JPH1110647A - 金型内加圧・減圧装置、及び射出成形方法 - Google Patents

金型内加圧・減圧装置、及び射出成形方法

Info

Publication number
JPH1110647A
JPH1110647A JP9163048A JP16304897A JPH1110647A JP H1110647 A JPH1110647 A JP H1110647A JP 9163048 A JP9163048 A JP 9163048A JP 16304897 A JP16304897 A JP 16304897A JP H1110647 A JPH1110647 A JP H1110647A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
flow rate
gas flow
pressurizing
auxiliary tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9163048A
Other languages
English (en)
Inventor
Futoshi Kosuge
太 小菅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Ten Ltd filed Critical Denso Ten Ltd
Priority to JP9163048A priority Critical patent/JPH1110647A/ja
Publication of JPH1110647A publication Critical patent/JPH1110647A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Molding Of Porous Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄肉成形品と発泡成形品の製造を1台の汎用
成形機で行おうとすると、従来の金型内減圧装置と金型
内加圧装置とでは用いる圧力センサの種類等が異なるた
め、減圧ポンプ及び加圧ポンプ以外の部分を共用するの
は難しく、形成品の種類に応じて金型内減圧装置と金型
内加圧装置とを取り替える必要があり、製造準備のため
に時間がかかり、製造コストが高くつくという課題があ
った。 【解決手段】 金型16に接続された主配管19にガス
を流通させる加圧ポンプ12及び減圧ポンプ11と、こ
れら2つのポンプに接続された2本の枝配管11a、1
2aを主配管19に接続する電磁弁(切換手段)18a
と、金型16の開放状態から密閉状態への変化によるガ
ス流量変化を検知して信号を発する流量計(ガス流量検
知手段)15と、その信号により密閉状態の金型内部の
空間16aを加圧又は減圧する加圧・減圧手段とを備え
た金型内加圧・減圧装置10とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は金型内加圧・減圧装
置、及び射出成形方法に関し、より詳細には金型を用い
た樹脂等の成形において使用される金型内加圧・減圧装
置、及び該金型内加圧・減圧装置を用いた射出成形方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、樹脂の成形を行う場合には、樹脂
材料に充填剤、可塑剤等を混合した後練り合わせて成形
用材料を調製し、前記成形用材料を種々の成形機にかけ
て成形品を製造する。樹脂の成形方法として、種々の方
法が存在するが、射出成形法はその中でも最も広く用い
られている。
【0003】前記射出成形法を用い、その厚さが薄い
(例えば厚さが1mm以下の)、いわゆる薄肉成形品を
製造する際には、金型内に隙間なく、かつスムーズに樹
脂を充填することができるように、予め前記金型内を減
圧状態にしてガスを排除した後、樹脂を前記金型内に注
入する方法が採られている。
【0004】また、内部に気泡を含有する、いわゆる発
泡成形品を射出成形法により製造する際には、樹脂内で
発泡したガスが樹脂表面から拡散するのを防止するた
め、予め金型内を加圧状態にした後、樹脂を前記金型内
に注入する方法が採られている。
【0005】図5は前記薄肉成形品を製造するための射
出成形機の一部、及び金型内減圧装置を模式的に示した
側面図である。
【0006】薄肉成形品製造用の金型16にその一端が
接続された配管39の他端には減圧ポンプ31が接続さ
れ、配管39の途中には、両側に電磁弁38a、38b
が接続された補助タンク33が介装されている。また、
金型16に近い配管39部分には負圧用の圧力センサ3
4のセンサ部34aが配設され、減圧時の圧力が測定で
きるようになっており、その測定結果はラインL33を通
じて減圧装置制御部37に出力されるようになってい
る。一方、金型16の内部には樹脂を充填するための空
間16aが形成され、ノズルタッチ部16bには射出成
形機のノズル21の接触を検知するための感圧センサが
埋め込まれており、成形機制御部51とノズルタッチ部
16bとはラインL35により接続されている。また、成
形機制御部51と減圧装置制御部37とはラインL34
より接続され、ノズルタッチの信号がラインL35、成形
機制御部51、及びラインL34を介して減圧装置制御部
37に入力されるようになっている。
【0007】減圧装置制御部37と補助タンク33両側
の電磁弁38a、38bともそれぞれラインL31、L32
により接続され、減圧装置制御部37により電磁弁38
a、38bの開閉が制御できるようになっている。
【0008】次に、前記射出成形機、及び金型内減圧装
置30を用いた射出成形方法について説明する。
【0009】まず、減圧装置制御部37から制御信号を
発信して電磁弁38aを開くと共に電磁弁38bを閉
じ、減圧ポンプ31を作動させることにより補助タンク
33内を減圧状態にし、続いて電磁弁38aも閉じて補
助タンク33内の減圧状態を維持する。この時、金型1
6は型開きの状態から閉じた状態に移行している。
【0010】次に、射出成形を行うためにノズル21が
ノズルタッチ部16bに当接される。このノズルタッチ
をノズルタッチ部16bの前記感圧センサが検知して信
号を発信し、この信号は成形機制御部51を介して減圧
装置制御部37に入力される。
【0011】減圧装置制御部37では、この成形機制御
部51からの信号を受け取ると電磁弁38bを開くため
の制御信号を発信する。前記制御信号により電磁弁38
bが開き、配管39及び金型内の空間16aが急激に減
圧状態となる。圧力センサ34は配管39内の圧力が所
定の値まで低下すると信号を発信し、これを受けた減圧
装置制御部37は成形機制御部51に減圧終了の信号を
発信する。この減圧終了の信号を受けて射出成形機では
ノズル21から樹脂を金型内の空間16aに注入する。
その後、冷却、型開き等の工程を経ることにより薄肉成
形品が製造される。
【0012】図6は前記発泡成形品を製造するための射
出成形機の一部、及び金型内加圧装置を模式的に示した
側面図である。
【0013】発泡成形品製造用の金型46にその一端が
接続された配管49の他端には加圧ポンプ41が接続さ
れ、配管49の途中には、両側に電磁弁48a、48b
が接続された補助タンク43が介装されている。また、
金型46に近い配管49部分には正圧用の圧力センサ4
4のセンサ部44aが配設され、加圧時の圧力が測定で
きるようになっており、その測定結果はラインL43を通
じて加圧装置制御部47に出力されるようになってい
る。一方、金型46の内部には樹脂を充填するための空
間46aが形成され、ノズルタッチ部46bには射出成
形機のノズル21の接触を検知するための感圧センサが
埋め込まれており、成形機制御部61とノズルタッチ部
46bとはラインL45により接続されている。また、成
形機制御部61と加圧装置制御部47とはラインL44
より接続され、ノズルタッチの信号がラインL45、成形
機制御部61、及びラインL44を介して加圧装置制御部
47に入力されるようになっている。
【0014】加圧装置制御部47と補助タンク43両側
の電磁弁48a、48bともそれぞれラインL41、L42
により接続され、加圧装置制御部47により電磁弁48
a、48bの開閉が制御できるようになっている。
【0015】次に、前記射出成形機、及び金型内加圧装
置40を用いた射出成形方法について説明する。
【0016】まず、加圧装置制御部47から制御信号を
発信して電磁弁48aを開くと共に電磁弁48bを閉
じ、加圧ポンプ41を作動させることにより補助タンク
43内を加圧状態にし、続いて電磁弁48aも閉じて補
助タンク43内の加圧状態を維持する。この時、金型4
6は型開きの状態から閉じた状態に移行している。
【0017】次に、射出成形を行うためにノズル21が
ノズルタッチ部46bに当接される。このノズルタッチ
をノズルタッチ部46bの前記感圧センサが検知して信
号を発信し、この信号は成形機制御部61を介して加圧
装置制御部47に入力される。
【0018】加圧装置制御部47では、この成形機制御
部61からの信号を受け取ると電磁弁48bを開くため
の制御信号を発信する。前記制御信号により電磁弁48
bが開き、配管49及び金型内の空間46aが急激に加
圧状態となる。圧力センサ44は配管49内の圧力が所
定の値まで上昇すると信号を発信し、これを受けた加圧
装置制御部47は成形機制御部61に加圧終了の信号を
発信する。この加圧終了の信号を受けて射出成形機では
ノズル21から発泡剤を含む樹脂を金型内の空間46a
に注入する。その後、冷却、型開き等の工程を経ること
により発泡成形品が製造される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】従来、上記したように
薄肉成形品を製造する際には、図5に示した金型内減圧
装置30を用いて射出成形を行っており、従って、薄肉
成形品を製造するためには、金型内減圧装置30を備え
た薄肉成形品専用の射出用成形機を購入するか、上記し
た構成の金型内減圧装置30を購入し、成形機制御部5
1と減圧装置制御部37との信号のやり取りを行うため
に、これらの2つの装置を電気的に接続す工事を行う必
要があり、設備費が高くつくという課題があった。
【0020】また、発泡成形品を製造するためには、金
型内加圧装置40(図6)を備えた発泡成形品専用の射
出用成形機を購入するか、上記した構成の金型内加圧装
置40を購入し、成形機制御部61と加圧装置制御部4
7との信号のやり取りを行うために、これらの2つの装
置を電気的に接続する工事を行う必要があり、やはり設
備費が高くつくという課題があった。
【0021】また、薄肉成形品の製造と発泡成形品の製
造とを1台の汎用成形機で行おうとした場合、従来の金
型内減圧装置30と金型内加圧装置40とでは用いる圧
力センサ34、44の種類等が異なるため、減圧ポンプ
31及び加圧ポンプ41以外の部分を共用する装置とす
ることは難しい。従って、この場合には、製造する成形
品の種類に応じて金型内減圧装置30と金型内加圧装置
40とを取り替える必要があり、製造準備のために時間
がかかると共に、製造コストが高くつくという課題があ
った。
【0022】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、汎用成形機との電気的な接続を行うことなく、前記
汎用成形機に配管を接続するのみで金型へのノズルタッ
チの時期を判断し、かつノズルタッチ後に前記ノズルタ
ッチ時期の判断結果に基づいて前記金型内の減圧又は加
圧を1つのシステムで行うことができ、その結果、安価
に薄肉成形品や発泡成形品を製造することができる金型
内加圧・減圧装置、及び該金型内加圧・減圧装置を用い
た射出成形方法を提供することを目的としている。
【0023】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記目的を
達成するために本発明に係る金型内加圧・減圧装置
(1)は、金型に接続された主配管にガスを流通させる
加圧ポンプ及び減圧ポンプと、前記加圧ポンプと前記減
圧ポンプに接続された2本の枝配管と前記主配管との間
に介装された切換手段と、前記金型が開放状態から密閉
状態に変化する際のガス流量の変化を検知して信号を発
信する前記主配管中に介装されたガス流量検知手段と、
該ガス流量検知手段より発信された信号を受けて密閉状
態の前記金型内を加圧又は減圧する加圧・減圧手段とを
備えていることを特徴としている。
【0024】上記金型内加圧・減圧装置(1)によれ
ば、前記金型に接続された前記主配管にガスを流通させ
る前記加圧ポンプ及び前記減圧ポンプと、前記切換手段
とを備えているので、前記切換手段の切り換えにより、
前記加圧ポンプ又は前記減圧ポンプのいずれかを接続
し、前記主配管内にガスを流通させることができる。ま
た、前記金型が開放状態から密閉状態に変化する際のガ
ス流量の変化を検知して信号を発信する前記ガス流量検
知手段と、該ガス流量検知手段より発信された信号を受
けて密閉状態の前記金型内を加圧又は減圧する前記加圧
・減圧手段とを備えているので、成形機よりノズルタッ
チの信号を受け取らなくても、前記金型へのノズルタッ
チによるガス流量の変化を検知して、前記金型内の加圧
又は減圧動作に移ることができる。
【0025】従って、1つのシステムで安価に薄肉成形
品及び発泡成形品の両方を製造することができ、成形品
の製造コストを削減することができる。
【0026】また本発明に係る金型内加圧・減圧装置
(2)は、上記金型内加圧・減圧装置(1)において、
前記加圧・減圧手段が、両側に電磁弁が接続され、その
内部を加圧又は減圧の状態に保っておく補助タンクと、
前記ガス流量検知手段より発信された信号を受けて加圧
又は減圧状態の前記補助タンク両側の前記電磁弁の開閉
を制御する第1の制御手段とを備え、バイパス配管が前
記補助タンク両側の前記電磁弁の外側で前記主配管に接
続され、前記補助タンク両側の前記電磁弁が閉じられた
状態で、前記金型内にガスを流通させることができるよ
うに構成されていることを特徴としている。
【0027】上記金型内加圧・減圧装置(2)によれ
ば、前記加圧・減圧手段が、両側に電磁弁が接続された
前記補助タンクと、前記補助タンク両側の前記電磁弁の
開閉を制御する前記第1の制御手段とを備えているの
で、前記加圧ポンプ又は前記減圧ポンプにより前記補助
タンク内を加圧状態又は減圧状態にした後、前記補助タ
ンク両側の前記電磁弁を閉じることにより前記補助タン
ク内の加圧状態又は減圧状態を維持しておくことができ
る。
【0028】また、前記バイパス配管が前記補助タンク
両側の前記電磁弁の外側で前記主配管に接続されている
ので、前記補助タンク内の減圧状態が維持された状態
で、前記バイパス配管を介して前記金型内にガスを流通
させることができ、前記金型へのノズルタッチにより前
記金型が開放状態から密閉状態に変化する際のガス流量
の変化を前記ガス流量検知手段により検知することがで
きる。
【0029】その後、前記ガス流量検知手段より発信さ
れた信号を受けた前記第1の制御手段が制御信号を発信
し、加圧又は減圧状態の前記補助タンクの前記金型側の
電磁弁を開くことにより、前記金型へのノズルタッチ後
の適正な時期に前記金型内の加圧又は減圧を行うことが
できる。
【0030】また本発明に係る金型内加圧・減圧装置
(3)は、上記金型内加圧・減圧装置(1)又は(2)
において、金型が閉じられた状態で、かつノズルタッチ
前において、前記補助タンク部を除く主配管及びバイパ
ス配管におけるガス流量を所定値に制御する調整手段が
前記バイパス配管に介装されていることを特徴としてい
る。
【0031】上記金型内加圧・減圧装置(3)によれ
ば、金型が閉じられた状態で、かつノズルタッチ前にお
いて、前記主配管等におけるガス流量を所定値に制御す
る前記調整手段が前記バイパス配管に介装されているの
で、前記調整手段により前記ガス流量検知手段を通過す
るガス流量を安定させることができ、前記金型へのノズ
ルタッチによるガス流量の変化をより確実に検知するこ
とができる。
【0032】また本発明に係る金型内加圧・減圧装置
(4)は、上記金型内加圧・減圧装置(1)〜(3)の
いずれかにおいて、前記金型近傍の前記主配管における
ガス流通方向に拘らず、前記ガス流量検知手段を流れる
ガスの方向が常に一定になるように、流路切り換え用電
磁弁を含み前記主配管の流れ方向規制配管部が構成され
ていることを特徴としている。
【0033】上記金型内加圧・減圧装置(4)によれ
ば、前記金型近傍の前記主配管におけるガス流通方向に
拘らず、前記ガス流量検知手段を流れるガスの方向が常
に一定になるように、流路切り換え用電磁弁を含み前記
主配管の流れ方向規制配管部が構成されているので、前
記流路切り換え用電磁弁の開閉を制御して前記ガス流量
検知手段を流れるガスの方向を一定にすることにより、
1台の前記ガス流量検知手段により、減圧ポンプを使用
した場合の前記主配管内のガス流量の変化、及び加圧ポ
ンプを使用した場合の前記主配管内のガス流量の変化を
検知することが可能となる。
【0034】また本発明に係る金型内加圧・減圧装置
(5)は、上記金型内加圧・減圧装置(4)において、
前記切換手段の切り換え及び前記流路切り換え用電磁弁
の開閉を制御する第2の制御手段を備えていることを特
徴としている。
【0035】上記金型内加圧・減圧装置(5)によれ
ば、前記第2の制御手段により、前記金型内の加圧又は
減圧の操作を自動的に円滑に行わせることができる。
【0036】また本発明に係る金型内加圧・減圧装置
(6)は、上記金型内加圧・減圧装置(1)〜(5)の
いずれかにおいて、前記金型が密閉状態から型開きの状
態に変化する際のガス流量の変化を検知する前記ガス流
量検知手段と、該ガス流量検知手段より型開きの信号を
受けて成形品取り出し装置を駆動させるための信号を発
信する第3の制御手段とを備えていることを特徴として
いる。
【0037】上記金型内加圧・減圧装置(6)によれ
ば、前記金型が密閉状態から型開きの状態に変化する際
のガス流量の変化を検知する前記ガス流量検知手段と、
該ガス流量検知手段より型開きの信号を受けて成形品取
り出し装置を駆動させるための信号を発信する第3の制
御手段とを備えているので、前記金型内に樹脂を注入し
た後、成形品の取り出しを自動的に行うことができ、よ
り安価に薄肉成形品及び発泡成形品を製造することがで
きる。
【0038】また本発明に係る射出成形方法(1)は、
上記金型内加圧・減圧装置(2)〜(6)のいずれかを
用いた射出成形方法であって、前記減圧ポンプにより金
型側の電磁弁を閉じた状態で前記補助タンクを減圧状態
にした後、該補助タンク両側の前記電磁弁を閉じて前記
補助タンクを減圧状態に維持する補助タンク減圧工程
と、金型全体は閉じ、かつノズルタッチ部を開放した状
態で、前記減圧ポンプを用いて射出成形用金型内よりガ
スを所定流量で前記バイパス配管を介して排出させるガ
ス排出工程と、前記射出成形用金型へのノズルタッチに
伴うガス流量の変化を前記ガス流量検知手段により検知
して信号を発信する流量変化検知工程と、前記ガス流量
検知手段より発信された信号を受けた所定時間後に、減
圧状態の前記補助タンクの金型側の前記電磁弁を開き、
前記射出成形用金型内を急激に減圧する金型内減圧工程
と、溶融状態の樹脂をノズルより前記射出成形用金型内
に注入する樹脂注入工程とを含むことを特徴としてい
る。
【0039】上記射出成形方法(1)によれば、前記補
助タンク減圧工程において、前記補助タンク内を減圧し
た後、該補助タンク両側の前記電磁弁を閉じるので、前
記補助タンクの減圧状態を維持することができる。ま
た、前記ガス排出工程において、前記バイパス配管を使
用し、前記補助タンクの減圧状態を維持しながらノズル
タッチ前にガスを所定流量で排出することができ、ま
た、前記流量変化検知工程において、前記ガス流量検知
手段によりノズルタッチに伴うガス流量の変化を検知す
ることができる。さらに前記金型内減圧工程において、
前記ガス流量の変化に基づくノズルタッチの検出後、減
圧状態に維持されている前記補助タンクを前記金型と連
通させることにより前記射出成形用金型内を急激に減圧
することができる。その結果、前記樹脂注入工程におい
ては、減圧状態の前記金型に樹脂を容易に隅々まで注入
することができ、高精度の薄肉成形品を製造することが
できる。
【0040】また本発明に係る射出成形方法(2)は、
請求項2〜6のいずれかの項に記載の金型内加圧・減圧
装置を用いた射出成形方法であって、前記加圧ポンプに
より金型側の電磁弁を閉じた状態で前記補助タンクを加
圧状態にした後、該補助タンク両側の前記電磁弁を閉じ
て前記補助タンクを加圧状態に維持する補助タンク加圧
工程と、金型全体は閉じ、かつノズルタッチ部を開放し
た状態で、前記加圧ポンプを用いてガスを前記バイパス
配管を介して射出成形用金型内に供給するガス供給工程
と、前記射出成形用金型へのノズルタッチに伴うガス流
量の変化を前記ガス流量検知手段により検知して信号を
発信する流量変化検知工程と、前記ガス流量検知手段よ
り発信された信号を受けた所定時間後に、加圧状態の前
記補助タンクの金型側の前記電磁弁を開き、前記射出成
形用金型内を急激に加圧する金型内加圧工程と、発泡剤
を含む溶融状態の樹脂をノズルより前記射出成形用金型
内に注入する樹脂注入工程とを含むことを特徴としてい
る。
【0041】上記射出成形方法(2)によれば、前記補
助タンク減圧工程において、前記補助タンク内を加圧し
た後、該補助タンク両側の前記電磁弁を閉じるので、前
記補助タンクの加圧状態を維持することができる。ま
た、前記ガス供給工程において、前記バイパス配管を使
用し、前記補助タンクの加圧状態を維持しながらノズル
タッチ前にガスを所定流量で供給することができ、ま
た、前記流量変化検知工程において、前記ガス流量検知
手段によりノズルタッチに伴うガス流量の変化を検知す
ることができる。さらに、前記金型内加圧工程におい
て、前記ガス流量の変化に基づく前記ノズルタッチの検
出後、加圧状態に維持されている前記補助タンクを前記
金型と連通させることにより前記射出成形用金型内を急
激に加圧することができる。その結果、前記樹脂注入工
程においては、加圧状態の前記金型に発泡剤を含む樹脂
を注入することができ、表面に開口が形成されていない
発泡成形品を製造することができる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る金型内加圧・
加圧装置、及び射出成形方法の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0043】図1は実施の形態に係る金型内加圧・加圧
装置、及び射出成形機の一部を模式的に示した側面図で
ある。
【0044】減圧ポンプ11及び加圧ポンプ12とを接
続する主配管19の一端は、金型16の樹脂成形のため
の空間16aに連通した開口16cに接続され、主配管
19の他端には三つ又の電磁弁(切換手段)18aが接
続されている。この電磁弁18aの他の分岐部分には2
つの枝配管11a、12aが接続され、枝配管11a、
12aには、それぞれ減圧ポンプ11及び加圧ポンプ1
2が接続されている。主配管19の電磁弁18aに近い
側には、両側に電磁弁18b、18cが接続された補助
タンク13が介装され、またバイパス配管20が補助タ
ンク13両側の電磁弁18b、18cの外側で補助タン
ク13と並列的に主配管19に接続されている。このバ
イパス配管20には、補助タンク13部分を除く主配管
19及びバイパス配管20におけるガス流量を所定値に
制御するレギュレータ(調整手段)14が介装されてお
り、他方、金型16に近い主配管19部分には金型16
が開放状態から密閉状態に変化する際のガス流量の変化
を検知して信号を発信する流量計(ガス流量検知手段)
15が介装されている。そして、流量計15の周囲に
は、金型16近傍の主配管19におけるガス流通方向に
拘らず、流量計15を流れるガスの方向が常に一定にな
るように、2つの流れ方向規制配管19a、19bが流
路切り換え用の電磁弁18d、18e、18f、18g
を介して接続されている。
【0045】一方、金型16の内部には樹脂を充填する
ための空間16aが形成され、空間16aは主配管19
が接続される開口16cに連通している。なお、ノズル
タッチ部16bには射出成形機のノズル21の接触を検
知するための感圧センサが通常埋め込まれているが、こ
の金型内加圧・減圧装置10においては、前記感圧セン
サからの信号を受け取らなくとも作動するようになって
いる。
【0046】7つの電磁弁18a、18b、・・・ は、ラ
インL1 〜L7 を介して制御手段(第1の制御手段17
a、第2の制御手段17b、第3の制御手段17c)1
7に接続されており、成形方法の種類や成形工程の進行
に応じて電磁弁18a、・・・の開閉を制御することがで
きるようになっている。また、主配管19に介装された
流量計15もラインL0 を介して制御手段17に接続さ
れており、流量計15がガス流量の変化を検知して信号
を発信すると、この信号を受けて加圧又は減圧状態の補
助タンク13両側の電磁弁18b、18cのうちの電磁
弁18cを開けるための制御信号を発信するようになっ
ている。
【0047】次に、前記射出成形機、及び金型内加圧・
減圧装置10を用いた射出成形方法について説明する。
【0048】最初に、減圧ポンプ11を主配管19に接
続して射出成形により薄肉成形品を製造する方法につい
て説明する。まず、制御手段(第1の制御手段17a、
第2の制御手段17b)17より制御信号を発信して電
磁弁18bを開くと共に電磁弁18c、18dを閉じ、
次に電磁弁18aを減圧ポンプ11側に切り換え、減圧
ポンプ11により補助タンク13内を減圧状態にする。
十分補助タンク13内を排気できた段階で電磁弁18b
を閉じて補助タンク13内の減圧状態を維持しておく
(補助タンク減圧工程)。
【0049】また、この間に、金型16は型開きの状態
から全体が閉じられ、かつノズルタッチ部16bが開放
された状態に移行させておく。次に、第2の制御手段1
7bにより電磁弁18d、18e、18f、18gの開
閉を制御し、金型内部の空間16aのガスが排出される
実線の矢印で示した方向、すなわち金型16近傍の主配
管19部分、流れ方向規制配管19b、流量計15を含
む主配管19部分、流れ方向規制配管19a、バイパス
配管20の順にガスが流れるようにする(ガス排出工
程)。バイパス配管20にはレギュレータ14が介装さ
れているので、単位時間当たりのガス流量は一定に保た
れる。
【0050】次に、射出成形を行うために射出成形機よ
り制御信号が発信され、ノズル21がノズルタッチ部1
6bに当接される。このノズルタッチにより金型16は
密閉状態となるので、減圧ポンプ11によりガスを排気
し続けてもガス流量は減少してゆく。ガス流量が所定の
基準値よりも減少すると、流量計15は第1の制御手段
17aに信号を発信する(流量変化検知工程)。
【0051】この信号を受けた所定時間後に、第1の制
御手段17aは制御信号を発信して電磁弁18cを開
く。これにより、補助タンク13と金型内部の空間16
aとが通じ、主配管19部分及び金型内部の空間16a
は急激に減圧される(金型内減圧工程)。
【0052】図2は上記成形工程における経過時間と流
量計15により検出されるガス流量との関係を示したグ
ラフであり、A〜Bは前記ガス排出工程、B〜Cは前記
流量変化検知工程、C〜Dは前記金型内減圧工程、D以
降は樹脂注入工程を示している。
【0053】前記ガス排出工程(A〜B)においては、
一定のガス流量V1 で主配管19内等をガスが流れてお
り、前記流量変化検知工程(B〜C)に入るとガス流量
が次第に減少する。ガス流量が基準値V2 以下になると
流量計15は第1の制御手段17aに信号を発信し、こ
の信号を受けた第1の制御手段17aはCに示した時点
で電磁弁18cを開き、補助タンク13による減圧を開
始する。前記金型内減圧工程では、ノズル21がノズル
タッチ部16bに当接され、金型16は密閉状態となっ
ているので、一旦流量は増加するものの直に減少し、殆
ど0に近くなる。
【0054】成形機では制御手段17からの信号を受
け、Bのノズルタッチの時点から所定時間後(D以降の
時点)に、ノズル21から樹脂を金型内部の空間16a
に注入する。
【0055】その後、金型16は冷却され、所定の温度
になった時点で金型16が開かれ、薄肉成形品が取り出
される。
【0056】このとき、この金型内加圧・減圧装置10
では、流量計15を用いることにより型開きの時期を検
知することができ、この検知信号に基づいて、成形品取
り出し装置(図示せず)を駆動させるための信号を前記
成形品取り出し装置に発信することにより、成形品の取
り出しを自動的に行うことができる。
【0057】図3は樹脂冷却工程、及び型開き工程にお
ける経過時間とガス流量との関係を示したグラフであ
り、E〜Fは樹脂冷却工程、F以降は型開き工程を示し
ている。
【0058】前記樹脂注入工程以降の樹脂冷却工程(電
磁弁18b、18cは閉じておく)では、金型16は密
閉状態にあるため、ガス流量は依然として0に近い状態
にあるが、Fの時点で金型16が開くと、主配管19及
びバイパス配管20にガスが流入し、ガス流量が次第に
増加する。そして、ガス流量が基準値V6 を超えると、
流量計15は第3の制御手段17cに信号を発信し、こ
の信号を受けた第3の制御手段17cは成形品取り出し
装置(図示せず)を駆動させるための信号を発信する。
この信号を受けた成形品取り出し装置は成形品の取り出
しを自動的に行う。この後、上記した補助タンク減圧工
程に戻ることにより、成形工程及び取り出し工程を繰り
返し自動的に行うことができ、人手を省いて高精度の薄
肉成形品を安価に製造することができる。
【0059】次に、金型内加圧・減圧装置10を用いた
発泡成形品の製造について説明する。図1には示してい
ないが、金型として、図1に示した金型16に代えて、
図6に示した発泡成形品製造用の金型46を主配管19
に接続する。
【0060】まず、制御手段(第1の制御手段17a、
第2の制御手段17b)17より制御信号を発信して電
磁弁18bを開くと共に電磁弁18c、18dを閉じ、
次に電磁弁18aを加圧ポンプ12側に切り換え、加圧
ポンプ12により補助タンク13内を加圧状態にする。
十分補助タンク13を加圧できた段階で電磁弁18bを
閉じて補助タンク13内の加圧状態を維持しておく(補
助タンク加圧工程)。また、この間に、金型46は型開
きの状態から全体が閉じられ、かつノズルタッチ部46
bが開放された状態に移行させておく。
【0061】次に、第2の制御手段17bにより電磁弁
18d、18e、18f、18gの開閉を制御し、金型
内部の空間46aにガスが供給される破線の矢印で示し
た方向、すなわちバイパス配管20及び主配管19の金
型46側のみをガスが流れるようにする(ガス供給工
程)。バイパス配管20にはレギュレータ14が介装さ
れているので、単位時間当たりのガス流量は一定に保た
れる。
【0062】次に、射出成形を行うために射出成形機よ
り制御信号が発信され、ノズル21がノズルタッチ部4
6bに当接される。このノズルタッチにより金型46は
密閉状態となるので、加圧ポンプ12によるガスの供給
量は減少し、ガス流量は減少してゆく。ガス流量が所定
の基準値よりも減少すると、流量計15は第1の制御手
段17aに信号を発信する(流量変化検知工程)。
【0063】この信号を受けた所定時間後に、第1の制
御手段17aは制御信号を発信して電磁弁18cを開
く。これにより、補助タンク13と金型内部の空間46
aとが通じ、主配管19部分及び金型内部の空間46a
は急激に加圧される(金型内加圧工程)。
【0064】図4は上記成形工程における経過時間と流
量計15により検出されるガス流量との関係を示したグ
ラフであり、G〜Hは前記ガス供給工程、H〜Iは前記
流量変化検知工程、I〜Jは前記金型内加圧工程、J以
降は樹脂注入工程を示している。
【0065】前記ガス供給工程(G〜H)においては、
一定のガス流量V3 で主配管19内等をガスが流れてお
り、前記流量変化検知工程(H〜I)に入るとガス流量
が次第に減少する。ガス流量が基準値V4 以下になると
流量計15は第1の制御手段17aに信号を発信し、こ
の信号を受けた第1の制御手段17aはIに示した時点
で電磁弁18cを開き、補助タンク13による加圧を開
始する。前記金型内加圧工程では、ノズル21がノズル
タッチ部46bに当接され、金型46は密閉状態となっ
ているので、一旦流量は大きく増加するものの再び減少
し、遂には殆ど0に近くなる。
【0066】成形機では制御手段17からの信号を受
け、Hのノズルタッチの時点から所定時間後(J以降の
時点)に、ノズル21から発泡剤を含む樹脂を金型内部
の空間46aに注入する。
【0067】その後、金型46は冷却され、所定の温度
になった時点で金型46が開かれ、発泡成形品が取り出
される。
【0068】この場合にも、この金型内加圧・減圧装置
10では流量計15により型開きの時期を検知すること
ができ、この検知信号に基づいて、成形品取り出し装置
(図示せず)を駆動させるための信号を前記成形品取り
出し装置に発信することにより、成形品の取り出しを自
動的に行うことができる。
【0069】実施の形態に係る金型内加圧・減圧装置1
0によれば、金型16、46に接続された主配管19に
ガスを流通させる加圧ポンプ12及び減圧ポンプ11
と、切換手段としての電磁弁18aを備えているので、
電磁弁18aを切り換えることにより、加圧ポンプ12
又は減圧ポンプ11のいずれかを接続し、主配管19
(及びバイパス配管20)にガスを流通させることがで
きる。
【0070】また、両側に電磁弁18b、18cが接続
された補助タンク13と、補助タンク13両側の電磁弁
18b、18cの開閉を制御する第1の制御手段17a
とを備えているので、加圧ポンプ12又は減圧ポンプ1
1により補助タンク13内を加圧状態又は減圧状態にし
た後、補助タンク13両側の電磁弁18b、18cを閉
じることにより補助タンク13内の加圧状態又は減圧状
態を維持しておくことができる。
【0071】また、バイパス配管20が補助タンク13
両側の電磁弁18b、18cの外側で主配管19に接続
されているので、補助タンク13内の加圧状態又は減圧
状態を維持したまま、バイパス配管20を介して金型内
部16a、46aにガスを流通させることができ、金型
16、46へのノズルタッチにより金型16、46が開
放状態から密閉状態に変化する際のガス流量の変化を流
量計15により検知することができる。
【0072】その後、流量計15より発信された信号を
受けた第1の制御手段17aが制御信号を発信し、加圧
状態又は減圧状態の補助タンク13の金型16、46側
の電磁弁18cを開くことにより、金型16、46への
ノズルタッチ後の適正な時期に金型内部16a、46a
の加圧又は減圧を行うことができる。
【0073】また、金型16、46が閉じられた状態
で、かつノズルタッチ前において、主配管19等におけ
るガス流量を所定値に制御するレギュレータ14がバイ
パス配管20に介装されているので、レギュレータ14
により流量計15を通過するガス流量を安定させること
ができ、金型16、46へのノズルタッチによるガス流
量の変化をより確実に検知することができる。
【0074】また、金型16、46近傍の主配管19に
おけるガス流通方向に拘らず、流量計15を流れるガス
の方向が常に一定になるように、流路切り換え用の電磁
弁18d、18e、18f、18gを含み主配管19の
流れ方向規制配管19a、19bが構成されているの
で、第2の制御手段17bにより流路切り換え用の電磁
弁18d、18e、18f、18gの開閉を制御して流
量計15を流れるガスの方向を一定にすることにより、
1台の流量計15で、減圧ポンプ11を使用した場合の
主配管19内のガス流量の変化、及び加圧ポンプ12を
使用した場合の主配管19内のガス流量の変化を検知す
ることが可能となる。
【0075】また、第1の制御手段17a及び第2の制
御手段17bを用いることにより、金型内加圧・減圧装
置10による金型内部16aの加圧又は減圧の操作を自
動的に円滑に行わせることができる。
【0076】また、この金型内加圧・減圧装置10に配
設された流量計15は、金型16、46が密閉状態から
型開きの状態に変化する際のガス流量の変化をも検知
し、信号を発信するように構成されており、この流量計
15からの型開きの信号を受けた第3の制御手段17c
は、成形品取り出し装置を駆動させるので、金型内部1
6a、46aに樹脂を注入した後の型開きの後、成形品
の取り出しを自動的に行うことができ、より安価に薄肉
成形品又は発泡成形品を製造することができる。
【0077】また実施の形態に係る射出成形方法によれ
ば、前記補助タンク減圧工程又は前記補助タンク加圧工
程において、補助タンク13内を減圧又は加圧した後、
補助タンク13両側の電磁弁18b、18cを閉じるの
で、補助タンク13の減圧状態又は加圧状態を維持する
ことができる。また、前記ガス排出工程又はガス供給工
程において、バイパス配管20を使用し、補助タンク1
3の減圧状態又は加圧状態を維持しながらノズルタッチ
前にガスを排出又は供給することができ、また、前記流
量変化検知工程において、流量計15により金型16へ
のノズルタッチに伴うガス流量の変化を検知することが
できる。また、前記金型内減圧工程又は前記金型内加圧
工程において、前記ガス流量の変化の検知結果に基づく
ノズルタッチの検出後、電磁弁18cを開けて減圧状態
又は加圧状態に維持されている補助タンク13と金型1
6、46とを連通させることにより、射出成形用の金型
内部の空間16a、46aを急激に減圧又は加圧するこ
とができる。その結果、前記樹脂注入工程により、減圧
状態又は減圧状態の金型内部の空間16aに樹脂を注入
することができ、薄肉成形品及び発泡成形品を1つのシ
ステムで製造することができ、成形品の製造コストを大
幅に削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る金型内加圧・減圧装
置及び射出成形機の一部を模式的に示した正面図であ
る。
【図2】実施の形態に係る金型内加圧・減圧装置を用い
た薄肉成形品の成形工程における、主に射出成形前の経
過時間とガス流量との関係を示したグラフである。
【図3】実施の形態に係る金型内加圧・減圧装置を用い
た薄肉成形品(発泡成形品)の成形工程における、射出
成形後の経過時間とガス流量との関係を示したグラフで
ある。
【図4】実施の形態に係る金型内加圧・減圧装置を用い
た発泡成形品の成形工程における、主に射出成形前の経
過時間とガス流量との関係を示したグラフである。
【図5】薄肉成形品を製造するための射出成形機の一
部、及び従来の金型内減圧装置を模式的に示した側面図
である。
【図6】発泡成形品を製造するための射出成形機の一
部、及び従来の金型内加圧装置を模式的に示した側面図
である。
【符号の説明】
10 金型内加圧・減圧装置 11 減圧ポンプ 11a、12a 枝配管 12 加圧ポンプ 13 補助タンク 14 レギュレータ(調整手段) 15 流量計(ガス流量検知手段) 16 金型 16a 空間 17 制御手段 17a 第1の制御手段 17b 第2の制御手段 17c 第3の制御手段 18a 電磁弁(切換手段) 18b、18c、18d、18e、18f、18g 電
磁弁 19 主配管 19a、19b 流れ方向規制配管 20 バイパス配管 21 ノズル

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型に接続された主配管にガスを流通さ
    せる加圧ポンプ及び減圧ポンプと、前記加圧ポンプと前
    記減圧ポンプに接続された2本の枝配管と前記主配管と
    の間に介装された切換手段と、前記金型が開放状態から
    密閉状態に変化する際のガス流量の変化を検知して信号
    を発信する前記主配管中に介装されたガス流量検知手段
    と、該ガス流量検知手段より発信された信号を受けて密
    閉状態の前記金型内を加圧又は減圧する加圧・減圧手段
    とを備えていることを特徴とする金型内加圧・減圧装
    置。
  2. 【請求項2】 前記加圧・減圧手段が、両側に電磁弁が
    接続され、その内部を加圧又は減圧の状態に保っておく
    補助タンクと、前記ガス流量検知手段より発信された信
    号を受けて加圧又は減圧状態の前記補助タンク両側の前
    記電磁弁の開閉を制御する第1の制御手段とを備え、バ
    イパス配管が前記補助タンク両側の前記電磁弁の外側で
    前記主配管に接続され、前記補助タンク両側の前記電磁
    弁が閉じられた状態で、前記金型内にガスを流通させる
    ことができるように構成されていることを特徴とする請
    求項1記載の金型内加圧・減圧装置。
  3. 【請求項3】 金型が閉じられた状態で、かつノズルタ
    ッチ前において、前記補助タンク部を除く主配管及びバ
    イパス配管におけるガス流量を所定値に制御する調整手
    段が前記バイパス配管に介装されていることを特徴とす
    る請求項1又は請求項2記載の金型内加圧・減圧装置。
  4. 【請求項4】 前記金型近傍の前記主配管におけるガス
    流通方向に拘らず、前記ガス流量検知手段を流れるガス
    の方向が常に一定になるように、流路切り換え用電磁弁
    を含み前記主配管の流れ方向規制配管部が構成されてい
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載
    の金型内加圧・減圧装置。
  5. 【請求項5】 前記切換手段の切り換え及び前記流路切
    り換え用電磁弁の開閉を制御する第2の制御手段を備え
    ていることを特徴とする請求項4記載の金型内加圧・減
    圧装置。
  6. 【請求項6】 前記金型が密閉状態から型開きの状態に
    変化する際のガス流量の変化を検知する前記ガス流量検
    知手段と、該ガス流量検知手段より型開きの信号を受け
    て成形品取り出し装置を駆動させるための信号を発信す
    る第3の制御手段とを備えていることを特徴とする請求
    項1〜5のいずれかの項に記載の金型内加圧・減圧装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項2〜6のいずれかの項に記載の金
    型内加圧・減圧装置を用いた射出成形方法であって、 前記減圧ポンプにより金型側の電磁弁を閉じた状態で前
    記補助タンクを減圧状態にした後、該補助タンク両側の
    前記電磁弁を閉じて前記補助タンクを減圧状態に維持す
    る補助タンク減圧工程と、 金型全体は閉じ、かつノズルタッチ部を開放した状態
    で、前記減圧ポンプを用いて射出成形用金型内よりガス
    を所定流量で前記バイパス配管を介して排出させるガス
    排出工程と、 前記射出成形用金型へのノズルタッチに伴うガス流量の
    変化を前記ガス流量検知手段により検知して信号を発信
    する流量変化検知工程と、 前記ガス流量検知手段より発信された信号を受けた所定
    時間後に、減圧状態の前記補助タンクの金型側の前記電
    磁弁を開き、前記射出成形用金型内を急激に減圧する金
    型内減圧工程と、 溶融状態の樹脂をノズルより前記射出成形用金型内に注
    入する樹脂注入工程とを含むことを特徴とする射出成形
    方法。
  8. 【請求項8】 請求項2〜6のいずれかの項に記載の金
    型内加圧・減圧装置を用いた射出成形方法であって、 前記加圧ポンプにより金型側の電磁弁を閉じた状態で前
    記補助タンクを加圧状態にした後、該補助タンク両側の
    前記電磁弁を閉じて前記補助タンクを加圧状態に維持す
    る補助タンク加圧工程と、 金型全体は閉じ、かつノズルタッチ部を開放した状態
    で、前記加圧ポンプを用いてガスを前記バイパス配管を
    介して射出成形用金型内に供給するガス供給工程と、 前記射出成形用金型へのノズルタッチに伴うガス流量の
    変化を前記ガス流量検知手段により検知して信号を発信
    する流量変化検知工程と、 前記ガス流量検知手段より発信された信号を受けた所定
    時間後に、加圧状態の前記補助タンクの金型側の前記電
    磁弁を開き、前記射出成形用金型内を急激に加圧する金
    型内加圧工程と、 発泡剤を含む溶融状態の樹脂をノズルより前記射出成形
    用金型内に注入する樹脂注入工程とを含むことを特徴と
    する射出成形方法。
JP9163048A 1997-06-19 1997-06-19 金型内加圧・減圧装置、及び射出成形方法 Withdrawn JPH1110647A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9163048A JPH1110647A (ja) 1997-06-19 1997-06-19 金型内加圧・減圧装置、及び射出成形方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9163048A JPH1110647A (ja) 1997-06-19 1997-06-19 金型内加圧・減圧装置、及び射出成形方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1110647A true JPH1110647A (ja) 1999-01-19

Family

ID=15766194

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9163048A Withdrawn JPH1110647A (ja) 1997-06-19 1997-06-19 金型内加圧・減圧装置、及び射出成形方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1110647A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005307029A (ja) * 2004-04-22 2005-11-04 Kao Corp 冷却固化体の製造方法
JP2019199025A (ja) * 2018-05-16 2019-11-21 東芝機械株式会社 射出装置、射出成形機および射出装置の制御方法
JP2020040234A (ja) * 2018-09-06 2020-03-19 東芝機械株式会社 射出装置および射出成形機

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005307029A (ja) * 2004-04-22 2005-11-04 Kao Corp 冷却固化体の製造方法
JP4662732B2 (ja) * 2004-04-22 2011-03-30 花王株式会社 石鹸の製造方法
JP2019199025A (ja) * 2018-05-16 2019-11-21 東芝機械株式会社 射出装置、射出成形機および射出装置の制御方法
JP2020040234A (ja) * 2018-09-06 2020-03-19 東芝機械株式会社 射出装置および射出成形機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN112218751B (zh) 用于与塑料熔体压力和塑料熔体流动位置相关的注射模制过程中气体辅助和气体背压的同时闭环控制的方法
JP2000515450A (ja) 順次ゲート制御を有する射出成形システム
CA2362768A1 (en) Method and apparatus for molding composite articles
JPH092583A (ja) 液体の圧力充填方法
JP3788750B2 (ja) 発泡剤用ガス供給装置、それを用いた熱可塑性樹脂発泡体の成形装置及び熱可塑性樹脂発泡体の成形方法
JP5550613B2 (ja) Pfダイカスト装置用減圧・酸素充填装置
US3982440A (en) Method of determining molded part profile
JPH1110647A (ja) 金型内加圧・減圧装置、及び射出成形方法
JPH0615429A (ja) 真空ダイカスト法
JP3398408B2 (ja) 中空射出成形方法及び装置
JPH1034309A (ja) ダイカスト金型キャビティの圧力監視装置
JPH11138577A (ja) 射出成形方法および装置
JP4385008B2 (ja) 射出成形機の射出制御方法
KR101919242B1 (ko) 사출금형의 진단시스템
JP2001054925A (ja) 射出成形方法、及び、射出成形装置
JP2000334775A (ja) 射出成形装置及び射出成形方法
KR20100004000A (ko) 다수의 캐비티에 균일 충진이 가능한 사출 성형기 및 이를이용한 사출 방법
JP3128048B2 (ja) 射出圧縮成形方法および装置
JP2003136216A (ja) 低速高圧鋳造装置
JPH0623781A (ja) 射出成形方法
US20240051208A1 (en) Injection molding machine for performing foam molding and method for controlling injection molding machine
JP2003053769A (ja) 射出成形方法および射出成形装置
JP2001198958A (ja) 射出成形用金型および射出成形方法
JP3748532B2 (ja) 射出成形機における樹脂の圧力及び温度修正制御装置
JP2006137057A (ja) 樹脂特性測定装置及び樹脂特性測定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040907