JPH11105563A - 農用トラクタにおけるpto軸への給油構造 - Google Patents

農用トラクタにおけるpto軸への給油構造

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JPH11105563A
JPH11105563A JP28797197A JP28797197A JPH11105563A JP H11105563 A JPH11105563 A JP H11105563A JP 28797197 A JP28797197 A JP 28797197A JP 28797197 A JP28797197 A JP 28797197A JP H11105563 A JPH11105563 A JP H11105563A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pto shaft
pto
hydraulic valve
case
oil
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Pending
Application number
JP28797197A
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English (en)
Inventor
Koichi Hiroshige
好一 広重
Akira Miyamoto
昭 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Agribusiness Co Ltd
Original Assignee
Seirei Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、農用トラクタに関する。 【解決手段】 後部ミッション部における動力伝達の断
続機構を作動させるための油圧バルブを、PTO軸ケー
スの側方近傍に配設し、PTO軸ケースと該油圧バルブ
とを油路にて連通し、動力伝達の断続を行う油圧バルブ
の作動にともないPTO軸ケース中に給油が行われるべ
く構成してなる農用トラクタを提供せんとするものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、農用トラクタに
おけるPTO軸への給油構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、走行作業機、例えば、クローラ型
のトラクタ等は、原動機に連動連結したPTO軸を機体
後部より突出し、同PTO軸より動力を取出してトラク
タに連結した作業機へ動力を伝達すべく構成している。
【0003】かかるPTO軸への動力伝達は、原動機か
らミッション部を介して行われるが、ミッション部で
は、走行駆動及びPTO軸駆動等の全体的駆動の断続を
行う主クラッチ部と、PTO軸駆動だけ断続を行うPT
O軸クラッチ部とが配設されている。
【0004】そして、PTO軸を軸架したPTO軸ケー
ス中には、PTO軸が二分されてシャフトジョイントを
介して連結され、それぞれベアリングを介してケースに
支持されている。
【0005】かかるPTO軸のシャフトジョイント部分
やベアリング部分には、潤滑機能を果すべくオイルが供
給されるようになっており、かかるオイルはPTO軸ケ
ース中の下底部に収納されて、動力伝達のための連動ギ
ヤの掻上げによってオイル供給が行われるように構成さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、PTO軸の
位置がオイル位置より高位置にある場合には、シャフト
ジョイント部分やベアリング部分へ充分にオイルが供給
されず潤滑機能が損われる可能性があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、後部ミッシ
ョン部における動力伝達の断続機構を作動させるための
油圧バルブを、PTO軸ケースの側方近傍に配設し、P
TO軸ケースと該油圧バルブとを油路にて連通し、動力
伝達の断続を行う油圧バルブの作動にともないPTO軸
ケース中に給油が行われるべく構成してなる農用トラク
タにおけるPTO軸への給油構造を提供せんとするもの
である。
【0008】また、本発明は、油路は、油圧バルブから
PTO軸連動機構を収納したPTO軸ケースの下底部に
連通したことにも特徴を有する。
【0009】
【発明の実施の形態】この発明では、原動機からの動力
は後部ミッション部における動力伝達断続機構を介し
て、車輪その他の農用トラクタの駆動部分へ伝達或は切
断される。
【0010】このようなミッションにおける動力伝達断
続機構は、PTO軸ケースの側方近傍に配設した油圧バ
ルブの操作により行われる。
【0011】この際、油圧バルブの作動にともない、P
TO軸ケース中に、油路を介して給油が行われる。
【0012】しかも、給油は、PTO軸ケースの下底部
に行われることになり、PTO軸ケース中に収納された
PTO軸ジョイントや受動歯車や軸受け等へ充分に給油
される。
【0013】従って、PTO軸への給油は油圧バルブの
作動によって強制的に行われるので、PTO軸がオイル
レベルより上方に位置していても充分に給油され、PT
O軸の潤滑が円滑に行われると共に、ミッション部内の
油温の上昇も低く抑制でき、オイル量も少くてよい効果
がある。
【0014】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づき詳説する。
【0015】図1は、本発明の農用トラクタTRの側面
図であり、クローラ式の左右走行部1L,1R を装備した機
体フレーム2の上面前部に原動機部3を載設し、その後
方にキャビン4を設け、内部に運転部5を配設してい
る。
【0016】運転部5は、前部にステアリングホイール
6を設け、その後方に座席7を設け、その右側方に前後
進変速レバー8を前後傾動自在に立設している。
【0017】9は走行フレーム、10は履帯、11は駆動
輪、12は遊動輪、13は下部転輪、14は上部転輪、15はロ
アリンク、16は作業機昇降機構を示す。
【0018】原動機部3のエンジン17からの出力は前部
ミッション部18、後部ミッション部19の順に動力伝達が
なされるように構成されている。
【0019】かかる動力伝達は前部ミッション部18と後
部ミッション部19との間に介設したユニバーサルジョイ
ント20により行われる。
【0020】後部ミッション部19は図2、図3に示す要
部拡大側面図、及び背面図に示すように、ミッションケ
ース21内に、PTO軸26への動力伝達の断続機構として
のPTOクラッチ22、同クラッチ22にギヤ群23を介して
連動連結したPTO軸変速機構24、同PTO軸変速機構
24に連結したPTO軸連動機構25、同連動機構25の終端
に連結し、ミッションケース21の後部より後端が突出し
たPTO軸26等が収納されている。
【0021】PTO軸連動機構25及びPTO軸26等が収
納されたケース部分はPTO軸ケース27を形成してお
り、このPTO軸ケース27の側方近傍には、油圧バルブ
28がミッションケース21に付設されている。
【0022】油圧バルブ28は、後部ミッションケース19
における動力伝達断続機構としてのPTO軸クラッチ22
を作動させるために、クラッチ油路29の始端と連通して
おり、クラッチ油路29の終端はPTOクラッチ22に連通
している。
【0023】また、油圧バルブ28は、油路30を介してP
TO軸ケース27の内底部と連通しており、油圧バルブ28
の作動操作によりPTOクラッチ22が動力断続作動を行
うと、油圧バルブ28からPTO軸ケース27の内底部に油
路29を介して油の供給がなされる。
【0024】すなわち、PTOクラッチ22を断続させる
油圧バルブ28の作動が、同時にPTO軸ケース27の油供
給作動も兼用しているものであり、従って、PTO軸ケ
ース27の内底部に強制的に油供給が行われ、同ケース27
中においては、PTO軸連動機構25、例えば、連動ギヤ
の回動により供給油が確実にはね上げらて、PTO軸ケ
ース27中のPTO軸連動機構25へ油供給が行われ、PT
O軸26の潤滑性を向上できる。
【0025】また、PTO軸ケース27中の油レベルも低
く抑制でき、従ってミッションケース21内の油レベルも
低くなり、油量は少くてよく、ミッションケース内の油
温の上昇も低くすることができることになる。
【0026】なお、PTO軸連動機構25は、受動歯車25
-1や軸受け25-2や、PTO軸ジョイント25-3等より構成
されている。
【0027】また、従来のPTO変速レバーは座席7の
左側に、またPTOクラッチレバーは座席7の右下側に
あったため、PTO変速時には左右両手の操作が必要と
なっていたが、本発明の実施例においては、図4、図5
に示すように、PTO軸変速を左手のみで可能に構成し
た。
【0028】すなわち、従来のPTO変速レバーとPT
Oクラッチレバーとを一本のPTOレバー40で兼用させ
ており、同PTOレバー40は、座席7の左側に配設して
おり、同PTOレバー40のシフトガイド41の下方には、
クラッチ機構42、及び変速機構43が一本のPTOレバー
40により作動する一体機構として配設されている。
【0029】すなわち、クラッチ機構42は、図4に示す
ようにシフトガイド41より垂設した支持板44にクラッチ
アウターワイヤ45を固定しクラッチインナーワイヤ46の
一端をPTOレバー40の中途にブラケット47を介して連
設し、PTOレバー40の下端を支持板44下端に枢支ブラ
ケット48で枢支すると共に、PTOレバー40は同枢支部
49を中心に左右方向Mにシフト作動ができ、PTO軸の
動力伝達のクラッチ操作が行えるように構成されてい
る。
【0030】また、変速機構43は、次のように構成され
ている。すなわち、図5に示すようにPTOレバー40の
下端に垂設した略L字状のクランク板50中央を機枠51に
枢支52し、クランク板50の先端は、枢支部57を介して変
速ロッド53に連結しており、枢支部52を中心としたPT
Oレバー40の前後方向Nのシフトにより変速ロッド53を
介して、PTO軸変速機構24のギヤシフトを行えるよう
に構成されている。
【0031】このように、PTOレバー40は、シフトガ
イド41のガイド溝に沿って、左右方向M及び前後方向N
にシフト作動が行えるように構成されており、左右方向
Mは、PTO軸26の動力の断続を行うクラッチ操作を、
また、前後方向Nは、PTO軸26の変速を行う変速操作
をそれぞれ行うことができる。
【0032】図中、54はクランク板50の枢支部49を構成
する軸、55は軸54の両端部に遊嵌したボス部であり、ク
ランク板50に一体に連設されており、両ボス部55の間に
PTOレバー40下端の枢支ボス56が介在し、PTOレバ
ー40の左右シフトを可能としている。
【0033】かかるPTOレバー40一本で、左右及び前
後方向のレバー操作が可能となり、PTO軸のクラッチ
を入れたままPTO変速の操作を行うという操作ミスを
解消できる効果がある。
【0034】
【発明の効果】この発明の請求項1によれば、油圧バル
ブをPTO軸ケースの側方近傍に配設し、PTO軸ケー
スとの間に油路を連通させているので、油圧バルブによ
り後部ミッション部における動力伝達断続機構を作動さ
せると同時に、油路を介してPTO軸ケース中に強制的
に給油されるので、PTO軸が後部ミッション部内のオ
イルレベルより上方位置にあっても充分に給油され、P
TO軸の潤滑を行うことができる効果があり、更には後
部ミッション部内のオイルレベルを低くおさえることが
できるため、後部ミッション部内の油温の上昇を低くで
き、かつ、オイル量も少なくでき、後部ミッション部も
コンパクトに構成することができる効果がある。
【0035】また、請求項2によれば、給油は、強制的
にPTO軸ケース中の下底部へ行われるので、同ケース
中のPTO軸ジョイントや受動歯車等へ充分に給油がな
される効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明構造の農用トラクタの全体側面図。
【図2】本発明構造の要部を示す断面側面図。
【図3】同背面図。
【図4】他の実施例を示す側面図。
【図5】同背面図。
【符号の説明】
19 後部ミッション部 25 PTO軸連動機構 27 PTO軸ケース 28 油圧バルブ 30 油路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後部ミッション部(19)における動力伝達
    の断続機構を作動させるための油圧バルブ(28)を、PT
    O軸ケース(27)の側方近傍に配設し、PTO軸ケース(2
    7)と該油圧バルブ(28)とを油路(30)にて連通し、動力伝
    達の断続を行う油圧バルブ(28)の作動にともないPTO
    軸ケース(27)中に給油が行われるべく構成してなる農用
    トラクタ。
  2. 【請求項2】 油路(30)は、油圧バルブ(28)からPTO
    軸連動機構(25)を収納したPTO軸ケース(27)の下底部
    に連通したことを特徴とする請求項1記載の農用トラク
    タにおけるPTO軸への給油構造。
JP28797197A 1997-10-03 1997-10-03 農用トラクタにおけるpto軸への給油構造 Pending JPH11105563A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005054717A1 (ja) * 2003-12-02 2005-06-16 Yanmar Co.,Ltd. トラクタ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005054717A1 (ja) * 2003-12-02 2005-06-16 Yanmar Co.,Ltd. トラクタ

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