JPH07265958A - 折曲げ加工機用ロボットの制御方法 - Google Patents

折曲げ加工機用ロボットの制御方法

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JPH07265958A
JPH07265958A JP8567494A JP8567494A JPH07265958A JP H07265958 A JPH07265958 A JP H07265958A JP 8567494 A JP8567494 A JP 8567494A JP 8567494 A JP8567494 A JP 8567494A JP H07265958 A JPH07265958 A JP H07265958A
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bending
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JP8567494A
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Hiroshi Omori
森 裕 志 大
Keiji Tsushi
司 圭 二 津
Kazuo Kondo
藤 一 夫 近
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Nisshinbo Holdings Inc
Original Assignee
Nisshinbo Industries Inc
Nisshin Spinning Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 複数枚の板材に対して同じ折曲げを行う場合
における折曲げ加工機とロボットの動作速度を速くし、
また、制御装置は小形のもので済む折曲げ加工機用ロボ
ットの制御方法。 【構成】 板材の折曲げ加工時、変位する板材をロボッ
トRの把持部Hに支持させてロボットRを動作させる折
曲げ加工機用ロボットの制御方法において、折曲げ加工
前に、予め作成した初期動作プログラムによって折曲げ
加工機PBを空運転させ、空運転時の折曲げ加工機PB
における金型PのY軸上の複数点の位置での速度をこの
折曲げ加工機PBの実動作デ−タとしてサンプリングす
る。サンプリングデ−タによって、ロボットRの把持部
Hの移動軌跡上の始,終点の間における複数点の位置で
の速度を演算して、ロボットRの移動軌跡上での追従制
御デ−タを作成し、ロボットRの動作を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プレスブレ−キを始め
とする板材の折曲げ加工機に対し、折曲げられる板材の
把持手段として使用されるロボットの制御方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近時、プレスブレ−キによる板材の折曲
げ加工において、ロボットの把持部、又は、ハンドに板
材を把持させて曲げ加工を行うことができるように形成
されたロボットが特開昭59-175968号、特開平2-65978号
などとして提案され、実用にも供されるようになった。
【0003】上記のようなロボットによって板材を把持
させたままで折曲げ加工を行うには、当該ロボットの板
材把持部又はハンドに、折曲げ加工によって変位する板
材の把持された部分に精度よく追従する機能を持たせる
必要がある。把持部の追従精度が低いと折曲げ加工の加
工精度の低下をもたらすからである。
【0004】従来、この追従精度を良好にする目的で、
例えば、特開平6-23683号にみられるようなロボット制
御方法が提案されている。提案されている方法は、ロボ
ットの板材把持部の動作と折曲げ加工を受ける板材の動
きを同期させることができる制御方法であって、加工精
度の低下を防止することを目的としたものであるが、未
だ問題点もある。
【0005】即ち、提案されている方法は、ある曲げ工
程における曲げ初めから曲げ終了までの間、ロボットの
板材把持部が追従すべき移動軌跡とその軌跡上の複数の
位置を、板材の折曲げ加工機側の制御装置から得られる
折曲げ加工中のデ−タを基にして次々に演算し、この演
算値によってロボットの板材把持部の折曲げ加工中の移
動軌跡と、その軌跡上の複数の位置について次々に制御
することを内容とするものである。
【0006】上記提案方法では、複数枚の板材に同一の
折曲げ加工を行う場合であっても、板材一枚ごとの追従
制御のための演算を、追従軌跡と、その軌跡上の複数点
について、板材一枚ごとの折曲げ加工中に次々に行なわ
なければならず、また、その演算には時間を要するた
め、折曲げ速度を早くした折曲げ加工が実現し難いとい
う問題があるほか、前記演算を行うためにその演算部を
含む制御装置全体の容量を大きなものとする必要があっ
て、この点で制御装置のコストが大きくなるという問題
がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明が解決
しようとする課題は、複数枚の板材に対して同じ折曲げ
を行う場合における折曲げ加工機とロボットの動作速度
を速くでき、また、動作速度が速くても制御装置は容量
面で小形のもので済む折曲げ加工機用ロボットの制御方
法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
を目的としてなされた本発明制御方法の構成は、板材の
折曲げ加工時、変位する板材をロボットの把持部に支持
させて前記ロボットを動作させる折曲げ加工機用ロボッ
トの制御方法において、折曲げ加工前に、予め作成した
初期動作プログラムによって折曲げ加工機を空運転さ
せ、該空運転時の折曲げ加工機における金型のY軸上の
複数点の位置での速度をこの折曲げ加工機の実動作デ−
タとしてサンプリングすると共に、前記把持部を板材の
変位に追従させるため、前記サンプリングデ−タによっ
て、ロボットの把持部の移動軌跡上の始,終点の間にお
ける複数点の位置での速度を演算して、前記ロボットの
移動軌跡上での追従制御デ−タを作成し、前記折曲げ動
作プログラムにより板材が折曲げられるとき、前記追従
制御デ−タによりロボットの動作を制御することを特徴
とするものである。
【0009】また、上記制御方法を適用した複数の板材
に対し同じ折曲げ加工を行う制御方法の構成は、一の板
材の折曲げ加工において、折曲げ加工機の金型のY軸上
の複数位置における速度を当該加工機の実動作デ−タと
してサンプリングし、該サンプリングデ−タに基づいて
得られるロボットの追従制御デ−タを、次の板材の折曲
げ加工に用いるロボットの追従制御デ−タの修正デ−タ
として形成し、修正された追従制御デ−タによって次の
板材の折曲げ加工におけるロボットの動作を制御するこ
とを特徴とするものである。
【0010】
【作用】空運転時の上金型の折曲げ加工動作をY軸上で
サンプリングし、これに基づいてロボットの把持部を追
従制御させるデ−タを作成する。次に、作成された追従
制御デ−タによってロボットを制御させつつ板材を折曲
げ加工するとき、その上金型のY軸上での動作をサンプ
リングし、これにより前記追従制御デ−タを修正し、次
の板材の折曲げにおけるロボットの追従動作の制御を行
うので、制御デ−タ修正のための演算が折曲げ辺単位で
すむ。
【0011】
【実施例】次に本発明の実施例を図に拠り説明する。図
1は本発明制御方法を適用するプレスブレ−キPBとロ
ボットRと、それらの制御部を統合的に制御するシステ
ムの制御部の制御システムとしての結合関係を例示した
機能ブロック図、図2は図1の制御システムにおける動
作プログラムの作成手順を例示したフロ−チャ−ト図、
図3は図1の制御システムにおいて、折曲げ加工中のシ
ステム制御部における修正デ−タ作成手順を例示したフ
ロ−チャ−ト図、図4は図1の制御システムにおいて、
加工中のロボット制御部の動作例を示したフロ−チャ−
ト図、図5は加工中のプレスブレ−キ制御部の動作例を
示したフロ−チャ−ト図、図6はプレスブレ−キにおけ
る加工中の金型と板材との関係を示す側断面図、図7は
板材把持部の移動軌跡を説明するための側面図である。
【0012】図1に於て、PBは折曲げ加工機の一例と
して挙げるプレスブレ−キ、Rは前記プレスブレ−キP
Bに折曲げ加工を施すべき板材Wを、その把持部H、こ
こでは吸着パッドにより把持した状態で前記プレスブレ
−キPBの金型に対し位置決め供給するとともに、加工
中には板材Wの変位に把持部Hを追従させ、加工終了後
は、当該加工終了板材Wを所要位置に移すためのロボッ
トである。なお、Pは上金型、Dは下金型である。
【0013】図1に示したプレスブレ−キPBとロボッ
トRには、それぞれプレスブレ−キコントロ−ラ1(以
下、PBコントロ−ラ1という)、ロボットコントロ−
ラ2、及び、前記の両コントロ−ラ1,2に接続され、
プレスブレ−キPBとロボットRの動作プログラム作
成、並びに、ロボット制御のための追従デ−タの作成、
並びに、このデ−タを補正するための修正デ−タを演算
して形成し、前記コントロ−ラ1,2の連繋動作の制御
をするシステムコントロ−ラ3が結合接続されている。
【0014】システムコントロ−ラ3には、プレスブレ
−キPBの折曲げ加工に必要なデ−タ、例えば、図6に
例示する加工では、板材Wの厚さ、曲げ角度θ、金型P
の移動量把持部Hの把持点Hpの曲げ開始点H
PO(x0,y0)から曲げ完了点HPT(xT,yT)までの
位置デ−タ、下金型Dの溝巾V、△y(加工前から加工
完了までの移動量)等の折曲げ加工に必要なデ−タが、
曲げ工程順に入力設定される。そして、このコントロ−
ラ3では、前記曲げ加工デ−タによってプレスブレ−キ
PBの動作プログラムを作成し、これをPBコントロ−
ラ1に供給して、プレスブレ−キPBをそのプログラム
によって動作制御する。なお、プレスブレ−キPBに
は、曲げ加工時における上金型PのY軸上での位置を検
出するための測長器4が設けられ、PBコントロ−ラ1
に測長器4の検出信号が供給されるように接続されてい
る。
【0015】一方、このシステムコントロ−ラ3は、前
記折曲げ動作プログラムにより作動をするプレスブレ−
キPBで折曲げられて変位する板材Wの把持点Hpにお
いて、ロボットRの把持部Hを追従させて把持するた
め、図7に示すように、プレスブレ−キPBが前記動作
プログラムに基づいて折曲げ加工動作をするとき、前記
把持点Hpの曲げ始点HPOから曲げ終点HPTまでの間の
複数の位置(x0,y0)〜(xT,yT)とその各位置で
の速度を、ロボットRの動作プログラムとして作成し、
ロボットコントロ−ラ2に供給する機能を持つ。
【0016】上記のように、本発明方法では、PBコン
トロ−ラ1とロボットコントロ−ラ2とが、システムコ
ントロ−ラ3を介して結合され、このシステムコントロ
−ラ3においてプレスブレ−キPBによる折曲げ加工と
ロボットRの把持部Hの追従動作に必要な動作プログラ
ムが作成されると共に、該動作プログラムを修正するた
めのデ−タ交換が行われるようにされている。即ち、ま
ず、折曲げ加工前、システムコントロ−ラ3では、図2
のフロ−チャ−トに示す手順に従がい、第1ステップS1
において板材Wの加工条件や製品形状、或は、上,下金
型に関する寸法デ−タ、ハンドリング条件などを入力す
ることによって、第2ステップS2においてプレスブレ−
キPBの折曲げ動作プログラムが、第3ステップS3にお
いて前記プレスブレ−キ側の動作に対応したロボットR
の基本姿勢に関する動作プログラムがそれぞれ作成され
る。
【0017】この段階において作成されるロボットRの
基本姿勢の動作プログラムの内容は、例えば、一枚の板
材Wに対するプレスブレ−キPBによる3辺の折曲げ工
程があるとき、各辺の折曲げにおける把持部Hの折曲げ
開始点HPOの位置や曲げ完了点HPTの位置等を計算する
ための情報と、ロボットコントロ−ラ2に予めプログラ
ムされている指定動作プログラム(例えば、直線運動や
円弧運動)とによって形成される動作プログラムであっ
て、折曲げ加工が進行中の把持部Hの追従動作のための
プログラムは含まない。
【0018】システムコントロ−ラ3において作成され
たプレスブレ−キPBの上記の折曲げ動作プログラム
は、第4ステップS4において、このコントロ−ラ3から
PBコントロ−ラ1に供給される。本発明では、まず、
この折曲げ動作プログラムによって第5ステップS5でプ
レスブレ−キPBを空運転させる。この空運転のスタ−
トをさせる動作開始指令は、ロボットコントロ−ラ2か
らPBコントロ−ラ1に供給される。
【0019】一方、プレスブレ−キPBは、そのコント
ロ−ラ1が第5ステップS5において上記空運転の動作開
始指令を受けると、上記板材Wの3辺に対する折曲げ動
作プログラムによって上金型Pが逐次ストロ−ク動作さ
せられるが、各ストロ−ク運動時の上金型PのY軸上で
の複数点の位置デ−タとそのデ−タサンプリングの時刻
がPBコントロ−ラ1によってサンプリングされ、シス
テムコントロ−ラ3からの要求によってPBコントロ−
ラからシステムコントロ−ラ3に取込まれる。システム
コントロ−ラ3では、上記空運転での各辺の折曲げに関
し、各折曲げ辺の折曲げ動作開始から完了までの複数点
における金型Pの位置と、各位置での金型速度を演算
し、第6ステップS6で前記金型Pの移動中の前記各位置
における板材Wの把持点Hpの移動軌跡とこの軌跡上の
複数点における速度を演算する。
【0020】ここで、加工中の板材Wの把持点Hpの移
動軌跡は、図7に示すように、下金型Dの溝角部を中心
とした当該把持点Hpの回転軌跡であるが、ある折曲げ
において、曲げ始めから曲げが進むと、上金型Pの押下
げ作用によって下金型Dの溝の内部に加工点が沈むよう
に移動するため、前記把持点Hpの実際の移動軌跡は加
工点を中心とした単なる回転軌跡にはならない。具体的
には、移動軌跡fは、f(x,y)=f(p,d,l,
θ,△y)になる(図6,図7参照)。ここで、Pは下
金型寸法,dは上金型寸法,lは板材Wにおける加工点
から把持点Hpまでの距離,θは折曲げ角,△yは加工
点の沈み込み移動量である。
【0021】上記のようにして、空運転による折曲げ動
作において、板材Wの各辺の折曲げにおける把持点Hp
の移動軌跡について、その軌跡上の各点(x0,y0)か
ら(xT,yT)までにおける複数点の位置デ−タと速度
デ−タがシステムコントロ−ラ3に形成されると、この
デ−タは、第7ステップS7において、ロボットRの把持
部Hの追従軌跡とその軌跡上の各位置における速度の初
期設定追従プログラムとして、システムコントロ−ラ3
からロボットコントロ−ラ2に供給される。
【0022】プレスブレ−キPBの折曲げ動作プログラ
ムとロボットRの把持部Hの追従動作プログラムが、そ
れぞれのコントロ−ラ1,2に設定されると、プレスブ
レ−キPBとロボットRは、ロボットRの把持部Hの把
持点Hpに実際に板材を支持し、上記の折曲げ動作プロ
グラムと初期設定された追従プログラムの制御デ−タに
より、実際に板材Wの折曲げ加工に入る。
【0023】実際の折曲げ加工の動作開始指令もロボッ
トコントロ−ラ2からPBコントロ−ラ1に与えられて
折曲げ加工が開始し、加工が進行している間、先の空運
転の場合と同様に、板材Wの各辺の折曲げ工程ごとに、
PBコントロ−ラ1にサンプリングされるプレスブレ−
キPBの上金型PのY軸上での位置デ−タがこの板材W
の折曲げ加工中、又は、その完了後、PBコントロ−ラ
1からこのシステムコントロ−ラ3に供給される。シス
テムコントロ−ラ3においては、各辺の折曲げごとに上
金型Pの各位置とその各位置での速度が演算され、この
演算された速度デ−タが次の板材Wに対する上金型Pの
前記各位置での速度デ−タとしてロボットコントロ−ラ
2に与えられる。
【0024】従って、システムコントロ−ラ3では、実
際の曲げ加工中、各辺の折曲げごとに、各辺の折曲げ終
了のあとPBコントロ−ラ1から供給される上金型Pの
Y軸上でのサンプリングデ−タによって、ロボットRの
把持部H、つまり、板材Wの把持点Hpの移動軌跡上の
複数点での速度を演算し、この各位置における速度演算
値のデ−タを、次の板材の初期設定追従プログラムの速
度修正デ−タを作成する。このため、システムコントロ
−ラ3は図3に示すようなフロ−チャ−トで作動する。
【0025】システムコントロ−ラ3は、初期設定され
た、或は、前回の折曲げによって得られた追従デ−タを
次の板材に対する追従動作の前に修正するため、図3の
フロ−チャ−トの第1ステップSS1において、前の折曲
げ(又は、空運転)においてPBコントロ−ラ1にサン
プリングされ供給される上金型Pの位置とそこでの速度
デ−タから、これらの位置,速度に対応したロボットR
の把持部Hの位置,速度を演算し、これを次の板材Wの
折曲げに対する把持部Hの位置,速度デ−タとするため
に、次の板材Wの折曲げに対する追従動作の速度修正デ
−タを算出するのである。
【0026】従って、システムコントロ−ラ3は、第2
ステップSS2において、次の板材Wの折曲げに対する追
従動作が開始される前に、ロボットコントロ−ラ2から
速度修正デ−タの要求があるかどうかを判断する。そし
て、ロボットコントロ−ラ2から前記修正デ−タの要求
があるときは、第3ステップSS3において、当該コント
ロ−ラ2に先に演算して得られた速度デ−タを、修正デ
−タとして供給する。
【0027】速度修正デ−タの要求、その供給によるデ
−タ修正が完了した後、ロボットコントロ−ラ2からP
Bコントロ−ラ1に次の板材Wに対する曲げ加工開始指
令が出されると共にロボットRが追従動作を開始する。
ロボットコントロ−ラ2にPBコントロ−ラ1からこの
板材Wの折曲げ完了信号が供給されると、システムコン
トロ−ラ3では、第4ステップSS4において、ロボット
コントロ−ラ2から上金型Pの動作デ−タの要求がある
かどうかを判断し、要求があれば第5ステップSS5にお
いて、PBコントロ−ラ1に現折曲げでの上金型Pの動
作デ−タを要求し、第6ステップSS6においてPBコン
トロ−ラ1から現折曲げの上金型Pについてサンプリン
グされた動作デ−タが供給される。供給された上金型の
サンプリングデ−タは、このコントロ−ラ3における次
の板材Wの折曲げにおけるロボットRの把持部Hの速度
修正デ−タを作成するために利用される。
【0028】一方、上記コントロ−ラ3の動作フロ−チ
ャ−トに従って各板材Wの折曲げ加工が進行するとき、
各辺の折曲げごとに、その折曲げが完了した時点におい
て、PBコントロ−ラ1からは各辺ごとの折曲げ加工完
了の信号がロボットコントロ−ラ2に供給される。ロボ
ットコントロ−ラ2は、各辺の折曲げの前記加工完了信
号が供給されるタイミングにおいて、図4のフロチャ−
トに示すように、その第1ステップRS1でシステムコン
トロ−ラ3に速度修正デ−タを要求する。ロボットコン
トロ−ラ2から速度修正デ−タの要求を受けたシステム
コントロ−ラ3では、先に演算した前の板材の折曲げの
動作デ−タからロボットRの次の辺の折曲げに追従する
動作プログラムに対する速度修正デ−タを形成している
ので、システムコントロ−ラ3で作成されたこの速度修
正デ−タがロボットコントロ−ラ2に供給される。
【0029】速度修正デ−タを第2ステップRS2におい
て受けたロボットコントロ−ラ2は、次の辺の折曲げに
対する追従プログラムの速度デ−タを修正し、この修正
が終了したことを条件として、その第2ステップRS2に
おいてPBコントロ−ラ1に次の辺の折曲げスタ−トの
動作開始指令を供給すると同時に、ロボットRに次の辺
の折曲げに対する追従動作をさせる。
【0030】修正された速度デ−タによる次の板材の折
曲げにおけるロボットRの制御デ−タは、第4ステップ
RS4においてロボットRの各軸のモ−タに対する速度制
御用の供給パルス数に演算されて各軸モ−タのコントロ
−ラに与えられ、第5ステップRS5においてロボットR
の各軸のモ−タを駆動することとなる。
【0031】各軸のモ−タは、把持部Hを目標位置に到
達させるための回転をしたかどうかが、第6ステップRS
6において各軸のモ−タごとにその回転数(角)を示す
パルス数によって監視される。本発明における把持部H
の位置制御は、ここでは、把持点Hpの曲げ開始点HPO
から曲げ完了点HPTまでの区間を、複数点による2以上
の区間に分割し、途中通過点においてその通過点を含む
前後3点を、円弧軌跡となるように結ぶと共に、この軌
跡上を各通過点間において指定されたパルス数の速度で
移動するように制御される。
【0032】本発明では、上金型Pの動作速度に応じて
ロボットRの把持部Hが滑らかな追従動作をするよう
に、ある折曲げ工程における追従区間を、複数の途中の
通過点と通過目標点として指定する。この場合におい
て、追従動作の開始点及び終了点近傍では、前記各点の
指定はより挟い間隔で、中間の高速区間ではより広い間
隔で指定する。本発明における把持部Hの追従軌跡は、
追従動作の始,終点の途中において予め指定された複数
点の位置とその位置での速度、及び、指定位置の間の移
動軌跡の形状(この場合、円弧状)となる。このためロ
ボットコントロ−ラ2からロボットRに指示される動作
プログラム命令は、上記の各軌跡情報となる。
【0033】各軸のモ−タが把持点Hpの移動区間全体
(追従区間全体)でそれぞれの軸のモ−タが所定の回転
数(角)に到達したことが検出されたら、第7ステップ
RS7において、PBコントロ−ラ1から折曲げ完了信号
が供給されたかどうかが判断され、曲げ完了信号が得ら
れると、第8ステップRS8においてシステムコントロ−
ラ3にPBコントロ−ラ1から現折曲げにおける上金型
Pの動作デ−タを供給すべき旨の指令信号が出力され
る。
【0034】このようにして本発明では、ロボットR
が、次の板材Wの折曲げにおいて当該板材Wの把持点H
pの変位に対し、前回折曲げで得られた金型動作デ−タ
により形成された速度デ−タに基づいて把持部Hを追従
させる動作をする一方、プレスブレ−キPBは前記板材
Wに対し折曲げ加工動作を行い、このようにしてプレス
ブレ−キPBの動作とロボットRの動作が一つの折曲げ
動作単位で制御される。
【0035】上記のロボットコントロ−ラ2の動作に関
連して、PBコントロ−ラ1は、図5に例示するフロ−
チャ−トの動作をする。即ち、図5に示した第1ステッ
プPS1では、ロボットコントロ−ラ2から曲げ加工動作
の開始指令があるかどうかが判別される。
【0036】PBコントロ−ラ1では、動作開始指令を
受けたことが判別されると、第2ステップPS2におい
て、プレスブレ−キPBの上金型Pの位置に関する複数
の制御区間について、各区間の移動量が演算され、次い
で第3ステップPS3の上金型Pの移動を開始させる。
【0037】上金型Pの移動は、第4ステップPS4にお
いて、上記の各制御区間に関し、目標位置に到達したか
どうかが、判断される。この判断は、上金型Pに対して
設けた測長器4から得られる移動量に比例したパルス数
と上記各制御区間における設定距離を示すパルス数の比
較により行われる。
【0038】第4ステップPS4において、上金型Pの全
移動量がその折曲げ工程の全予定移動量に達したことが
検出されると、第5ステップPS5において、ロボットコ
ントロ−ラ2に対し、加工完了信号が供給される。
【0039】加工完了信号が出力されると、第6ステッ
プPS6において、システムコントロ−ラ3から現折曲げ
における上金型Pの動作デ−タの要求指令が供給されて
いるかどうかが判別され、要求指令があるときは、次の
第7ステップPS7で前記システムコントロ−ラ3に上記
の現折曲げにおける上金型Pについてサンプリングした
動作デ−タを供給して、一の折曲げ動作を終了する。
【0040】このように本発明では、一の板材の各折曲
げ辺ごとに折曲げ加工が完了すると、そのつど、PBコ
ントロ−ラ1から加工完了信号がロボットコントロ−ラ
2を経てシステムコントロ−ラ3に送られ、この完了信
号を受信すると、システムコントロ−ラ3はPBコント
ロ−ラ1においてサンプリングされた前記折曲げにおけ
るサンプリングデ−タを取込み、次の板材の折曲げのた
めの速度デ−タを修正するための演算を行い、この修正
された速度デ−タをロボットコントロ−ラ2に供給する
ことにより、ロボットRの動作を各板材の折曲げごとに
制御するようにしている。
【0041】
【発明の効果】従って、本発明では、上述のように、ま
ず、金型寸法や折曲げ角度等のデ−タから、プレスブレ
−キPBの折曲げにおける金型の動作プログラム、即
ち、上金型のY軸上での位置とその点の速度を設定して
加工機を空運転し、この空運転の金型の動作デ−タから
板材Wの把持点Hpの移動軌跡デ−タを形成すると共
に、この移動軌跡上の折曲げの始,終点を含む3点以上
の複数点における把持点の速度を予め演算して求め、こ
れをロボットRの把持部Hの予定位置,速度として設定
し、これによって実際の板材の折曲げ加工に入り、実際
の折曲げ加工中に、上記上金型の予定位置における実際
速度をサンプリングして求め、この上金型の速度の実際
値によってロボットRの把持部の移動軌跡上での速度を
修正するようにし、金型の実際の動作に基づいて次の板
材に対するロボットの動作プログラムを修正してロボッ
トを制御するようにしたので、ロボットの把持部を折曲
げられる板材の変位に対しより正確に追従させることが
可能となり、加工精度の低下をもたらすことがなくな
る。
【0042】また、複数枚の板材に同一の折曲げ加工が
繰返し行われることにより、温度変化や負荷変動が生
じ、これによって生じるプレスブレ−キの上金型の加工
動作の速度変動に迅速に対応してロボット側の動作速度
を制御することができるので、繁雑なロボットの速度調
整が不要となり、曲げ加工品質の安定に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明制御方法を適用するプレスブレ−キPB
とロボットRと、それらのコントロ−ラを統合的に制御
するシステムのコントロ−ラの制御システムとしての結
合関係を例示した機能ブロック図。
【図2】図1の制御システムにおける動作プログラムの
作成手順を例示したフロ−チャ−ト図。
【図3】図1の制御システムにおいて、折曲げ加工中の
システムコントロ−ラにおける修正デ−タ作成手順を例
示したフロ−チャ−ト図。
【図4】図1の制御システムにおいて、加工中のロボッ
トコントロ−ラの動作例を示したフロ−チャ−ト図。
【図5】加工中のプレスブレ−キコントロ−ラの動作例
を示したフロ−チャ−ト図。
【図6】プレスブレ−キにおける加工中の金型と板材と
の関係を示す側断面図。
【図7】板材把持部の移動軌跡を説明するための側面
図。
【符号の説明】
1 PBコントロ−ラ 2 ロボットコントロ−ラ 3 システムコントロ−ラ 4 測長器 PB プレスブレ−キ H 把持部 P 上金型 D 下金型 R ロボット W 板材 Hp 板材Wの把持点

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板材の折曲げ加工時、変位する板材をロ
    ボットの把持部に支持させて前記ロボットを動作させる
    折曲げ加工機用ロボットの制御方法において、折曲げ加
    工前に、予め作成した初期動作プログラムによって折曲
    げ加工機を空運転させ、該空運転時の折曲げ加工機にお
    ける金型のY軸上の複数点の位置での速度をこの折曲げ
    加工機の実動作デ−タとしてサンプリングすると共に、
    前記把持部を板材の変位に追従させるため、前記サンプ
    リングデ−タによって、ロボットの把持部の移動軌跡上
    の始,終点の間における複数点の位置での速度を演算し
    て、前記ロボットの移動軌跡上での追従制御デ−タを作
    成し、前記折曲げ動作プログラムにより板材が折曲げら
    れるとき、前記追従制御デ−タによりロボットの動作を
    制御することを特徴とする折曲げ加工機用ロボットの制
    御方法。
  2. 【請求項2】 一の板材の折曲げ加工において、折曲げ
    加工機の金型のY軸上の複数位置における速度を当該加
    工機の実動作デ−タとしてサンプリングし、該サンプリ
    ングデ−タに基づいて得られるロボットの追従制御デ−
    タを、次の板材の折曲げ加工に用いるロボットの追従制
    御デ−タの修正デ−タとして形成し、修正された追従制
    御デ−タによって次の板材の折曲げ加工におけるロボッ
    トの動作を制御する請求項1の折曲げ加工機用ロボット
    の制御方法。
  3. 【請求項3】 修正デ−タは、板材の把持部の速度を修
    正するためのデ−タである請求項2の折曲げ加工機用ロ
    ボットの制御方法。
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