JPH11104695A - スケール防止剤及びスケール防止方法 - Google Patents
スケール防止剤及びスケール防止方法Info
- Publication number
- JPH11104695A JPH11104695A JP26856697A JP26856697A JPH11104695A JP H11104695 A JPH11104695 A JP H11104695A JP 26856697 A JP26856697 A JP 26856697A JP 26856697 A JP26856697 A JP 26856697A JP H11104695 A JPH11104695 A JP H11104695A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polymer
- water
- scale
- mol
- vinylformamide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Abstract
ールの付着防止に効果が大きく、特にシリカ系スケール
の付着防止に有効なスケール防止剤及びスケール防止方
法を提供する。 【解決手段】一般式[1]で示される単量体単位を30
モル%以上有する重合体及びアニオン性を有する水溶性
重合体又はカチオン性を有する水溶性重合体を含有する
ことを特徴とするスケール防止剤、並びに、一般式
[1]で示される単量体単位を30モル%以上有する重
合体及びアニオン性を有する水溶性重合体又はカチオン
性を有する水溶性重合体を水系に添加することを特徴と
するスケール防止方法。ただし、式中、Rは水素又はメ
チル基である。 【化1】
Description
びスケール防止方法に関する。さらに詳しくは、本発明
は、ボイラ水系や冷却水系などのスケールを効果的に防
止することができ、特にシリカ系スケールの防止に有効
なスケール防止剤及びスケール防止方法に関する。
る伝熱面や配管内では、スケール障害が発生する。特
に、開放循環式冷却水系において、省資源、省エネルギ
ーの立場から、冷却水の系外への排棄(ブロー)を少な
くして高濃縮運転を行う場合、溶解する塩類が濃縮され
て、伝熱面が腐食しやすくなるとともに、難溶性の塩と
なってスケール化する。生成したスケールは、熱効率の
低下、配管の閉塞など、ボイラや熱交換器の運転に重大
な障害を引き起こす。生成するスケール種としては、炭
酸カルシウム、硫酸カルシウム、亜硫酸カルシウム、リ
ン酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウ
ム、水酸化マグネシウム、リン酸亜鉛、水酸化亜鉛、塩
基性炭酸亜鉛などがある。カルシウム系やマグネシウム
系スケールに対しては、マレイン酸、アクリル酸、イタ
コン酸などを重合したカルボキシル基を有する重合体が
スケール防止剤として有効であり、さらにカルボキシル
基を有する単量体と、ビニルスルホン酸、アリルスルホ
ン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホ
ン酸、2−ヒドロキシ−3−アリロキシプロパンスルホ
ン酸などのスルホン酸基を有する単量体を対象水質に応
じて組み合わせた共重合体が、スケール防止剤として一
般的に使用されている。また、シリカ系スケールに対し
ては、アクリルアミド系、四級アンモニウム塩系や、ポ
リエチレングリコールを用いるスケール防止剤などが提
案されており、スケール種に応じて重合体が使い分けら
れている。冷却水系において使用される水は、通常は工
業用水や水道水などであるため、水中には種々のイオン
種が存在する。したがって、特に高濃縮運転を行う場合
には、全てのスケール種に効果的に対応できるスケール
防止剤が必要であるが、現状ではこのような条件を満た
すスケール防止剤はなく、特にシリカ系スケールの付着
防止に有効なスケール防止剤がない。特開昭61−10
7998号公報には、シリカ系スケールに対する防止効
果の優れたスケール防止剤として、アクリルアミド系重
合体とアクリル酸系重合体を含むスケール防止剤が提案
されている。しかし、アクリルアミド系重合体は、シリ
カ濃度が低い場合にはスケール防止効果を有するもの
の、シリカ濃度が高い場合には効果が低下する。また、
特開平7−256266号公報には、冷却水系のスライ
ム障害、スケール障害、腐食障害及びレジオネラ菌の殺
菌効果に対して優れた水処理方法として、ポリ[オキシ
エチレン(ジメチルイミニオ)エチレン(ジメチルイミニ
オ)エチレンジクロライド]などのカチオン性重合体、
ハロゲン化脂肪族ニトロアルコール及びホスホン酸若し
くはその塩又はカルボン酸系低分子量ポリマーを添加す
る水処理方法が提案されている。しかし、ここに用いら
れるカチオン性重合体は、四級アンモニウム塩であるた
めにカチオン性が非常に強く、水中のシリカや微生物由
来の汚れ(スライム)とゲル状の反応物を形成しやす
く、その結果、配管内で詰まりなどのトラブルを起こし
やすいという欠点がある。さらに、特開平2−3189
4号公報には、ポリエチレングリコール、ホスホン酸若
しくはその塩又は低分子量のカルボン酸系重合体を含有
するスケール防止剤が提案されている。しかし、ポリエ
チレングリコールは、シリカ濃度が低い場合にはスケー
ルの付着を抑える効果はあるが、他のイオンの影響を受
けやすく、効果が安定しないという問題がある。
ボイラ水系などで生成する各種スケールの付着防止に効
果が大きく、特にシリカ系スケールの付着防止に有効な
スケール防止剤及びスケール防止方法を提供することを
目的としてなされたものである。
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、N−ビニルホル
ムアミド単位又はN−ビニルアセトアミド単位を30モ
ル%以上有する重合体と、アニオン性又はカチオン性を
有する水溶性重合体を併用することにより、ボイラー水
系や冷却水系で生成する各種のスケール、特にシリカ系
スケールの伝熱面や配管壁面への付着を有効に防止し得
ることを見いだし、この知見に基づいて本発明を完成す
るに至った。すなわち、本発明は、(1)一般式[1]
で示される単量体単位を30モル%以上有する重合体及
びアニオン性を有する水溶性重合体を含有することを特
徴とするスケール防止剤、
(2)一般式[1]で示される単量体単位を30モル%
以上有する重合体及びカチオン性を有する水溶性重合体
を含有することを特徴とするスケール防止剤、
(3)一般式[1]で示される単量体単位を30モル%
以上有する重合体及びアニオン性を有する水溶性重合体
を、水系に添加することを特徴とするスケール防止方
法、
び、(4)一般式[1]で示される単量体単位を30モ
ル%以上有する重合体及びカチオン性を有する水溶性重
合体を、水系に添加することを特徴とするスケール防止
方法、
提供するものである。さらに、本発明の好ましい態様と
して、(5)一般式[1]で示される単量体単位を50
モル%以上有する重合体を含有する第(1)項又は第(2)
項記載のスケール防止剤、及び、(6)一般式[1]で
示される単量体単位を50モル%以上有する重合体を添
加する第(3)項又は第(4)項記載のスケール防止方法、
を挙げることができる。
で示される単量体単位を30モル%以上、より好ましく
は50モル%以上有する重合体を使用する。
使用する重合体中の一般式[1]で示される単量体単位
が30モル%未満であると、スケール防止効果、特にシ
リカ系スケール防止効果が十分に発現しないおそれがあ
る。一般式[1]で示される単量体単位が50モル%以
上であると、スケール防止効果、特にシリカ系スケール
防止効果が顕著に発揮される。一般式[1]で示される
単量体単位を有する重合体は、式[2]で表されるN−
ビニルホルムアミド又は式[3]で表されるN−ビニル
アセトアミドを単独重合又は共重合することにより得る
ことができる。 HCONHCH=CH2 …[2] CH3CONHCH=CH2 …[3]
セトアミドの製造方法には特に制限はなく、例えば、ア
セトアルデヒドとホルムアミド又はアセトアミドを反応
して得られるN−(α−ヒドロキシエチル)ホルムアミド
又はN−(α−ヒドロキシエチル)アセトアミドをアルコ
ールと反応してエーテル化し、さらにこのエーテル化物
を気相において高温で熱分解し、あるいは、液相におい
て加熱して生成するN−ビニルホルムアミド又はN−ビ
ニルアセトアミドを留去しつつ熱分解することにより製
造することができる。本発明において使用する一般式
[1]で示される単量体単位を30モル%以上有する重
合体としては、例えば、N−ビニルホルムアミドの単独
重合体、N−ビニルアセトアミドの単独重合体、N−ビ
ニルホルムアミドとN−ビニルアセトアミドの共重合
体、N−ビニルホルムアミド単独重合体の部分加水分解
物、N−ビニルアセトアミド単独重合体の部分加水分解
物、N−ビニルホルムアミドとN−ビニルアセトアミド
の共重合体の部分加水分解物、N−ビニルホルムアミド
又はN−ビニルアセトアミドと共重合可能なビニル単量
体との共重合体などを挙げることができる。重合体がN
−ビニルホルムアミドとN−ビニルアセトアミドの共重
合体である場合は、N−ビニルホルムアミド単位とN−
ビニルアセトアミド単位の合計が30モル%以上であれ
ば、本発明のスケール防止剤及びスケール防止方法に使
用することができる。
セトアミドと共重合可能なビニル単量体は、得られる共
重合体又はさらに加水分解により得られれる共重合体が
水溶性を有する範囲において、特に制限なく使用するこ
とができる。このようなビニル単量体としては、例え
ば、(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリロニトリル、
N−メチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メ
タ)アクリルアミド、メチル(メタ)アクリレート、エチ
ル(メタ)アクリレート、スチレン、アリルアルコール、
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、付加モル数1〜
30の(ポリ)エチレンオキサイドのモノ(メタ)アクリレ
ート、付加モル数1〜30の(ポリ)エチレンオキサイド
のモノアリルエーテル、付加モル数1〜30の(ポリ)エ
チレンオキサイドのモノビニルエーテルなどのノニオン
性単量体、(メタ)アクリル酸、クロトン酸、マレイン
酸、フマール酸、イタコン酸及びそれらのアルカリ金属
塩、ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、2−アク
リルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、2−ヒド
ロキシ−3−アリロキシプロパンスルホン酸、イソプレ
ンスルホン酸及びそれらのアルカリ金属塩などのアニオ
ン性単量体、アリルアミン、ジメチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート及びジエチルアミノエチル(メタ)アク
リレートの四級アンモニウム塩又は三級塩、ジアリルジ
メチルアンモニウムクロライドなどのカチオン性単量体
などを挙げることができる。
又はN−ビニルアセトアミドの単独重合又は共重合の方
法には特に制限はなく、溶液重合、塊状重合などによる
ことができるが、N−ビニルホルムアミド又はN−ビニ
ルアセトアミドの単独重合体及び本発明に使用するN−
ビニルホルムアミド又はN−ビニルアセトアミドの共重
合体は水溶性又は親水性であるので、水を媒体とする水
性重合を好適に使用することができる。水性重合におい
ては、単量体水溶液又は水分散液を調製し、必要に応じ
てpHを調整し、不活性ガスにより雰囲気を置換したの
ち、50〜100℃に加熱し、水溶性重合開始剤を添加
することにより、重合を行うことができる。水溶性重合
開始剤としては、例えば、2,2'−アゾビス(2−アミ
ジノプロパン)二塩酸塩、アゾビス−N,N'−ジメチレ
ンイソブチルアミジン二塩酸塩、4,4'−アゾビス(4
−シアノ吉草酸)−2−ナトリウムなどのアゾ化合物、
過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウ
ムなどの過硫酸塩、過酸化水素、過ヨウ素酸ナトリウム
などの過酸化物などを挙げることができる。重合は、通
常は3〜6時間で終了し、放冷することにより、重合体
水溶液又は水分散液を得ることができる。重合は水性媒
体中に限らず、一般的な有機溶媒中での溶液重合、懸濁
重合、乳化重合などによっても行うことができる。
又はN−ビニルアセトアミドの単独重合体又は共重合体
を加水分解して、N−ビニルホルムアミド単位又はN−
ビニルアセトアミド単位の一部を加水分解してN−ビニ
ルアミン単位とした重合体は、N−ビニルホルムアミド
単位又はN−ビニルアセトアミド単位が30モル%以上
残存する限り使用することができる。加水分解の条件に
は特に制限はなく、例えば、重合体の水溶液又は水分散
液に水酸化ナトリウムなどを添加して塩基性条件下に加
水分解することができ、あるいは、重合体の水溶液又は
水分散液に塩酸などの鉱酸を添加して酸性条件下に加水
分解することもできる。本発明において、N−ビニルホ
ルムアミド単位又はN−ビニルアセトアミド単位を30
モル%以上有する重合体の分子量は、2,000以上、
100万以下であることが好ましい。重合体の分子量が
2,000未満であると、十分なスケール防止効果が発
現しないおそれがある。また、重合体の分子量が100
万を超えると、使用の際の溶液の粘度が高くなり過ぎ
て、取り扱いにくくなるおそれがある。重合体の分子量
は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより求
めることができる。本発明において、N−ビニルホルム
アミド単位又はN−ビニルアセトアミド単位を30モル
%以上有する重合体は、1種を単独で使用することがで
き、2種以上を組み合わせて使用することもできる。
溶性重合体を使用する。使用するアニオン性を有する水
溶性重合体には特に制限はなく、例えば、(メタ)アクリ
ル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマール酸、イタコン
酸及びそれらのアルカリ金属塩などの単独重合体、これ
ら単量体とビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、2
−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、2
−ヒドロキシ−3−アリロキシプロパンスルホン酸、イ
ソプレンスルホン酸、(メタ)アクリルアミド、(メタ)ア
クリロニトリル、N−メチル(メタ)アクリルアミド、
N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、メチル(メタ)
アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、スチレン、
アリルアルコール、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、付加モル数1〜30の(ポリ)エチレンオキサイドの
モノ(メタ)アクリレート、付加モル数1〜30の(ポリ)
エチレンオキサイドのモノアリルエーテル、付加モル数
1〜30の(ポリ)エチレンオキサイドのモノビニルエー
テルなどの単量体との共重合体などを挙げることができ
る。
性重合体を得る方法に特に制限はないが、水溶液重合を
好適に使用することができる。水溶液重合においては、
単量体水溶液又は水分散液を調製し、必要に応じてpHを
調整し、不活性ガスにより雰囲気を置換したのち、50
〜100℃に加熱し、水溶性重合開始剤を添加すること
により、重合を行うことができる。水溶性重合開始剤と
しては、例えば、2,2'−アゾビス(2−アミジノプロ
パン)二塩酸塩、アゾビス−N,N'−ジメチレンイソブ
チルアミジン二塩酸塩、4,4'−アゾビス(4−シアノ
吉草酸)−2−ナトリウムなどのアゾ化合物、過硫酸ア
ンモニウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウムなどの
過硫酸塩、過酸化水素、過ヨウ素酸ナトリウムなどの過
酸化物などを挙げることができる。重合は、通常は3〜
6時間で終了し、放冷することにより、重合体水溶液を
得ることができる。本発明において、アニオン性を有す
る水溶性重合体の分子量は、2,000以上、100万
以下であることが好ましい。重合体の分子量が2,00
0未満であると、十分なスケール防止効果が発現しない
おそれがある。また、重合体の分子量が100万を超え
ると、使用の際の溶液の粘度が高くなり過ぎて、取り扱
いにくくなるおそれがある。重合体の分子量は、ゲルパ
ーミエーションクロマトグラフィーにより求めることが
できる。本発明において、アニオン性を有する水溶性重
合体は、1種を単独で使用することができ、2種以上を
組み合わせて使用することもできる。
溶性重合体を使用する。使用するカチオン性を有する水
溶性重合体には特に制限はなく、例えば、アリルアミ
ン、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチ
ルアミノエチル(メタ)アクリレートの四級アンモニウム
塩又は三級塩、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリル
アミドの四級アンモニウム塩または三級塩、ジアリルジ
メチルアンモニウムクロライド、ビニルピリジンなどの
単独重合体又はこれらの単量体と(メタ)アクリルアミ
ド、アクリロニトリル、スチレン、メチル(メタ)アクリ
レート、エチル(メタ)アクリレート、付加モル数1〜3
0の(ポリ)エチレンオキサイドのモノ(メタ)アクリレー
ト、付加モル数1〜30の(ポリ)エチレンオキサイドの
モノアリルエーテル、付加モル数1〜30の(ポリ)エチ
レンオキサイドのモノビニルエーテルなどのノニオン性
単量体との共重合体、N−ビニルカルボン酸アミドの単
独重合体又は共重合体の加水分解により得られるビニル
アミン単位を有する重合体、N,N,N',N'−テトラメ
チルエチレンジアミンとエピクロルヒドリンとの反応生
成物、N,N,N',N'−テトラメチルエチレンジアミン
とジクロロエチルエーテルとの反応生成物などを挙げる
ことができる。
性重合体を得る方法に特に制限はないが、水溶液重合を
好適に使用することができる。水溶液重合においては、
単量体水溶液又は水分散液を調製し、必要に応じてpHを
調整し、不活性ガスにより雰囲気を置換したのち、50
〜100℃に加熱し、水溶性重合開始剤を添加すること
により、重合を行うことができる。水溶性重合開始剤と
しては、例えば、2,2'−アゾビス(2−アミジノプロ
パン)二塩酸塩、アゾビス−N,N'−ジメチレンイソブ
チルアミジン二塩酸塩、4,4'−アゾビス(4−シアノ
吉草酸)−2−ナトリウムなどのアゾ化合物、過硫酸ア
ンモニウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウムなどの
過硫酸塩、過酸化水素、過ヨウ素酸ナトリウムなどの過
酸化物などを挙げることができる。重合は、通常は3〜
6時間で終了し、放冷することにより、重合体水溶液を
得ることができる。本発明において、カチオン性を有す
る水溶性重合体の分子量は、2,000以上、100万
以下であることが好ましい。重合体の分子量が2,00
0未満であると、十分なスケール防止効果が発現しない
おそれがある。また、重合体の分子量が100万を超え
ると、使用の際の溶液の粘度が高くなり過ぎて、取り扱
いにくくなるおそれがある。重合体の分子量は、ゲルパ
ーミエーションクロマトグラフィーにより求めることが
できる。本発明において、カチオン性を有する水溶性重
合体は、1種を単独で使用することができ、2種以上を
組み合わせて使用することもできる。
限はなく、例えば、N−ビニルホルムアミド単位又はN
−ビニルアセトアミド単位を30モル%以上有する重合
体と、アニオン性を有する水溶性重合体又はカチオン性
を有する水溶性重合体を混合した粉末として使用前に水
に溶解して使用することができ、N−ビニルホルムアミ
ド単位又はN−ビニルアセトアミド単位を30モル%以
上有する重合体と、アニオン性を有する水溶性重合体又
はカチオン性を有する水溶性重合体を含有する水溶液と
することもでき、あるいは、N−ビニルホルムアミド単
位又はN−ビニルアセトアミド単位を30モル%以上有
する重合体の水溶液と、アニオン性を有する水溶性重合
体又はカチオン性を有する水溶性重合体の水溶液とから
なる2液型のスケール防止剤とすることもできる。
−ビニルホルムアミド単位又はN−ビニルアセトアミド
単位を30モル%以上有する重合体及びアニオン性を有
する水溶性重合体又はカチオン性を有する水溶性重合体
を水系に添加する。N−ビニルホルムアミド単位又はN
−ビニルアセトアミド単位を30モル%以上有する重合
体は、1種を単独で使用することができ、あるいは2種
以上を組み合わせて使用することもできる。使用するア
ニオン性を有する水溶性重合体及びカチオン性を有する
水溶性重合体も、いずれも1種を単独で使用することが
でき、あるいは2種以上を組み合わせて使用することも
できる。本発明方法において、N−ビニルホルムアミド
単位又はN−ビニルアセトアミド単位を30モル%以上
有する重合体及びアニオン性を有する水溶性重合体又は
カチオン性を有する水溶性重合体を水系に添加する方法
には特に制限はなく、例えば、N−ビニルホルムアミド
単位又はN−ビニルアセトアミド単位を有する重合体と
アニオン性又はカチオン性を有する水溶性重合体を別々
に添加することができ、あるいは、N−ビニルホルムア
ミド単位又はN−ビニルアセトアミド単位を有する重合
体とアニオン性又はカチオン性を有する水溶性重合体を
あらかじめ配合した組成物として添加することもでき
る。N−ビニルホルムアミド単位又はN−ビニルアセト
アミド単位を有する重合体とアニオン性又はカチオン性
を有する水溶性重合体を別々に添加する場合には、その
添加順序には特に制限はなく、いずれを先に添加して
も、あるいは、両者を同時に添加してもよい。また、こ
れらの重合体は、粉末の状態で、あるいは、水溶液とし
て水系に添加することができるが、ハンドリング性の点
から水溶液として添加することが好ましい。本発明方法
において、N−ビニルホルムアミド単位又はN−ビニル
アセトアミド単位を30モル%以上有する重合体とアニ
オン性を有する水溶性重合体又はカチオン性を有する水
溶性重合体の添加量の比には特に制限はないが、N−ビ
ニルアミド単位を有する重合体とアニオン性又はカチオ
ン性を有する水溶性重合体との添加量の比が1:9〜
9:1であることが好ましく、3:7〜7:3であるこ
とがより好ましい。
単位又はN−ビニルアセトアミド単位を30モル%以上
有する重合体及びアニオン性を有する水溶性重合体又は
カチオン性を有する水溶性重合体の水系への添加量には
特に制限はなく、添加する水の水質に応じて適宜選択す
ることができるが、通常は、適用する水中の重合体の濃
度の合計が1〜200mg/リットルになるように添加す
ることが好ましく、20〜100mg/リットルになるよ
うに添加することがより好ましい。本発明のスケール防
止剤は、必要に応じて他のスケール防止剤と併用するこ
とができる。併用するスケール防止剤としては、例え
ば、ニトリロトリメチレンホスホン酸、ヒドロキシエチ
リデンジホスホン酸、エチレンジアミンテトラメチレン
ホスホン酸、ホスホノブタントリカルボン酸、トリポリ
リン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウムなどを
挙げることができる。本発明のスケール防止剤は、必要
に応じて、さらに有機ホスホン酸塩などの防食剤、ヒド
ラジンなどの殺菌剤などと、同じ溶液に混合して添加す
ることができ、あるいは、別々にこれらの薬品を注入す
ることもできる。本発明のスケール防止剤及びスケール
防止方法を適用する場合の水質条件及びボイラや熱交換
器の運転条件には特に制限はなく、通常のボイラ、熱交
換器の運転条件及び水質に対して適用することができ
る。本発明のスケール防止剤及びスケール防止方法は、
炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、リン酸カルシウム、
リン酸亜鉛、亜鉛水酸化物、ケイ酸マグネシウム、シリ
カなど、ボイラ、冷却水系において生成し、伝熱面や配
管壁面に付着するスケールを効果的に防止することがで
き、特にシリカ系スケールの付着防止に有効である。本
発明のスケール防止剤及びスケール防止方法がシリカ系
スケールの防止に特に有効である作用機構は明らかでな
いが、N−ビニルホルムアミド単位又はN−ビニルアセ
トアミド単位のアミド基と、シリカ水酸基の間に水素結
合が形成され、シリカ系スケールの壁面への付着を効果
的に防止するものと考えられる。アニオン性を有する水
溶性重合体は、水中に共存するカルシウムイオンやマグ
ネシウムイオンなどのカチオン性イオンを吸着し、これ
らのスケール付着を抑制し、相乗的にスケール防止効果
を発揮するものと考えられる。また、カチオン性を有す
る水溶性重合体は、シリカ系スケールのシラノールアニ
オンに吸着され、シリカ系スケールに対して相乗的に防
止効果を発揮するものと考えられる。
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。実施例及び比較例に使用した重
合体を第1表に示す。
5m2の熱交換器を有する保有水量0.45m3の開放循
環式モデル冷却水系を用いて求めた。熱交換器には、材
質がSUS304で、外径が19mmのチューブを用い
た。このモデル冷却水系に、厚木市水に純水及び塩類を
加えて調製した水を補給水として加えて系を運転した。
運転は、循環水(冷却水)の濃縮倍数が5となるよう
に、ブロー水(循環水の系外排出)をコントロールしな
がら30日間行った。この間、循環水の熱交換器入口温
度は30℃、出口温度は40℃に保った。また、循環水
の熱交換器チューブを通過する流速は、0.5m/秒と
した。第1表に示す重合体の所定量を薬注ポンプを用い
て冷却水に添加し、30日間運転を継続した。その後、
熱交換器チューブに付着したスケールを採取し、105
℃で乾燥したのち秤量して、スケールの付着速度を(mg
/cm2/30日)単位で求めた。さらに、乾燥したスケ
ールを600℃で焼成し、化学分析によりシリカの量を
求めた。 実施例1 pH8.8、カルシウム硬度150mg/リットル、Mアル
カリ度300mg/リットル、シリカ160mg/リット
ル、マグネシウム硬度160mg/リットルの水質を有す
る水に、重合体A−1(N−ビニルホルムアミドとアク
リルアミドのモル比4:6の共重合体、分子量80,0
00)と、重合体B−1(ポリマレイン酸、分子量3,
500)を、濃度がそれぞれ20mg/リットルになるよ
う添加して試験を実施した。スケール付着速度は30mg
/cm2/30日であり、シリカ付着速度は12mg/cm2/
30日であった。 実施例2 重合体A−1の代わりに、重合体A−2(N−ビニルホ
ルムアミドとアクリルアミドのモル比6:4の共重合
体、分子量80,000)を用いた以外は、実施例1と
同様にして試験を実施した。スケール付着速度は15mg
/cm2/30日であり、シリカ付着速度は2mg/cm2/3
0日であった。 実施例3 重合体B−1の代わりに、重合体B−2(ポリアクリル
酸、分子量7,500)を用いた以外は、実施例1と同
様にして試験を実施した。スケール付着速度は32mg/
cm2/30日であり、シリカ付着速度は15mg/cm2/3
0日であった。 実施例4〜6 第2表に示す重合体を用いて、実施例1と同様にして試
験を実施した。 比較例1 重合体A−1を濃度が40mg/リットルになるよう添加
した以外は、実施例1と同様にして試験を実施した。ス
ケール付着速度は45mg/cm2/30日であり、シリカ
付着速度は31mg/cm2/30日であった。 比較例2〜5 第2表に示す重合体を用いて、実施例1と同様にして試
験を実施した。実施例1〜6及び比較例1〜5の結果
を、まとめて第2表に示す。
ムアミド共重合体とポリマレイン酸、ポリアクリル酸又
はアクリル酸と2−ヒドロキシ−3−アリロキシプロパ
ンスルホン酸の共重合体を併用した実施例1〜6におい
ては、それぞれの重合体を単独で用いた比較例1〜5に
比べて、添加する重合体の総量が同じであるにもかかわ
らず、スケール付着速度、シリカ付着速度ともに小さ
く、良好なスケール防止効果が得られている。さらに、
重合体のN−ビニルホルムアミド単位の量が40モル%
である実施例1、3及び5と、重合体のN−ビニルホル
ムアミド単位の量が60モル%である実施例2、4及び
6の結果を比較すると、スケール付着速度は後者が前者
の約2分の1であり、シリカ付着速度は後者が前者の約
5分の1であり、重合体のN−ビニルホルムアミド単位
の量を増すことにより、スケール防止効果、特にシリカ
系スケールの付着を防止する効果が顕著に向上すること
が分かる。 実施例7 pH9.0、カルシウム硬度300mg/リットル、Mアル
カリ度400mg/リットル、シリカ200mg/リット
ル、マグネシウム硬度200mg/リットルの水質を有す
る水に、重合体A−1と、重合体B−1を、濃度がそれ
ぞれ50mg/リットルになるよう添加して試験を実施し
た。スケール付着速度は40mg/cm2/30日であり、
シリカ付着速度は16mg/cm2/30日であった。 実施例8 重合体A−1の代わりに、重合体A−2を用いた以外
は、実施例7と同様にして試験を実施した。スケール付
着速度は19mg/cm2/30日であり、シリカ付着速度
は4mg/cm2/30日であった。 実施例9 重合体B−1の代わりに、重合体B−2を用いた以外
は、実施例7と同様にして試験を実施した。スケール付
着速度は46mg/cm2/30日であり、シリカ付着速度
は15mg/cm2/30日であった。 実施例10〜12 第3表に示す重合体を用いて、実施例7と同様にして試
験を実施した。 比較例6 重合体A−1を濃度が100mg/リットルになるよう添
加した以外は、実施例7と同様にして試験を実施した。
スケール付着速度は56mg/cm2/30日であり、シリ
カ付着速度は32mg/cm2/30日であった。 比較例7〜10 第3表に示す重合体を用いて、実施例7と同様にして試
験を実施した。実施例7〜12及び比較例6〜10の結
果を、まとめて第3表に示す。
ムアミド共重合体とポリマレイン酸、ポリアクリル酸又
はアクリル酸と2−ヒドロキシ−3−アリロキシプロパ
ンスルホン酸の共重合体を併用した実施例7〜12にお
いては、それぞれの重合体を単独で用いた比較例6〜1
0に比べて、添加する重合体の総量が同じであるにもか
かわらず、スケール付着速度、シリカ付着速度ともに小
さく、良好なスケール防止効果が得られている。さら
に、重合体のN−ビニルホルムアミド単位の量が40モ
ル%である実施例7、9及び11と、重合体のN−ビニ
ルホルムアミド単位の量が60モル%である実施例8、
10及び12の結果を比較すると、スケール付着速度は
後者が前者の約2分の1であり、シリカ付着速度は後者
が前者の約3分の1であり、重合体のN−ビニルホルム
アミド単位の量を増すことにより、スケール防止効果、
特にシリカ系スケールの付着を防止する効果が顕著に向
上することが分かる。 実施例13 pH8.8、カルシウム硬度50mg/リットル、Mアルカ
リ度300mg/リットル、シリカ160mg/リットル、
マグネシウム硬度160mg/リットルの水質を有する水
に、重合体A−1と、重合体C−1(ビニルアミン単位
とアクリルアミド単位をモル比5:5で有する共重合
体)を、濃度がそれぞれ20mg/リットルになるよう添
加して試験を実施した。スケール付着速度は25mg/cm
2/30日であり、シリカ付着速度は12mg/cm2/30
日であった。 実施例14 重合体A−1の代わりに、重合体A−2を用いた以外
は、実施例13と同様にして試験を実施した。スケール
付着速度は10mg/cm2/30日であり、シリカ付着速
度は2mg/cm2/30日であった。 実施例15〜16 第4表に示す重合体を用いて、実施例13と同様にして
試験を実施した。 比較例11 重合体A−1を濃度が40mg/リットルになるよう添加
した以外は、実施例13と同様にして試験を実施した。
スケール付着速度は48mg/cm2/30日であり、シリ
カ付着速度は32mg/cm2/30日であった。 比較例12〜14 第4表に示す重合体を用いて、実施例13と同様にして
試験を実施した。実施例13〜16及び比較例11〜1
4の結果を、まとめて第4表に示す。
ムアミド共重合体と、ビニルアミン単位とアクリルアミ
ド単位を有する共重合体又は2−(メタクリロイルオキ
シ)エチルトリメチルアンモニウムクロライドとポリエ
チレングリコール(6モル)モノメタクリレートの共重合
体を併用した実施例13〜16においては、それぞれの
重合体を単独で用いた比較例11〜14に比べて、添加
する重合体の総量が同じであるにもかかわらず、スケー
ル付着速度、シリカ付着速度ともに小さく、良好なスケ
ール防止効果が得られている。さらに、重合体のN−ビ
ニルホルムアミド単位の量が40モル%である実施例1
3及び15と、重合体のN−ビニルホルムアミド単位の
量が60モル%である実施例14及び16の結果を比較
すると、スケール付着速度は後者が前者の約2分の1で
あり、シリカ付着速度は後者が前者の約5分の1であ
り、重合体のN−ビニルホルムアミド単位の量を増すこ
とにより、スケール防止効果、特にシリカ系スケールの
付着を防止する効果が顕著に向上することが分かる。 実施例17 pH9.0、カルシウム硬度100mg/リットル、Mアル
カリ度400mg/リットル、シリカ200mg/リット
ル、マグネシウム硬度200mg/リットルの水質を有す
る水に、重合体A−1と、重合体C−1を、濃度がそれ
ぞれ50mg/リットルになるよう添加して試験を実施し
た。スケール付着速度は28mg/cm2/30日であり、
シリカ付着速度は15mg/cm2/30日であった。 実施例18 重合体A−1の代わりに、重合体A−2を用いた以外
は、実施例17と同様にして試験を実施した。スケール
付着速度は15mg/cm2/30日であり、シリカ付着速
度は5mg/cm2/30日であった。 実施例19〜20 第5表に示す重合体を用いて、実施例17と同様にして
試験を実施した。 比較例15 重合体A−1を濃度が100mg/リットルになるよう添
加した以外は、実施例17と同様にして試験を実施し
た。スケール付着速度は50mg/cm2/30日であり、
シリカ付着速度は36mg/cm2/30日であった。 比較例16〜18 第5表に示す重合体を用いて、実施例17と同様にして
試験を実施した。実施例17〜20及び比較例15〜1
8の結果を、まとめて第5表に示す。
ムアミド共重合体と、ビニルアミン単位とアクリルアミ
ド単位を有する共重合体又は2−(メタクリロイルオキ
シ)エチルトリメチルアンモニウムクロライドとポリエ
チレングリコール(6モル)モノメタクリレートの共重合
体を併用した実施例17〜20においては、それぞれの
重合体を単独で用いた比較例15〜18に比べて、添加
する重合体の総量が同じであるにもかかわらず、スケー
ル付着速度、シリカ付着速度ともに小さく、良好なスケ
ール防止効果が得られている。さらに、重合体のN−ビ
ニルホルムアミド単位の量が40モル%である実施例1
7及び19と、重合体のN−ビニルホルムアミド単位の
量が60モル%である実施例18及び20の結果を比較
すると、スケール付着速度は後者が前者の約2分の1で
あり、シリカ付着速度は後者が前者の約3分の1であ
り、重合体のN−ビニルホルムアミド単位の量を増すこ
とにより、スケール防止効果、特にシリカ系スケールの
付着を防止する効果が顕著に向上することが分かる。
ニルアセトアミド単位を有する重合体と、アニオン性又
はカチオン性を有する水溶性重合体を併用する本発明の
スケール防止剤及びスケール防止方法は、従来のスケー
ル防止剤及び防止方法に比べて、スケールの付着防止に
対する効果が大きく、特にシリカ系スケールの付着防止
に優れた効果を発揮する。
Claims (4)
- 【請求項1】一般式[1]で示される単量体単位を30
モル%以上有する重合体及びアニオン性を有する水溶性
重合体を含有することを特徴とするスケール防止剤。 【化1】 (ただし、式中、Rは水素又はメチル基である。) - 【請求項2】一般式[1]で示される単量体単位を30
モル%以上有する重合体及びカチオン性を有する水溶性
重合体を含有することを特徴とするスケール防止剤。 【化2】 (ただし、式中、Rは水素又はメチル基である。) - 【請求項3】一般式[1]で示される単量体単位を30
モル%以上有する重合体及びアニオン性を有する水溶性
重合体を、水系に添加することを特徴とするスケール防
止方法。 【化3】 (ただし、式中、Rは水素又はメチル基である。) - 【請求項4】一般式[1]で示される単量体単位を30
モル%以上有する重合体及びカチオン性を有する水溶性
重合体を、水系に添加することを特徴とするスケール防
止方法。 【化4】 (ただし、式中、Rは水素又はメチル基である。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26856697A JP4124281B2 (ja) | 1997-10-01 | 1997-10-01 | スケール防止剤及びスケール防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26856697A JP4124281B2 (ja) | 1997-10-01 | 1997-10-01 | スケール防止剤及びスケール防止方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11104695A true JPH11104695A (ja) | 1999-04-20 |
JP4124281B2 JP4124281B2 (ja) | 2008-07-23 |
Family
ID=17460308
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26856697A Expired - Fee Related JP4124281B2 (ja) | 1997-10-01 | 1997-10-01 | スケール防止剤及びスケール防止方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4124281B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7135217B2 (en) * | 2004-01-09 | 2006-11-14 | Solutia Incorporated | Multiple layer glass panels with patterned light transmission |
CN114806524A (zh) * | 2022-04-08 | 2022-07-29 | 西南石油大学 | 油田挤注工艺用阻垢剂及其制备方法和油田挤注工艺用套剂及其应用 |
-
1997
- 1997-10-01 JP JP26856697A patent/JP4124281B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7135217B2 (en) * | 2004-01-09 | 2006-11-14 | Solutia Incorporated | Multiple layer glass panels with patterned light transmission |
CN114806524A (zh) * | 2022-04-08 | 2022-07-29 | 西南石油大学 | 油田挤注工艺用阻垢剂及其制备方法和油田挤注工艺用套剂及其应用 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4124281B2 (ja) | 2008-07-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4043551B2 (ja) | スケール防止剤及びスケール防止方法 | |
MXPA98004099A (es) | Agente para inhibir la incrustacion y metodo para usar el mismo | |
WO2022054313A1 (ja) | スケール防止剤およびスケール防止方法 | |
JPH0137198B2 (ja) | ||
JP4048580B2 (ja) | スケール防止剤 | |
JP2014180649A (ja) | 冷却水系のスケール防止方法及びスケール防止剤 | |
JPH11104695A (ja) | スケール防止剤及びスケール防止方法 | |
JP3655721B2 (ja) | スケール防止剤 | |
JPH1190488A (ja) | スケール防止剤 | |
JP5085962B2 (ja) | シリカ系汚れ防止剤及びシリカ系汚れ防止方法 | |
JP4654644B2 (ja) | シリカ系汚れの付着防止剤及び付着防止方法 | |
JPH10323697A (ja) | スケール防止剤及びスケール防止方法 | |
JP2001048711A (ja) | 冷却用水処理剤 | |
JP2974378B2 (ja) | スケール防止剤 | |
JPH0557040B2 (ja) | ||
JPH0146594B2 (ja) | ||
JPH1057988A (ja) | スケール防止剤 | |
CN114286803A (zh) | 水系统的钙系水垢防止剂及水垢防止方法 | |
JPH10310886A (ja) | 金属防食剤 | |
JP5147271B2 (ja) | シリカ系汚れ防止剤及びシリカ系汚れ防止方法 | |
JPH10328697A (ja) | スケール防止剤及びスケール付着防止方法 | |
JPH10314794A (ja) | スケール防止剤 | |
JPS61293599A (ja) | 耐熱性スケ−ル防止剤 | |
JPS6190797A (ja) | スケ−ル防止剤 | |
JPH02290986A (ja) | 蓄熱冷温水系金属腐食抑制剤 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040823 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080122 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080324 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080415 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080430 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110516 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120516 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130516 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140516 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |