JPH11106281A - 単結晶引上げ装置 - Google Patents

単結晶引上げ装置

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JPH11106281A
JPH11106281A JP28291697A JP28291697A JPH11106281A JP H11106281 A JPH11106281 A JP H11106281A JP 28291697 A JP28291697 A JP 28291697A JP 28291697 A JP28291697 A JP 28291697A JP H11106281 A JPH11106281 A JP H11106281A
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JP
Japan
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single crystal
shaft
seed crystal
pulling
gripping member
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Application number
JP28291697A
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English (en)
Inventor
Makoto Kuramoto
誠 蔵本
Akihiro Iida
哲広 飯田
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Super Silicon Crystal Research Institute Corp
Original Assignee
Super Silicon Crystal Research Institute Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 引上げ中の単結晶を把持具などにより把持す
るときに単結晶の自重の移動をスムーズに行い、自重移
動後の引上げ駆動を単一の駆動源で行い、全ての駆動装
置を単結晶を格納する真空チャンバの外部に配置して単
結晶の汚染、有転移化を防止する。 【解決手段】 種結晶3の下方の径拡大部5を側面から
把持するエアシリンダ14A、14Bが設けられ、上下
方向に移動可能である。エアシリンダ14A、14Bを
種結晶ホルダ2に対して上下方向に位置制御し、かつ上
下方向の位置制御中以外のときは、無転位化軸用の種結
晶引上げ手段20の動力を伝達することによりエアシリ
ンダ14A、14Bを種結晶ホルダ2と一体的に上下動
させるよう構成し、かつこれらの駆動源を単結晶を格納
する真空チャンバ18の外部に配置している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、引上げCZ(Czoc
hralski)法によりSi(シリコン)の無転位の単結晶
を製造するための単結晶引上げ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、引上げCZ法による単結晶製造
装置では、高耐圧気密チャンバ内を10torr程度に減圧
して新鮮なAr(アルゴン)ガスを流すとともに、チャ
ンバ内の下方に設けられた石英るつぼ内の多結晶を加熱
して溶融し、この融液の表面に種結晶を上から浸漬し、
種結晶と石英るつぼを回転、上下移動させながら種結晶
を引き上げることにより、種結晶の下に上端が突出した
円錐形の上部コーン部と、円筒形のボディー部と下端が
突出した円錐形の下部コーン部より成る単結晶(いわゆ
るインゴット)を成長させるように構成されている。
【0003】また、この成長方法として、種結晶を融液
の表面に浸漬したときの熱衝撃により種結晶に発生する
転位を除去(無転位化)するために、種結晶を融液の表
面に浸漬した後、引上げ速度を比較的速くすることによ
り種結晶より小径の、例えば直径が3〜4mmのネック
部を形成した後に、上記の上部コーン部の引上げを開始
するダッシュ(Dash)法が知られている。
【0004】さらに、この小径のネック部を介しては、
大径、大重量(150〜200kg以上)の単結晶を引
き上げることができないので、例えば特公平5−654
77号公報に示されるようにDash法により小径のネック
部を形成した後、引上げ速度を比較的遅くして大径を形
成し、次いで引上げ速度を比較的速くして小径を形成す
ることにより「球状のくびれ」を形成し、このくびれを
把持具で把持することにより大径、高重量の単結晶を引
き上げる方法が提案されている。また、くびれを把持す
る従来の装置としては、上記公報の他に、例えば特公平
7−103000号公報、特公平7−515号公報に示
されているものがある。
【0005】また、他の従来例としては、例えば特開平
5−270974号公報、特開平7−172981号公
報に示されるように上記「くびれ」を形成しないでボデ
ィー部をそのまま把持する方法や、特開昭63−252
991号公報、特開平5−270975号公報に示され
るように上記「球状のくびれ」の代わりに、上部コーン
部とボディー部の間にボディー部より径が大きい「環状
のくびれ」を形成し、この「環状のくびれ」を把持する
方法が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、単結晶
の引上げプロセスは外部からの振動に非常に敏感で、容
易に多結晶化しやすい工程である。したがって、単結晶
の引上げに際し、外乱を与えることなく、かつ結晶の自
重をネッキング部からくびれなどの把持位置にいかにス
ムーズかつソフトに移動させるかという点が問題となっ
ている。また、引上げ炉内は高温であるので、把持機構
などに耐熱性が求められ、さらに微小なパーティクル
(粉塵)の混入は結晶品質を劣化させるので極力排除し
なければならない。従来の技術ではこれらの問題全てを
明確に解決しているものはない。特開平5−27097
4号公報、特開平5−270975号公報、特開平5−
301793号公報では、種結晶の引上げ機構と把持装
置の引上げ機構は異なる駆動源からなり、これらをどの
ように同期運転するかの開示あるいは示唆がない。
【0007】特開平9−2893号公報では、種結晶の
引上げ機構と把持装置の引上げ機構は異なる駆動源から
なり、これらは同期運転あるいは独立して運転される旨
の開示があるが、同期運転の場合その制御工程が複雑で
あり、制御に要する装置も複雑かつ高コストである。さ
らに、特公平7−515号公報では、把持装置を単結晶
のくびれに係合させるための上下動機構が種結晶の引上
げ機構を形成するシャフトに設けられ、係合後は種結晶
の引上げ機構の制御のみで把持装置をも種結晶と同期し
て引き上げる構成が開示されてはいるが、係合部を停止
させるための有効な手段についての開示や示唆がなく、
実現性に乏しいと言わざるを得ない。また、特公平7−
515号公報及び特開平7−172981号公報では、
駆動機構などの金属同士が接触するネジ部や機械駆動部
を高温の引上げ炉内に配置しているので、耐熱対策が困
難であったり、高温下において機械的機構が十分に機能
しないことがあるなどの不具合があるのみならず、機械
的接触部分から発生するパーティクルによる悪影響を受
けやすく単結晶の引上げが阻害されることがあるという
問題点がある。
【0008】また、特開平9−2893号公報では、駆
動機構をすべて真空チャンバの外部に配置し、高温下の
環境及び引上げ炉内へのパーティクルの混入の問題を回
避し、かつ種結晶の引上げ速度と把持機構の引上げ速度
を同期制御することにより、上記従来の問題点をすべて
同時に解決しようとの試みがなされている。しかし、こ
の同期制御は、種結晶の引上げ用ワイヤを巻き取るワイ
ヤドラムと把持手段が連結された引上げドライブの2つ
の引上げ速度を相互に調整することで実現しているもの
であり、制御機構と制御プロセスが複雑で装置の設計、
製造のコストが高くまた保守を容易に行うことが困難で
あるという問題がある。
【0009】本発明は上記従来の問題点に鑑み、引上げ
中の単結晶を把持具により把持するときに引上げ中の単
結晶が多結晶化することを防止することができ、また、
単結晶の引上げに際し、結晶の自重をネッキング部から
くびれなどの把持位置にスムーズかつソフトに移動させ
ることができ、かつ高温下の影響及びパーティクル混入
の問題を回避した単結晶引上げ装置を比較的簡単な構成
と低コストで実現することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、種結晶の下方に形成される径拡大部の側面
に係合する把持部材を種結晶ホルダに対して上下方向に
位置制御し、かつ上下方向の位置制御中以外のときは、
種結晶引上げ手段の動力を伝達することにより把持部材
を種結晶ホルダと一体的に上下動させるよう構成すると
ともに、各駆動機構をルツボ及び成長させる単結晶を格
納する真空チャンバの外部に配置している。
【0011】すなわち本発明によれば、溶融結晶を保持
可能なルツボの上方で種結晶を支持する種結晶ホルダを
回転させる回転手段と、前記種結晶ホルダを速度制御し
つつ引き上げることにより前記種結晶を引き上げる種結
晶引上げ手段と、前記種結晶ホルダと共に回転可能で、
かつ前記種結晶ホルダの上下方向の移動に伴って上下方
向に移動可能であって、前記種結晶引上げ手段による引
上げにより前記種結晶の下方でかつ、直胴部の上に形成
される一定の径を有する径拡大部の側面を把持するため
に先端が開閉可能な把持部材と、前記把持部材を前記種
結晶ホルダに対して上下方向に位置制御し、かつ前記上
下方向の位置制御中以外のときは、前記種結晶引上げ手
段の動力を伝達することにより前記把持部材を前記種結
晶ホルダと一体的に上下動させる結晶保持位置制御手段
と、前記把持部材の先端を開閉させ、前記把持部材の先
端が閉じたとき前記径拡大部の側面を把持するよう前記
径拡大部の側面に前記把持部材の先端を移動させる把持
部材開閉手段とを、有し、前記各手段の駆動機構が前記
ルツボ及び成長させる単結晶を格納する真空チャンバの
外部に位置する単結晶引上げ装置が提供される。
【0012】また本発明によれば、溶融結晶を保持可能
なルツボの上方で種結晶を支持する種結晶ホルダに連結
されたシャフトと、前記シャフトを回転させる回転手段
と、前記シャフトを速度制御しつつ引き上げることによ
り前記種結晶を引き上げる種結晶引上げ手段と、前記シ
ャフトと共に回転可能で、かつ前記シャフトの上下方向
の移動に伴って上下方向に移動可能であって、前記種結
晶引上げ手段による引上げにより前記種結晶の下方でか
つ、直胴部の上に形成される一定の径を有する径拡大部
の側面を把持するために先端が開閉可能な把持部材と、
前記把持部材を前記シャフトに対して上下方向に位置制
御し、かつ前記上下方向の位置制御中以外のときは、前
記種結晶引上げ手段の動力を伝達することにより前記把
持部材を前記シャフトと一体的に上下動させる結晶保持
位置制御手段と、前記把持部材の先端を開閉させ、前記
把持部材の先端が閉じたとき前記径拡大部の側面を把持
するよう前記径拡大部の側面に前記把持部材の先端を移
動させる把持部材開閉手段とを、有し、前記各手段の駆
動機構が前記ルツボ及び成長させる単結晶を格納真空チ
ャンバの外部に位置する単結晶引上げ装置が提供され
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明に係る単結晶引上げ
装置の第1実施形態及びその引上げ工程を示す説明図で
ある。図1において、引上げシャフト1の先端には種結
晶ホルダ2が取り付けられ、種結晶ホルダ2には種結晶
3が取り付けられる。引上げシャフト1は成長させる単
結晶7と石英ルツボ10を格納する真空室を構成し、か
つ静止部分であるメカニカルチャンバ18に対して上下
動可能な円板状の第1構造体24に設けられたモータ2
8により回転可能に配されている。すなわち、モータ2
8は図示省略のプーリ、ベルト26、引上げシャフト1
に取り付けられたプーリ27を介して引上げシャフト1
を回転させる構造となっている。この引上げシャフト1
は、いわゆる無転位化のための引上げを行うもので、無
転位化軸ともいわれる。第1構造体24は雌ネジが内部
に設けられている図示省略のネジ部(ナット部)を有
し、このネジ部はメカニカルチャンバ18に取り付けら
れている第1モータ20により回転する雄ネジ付きロッ
ド22A(ボールネジ)と螺合している。したがって、
第1モータ20の回転により、第1構造体24及び、こ
れに取り付けられているモータ28とシャフト1は石英
ルツボ10に対して上下に移動可能である。なお、引上
げシャフト1は第1構造体24に対してベアリング24
Bを介して回転可能に支持されている。
【0014】第1構造体24には雄ネジ付きロッド32
A(ボールネジ)とガイドロッド32Bの上端が固定さ
れていて、雄ネジ付きロッド32Aは円板状第2構造体
34に設けられている雌ネジが内部に設けられている図
示省略のネジ部に螺合している。雄ネジ付きロッド32
Aは第2構造体34に設けられている第2モータ30に
より回転可能であり、その回転により、第2構造体34
は第1構造体24に対して上下に移動可能である。さら
に、第2構造体34には圧縮ガス導入部36が設けられ
ている。圧縮ガス導入部36はベアリング36Bを介し
て引上げシャフト1の外周に接していて、図示省略のポ
ンプから供給される圧縮ガスを受け入れる。また、第2
構造体34はベアリング34Bを介して引上げシャフト
1の周囲に同軸で配されているシリンダ50の外周に接
している。雄ネジ付きロッド32Aとガイドロッド32
Bは、それぞれ第2構造体34から下方に伸長して、そ
れらの下端は第3構造体40に固定されている。また、
第3構造体40はシリンダ50の外周に対してベアリン
グ40Bを介して接している。したがって、シリンダ5
0は第2構造体34と第3構造体40に対して回転可能
である。第3構造体40には、それ自体を補強し、かつ
ベアリング40Bを保持する環状板42が設けられてい
る。
【0015】図2は、図1中の線II−II’での断面
図である。シリンダ50は二重構造であり、圧縮ガス導
入部36から導入される圧縮ガスを導く環状通路50P
を有している。すなわち、シリンダ50は内シリンダ5
0Bと外シリンダ50Aを有し、これらは、引上げシャ
フト1に同軸に配されている。また、引上げシャフト1
の外周には軸方向に伸長する突起1Aが設けられ、一
方、内シリンダ50Bの内周部には、この突起1Aを受
入れる凹部50Cが設けられている。よって、引上げシ
ャフト1の回転により、シリンダ50は同期回転可能で
ある。シリンダ50の下端からは引上げシャフト1が露
出している。また、シリンダ50の下端近傍には、下方
に伸長する2本のアーム12A、12Bが取り付けられ
ている。シリンダ50はボールベアリング18Bを介し
てメカニカルチャンバ18に対して回動可能とされ、か
つシール部材59にてメカニカルチャンバ18の内部は
真空あるいは不活性ガスが気密に保たれる。なお、引上
げシャフト1とシリンダ50の間の空間もすべて図示省
略のシール部材により気密に保たれる。
【0016】把持アーム12A、12Bの下端は、それ
ぞれL字の形状となって、その先端には径拡大部5の側
面を把持するエアシリンダ14A、14Bが取り付けら
れている。図1では2つのエアシリンダ14A、14B
が示されているが、図3に示すように把持アーム12
A、12Bの下端に取り付けられたリング状部材16に
放射状に4つのエアシリンダ14A〜14Dを設けるこ
とができる。なお、複数のエアシリンダ14A〜14D
をリング状部材16により放射方向に配置して固定する
ことにより、各エアシリンダ14A〜14Dのピストン
52の軸は放射方向(半径方向)に配置され、かつ水平
方向(単結晶の引き上げ方向に垂直な方向)に配置され
ることとなる。かかるリング状部材16を用いることに
より、ピストン52による水平方向の反作用が補償され
る。
【0017】把持アームは図1では2つが示されている
が、必要に応じて3個以上設けることができる。メカニ
カルチャンバ18の上部に配されている各機構や部材は
すべて、真空チャンバ外であり、よって、可動部の運動
による真空チャンバ(メカニカルチャンバ)18内への
粉塵の影響を極めて少なくすることができる。
【0018】図4はエアシリンダ14Bの構造を示す模
式的断面図である。エアシリンダ14Bは固定支持部5
3に対して垂直に移動可能なピストン52を有し、ピス
トン52の先端にはヘッド56が取り付けられ、保持部
の外縁部とヘッド56の外縁部はベローズ54により接
続されてピストン室57が画定されている。ベローズ5
4は、それ自体の収縮力により、ガス圧がピストン室5
7に加わらない状態では、縮んだ状態である。ヘッド5
6の先端には径拡大部5の側面に接触可能な接触部材5
8が取り付けられている。固定支持部53にはシリンダ
50の環状通路50Pと、把持アーム12A、12Bの
図示省略の内部空間を通って供給される圧縮ガスをピス
トン室57に導く連通孔55が設けられている。なお、
径拡大部5に体して開閉するのは、複数の接触部材58
であって、把持アーム12A、12B自体は径拡大部5
半径方向に移動するものではない。
【0019】次に図1の単結晶引上げ装置の動作につい
て説明する。単結晶本体7を製造する場合、メカニカル
チャンバ18内を10torr程度に減圧して新鮮なAr
(アルゴン)ガスを流すとともに、メカニカルチャンバ
18内の下方に設けられた石英ルツボ10内の多結晶を
加熱して溶融する。引上げの準備が完了すると、まず、
第1モータ20を運転して、第1構造体24を下降さ
せ、よって無転位化軸である引上げシャフト1を図中下
方に引き下げて種結晶3を石英るつぼ10内のSi融液
11の表面に対して浸漬させてなじませる。このとき、
把持アーム12A、12Bは先端のエアシリンダ14A
〜14DがSi融液11に接触しない位置に待機し、ま
た、エアシリンダ14A〜14Dの接触部材58は、引
上げ中の径拡大部5に接触しないように開いている(図
1は閉じた状態を示している)。
【0020】次いで所定時間経過後に第1モータ20を
先程とは逆回転させて、第1構造体24を上昇させ、種
結晶3を比較的速い速度で上方に引き上げることによ
り、種結晶3の下に直径が3〜4mmの小径のネック部
(ダッシュネック)4を形成させる。次いで引上げ速度
を比較的遅くしてネック部4の下に支持用の径拡大部5
を所定長さにわたって形成した後、引上げ速度を比較的
遅くして、径拡大部5の下に単結晶本体部分7の形成を
開始させる。
【0021】前述の径拡大部5の側面を把持するための
エアシリンダ14A〜14Dに圧縮ガス導入部36、シ
リンダ50の環状通路50P、把持アーム12A、12
B内にある図示省略の通路を介して圧縮ガスを供給する
ことにより、接触部材58が径拡大部5の側面を放射方
向の4方向から挟み込むように把持する。接触部材58
が径拡大部5の側面を把持するのは、引上げシャフト1
にかかる単結晶7の荷重が100kg程度となったとき
である。把持アーム12A、12Bがシリンダ50によ
り回転することにより、エアシリンダ14A〜14Dは
径拡大部5と共に回転する。また、把持アーム12A、
12Bは、把持状態で径拡大部5を引き上げるために第
2構造体34により上下移動可能に構成されている。
【0022】上記エアシリンダ14A〜14Dによる径
拡大部5の側面の把持について詳しく説明する。引上げ
シャフト1の引上げにより径拡大部5が所定の高さまで
上昇すると、エアシリンダ14A〜14Dの接触部材5
8が径拡大部5の側面に位置するように、第2モータ3
0を運転して第2構造体34を下降させて所定位置で第
2モータ30を停止する。次いで、径拡大部5の側面を
把持するためのエアシリンダ14A〜14Dに圧縮ガス
を供給することにより、ピストン52が移動して、ベロ
ーズ54が伸び、接触部材58が径拡大部5の側面を放
射方向の4方向から挟み込むように把持する。その結
果、接触部材58は径拡大部5の側面を4方向から挟み
込んだ状態となる。ガス圧が所定となると、図示省略の
バルブが閉じ、加圧状態、すなわち把持状態が維持され
る。この状態で第1モータ20を運転し、第1構造体2
4、第2構造体34を一体的に引き上げることにより、
引上げシャフト1と接触部材58を同期して引き上げ
る。この段階で、結晶本体部分7がこの把持による振動
などにより多結晶化しないように、把持後の単結晶荷重
の移動をスムーズかつソフトに実行する必要がある。な
お、バネなどで構成される図示省略の緩衝装置を引上げ
シャフト1の途中に設けることは、この移動が衝撃を伴
わずに行われるので好ましい。
【0023】上記説明からわかるように、エアシリンダ
14A〜14Dの駆動により径拡大部5が把持された状
態では、第2モータ30は停止し、第2構造体34は第
1構造体24に対して固定される。この状態で、第1モ
ータ20による駆動のみで第1構造体24と第2構造体
34が一体となって上昇する。したがって、種結晶3と
接触部材58は完全に同一の速度にて上昇することとな
る。第1モータ20の速度制御は成長させる単結晶7の
直径の観測や融液11の温度測定結果などを用いて自動
制御することができる。換言すれば、本実施形態では無
転位化軸である引上げシャフト1と径拡大部5を把持す
る部材、すなわちシリンダ50、接触部材58などが一
体となって単一の駆動源、すなわち第1モータ20によ
り引き上げられるので、引上げ速度の制御は、無転位化
軸のみについて行えばよく、制御が簡単で、かつ容易に
単結晶の自重を移動させて、無転位化を実現することが
できる。この機能は以下の実施形態にも共通である。な
お、停電時などに、ガス圧が低下して、径拡大部5の把
持力が弱まることは単結晶の落下事故につながる可能性
があるので、圧縮ガスの通路にバルブを設け、一旦、加
圧状態、すなわち、図4のピストン52が接触部材58
を閉じた状態となると、このバルブが自動的に閉じて、
所定値以上の把持力を継続する構成とすることが好まし
い。
【0024】次に図5により本発明の単結晶引上げ装置
の第2実施形態について説明する。第2実施形態は第1
実施形態の変形例である。図5において、引上げシャフ
ト1の先端には種結晶ホルダ2が取り付けられ、種結晶
ホルダ2には種結晶3が取り付けられている点などは第
1実施形態と同様である。シャフト1は、静止部分であ
るメカニカルチャンバ18に対して上下動可能な第1構
造体24に設けられたモータ28により回転可能に配さ
れている。第1構造体24は雌ネジが内部に設けられて
いるネジ部25(ナット部)を有し、このネジ部25は
メカニカルチャンバ18に取り付けられている第1モー
タ20により回転する雄ネジ付きロッド22と螺合して
いる。したがって、第1モータ20の回転により、第1
構造体24及び、これに取り付けられているモータ28
とシャフト1は石英ルツボ10に対して上下に移動可能
である。
【0025】第1構造体24には雄ネジ付きロッド32
の下端が固定されていて、雄ネジ付きロッド32は第2
構造体34に設けられている雌ネジが内部に設けられて
いるネジ部33に螺合している。雄ネジ付きロッド32
は第2構造体34に取り付け部材31により設けられて
いる第2モータ30により回転可能であり、その回転に
より、第2構造体34は第1構造体24に対して上下に
移動可能である。さらに、第2構造体34は下方に伸長
する伸長部35と、伸長部35の下端から水平に伸長す
る板部37を有し、これらは第2構造体34と一体とな
って上下動するものである。板部37の上面にはシリン
ダ50のフランジ50Fがベアリング37Bを介して回
動可能に支持されている。シリンダ50は、上記フラン
ジ50Fを除き、第1実施形態のシリンダ50と同様、
圧縮ガスを導く二重構造となっていて、引上げシャフト
1に同軸に配されている。また、シリンダ50は第1実
施形態同様、図2の構造により引上げシャフト1の回転
に同期して回転する。シリンダ50の下方には、第1実
施形態同様、把持アーム12A、12Bと、その先端に
取り付けられたエアシリンダ14A〜14Dが設けられ
ている。
【0026】シリンダ50は図示省略のボールベアリン
グを介してメカニカルチャンバ18に対して回動可能と
され、かつシール部材59にてメカニカルチャンバ18
の内部は真空あるいは不活性ガスが気密に保たれる。な
お、シャフト1とシリンダ50の間の空間もすべて図示
省略のシール部材により気密に保たれる。
【0027】次に図5の単結晶引上げ装置の動作につい
て第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。メカニ
カルチャンバ18内の下方に設けられた石英ルツボ10
内の多結晶を加熱して溶融し、引上げの準備が完了する
と、まず、第1モータ20を運転して、第1構造体24
を下降させ、よって引上げシャフト1を図中下方に引き
下げて種結晶3を石英るつぼ10内のSi融液11の表
面に対して浸漬させてなじませる。このとき、アーム1
2A、12Bは先端のエアシリンダ14A〜14DがS
i融液11に接触しない位置に待機し、また、エアシリ
ンダ14A〜14Dは、引上げ中の径拡大部5に接触し
ないように開いている(図5の状態)。
【0028】次いで所定時間経過後に第1モータ20を
先程とは逆回転させて、第1構造体24を上昇させ、種
結晶3を比較的速い速度で上方に引き上げることによ
り、種結晶3の下に直径が3〜4mmの小径のネック部
4を形成させ、次いで引上げ速度を比較的遅くしてネッ
ク部4の下に支持用の径拡大部5を所定長にわたって形
成した後、引上げ速度を比較的遅くて、結晶本体部分7
の形成を開始させる。
【0029】径拡大部5が所定の高さまで上昇すると、
エアシリンダ14A〜14Dの接触部材把持アーム58
が径拡大部5の側面近傍に位置するように、第2モータ
30を運転して第2構造体34を下降させて所定位置で
第2モータ30を停止する。次いで、ポンプ62を運転
して圧縮ガスをエアシリンダ14A〜14Dに送り込
み、接触部材58が閉じて径拡大部5を側面から保持す
るようにする。図5中、ポンプ62から圧縮ガスはバル
ブ64と配管66を介してシリンダ50のガス通路50
Pに導かれる。この状態で接触部材58は径拡大部5を
把持している。その後、第1モータ20を回転させるこ
とにより、第1構造体24と第2構造体34は一体的に
上昇し、よって引上げシャフト1と接触部材58は同期
して上昇する。なお、バルブ64は第1実施形態で説明
したように自動的に閉じることにより圧力を維持するも
のである。
【0030】次に図6により本発明の単結晶引上げ装置
の第3実施形態について説明する。第3実施形態は第2
実施形態の変形例である。図6において、引上げシャフ
ト1の先端には種結晶ホルダ2が取り付けられ、種結晶
ホルダ2には種結晶3が取り付けられている点などは第
2実施形態と同様である。シャフト1は、静止部分であ
るメカニカルチャンバ18に対して上下動可能な第1構
造体24に設けられたモータ28により回転可能に配さ
れている。第1構造体24は雌ネジが内部に設けられて
いるネジ部24A(ナット部)を有し、このネジ部24
Aはメカニカルチャンバ18に取り付けられている第1
モータ20により回転する雄ネジ付きロッド22Aと螺
合している。したがって、第1モータ20の回転によ
り、第1構造体24及び、これに取り付けられているモ
ータ28とシャフト1は石英ルツボ10に対して上下に
移動可能である。22Bはガイドロッドであり、スライ
ダ24Bを介して摺動可能に第1構造体24に取り付け
られている。
【0031】第1構造体24から引上げシャフト1が下
方に伸長しているが、引上げシャフト1の外周には第2
構造体34が固定されている。第2構造体34は雄ネジ
付きロッド32を回転させる第2モータ30が取り付け
られている。また、結晶保持部シャフト60がスライダ
38を介して摺動可能に第2構造体34に支持されてい
る。結晶支持シャフト60には雄ネジ付きロッド32に
螺合するナット部材32Aが固定されている。第2構造
体34にはバランスウエイト44が支持台42、バラン
スウエイト位置調整部材43を介して第2構造体34に
取り付けられている。
【0032】引上げシャフト1と結晶支持シャフト60
は平行に配され、回転板46を貫通してメカニカルチャ
ンバ18内へ伸長している。回転板46はベアリング4
6Bを介してメカニカルチャンバ18の上に回転可能に
支持されている。18S、46S、60Sはそれぞれシ
ール部材である。結晶支持シャフト60の下端には複数
のエアシリンダ14A、14Bが取り付けられている。
これらのエアシリンダ14A、14Bの構造は、本質的
に第1及び第2実施形態のものと同様であり、図3に示
すように放射状に配された4つのエアシリンダ14A〜
14Dが設けられている。第3実施形態では、結晶支持
シャフト60が引上げシャフト1とは同軸ではなく、引
上げシャフト1の周囲を回転するものであり、また結晶
支持シャフト60が中空構造で、その中空部が圧縮空気
流路60Cを形成し、この圧縮空気流路60Cが各エア
シリンダ14A、14Bに圧縮空気を供給する構造とな
っている。なお、結晶支持シャフト60は第2構造体3
4と共に、すなわち引上げシャフト1とともに回転する
ので、各エアシリンダ14A、14Bの先端の接触部材
58は径拡大部5と同期回転することとなる。
【0033】次に図6の単結晶引上げ装置の動作につい
て第2の実施形態と異なる点を中心に説明する。メカニ
カルチャンバ18内の下方に設けられた石英ルツボ10
内の多結晶を加熱して溶融し、引上げの準備が完了する
と、まず、第1モータ20を運転して、第1構造体24
を下降させ、よってシャフト1を図中下方に引き下げて
種結晶3を石英るつぼ10内のSi融液11の表面に対
して浸漬させてなじませる。このとき、結晶支持シャフ
ト60はエアシリンダ14A〜14DがSi融液11に
接触しない位置に待機し、また、接触部材58は、引上
げ中の径拡大部5に接触しないように開いている。
【0034】次いで所定時間経過後に第1モータ20を
先程とは逆回転させて、第1構造体24を上昇させ、種
結晶3を比較的速い速度で上方に引き上げることによ
り、種結晶3の下に直径が3〜4mmの小径のネック部
4を形成させる。次いで引上げ速度を比較的遅くしてネ
ック部4の下に支持用の径拡大部5を所定長にわたって
形成した後、引上げ速度を比較的遅くて、結晶本体部分
7の形成を開始させる。
【0035】径拡大部5が所定の高さまで上昇すると、
エアシリンダ14A〜14Dの接触部材把持アーム58
が径拡大部5の側面近傍に位置するように、第2モータ
30を運転して第2構造体34を下降させて、所定位置
で第2モータ30を停止する。次いで、圧縮ガスをエア
シリンダ14A〜14Dに送り込み、接触部材58が閉
じて径拡大部5を側面から保持するようにする。この状
態で接触部材58は径拡大部5を把持している。その
後、第1モータ20を回転させることにより、第1構造
体24と第2構造体34は一体的に上昇し、よって引上
げシャフト1と接触部材58は同期して上昇する。
【0036】上記各実施形態において、第2構造体34
を下降させるタイミングやエアシリンダ14A〜14D
を作動させるタイミングの決定は、目視によることもで
きるが、例えばCCDカメラなどで単結晶の径を撮像
し、出力信号を画像処理することによりこれらのタイミ
ングを決定して自動的に制御することが可能である。あ
るいは、かかる自動制御にてタイミングを決定してか
ら、操作員による目視確認を併用することもできる。ま
た、接触部材58が径拡大部5に接触したことを光セン
サで検出したり、あるいは、エアシリンダ14A〜14
Dとこれに接続された部材を電流経路として用いること
により、径拡大部5との接触を検出することもできる。
【0037】上記各実施形態では、エアシリンダを用い
て単結晶の径拡大部5の側面を把持しているが、空気以
外のガスを用いることができる。また、ガス圧駆動のみ
ならず、油圧駆動装置を用いても同様の効果を得ること
ができる。また、上記各実施形態では、引上げシャフト
1と接触部材58が同期回転するための構成が示されて
いるが、これらに限らず、ギヤやベルトとプーリなどを
組み合わせたものを用いることもできる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、種
結晶の下に形成される単結晶の径拡大部の側面を把持す
る機構が一端径拡大部を把持した後は、種結晶の引上げ
のための動力を径拡大部を把持する機構に伝達し、無転
位化軸用の単一の引上げ駆動源により、種結晶と径拡大
部を把持する機構を上昇させるようにしているので、制
御が簡単であり、単結晶の自重の移動がスムーズかつソ
フトに行え、かつ構成が複雑でなく低コストで安定した
引上げを実現することができる。また、各駆動機構を真
空チャンバの外部に配置したので、高温下の影響を受け
ることがなく、かつ真空チャンバ内へのパーティクル混
入の問題を回避することができる。さらに、引上げシャ
フトに緩衝装置を設けることにより、単結晶の自重の移
動の際、よりスムーズかつソフトな移動が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る単結晶引上げ装置の第1実施形態
を模式的に示す部分断面図である。
【図2】図1中のII−II’線での断面図である。
【図3】第1実施形態におけるアームとエアシリンダの
関係を示す斜視図である。
【図4】第1実施形態におけるエアシリンダと径拡大部
との関係を示す断面図である。
【図5】本発明に係る単結晶引上げ装置の第2実施形態
を模式的に示す部分断面図である。
【図6】本発明に係る単結晶引上げ装置の第3実施形態
を模式的に示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 引上げシャフト 2 種結晶ホルダ 3 種結晶 4 ダッシュネック(ネック部) 5 径拡大部 7 単結晶本体 10 石英ルツボ 11 Si融液 12A、12B 把持アーム 14A〜14D エアシリンダ(把持部材開閉手段:ガ
ス圧駆動装置) 16 リング状部材 18 メカニカルチャンバ(真空チャンバ) 20 第1モータ(第1駆動部) 28 引上げシャフト回転モータ 30 第2モータ(第2駆動部) 22、22A、32 ネジ付きロッド 24 第1構造体 24A、25、32A 雌ネジ部(ナット部) 34 第2構造体(第2モータ、シリンダ50、アーム
12A、12Bと共に結晶位置制御手段を構成する:第
2モータ、結晶支持シャフト60と共に結晶位置制御手
段を構成する) 40 第3構造体 44 バランスウエイト 46 回転板 50 シリンダ 58 接触部材(把持部材) 60 結晶支持シャフト 62 ポンプ 64 バルブ 66 配管 18S、46S、60S シール部材

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融結晶を保持可能なルツボの上方で種
    結晶を支持する種結晶ホルダを回転させる回転手段と、 前記種結晶ホルダを速度制御しつつ引き上げることによ
    り前記種結晶を引き上げる種結晶引上げ手段と、 前記種結晶ホルダと共に回転可能で、かつ前記種結晶ホ
    ルダの上下方向の移動に伴って上下方向に移動可能であ
    って、前記種結晶引上げ手段による引上げにより前記種
    結晶の下方でかつ、直胴部の上に形成される一定の径を
    有する径拡大部の側面を把持するために先端が開閉可能
    な把持部材と、 前記把持部材を前記種結晶ホルダに対して上下方向に位
    置制御し、かつ前記上下方向の位置制御中以外のとき
    は、前記種結晶引上げ手段の動力を伝達することにより
    前記把持部材を前記種結晶ホルダと一体的に上下動させ
    る結晶保持位置制御手段と、 前記把持部材の先端を開閉させ、前記把持部材の先端が
    閉じたとき前記径拡大部の側面を把持するよう前記径拡
    大部の側面に前記把持部材の先端を移動させる把持部材
    開閉手段とを、 有し、前記各手段の駆動機構が前記ルツボ及び成長させ
    る単結晶を格納する真空チャンバの外部に位置する単結
    晶引上げ装置。
  2. 【請求項2】 溶融結晶を保持可能なルツボの上方で種
    結晶を支持する種結晶ホルダに連結されたシャフトと、 前記シャフトを回転させる回転手段と、 前記シャフトを速度制御しつつ引き上げることにより前
    記種結晶を引き上げる種結晶引上げ手段と、 前記シャフトと共に回転可能で、かつ前記シャフトの上
    下方向の移動に伴って上下方向に移動可能であって、前
    記種結晶引上げ手段による引上げにより前記種結晶の下
    方でかつ、直胴部の上に形成される一定の径を有する径
    拡大部の側面を把持するために先端が開閉可能な把持部
    材と、 前記把持部材を前記シャフトに対して上下方向に位置制
    御し、かつ前記上下方向の位置制御中以外のときは、前
    記種結晶引上げ手段の動力を伝達することにより前記把
    持部材を前記シャフトと一体的に上下動させる結晶保持
    位置制御手段と、 前記把持部材の先端を開閉させ、前記把持部材の先端が
    閉じたとき前記径拡大部の側面を把持するよう前記径拡
    大部の側面に前記把持部材の先端を移動させる把持部材
    開閉手段とを、 有し、前記各手段の駆動機構が前記ルツボ及び成長させ
    る単結晶を格納真空チャンバの外部に位置する単結晶引
    上げ装置。
  3. 【請求項3】 前記種結晶引上げ手段が前記ルツボの上
    下方向位置に対して固定された静止部分に対して上下方
    向に移動可能な第1構造体と、前記第1構造体を前記静
    止部分に対して上下方向に駆動する第1駆動部とを有
    し、かつ前記回転手段が前記第1構造体に設けられてい
    る請求項1又は2記載の単結晶引上げ装置。
  4. 【請求項4】 前記結晶保持位置制御手段が前記第1構
    造体に対して上下方向に移動可能な第2構造体と、前記
    第2構造体を前記第1構造体に対して上下方向に駆動す
    る第2駆動部とを有し、かつ前記把持部材が前記第2構
    造体に連結されている請求項3記載の単結晶引上げ装
    置。
  5. 【請求項5】 前記把持部材開閉手段が前記把持部材を
    前記径拡大部の半径方向に移動せしめる駆動装置である
    請求項4記載の単結晶引上げ装置。
  6. 【請求項6】 前記駆動装置がガス圧駆動装置又は油圧
    駆動装置である請求項5記載の単結晶引上げ装置。
  7. 【請求項7】 前記駆動装置がガス圧駆動装置であり、
    その可動ピストンが水平方向に移動するよう前記ガス圧
    駆動装置が配されている請求項5記載の単結晶引上げ装
    置。
  8. 【請求項8】 前記ガス圧駆動装置が複数設けられ、前
    記複数のガス圧駆動装置がリング状部材により放射方向
    に配置されて固定されている請求項5記載の単結晶引上
    げ装置。
  9. 【請求項9】 前記結晶保持位置制御手段が前記シャフ
    トと同軸なシリンダを有する請求項2記載の単結晶引上
    げ装置。
  10. 【請求項10】 前記シリンダが二重構造であり、前記
    把持部材開閉手段に用いる圧縮ガスを前記シリンダの内
    部空間を介して導く構造である請求項9記載の単結晶引
    上げ装置。
  11. 【請求項11】 前記結晶保持位置制御手段が前記シャ
    フトの周囲を回転可能で、かつ前記シャフトに対して略
    平行に伸長する部材を有する請求項2記載の単結晶引上
    げ装置。
  12. 【請求項12】 前記伸長する部材が管状であり、前記
    把持部材開閉手段に用いる圧縮ガスを前記伸長する部材
    の内部空間を介して導く構造である請求項11記載の単
    結晶引上げ装置。
  13. 【請求項13】 前記第1構造体の一部にバランスウエ
    イトを配した請求項11又は12記載の単結晶引上げ装
    置。
  14. 【請求項14】 前記シャフトの回転を前記把持部材に
    伝達して、これを同期回転させる手段を更に有する請求
    項2記載の単結晶引上げ装置。
  15. 【請求項15】 前記同期回転させる手段が前記シャフ
    ト及びこれと同軸に配された部材との間に設けられた突
    起あるいは段差部により前記シャフトの回転を前記同軸
    に配された部材に伝達するものである請求項14記載の
    単結晶引上げ装置。
  16. 【請求項16】 前記同期回転させる手段が前記シャフ
    トに固定された前記第2構造体を有し、前記結晶保持位
    置制御手段が前記シャフトの周囲を回転可能で、かつ前
    記シャフトに対して略平行に伸長する部材を有し、前記
    伸長する部材が前記第2構造体に上下方向に移動可能に
    取り付けられている請求項14記載の単結晶引上げ装
    置。
  17. 【請求項17】 前記同期回転させる手段がギヤ又はベ
    ルトとプーリにより構成されている請求項14記載の単
    結晶引上げ装置。
  18. 【請求項18】 前記ガス圧駆動装置又は油圧駆動装置
    から供給されるガス圧又は油圧が所定値以上となると、
    その値を維持すべく自動的に通路を閉じるバルブを有す
    る請求項5記載の単結晶引上げ装置。
JP28291697A 1997-09-22 1997-09-30 単結晶引上げ装置 Pending JPH11106281A (ja)

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TW087115204A TW370580B (en) 1997-09-22 1998-09-11 Monocrystal pulling device
EP98941859A EP0940484A4 (en) 1997-09-22 1998-09-14 APPARATUS FOR DRAWING A SINGLE CRYSTAL
US09/297,678 US6228167B1 (en) 1997-09-22 1998-09-14 Single crystal pulling apparatus
KR10-1999-7004568A KR100526657B1 (ko) 1997-09-22 1998-09-14 단결정 인상 장치
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200447834Y1 (ko) 2008-01-11 2010-02-24 동의대학교 산학협력단 대구경 탄화규소 단결정 성장을 위한 가이드 튜브
JP2016132590A (ja) * 2015-01-19 2016-07-25 トヨタ自動車株式会社 単結晶製造装置

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