JPH11104487A - 化学反応装置 - Google Patents

化学反応装置

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JPH11104487A
JPH11104487A JP26679197A JP26679197A JPH11104487A JP H11104487 A JPH11104487 A JP H11104487A JP 26679197 A JP26679197 A JP 26679197A JP 26679197 A JP26679197 A JP 26679197A JP H11104487 A JPH11104487 A JP H11104487A
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JP
Japan
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reaction
liquid
container
reaction container
cleaning liquid
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Application number
JP26679197A
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English (en)
Inventor
Minoru Yamaguchi
実 山口
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】固相支持体に反応化合物を逐次結合させ、直鎖
状に生成化合物を伸長させていく合成反応では、ある程
度の長さまで化合物の伸長反応が進むと、その反応末端
が、それまでに合成された伸長鎖の立体構造の中に埋も
れるため、新たな反応化合物との接触が不十分になり、
反応効率が落ちる傾向にあった。 【解決手段】化学反応容器に高周波電場をかけることに
より、撹拌による分子接触だけでなく、誘電分極により
分子の接触機会を増加させて反応効率を高めるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は化学反応装置、特に
固相合成を行う多種品目同時化学反応装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の固相合成装置において、例えばア
ミノ酸を構成単位(ビルディングブロック)としてペプ
チドの合成を行う場合、固相支持体に反応化合物(アミ
ノ酸)を次々に結合させ、直鎖状に生成化合物を伸長さ
せていく。実際の操作としては固相支持体としてビーズ
状のレジンを反応容器に入れ、これに反応化合物を含む
反応溶液を加え、不活性ガス吹き込みによるバブリング
やボルテックスミキシング等によって撹拌する。この撹
拌により分子同士が接触して目的の反応が進む。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、撹拌による分
子の接触によるだけでは反応効率に限界があるのみなら
ず、ペプチド合成のように固相の支持体に反応化合物
(アミノ酸誘導体)を逐次結合させ、直鎖状に生成化合
物を伸長させていく合成反応では、ある程度の長さまで
化合物の伸長反応が進むと、その反応末端が、それまで
に合成された伸長鎖の立体構造の中に埋もれるため、新
たな反応化合物との接触が不十分になり、反応効率が落
ちる傾向にあった。
【0004】本発明は、このような従来の問題点に鑑
み、反応効率を高めた化学反応装置を得ることを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、化学反応容器に高周波電場をかけること
により、撹拌による分子接触だけでなく、誘電分極によ
り分子の接触機会を増加させて反応効率を高めるように
したものである。
【0006】誘電分極による接触機会の増加とは次のよ
うに考えられる。即ち、固相支持体上に化合物が伸長す
る合成反応においては、誘電分極により伸長鎖に方向性
が生じ、立体構造を作りにくくなる。その結果、反応末
端が立体構造の中に埋もれることが少なくなり、新たな
反応化合物との接触を妨害されることなく、高効率に合
成反応を行うことができるのである。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明になる化学反応装置
の一例をブロック図で示す。
【0008】図において、プラスチック製の使い捨て可
能な反応容器1の内部には、高周波電源2から電圧を供
給される一対の電極3が挿入されている。反応容器1に
反応液等を供給する流路5と不活性ガスの供給流路6と
を備えたシール部7は、例えばロボットアームのような
駆動系(図示せず)により上下方向、及び水平方向に移
動して、流路5の先端に設けたニードル51を、反応容
器1、反応液等の容器12(反応の各段階ごとに複数個
準備される)、或いは洗浄ポート17に挿入することが
できる。シリンジポンプ11は、電磁弁10と協働し
て、容器12から液体を吸い上げて反応容器1に注入し
たり、また、洗浄液リザーバ13から洗浄液を吸い上げ
て洗浄ポート17に吐出することで、ポンプ自身の内部
を含めた流路5内を洗浄することができる。ガス供給流
路6は、電磁弁9を経てガス供給源15に連結されてお
り、シール部7が反応容器1の口を密栓した状態で電磁
弁9を開くことにより、容器内を加圧して容器洗浄後の
洗浄液や反応後の過剰な反応液などを廃液リザーバ14
に排出する。また、ガス供給源15から別のガス供給流
路16が、電磁弁8を経て反応容器1の底部に連結され
ており、ここから反応液にガスを送り込み、その気泡で
反応液を撹拌することができる。
【0009】多種品目同時化学反応装置は、図1におけ
る波線で囲った部分を1単位としてこれを複数単位配列
し、それぞれ少しずつ反応条件を異にする合成反応を同
時並行して進めることができるように構成される。
【0010】以上のように構成された装置の動作を次に
記す。
【0011】まず、ビーズ状の固相支持体4を入れた反
応容器1を、反応装置の所定位置に挿着し、電極3をセ
ットする。以下、動作順序はプログラム次第でどのよう
にもできるが、例えば、まずレジンを洗浄し、反応液を
導入して何らかの合成反応を行わせる場合について説明
すると、次のような手順となる。
【0012】(1)電磁弁10の矢印D側の流路を開
き、シリンジポンプ11で洗浄液リザーバ13から洗浄
液を吸引する。
【0013】(2)電磁弁10を切り換え、矢印C側の
流路を開いてからシリンジポンプ11内の液を押し出
し、ニードル51から反応容器1に注入する。
【0014】(3)電磁弁8の矢印A側の流路を開き、
ガス供給源15から不活性ガスを反応容器1に送り込
み、噴出する気泡でレジンを撹拌洗浄する。
【0015】(4)電磁弁8を切り換え、矢印B側流路
を開き、シール部7を降下させて反応容器1の口をシー
ルする。電磁弁9を開いて、ガス圧を加え、容器内の洗
浄廃液を廃液リザーバ14に排出する。
【0016】(5)シール部7を移動させ、ニードル5
1を反応液容器12のうち所定のものに挿入、シリンジ
ポンプ11で所定量の液を吸引する。
【0017】(6)シール部7を反応容器1の真上に移
動させ、シリンジポンプ内の液を反応容器1に注入す
る。
【0018】(7)上記(3)と同様に、ガスのバブリ
ングで撹拌するとともに、高周波電源2から電極3に電
圧を印加する。
【0019】(8)上記(4)と同様に、反応後の液を
排出する。
【0020】これらの各動作はすべて、プログラム制御
装置(図示せず)により、予めセットしたプログラムに
従って自動的に行われる。
【0021】実際の応用例として本発明をペプチド合成
に適用した場合の概要を次に記す。反応容器1には、固
相支持体であるレジンを入れておく。レジンは、アミノ
酸誘導体が結合するための官能基を有するか、または、
あらかじめ前処理によりアミノ酸誘導体が既に結合され
たものを用いる。そのアミノ酸誘導体は、合成中の副反
応を避けるために、Nαのアミノ基、および側鎖の官能
基は保護基により保護されている。
【0022】合成反応は、まず反応液としてピペリジン
等でレジンを洗うことにより、レジン上のNαの保護基
を除去し、フリーのアミノ基を露出させる。次に、一
旦、レジンを洗浄した後、活性化させたアミノ酸誘導体
の溶液を反応容器1に導入し、レジン上のフリーのアミ
ノ基(反応末端)にアミノ酸を結合させる。この結合反
応の段階で、バブリングによる撹拌と同時に、反応容器
1にセットした電極3に高周波電圧を印加する。これに
より、合成反応は高周波電場中で行われることになり、
反応物質であるアミノ酸は誘電分極を起こし、レジン上
に直鎖状に集合する。一方、レジン上に伸長するペプチ
ド鎖は、誘電分極によりその立体構造を直鎖状に変える
ために、立体構造の中に埋もれていた反応末端が露出
し、アミノ酸誘導体との接触が容易になり、結合反応が
促進される。
【0023】ペプチド合成は、上記のプロセスを段階的
に繰り返して、レジン上にペプチド鎖を伸長させていく
作業である。各段階ごとに結合させるアミノ酸のタイプ
を変えることにより、計画通りのアミノ酸配列を持つペ
プチドを合成することができる。各反応段階の後にはそ
の都度、過剰試薬の除去、およびレジンの洗浄の工程が
含まれる。
【0024】以上の説明において、一対の電極3は反応
容器1の中に挿入され、反応液に浸っているものとした
が、金属の触媒作用などの影響を避けるために、実際の
構造としては、電極は容器の外に設けることが望ましい
場合もある。その場合、プラスチック容器の外面に張り
付けた金属箔、或いは、2枚の湾曲した金属板でクリッ
プ様に反応容器を挟む構造、或いはまた、配列した多数
の反応容器に一括して電極を設けるなど、電極の構造に
ついてはさまざまな形態が考えられるが、本発明はその
いずれにも限定されるものではない。
【0025】さらに、本発明は、多種品目同時化学反応
装置に限らず、1個だけの反応槽から成る化学反応装置
や自動化されていない化学反応装置に対しても適用でき
ることはもちろんであり、また、その用途も固相合成に
限定されるものではない。
【0026】
【発明の効果】以上に説明したように本発明は、各種の
化学反応装置において、反応容器に高周波電場をかける
ようにしたことを特徴とするもので、反応物質の分子が
誘電分極によって互いに接触しようとするために、分子
同士が接触する機会が増え、反応効率が上がる。また、
ペプチド合成に適用した場合は、レジン上に伸長するペ
プチド鎖は、誘電分極によりその立体構造を直鎖状に近
づけるために、立体構造の中に埋もれていた反応末端が
露出し、アミノ酸誘導体との接触が容易になり、これも
反応効率を高める一因となって、収率の高い合成反応を
行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示すブロック図
【符号の説明】
1……反応容器 2……高周波電源 3……電極 4……固相支持体 5……反応液等の供給流路 6、16……ガス供給流路 7……シール部 8、9、10……電磁弁 11……シリンジポンプ 12……反応液の容器 13……洗浄液リザーバ 14……廃液リザーバ 15……ガス供給源 17……洗浄ポート 51……ニードル A、B、C、D……電磁弁の流通を示す矢印

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】反応容器に高周波電場をかけるようにした
    ことを特徴とする化学反応装置。
JP26679197A 1997-09-30 1997-09-30 化学反応装置 Pending JPH11104487A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26679197A JPH11104487A (ja) 1997-09-30 1997-09-30 化学反応装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP26679197A JPH11104487A (ja) 1997-09-30 1997-09-30 化学反応装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11104487A true JPH11104487A (ja) 1999-04-20

Family

ID=17435745

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26679197A Pending JPH11104487A (ja) 1997-09-30 1997-09-30 化学反応装置

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JP (1) JPH11104487A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002326963A (ja) * 2001-05-07 2002-11-15 Kanagawa Acad Of Sci & Technol 電場または磁場印加によるマイクロチップ液液界面反応方法とそのためのマイクロチップ
JP2020157239A (ja) * 2019-03-27 2020-10-01 ヤマト科学株式会社 反応容器の液面制御装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002326963A (ja) * 2001-05-07 2002-11-15 Kanagawa Acad Of Sci & Technol 電場または磁場印加によるマイクロチップ液液界面反応方法とそのためのマイクロチップ
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