JP3748532B2 - 射出成形機における樹脂の圧力及び温度修正制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ノズルから射出された樹脂の圧力及び温度を検出して、成形工程中に変動する圧力及び温度を修正制御する装置に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
円柱形又はブロック状の本体の内部に開閉自在な樹脂路を穿設し、その樹脂路に圧力センサー及び温度センサーを臨ませて、射出装置のノズルから射出された樹脂の温度及び圧力を検出する装置が知られている。この従来装置では金型に本体を取付けたり、或いは型板に取付けているため、金型に検出装置の取付手段を設ける必要があり、またセンサーにより検出された圧力及び温度から射出装置側の圧力及び温度を自動的に修正制御することが行われていないことなどから、成形稼働中の成形機に採用して、自動的に樹脂の圧力及び温度を修正制御するまでには至っていなかった。
【0003】
この発明は上記事情から考えられたものであって、その目的は、検出装置を固定盤のロケート部の開口に着脱可能に構成して、固定盤に金型を取付けたまま射出された樹脂の圧力及び温度を検出できるようにし、検出データを変動データとして制御演算装置により射出装置側の圧力及び温度を自動的に修正制御できるようにして、成形稼働中の成形機にも採用可能な新たな射出成形機における樹脂の圧力及び温度修正制御装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的によるこの発明は、小径に縮径した先端部を筒状アダプターに嵌合して、金型を取付けた固定盤のロケート部に着脱自在に装着した円柱形の本体と、その本体の後端面中央のノズル当接口から側部の流出口にわたり穿設した樹脂路と、その樹脂路に設けた開閉弁と、その開閉弁とノズル当接口との間の樹脂路に臨ませた樹脂の圧力センサー及び温度センサーと、本体外周囲に取付けたバンドヒータと、そのバンドヒータにより加熱された本体の温度を検出する熱電対とからなる検出装置と、
上記検出装置の圧力センサー及び温度センサーと熱電対からの検出データを、成形工程中の変動データとして取込み、その変動データと射出装置側からの圧力及び温度データとを対比して、射出装置側の樹脂の圧力及び温度を設定値に演算修正する制御演算装置とからなる、というものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
図中1は検出装置、2は制御演算装置、3は型締装置の固定盤で金型4が取付けてある。5は検出装置1のアダプター、6は油圧作動の射出装置、7は射出シリンダ8の油圧回路である。
【0006】
上記検出装置1は、先端部11aを小径に縮径して周囲をテーパー面に形成し、内部に樹脂路12を後端面中央のノズル当接口13から側部の流出口14にわたり穿設して屈曲形成した円柱形の本体11と、その樹脂路12の屈曲部に回転自在に設けた開閉弁15と、その開閉弁15とノズル当接口13との間の樹脂路12に別個に臨ませて、樹脂路12を溶融状態で流動する樹脂の圧力と温度とを個々に検出するセンサー16,17と、本体外周囲に取付けたバンドヒータ間の本体側部に埋設して、バンドヒータ18により加熱された本体11の温度を検出する熱電対19とからなる。
【0007】
上記アダプター5は、上記本体11の先端部11aと嵌合するとともに、固定盤3の中央に設けたロケート部の開口31とも嵌合する内径及び外径の環状体からなり、そのアダプター5により本体先端部をロケート部に嵌挿して、上記検出装置1を固定盤3に着脱自在に装着できるようにしてある。
【0008】
上記制御演算装置2は、検出装置1の上記圧力センサー16及び温度センサー17と熱電対19と電気的に接続され、それらセンサーにより検出された圧力、温度を成形工程中の変動データとして取込んで演算するとともに、バンドヒータ18の温度を調整器18aを介して制御できるようにしてある。
【0009】
また制御演算装置2には、射出装置6の外周囲のバンドヒータ61により加熱された加熱筒62の温度を検出する熱電対63、バンドヒータ61の温度調整器61a、上記油圧回路7の圧力センサー71及び圧力制御弁72などが電気的に接続してあり、それら熱電対63、バンドヒータ61、圧力センサー71からの検出データをも取込んで、上記変動データと対比演算し、それによる温度制御と圧力制御とを、バンドヒータ61の温度調整器61aと圧力制御弁72とを介して行い得るようにしてある。
【0010】
上記検出装置1は、成形中の樹脂の圧力及び温度を検出するために、成形機の稼働を一旦停止し、射出装置6を後退移動したのちに、上記固定盤3のロケート部に装着して用いられる。この検出装置1の装着は、本体1の先端部11aに上記アダプター5を嵌合し、そのアダプター5をロケート部の開口に嵌合するだけで容易に行い得る。
【0011】
装着後、制御演算装置2を検出装置1側と射出装置6側とに接続してから、射出装置6を前進移動して、ノズルを本体後端面のノズル当接口13にノズルタッチする。この際、樹脂路12の上記開閉弁15は、樹脂がノズル当接口13から側部の流出口14に流動して、本体外にパージされるようにしておく。
【0012】
かかる準備の後、射出装置6を再稼働して樹脂の計量及び射出を行い、計量された1ショット分の樹脂を樹脂路12に射出充填する。この射出充填は金型4に対して設定された速度及び圧力の下に行われ、樹脂の充填に引き続いて開閉弁15の閉作動により樹脂路28を閉ざし、保圧状態を再現する。
【0013】
これにより1ショット分の溶融樹脂が樹脂路12を流動して流出口14から吐出される間、樹脂の圧力と温度とが上記圧力センサー16と温度センサー17とにより連続検出されて、制御演算装置2に変動データとして入力され、また樹脂路28の閉鎖後の樹脂圧が保圧力として圧力センサー71により検出されて制御演算装置2に入力される。
【0014】
制御演算装置2では、事前に射出装置6のバンドヒータ61の温度、熱電対63による加熱筒62の温度がデータ入力され、また油圧回路7の圧力センサー13から回路圧が射出圧力としてデータ入力されているので、成形工程中の変動値として入力された検出装置1側の上記各データと射出装置6側からの各データとを対比し、演算により変動値が設定値の許容範囲以内か否かが検討される。
【0015】
図2は、この発明による樹脂の圧力及び温度の修正制御工程を示すフローチャートで、検出装置1による樹脂の圧力、温度が許容範囲内であるときには、そのままの状態で再び1ショット分の樹脂の計量と射出充填が行われて、同様な演算による変動値の検討が行われる。このような変動値と設定値との比較演算を設定回数だけ行い、それらの全てが許容範囲ないであるときには演算修正を行わず、検出装置1を固定盤3のロケート部から外して、成形稼働に移行する。
【0016】
樹脂温度の変動値が許容範囲外と演算されたときには、射出装置6側のバンドヒータ61の温度調整器61aに修正指令が入力されて、バンドヒータ61の温度調整が行われる。また樹脂の射出圧力、保圧力等の変動値が許容範囲外と演算されたときには、油圧回路7の圧力制御弁72に修正指令が入力されて油圧の圧力制御が行われる。
【0017】
このような設定値への修正を行ったのち、その修正された圧力及び温度により再び1ショット分の樹脂の計量と射出充填とを行って検出装置1による変動値のデータ取りを行い。その変動値を設定値と対比演算して検討する。このショットごとの対比演算は設定値の許容範囲に収まるで行われ、修正後の値が複数回のショット分においても許容範囲内であるときには、修正終了として検出装置1を固定盤3のロケート部から外し、成形稼働に移行する。
【0018】
この発明では、上述のように検出装置1をアダプター5に嵌合して固定盤3のロケート部の開口に装着し、本体11の後端面のノズル当接口13に射出装置6をノズルタッチして、検出装置1が備える圧力及び温度センサー16,17により成形中の樹脂の圧力と温度を検出でき、また制御演算装置2により自動的に修正制御ができるので、固定盤3に金型4を取付けたまま射出装置6側の圧力及び温度の修正制御が可能となり、また成形途中の圧力及び温度修正にも手数を要せず、終了後には検出装置1を取除くだけで直ちに成形稼働に復帰させ得ることなどから、修正作業も短時間で済むなどの利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係わる射出成形機における樹脂の圧力及び温度修正制御装置の説明図である。
【図2】 この発明による樹脂の圧力及び温度の修正制御工程を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 検出装置
2 制御演算装置
3 固定盤
4 金型
5 アダプター
6 射出装置
7 油圧回路
8 射出シリンダ
11 本体
11a 先端部
12 樹脂路
13 ノズルタッチ口
14 流出口
15 開閉弁
16 圧力センサー
17 温度センサー
18 バントヒータ
18a 温度調整器
61 バンドヒータ
61a 温度調整器
62 加熱筒
63 熱電対
71 圧力センサー
72 圧力制御弁
Claims (1)
- 小径に縮径した先端部を筒状アダプターに嵌合して、金型を取付けた固定盤のロケート部に着脱自在に装着した円柱形の本体と、その本体の後端面中央のノズル当接口から側部の流出口にわたり穿設した樹脂路と、その樹脂路に設けた開閉弁と、その開閉弁とノズル当接口との間の樹脂路に臨ませた樹脂の圧力センサー及び温度センサーと、本体外周囲に取付けたバンドヒータと、そのバンドヒータにより加熱された本体の温度を検出する熱電対とからなる検出装置と、
上記検出装置の圧力センサー及び温度センサーと熱電対からの検出データを、成形工程中の変動データとして取込み、その変動データと射出装置側からの圧力及び温度データとを対比して、射出装置側の樹脂の圧力及び温度を設定値に演算修正する制御演算装置とからなることを特徴とする射出成形機における樹脂の圧力及び温度修正制御装置。
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Applications Claiming Priority (1)
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