JPH11105305A - インクタンク - Google Patents
インクタンクInfo
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- JPH11105305A JPH11105305A JP9291522A JP29152297A JPH11105305A JP H11105305 A JPH11105305 A JP H11105305A JP 9291522 A JP9291522 A JP 9291522A JP 29152297 A JP29152297 A JP 29152297A JP H11105305 A JPH11105305 A JP H11105305A
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- JP
- Japan
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- air
- ink
- tank
- air passage
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、インク収納のインクタンクにおい
て、インク供給を円滑に続行できる空気交替が十分に行
えるとともに、インクの蒸発も防止でき、かつ空気通路
からのインク漏れを完全に防ぐことができるインクタン
クを目的とする。 【解決手段】 本発明はインクタンクを、インクを収納
するインクタンクにおいて、タンク本体又は蓋体に空気
孔と空気孔に連通する空気通路を設け、空気通路がタン
ク底部にほぼ垂直をなす部分を有するラビリンス構造で
形成してなる構成とした。また、空気通路を、タンク底
部に近い部分の断面積を他の部分の断面積より大にし
て、その部分のインク保留力を大きくすることによって
インク漏れ防止をより効果的とした。
て、インク供給を円滑に続行できる空気交替が十分に行
えるとともに、インクの蒸発も防止でき、かつ空気通路
からのインク漏れを完全に防ぐことができるインクタン
クを目的とする。 【解決手段】 本発明はインクタンクを、インクを収納
するインクタンクにおいて、タンク本体又は蓋体に空気
孔と空気孔に連通する空気通路を設け、空気通路がタン
ク底部にほぼ垂直をなす部分を有するラビリンス構造で
形成してなる構成とした。また、空気通路を、タンク底
部に近い部分の断面積を他の部分の断面積より大にし
て、その部分のインク保留力を大きくすることによって
インク漏れ防止をより効果的とした。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクを収納した
各種の記録装置、特に記録紙等にインク液滴を飛翔させ
て記録するインクジェット用のインクタンク、および筆
記具等に使用可能なインクタンクに関する。
各種の記録装置、特に記録紙等にインク液滴を飛翔させ
て記録するインクジェット用のインクタンク、および筆
記具等に使用可能なインクタンクに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、インクを収納したインクタンクよ
りインク供給口を通じてインクジェットヘッドや筆記先
端等にインクを円滑に供給するには、使用したインクの
減少分の空気を補給する（空気交替）必要があった。そ
のためインク供給口とは別にタンク上部に細くて長い空
気通路を設けて空気交替をし、かつインク蒸発を防止し
たもの（例えば特開平４−１４４７５５、実公平５−１
７２７４）があった。
りインク供給口を通じてインクジェットヘッドや筆記先
端等にインクを円滑に供給するには、使用したインクの
減少分の空気を補給する（空気交替）必要があった。そ
のためインク供給口とは別にタンク上部に細くて長い空
気通路を設けて空気交替をし、かつインク蒸発を防止し
たもの（例えば特開平４−１４４７５５、実公平５−１
７２７４）があった。
【０００３】しかし、これらの構造のインクタンクで
は、特に振動の激しいインクジェット用やノック式筆記
具等に使用されると、空気交替やインク蒸発防止の作用
は果たせるが、繰り返しの激しい振動や外部環境（気
圧、温度）の変化等で空気通路入口に付着したインクが
徐々に移動して空気通路出口から僅かに漏れ出ることが
まれにあり、完全なインク漏れ防止は不可能だった。こ
のインク漏れはまれにあったとしてもユ−ザ−の手指や
衣服を汚し大きなクレ−ムとなるため、十分な空気交替
ができると同時に通気孔からのインク漏れを完全に防止
できるインクタンクは業界の強い要望であった。
は、特に振動の激しいインクジェット用やノック式筆記
具等に使用されると、空気交替やインク蒸発防止の作用
は果たせるが、繰り返しの激しい振動や外部環境（気
圧、温度）の変化等で空気通路入口に付着したインクが
徐々に移動して空気通路出口から僅かに漏れ出ることが
まれにあり、完全なインク漏れ防止は不可能だった。こ
のインク漏れはまれにあったとしてもユ−ザ−の手指や
衣服を汚し大きなクレ−ムとなるため、十分な空気交替
ができると同時に通気孔からのインク漏れを完全に防止
できるインクタンクは業界の強い要望であった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題点を解決しようとするもので、すなわち、インク収納
のインクタンクにおいて、インク供給を円滑に続行でき
る空気交替が十分に行えるとともに、インクの蒸発も防
止でき、かつ空気通路からのインク漏れを完全に防ぐこ
とができるインクタンクの提供をその目的とする。
題点を解決しようとするもので、すなわち、インク収納
のインクタンクにおいて、インク供給を円滑に続行でき
る空気交替が十分に行えるとともに、インクの蒸発も防
止でき、かつ空気通路からのインク漏れを完全に防ぐこ
とができるインクタンクの提供をその目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するためインクタンクを、インクを収納するインクタン
クにおいて、タンク本体又は蓋体に空気孔と空気孔に連
通する空気通路を設け、空気通路がタンク底部にほぼ垂
直をなす部分を有するラビリンス構造で形成してなる構
成とした。
するためインクタンクを、インクを収納するインクタン
クにおいて、タンク本体又は蓋体に空気孔と空気孔に連
通する空気通路を設け、空気通路がタンク底部にほぼ垂
直をなす部分を有するラビリンス構造で形成してなる構
成とした。
【０００６】本発明のインクタンクは、インクジェット
用としても筆記具用等としても共に適用できる。また、
本発明の空気通路は、タンク底部に近い部分の断面積を
他の部分の断面積より大にすると、その部分のインク保
留力が大きくなるのでインク漏れ防止がより効果的とな
る。
用としても筆記具用等としても共に適用できる。また、
本発明の空気通路は、タンク底部に近い部分の断面積を
他の部分の断面積より大にすると、その部分のインク保
留力が大きくなるのでインク漏れ防止がより効果的とな
る。
【０００７】
【実施の態様】本発明の空気通路は、タンク本体上部又
は蓋体裏面にエア−部材を固着してラビリンス構造を形
成したもので実施でき、特に、図１〜図３に示すような
タンク本体上部又は蓋体裏面に垂設した複数のリブおよ
び空気孔と、空気孔と逆側に位置した連通孔を有し底面
に複数のリブを立設した箱状のエア−部材よりなり、エ
ア−部材の外縁部を前記タンク本体上部又は蓋体の裏面
に固着し、前記垂設リブと前記立設リブを互い違いに間
隔をもって挿入し、その両端部に連通孔と空気孔を配し
てラビリンス構造に形成できる。
は蓋体裏面にエア−部材を固着してラビリンス構造を形
成したもので実施でき、特に、図１〜図３に示すような
タンク本体上部又は蓋体裏面に垂設した複数のリブおよ
び空気孔と、空気孔と逆側に位置した連通孔を有し底面
に複数のリブを立設した箱状のエア−部材よりなり、エ
ア−部材の外縁部を前記タンク本体上部又は蓋体の裏面
に固着し、前記垂設リブと前記立設リブを互い違いに間
隔をもって挿入し、その両端部に連通孔と空気孔を配し
てラビリンス構造に形成できる。
【０００８】また、本発明の空気通路は、図４に示すよ
うなタンク本体上部又は蓋体に設けた箱状の凹部と、凹
部の周辺部に固着して凹部を覆うカバ−部材よりなり、
凹部が連通孔を有し底面に複数のリブを立設し、カバ−
部材が連通孔と逆側に空気孔を有し裏面に複数のリブを
垂設し、前記カバ−部材を前記凹部に固着して覆い、前
記立設リブと前記垂設リブを互い違いに間隔をもって挿
入し、その両端部に連通孔と空気孔を配してラビリンス
構造にも形成できる。
うなタンク本体上部又は蓋体に設けた箱状の凹部と、凹
部の周辺部に固着して凹部を覆うカバ−部材よりなり、
凹部が連通孔を有し底面に複数のリブを立設し、カバ−
部材が連通孔と逆側に空気孔を有し裏面に複数のリブを
垂設し、前記カバ−部材を前記凹部に固着して覆い、前
記立設リブと前記垂設リブを互い違いに間隔をもって挿
入し、その両端部に連通孔と空気孔を配してラビリンス
構造にも形成できる。
【０００９】本発明のインクタンクは、インクジェット
用に使用するものとして図１〜図３に示すような下方開
口のタンク本体を底蓋で覆う底蓋型のもの、図４に示す
ような上方開口のタンク本体を上蓋で覆う上蓋型のもの
が共に使用できる。
用に使用するものとして図１〜図３に示すような下方開
口のタンク本体を底蓋で覆う底蓋型のもの、図４に示す
ような上方開口のタンク本体を上蓋で覆う上蓋型のもの
が共に使用できる。
【００１０】本発明のインクタンクをインクジェットプ
リンタに装着し記録すると、外気は空気孔、空気通路、
連通孔を通ってインクタンク内の減少インク分を空気交
替し、円滑なインク供給が続行できる。また、インクが
連通孔に付着して空気通路内に入っても、インクは最初
の底部に留まって縦の通路を上に登って乗り越えること
は困難であり、万が一それを乗り越えたとしても次があ
り、それが複数個あるため空気孔まで達する事はなく、
インク漏れを防止できる。なお、空気通路の断面積をタ
ンク底部に近い下方の折り返し部を他部分の断面積より
大きくすると、そこのインク保留能力がさらに大きくな
り、インク漏れをより完全に防止できる。
リンタに装着し記録すると、外気は空気孔、空気通路、
連通孔を通ってインクタンク内の減少インク分を空気交
替し、円滑なインク供給が続行できる。また、インクが
連通孔に付着して空気通路内に入っても、インクは最初
の底部に留まって縦の通路を上に登って乗り越えること
は困難であり、万が一それを乗り越えたとしても次があ
り、それが複数個あるため空気孔まで達する事はなく、
インク漏れを防止できる。なお、空気通路の断面積をタ
ンク底部に近い下方の折り返し部を他部分の断面積より
大きくすると、そこのインク保留能力がさらに大きくな
り、インク漏れをより完全に防止できる。
【００１１】また、本発明のインクタンクは、インクジ
ェット用に使用するものとして図５〜図６に示すような
タンク本体の側片外面に上下に折り返す溝を設け、その
一端部をタンク内との連通孔に連通させ、その他端部を
上方に位置させ、その他端部以外の箇所をシ−ル部材で
外方から覆って貼着したものである。こうすると、溝の
他端部が外気に開放した空気孔となり、シ−ルで覆われ
た溝部分は上下に折り返すラビリンス構造の空気通路と
なり前述の空気通路と同様の作用をなす。
ェット用に使用するものとして図５〜図６に示すような
タンク本体の側片外面に上下に折り返す溝を設け、その
一端部をタンク内との連通孔に連通させ、その他端部を
上方に位置させ、その他端部以外の箇所をシ−ル部材で
外方から覆って貼着したものである。こうすると、溝の
他端部が外気に開放した空気孔となり、シ−ルで覆われ
た溝部分は上下に折り返すラビリンス構造の空気通路と
なり前述の空気通路と同様の作用をなす。
【００１２】なお、垂設リブは上蓋裏面から直接設けて
もよく、箱状凹部はタンク本体上部に設けてもよい。
もよく、箱状凹部はタンク本体上部に設けてもよい。
【００１３】さらに、本発明のインクタンクを筆記具用
に使用するものとしては、図７に示すようにタンク本体
内に、先端から順次、筆記先端であるボ−ル、ボ−ルへ
のインク誘導溝、インク誘導芯、インク含浸体、および
蓋体を収納し、蓋体に外気と連通する空気孔とラビリン
ス構造の空気通路を設けて、空気交替、インク乾燥防
止、インク漏れ防止の作用をなすものである。
に使用するものとしては、図７に示すようにタンク本体
内に、先端から順次、筆記先端であるボ−ル、ボ−ルへ
のインク誘導溝、インク誘導芯、インク含浸体、および
蓋体を収納し、蓋体に外気と連通する空気孔とラビリン
ス構造の空気通路を設けて、空気交替、インク乾燥防
止、インク漏れ防止の作用をなすものである。
【００１４】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。図１〜図３の実施例はインクジェット用のものであ
って、インクタンク１は下方開口の方形箱状をなすタン
ク本体２、底蓋状の蓋体３、スポンジよりなるインク含
浸体４、および上方開口の方形箱状をなすエア−部材５
からなる。インク本体２はその内部にインク含浸材４を
挿入し、その開口周縁部に蓋体３の周縁部を熱溶着で固
着して密閉状タンクとし、インクを注入してインク含浸
材４にインクを保持させる。
る。図１〜図３の実施例はインクジェット用のものであ
って、インクタンク１は下方開口の方形箱状をなすタン
ク本体２、底蓋状の蓋体３、スポンジよりなるインク含
浸体４、および上方開口の方形箱状をなすエア−部材５
からなる。インク本体２はその内部にインク含浸材４を
挿入し、その開口周縁部に蓋体３の周縁部を熱溶着で固
着して密閉状タンクとし、インクを注入してインク含浸
材４にインクを保持させる。
【００１５】蓋体３は、その一側部に突部６を設け、突
部６には記録ヘッド（図示せず）へのインク供給部７を
設けてある。タンク本体２は、その上片に垂設した突片
８、インク注入孔９、空気孔10、および空気孔10に隣接
して６個ほぼ等間隔に垂設した短寸のリブ11をそれぞれ
設けてある。
部６には記録ヘッド（図示せず）へのインク供給部７を
設けてある。タンク本体２は、その上片に垂設した突片
８、インク注入孔９、空気孔10、および空気孔10に隣接
して６個ほぼ等間隔に垂設した短寸のリブ11をそれぞれ
設けてある。
【００１６】エア−部材５は、空気孔10および垂設リブ
11をカバ−できる大きさとし、その内面深さを垂設リブ
11の高さより大きくし、その両側片内面間の幅をリブ11
の両側縁が嵌入可能な大きさとし、その一端片に連通孔
12を設け、その内部に周片より高さの低い立設リブ13を
底片および両側片と一体状に５個ほぼ等間隔に設けてあ
る。立設リブ13の間隔は、垂設リブ11間に立設リブ13を
挿入したとき、両リブ11，13間に間隙を生じる大きさと
し、連通孔12を設けた一端片との間隔もほぼ同じとし、
他端片側には大きな空所を残す。
11をカバ−できる大きさとし、その内面深さを垂設リブ
11の高さより大きくし、その両側片内面間の幅をリブ11
の両側縁が嵌入可能な大きさとし、その一端片に連通孔
12を設け、その内部に周片より高さの低い立設リブ13を
底片および両側片と一体状に５個ほぼ等間隔に設けてあ
る。立設リブ13の間隔は、垂設リブ11間に立設リブ13を
挿入したとき、両リブ11，13間に間隙を生じる大きさと
し、連通孔12を設けた一端片との間隔もほぼ同じとし、
他端片側には大きな空所を残す。
【００１７】タンク本体２の空気孔10および垂設リブ11
に、エア−部材５の開口を下方から対向させ、立設リブ
13が垂設リブ11間に等間隔になるよう挿入しつつ、エア
−部材５の両側片間に垂設リブ11の両側縁を嵌入して、
エア−部材５の周縁部をタンク本体２の上片下面に熱溶
着で固着する。
に、エア−部材５の開口を下方から対向させ、立設リブ
13が垂設リブ11間に等間隔になるよう挿入しつつ、エア
−部材５の両側片間に垂設リブ11の両側縁を嵌入して、
エア−部材５の周縁部をタンク本体２の上片下面に熱溶
着で固着する。
【００１８】こうして、連通孔12から空気孔10までが縦
（タンク底部に対して垂直）に折り返すラビリンス構造
をなす１本の空気通路14として形成され、外気がインク
タンク１内と連通する。なお、ここで空気通路14の底の
部分（図２のＣ部）の断面積を他の部分（図２のＤ部）
の断面積より大きくなるよう、両リブ11，13の高さ、厚
さ、間隔を決めておく。
（タンク底部に対して垂直）に折り返すラビリンス構造
をなす１本の空気通路14として形成され、外気がインク
タンク１内と連通する。なお、ここで空気通路14の底の
部分（図２のＣ部）の断面積を他の部分（図２のＤ部）
の断面積より大きくなるよう、両リブ11，13の高さ、厚
さ、間隔を決めておく。
【００１９】本実施例のインクタンク１をプリンタ（図
示せず）に装着すると、インク含浸体４内のインクはプ
リンタのポンプ（図示せず）によりインク供給部７から
記録ヘッドへ導かれ記録紙等に記録を行う。インクが消
費されると、外気が空気孔10、空気通路14、連通孔12を
通ってインクタンク１内に導かれ、インク減少分の空気
交替を行う。また、空気通路14がラビリンス構造で狭く
距離の長い通路になるため、インク蒸発を防ぐことがで
きる。さらに、激しい振動や外部環境（気圧、温度）の
変化等でインクが連通孔12に付着し、その一部が空気通
路14内に入ったとしても、インクは断面積の大きい最初
の底部（イ部）に留まって縦通路を上に登って乗り越え
ることは困難であり、万が一乗り越えたとしても次の底
部に留まり次の縦の通路を上に登って乗り越えることは
さらに困難となる。それが複数個あるため空気孔10まで
達する事はなく、インク漏れを完全に防止できる。
示せず）に装着すると、インク含浸体４内のインクはプ
リンタのポンプ（図示せず）によりインク供給部７から
記録ヘッドへ導かれ記録紙等に記録を行う。インクが消
費されると、外気が空気孔10、空気通路14、連通孔12を
通ってインクタンク１内に導かれ、インク減少分の空気
交替を行う。また、空気通路14がラビリンス構造で狭く
距離の長い通路になるため、インク蒸発を防ぐことがで
きる。さらに、激しい振動や外部環境（気圧、温度）の
変化等でインクが連通孔12に付着し、その一部が空気通
路14内に入ったとしても、インクは断面積の大きい最初
の底部（イ部）に留まって縦通路を上に登って乗り越え
ることは困難であり、万が一乗り越えたとしても次の底
部に留まり次の縦の通路を上に登って乗り越えることは
さらに困難となる。それが複数個あるため空気孔10まで
達する事はなく、インク漏れを完全に防止できる。
【００２０】図４はインクジェット用として適用した第
２の実施例を示すものであって、タンク本体２’は上方
開口の上蓋型で、蓋体３’に突片８とインク注入孔９を
設けるとともに下方に折り曲げた箱状の凹部21を設け、
凹部21の周辺部に凹部21を覆うカバ−部材22を熱溶着で
固着する。そして、凹部21に連通孔12と立設リブ13を、
カバ−部材22に垂設リブ11と空気孔10をそれぞれ設けて
前述のように組み合わせて縦のラビリンス構造をなす空
気通路14を形成したものである。他の構成および作用は
第１の実施例と同一である。
２の実施例を示すものであって、タンク本体２’は上方
開口の上蓋型で、蓋体３’に突片８とインク注入孔９を
設けるとともに下方に折り曲げた箱状の凹部21を設け、
凹部21の周辺部に凹部21を覆うカバ−部材22を熱溶着で
固着する。そして、凹部21に連通孔12と立設リブ13を、
カバ−部材22に垂設リブ11と空気孔10をそれぞれ設けて
前述のように組み合わせて縦のラビリンス構造をなす空
気通路14を形成したものである。他の構成および作用は
第１の実施例と同一である。
【００２１】図５〜図６はインクジェット用として適用
した第３の実施例を示すもので、タンク本体２の側片外
面に上下に折り返す溝23を設け、その一端部をタンク内
との連通孔12”に連通させ、その他端部10" を上方に位
置させ、その他端部10" 以外の箇所をシ−ル部材24で外
方から覆って貼着したものである。こうすると、溝の他
端部が外気に開放した空気孔10”となり、シ−ル部材24
で覆われた溝部分は上下に折り返すラビリンス構造の空
気通路14”となって、前述のインクタンク１と同様の作
用をなすものである。
した第３の実施例を示すもので、タンク本体２の側片外
面に上下に折り返す溝23を設け、その一端部をタンク内
との連通孔12”に連通させ、その他端部10" を上方に位
置させ、その他端部10" 以外の箇所をシ−ル部材24で外
方から覆って貼着したものである。こうすると、溝の他
端部が外気に開放した空気孔10”となり、シ−ル部材24
で覆われた溝部分は上下に折り返すラビリンス構造の空
気通路14”となって、前述のインクタンク１と同様の作
用をなすものである。
【００２２】図７に示す実施例は筆記具ようして適用し
た他の実施例を示すものであって、タンク本体31内に、
先端から順次、筆記先端であるボ−ル32、ボ−ル32への
インク誘導溝33、インク誘導芯34、インク含浸体35、お
よび蓋体36を収納し、蓋体36に外気と連通する空気孔37
とラビリンス構造の空気通路38を設けて空気交替、イン
ク乾燥防止、インク漏れ防止の作用をなすものである。
た他の実施例を示すものであって、タンク本体31内に、
先端から順次、筆記先端であるボ−ル32、ボ−ル32への
インク誘導溝33、インク誘導芯34、インク含浸体35、お
よび蓋体36を収納し、蓋体36に外気と連通する空気孔37
とラビリンス構造の空気通路38を設けて空気交替、イン
ク乾燥防止、インク漏れ防止の作用をなすものである。
【００２３】
【発明の効果】本発明は前記構成により、インクを収納
するインクタンクにおいて、インク供給を円滑に続行で
きる十分な空気交替が行えるとともに、インク蒸発も防
止でき、かつ空気通路からのインク漏れを完全に防ぐこ
とができるインクタンクが提供できる。
するインクタンクにおいて、インク供給を円滑に続行で
きる十分な空気交替が行えるとともに、インク蒸発も防
止でき、かつ空気通路からのインク漏れを完全に防ぐこ
とができるインクタンクが提供できる。
【図１】本発明の実施例の概要を示す断面図である。
【図２】図１のＡ部拡大図である。
【図３】同実施例のエア−部材の斜視図である。
【図４】本発明の他の実施例の概要を示す断面図であ
る。
る。
【図５】本発明の他の実施例の側面図である。
【図６】図５のＢ−Ｂ線の部分断面図である。
【図７】本発明の他の実施例の概要を示す断面図であ
る。
る。
１ インクタンク ２ タンク本体 ３ 蓋体 ４ インク含浸体 ５ エア−部材 10 空気孔 11 垂設リブ 12 連通孔 13 立設リブ 14 空気通路 21 箱状凹部 22 カバ−部材 32 ボ−ル 35 インク含浸体 36 蓋体 37 空気孔 38 空気通路
Claims (6)
- 【請求項１】インクを収納するインクタンクにおいて、
タンク本体又は蓋体に空気孔と空気孔に連通する空気通
路を設け、空気通路がタンク底部にほぼ垂直をなす部分
を有するラビリンス構造で形成してなる、インクタン
ク。 - 【請求項２】インクを収納するインクタンクにおいて、
タンク本体又は蓋体に空気孔と空気孔に連通する空気通
路を設け、空気通路がタンク底部にほぼ垂直をなす部分
を有するラビリンス構造で形成してなるインクジェット
用、インクタンク。 - 【請求項３】前記空気通路が、タンク底部に近い部分の
断面積を他の部分の断面積より大としたことを特徴とす
る、請求項１又は２記載のインクタンク。 - 【請求項４】前記空気通路が、タンク本体上部又は蓋体
裏面にエア−部材を固着してラビリンス構造を形成する
ことを特徴とする、請求項１〜３記載のインクタンク。 - 【請求項５】前記空気通路が、タンク本体上部又は蓋体
裏面に垂設した複数のリブおよび空気孔と、空気孔と逆
側に連通孔を有し底面に複数のリブを立設した箱状のエ
ア−部材よりなり、エア−部材の外縁部を前記タンク本
体上部又は蓋体の裏面に固着し、前記垂設リブと前記立
設リブを互い違いに間隔をもって挿入し、その両端部に
連通孔と空気孔を配してラビリンス構造を形成すること
を特徴とする、請求項４記載のインクタンク。 - 【請求項６】前記空気通路が、タンク本体上部又は蓋体
に設けた箱状の凹部と、凹部の周辺部に固着して凹部を
覆うカバ−部材よりなり、凹部が連通孔を有し底面に複
数のリブを立設し、カバ−部材が連通孔と逆側に空気孔
を有し裏面に複数のリブを垂設し、前記カバ−部材を前
記凹部に固着して覆い、前記立設リブと前記垂設リブを
互い違いに間隔をもって挿入し、その両端部に連通孔と
空気孔を配してラビリンス構造を形成することを特徴と
する、請求項１〜３記載のインクタンク。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9291522A JPH11105305A (ja) | 1997-10-08 | 1997-10-08 | インクタンク |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9291522A JPH11105305A (ja) | 1997-10-08 | 1997-10-08 | インクタンク |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11105305A true JPH11105305A (ja) | 1999-04-20 |
Family
ID=17769997
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9291522A Pending JPH11105305A (ja) | 1997-10-08 | 1997-10-08 | インクタンク |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11105305A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| EP1510347A1 (en) * | 2003-08-26 | 2005-03-02 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Ink cartridge |
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-
1997
- 1997-10-08 JP JP9291522A patent/JPH11105305A/ja active Pending
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