JPH11105221A - 磁気記録カード用基材 - Google Patents

磁気記録カード用基材

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JPH11105221A
JPH11105221A JP9275779A JP27577997A JPH11105221A JP H11105221 A JPH11105221 A JP H11105221A JP 9275779 A JP9275779 A JP 9275779A JP 27577997 A JP27577997 A JP 27577997A JP H11105221 A JPH11105221 A JP H11105221A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリエステル系フィルム、および該フィルム
の少なくとも片面に形成される帯電防止剤と、共重合ポ
リエステル樹脂、ポリウレタン系樹脂の少なくとも1種
を含有する塗布層を有し、該塗布層と水との接触角が4
5度以上である磁気カード用基材。 【解決手段】 本発明の磁気カード用基材は、ポリエス
テル系フィルムの少なくとも片面を処理することによ
り、帯電防止性および印刷性、インキ密着性、走行性に
優れ、磁気カード用基材として極めて有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁性層を設けて磁
気カードとして使用されるポリエステルフィルムに関
し、詳しくは、帯電防止性、磁性層や印刷層との接着性
等の特性に優れた磁気記録カード用基材に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気カードは、いわゆるキャッシュレス
の便利さから、キャッシュカード、クレジットカードと
して広く使用され、現金の自動入金・引出し等の利用が
金融機関で実施されている。その他、IDカード、プリ
ペイドカード、電話カードや乗車カードとして様々な分
野で広く使用されており、今後ますます磁気カードの用
途は、拡大するものと考えられる。
【0003】磁気カードは、紙または、プラスチックシ
ート表面に、磁性層と種々の情報を表示した印刷層とが
設けられたものである。基材となるプラスチックシート
には、塩化ビニール樹脂等が多用されるが特にプリペイ
ドカードの様に耐水性、耐薬品性、機械的強度、寸法安
定性等の特性が要求される用途には、これらの特性に優
れているポリエチレンテレフタレートを中心とするポリ
エステルフィルムが主に用いられている。このポリエス
テルフィルムを、磁気カードの基材として用いるときに
最も大きな問題となっているのが、静電気障害である。
すなわち、ポリエステルフィルムは、絶縁体であるので
静電気が発生・蓄積し易いため、例えば、磁性層を塗布
する行程や印刷工程における人体への電気ショック、取
扱いの困難さといった作業能率の低下につながるトラブ
ルを初め、印刷ヒゲの発生、ゴミ・ほこり等の巻き込み
によるフィルム表面の汚れ、磁性層等の塗工欠陥等の商
品価値を低下させるトラブル等が多く起こっており、こ
れらは、近年の加工速度の高速化に伴いより問題となっ
ている。
【0004】一方磁気カードの耐久性向上の観点から、
ポリエステルフィルムと磁性層および印刷層との接着性
を向上させることが要求されている。このため種々の方
法でポリエステルフィルムの接着性を向上させたり、帯
電防止性を付与する検討が行われている。接着性を向上
させる方法としては、フィルム表面をコロナ放電、紫外
線、プラズマ等の活性線で処理する方法や、易接着性樹
脂を塗布する方法等がある。また、帯電防止性を付与す
る方法としては、帯電防止性を有する界面活性剤、イオ
ン性化合物等の帯電防止剤や、金属粉や金属酸化物等の
導電性物質をポリエステル中に練込んだり、塗布したり
する方法がある。
【0005】これらの方法の中でも、接着性樹脂を塗布
する際にイオン伝導性帯電防止剤や電子伝導性帯電防止
剤を添加することによって、塗布層に接着性と帯電防止
性を同時に付与する方法が容易である。しかし電子伝導
性帯電防止剤を添加する方法は、低湿度の環境下で帯電
防止性が低下するといったイオン伝導性帯電防止剤が有
する問題は起きないが、塗布層中に大量の導電性物質を
添加しなければ帯電防止性効果が発現しないために接着
性の付与効果が低減する、フィルムが着色するといった
問題や導電性物質が高価であるためコストが上がるとい
う問題も持っていた。これらのことから、イオン伝導性
帯電防止剤を用いる方法がどちらかというと一般的であ
る。
【0006】一方、帯電防止性や易接着性を付与するた
めの塗布層を形成する方法として、塗布液を塗布後フィ
ルムを延伸、熱処理する塗布延伸法(インラインコート
法)といわれるものがある。この方法は、二軸延伸後の
ポリエステルフィルムに塗布液を塗布して塗布層を形成
する方法と比較すると、フィルムの製膜と塗布を同時に
実施するため幅広の製品が比較的安価に得られるだけで
なく、塗布層と基材のポリエステルフィルムの密着性が
良いものが得られる等の特徴を有しており、また加工工
程が少ないためゴミ・埃等を塗布ロール中に混入させる
可能性も少なく高いクリーン度のフィルムを得るための
有用な方法である。
【0007】しかしながら、イオン伝導性帯電防止剤を
用いインラインコート法により帯電防止性ポリエステル
フィルムを製造する場合には、一般に湿度依存性が少な
いカチオン系の帯電防止剤は熱的に不安定なため延伸等
の熱処理行程で揮散あるいは熱分解が生じやすく期待さ
れた帯電防止効果が発揮されない場合が多い。従って、
従来は熱安定性の良好なアニオン型やノニオン型の化合
物をバインダー樹脂と混ぜて塗布する方法が採用されて
きた。しかし、アニオン型やノニオン型の帯電防止剤
は、高湿度下では、実用的な帯電防止性を発現するが、
帯電防止性に対する湿度環境の影響が大きく、低湿度下
では、帯電防止性が低下するという問題があった。
【0008】また、帯電防止剤の添加のために接着性が
低下したり、塗布層の耐水性や耐溶剤性が低下するとい
う問題も発生しており、磁気カード用基材として接着性
と帯電防止性を合わせ持つポリエステルフィルムで十分
なものが得られていないのが現状である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来技術の問題点を解決し、静電気の発生、蓄積によ
る静電気障害を起こさず、磁性層や印刷層との接着性が
高度に優れた磁気記録カード用基材を提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決する事が
出来た本発明の磁気記録カード用基材は、(1)光学濃
度が0.3以上の不透明度を有し、少なくとも一軸方向
に延伸されたポリエステル系フィルムからなり、該フィ
ルムの少なくとも片面に帯電防止剤と、共重合ポリエス
テル樹脂(A)、ウレタン系樹脂(B)の少なくとも一
種の樹脂組成物からなる塗布層を有しこの塗布層と水と
の接触角が45度以上である。(2)共重合ポリエステ
ル樹脂(A)が全ジカルボン酸成分の0.5〜15モル
%がスルホン酸金属塩基含有成分から成る水不溶性共重
合ポリエステルである。(3)ウレタン系樹脂(B)が
末端イソシアネート基を親水性基で封鎖した熱架橋性ウ
レタン樹脂である。(4)塗布層の樹脂組成物が、共重
合ポリエステル樹脂(A)およびウレタン系樹脂(B)
から成り、その混合比率が重量比で(A)/(B)=1
0/90〜90〜10である。(5)帯電防止剤がカチ
オン系帯電防止剤である。(6)カチオン系帯電防止剤
が第4級アンモニウムカチオンのエトサルフェート塩で
ある。(7)ポリエステル系フィルムがポリエステルと
該ポリエステルに対して非相溶の熱可塑性樹脂を1種以
上含み、少なくとも一軸方向に延伸されることにより内
部に微細な空隙を含有してなり、見かけ比重が0.8〜
1.3である。以上のことにより帯電防止性付与と接着
性改善を同時に達成することに成功したものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のフィルム層におけるポリ
エステル系樹脂とは、テレフタル酸、イソフタル酸、ナ
フタレンジカルボン酸の如き芳香族ジカルボン酸または
そのエステルとエチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、1、4−ブタンジオール、1、6−ヘキサメチレ
ングリコール、ネオペンチルグリコールの如きグリコー
ル類とを重縮合させて得られる如きポリエステルを主体
とするものである。勿論、ポリエステル系樹脂の成分と
して共重合可能な他の芳香族、脂肪族、脂環族のジカル
ボン酸類や、芳香族、脂肪族、脂環族のグリコール類を
含んでいてもよい。これらのポリエステルは、芳香族ジ
カルボン酸とグリコールとを直接反応させ、重縮合させ
るほか、芳香族ジカルボン酸のアルキルエステルとグリ
コールとをエステル交換反応させた後重縮合させるか、
あるいは芳香族ジカルボン酸のジグリコールエステルを
重縮合させる等の方法によって、製造させる。かかるポ
リエステルの代表例としては、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレート、あるいはポリエチ
レン2、6−ナフタレート等が挙げられる。このポリエ
ステルはホモポリマーであっても、第三成分を共重合し
たものであってもよい。いずれにしても本発明において
は、エチレンテレフタレート、ブチレンテレフタレー
ト、エチレン2、6−ナフタレート単位が70モル%以
上、好ましくは、80モル%以上、さらに好ましくは9
0モル%以上であるポリエステルが、好ましい。
【0012】上記ポリエステル系樹脂を用いたフィルム
により本発明の磁気記録カード用複合基材を得る場合、
該ポリエステル樹脂層は2軸延伸配向されていることが
カードの強度、腰など実用性の点から特に好ましい。ま
た、本発明のポリエステル系樹脂を主たる成分とするフ
ィルム層はその一部もしくは全部が不透明である必要が
ある。不透明なポリエステル系樹脂層は、特に限定され
ないが、通常は無機粒子あるいはポリエステルと非相溶
の樹脂の添加により得ることが出来る。不透明度は、光
学濃度0.3以上であることが望ましく、0.5以上で
あることが特に好ましい。光学濃度が0.3未満である
場合には表に印刷を施した時に印刷効果が不鮮明となり
好ましくない。
【0013】無機粒子或いはポリエステルと非相溶の樹
脂の添加により得る場合には、添加する量は特に限定さ
れないが無機粒子の場合5〜35重量%、好ましくは8
〜25重量%である。一方、非相溶性の樹脂を添加する
場合は、5〜35体積%、好ましくは8〜28体積%で
ある。使用する無機粒子は特に限定されないが、平均粒
径0.1〜4μm、好ましくは0.3〜1.5μmの無
機粒子を挙げることが出来る。具体的には、酸化チタ
ン、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、
シリカ、アルミナ、タルク、カオリン、クレーなど或い
はこれらの混合物であり、更に、他の一般的無機粒子例
えばリン酸カルシウム、雲母、ヘクトライト、ジルコニ
ア、酸化タングステン、フッ化リチウム、フッ化カルシ
ウムその他と併用しても良い。また、ポリエステルと非
相溶の樹脂としては、特に限定されないが、例えば、ポ
リエチレンテレフタレートと混合するケースについて言
えば、アクリル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリメチルペンテン、変成オレフィン樹脂、ポリスチレ
ン、ポリブチレンテレフタレート系樹脂、フェノキシ樹
脂、ポニフェニレンオキサイド、ポリカーボネートなど
を挙げることが出来、当然のことながら上記無機粒子と
併用することが出来る。また必要に応じて種々の増白剤
を添加してもよいことは、言うまでもない。
【0014】本発明の塗布層は、水との接触角が45度
以上であることが必要であり、この水との接触角が45
度未満だとオフセット印刷を行う場合に2色目のインキ
の転移性が低下するという問題が発生し好ましくない。
【0015】本発明の帯電防止剤は、表面被覆層と水と
の接触角が45度以上になるものであれば特に制限はな
い。例えば官能基がソルビタン型、エーテル型、エステ
ル型、ソルビトール型、グルコース型のノニオン系、第
4級アンモニウム塩型、第4級アンモニウム樹脂型、イ
ミダゾリン型、アーコベル型、ソロミンA型等のカチオ
ン系、アルキルサルフェート型、アルキルホスフェート
型、リン酸エステル塩型、硫酸エステル塩型等のアニオ
ン系およびペタイン型、アミノ酸型、アミノ硫酸エステ
ル型等の両性系の界面活性剤タイプまたはポリマータイ
プが挙げられる。好ましくは、湿度依存性の点からカチ
オン系帯電防止剤である。中でも、第4級アンモニウム
カチオンのエトサルフェート塩が特に好ましい。
【0016】本発明の共重合ポリエステル樹脂(A)
は、スルホン酸金属塩基含有ジカルボン酸0.5〜15
モル%と、スルホン酸金属塩基を含有しないジカルボン
酸85〜99.5モル%との混合ジカルボン酸をポリオ
ール成分と反応させて得られた水不溶性のポリエステル
共重合体である。上記のスルホン酸金属塩基含有ジカル
ボン酸としては、5−スルホイソフタル酸、4−スルホ
フタル酸、4−スルホナフタレン−2,7−ジカルボン
酸、5〔4−スルホフエノキシ〕イソフタル酸等の金属
塩があげられ、特に好ましいのは5−ナトリウムスルホ
イソフタル酸、ナトリウムスルホテレフタル酸である。
これらのスルホン酸金属塩基含有ジカルボン酸成分は、
全ジカルボン酸成分に対して0.5〜15モル%であ
り、望ましくは、2.0〜10モル%である。15モル
%を越えると水に対する分散性は向上するが、ポリエス
テル共重合体の耐水性が著しく低下し、また0.5モル
%未満では、水に対する分散性が著しく低下する。ポリ
エステル共重合体の水に対する分散性は、共重合成分の
種類および配合比などによって異なるが、上記スルホン
酸金属塩基含有ジカルボン酸は水に対する分散性を損な
わない限り、少量の方が好ましい。スルホン酸金属塩基
を含まないジカルボン酸としては、芳香族、脂環族、脂
肪族のジカルボン酸が使用できる。芳香族ジカルボン酸
としては、テレフタル酸、イソフタル酸、オルソフタル
酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸等をあげることが
できる。これらの芳香族ジカルボン酸は全ジカルボン酸
成分の40モル%以上であることが好ましく、40モル
%未満ではポリエステル共重合体の機械的強度や耐水性
が低下する。脂肪族および脂環族のジカルボン酸として
は、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、1,3−シク
ロヘキサンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカ
ルボン酸などがあげられる。これらの非芳香族ジカルボ
ン酸成分を加えると、場合によっては接着性能が高めら
れるが、一般的にはポリエステル共重合体の機械的強度
や耐水性を低下させる。上記混合ジカルボン酸と反応さ
せるポリオール成分としては、炭素数2〜8個の脂肪族
グリコールまたは、炭素数6〜12個の脂環族グリコー
ルであり、具体的には、エチレングリコール、1,2−
プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、
1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、
1,6−ヘキサンジオール、1,2−シクロヘキサンジ
メタノール、1,3−シクロヘキサンジメタノール、
1,4−シクロヘキサンジメタノール、Pーキシリレン
グリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール、などである。またポリエーテルとして、ポリエ
チレングルコール、ポリプロピレングリコール、ポリテ
トラメチレングリコールなどがあげられる。また、Pー
オキシエトキシ安息香酸の様なオキシカルボン酸成分を
共重合させてもかまわない。
【0017】本発明のウレタン系樹脂(B)は、末端イ
ソシアネート基を親水性基でブロックした熱反応型の水
溶性ウレタンである。イソシアネート基のブロック剤と
しては、重亜硫酸塩類、およびスルホン基を含有したフ
ェノール類、アルコール類、ラクタム類、オキシム類、
および活性メチレン化合物類等、多数の化合物が適用で
き、ブロック化されたイソシアネート基は、ウレタンプ
レポリマーを親水化あるいは水溶化し、またブロック剤
は、フィルム製造時の乾燥あるいは熱セット等によって
はずれ得る。このブロック型イソシアネート基を含有す
る樹脂(B)に熱エネルギーが与えられると、ブロック
剤がイソシアネート基からはずれるため、樹脂(B)は
自己架橋する。塗布液調整時の樹脂(B)は、親水性で
あるため耐水性が悪いが、塗布、乾燥、および熱セット
して熱反応が完了すると、ウレタン樹脂(B)の親水基
がはずれるため、耐水性が良好な塗膜が得られる。上記
ブロック剤のうち、熱処理温度および熱処理時間が適当
で、工業的に広く用いられるものとしては、重亜硫酸塩
類が好ましい。上記樹脂(B)において使用される、ウ
レタンプレポリマーの化学組成としては、(1)分子内
に2個以上の活性水素原子を有する、分子量が200〜
20,000の化合物、(2)分子内に2個以上のイソ
シアネート基を有する、有機ポリイソシアネート、およ
び場合によっては(3)分子内に少なくとも2個の活性
水素原子を有する鎖伸長剤を反応せしめて得られる、末
端イソシアネート基を有する化合物である。上記(1)
の化合物として一般に知られているのは、末端又は分子
中に2個以上のヒドロキシル基、カルボキシル基、アミ
ノ基、あるいはメルカブト基を含むものであり、特に好
ましい化合物としては、ポリエーテルポリオール、ポリ
エステルポリオール、およびポリエーテルエステルポリ
オール等が挙げられる。ポリエーテルポリオールとして
は、例えばエチレンオキシドおよびプロピレンオキシド
等のアルキレンオキシド類、あるいはスチレンオキシド
およびエピクロルヒドリン等を重合した化合物、および
それらのランダム共重合、ブロック共重合、あるいは多
価アルコールへの付加重合を行って得られた化合物等が
ある。ポリエステルポリオール、およびポリエーテルエ
ステルポリオールとしては、主として直鎖状、あるい
は、分岐状の化合物が挙げられる。コハク酸、アジピン
酸、フタル酸、あるいはそれらの酸無水物等と、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、1,4−ブタン
ジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサン
ジオールおよびトリメチロールプロパン等の飽和および
不飽和のアルコール類、比較的低分子量のポリエチレン
グリコールおよびポリプロピレングリコール等のポリア
ルキレンエーテルグリコール類、およびそれらの混合物
との間の縮合により得ることができる。さらにポリエス
テルポリオールとしては、ラクトンおよびヒドロキシ酸
から得られるポリエステル類、またポリエーテルエステ
ルポリオールとしては、あらかじめ製造されたポリエス
テル類にエチレンオキシドまたは、プロピレンオキシド
等を付加せしめたポリエーテルエステル類も使用するこ
とができる。上記(2)の有機ポリイソシアネートとし
ては、トルイレンジイソシアネートの異性体類、4,4
ージフェニルメタンジイソシアネート等の芳香族ジイソ
シアネート類、キシリレンジイソシアネート等の芳香族
脂肪族ジイソシアネート類、イソホロンジイソシアネー
ト、および4,4−ジシクロヘキシルメタンジイソシア
ネート等の脂環式ジイソシアネート類、ヘキサメチレン
ジイソシアネート、および2,2,4−トリメチルヘキ
サメチレンジイソシアネート等の脂肪族ジイソシアネー
ト類、あるいはこれら化合物を単ーあるいは複数でトリ
メチロールプロパンなどと予め付加させたポリイソシア
ネート類が挙げられる。上記(3)の少なくとも2個の
活性水素を有する鎖伸長剤としては、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、1,4−ブタンジオール、
および1,6−ヘキサンジオールなどのグリコール類、
グリセリン、トリメチロールプロパン、およびペンタエ
リスリトール等の多価アルコール類、エチレンジアミ
ン、ヘキサメチレンジアミン、およびピペラジン等のジ
アミン類、モノエタノールアミン、およびジエタノール
アミン等のアミノアルコール類、チオジエチレングリコ
ール等のチオジグリコール類、および水が挙げられる。
【0018】共重合ポリエステル樹脂(A)および/ま
たはウレタン系樹脂(B)に対する帯電防止剤の割合
は、好ましくは1〜20重量%であり、更に好ましく
は、5〜10重量%である。帯電防止剤の添加量の割合
が1重量%未満であると、帯電防止性が十分に得られ
ず、逆に20重量%を越えるとオフセット印刷性が悪く
なり、また塗布液の調合性および経時安定性を低下させ
る傾向にある。
【0019】本発明の表面処理ポリエステルフィルムの
表面被覆層を形成する方法としては、帯電防止剤、共重
合ポリエステル樹脂(A)および/またはウレタン系樹
脂(B)および溶剤を予め所定量混合して塗布液を調整
し、グラビアコーター、リバースキスコーター、リバー
スロールコーター、多層カーテンコーター、バーコータ
ー、またはエアードクターコーター等の通常のコート用
装置を用いて該塗布液を塗布すればよく、塗布方法は特
に制限はない。塗布液の塗工量(湿潤状態)は、ポリエ
ステルフィルム1m2 あたり5〜50g程度がよい。
【0020】塗布する時期としては、ポリエステルフィ
ルムの延伸前に塗布する方法、縦延伸後に塗布する方
法、配向処理の終了したフィルムに塗布する方法等、い
ずれの方法を採用しても良い。ポリエステルフィルムと
表面被覆層との、密着性を高めるうえで最も好ましいに
は、1軸延伸されたポリエステルフィルムの少なくとも
片面に前記塗布法によって塗布液を塗布した後、更に先
の1軸延伸方向と直角の方向に延伸するインラインコー
トである。
【0021】尚、上記の3成分を含有する表面被覆層に
は、必要に応じて、有機粒子、無機粒子、酸化防止剤、
界面活性剤および潤滑剤等の種々の添加剤を混合しても
よい。これら添加剤の添加量は、帯電防止性、接着性を
阻害しない限り制限はない。
【0022】該表面被覆層の厚さ(乾燥後)は、0.0
05〜20μmが好ましく、更に好ましくは、0.01
〜1μmである。0.005μm未満であると、ポリエ
ステルフィルムとの密着性が十分得られない傾向があ
る。逆に、20μmを越えると塗布後の物性およびレオ
ロジー、加えて設備等の問題により均一に塗工しにくい
傾向にある。
【0023】本発明の複合シートにおけるポリエステル
系樹脂を主たる成分とするフィルム層は、見掛け比重
が、0.8〜1.3である微細空洞含有熱可塑性ポリエ
ステル樹脂が好ましい。ポリエステル系樹脂フィルム層
が、微細空洞を有することにより含有する微細空洞がマ
トリックスとの界面において光散乱を起こすことにより
不透明度が一段と向上し、前記無機粒子の添加を減らす
ことが出来、特に有用である。更に、微細空洞を含有せ
しめることにより、該樹脂層自体を軽量化できるため、
取扱いが容易になると共に、原料コストダウンや輸送コ
ストダウンなど経済的効果も大きなものとなる。
【0024】この様な微細空洞含有熱可塑性ポリエステ
ル樹脂フィルム層を得る方法としては、該熱可塑性ポリ
エステル樹脂マトリックスに対し、前述の如き非相溶樹
脂を添加混練りし微粒子状に分散させたシートを少なく
とも一軸方向に延伸することにより、該非相溶樹脂微粒
子の周囲に空洞を発生させる方法など、すでに開示され
ている公知の方法を用いることが出来る。より具体的に
は、例えば、熱可塑性樹脂マトリックスとしてのポリエ
ステルに対し非相溶樹脂としてポリオレフィン系樹脂
や、ポリスチレン系樹脂、ポリアリレート樹脂などを、
混合し延伸する方法があり、特にポリプロピレンや、ポ
リスチレンは、空洞が出来やすい点や密度が低い点、安
価である点で特に好ましい。このような熱可塑性ポリエ
ステル樹脂混合物は、例えば、各樹脂のチップを混合し
押し出し機内で溶融混練りした後、押出しして固化する
ことによって得られる方法や、予め混練り機によって両
樹脂を混練りしたものを、更に押出し機より溶融押し出
しして固化する方法や、ポリエステルの重合工程におい
てポリエステルに非相溶性の熱可塑性樹脂を添加し、攪
拌分散して得たチップを溶融押出しして固化する方法
や、ポリエステルの重合工程においてポリエステルに非
相溶性の熱可塑性樹脂を添加し、攪拌分散して得たチッ
プを溶融押出しして固化する方法等によって得られる。
固化して得られたポリエステル樹脂層未延伸シートは通
常、無配向若しくは弱い配向状態のものである。また、
ポリエステルに非相溶性の熱可塑性樹脂はポリエステル
中に、球状若しくは楕円球状、若しくは糸状等様々な形
状で分散した形態を取って存在する。該樹脂混合物に
は、前述の無機粒子はもちろん、本発明の目的を阻害し
ないかぎり、耐光剤、蛍光剤、帯電防止剤など各種の添
加剤を併用しても良いことは言うまでもない。
【0025】こうして得た樹脂混合物は、更に速度差を
持ったロール間での延伸や、クリップに把持して拡げる
ことによる延伸や、空気圧によって拡げることによる延
伸やその組み合わせなどによって、少なくとも1軸に配
向処理する。このとき分散された該ポリエステルに非相
溶の熱可塑性樹脂とポリエステルとの界面で剥離が起こ
り、樹脂混合物に空洞が多数発生する。ポリエステルに
混合させる該ポリエステルに非相溶性の熱可塑性樹脂の
量は、目的とする空洞の量によって異なるが樹脂混合物
全体に対し、3〜39%が好ましく、特に8〜35重量
%が好ましい。3重量%未満では、空洞の生成量を多く
することに限界があり、目的の柔軟性や軽量性を得られ
ない。逆に40重量%以上ではポリエステル樹脂の持つ
耐熱性や強度、特に腰の強さが著しく損なわれ好ましく
ない。得られる空洞含有ポリエステル樹脂層の平均空洞
含有率は10体積%以上、50体積%以下であることが
好ましい。この様にして得られた微細空洞含有ポリエス
テル系樹脂フィルムの見かけ比重が0.8未満の場合に
は、磁気記録カード用基材とした場合の腰が不十分な結
果となり折れ、皺などのトラブルを生じ易いばかりでな
く、フィルム層内の強度が低下し劈開等の問題を生じや
すい。1.3を越える場合には、軽量化や不透明化の効
果が得られにくいばかりでなく空洞によるクッション効
果が少なく好ましくない。
【0026】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明の構成および作
用効果をより具体的に解説するが、本発明はもとより下
記実施例によって制限を受けるものではない。下記実施
例で採用した各種物性、評価法は次の通りである。
【0027】(1)光学濃度 マクベス濃度計TR−972型を使用しGフィルター下
での透過光による光学濃度を測定した。
【0028】(2)印刷性 磁気記録層を形成した面とは反対面に紫外線硬化インキ
「ベストキュアー161(藍)、(黄)」((株)TO
KA製)を印刷、UV露光装置(東芝電材(株))で照
射エネルギー500mJで紫外線照射処理を行い印刷サ
ンプルとした。得られたサンプルを目視により以下のよ
うに評価した。 印刷部が鮮明 :○ 印刷部がやや不鮮明 :△ 印刷部が不鮮明 :×
【0029】(3)帯電防止性 JIS:K−6911に順じ「ハイレスタIP」(三菱
油化製)を用い測定した。
【0030】(4)水との接触角 本発明の表面被覆層と水との接触角は、23℃、65%
RHの雰囲気下にて「FACE 接触角計 CA−X
型」(協和界面化学(株)製)を用い測定した。
【0031】(5)インキ転移性 印刷機として枚葉オフセット印刷機「Ryobi 33
02M」(リョービ社製)、インキとして「ベストキュ
アー161(藍)、(紅)」を用いて、本発明の表面被
覆層に印刷を行った。1色目に(藍)、2色目に(紅)
を印刷し、2色目の(紅)の転移性を以下のように評価
した。 転移性良好 :○ (インキが斑無く均一に転移している。) 転移性不良 :× (インキの転移斑があり、濃度が薄く不均一である。)
【0032】(6)インキ密着性 インキ密着性は、以下の方法に基ずいて評価した。本発
明の表面処理ポリエステルフィルムに、印刷機として
「Ryobi 3302M」を使用し、酸化重合(ある
いは溶剤)型インキとして「POP−VIP(黒)、
(赤)」(大日本インキ社製)を用い印刷を行い1日風
乾させる。同様にUV硬化型インキとして「ベストキュ
アー161(藍)、(紅)」を用い印刷を行い、UV露
光装置により照射エネルギー500mJで紫外線照射処
理を行いUVインキを硬化させる。次に、各々のインキ
面にカッターで2mm目100マスのクロスカット面を
入れ、その上にセロテープ(ニチバン社製、25mm
幅)を気泡が入らないように張り付け、更にその上を擦
って十分に密着させ、上記インキ面のセロテープが密着
されていない前後の両端部を手で押さえ、セロテープの
上の方向(角度90度方向)に急速に剥離し、剥離後の
インキ面を観察し、インキ残留率で密着性を評価した。
クロスカット面を剥離後、インキ残留率を以下の4段階
の基準で評価した。 ◎:残留率100%で全く問題ない。 ○:残留率90%以上100%未満で実用上問題なく使
用できる。 △:残留率70%以上90%未満で密着性が若干弱く実
用上問題が発生する可能性がある。 ×:残留率50%以上70%未満で密着性に問題有り。
【0033】(7)走行性 枚葉オフセット印刷機「Ryobi3302M」を用い
100枚連続印刷を行った時の走行性を評価した。 重走無し : ○ 重走有り : ×
【0034】実施例1 固有粘度0.62のポリエチレンテレフタレート樹脂8
0重量%と、メルトフローインデックス5.5g/10
分のポリスチレン15重量%およびルチル型酸化チタン
5重量%よりなる樹脂組成物を285℃で溶融し、表面
温度40℃のドラム上に押し出しし、次いで得られた未
延伸シートを90℃で3.5倍縦方向に延伸し、760
μmの一軸延伸フィルムを得た。共重合ポリエステル樹
脂(A)として「バイロナール 」(東洋紡績(株)
製)を固形分で4重量%、末端イソシアネート基を親水
性基でブロックした水溶性ウレタン樹脂(B)として
「エラストロン」(第一工業製薬(株)製)を固形分で
4重量%、帯電防止剤として「第4級アンモニウムカチ
オンのエトサルフェート塩」を、前記樹脂成分に対し7
重量%,粒径2μmのベンゾグアナミン系粒子を4重量
%使用し、塗布液を調整した。この塗布液をワイヤーバ
ー(No.8)を用いて、上記製法で得られた。一軸延
伸フィルムの両面に、それぞれ湿潤状態で12g/m2
となるように塗布し、70℃で30秒間乾燥させ、次い
で110℃で一軸延伸した方向と直角に4倍延伸を行
い、その後200℃15秒間熱処理をおこなって厚さ1
90μm、水との接触角51度、光学濃度1.7の表面
処理ポリエステルフィルムを得た。
【0035】得られたポリエステルフィルムの特性を評
価した結果を表1に示す。印刷性、帯電防止性、インキ
転移性、インキ密着性、走行性が極めて優れていた。
【0036】実施例2 塗布液の樹脂成分として実施例1と同様の共重合ポリエ
ステル樹脂(A)「バイロナール」を固形分で8重量
%,帯電防止剤を、樹脂成分に対し、7重量%,粒子を
4重量%使用し、実施例1と同様にして厚さ190μ
m、水との接触角50度光学濃度1.7の表面処理ポリ
エステルフィルムを得た。
【0037】得られたポリエステルフィルムの特性を評
価した結果を表1に示す。印刷性、帯電防止性、インキ
転移性、インキ密着性、走行性で良好な結果となった。
【0038】実施例3 塗布液の樹脂成分をウレタン樹脂(B)「エラストロ
ン」にする以外は実施例1と同様にして厚さ190μ
m、水との接触角55度、光学濃度1.8の表面処理ポ
リエステルフィルムを得た。
【0039】得られたポリエステルフィルムの特性を評
価した結果を表1に示す。印刷性、帯電防止性、インキ
転移性、インキ密着性、走行性で良好な結果となった。
【0040】実施例4 固有粘度0.62のポリエチレンテレフタレート樹脂8
7重量%とルチル型酸化チタン13重量%を用いて実施
例1と同様にして一軸延伸フィルムを作製し、塗布液も
実施例1と同様のものを同量塗布し厚さ190μm、水
との接触角51度、光学濃度1.9の表面処理ポリエス
テルフィルムを得た。
【0041】得られたポリエステルフィルムの特性を評
価した結果を表1に示す。印刷性、帯電防止性、インキ
転移性、走行性が極めて優れていた。
【0042】比較例1 塗布しない以外は実施例1と同様にして、厚さ190μ
m、水との接触角70度、光学濃度1.7のポリエステ
ルフィルムを得た。
【0043】得られたポリエステルフィルムの特性を評
価した結果を表1に示す。帯電防止性、インキ密着性、
走行性で不十分な結果となった。
【0044】比較例2 帯電防止剤を入れない以外は実施例1と同様にして、厚
さ190μm、水との接触角60度、光学濃度1.7の
表面処理ポリエステルフィルムを得た。
【0045】得られたポリエステルフィルムの特性を評
価した結果を表1に示す。帯電防止性、走行性で不十分
な結果となった。
【0046】比較例3 帯電防止剤をアニオン系スルホン酸塩タイプにする以外
は、実施例1と同様にして、厚さ190μm、水との接
触角30度、光学濃度1.7の表面処理ポリエステルフ
ィルムを得た。
【0047】得られたポリエステルフィルムの特性を評
価した結果を表1に示す。インキ転移性が不十分な結果
となった。
【0048】比較例4 ポリエステルフィルムをポリスチレン樹脂、酸化チタン
を含まず、粒子として二酸化珪素を0.05重量%含有
する固有粘度0.62のポリエチレンテレフタレート樹
脂を用い実施例1と同様に厚さ190μm、水との接触
角52度、光学濃度0.2の表面処理ポリエステルフィ
ルムを得た。
【0049】得られたポリエステルフィルムの特性を評
価した結果を表1に示す。印刷性が不十分な結果となっ
た。
【0050】
【表1】
【0051】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
表面処理ポリエステルフィルムは、磁気記録カード用基
材として優れた物を提供することを可能とした。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光学濃度が0.3以上の不透明度を有し、
    少なくとも一軸方向に延伸されたポリエステル系フィル
    ムからなり、該フィルムの少なくとも片面に帯電防止剤
    および共重合ポリエステル樹脂(A),ウレタン系樹脂
    (B)の少なくとも一種を含有するる塗布層を有し、該
    塗布層と水との接触角が45度以上であることを特徴と
    する磁気記録カード用基材。
  2. 【請求項2】請求項1記載のポリエステル系フィルムが
    ポリエステルと該ポリエステルに対して非相溶の熱可塑
    性樹脂を1種以上含み、少なくとも一軸方向に延伸され
    ることにより内部に微細な空隙を含有してなり、見かけ
    比重が 0.8〜1.3 であることを特徴とする磁気記録カー
    ド用基材。
  3. 【請求項3】請求項1記載の共重合ポリエステル樹脂
    (A)が全ジカルボン酸成分の0.5〜15モル%がス
    ルホン酸金属塩基含有成分からなる水不溶性共重合ポリ
    エステルであることを特徴とする磁気カード用基材。
  4. 【請求項4】請求項1記載のウレタン系樹脂(B)が末
    端イソシアネート基を親水性基で封鎖した熱架橋性ウレ
    タン樹脂であることを特徴とする磁気カード用基材。
  5. 【請求項5】請求項1記載の塗布層の樹脂組成物が共重
    合ポリエステル樹脂(A)およびウレタン系樹脂(B)
    から成り、その混合比率が固形分重量比で(A)/
    (B)=10/90〜90/10であることを特徴とす
    る磁気記録カード用基材。
  6. 【請求項6】請求項1記載の帯電防止剤がカチオン系帯
    電防止剤であることを特徴とする磁気記録カード用基
    材。
  7. 【請求項7】請求項6記載のカチオン系帯電防止剤が第
    4級アンモニウムカチオンのエトサルフェート塩である
    ことを特徴とする磁気記録カード用基材。
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