JPH11106091A - 駆動装置 - Google Patents

駆動装置

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JPH11106091A
JPH11106091A JP27147797A JP27147797A JPH11106091A JP H11106091 A JPH11106091 A JP H11106091A JP 27147797 A JP27147797 A JP 27147797A JP 27147797 A JP27147797 A JP 27147797A JP H11106091 A JPH11106091 A JP H11106091A
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JP
Japan
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output shaft
contact
gear
driving
plate
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JP27147797A
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Inventor
Yukinaga Hashimoto
行永 橋本
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Asmo Co Ltd
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Asmo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 出力軸と被駆動軸とが連結した状態での出力
軸の回転量を検出できる駆動装置を得ることが目的であ
る。 【解決手段】 ギヤ部126の蓋94側の端部にはスイ
ッチを構成する移動接点158が設けられており、ジョ
イント部130のキー溝132へロッド76の係合ピン
77が入り込んだ状態では、蓋94の裏面に設けられた
固定接点156、164へ接触して導通する。しかし、
係合ピン77がキー溝132へ入り込まずジョイント部
130の端部を押圧して出力軸122を変位させた場合
には、ギヤ部126と共に移動接点158が変位して固
定接点156、164から離れる。このため、この状態
では、第2ギヤ110が回転しても、パルス信号が発生
することはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータ等の駆動手
段の駆動力を被駆動側へ伝える駆動装置に係り、特に、
複写機やプリンタ等の画像形成装置に用いられる給紙装
置用として好適な駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機としては、複写機以外の機能、例
えば、パーソナルコンピュータ用のプリンタとしての機
能を持ち合わせた多機能型の複写機(換言すれば、複写
機とプリンタの複合機)が知られている。
【0003】このようなプリンタとしての機能を有する
複写機の場合には、通常、パーソナルコンピュータとは
離間した別の場所に複写機が設置され、複写機とパーソ
ナルコンピュータをケーブル等で接続し、オペレータが
パーソナルコンピュータを操作して複写機へ印刷命令を
送信することにより、パーソナルコンピュータのデータ
を印刷できる。
【0004】また、このような複写機において、パーソ
ナルコンピュータのデータ等を大量に印刷する場合に
は、オペレータが複写機の給紙トレイ内の複写用紙の残
量を確認しに行く必要があるため、パーソナルコンピュ
ータへ複写用紙の残量上方を提供できる装置の要望があ
った。そこで、従来では、給紙トレイ内で揺動して複写
用紙を給紙位置まで押し上げる押上板の被駆動軸を揺動
させるたの駆動装置の出力軸の装置外側部分にスリット
板を設け、出力軸回転時のスリットをフォトインタラプ
タによって検出して出力軸の回転量から給紙トレイ内の
複写用紙の残量を導き出していた(出力軸の回転位置を
検出できる駆動装置の一例としては、実公平6−442
95号公報を参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、給紙トレイ
は複写機へ着脱自在とされているため、装着時に完全に
駆動装置の出力軸と給紙トレイ側の被駆動軸とが連結さ
れるとは限らず、通常は、駆動装置が駆動開始して出力
軸がある程度回転することによって出力軸と被駆動軸と
が連結されるようになっている。この場合、出力軸が回
転を開始してから出力軸と被駆動軸とが連結するまでの
間は、当然、被駆動軸は回転していないため、用紙が給
紙位置まで押し上げられることはない。
【0006】しかしながら、単純に、出力軸回転時のス
リットをフォトインタラプタによって検出する構成で
は、出力軸が回転を開始してから出力軸と被駆動軸とが
連結されるまでの間の出力軸の回転に伴うスリットもフ
ォトインタラプタが検出してしまう(すなわち、この回
転によっても用紙が持ち上げられたと判断してしまう)
ため、この間の出力軸の回転量が用紙残量算出結果の誤
差となる。
【0007】本発明は、上記事実を考慮して、出力軸と
被駆動軸とが連結した状態での出力軸の回転量を検出で
きる駆動装置を得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の駆動装置
は、出力軸と被駆動軸とを同軸的に連結させて駆動手段
の駆動力 により前記出力軸を介して前記被駆動軸を回
転させる駆動装置であって、前記被駆動軸へ向けて付勢
され、前記被駆動軸に対して軸方向に沿って離間した遮
断位置から前記被駆動軸へ連結して前記被駆動軸へ回転
力を伝える連結位置まで前記軸方向に沿って接近移動可
能とされると共に、前記被駆動軸とは軸周りの所定相対
位置でのみ前記遮断位置から前記接続位置へ前記接近移
動可能な連結手段と、前記遮断位置から前記連結位置へ
の前記連結手段の移動を検出する検出手段と、前記検出
手段が前記連結手段の前記遮断位置から連結位置への移
動を検出した場合にのみ前記出力軸の回転に応じたパル
ス信号を発信するパルス信号発信手段と、を備えること
を特徴としている。
【0009】上記構成の駆動装置によれば、連結手段が
被駆動軸に対してその軸周りの所定相対位置で遮断位置
から連結位置へ接近移動すると出力軸と被駆動軸とが連
結され、この状態で駆動手段の駆動力を受けて出力軸が
回転するとこの回転が被駆動軸へ伝えられて被駆動軸が
回転する。
【0010】また、連結手段が被駆動軸へ連結した状態
で出力軸が回転すると、パルス信号発信手段から出力軸
の回転数に応じたパルス信号が発信される。したがっ
て、このパルス信号の発信回数(パルス数)を計数すれ
ば、出力軸の回転量を計算できる。このため、例えば、
複写機やプリンタ等へ複写用紙等のシート部材を供給す
るシート部材供給装置で積層状態で収容されたシート部
材を被駆動軸の回転によりその積層方向へ持ち上げて最
上層のシート部材を給紙口等のシート部材供給部へ移動
させるために本駆動装置を用いれば、出力軸の回転量を
計算することでトレイ内の用紙の残量を計算できる。
【0011】ここで、本駆動装置では、検出手段が連結
手段の遮断位置から連結位置への移動を検出した場合に
のみパルス信号発信手段がパルス信号を発信する。した
がって、連結手段が被駆動軸へ連結されずに、出力軸が
回転しても被駆動軸が回転しない場合には、パルス信号
が発信されることはない。すなわち、本駆動装置では、
出力軸の回転力が被駆動軸へ伝えられて被駆動軸が回転
する状態でのみパルス信号が発信される。このため、パ
ルス信号の発信数(パルス数)から算出した被駆動軸の
回転量と実際の被駆動軸の回転量との間の誤差が少なく
なる。したがって、本駆動装置を上述したシート部材供
給用に適用した場合には、パルス信号のパルス数からシ
ート部材の正確な残量を計算できる。
【0012】なお、本発明において遮断位置から連結位
置への連結手段の移動を検出手段が検出する構成であれ
ばよく、検出手段の検出の態様に限定されるものではな
い。したがって、例えば、機械式のスイッチのように、
連結手段の移動によって移動接点を移動させ、移動接点
を固定接点へ接触させて導通させることにより連結手段
の移動を検出してもよいし、また、連結手段の移動によ
る静電容量や磁力等の物理量の変化により導通する近接
スイッチを検出手段として適用してもよい。
【0013】また、本発明において出力軸と連結手段は
一体であってもよいし、別体で構成してもよい。一体の
場合には、出力軸の軸方向に沿って連結手段が移動すれ
ば、当然、出力軸も連結手段と一体に自らの軸方向に沿
って移動する。また、出力軸と連結手段とを別体で構成
した場合について言えば、一体の場合と同様に連結手段
と共に出力軸が自らの軸方向に沿って移動する構成とし
てもよいし、連結手段が移動しても出力軸は移動しない
構成としてもよい。
【0014】また、本発明においてパルス信号発信手段
と検出手段は、一体で構成されていてもよく、また、別
体で構成してもよい。
【0015】請求項2記載の駆動装置は、請求項1記載
の駆動装置において、前記検出手段は、前記パルス信号
発信手段へ電気的に接続された固定接点と、前記駆動手
段の駆動力によって回転し、この回転を前記出力軸へ伝
えて前記出力軸を回転させる駆動力伝達手段に設けら
れ、前記遮断位置から連結位置への前記連結手段の移動
により前記固定接点へ接近して接触する移動接点と、を
備えることを特徴としている。
【0016】上記構成の駆動装置によれば、駆動手段の
駆動力を出力軸へ伝える駆動力伝達手段に検出手段の移
動接点が設けられており、被駆動軸からの押圧力により
出力軸の軸方向に沿って連結手段が変位すると、これに
伴って移動接点が変位して固定接点から離れる。これに
より、検出手段は解除状態となり、出力軸が回転しても
パルス信号発信手段からパルス信号が発信されることは
ない。
【0017】また、連結手段が連結位置まで回転して付
勢手段の付勢力により被駆動軸へ連結する方向へ向けて
連結手段が移動すると、これに伴って移動接点が変位し
て固定接点へ接触する。これにより、検出手段が導通し
て出力軸の回転に応じたパルス信号がパルス信号発信手
段から発信される。
【0018】ここで、本駆動装置では、駆動力伝達手段
に移動接点が設けられ、これに対応して固定接点が設け
られるため、例えば、上述した駆動手段や駆動力伝達手
段等をケース等にする構成とする場合には、検出手段を
有しない構成と比べてケース等を大型化しなくても検出
手段の構成である移動接点や固定接点をもケース等へ収
容でき、装置全体がコンパクトになる。
【0019】請求項3記載の駆動装置は、請求項1記載
の駆動装置において、前記検出手段は、前記パルス信号
発信手段へ電気的に接続された固定接点と、前記遮断位
置から連結位置へ移動する前記連結手段によって前記固
定接点側へ押圧されて接触する移動接点と、を備えるこ
とを特徴としている。
【0020】上記構成の駆動装置では、被駆動軸からの
押圧力により出力軸の軸方向に沿って連結手段が変位し
た状態では、移動接点が固定接点から離間しており、検
出手段は解除状態とされる。このため、出力軸が回転し
てもパルス信号発信手段からパルス信号が発信されるこ
とはない。
【0021】また、連結手段が遮断位置から連結位置へ
移動すると、移動接点が連結手段によって直接或いは間
接的に押圧されて固定接点側へ移動し、移動接点が固定
接点へ接触して導通する。これにより、検出手段が導通
し出力軸の回転に応じたパルス信号がパルス信号発信手
段から発信される。
【0022】ここで、本駆動装置は、例えば、固定接点
又は移動接点の一部或いは全てがギヤ等、駆動手段の駆
動力によって回転する駆動力伝達手段に設けられている
構成(例えば、請求項2の構成)とは異なり、導通状態
では移動接点は固定接点に単に接触しているだけである
(すなわち、移動接点と固定接点とが摺接しているわけ
ではない)。このため、移動接点及び固定接点の磨耗等
が軽減でき、しかも、良好な接触状態を確保できる。
【0023】なお、本発明で言う移動体は、連結手段の
変位に伴って移動する構成であればよく、移動体の移動
方向は連結手段と同様に出力軸の軸方向であってもよ
く、出力軸の軸方向以外の方向であってもよい。
【0024】また、移動体は、出力軸や連結手段と一体
であってもよく、これらの出力軸や連結手段とは別体で
構成してもよい。
【0025】請求項4記載の駆動装置は、請求項1乃至
請求項3記載の何れかに記載の駆動装置において、前記
パルス信号発信手段は、少なくとも一方が前記検出手段
へ電気的に接続された一対の摺動接点と、前記駆動手段
の駆動力を受けて回転し、前記駆動力を減速して前記出
力軸へ伝達する減速手段と一体的に回転可能に設けら
れ、前記減速手段の回転により前記一対の摺動接点の少
なくとも何れか一方が断続的に接触し、前記接触状態で
前記一対の摺動接点を導通させるパルスプレートと、を
備えることを特徴としている。
【0026】上記構成の駆動装置では、駆動力を減速し
て出力軸へ伝達する減速手段にパルスプレートが設けら
れており、減速手段の回転に伴いパルスプレートが回転
すると、前記一対の摺動接点の少なくとも何れか一方が
断続的にパルスプレートへ接触して、導通状態となる。
すなわち、減速手段の回転により一対の摺動接点が断続
的に導通状態となることによりパルス信号が発信され
る。
【0027】ここで、駆動手段の駆動力を減速手段が減
速して出力軸へ伝達するため、減速手段の単位時間当た
りの回転数は出力軸の単位時間当たりの回転数よりも多
い(すなわち、出力軸が1回転する間に減速手段は1回
転を越えて回転する)。このため、出力軸にパルスプレ
ートを設ける場合に比べて出力軸が1回転する間のパル
ス信号の発信回数を多くすることができ、例えば、上述
したシート部材の移動用に本駆動装置を適用した場合に
は、精度の高いシート部材の残量情報を得ることができ
る。
【0028】
【発明の実施の形態】図6には、本発明の第1の実施の
形態に係る駆動装置10を適用した複写機11の側面図
が示されている。また、図7には複写機11の構成の概
略が正面図によって示されている。なお、図7において
矢印Aは複写用紙(用紙)12の搬送経路である。
【0029】これらの図に示されるように、複写機11
は複写機本体14を備えており、その上部には開閉可能
なカバー16が配設されている。カバー16の下面には
プラテンガラス(図示省略)が配置されており、複写原
稿を複写する場合には、このプラテンガラスの上面とカ
バー16の下面との間に複写原稿がセットされる。
【0030】複写機本体14の右側(図7の矢印X方向
側)の側壁にはスリット状の開口20が形成されてお
り、この開口20の近傍には給紙ローラ22が配設され
ている。この開口20内には手差し用のトレイ24が装
着されている。また、複写機本体14の左側(図7の矢
印Xとは反対方向側)の側壁にもスリット状の開口26
が形成されており、この開口26の内側には一対の排紙
ローラ28が配設されている。排紙ローラ28の下方に
は、排紙された複写用紙12が載置される複数弾のトレ
イ30が配設されている。
【0031】一方、複写機本体14の内部上方(図7の
矢印Z方向)には、スリット露光するための露光部32
が配設されている。露光部32は、光源34、複数のミ
ラー36、38、40及びレンズユニット42を備えて
いる。この内、光源34及びミラー36は、プラテンガ
ラスに沿って一体に移動する。また、一対のミラー38
は、光源34及びミラー36の移動量の1/2だけ移動
する。
【0032】露光部32の下方には、処理部44が配設
されている。処理部44は、正面視で右回り(図7の矢
印B方向)に回転可能な感光ドラム46を備えている。
感光ドラム46はアルミニウム等の導電性材料で形成さ
れており、その周面には光導電体が塗布されている。感
光ドラム46の外周一部には、帯電器48が対向して配
設されており、この帯電器48によって感光ドラム46
の表面が均一に帯電される。また、感光ドラム46の右
側方(図7の矢印X方向)には現像部50が配設されて
おり、この現像部50によって粒子状のトナーが供給さ
れる。現像部50のドラム回転方向下流側には転写器5
4が配設されており、この転写器54によってトナー画
像が複写用紙12に吸着されて転写される。なお、転写
器54と現像部50との間には挟持ローラ対56が配設
されており、前述した手差し用のトレイ24の近傍にあ
る給紙ローラ22から、或いは後述する給紙装置として
の各給紙トレイ70に対応して設けられた給紙ローラ7
2から送り出された複写用紙12を感光ドラム46の表
面に密着させている。この転写器54の左側方(図7の
矢印Xとは反対方向)には転写器54に隣接して分離器
58が配設されており、この分離器58によって感光ド
ラム46の表面に密着している複写用紙12が感光ドラ
ム46の表面から分離される。なお、分離器58と帯電
器48との間にはクリーニング部60が配設されてお
り、感光ドラム46の表面に残留したトナーを除去して
いる。
【0033】また、分離器58に隣接する位置には搬送
ローラ62が配設されており、複写用紙12を図7の矢
印A方向に沿って搬送している。搬送ローラ62の下流
側には、定着部64が配設されている。定着部64は一
対の加圧ローラ66及び定着ローラ68を備えており、
これらの間に複写用紙12を挟持して搬送する過程で複
写用紙12の表面に転写されたトナー画像を定着させ、
前述した排紙ローラ28へ複写用紙12を送り込むよう
になっている。
【0034】上述した処理部44の下方には給紙トレイ
70が装着されている。図6に示されるように、給紙ト
レイ70は複写機本体14の正面側(図6の矢印Y方向
側)の側壁にて開口したトレイ挿入部66から複写機本
体14の内部へ挿入されている。また、図7に示される
ように、複写機11には複写機本体14の上下方向(図
7の矢印Z方向及びその反対方向)に沿って複数の給紙
トレイ70が装着されており、各給紙トレイ70にはサ
イズの異なる複写用紙12が収容されている。
【0035】ここで、図4には、給紙トレイ70の斜視
図が示されている。この図に示されるように、給紙トレ
イ70は矩形の皿状とされており、その底部半面には底
板73が配設されている。底板73の一方の端部には円
筒状のボスが一体に形成されており、このボス内をシャ
フト74が貫通している。このシャフト74の軸方向両
端部は給紙トレイ70の幅方向(図4の矢印Y方向及び
その反対方向)両側部に支持され、底板73がシャフト
74回りに回転自在とされている。
【0036】複写用紙12を給紙トレイ70内に収容す
ると、複写用紙12の給紙方向(図4の矢印X方向)側
半分が底板73上に載置されるようになっている。ま
た、給紙トレイ70の底面前端側には、被駆動軸として
のロッド76が配置されている。このロッド76は給紙
トレイ70の両側部に回転自在に軸支されており、その
一方の端部は給紙トレイ70の側部から突出している。
さらに、ロッド76の突出端部には、係合ピン77が軸
直角方向(半径方向)に貫通状態で固着されている。
【0037】ロッド76の軸方向中間部には、舌片状の
レバー78が螺子79によって取り付けられている。し
たがって、ロッド76が回転すると、レバー78も一体
に回転する。このレバー78はその取付部位から給紙ト
レイ70の上方側へ向けて傾斜しており、更にその先端
部は円弧状に屈曲されている。また、レバー78は板ば
ねでもあり、複写用紙12の給紙方向側端部を押し上げ
る方向(給紙ローラ72に接近する方向)への付勢力
(弾性復元力)を有している。
【0038】また、この給紙トレイ70の幅方向一側方
(図4及び図6の矢印Yとは反対方向)には駆動装置1
0が配置されている。ここで図1には駆動装置10の平
面図が示されており、図2には駆動装置10の側面図が
示されている。
【0039】これらの図に示されるように、駆動装置1
0は蓋94とケース本体96とによって構成されたケー
ス92を備えており、ケース92の内部には駆動手段と
してのモータ98が収容されている。このモータ98か
らは駆動軸100が突出されており、駆動軸100には
ウォームギヤ102が取り付けられている。一方、モー
タ98の駆動軸100とは逆側は、コネクタ(図示省
略)を介してモータ制御装置170(図5参照)へ接続
されており、モータ制御装置170を介して電源(図示
省略)からの電力がモータ98へ供給される。
【0040】また、ウオームギヤ102の側方には第1
ギヤ104が配置されている。この第1ギヤ104は、
ギヤ部106とギヤ部108とが同軸的且つ一体的に形
成された二段ギヤとされており、その軸線方向がモータ
98の駆動軸100の軸線方向に対して直角方向とさ
れ、蓋94及びケース本体96の各々に形成された一対
の軸受部(図示省略)に回転自在に軸支されている。こ
の第1ギヤ104のギヤ部106は、ギヤ部108より
も大径とされており、ウオームギヤ102へ係合され、
ウオームギヤ102の回転に連動して回転する。
【0041】この第1ギヤ104のウオームギヤ102
とは逆側には、特許請求の範囲の請求項5で称する減速
手段としての第2ギヤ110が配置されている。この第
2ギヤ110は、ギヤ部112とギヤ部114とが同軸
的且つ一体的に形成された二段ギヤとされており、その
軸線方向が第1ギヤ104の軸線方向に対して平行とさ
れ、軸線方向両端部が蓋94に形成された軸受部113
とケース本体96に形成された軸受部117に回転自在
に軸支されている。この第2ギヤ110のギヤ部112
は、ギヤ部114及び第1ギヤ104のギヤ部108よ
りも大径とされており、第1ギヤ104のギヤ部108
へ係合され、第1ギヤ104の回転に連動して回転す
る。
【0042】また、第2ギヤ110の側方には、第3ギ
ヤ116が配置されている。この第3ギヤ116は、ギ
ヤ部118とギヤ部120とが同軸的且つ一体的に形成
された二段ギヤとされており、その軸線方向が第2ギヤ
110の軸線方向に対して平行とされ、図2に示される
ように、軸線方向両端部が蓋94及びケース本体96の
各々に形成された一対の軸受部(図示省略)に回転自在
に軸支されている。この第3ギヤ116のギヤ部118
は、ギヤ部120及び第2ギヤ110のギヤ部114よ
りも大径とされており、第2ギヤ110のギヤ部114
へ係合され、第2ギヤ110の回転に連動して回転す
る。
【0043】さらに、第3ギヤ116の側方には、出力
軸122が配置されている。図2に示されるように、出
力軸122の回転中心部にはケース本体96の底部側の
端部で開口した円孔123が形勢されており、ケース本
体96の底部から突出形勢された円柱形状の支持軸12
8へ差し込まれている。このため、出力軸122は、こ
の支持軸128周りに回転自在に軸支されると共に、支
持軸128に案内されて自らの軸方向に沿って移動可能
とされている。一方、出力軸122の蓋94側は蓋94
に形成された軸受部124(図4参照)に回転可能に支
持され、更に、端部が軸受部124を貫通してケース9
2の外方へ突出している。また、出力軸122の下端部
(すなわち、ケース本体96側の端部)にはギヤ部12
6が形成されている。ギヤ部126は第3ギヤ116の
ギヤ部120よりも大径とされており、ギヤ部120へ
係合され、第3ギヤ116の回転に連動して回転する。
すなわち、出力軸122は第3ギヤ116、第2ギヤ1
10、及び第1ギヤ104を介して駆動軸100に設け
られたウオームギヤ102に接続されており、駆動軸1
00の回転が第1ギヤ104乃至第3ギヤ116によっ
て減速されつつ出力軸122へ伝達された出力軸122
が回転する。
【0044】また、このギヤ部126は、軸方向に沿っ
た厚さが第3ギヤ116のギヤ部120よりも充分に厚
く、出力軸122がその軸方向に沿って変位したとして
も、ギヤ部126はギヤ部120と噛み合っている。
【0045】さらに、このギヤ部126とケース本体9
6の底部との間の支持軸128の周囲には圧縮コイルス
プリング134が設けられており、ギヤ部126(出力
軸122)を蓋94側へ向けて付勢している。
【0046】また、出力軸122のケース92から突出
した側の端部はジョイント部130とされており、その
端面には略十文字状のキー溝132が形成されている。
このキー溝132の幅寸法はロッド76の係合ピン77
の直径寸法に対応しており、給紙トレイ70を複写機本
体14に装着状態で係合ピン77をジョイント部130
のキー溝132へ嵌め込むことができる(図4参照)。
【0047】一方、図1及び図2に示されるように、第
2ギヤ110の蓋94側の端部には、金属等によって形
成された導電性のパルスプレート142が設けられてい
る。図1に示されるように、パルスプレート142には
円環状のリング部143が形成されており、さらに、リ
ング部143の外周部には、リング部143の半径方向
外側へ向けて突出した4箇所のパルス部144がリング
部143の軸周り方向に沿って90度毎に形成されてい
る。このため、パルスプレート142は平面視で略十文
字形状とされている。
【0048】また、図4に示されるように、第2ギヤ1
10の軸方向一端部にはパルスプレート142の形状に
対応した凹部145が形成されており、さらにこの凹部
145には軸方向に沿って貫通したスリット115が形
成され、スリット115へパルス部144の一部が挿入
された状態でかしめられて固定されている。このため、
第2ギヤの軸方向一端部の端面とこの端面に対応したパ
ルスプレート142の軸方向端面とが略面一とされてい
る。
【0049】また、図1に示されるように、ケース92
の内側には摺動接点としての一対の摺動接点としてのコ
ンタクトプレート146、148が設けられている。こ
れらのコンタクトプレート146、148は細幅板状と
されており、導電性とバネ性を有している。また、図2
に示されるように、コンタクトプレート146の長手方
向先端側はケース本体96の底部へ向けて屈曲されてお
り、その先端部近傍は第2ギヤ110の回転に伴ってパ
ルスプレート142が回転した際のパルス部144の回
転軌道上に位置しており、パルスプレート142の回転
によりパルス部144が対向した際にはパルス部144
へ接触するようになっている。
【0050】一方、コンタクトプレート148はコンタ
クトプレート146と平行に配置されており、コンタク
トプレート148の長手方向先端側もケース本体96の
底部へ向けて屈曲されており、その先端部近傍は第2ギ
ヤ110の中心軸を介してコンタクトプレート146の
先端部とは反対側のパルス部144の回転軌道上に位置
しており、コンタクトプレート146と同様にパルスプ
レート142の回転によりパルス部144が対向した際
にはパルス部144へ接触するようになっている。
【0051】また、これらのコンタクトプレート14
6、148の長手方向基端部は、それぞれ保持プレート
150、152へかしめや熱溶着等によりコンタクトプ
レート146は保持プレート150と電気的に導通し、
コンタクトプレート148は保持プレート152と電気
的に導通した状態で固着されている。これらの保持プレ
ート150、152は金属平板にて形成されており、そ
の一部が蓋94の裏面へ固着されている。また、保持プ
レート150からは細幅で薄肉板状の金属片154が延
出されており、その長手方向先端部はケース本体96の
側壁近傍に位置している。
【0052】一方、保持プレート152には検出手段を
構成する固定接点156が設けられている。この固定接
点156は、コンタクトプレート146、148と同様
に細幅で薄肉のバネ性を有する金属板等によって形成さ
れており、長手方向基端部がかしめや熱溶着等により保
持プレート152と導通した状態で固着されている。固
定接点156の先端部はケース本体96の底部へ向けて
屈曲されており、その先端部は出力軸122のギヤ部1
26の軸方向蓋94側の端部と対向している。
【0053】ここで、図1及び図2に示されるように、
ギヤ部126の軸方向蓋94側の端部には固定接点15
6と共に検出手段を構成する円環板状の移動接点158
が設けられている。この移動接点158は薄肉の金属平
板によって形成されており、その外周部から延出された
かしめ部がパルスプレート142と同様にギヤ部126
に形成されたスリット160へ差し込まれた状態でかし
められてギヤ部126へ固着されている。この移動接点
158は固定接点156の先端部と対向しており、図2
に示されるように、出力軸122が圧縮コイルスプリン
グ134の付勢力によって蓋94側に位置している場合
には、移動接点158が固定接点156へ接触して導通
状態となるが、図3に示されるように、出力軸122が
圧縮コイルスプリング134の付勢力に抗してケース本
体96の底部側へ変位した状態では、移動接点158は
固定接点156から離れる。
【0054】また、図1及び図2に示されるように、固
定接点156の長手方向先端側には保持プレート162
が設けられている。この保持プレート162もまた保持
プレート150、152と同様に金属平板にて形成され
ており、その一部が蓋94の裏面へ固着されている。こ
の保持プレート162には固定接点156及び移動接点
158と共に検出手段を構成する固定接点164が設け
られている。この固定接点164は固定接点156と同
様に細幅で薄肉のバネ性を有する金属板等によって形成
されており、長手方向基端部がかしめや熱溶着等により
保持プレート162と導通した状態で固着されている。
固定接点164の先端部はケース本体96の底部へ向け
て屈曲されており、その先端部は移動接点158と対向
している。したがって、固定接点156の場合と同様
に、出力軸122が圧縮コイルスプリング134の付勢
力によって蓋94側に位置している場合には、移動接点
158が固定接点164へ接触して導通状態となるが、
図3に示されるように、出力軸122が圧縮コイルスプ
リング134の付勢力に抗してケース本体96の底部側
へ変位した状態では、移動接点158は固定接点164
から離れる。
【0055】また、保持プレート162からは細幅で薄
肉板状の金属片166が延出されており、その長手方向
先端部はケース本体96の側壁近傍で金属片154に隣
接配置されている。これらの金属片154、166は図
5に示されるモータ制御装置170へ接続されており、
固定接点156、164と移動接点158とが導通して
いるか否か、及び、コンタクトプレート146、148
とパルスプレート142とが導通しているか否かがモー
タ制御装置170によって検出されている。
【0056】このモータ制御装置170は、複写機本体
14内に設置された複写機制御装置(図示省略)からの
信号を受けてモータ98へ駆動開始信号及び駆動停止信
号を送信してモータ98を駆動、或いは停止させると共
に、モータ98の駆動開始から停止までの間のコンタク
トプレート148からのパルス信号を受け、この電気信
号の受信回数を計数する。また、モータ制御装置170
には、電気信号の計数回数から出力軸122の回転角度
(すなわち、レバー78の揺動角度)を導き出し、更
に、出力軸122の回転角度から給紙トレイ70内の複
写用紙12の残量を導き出すテーブルが記憶されてい
る。さらに、このモータ制御装置170は、複写機本体
14の外部のパーソナルコンピュータ172に接続され
ており、パーソナルコンピュータ172へ導き出された
複写用紙12の残量情報を送信できる。
【0057】なお、このパーソナルコンピュータ172
は、モータ制御装置170と接続されているのみなら
ず、上述した複写機制御装置とも接続されており、パー
ソナルコンピュータ172のデータを複写機11へ送信
して複写機11によってデータを印刷できるようになっ
ている。すなわち、本複写機11は、一般的な複写機の
機能の他にパーソナルコンピュータ172のプリンタと
兼用できるようになっている。
【0058】次に本実施の形態の作用並びに効果につい
て説明する。本駆動装置10を適用した複写機11で
は、まず、複写機本体14から給紙トレイ70を引き出
して、給紙トレイ70内に複写用紙12を収容した後に
給紙トレイ70を再び複写機本体14内へ挿入する。
【0059】このとき、例えば、図3に示されるよう
に、ロッド76に形成された係合ピン77とジョイント
部130に形成された十文字状のキー溝132とがロッ
ド76或いは出力軸122周りに位相がずれている場合
には、出力軸122のギヤ部126を付勢する圧縮コイ
ルスプリング134の付勢力に抗して係合ピン77がジ
ョイント部130の端部を押圧し、出力軸122をケー
ス本体96の底部側へ変位させる。
【0060】次いで、この状態で、モータ制御装置17
0がモータ98を正転駆動させて出力軸122を正転さ
せると、ジョイント部130が出力軸122の軸周りに
回転し、キー溝132がロッド76の係合ピン77と対
向すると圧縮コイルスプリング134の付勢力によって
出力軸122が支持軸128に沿ってロッド76側へ変
位する。これにより、キー溝132へ係合ピン77が入
り込んで出力軸122とロッド76とが連結状態となる
(図2参照)。但し、この状態では、この状態では、図
8(A)に示されるように、給紙トレイ70へ収容され
た複写用紙12と給紙ローラ72が未だ離間した状態で
あり、この状態で給紙ローラ72が回転しても複写用紙
12を給紙することはできない。
【0061】この状態から更にモータ制御装置170が
モータ98を正転駆動させて出力軸122を正転させる
と、これに伴ってロッド76が回転し、更に、ロッド7
6周りにレバー78が上方(図8の矢印Z方向)へ向け
て回動し、図8(B)に示されるように、収容された複
写用紙12の給紙方向側端部を給紙ローラ72へ接近さ
せる。このとき、駆動軸100の回転が出力軸122へ
伝えられる際に第2ギヤ110が回転し、第2ギヤ11
0が回転することでパルスプレート142が回転する。
パルスプレート142が90度回転するたびにパルス部
144とコンタクトプレート146、148とが接触し
てパルスプレート142を介してコンタクトプレート1
46とコンタクトプレート148とが導通し、このパル
スプレート142の回転による断続的なコンタクトプレ
ート146とコンタクトプレート148との導通がパル
ス信号となり、このパルス信号がモータ制御装置170
によって検出されると共にパルス信号のパルス数がモー
タ制御装置170によって計数される。
【0062】複写用紙12が給紙位置まで押し上げられ
ると、図示しない用紙位置検出手段によってこの状態が
検出されてモータ制御装置170がモータ98を停止さ
せて給紙可能状態とする。また、モータ制御装置170
ではモータ98が停止するまでの間に検出したパルス信
号のパルス数から給紙トレイ70内に収容されている複
写用紙12の残量が導き出される。
【0063】すなわち、図8(B)及び図8(C)に示
されるように、給紙トレイ70内に収容された複写用紙
12の枚数が少ない場合(図8(B)図示状態)には、
給紙トレイ70内に収容された複写用紙12の枚数が多
い場合(図8(C)図示状態)よりも複写用紙12をよ
り高い位置まで押し上げないと最上段の複写用紙12が
給紙位置に達しないため、複写用紙12の収容枚数が少
ない場合では収容枚数が多い場合よりもレバー78の揺
動角度が大きい。したがって、レバー78の揺動角度を
得ることにより給紙トレイ70内の複写用紙12の枚数
を得ることができる。ここで、レバー78の揺動角度
は、すなわち、ロッド76の回転角度であり、出力軸1
22の回転角度である。また、出力軸122の回転角度
は、第3ギヤ116を介して接続された第2ギヤ110
の回転数、すなわち、パルスプレート142の回転数に
比例する。このことから、パルスプレート142の回転
数(すなわち、パルス信号のパルス数)、レバー78の
揺動角度、及び給紙トレイ70内に収容された複写用紙
12の枚数の対比テーブルを予め作成し、モータ制御装
置170に予め記憶させておくことによってモータ98
が停止された状態での複写用紙12の残量が容易に導き
出される。ここで導き出された複写用紙12の残量情報
は、パーソナルコンピュータ172へ適宜送信され、こ
れによってパーソナルコンピュータ172のモニタ上で
複写用紙12の残量を確認できる。
【0064】この状態で、複写機11のカバー16の下
面とプラテンガラスの上面との間に複写原稿をセットし
て複写機11を作動させるか、或いは、パーソナルコン
ピュータ172のデータを複写機制御装置へ送信すると
共にパーソナルコンピュータ172から複写機制御装置
へ印刷命令を送信して複写機11を作動させると、給紙
ローラ72によって複写用紙12が処理部44へ送り込
まれる。これと同時に、感光ドラム46の表面が帯電器
48によって均一に帯電された後、露光部32によって
露光される。これにより、感光ドラム46の表面に静電
潜像が形成される。次いで、現像部50によってトナー
粒子が電荷に応じて付着して現像され、転写器54によ
ってトナー画像が複写用紙12の表面に転写される。転
写後、分離器58によって密着状態にある複写用紙12
が感光ドラム46の表面から分離される。分離後、搬送
ローラ62によって複写用紙12が定着部64に搬送さ
れる。定着部64では、加圧ローラ66及び定着ローラ
68によって、トナー画像が複写用紙12の表面に定着
される。これにより、複写原稿の画像、或いは、パーソ
ナルコンピュータ172から送信されたデータが複写用
紙12の表面に複写又は印刷される。
【0065】この状態から、連続して複写し続けること
により複写用紙12の枚数が減ると、用紙位置検出用手
段によって複写用紙12の位置が検出されるので、モー
タ制御装置170によってモータ98への給電が再び開
始される。これによって、複写用紙12の給紙方向側端
部がレバー78によって給紙位置まで押し上げられる。
この場合にもモータ制御装置170においてモータ98
が作動を開始してから停止するまでの間のパルス信号の
パルス数が計数される。これによってモータ98停止状
態での給紙トレイ70内の複写用紙12の残量が導き出
され、この複写用紙12の残量情報がパーソナルコンピ
ュータ172へ適宜送信される。
【0066】ここで、本駆動装置10では、固定接点1
56、164と移動接点158とが設けられており、移
動接点158と固定接点156、164とが離間してい
る状態では、コンタクトプレート148と金属片166
とが断線状態(非導通状態)とされるため、パルスプレ
ート142が回転してコンタクトプレート146とコン
タクトプレート148が導通してもモータ制御装置17
0は、パルス信号を受けて導通回数を計数することがで
きない。
【0067】したがって、給紙トレイ70を複写機本体
14内へ挿入しても、ロッド76の係合ピン77がジョ
イント部130の端部を押圧して出力軸122を変位さ
せ、移動接点158を固定接点156、164から離間
させているかぎりはモータ制御装置170がモータ98
を正転駆動させて出力軸122を正転させても、このと
きの出力軸122の回転数をレバー78の揺動角度とし
てモータ制御装置170が計算することはない。次い
で、出力軸122が正転して係合ピン77とキー溝13
2とが互いに対向し、圧縮コイルスプリング134の付
勢力で出力軸122が変位して係合ピン77がキー溝1
32へ入り込み、ロッド76とジョイント部130とが
連結状態とされると、出力軸122の変位に伴い当然移
動接点158が出力軸122の変位方向と同方向へ変位
し、移動接点158が固定接点156、164へ接近し
て接触する。すなわち、本駆動装置10では、ロッド7
6とジョイント部130とが連結状態となった状態から
パルス信号をモータ制御装置170へ送ることができる
ようになる。このため、モータ制御装置170で計数し
たパルス数から算出した複写用紙12の残量と、実際の
複写用紙12の残量との間の誤差が少なくなる。
【0068】また、本駆動装置10では、パルスプレー
ト142やコンタクトプレート146、148、さらに
は、固定接点156、164や移動接点158がケース
92の内部に収容されているため、仮に、複写機本体1
4内にトナーが飛散した場合でも、飛散したトナーがパ
ルスプレート142やコンタクトプレート146、14
8、固定接点156、164や移動接点158等に付着
することがなく、モータ制御装置170は良好にパルス
信号を受けることができ、正確に複写用紙12の残量を
算出できる。したがって、この意味でもモータ制御装置
170で計数したパルス数から算出した複写用紙12の
残量と、実際の複写用紙12の残量との間の誤差が少な
くなる。
【0069】さらに、本駆動装置10は、パルスプレー
ト142、コンタクトプレート146、148がケース
92の内部に収容されているため、装置全体がコンパク
トになる。
【0070】また、パルスプレート142が固着されて
いる第2ギヤ110と出力軸136との間には第3ギヤ
116が介在しているため、仮に、給紙トレイ70を複
写機本体14にセットする際に、ジョイント部130と
ロッド76との連結時の衝撃が発生しても、この衝撃が
第3ギヤ116にて吸収されて第2ギヤ110まで伝搬
されることはない。このため、パルスプレート142と
コンタクトプレート146、148との相対的な位置関
係が変化することはなく、常に良好な複写用紙12の残
量情報をパーソナルコンピュータ172へ送信できる。
【0071】さらに、本駆動装置10では、モータ98
の駆動軸100の回転を第1乃至第3ギヤ104、11
0、116によって減速しつつ出力軸122へ伝達する
構成であるため、第2ギヤ110の回転速度は出力軸1
22の回転速度よりも速く、モータ98が駆動を開始し
て停止するまでの間の出力軸122の回転量よりも、第
2ギヤ110の回転量の方が大きい。したがって、従来
のスリット板のスリットの本数とパルスプレート142
のパルス部144の数が同一であれば、モータ98が駆
動を開始してから停止するまでの間のパルス信号のパル
ス数を本駆動装置10の方が多い。このため、複写用紙
12の残量の検出精度を容易に向上できる。
【0072】次に本発明のその他の実施の形態について
説明する。なお、前記第1の実施の形態と基本的に同一
の部位については、同一の符号を付与してその説明を省
略する。
【0073】図9には本発明の第2の実施の形態に係る
駆動装置200の構造が平面図によって示されており、
図10には駆動装置200の断面図が示されている。図
10に示されるように、本駆動装置200では、前記第
1の実施の形態に係る駆動装置10の固定接点164に
対応する固定接点202がケース本体96の底部側へ向
けて屈曲されておらず、蓋94の裏面に沿って水平に延
出されている。また、本駆動装置200ではギヤ部12
6に移動接点158が設けられいない。さらに、前記第
1の実施の形態に係る固定接点156が本駆動装置20
0では移動接点204とされており、移動接点204の
基端部近傍部分から中間部までがケース本体96の底部
側へ屈曲されており、更にこの中間部から先端側は蓋9
4側へ向けて屈曲され、その先端部は出力軸122の軸
方向に沿って固定接点202と対向している。
【0074】図11に示されるように移動接点204は
外力が作用しない状態では、その先端部は固定接点20
2から離れており、図10に示されるように圧縮コイル
スプリング134の付勢力によってロッド76側へ出力
軸122が変位した場合にギヤ部126に押圧されて弾
性変形し、これにより移動接点204が固定接点202
へ接触する。このように、本実施の形態においては検出
手段が固定接点202と移動接点204とによって構成
されており、ギヤ部126は移動接点204を押圧して
固定接点202へ接触させるため移動体を構成している
(すなわち、本駆動装置200においては、ギヤ部12
6が特許請求の範囲の請求項3で言う『移動体』に相当
すると共に、請求項4で言う『駆動力伝達手段』に相当
する)。このため、本実施の形態では、基本的に上述し
た第1の実施の形態と同様の効果が得られるのみなら
ず、検出手段を構成する部材を少なくでき(すなわち、
実質的に移動接点158が不要となり)、部品コスト及
び組付工数を低減できる。
【0075】また、本駆動装置200では、移動接点2
04は固定接点202に対して接離する方向へのみ移動
しているだけで前記第1の実施の形態に係る駆動装置1
0の移動接点158のように回転しているわけではな
い。すなわち、110に押圧された状態(図10図示状
態)で移動接点204は固定接点202に対して単純に
接触するだけで移動接点204が固定接点202に対し
て相対的に摺動するわけではない。したがって、固定接
点202が磨耗することはなく耐久性が向上する。ま
た、移動接点204はギヤ部126に対して相対的に摺
動しているものの、固定接点202との関係のように移
動接点204はギヤ部126へ電気的に導通しなければ
ならない等の特別な制約はない。したがって、移動接点
204及びギヤ部126の互いに接触部分の少なくとも
一方に移動接点204とギヤ部126との摩擦係数を小
さくする低摩擦材を塗布したり設けたりすることで簡単
に固定接点202の磨耗を低減或いは防止できる。
【0076】なお、本実施の形態では、ギヤ部126が
請求項3で言う移動体を構成しギヤ部126が移動接点
204を押圧する構成であったが、請求項3の観点から
言えば、移動体が駆動力伝達手段(すなわち、ギヤ部1
26)である必要はない。すなわち、ギヤ部126とは
別に出力軸122の変位に伴って移動する移動体を設け
てもよく、この場合には、移動体が出力軸122と共に
回転する構成であってもよく、また、出力軸122が回
転しても移動体は回転しない構成であってもよい。
【0077】次に本発明の第3の実施の形態について説
明する。図12には本発明の第3の実施の形態に係る駆
動装置230の構造が平面図によって示されている。こ
の図に示されるように、本駆動装置230は前記第1及
び第2の実施の形態に係る駆動装置10、200とは異
なり、ギヤ部126のケース本体96側の端部にパルス
プレート232が設けられている。このパルスプレート
232は円環状のリング部234を有しており、出力軸
122が回転した際のリング部234の回転軌道上に摺
動接点としてのコンタクトプレート236が設けられて
いる。コンタクトプレート236は前記第1の実施の形
態に係る駆動装置10の固定接点156、固定接点16
4と同様に長手方向基端部がケース本体96の裏面側へ
固着された保持プレート238へ電気的に導通した状態
で固着されている。また、コンタクトプレート236の
先端側はケース本体96の底部側へ向けて屈曲されてお
り、出力軸122が圧縮コイルスプリング134の付勢
力によって蓋94側に位置している場合にはパルスプレ
ート232のリング部234がコンタクトプレート23
6へ接触してパルスプレート232とコンタクトプレー
ト236とが導通状態となり、出力軸122が圧縮コイ
ルスプリング134の付勢力に抗してケース本体96の
底部側へ変位した状態では、パルスプレート232のリ
ング部234がコンタクトプレート236から離れる。
【0078】また、リング部234の外周部からは所定
角度毎に複数のパルス部240が延出されており、出力
軸122が回転した際のパルス部240の回転軌道上に
摺動接点としてのコンタクトプレート242がコンタク
トプレート236と平行に設けられている。コンタクト
プレート242はコンタクトプレート242と同様に長
手方向基端部がケース本体96の裏面側へ固着された保
持プレート244へ電気的に導通した状態で固着されて
いる。また、コンタクトプレート242の先端側はケー
ス本体96の底部側へ向けて屈曲されており、コンタク
トプレート236と同様に出力軸122が圧縮コイルス
プリング134の付勢力によって蓋94側に位置してい
る場合にはパルスプレート232のパルス部240がコ
ンタクトプレート242へ接触してパルスプレート23
2とコンタクトプレート242とが導通状態となり、出
力軸122が圧縮コイルスプリング134の付勢力に抗
してケース本体96の底部側へ変位した状態では、パル
スプレート232のパルス部240がコンタクトプレー
ト242から離れる。
【0079】すなわち、本実施の形態では、パルス発生
手段を構成するパルスプレート232が検出手段の移動
接点を兼ねており、パルス発生手段の摺動接点を構成す
るコンタクトプレート236、242が検出手段の固定
接点を構成している(換言すれば、本実施の形態ではパ
ルス発生手段自体が検出手段を兼ねている)。したがっ
て、本実施の形態では、前記第1及び第2の実施の形態
に係る駆動装置10及び駆動装置200とは異なり、出
力軸122ではなく第2ギヤ110に142が設けられ
ているが故に得ることができる特有の効果を得ることが
できないものの、検出手段を構成するための特別な部材
が不要となるため、部品点数を削減でき部品コスト及び
組付工数を低減できる。
【0080】なお、前記各実施の形態では、ジョイント
部130及びギヤ部126が出力軸122と一体となっ
た構成であったが、前記各実施の形態に照らして言え
ば、ジョイント部130の変位で移動接点158や移動
接点204、或いはパルスプレート232が変位して固
定接点156、固定接点164や固定接点202、或い
はコンタクトプレート236、コンタクトプレート24
2に対して接離する構成であればよく、ジョイント部1
30の変位に伴って出力軸122やギヤ部126が移動
する必要はない。したがって、例えば、ジョイント部1
30を出力軸122とは別体で構成し、ジョイント部1
30を出力軸122と一体的回転でき、しかも、出力軸
122の軸方向に沿って出力軸122に対して相対的に
変位可能に構成すると共に、ジョイント部130の出力
軸122の軸方向に沿った変位に伴って移動する移動接
点を出力軸122とは別体で設ける構成であってもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る駆動装置の内
部構造を示す平面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る駆動装置の内
部構造を示す断面図である。
【図3】連結手段が被駆動軸へ連結していない状態を示
す図2に対応した断面図である。
【図4】パルスプレートの固定方法を示す第2ギヤの断
面図である。
【図5】給紙装置用駆動装置を給紙装置に取り付けた状
態を示す斜視図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る給紙装置用駆動装
置を適用した複写機の側面図である。
【図7】複写機の構成の概略を示す正面図である。
【図8】給紙装置に用紙が収容された状態を示す正面図
で、(A)は給紙装置用駆動装置の駆動前の状態を示
し、(B)は給紙装置用駆動装置の駆動後の状態を示
し、また、(C)は(B)の状態よりも多くの用紙が収
容された場合の給紙装置用駆動装置の駆動後の状態を示
す。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る駆動装置の内
部構造を示す平面図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係る駆動装置の
内部構造を示す断面図である。
【図11】連結手段が被駆動軸へ連結していない状態を
示す図10に対応した断面図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態に係る駆動装置の
内部構造を示す平面図である。
【符号の説明】
10 駆動装置 76 ロッド(被駆動軸) 110 第2ギヤ(減速手段) 122 出力軸 130 ジョイント(連結手段) 134 圧縮コイルスプリング(付勢手段) 142 パルスプレート(パルス信号発信手段) 146 コンタクトプレート(パルス信号発信手
段、摺動接点) 148 コンタクトプレート(パルス信号発信手
段、摺動接点) 156 固定接点(検出手段) 158 移動接点(検出手段) 164 固定接点(検出手段) 200 駆動装置 202 固定接点(検出手段) 204 移動接点(検出手段) 230 駆動装置 232 パルスプレート(パルス信号発信手段、検
出手段、移動接点) 236 コンタクトプレート(パルス信号発信手
段、摺動接点、検出手段、固定接点) 242 コンタクトプレート(パルス信号発信手
段、摺動接点、検出手段、固定接点)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力軸と被駆動軸とを同軸的に連結させ
    て駆動手段の駆動力により前記出力軸を介して前記被駆
    動軸を回転させる駆動装置であって、 前記被駆動軸へ向けて付勢され、前記被駆動軸に対して
    軸方向に沿って離間した遮断位置から前記被駆動軸へ連
    結して前記被駆動軸へ回転力を伝える連結位置まで前記
    軸方向に沿って接近移動可能とされると共に、前記被駆
    動軸とは軸周りの所定相対位置でのみ前記遮断位置から
    前記接続位置へ前記接近移動可能な連結手段と、 前記遮断位置から前記連結位置への前記連結手段の移動
    を検出する検出手段と、 前記検出手段が前記連結手段の前記遮断位置から連結位
    置への移動を検出した場合にのみ前記出力軸の回転に応
    じたパルス信号を発信するパルス信号発信手段と、 を備えることを特徴とする駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記検出手段は、 前記パルス信号発信手段へ電気的に接続された固定接点
    と、 前記駆動手段の駆動力によって回転し、この回転を前記
    出力軸へ伝えて前記出力軸を回転させる駆動力伝達手段
    に設けられ、前記遮断位置から連結位置への前記連結手
    段の移動により前記固定接点へ接近して接触する移動接
    点と、 を備えることを特徴とする請求項1記載の駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記検出手段は、 前記パルス信号発信手段へ電気的に接続された固定接点
    と、 前記遮断位置から連結位置へ移動する前記連結手段によ
    って前記固定接点側へ押圧されて接触する移動接点と、 を備えることを特徴とする請求項1記載の駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記パルス信号発信手段は、 少なくとも一方が前記検出手段へ電気的に接続された一
    対の摺動接点と、 前記駆動手段の駆動力を受けて回転し、前記駆動力を減
    速して前記出力軸へ伝達する減速手段と一体的に回転可
    能に設けられ、前記減速手段の回転により前記一対の摺
    動接点の少なくとも何れか一方が断続的に接触し、前記
    接触状態で前記一対の摺動接点を導通させるパルスプレ
    ートと、 を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れ
    かに記載の駆動装置。
JP27147797A 1997-10-03 1997-10-03 駆動装置 Pending JPH11106091A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007153615A (ja) * 2005-11-10 2007-06-21 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

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JP2007153615A (ja) * 2005-11-10 2007-06-21 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

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