確実
に残っているため、芯材の表面に明らかな木目模様を美
麗に形成することができる。
製造方法によれば、表皮用ダイスの表皮樹脂出口を表皮
樹脂流路に対して急に狭くするとともに、前記表皮樹脂
流路と樹脂出口との境界部に外側樹脂流れ規制角部を設
けているので、表皮樹脂流路の壁面と接して熱を受け木
目模様が消失した表皮樹脂の外側部分は、表皮樹脂流路
から表皮樹脂出口へ流れ出にくくなり表皮流路内に滞留
する。そのため、表皮樹脂の中心部分が先に表皮樹脂出
口から金型内に流れる。一方、前記表皮樹脂の外側部分
は中心部分の流れに巻き込まれながら金型内に流れ出
る。そのため、表皮樹脂の中心部分を製品の外面に表す
ことができる。この表皮樹脂の中心部分(表皮樹脂流路
における中心部分)は、熱履歴が少なく木目模様が確実
に残っているため、芯材の表面に明らかな木目模様を美
麗に形成することができる。
【0024】また、この発明のダイス構造によれば、構
造が極めて簡単でメンテナンスなどが効率的であるだけ
でなく、表皮用ダイスの表皮樹脂流路において表皮樹脂
の内側部分に存在する木目模様を製品表面に確実に出す
ことができる。
造が極めて簡単でメンテナンスなどが効率的であるだけ
でなく、表皮用ダイスの表皮樹脂流路において表皮樹脂
の内側部分に存在する木目模様を製品表面に確実に出す
ことができる。
【図1】本発明のダイス構造が設けられた押出成形装置
の要部を示す断面図である。
の要部を示す断面図である。
【図2】表皮用ダイスを表皮樹脂流路に沿って切断した
状態を示す斜視図である。
状態を示す斜視図である。
【図3】表皮用ダイスを表皮樹脂出口側から見た断面図
である。
である。
【図4】図2の平面図である。
【図5】図4におけるA位置、B位置およびC位置での
断面図である。
断面図である。
【図6】表皮用ダイス内での溶融樹脂の流れを概略的に
示す図である。
示す図である。
【図7】その表皮樹脂出口付近の溶融樹脂の流れを概略
的に示す断面図である。
的に示す断面図である。
【図8】一般的な二層押出成形品の一例を示す斜視図で
ある。
ある。
【図9】その製造工程を概略的に示す図である。
【図10】その木目調押出成形装置の一例を示す断面図
である。
である。
【図11】表皮用押出機の一例を示す断面図である。
10 芯材押出機 20 表皮押出機 30 芯材用ダイス 31 芯材樹脂流路 40 金型 44 芯材樹脂入口 45 製品樹脂出口 46 樹脂流路 50 表皮用ダイス 52 表皮樹脂出口 53 表皮樹脂流路 55 外側樹脂流れ規制用角部
Claims (4)
- 【請求項1】 芯材押出機先端の芯材用ダイスに製品樹
脂出口を有する金型が取り付けられると共に、前記金型
には、表皮押出機に通じる表皮樹脂入口と金型に通じる
表皮樹脂出口と前記表皮樹脂入口および表皮樹脂出口を
連通する表皮樹脂流路とを有する表皮用ダイスを介し
て、表皮押出機が接続された木目調押出成形装置を用
い、前記芯材押出機から芯材用ダイスを経て金型に芯材
樹脂を押し出す一方、前記表皮押出機から表皮用ダイス
を経て木目調表皮樹脂を金型に押し出し、前記金型で芯
材樹脂表面に木目調表皮樹脂を積層して、積層後の樹脂
を金型の製品樹脂出口から押し出す木目調押出成形品の
製造方法であって、 前記表皮用ダイスの表皮樹脂出口を表皮樹脂流路に対し
て急に狭くすると共に、前記表皮樹脂流路と表皮樹脂出
口との境界部の壁面に外側樹脂流れ規制用角部を設け、 前記木目調表皮樹脂を表皮用ダイスの表皮樹脂流路側か
ら表皮樹脂出口側へ押し出す際に、前記表皮樹脂流路の
壁面近くを流れる木目調表皮樹脂の外側樹脂の流速を、
前記表皮樹脂出口の急な狭まりおよび前記外側樹脂流れ
規制用角部によって中心側樹脂の流速よりも遅くし、前
記表皮樹脂流路と表皮樹脂出口との境界部通過後に前記
中心側樹脂が木目調表皮樹脂の外面に現れるようにした
ことを特徴とする木目調押出成形品の製造方法。 - 【請求項2】 請求項1において、外側樹脂流れ規制用
角部の面取り半径が0〜0.5mmであることを特徴と
する木目調押出成形品の製造方法。 - 【請求項3】 芯材押出機先端の芯材用ダイスに製品形
状の製品樹脂出口を有する金型が取り付けられると共
に、前記金型には、表皮押出機に通じる表皮樹脂入口と
金型に通じる表皮樹脂出口と前記表皮樹脂入口および表
皮樹脂出口を連通する表皮樹脂流路とを有する表皮用ダ
イスを介して表皮押出機が接続された木目調押出機にお
いて、 前記表皮用ダイスの表皮樹脂出口を表皮樹脂流路に対し
て急に狭くすると共に、前記表皮樹脂流路と表皮樹脂出
口との境界部の壁面に外側樹脂流れ規制用角部を設けた
ことを特徴とする木目調押出成形装置のダイス構造。 - 【請求項4】 請求項3において、外側樹脂流れ規制用
角部の面取り半径が0〜0.5mmであることを特徴と
する木目調押出成形装置のダイス構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9178946A JPH1110699A (ja) | 1997-06-18 | 1997-06-18 | 木目調押出成形品の製造方法および木目調押出成形装置のダイス構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9178946A JPH1110699A (ja) | 1997-06-18 | 1997-06-18 | 木目調押出成形品の製造方法および木目調押出成形装置のダイス構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1110699A true JPH1110699A (ja) | 1999-01-19 |
Family
ID=16057422
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9178946A Pending JPH1110699A (ja) | 1997-06-18 | 1997-06-18 | 木目調押出成形品の製造方法および木目調押出成形装置のダイス構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1110699A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101219975B1 (ko) * | 2012-02-28 | 2013-01-09 | (주)엘지하우시스 | 멀티 컬러 목무늬 패턴 압출 성형 방법 및 이를 이용하여 제조된 압출 성형품 |
-
1997
- 1997-06-18 JP JP9178946A patent/JPH1110699A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101219975B1 (ko) * | 2012-02-28 | 2013-01-09 | (주)엘지하우시스 | 멀티 컬러 목무늬 패턴 압출 성형 방법 및 이를 이용하여 제조된 압출 성형품 |
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