JPH1110446A - 位置決め方法、補正方法およびワイヤ放電加工装置 - Google Patents

位置決め方法、補正方法およびワイヤ放電加工装置

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JPH1110446A
JPH1110446A JP17170397A JP17170397A JPH1110446A JP H1110446 A JPH1110446 A JP H1110446A JP 17170397 A JP17170397 A JP 17170397A JP 17170397 A JP17170397 A JP 17170397A JP H1110446 A JPH1110446 A JP H1110446A
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裕 寺田
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被加工物端面が平滑でない場合においても高
精度のワイヤ電極の位置決めができるようにすること。 【解決手段】 ワイヤ電極1を被加工物10に対して傾
斜させ、被加工物10に対して点接触で位置決め行う。
さらにワイヤ電極1を被加工物10端面の上部および下
部において複数回接触させ、接触時における上部ガイド
2の座標と下部ガイド3の座標とを検出して、当該座標
に基づいて被加工物10の位置を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワイヤ放電加工
装置の自動位置決めに関するものである。
【従来の技術】第7図は、従来のワイヤ放電加工装置の
構成図で、図中1はワイヤ電極、2はワイヤ電極1を支
持する上部ガイド、3はワイヤ電極1を支持する下部ガ
イド、4、5は上部ガイドを任意の方向に移動させるた
めのU,V軸駆動モータ、6は加工テーブル、7はX,
Y軸クロステーブル、8、9はそれぞれX,Y軸クロス
テーブル7を任意の方向に移動させるX,Y軸駆動モー
タ、10は加工テーブル6に取付けられた被加工物、1
1はU,V軸駆動モータ4、5及びX,Y軸駆動モータ
8、9を制御する数値制御装置である。
【0002】また、第8図はワイヤ電極1と被加工物1
0の端面13との関係を示す側面図で、14は被加工物
の端面13においてワイヤ電極1に対し最も接近した突
起部である。
【0003】また、第9図は従来のワイヤ放電加工装置
のワイヤ走行経路を示す図であり、図において21はワ
イヤボビン、22はテンションローラ、23はテンショ
ンローラ22に直結したDCモータ、24は補助プーリ
ー、26は下部プーリー、27は回収ローラー、28は
回収ローラー27を駆動するモータ、29はモータ28
の速度を検出するためのタコジェネレータ、30は回収
ローラ27と対をなしワイヤ電極1を挟み込むためのピ
ンチローラである。
【0004】さらに31はワイヤ自動供給装置本体であ
り、ワイヤ自動供給装置31の部品として32はワイヤ
電極1を送り出すキャプスタンローラ、33はキャプス
タンローラ32と対をなしワイヤ電極1を挟み込んでワ
イヤ電極1を極間に供給するピンチローラ、34はピン
チローラ33の逆転を防止するためのワンウェイクラッ
チである。このワイヤを把持する一対のローラは通常位
置決め中、加工中も同様にワイヤを把持しており、ワイ
ヤが途中断線した際のばらけ防止の役割を果たす。
【0005】次に、従来のワイヤ放電加工装置の動作に
ついて説明する。被加工物10の加工に当たってはまず
位置決めをする必要がある。そのためにX,Y軸駆動モ
ータ8、9を作動して、ワイヤ電極1を被加工物の端面
13近傍に移動させる。その際、ワイヤ電極1はワイヤ
電極1に対し、最も接近した端面の突起部14に接触す
ると、移動を停止する。この停止した位置におけるX,
Y軸それぞれの座標値が数値制御装置11により読み取
られ、計算し貯えられる。
【0006】この貯えられた値はワイヤ電極径を考慮し
て補正され、数値制御装置11によって位置決め位置へ
のワイヤ電極1の移動量が計算され、その算出された移
動量に応じてX,Y軸駆動モータ8、9を作動してワイ
ヤ電極1を移動して位置決めを行うのである。
【0007】さらにワイヤ電極1を位置決めする場合、
ワイヤ電極1には所定の速度および張力が与えられつ
つ、その位置決めが行われる。ここでワイヤ電極1には
回収ローラ27に直結したモータ28によって定速走行
させている。
【0008】また、ワイヤ電極1の張力は、DCモータ
23によってかけられ、供給される電流値に比例したト
ルクを発生する。さらに位置決めは最初被加工物10の
端面にワイヤ電極1を特定の速度でアプローチし、接触
させた後、一旦所定量反対方向に移動し、再度一定の極
めて低い相対速度でワイヤ電極1と被加工物10を接近
させ、接触検知したところの座標値を数値制御装置11
で読み取り、ワイヤ電極1と被加工物間の位置決めをす
る。
【0009】またワイヤ放電加工装置において加工の基
準面である加工テーブル6の上面もしくは被加工物10
の上面に対してワイヤ電極1を垂直にすることは、加工
精度に直接影響を及ぼす。一般にワイヤ電極1を垂直に
位置決めするためには、上下に所定の距離を配した一対
の検出面を有する垂直出し治具が用いられる。
【0010】この垂直出し治具(図示せず)を加工テー
ブルに固定し、垂直出し治具をX方向またはY方向に相
対的に移動させ、上下ガイドにて拘束されているワイヤ
電極1を上下2つの検出面に接触させることにより行っ
ている。しかるに加工途中ではワイヤ電極1の被加工物
上面との垂直を改めて確認することはできない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来のワイヤ放電加工
装置の位置決め方法は、以上のようにして行われてい
る。従って、ワイヤ電極1を走行させて被加工物10に
接触させるため、走行中のワイヤの振動によってワイヤ
の接触位置がずれていまい精度の良い位置決めが困難で
あるという問題があった。
【0012】また、従来の位置決め方法では、端面にう
ねりや面あらさなどによって生じた突起部がある場合に
は、この突起部を検出して位置決めすることになるの
で、位置決め精度に影響を与えるばかりでなく、被加工
物のピッチ誤差の原因になることもあった。
【0013】さらに、上記端面が平滑であればワイヤ電
極1は被加工物10端面に対して線接触することになる
が、位置決め精度を保持するためにはワイヤ電極1の被
加工物10端面への接触は点接触の方が望ましい。
【0014】さらにまた、ワイヤ放電加工にて長時間精
密加工を実施した場合、機械が設置されている周囲温度
の変化や加工液温の変化などにより時々刻々機械本体の
姿勢が変化している。従って上下ガイド部も同時に変化
するため、被加工物の上面に対してワイヤ電極1の垂直
出しがずれてしまい、加工精度に狂いが生じる可能性が
あった。しかし、上記に示す方法でワイヤ電極の垂直出
しを実施しているため加工途中で改めてワイヤ電極の垂
直出しを実施することは困難であった。
【0015】この発明は、かかる問題点を解決するため
になされたもので、位置決めを精度良く行うことを共通
の目的としている。具体的には、ワイヤのたわみを巻き
とることによって、たわみによって生じる位置決め誤差
を低減することを第1の目的としている。また、被加工
物の端面の形状によって生じる位置決め誤差を低減する
ことを第2の目的としている。さらに、加工途中にワイ
ヤ電極の垂直出しを精度良く行うことを第3の目的とし
ている。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明における位置決
め方法は、ワイヤ放電加工装置のワイヤ電極を被加工物
に接触させることによって前記ワイヤ電極の位置決めを
行う位置決め方法であって、前記ワイヤ電極の押え付け
を解除する解除ステップと、前記ワイヤ電極の押え付け
を解除した状態で前記ワイヤ電極を前記被加工物に接触
させる接触ステップと、前記ワイヤ電極が前記被加工物
に接触した時の前記ワイヤ電極の座標を検出する検出ス
テップと、前記接触ステップの後、前記ワイヤ電極を引
っ張る張架ステップと、前記張架ステップの後、前記ワ
イヤ電極を押さえ付ける押圧ステップと、前記検出ステ
ップにおいて検出された座標に基づいて、前記ワイヤ電
極の位置決めを行う位置決めステップとを有するもので
ある。
【0017】この発明における位置決め方法は、ワイヤ
放電加工装置のワイヤ電極を被加工物に接触させること
によって前記ワイヤ電極の位置決めを行う位置決め方法
であって、前記ワイヤ電極を傾斜させた状態で、前記ワ
イヤ電極を前記被加工物に接触させる接触ステップと、
前記ワイヤ電極が前記被加工物に接触した時の前記ワイ
ヤ電極を保持する上部ガイドの座標及び下部ガイドの座
標を検出する検出ステップと、前記検出ステップによっ
て検出された前記上部ガイド部の座標と前記下部ガイド
部の座標とに応じて前記被加工物の位置を決定する位置
決めステップとを有することを特徴とする位置決め方
法。
【0018】また、前記接触ステップは、前記ワイヤ電
極を前記被加工物端面の上部および下部に複数回接触さ
せることを特徴とするものである。
【0019】さらに、前記位置決めステップは、前記検
出ステップによって検出された前記上部ガイド部の座標
と前記下部ガイド部の座標とに応じて、前記被加工物端
面の上部の座標と下部の座標とを算出し、当該被加工物
端面の上部の座標と下部の座標とに基づいて前記被加工
物の位置を決定することを特徴とするものである。
【0020】この発明における補正方法は、ワイヤ放電
加工装置に設けられたワイヤ電極の被加工物端面に対す
る傾斜を補正する補正方法であって、前記ワイヤ電極を
前記被加工物に対して傾斜させた状態で、前記ワイヤ電
極を前記被加工物に接触させる接触ステップと、前記ワ
イヤ電極が前記被加工物に接触した時の前記ワイヤ電極
を保持する上部ガイドの座標及び下部ガイドの座標を検
出する検出ステップと、前記検出ステップによって検出
された前記上部ガイド部の座標と前記下部ガイド部の座
標とに応じて前記被加工物端面に対する前記ワイヤ電極
の傾斜を補正する補正ステップとを有するものである。
【0021】また、前記接触ステップは、前記ワイヤ電
極を前記被加工物端面の上部および下部に複数回接触さ
せることを特徴とするものである。
【0022】この発明におけるワイヤ放電加工装置は、
ワイヤ電極を被加工物に接触させることによって前記ワ
イヤ電極の位置決めを行うワイヤ放電加工装置におい
て、前記ワイヤ電極を狭持する狭持手段と、前記ワイヤ
電極を引っ張る張架手段と、前記ワイヤ電極の座標を検
出する座標検出手段と、前記狭持手段、前記張架手段及
び前記座標検出手段を制御する制御手段とを有し、前記
制御手段は、前記ワイヤ電極を前記被加工物に接触させ
る前に前記ワイヤ電極の狭持を解除するよう前記狭持手
段を制御し、前記ワイヤ電極が前記被加工物に接触した
時の前記ワイヤ電極の座標を検出するよう前記座標検出
手段を制御し、前記ワイヤ電極を前記被加工物に接触さ
せた後に前記ワイヤ電極を張架するよう前記張架手段を
制御し、前記張架手段によって前記ワイヤ電極を張架し
た後に前記ワイヤ電極を狭持するよう前記狭持手段を制
御するものである。
【0023】この発明におけるワイヤ放電加工装置は、
上部ガイド及び下部ガイドによって保持されたワイヤ電
極を被加工物に接触させることによって前記ワイヤ電極
の位置決めを行うワイヤ放電加工装置において、前記ワ
イヤ電極が前記被加工物に対して異なった位置関係で接
触するよう前記ワイヤ電極を移動させる移動手段と、前
記ワイヤ電極が前記被加工物に対して異なった位置関係
で接触した時の前記上部ガイドの座標及び上記下部ガイ
ドの座標を検出する座標検出手段と、前記座標検出手段
によって検出された前記上部ガイド部の座標と前記下部
ガイド部の座標とに応じて前記被加工物の位置を決定す
る位置決め手段とを有するものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は、この実施の形態におけるワイヤ
放電加工機の概略構成図である。1はワイヤ電極、2は
ワイヤ電極1を支持する上部ガイド、3はワイヤ電極1
を支持する下部ガイド、6は加工テーブル、10は加工
テーブル6に取付けられた被加工物である。
【0025】22はテンションローラ、23はテンショ
ンローラ22に直結したDCモータ、24は補助プーリ
ー、26は下部プーリー、27は回収ローラー、28は
回収ローラー27を駆動するモータ、29はモータ28
の速度を検出するためのタコジェネレータ、30は回収
ローラ27と対をなしワイヤ電極1を挟み込むためのピ
ンチローラである。
【0026】32はワイヤ電極1を送り出すキャプスタ
ンローラ、33はキャプスタンローラ32と対をなしワ
イヤ電極1を挟み込んでワイヤ電極1を極間に供給する
ピンチローラである。このワイヤを把持する一対のロー
ラ32、33はワイヤ電極1が途中断線した際のばらけ
防止の役割を果たす。33、40〜42はワイヤ電極1
にピンチローラ33を押し付けるためのワイヤ押さえ機
構であり、ピンチローラ33、エアシリンダー40、ア
クチュエータ41、押圧部材42から構成される。ワイ
ヤ押さえ機構の具体的構成については、後述する。
【0027】図2はワイヤ押さえ機構の構成図であり、
図1の一部を拡大している。また、図2(a)はワイヤ
押え機構によってワイヤ電極1が押さえ付けられた状態
を示しており、図2(b)はワイヤ電極1が開放された
状態を示している。図2からわかるように、押圧部材4
2はエアシリンダー40及びアクチュエータ41と接触
しており、エアシリンダー40及びアクチュエータ41
へのエアーの注入に応じて図に示すように軸Oを中心に
回転する。ピンチローラ33は押圧部材42に固定され
ており、押圧部材42の回転に伴い、ピンチローラ33
はワイヤ電極1を押さえつけたり、開放したりする。
【0028】次に動作について説明する。被加工物10
とワイヤ電極1との位置決めを実行する際、ワイヤ電極
1と被加工物10との接触は2回実施される。1度目は
ワイヤ電極1が任意の位置にある場合、高速移動でワイ
ヤ電極1を被加工物10にアプローチし、接触させる。
改めて所定量バックした後低速送りにてワイヤ電極1を
被加工物10にアプローチし接触させ、高精度かつ短時
間で位置決めを実行する。
【0029】さらに、高精度に位置決めを実行するため
には、ワイヤ電極1の振動を抑えるため、ワイヤ電極1
の送りをゼロにして実行することが有効である。そのた
めには特開平2−160423号公報に示す方法によっ
て実施することが可能である。
【0030】そして、数値制御装置11により位置決め
が指令された時点で、ワイヤ電極1の走行経路内に配設
されている押さえ機構によるワイヤ電極1の拘束を開放
する。即ち、具体的には位置決め開始と同時にエアーシ
リンダ40及びアクチュエータ41にエアーが注入さ
れ、ピンチローラ33をワイヤ電極1から完全に離す役
割をする。この動作によって、位置決めを開始する際に
は図2(b)のようにピンチローラ33の押しつけが解
除される。
【0031】そして、ピンチローラ33の押しつけを解
除したままで、1度目の位置決めに際してワイヤ電極1
を被加工物10に接触させる。その後、被加工物10へ
の接触によって生じたワイヤ電極1のたわみをテンショ
ン制御用DCモータ23もしくはワイヤ電極ボビン21
によって引っ張りながら巻き取る。巻き取りが終わった
ら、ピンチローラ33の押しつけを解除したまま、2度
目の位置決めを実行する。2度目の位置決めでの被加工
物10への接触によっても、ワイヤ電極1の微小なたわ
みが生じるが、この場合も1度目の位置決めの場合と同
様に動作して、ワイヤ電極のたわみを巻き取る。
【0032】そして、位置決めが完了すると、エアーシ
リンダ40及びアクチュエータ41のエアーが抜かれる
ことにより、ピンチローラ33がワイヤ電極1を押しつ
ける。ピンチローラ33がワイヤ電極を押し付けること
によって、ばらけ防止機能としての役割を保つことにな
る。その後、被加工物10のワイヤ放電加工が開始され
る。
【0033】以上説明したように、この実施の形態にお
けるワイヤ放電加工機は、位置決めに際してワイヤ電極
1と被加工物10を接触させた後に、ワイヤ電極1を引
っ張るため、ワイヤ電極1のたわみを解消することがで
き、ワイヤ電極1のたわみによって生じる位置決め誤差
や加工誤差を低減することができる。
【0034】また、ワイヤ電極1の押さえつけを開放さ
せた状態でワイヤ電極1を被加工物10に接触させるた
め、接触に伴ってワイヤ電極1が変形したり、接触の際
に過度の張力がワイヤ電極1に架かることによってワイ
ヤ電極1が破損したりすることを防止できるという利点
もある。
【0035】尚、この実施の形態においてはワイヤ押さ
え機構をエアーシリンダー40、アクチュエータ41等
を用いて構成したが、その他の構成によって実現するよ
うにしてもよい。
【0036】実施の形態2.図3は、この実施の形態に
おけるワイヤ放電加工機の概略構成図であり、図3にお
いて4、5は上部ガイドを任意の方向に移動させるため
のU,V軸駆動モータ、7はX,Y軸クロステーブル、
8、9はそれぞれX,Y軸クロステーブル7を任意の方
向に移動させるX,Y軸駆動モータ、11は各軸を制御
する数値制御装置である。先の実施の形態と同一の符号
は相当部分を示すので、説明は省略する。
【0037】この実施の形態においては下部ガイド3は
被加工物10に対する位置を変えるための駆動モータ等
を有しており、点線及び実線で示したように被加工物1
0に対する下部ガイド3の位置を変えることができる。
下部ガイド3の駆動モータはU,V軸駆動モータ4、5
と同様に数値制御装置によって移動量を制御される。下
部ガイド3の駆動モータは図示していないが、U,V軸
駆動モータ4、5と同様な機構によって実現することが
できる。
【0038】図4は、この実施の形態におけるワイヤ電
極1と被加工物10との位置関係を示す側面図である。
図中Xuは被加工物10の端面の最上点を示しており、
XDは被加工物10の端面の最下点である。
【0039】次に、実施の形態2における動作について
説明する。位置決めにあたっては、まずテーパ加工装置
用U,V軸駆動モータ4、5を作動して、上部ガイド部
2を移動してワイヤ電極1を被加工物10の側面の突起
部に接触させないようにワイヤ電極1を任意あるいは定
められた角度に傾斜させる。
【0040】次に、ワイヤ電極1を傾斜させたままX、
Y軸駆動モータ8、9や下部ガイド部3の駆動モータを
作動して、被加工物10の端面方向へワイヤ電極1を移
動させる。この傾斜したワイヤ電極1が被加工物10の
端面の最上点Xuあるいは最下点XDに接触した時の下
部ガイド部の座標及び上部ガイド部の座標を読み取り、
これら座標値を数値制御装置11に貯える。
【0041】数値制御装置11は、貯えられた値をワイ
ヤ電極径およびワイヤ電極傾斜角度を勘案して補正した
後、位置決め位置を算出する。そして、数値制御装置1
1は、位置決め位置までのワイヤ電極の移動量を算出す
る。その算出された移動量に応じてUV軸駆動モータお
よびXY軸駆動モータ8、9を作動して、ワイヤ電極1
を移動させ位置決めを完了する。
【0042】この位置決め動作を被加工物端面の上側稜
線で角度を変えて2回さらに下側稜線についても2回実
施し、上下稜線部の座標値Xu、XDを算出する。この
位置決めでの位置関係は、図4に示されたとおりであ
る。ここでは、X方向端面の位置決めを代表として取り
上げている。
【0043】図4において、X1〜X4は下部ガイド3
の座標値を示しており、X1、X2は被加工物端面の上
側稜線で位置決めした際の座標値であり、X3、X4は
被加工物端面の下側稜線で位置決めした際の座標値であ
る。
【0044】また、U1〜U4は、上部ガイド2の下部
ガイド3からの距離を示しており、U1、U2は被加工
物端面の上側稜線で位置決めした際の距離であり、U
3、U4は被加工物端面の下側稜線で位置決めした際の
距離を示している。このとき、被加工物端面の上側稜線
部の座標値をXuと、被加工物端面の下側稜線部の座標
値をXDとすると、以下のような関係が得られる。尚、
tは被加工物の厚さを示している。
【0045】先に示した式を変形することにより、以下
のような関係式が得られる。 Xu=(U1・X2−U2・X1)/(U1−U2)・・・・・・(1) XD=(X4・U3−X3・U4)/(U3−U4)・・・・・・(2)
【0046】数値制御装置11は、上の式(1)(2)
を用いてXu,XDの座標値を算出する。このXu,X
Dの座標値は必ずしも一致しない場合がある。例えば、
被加工物の端面が図5に示すような場合には、Xu,X
Dの座標値は必ずしも一致しない。
【0047】このような場合には、 Xreal=(Xu+XD)/2・・・・・・・・・・・・・・・・・(3) を算出することにより、被加工物の端面に突起部がある
ことによって生じるばらつきを抑えることができる。し
たがって、被加工物の位置決め精度が向上する。
【0048】また、ワイヤ電極1を斜めに傾斜させなが
ら被加工物10に接触させるようにしているため、点接
触することになる。この点接触は被加工物端面のあらさ
に対する影響が少ないため、面接触の場合に比べて精度
良い位置決めを行うことが可能となる。
【0049】また、以上説明した式(1)(2)によっ
てワイヤ電極と被加工物端面の垂直方向のずれを算出す
る事ができる。即ち、被加工物の端面が完全に垂直であ
るにもかかわらずXu,XDの座標値がずれるというこ
とは。図6に示すようにワイヤ電極1が被加工物10の
端面に対してずれているということになる。この状態を
放置したまま、位置決め又は加工をおこなっても精度良
い位置決め又は加工を行うことはできない。
【0050】そこで、次のようにしてワイヤ電極1のず
れを補正することができる。被加工物の端面に対してワ
イヤ電極を平行にするためには、 ΔU=z・Δx/t・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(4) だけ上部ガイド2の位置を補正する必要がある。このよ
うに被加工物端面に対するワイヤ電極の位置を補正する
ために、式(1)(2)(4)を用いることができ、こ
れによっても位置決め精度を向上させることができる。
【0051】従来において、被加工物に対するワイヤ電
極の傾斜ずれを補正するためには、専用の治具を用いて
補正する必要があったが、その必要が無い点で有効であ
る。また、従来のように専用治具を用いて被加工物に対
するワイヤ電極の傾斜ずれを補正は、加工途中に行うこ
とができなかったが、本実施の形態における補正方法を
採用することにより、加工途中においても補正を行うこ
とが可能となる。
【0052】尚、この実施の形態においては、「傾斜し
たワイヤ電極1が被加工物端面13の最上点14あるい
は最下点15に接触した時の下側ワイヤ指示部の座標及
び上側ワイヤ指示部の座標を読み取り、これら座標値を
数値制御装置11に貯える」という動作を最上点14に
ついて2回、最下点15について2回ずつ行っていた
が、2回以上実行するようにしてもよい。
【0053】また、この実施の形態においては被加工物
の端面に位置をXreal=(Xu+XD)/2によって算
出していたが、これ以外の式を用いて算出するようにし
てもよい。
【0054】さらに、本実施の形態においては下部ガイ
ド3を被加工物10に対して移動させるための駆動モー
タを有するよう説明していたが、下部ガイド3を常に固
定しておき、U、V軸駆動モータ4、5及びX、Y軸駆
動モータ8、9を駆動させることによって被加工物10
に対する上部ガイド2および下部ガイド3の位置関係を
変えることも可能である。このように操作する場合に
は、下部ガイド3の駆動モータは必ずしも必要ではな
い。
【0055】実施の形態3.実施の形態2において説明
した動作を加工途中、特に長時間加工による仕上げ加工
前に実施するようにすることもできる。長時間加工を実
施すると、ワイヤ放電加工装置の環境の変化、例えば熱
等によりワイヤ電極を保持する上部ガイドと下部ガイド
に変位が生じることがある。
【0056】しかし、仕上げ加工においては、上下ガイ
ドと被加工物との相対位置のずれは、仕上がり精度著し
く悪くなる。そこで、位置決めを仕上げ加工前に実施す
ることにより、機械本体の姿勢変形によって生じる上下
ガイドと被加工物との相対位置のずれを補正することが
可能になる。
【0057】上下ガイドと被加工物との相対位置のずれ
の補正手順については、先の実施の形態で述べたとおり
である。特に、仕上げ加工においては、上下ガイドと被
加工物との相対位置のずれを無くすことが必要であり、
この相対位置のずれの補正を従来のような治具を使うこ
と無くできるので有効である。
【0058】
【発明の効果】この発明は、以上に説明したように構成
されているので、以下に記載されるような効果を奏す
る。
【0059】この発明における位置決め方法は、ワイヤ
放電加工装置のワイヤ電極を被加工物に接触させること
によって前記ワイヤ電極の位置決めを行う位置決め方法
であって、前記ワイヤ電極の押え付けを解除する解除ス
テップと、前記ワイヤ電極の押え付けを解除した状態で
前記ワイヤ電極を前記被加工物に接触させる接触ステッ
プと、前記ワイヤ電極が前記被加工物に接触した時の前
記ワイヤ電極の座標を検出する検出ステップと、前記接
触ステップの後、前記ワイヤ電極を引っ張る張架ステッ
プと、前記張架ステップの後、前記ワイヤ電極を押さえ
付ける押圧ステップと、前記検出ステップにおいて検出
された座標に基づいて、前記ワイヤ電極の位置決めを行
う位置決めステップとを有するため、ワイヤ電極と被加
工物とが接触した時に生じるワイヤ電極のたわみを低減
することができ、このたわみによって生じる位置決め誤
差や加工誤差等が生じるのを低減することができる。
【0060】この発明における位置決め方法は、ワイヤ
放電加工装置のワイヤ電極を被加工物に接触させること
によって前記ワイヤ電極の位置決めを行う位置決め方法
であって、前記ワイヤ電極を傾斜させた状態で、前記ワ
イヤ電極を前記被加工物に接触させる接触ステップと、
前記ワイヤ電極が前記被加工物に接触した時の前記ワイ
ヤ電極を保持する上部ガイドの座標及び下部ガイドの座
標を検出する検出ステップと、前記検出ステップによっ
て検出された前記上部ガイド部の座標と前記下部ガイド
部の座標とに応じて前記被加工物の位置を決定する位置
決めステップとを有するため、被加工物とワイヤ電極と
が点接触することとなり被加工物の位置を精度良く決定
することができる。
【0061】また、前記接触ステップは、前記ワイヤ電
極を前記被加工物の上部端面に複数回接触させ、前記ワ
イヤ電極を前記被加工物の下部端面に複数回接触させる
ため、被加工物端面があらい場合でも適正に被加工物の
位置を決定することができる。
【0062】さらに、前記位置決めステップは、前記検
出ステップによって検出された前記上部ガイド部の座標
と前記下部ガイド部の座標とに応じて、前記被加工物端
面の上部の座標と下部の座標とを算出し、当該被加工物
端面の上部の座標と下部の座標とに基づいて前記被加工
物の位置を決定するため、前記被加工物端面の上部の座
標と下部の座標とが一致しない場合であっても、被加工
物の位置を精度良く決定することができる。
【0063】この発明における補正方法は、ワイヤ放電
加工装置に設けられたワイヤ電極の被加工物端面に対す
る傾斜を補正する補正方法であって、前記ワイヤ電極を
前記被加工物に対して傾斜させた状態で、前記ワイヤ電
極を前記被加工物に複数回接触させる接触ステップと、
前記ワイヤ電極が前記被加工物に接触した時の前記ワイ
ヤ電極を保持する上部ガイドの座標及び下部ガイドの座
標を検出する検出ステップと、前記検出ステップによっ
て検出された前記上部ガイド部の座標と前記下部ガイド
部の座標とに応じて前記被加工物端面に対する前記ワイ
ヤ電極の傾斜を補正する補正ステップとを有するため、
被加工物とワイヤ電極とが点接触することによって精度
良く上部ガイドの座標及び下部ガイドの座標を検出で
き、被加工物に対するワイヤ電極の傾斜を精度良く補正
することができる。
【0064】また、前記接触ステップは、前記ワイヤ電
極を前記被加工物の上部端面に複数回接触させ、前記ワ
イヤ電極を前記被加工物の下部端面に複数回接触させる
ため、被加工物に対するワイヤ電極の傾斜を精度良く補
正することができる。
【0065】この発明におけるワイヤ放電加工装置は、
ワイヤ電極を被加工物に接触させることによって前記ワ
イヤ電極の位置決めを行うワイヤ放電加工装置におい
て、前記ワイヤ電極を狭持する狭持手段と、前記ワイヤ
電極を引っ張る張架手段と、前記ワイヤ電極の座標を検
出する座標検出手段と、前記狭持手段、前記張架手段及
び前記座標検出手段を制御する制御手段とを有し、前記
制御手段は、前記ワイヤ電極を前記被加工物に接触させ
る前に前記ワイヤ電極の狭持を解除するよう前記狭持手
段を制御し、前記ワイヤ電極が前記被加工物に接触した
時の前記ワイヤ電極の座標を検出するよう前記座標検出
手段を制御し、前記ワイヤ電極を前記被加工物に接触さ
せた後に前記ワイヤ電極を張架するよう前記張架手段を
制御し、前記張架手段によって前記ワイヤ電極を張架し
た後に前記ワイヤ電極を狭持するよう前記狭持手段を制
御するため、ワイヤ電極と被加工物とが接触した時に生
じるワイヤ電極のたわみを低減することができ、このた
わみによって生じる位置決め誤差や加工誤差等が生じる
のを低減することができる。
【0066】この発明におけるワイヤ放電加工装置は、
上部ガイド及び下部ガイドによって保持されたワイヤ電
極を被加工物に接触させることによって前記ワイヤ電極
の位置決めを行うワイヤ放電加工装置において、前記ワ
イヤ電極が前記被加工物に対して異なった位置関係で接
触するよう前記ワイヤ電極を移動させる移動手段と、前
記ワイヤ電極が前記被加工物に対して異なった位置関係
で接触した時の前記上部ガイドの座標及び上記下部ガイ
ドの座標を検出する座標検出手段と、前記座標検出手段
によって検出された前記上部ガイド部の座標と前記下部
ガイド部の座標とに応じて前記被加工物の位置を決定す
る位置決め手段とを有するため、被加工物の位置を精度
良く決定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1におけるワイヤ放電加工機の概
略構成図である。
【図2】 ワイヤ押さえ機構の構成図である。
【図3】 実施の形態2におけるワイヤ放電加工機の概
略構成図である。
【図4】 実施の形態2におけるワイヤ電極1と被加工
物10との位置関係を示す側面図である。
【図5】 被加工物10端面の上部の座標と下部の座標
とが異なる場合を示した図である。
【図6】 被加工物10に対してワイヤ電極1が傾斜し
ている状態を示す図である。
【図7】 従来のワイヤ放電加工装置の構成図である。
【図8】 ワイヤ電極1と被加工物10の端面13との
関係を示す側面図である。
【図9】 従来のワイヤ放電加工装置のワイヤ走行経路
を示す図である。
【符号の説明】
1 ワイヤ電極、2 上部ガイド、3 下部ガイド、
4、5 U,V軸駆動モータ、6 加工テーブル、7
X,Y軸クロステーブル、8,9 X,Y軸駆動モー
タ、10 被加工物、11 各軸の座標読み取り装置、
12 計算機、21ワイヤボビン、22 テンションロ
ーラ、23 DCモータ、24 補助プーリ、25 上
部プーリ、26 下部プーリ、27 回収ローラ、28
モータ、29 タコジェネレータ、30 ピンチロー
ラ、34 ワンウェイクラッチ、40 41 アクチュ
エータ、42 押圧部材。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤ放電加工装置のワイヤ電極を被加
    工物に接触させることによって前記ワイヤ電極の位置決
    めを行う位置決め方法であって、 前記ワイヤ電極の押え付けを解除する解除ステップと、 前記ワイヤ電極の押え付けを解除した状態で前記ワイヤ
    電極を前記被加工物に接触させる接触ステップと、 前記ワイヤ電極が前記被加工物に接触した時の前記ワイ
    ヤ電極の座標を検出する検出ステップと、 前記接触ステップの後、前記ワイヤ電極を引っ張る張架
    ステップと、 前記張架ステップの後、前記ワイヤ電極を押さえ付ける
    押圧ステップと、 前記検出ステップにおいて検出された座標に基づいて、
    前記ワイヤ電極の位置決めを行う位置決めステップとを
    有することを特徴とする位置決め方法。
  2. 【請求項2】 ワイヤ放電加工装置のワイヤ電極を被加
    工物に接触させることによって前記ワイヤ電極の位置決
    めを行う位置決め方法であって、 前記ワイヤ電極を傾斜させた状態で、前記ワイヤ電極を
    前記被加工物に接触させる接触ステップと、 前記ワイヤ電極が前記被加工物に接触した時の前記ワイ
    ヤ電極を保持する上部ガイドの座標及び下部ガイドの座
    標を検出する検出ステップと、 前記検出ステップによって検出された前記上部ガイド部
    の座標と前記下部ガイド部の座標とに応じて前記被加工
    物の位置を決定する位置決めステップとを有することを
    特徴とする位置決め方法。
  3. 【請求項3】 前記接触ステップは、前記ワイヤ電極を
    前記被加工物端面の上部および下部に複数回接触させる
    ことを特徴とする請求項2記載の位置決め方法。
  4. 【請求項4】 前記位置決めステップは、前記検出ステ
    ップによって検出された前記上部ガイド部の座標と前記
    下部ガイド部の座標とに応じて、前記被加工物端面の上
    部の座標と下部の座標とを算出し、当該被加工物端面の
    上部の座標と下部の座標とに基づいて前記被加工物の位
    置を決定することを特徴とする請求項2又は請求項3記
    載の位置決め方法。
  5. 【請求項5】 ワイヤ放電加工装置に設けられたワイヤ
    電極の被加工物端面に対する傾斜を補正する補正方法で
    あって、 前記ワイヤ電極を前記被加工物に対して傾斜させた状態
    で、前記ワイヤ電極を前記被加工物に接触させる接触ス
    テップと、 前記ワイヤ電極が前記被加工物に接触した時の前記ワイ
    ヤ電極を保持する上部ガイドの座標及び下部ガイドの座
    標を検出する検出ステップと、 前記検出ステップによって検出された前記上部ガイド部
    の座標と前記下部ガイド部の座標とに応じて前記被加工
    物端面に対する前記ワイヤ電極の傾斜を補正する補正ス
    テップとを有することを特徴とする補正方法。
  6. 【請求項6】 前記接触ステップは、前記ワイヤ電極を
    前記被加工物端面の上部および下部に複数回接触させる
    ことを特徴とする請求項5記載の補正方法。
  7. 【請求項7】 ワイヤ電極を被加工物に接触させること
    によって前記ワイヤ電極の位置決めを行うワイヤ放電加
    工装置において、前記ワイヤ電極を狭持する狭持手段
    と、前記ワイヤ電極を引っ張る張架手段と、前記ワイヤ
    電極の座標を検出する座標検出手段と、前記狭持手段、
    前記張架手段及び前記座標検出手段を制御する制御手段
    とを有し、前記制御手段は、前記ワイヤ電極を前記被加
    工物に接触させる前に前記ワイヤ電極の狭持を解除する
    よう前記狭持手段を制御し、前記ワイヤ電極が前記被加
    工物に接触した時の前記ワイヤ電極の座標を検出するよ
    う前記座標検出手段を制御し、前記ワイヤ電極を前記被
    加工物に接触させた後に前記ワイヤ電極を張架するよう
    前記張架手段を制御し、前記張架手段によって前記ワイ
    ヤ電極を張架した後に前記ワイヤ電極を狭持するよう前
    記狭持手段を制御することを特徴とするワイヤ放電加工
    装置。
  8. 【請求項8】 上部ガイド及び下部ガイドによって保持
    されたワイヤ電極を被加工物に接触させることによって
    前記ワイヤ電極の位置決めを行うワイヤ放電加工装置に
    おいて、 前記ワイヤ電極が前記被加工物に対して異なった位置関
    係で接触するよう前記ワイヤ電極を移動させる移動手段
    と、 前記ワイヤ電極が前記被加工物に対して異なった位置関
    係で接触した時の前記上部ガイドの座標及び上記下部ガ
    イドの座標を検出する座標検出手段と、 前記座標検出手段によって検出された前記上部ガイド部
    の座標と前記下部ガイド部の座標とに応じて前記被加工
    物の位置を決定する位置決め手段とを有することを特徴
    とするワイヤ放電加工装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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