JP2000024839A - ワイヤ放電加工方法および装置 - Google Patents

ワイヤ放電加工方法および装置

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JP2000024839A
JP2000024839A JP10190238A JP19023898A JP2000024839A JP 2000024839 A JP2000024839 A JP 2000024839A JP 10190238 A JP10190238 A JP 10190238A JP 19023898 A JP19023898 A JP 19023898A JP 2000024839 A JP2000024839 A JP 2000024839A
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axis
machining
wire
work
taper
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Koji Yoshida
功二 吉田
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Makino Milling Machine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークのワイヤ放電加工において、ワイヤ電
極の剛性や加工条件の違いに応じて発生するテーパ加工
時のNC加工プログラムに基づく基準形状と実際の加工
形状との誤差を、テスト加工によるテーパ加工形状の実
測値に基づいてワイヤ放電加工の送り移動と変位移動に
おける補正量を求め、求めた補正量によってそれぞれの
移動量を補正してテーパ加工の精度の向上を図ること。 【解決手段】 テスト加工によるテーパ加工形状の実測
値を数値制御装置20の表示画面22aを通して入力
し、入力データからX軸、Y軸の2軸おける送り移動と
U軸、V軸の補助2軸の変位移動とを補正する補正量を
演算して求め、求めた補正量を記憶部24に記憶し、記
憶した補正量でNC加工プログラムに基づく各軸の送り
駆動軸モータMx、My、Mu、Mvの駆動量を補正
し、以後のワークWの実加工を遂行して高精度のテーパ
加工を実行する方法と装置を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤ放電加工方
法および装置に関し、特に、ワイヤ電極を傾けてワーク
のテーパ加工をおこなう場合に、所望のテーパ加工形状
からのずれを実際のテーパ加工結果に基づいて補正デー
タを求め、この補正データによってワイヤ電極のU軸、
V軸方向における変位量を補正し、テーパ加工における
加工精度の向上を達成し得るようにするワイヤ放電加工
方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ワイヤ放電加工装置においては、一般的
に上下1対のワイヤガイドの間にワイヤ電極を緊張させ
た状態で走行させ、このワイヤ電極とワーク取付台に取
着したワークとの間で放電による加工作用を進捗させ、
このときワーク取付台とワイヤ電極との間で直交する
X,Y軸の2軸方向に所望の加工形状に応じた相対移動
を与えることより、ワークに所望形状の軌跡に沿ったワ
イヤ放電加工を施す構成を有している。この場合に、上
記のX,Y軸の2軸方向における相対移動は、加工プロ
グラムに従った数値制御装置の制御の下に遂行されて、
その結果、所望の加工形状に従ってワイヤ放電加工が進
行するものである。もちろん、1対のワイヤガイドを上
下方向に代えて水平な方向に隔てて設け、ワイヤ電極を
水平方向に走行させる構成としたワイヤ放電加工装置も
提供されており、上記の垂直走行の場合と同じ加工原理
に従ってワークに対するワイヤ放電加工が遂行される。
【0003】また、ワイヤ放電加工装置には通常、上述
したワーク取付台とワイヤ電極との間に相対移動を付与
するX,Y送り機構と共にワイヤ電極を垂直走行路また
は水平走行路から傾けるように、上記X,Y軸方向と平
行でかつ互いに直交するU,V軸の2軸方向の送り機構
が設けられ、このU,V軸の2軸送り機構によってワイ
ヤ電極の走行方向を垂直方向または水平方向から傾けた
状態に維持し、このように傾けた状態のワイヤ電極とワ
ークとの間にX,Y送り機構によって相対移動を付与す
ることにより、ワークに例えば円錐加工面や角錐加工面
等のテーパ加工を施すこともできるように構成されてい
る。この場合のU,V軸の2軸送り機構は、1対のワイ
ヤガイドにおける一方のワイヤガイドをU軸方向または
V軸方向に送り変位させるように設けられているもので
ある。
【0004】このようなワイヤ放電加工装置において用
いられるワイヤ電極は、種々の線径を有した金属導電線
材が用いられ、ワイヤ電極はワイヤ繰出ローラから繰り
出されると、所定の走行経路を経る間に一定の張力を付
与されて緊張状態に維持される。そして、上記1対のワ
イヤガイドによる接触、案内によってワーク取付台に取
着されたワークに対して放電加工を施す放電加工領域を
通過する間は、垂直姿勢、水平姿勢または所望の傾斜姿
勢等に維持され、放電加工領域を通過後は回収領域に向
けて回収、走行されるようになっている。
【0005】このとき、1対のワイヤガイド間に垂直姿
勢または水平姿勢に維持されたワイヤ電極とワークとの
間で相対移動により所望の加工軌跡に沿う放電加工を遂
行する通常の加工工程では、両ワイヤガイドとの接触位
置を通過する際に、ワイヤ電極は走行進路を変更するこ
となく直線的に進行する。このため垂直姿勢または水平
姿勢のワイヤ電極とワークとの間に与えられる相対移動
に従って加工軌跡に沿う放電加工が正確に進捗し、故に
高精度の放電加工をワークに施すことが可能である。
【0006】他方、1対のワイヤガイドにおける一方の
ワイヤガイドをU軸、V軸の二軸方向に送り移動させる
ことにより、ワイヤ電極を傾斜姿勢にするテーパ加工や
傾斜加工においては、ワイヤ電極が両ワイヤガイドとの
接触位置を通過する際に、同ワイヤガイドは走行進路が
曲げられることになる。ここで、ワイヤ電極は、上述の
ように金属線材、しかも材質が種々異なる金属線材から
なるため不可避的に種々異なる剛性を有し、柔軟な絹糸
などと異なり、1対のワイヤガイドとの接触位置を支点
にして走行進路を変更する所定の傾斜姿勢に対して支点
位置がワイヤガイドとの接触位置から離れた点へ変位し
てしまう。しかも、この変位量はワイヤ電極の材質に依
存した剛性の違いやワイヤ放電加工時の荒加工や仕上加
工等の加工条件の相違に依存した発生熱量の違い等から
異なって来る。このために、ワイヤ電極の走行進路が、
1対の両ワイヤガイドとの接触点を支点にした所定の傾
斜姿勢からずれを生ずることになる。この結果、数値制
御装置からの加工プログラムに従ってテーパ加工や傾斜
加工が遂行される過程では、ワイヤ電極の傾斜姿勢のず
れに基づき、所望のテーパ加工形状や傾斜加工形状から
ずれた加工誤差を有する結果が得られることになる。
【0007】このような不都合を解消すべく、従来より
ワイヤ放電加工におけるテーパ加工の加工精度の改善を
意図した種々の提案がなされている。例えば、特開昭6
1−219528号は、上下ワイヤガイドのそれぞれの
ワイヤ支持部にワーク側に面した緩衝部を設け、この緩
衝部によりワイヤ電極が大きく屈曲することを回避する
設計とし、かつ上下ワイヤガイドのワイヤ支持点が互い
に接近する方向に変化するテーパ加工過程では、ワイヤ
支持部の相互接近に応じてワークの加工通路と傾斜角と
の誤差分を同加工通路の水平方向偏差ベクトルとワイヤ
電極の傾斜方向を示す水平方向偏差ベクトルとから決定
される補正ベクトルで補正するようにした技術を開示し
ている。つまり、ワイヤガイドに特殊な構造を設け、こ
の構造に基づいてテーパ加工時には加工軌跡と傾斜角度
の誤差分に対する補正量を演算で求めて、加工軌跡と傾
斜角の補正を行うようにしたものである。
【0008】また、特開昭62−120919号は、ワ
イヤ放電加工において、ワイヤ電極の有する剛性を考慮
し、テーパ加工を遂行するとき、ワイヤ電極のワーク取
着用テーブルのテーブル面に沿う進行方向が変化すると
きには、放電加工電流を減少することによって発熱量の
変化に伴う剛性変化を抑制すると共に、同時にワイヤ電
極に付与する張力をワイヤ電極の剛性変化に伴うヤング
率の変化に追従して制御するようにして、ワイヤガイド
によるワイヤ電極支持点の位置補正の補正量を一定に保
持することにより、テーパ加工精度の向上を可能にした
技術を開示している。
【0009】更に、特公平3−64254号は、加工電
流が変化してワイヤ電極の温度が変化しその剛性が変化
した場合においても高精度のテーパ加工を成し得るよう
にすべく、加工電流検出手段を設け、加工電流の変化と
ワイヤ電極の特定方向(ワークの下面に直交する方向)
に対する傾斜角度、つまりテーパ角度θの変化量Δθと
の関係を示すデータを記憶手段に記憶させ、加工電流の
変化に応じて同記憶手段からデータを読み出してテーパ
角度θを初期設定値から修正するような補正手段を設け
て、加工電流の変化に基づくワイヤ電極の温度変化に起
因した剛性の変化を補正し、テーパ加工精度の低下を防
止するようにした技術を開示している。
【0010】更に、特公平4−51285号は、ワイヤ
放電加工機のテーパ加工制御装置において、テーパ角度
が指令された角度になるようにすべく、折れ剛性を有す
るワイヤ電極がワイヤガイドの幾何学的形状に沿ったと
仮定した場合に生ずるワイヤ電極のずれと、同ワイヤガ
イドの幾何学的形状に沿わないと仮定した場合のずれ量
との和に基づく傾斜角度誤差をテーパ角度に応じて補正
回路で補正するようにした技術を開示している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、上述した
従来技術の諸例は、ワイヤ電極のワイヤガイドによる支
持点のずれを理論的に追求し、演算を行うことによって
ずれ補正量を求め、補正を行うようにするものであり、
ワイヤ放電加工におけるテーパ加工や傾斜加工におい
て、加工状態、加工条件、1対のワイヤガイド間の位置
等により正確な支点位置を求めることには限界があり、
よってテーパ加工や傾斜加工等における加工精度の向上
にも限界が生ずるという問題点があった。つまり、実際
にワークのテーパ加工や傾斜加工を行った結果の加工形
状データから所望の加工形状に対するずれ量のデータを
求め、求めたデータに基づいてテーパ加工の加工条件を
補正するという実際加工のデータが反映されていない点
で、ワイヤ放電加工における加工精度の向上に限界が生
じていたものである。
【0012】依って、本発明の主たる目的は、上述した
従来の技術に伴う問題点を解消することにある。本発明
の他の目的は、ワイヤ電極を用いたワイヤ放電加工にお
いて、ワイヤ電極をU軸、V軸の2軸方向におけるワイ
ヤガイドの移動によって傾斜させ、ワークに対して実際
にテーパ加工を実行してその加工結果から求まる加工デ
ータを以後のワークのテーパ加工に反映させて加工精度
の向上を達成し得るワイヤ放電加工方法および装置を提
供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、ワイヤ放電加
工によってワークにテーパ加工を数値制御により実行す
るとき、予め目標とするテーパ加工形状に基づくNC加
工プログラムに従って設定された加工条件により、1対
のワイヤガイドにX軸、Y軸の2軸におけるワークとの
間の相対的な送り移動を与えかつU軸、V軸の2軸にお
ける送り移動を与えてワイヤ電極とワークとの間で所望
の加工軌跡に沿って該ワークにテーパ加工を実行し、実
行したテーパ加工によって得られたワークの加工形状か
ら所定の寸法データを実測により求め、求めた実測デー
タを数値制御装置の表示画面を介して該数値制御装置に
入力して目標のテーパ加工形状との差を求め、求めた差
値に従ってワークに対する1対のワイヤガイドのX軸、
Y軸の2軸およびU軸、V軸の2軸におけるそれぞれの
NC加工プログラムによる移動量に対する補正値に換算
し、同補正値によってワイヤガイドの移動量を補正し
て、目標とするテーパ加工形状とのずれ量を補正して高
精度のテーパ加工を遂行するものである。
【0014】すなわち、本発明によれば、1対のワイヤ
ガイドに張設、案内されるワイヤ電極とワーク取付台に
取着されたワークとの間でNC加工プログラムに従って
X軸およびY軸の2軸方向における相対移動を制御し、
かつU軸、V軸の補助2軸方向に前記1対のワイヤガイ
ドの片方を移動制御してワークにテーパ加工を施すワイ
ヤ放電加工方法において、NC加工プログラムに従って
実行したワークのテスト加工によって得た前記ワークの
テーパ加工形状を実測し、前記実測した寸法と目標寸法
とから目標テーパ加工形状に対する誤差を演算すると共
に、演算して求めた誤差が零となるように前記X軸、Y
軸の2軸方向における相対移動および前記U軸、V軸の
補助2軸方向の移動の補正値を演算し、演算結果として
得られた補正値に従って前記X軸、Y軸および前記U
軸、V軸のそれぞれの移動量を補正してワークにテーパ
加工を施すようにすることを特徴としたワイヤ放電加工
方法が提供される。
【0015】また、本発明によれば、1対のワイヤガイ
ドに張設、案内されるワイヤ電極とワーク取付台に取着
されたワークとの間でNC加工プログラムに従ってX軸
およびY軸の2軸方向における相対送り移動を制御し、
かつU軸、V軸の補助2軸方向に前記1対のワイヤガイ
ドの片方を移動制御してワークにテーパ加工を施すワイ
ヤ放電加工機において、前記ワークのNC加工プログラ
ムを記憶する記憶手段と、前記NC加工プログラムに従
ってワークとワイヤ電極との間にX軸、Y軸の直交2軸
方向に相対移動を与えるX軸、Y軸送り手段と、前記N
C加工プログラムに従って前記X軸、Y軸の2軸と平行
なU軸、V軸の補助2軸方向に移動を与え、前記ワイヤ
電極を基準の張設角度に対して傾けるU軸、V軸送り手
段と、前記NC加工プログラムに従って実行したワーク
のテスト加工によって得た前記ワークのテーパ加工形状
の実測寸法を入力する実測寸法入力手段と、前記実測寸
法入力手段で入力されたテスト加工におけるワークの実
測寸法を表示し、かつ前記NC加工プログラムに基づく
テーパ加工の目標寸法を表示する表示手段と、前記表示
手段に表示されたテスト加工におけるワークの実測寸法
と前記NC加工プログラムに基づくテーパ加工の目標寸
法とを補正演算データとして導入し、前記補正演算デー
タから前記ワークの実測寸法と前記目標寸法との誤差量
を演算すると共に、演算して求めた誤差が零となるよう
に前記X軸、Y軸送り手段および前記U軸、V軸送り手
段に与えられる移動の補正量を演算する演算手段と、前
記演算手段によって演算した補正量に基づいて前記X
軸、Y軸送り手段と前記U軸、V軸送り手段に対する移
動指令を補正する補正手段と、を具備して構成されるこ
とを特徴としたワイヤ放電加工装置が提供される。
【0016】上述の構成からなるワイヤ放電加工方法お
よび装置によれば、ワークのテーパ加工において、ワイ
ヤ電極を形成する金属線材の材質、線径の相違に基づく
ワイヤ電極の剛性の相違および荒加工や仕上げ加工等の
加工条件に基づくワイヤ放電加工時の発熱量の違いによ
るワイヤ電極の剛性の変化状況等に起因して1対のワイ
ヤガイド間に張設、案内されるワイヤ電極のテーパ加工
時における傾斜角がNC加工プログラムに基づく基準傾
斜角と異なることによってテーパ加工形状に目標のテー
パ加工形状に対して誤差を発生した場合にも、予め実用
するワイヤ電極をそのまま使用し、X軸、Y軸の直交2
軸方向の送り移動と、U軸、V軸の補助2軸方向におけ
る変位移動とによって、ワークにテスト加工を実行し、
そのテスト加工で得たワークのテーパ加工形状を実測
し、目標のテーパ加工形状との差を求めると共に、その
差値によってNC加工プログラムに基づくテーパ加工時
の指令を補正し、実際のワークに対するテーパ加工にお
いては、目標テーパ加工形状に向けて補正されたテーパ
加工が実行されることから、テーパ加工の加工精度の向
上を確実に達成することが可能となるものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に記載の
本発明の実施形態に基づいて更に詳細に説明する。図1
は、本発明の一実施形態に係るワイヤ放電加工装置の構
成を示すブロック図、図2は、上下1対のワイヤガイド
を用いたワークのテーパ加工により、一例として円錐加
工面を加工した場合に、目標の円錐加工形状に対して誤
差が発生する原因について説明するための断面図、図3
は、テスト加工によって加工形成された図2と同様の円
錐テーパ面の測定寸法と測定点とについて説明する断面
および上面図、図4は、テーパ加工面における補正原理
を更に詳細に説明するテスト加工結果による円錐加工面
の片側のみを示した断面図、図5は、数値制御装置の表
示画面に入力、表示される測定結果と補正演算に必要な
NC加工プログラムに基づく目標データとの表示状態を
示した表示画面の図、図6は、ワイヤ放電加工装置によ
るテスト加工によって得たテーパ加工データに基づい
て、テーパ加工の誤差を補正すべく、X軸、Y軸の2軸
における送り移動量およびU軸、V軸の補助2軸におけ
る変位移動量に対する補正量を演算する演算過程の前半
部におけるフローチャート、図7は同後半部におけるフ
ローチャートである。
【0018】さて、図1を参照すると、本発明に係るワ
イヤ放電加工装置は、加工作用部にワーク取付台10を
有し、このワーク取付台10の取付面10aに被加工対
象となるワークWが適宜のクランプ手段等によって固定
される。そして、ワーク取付台10を挟んだ2位置、本
実施形態では上下の2位置に1対のワイヤガイド14、
16が設けられている。そして、これらの1対のワイヤ
ガイド14、16の間に張設、案内される形態でワイヤ
電極12が例えば、上ワイヤガイド14側から下ワイヤ
ガイド16側へ走行するようになっている。勿論、ワイ
ヤ電極12は、ワイヤ電極供給源から複数の案内プーリ
を経てこれらの両ワイヤガイド14、16の位置に到達
し、ワークWとの放電加工域を通過後に下ワイヤガイド
16から回収域に向けて走行する構成となっている。そ
して、このようなワイヤ電極の走行路において適正の張
力を付与され、かつまた導電子との接触により放電々力
を供給されるようになっている。なお、他の実施形態と
しては、ワークWを挟んで1対の水平方向に隔たるワイ
ヤガイドによって張設、案内されるワイヤ電極によって
同ワークWにワイヤ放電加工を施す構成のものも有る
が、作動原理は同じである。
【0019】そして、ワーク取付台10は、直交するX
軸、Y軸の2軸方向における送り駆動モータMx、My
によってワイヤ電極12との間で相対的な送り移動が与
えられ、この送り移動は、NC加工プログラムに基づい
て所望の加工軌跡に沿ってワイヤ放電加工が進捗するよ
うになっている。他方、上下1対のワイヤガイド14、
16における少なくとも一方のワイヤガイド、図示例で
は、上ワイヤガイド14が下ワイヤガイド16に対して
ワークWの寸法等に応じて両ガイド間の距離を適正に調
節可能なように、送り駆動モータMzによって上記のX
軸、Y軸の2軸と直交するZ軸方向に移動可能に構成さ
れている。しかも、同上ワイヤガイド14は、X軸、Y
軸の2軸の平面とは平行でかつZ軸方向に隔たった平面
内でU軸、V軸の補助2軸方向に送り駆動モータMu、
Mvの駆動によって変位移動が可能に構成されている。
つまり、このワイヤガイド14のU軸、V軸の2軸方向
における変位移動により、ワイヤ電極12は、基準とな
る垂直姿勢位置から傾斜角を与えられ、従って、ワイヤ
放電加工によるテーパ加工を実行することが可能となる
のである。
【0020】また、ワイヤ放電加工装置は、そのワイヤ
放電加工作用を数値制御装置20の制御によって遂行す
るように構成されており、同数値制御装置20は、図示
例では外部に分離図示してあるが、データの表示画面2
2aを有した表示部22を備え、この表示部22にはテ
ンキー等の入力手段22bや操作スイッチ22c等が付
属的に設けられている。
【0021】また、数値制御装置20は、内部に数値制
御プログラムや適宜に入力されるNC加工プログラム等
が記憶される記憶部24、種々の演算を実行する演算部
26、表示部22のテンキー等の操作に応じて記憶部2
4や演算部26にI/O制御回路28の制御の下に入力
するキー操作入力回路30、表示部22の表示画面22
aへのデータ表示等を同じくI/O制御回路28の制御
の下に行う画面表示回路32、上述の記憶部24、演算
部26、I/O制御回路28、キー操作入力回路30、
画面表示回路32等の信号経路を形成するバスライン3
4等を備え、更に、本発明のテーパ加工における送り移
動や変位移動に対する補正処理を行う補正回路36、既
述した駆動モータMx,My,Mz,Mu,Mvに対す
る駆動指令用のパルス入力を計算する各軸移動パルス計
算回路38とモータ制御回路42とを備え、また、種々
のNC加工プログラムをテープやフロッピー等の記録媒
体を介し、かつバスライン34を経て記憶部24や演算
部26へ入力するNC加工プログラム入力手段40が付
属的に設けられている。
【0022】このようなワイヤ放電加工は、通常、NC
加工プログラム入力手段40から入力されたNC加工プ
ログラムに応じて予め記憶部24に記憶された数値制御
プログラムの制御の下にワーク取付台10の取付面10
aにクランプされたワークWに対するワイヤ放電加工を
遂行するようになっている。このようなワイヤ放電加工
装置を用いたワイヤ放電加工によってワークWに対して
円錐面、角錐面を始めとする種々のテーパ加工を実行す
る場合には、ワーク取付台10の取付面10aに取着し
たワークWにはワイヤ電極12との間で、X軸、Y軸の
2軸方向における送り移動によってNC加工プログラム
に基づく所望の加工形状に対応した加工軌跡に沿うワイ
ヤ放電加工が進められると同時に、ワイヤ電極12が上
ワイヤガイド14のU軸、V軸の補助2軸方向における
変位移動を行って垂直方向から傾けられることにより、
図2に示すように、例えば円錐面等のテーパ加工面が形
成されることになる。
【0023】この場合に、図2に明示するように、ワイ
ヤ電極12は上下のワイヤガイド14、16の接触、支
持点14a、16aを支点にして二点鎖線で示すように
傾斜することが目標とするテーパ加工をワークWに施す
上には標準的な傾斜状態であるが、実際にはワイヤガイ
ド14、16の支持点14a、16aにおける断面形状
がワイヤ電極12の線材の円形断面とは異なる大きな径
を有した円形であったり、三角形状である等によってワ
イヤ放電加工過程で、ワイヤ電極12がワイヤガイド1
4、16の断面内で微小移動することを第1の原因とし
て、ワイヤ放電加工による加工形状には、テーパ加工の
加工形状も含めて不可避的に誤差を生ずる。
【0024】また、既述のように、ワイヤ電極12が有
する剛性並びにその剛性がワイヤ電極を形成する線材の
材質や径等から種々異なり、しかも荒加工や仕上げ加工
等の加工条件の相違に応じて発熱量も異なり、テーパ加
工工程でワイヤ電極12が傾斜する場合の支点はワイヤ
ガイド14、16の接触、支持点14a、16aから
は、ずれt1 ,t2 を有した支点14a’、16a’に
変位してしまうことを第2の原因として、ワイヤ電極1
2が二点鎖線で示す標準的な傾き角状態Tからずれた傾
き角状態T’となり、このようなずれた傾き角状態T’
のワイヤ電極12によって得られるワークWのテーパ加
工面は、同図2に実線で示すワイヤ電極12によって放
電加工されたテーパ加工面の形状をとることになる。よ
って、二点鎖線で示す傾き状態Tを有したワイヤ電極1
2でテーパ加工されることにより得られるテーパ加工面
の形状との間に誤差が発生し、このような誤差を除去す
るための補正を行う必要が生ずるのである。
【0025】上述した第1の原因に起因した誤差は、一
般的にワイヤ放電加工装置の固有の原因に基づく誤差と
して、予めワイヤ放電加工の実験を繰り返すことによ
り、X軸、Y軸の2軸系の送り移動およびU軸、V軸の
補助2軸系の変位移動における補正データを取得し、基
本補正量として予め数値制御装置20の記憶部24に記
憶され、補正回路36、各軸移動パルス計算回路38を
経てモータ制御回路42により各軸の送り駆動モータM
x、My、Mz、Mu、Mvを駆動する際に補正が成さ
れるようになっている。
【0026】詳述すると、例えばUV平面で真円になる
様なテーパ加工を行っても厳密にはおむすび形になった
り、特定の方向のみ真円からずれた形になったりする。
これを補正するためにUV平面の原点を通る所望の複数
の垂直断面でテスト加工したテーパ加工形状の直径を実
測する。この実測は、例えばUV平面において+U軸か
らの角度をαとしたとき、α=0°、15°、30°、
45°…345°と15°おきに行い、真の直径からの
ずれ量を求める。このようにして各αに対する基本補正
量が記憶部24に記憶される。そして、実テーパ加工の
際、刻々のαの値に対して数値制御装置20からのX,
Y,U,V軸の各指令値に上記記憶部24に記憶してい
る基本補正量を重畳させて補正を行うのである。
【0027】本発明は、このような基本補正量に基づく
補正に加えて更に、テーパ加工精度を向上すべく、上述
した第2の原因に基づく誤差の補正を行うものである。
ここで、図2に示すように、ずれを有した傾き角状態
T’によるワイヤ電極12で加工されたテーパ加工面を
有したワークWの厚さ寸法(ないし高さ寸法)を
“H”、ワーク取付台10の取付面10aに接した同ワ
ークWの下面側の孔の径寸法を“B”、上面側の孔の径
寸法を“A”とすると、寸法Hは予めワークの既知デー
タとして認識されている値である。また、ワークWの上
面と上ワイヤガイド14の支点14aとの距離“P1”
はワークWの厚さ寸法Hの大小に応じてワイヤ放電加工
の開始時にZ軸方向に調節される寸法であるが、該加工
開始時点で数値制御装置20に調節後の寸法値が入力さ
れることから既知量である。そしてワークWの下面(取
付台10の取付面10aの位置)と下ワイヤガイド16
の支点16aとの距離“P2”はワイヤ放電加工装置の
固有値として設定された既知量である。故に、これらの
寸法値P1、P2は何れも既知データとして認識された
データである。
【0028】他方、径寸法A,Bは、テーパ加工後に、
例えば、投影機などの周知の測定機によって測定するこ
とにより得られるデータとである。本発明は、このよう
な既知データH、P1、P2、Tと測定データA、B等
を用いてテーパ加工による加工形状の誤差を補正せんと
するものである。つまり、本発明においては、まず、適
宜のサンプルワークWを用いてNC加工プログラムに基
づく加工条件により目標のテーパ加工をテスト加工によ
って実行し、その後、上述のような既知データH、P
1、P2、Tと共に、測定機を用いた作業者の実測工程
を経て測定データA、Bを得る。
【0029】この測定データA、Bの実測は、図3に示
すように、上ワイヤガイド14の変位移動軸であるU
軸、V軸の補助2軸における+U軸に対し、テスト加工
時のワークWの上下面の加工軌跡に沿って適宜に選定さ
れる1以上の測定点がなす角度αにおいて寸法A,Bの
測定が実行され、実測値として記録される。なお、上記
角度αは任意かつ適宜に選定される角度であるが、この
角度αの測定点に対して誤差量の補正が行われるから、
複数の角度αを選定すれば、補正点が増加することにな
り、補正の精度がより向上することになるが、単一の測
定点であっても、その測定点における補正結果に整合さ
せて加工軌跡上の全ての点に亘って補正が行われる。
【0030】ここで、図4を参照すると、同図4は、テ
スト加工によるテーパ加工面の片側のみを取り出して補
正原理を更に詳細に説明したものである。図4におい
て、NC加工プログラムに基づき、かつ基本補正が加え
られたワイヤ電極12の傾き角Tを有した状態を12a
で示すものとすると、テスト加工時にはワイヤ電極12
は既述した剛性等によって、同ワイヤ電極12が傾き角
T’を有した状態12bをとり、その結果、ワークWの
テーパ加工面の形状に誤差を生じるものである。従っ
て、このような誤差を解消するには、ワイヤ電極12の
剛性等の性状を考慮すれば、ワイヤ電極12の傾き角を
T’から傾き角Tの状態12aを経て、あたかも傾き角
T”の状態12cをとるような変位移動をワイヤ電極1
2に与えるように補正をしてテーパ加工を実行すれば、
ワークWにNC加工プログラムに基づくテーパ加工面が
形成されることになる。この場合に、ワイヤ電極12が
状態12aをとるとき、上ワイヤガイド14の支点14
a、ワークWの上面Wa、ワークWの下面Wb、下ワイ
ヤガイド16の支点16aを通過する位置を図4に示す
ようにa,b,c,dとすると、テスト加工時における
ワイヤ電極12が状態12bをとることにより、対応の
通過位置はe,f,g,hとなる。そして、これをワイ
ヤ電極12があたかも状態12cをとるように補正した
変位移動を与えられる際の通過位置は、i,j,k,l
となる。つまり、NC加工プログラムに基づくテーパ加
工面の形状とするには、テスト加工時の点fをワイヤ電
極12の性状を考慮して点jに、また点gを点kに移す
ように補正が成されれば、結果的に点b、点cを通過す
るテーパ加工面が形成されるのである。このことは、ワ
イヤ電極12の支点14a、16aにおいては、点eを
点iに、また点hを点lに移す補正変位移動を与えれば
良いことを意味するものである。
【0031】ここで、再び図2を参照して、ワークWの
NC加工プログラムに基づく下面側の基準寸法をB0
上面側の基準寸法をA0 とすると、 A0 =B0 + tan(T)×H×2 ・・・・(1) の演算式で示される関係がある。ここで、Tは既述のよ
うに、NC加工プログラムに基づくワイヤ電極12の基
準の傾き角度である。
【0032】いま、テスト加工の結果から得られたテー
パ加工の実測データA、Bからテーパ加工における加工
形状の誤差を補正してNC加工プログラムに基づいた基
準のテーパ加工形状とするためには、X軸、Y軸の2軸
方向におけるワークWとワーク取付台10との間におけ
る送り移動と、ワイヤガイド14のU軸、V軸の補助2
軸方向の変位移動とに関して数値制御装置20において
行う補正演算に基づいて補正量を算出し、補正量を加味
したそれぞれの移動量に従って後続の実際のワークWに
対してワイヤ放電加工によるテーパ加工を実行すれば良
いことになる。
【0033】さて、上記の既知データや測定データから
補正量を求めることを考察すると、先ず、ワークWのテ
スト加工の結果から得られたテーパ加工の実測データ
A、Bの値は、測定点αの値と対応させて、人為的に記
録される。そして、この記録されたテーパ加工の実測値
A、B、αは、数値制御装置20における表示部22の
表示画面22aにテンキー等の入力手段22bを用いて
作業者の手操作によって入力され、表示画面22a上に
表示される。このとき、表示部22の表示画面22aに
は、NC加工プログラムに基づき、予め加工データとし
て数値制御装置20に入力されている他の諸データ、つ
まり、テスト加工および実加工に使用されるワイヤ電極
12の線径、上ワイヤガイド14のZ軸方向の座標値が
他頁の表示画面22aから導入されて同時に表示され、
また、ワークWの目標とするプログラム寸法、テーパ角
度、ワークWの高さ寸法H等が同時に表示される。図5
は、これらの表示データが表示画面22aに表示された
様子を示している。
【0034】表示内容についてさらに詳しく述べるなら
ば、テーパ加工形状の形状精度測定は傾斜面の傾きと、
指令したワークの板厚方向の位置における寸法を主に行
う。図8に示すように同じ傾斜面を持った加工でもワー
クの板厚方向の位置によって形状全体の大きさが異なっ
てくる。H1またはH2は加工前に予め指令しておくも
のでプログラム面高さと称する。H1の位置でプログラ
ム寸法WP を得るときのワイヤの位置は12’でありH
2の位置でプログラム寸法WP を得るときのワイヤの位
置は12”である。数値制御装置はこの予め指令したプ
ログラム面の高さでプログラム寸法が得られるように
X,Y,U,Vの各軸を移動制御する。
【0035】図9は、必要とするプログラム寸法または
目標寸法が高さHP のところにあることを示している図
である。しかしこの位置でWP を正確に測定することは
難しい。このようなときは、測定可能な位置即ちHでA
を、HdでBを測定して数値制御装置に入力し演算する
ことで高さHP の位置のWP を測定したことになる。図
10は加工形状によっては、移動軸U,V軸に平行な方
向で測定出来ないものがあることを示すと共に、そのよ
うなときは測定可能な方向がUV平面上+U軸となす角
度をαとし、その角度線上での測定結果を入力すれば本
発明の機能が働くことを示す。図5の中ではα=0即ち
U軸に平行な方向で測定している。
【0036】このような表示データは、作業者によって
確認された後、上述した図4に示したワークWの上面W
a、下面Wbにおける目標テーパ加工寸法A0 、B0
テスト加工後のテーパ加工寸法A、Bとの誤差である寸
法bf、cgを演算すべく、数値制御装置20の内部に
導入される。このとき、数値制御装置20においては、
1ケ所または複数ケ所の実測データA、B、αの入力に
応じて上記誤差を演算する演算式が記憶部24に予め記
憶されている。つまり、以下の諸演算式が記憶されてい
る。
【0037】NC加工プログラムの指令傾斜角度T=t
an-1((A0 −B0 )÷2H) (この式に基づいて表示画面22aに表示のB0 、H、
TからA0 が演算される。) そして、誤差演算は以下の演算式による。 (1)α=0度 X軸補正量=(B−B0 )/2 Y軸補正量=0 U軸補正量=(A−A0 )/2 V軸補正量=0 (2)0<α<90度 X軸補正量=cosα×(B−B0 )/2 Y軸補正量=sinα×(B−B0 )/2 U軸補正量=cosα×(A−A0 )/2 V軸補正量=sinα×(A−A0 )/2 (3)α=90度 X軸補正量=0 Y軸補正量=(B−B0 )/2 U軸補正量=0 V軸補正量=(A−A0 )/2 (4)90<α<180度 X軸補正量=−cosα×(B−B0 )/2 Y軸補正量=sinα×(B−B0 )/2 U軸補正量=−cosα×(A−A0 )/2 V軸補正量=sinα×(A−A0 )/2 (5)α=180度 X軸補正量=−(B−B0 )/2 Y軸補正量=0 U軸補正量=−(A−A0 )/2 V軸補正量=0 (6)180<α<270度 X軸補正量=−cosα×(B−B0 )/2 Y軸補正量=−sinα×(B−B0 )/2 U軸補正量=−cosα×(A−A0 )/2 V軸補正量=−sinα×(A−A0 )/2 (7)α=270度 X軸補正量=0 Y軸補正量=−(B−B0 )/2 U軸補正量=0 V軸補正量=−(A−A0 )/2 (8)270<α<360度 X軸補正量=cosα×(B−B0 )/2 Y軸補正量=−sinα×(B−B0 )/2 U軸補正量=cosα×(A−A0 )/2 V軸補正量=−sinα×(A−A0 )/2 これらの演算式による演算結果は、数値制御装置20の
記憶部24に一旦格納される。この場合に、実際のテー
パ加工に当たっては、荒加工と仕上げ加工とに応じてワ
イヤ電極12に供給される放電加工電力が異なる。この
ことは、ワイヤ電極12に発生する発熱量が異なり、従
って同ワイヤ電極12の剛性、ヤング率等に大きな影響
を与えることになる。故に、ワイヤ電極12を用いたテ
スト加工が荒加工条件の下に実行されたものか、仕上げ
加工条件の下に実行されたものか、つまり加工種別に応
じて以後の実加工を行う際の補正における補正係数を変
更する必要がある。
【0038】すなわち、上述した表示画面への入力、数
値制御装置20への取り込みと演算等は、図6に示すフ
ローチャートに従って実行される。すなわち、ステップ
601では既述のように、NC加工プログラムに基づく
ワイヤ電極12の線径、上ワイヤガイド14のZ軸方向
の位置寸法P1が他の表示画面を介して表示画面22a
に導入され、また、プログラム寸法B0 、テーパ角度T
の値等がテンキー22bから手操作により入力される。
【0039】次に、ステップ602において、同じくテ
ンキー22bを用いてワーク寸法としてワークWの厚さ
寸法Hが入力される。また、ステップ603でテスト加
工によるテーパ加工の実測データA、B、α等が入力さ
れる。ここで、テスト加工が荒加工であるか、仕上げ加
工であるかの判断がステップ604で判別され、荒加工
および仕上げ加工に応じた補正係数の演算が予め実験的
に確認された式に基づいてステップ605及び606で
遂行される。
【0040】そして、ステップ607では、上述のステ
ップ605および606で演算した補正係数のデータを
記憶すべきか否かの要否判断がなされ、要(Y)の場合
に、演算結果の補正係数データが記憶部24に記憶され
(ステップ608)、演算プロセスが終了する。このよ
うにして、まず、荒加工、仕上げ加工の加工種に応じた
補正係数データの演算と記憶とがおこなわれ、その後に
実行されるワークWの実加工におけるテーパ加工過程が
荒加工の場合には、記憶された荒加工係数を記憶部24
から読み出して補正回路36における補正処理に用い、
仕上げ加工の場合には、記憶された仕上げ加工係数を記
憶部24から読み出し、補正回路36における補正処理
に用いるのである。
【0041】上述した加工種別に応じた補正係数の演算
プロセスが終了すると、次に、テスト加工によるテーパ
加工結果の実測値を用いて、X軸、Y軸の2軸方向にお
ける送り移動における補正量とU軸、V軸の2軸方向に
おけるテーパ加工時の変位移動の補正量の演算が、実行
される。つまり、ワークWの下面側の基準寸法B0 、基
準のワイヤ電極傾き角度Tでテーパ加工を実行したこと
より、図4にて説明のようにテスト加工では、ワークW
に対して点b、点cによるテーパ加工面ではなく、点
f、点gによる誤差を有したテーパ加工面が加工される
結果となったことから、あたかも点j、点k間を結ぶ傾
斜線に一致するようにワイヤ電極12を傾斜角T”まで
補正し、ワークWの下面Wbの点kに補正を行ってテー
パ加工を実行すれば、NC加工プロセスに基づく目標形
状のテーパ加工面が得られるのである。すなわち、下記
の計算で求められる寸法B1 および傾き角度T”でテー
パ加工を実行すれば、NC加工プログラムに基づく目標
のテーパ加工形状が得られることがわかる。
【0042】 B1 =(B0 −B)+B0 ・・・(2) T”= tan-1((((A0 −A)+A0 )−B1 )÷2÷H)・・・(3) 従って、この(2)式、(3)式によるデータに基づい
てNC加工プログラムに基づく基準の加工データを補正
し、数値制御装置20の記憶部24に記憶させることに
より、以後の実ワークWのテーパ加工を、その記憶デー
タに従って補正したNC加工指令により実行すれば、N
C加工プログラムに基づく基準のテーパ加工形状を得る
ことができるのである。
【0043】ここで、数値制御装置20の表示部22に
おける表示画面22aへの手操作による入力を経て数値
制御装置20内に取り込まれる+U軸に対する加工軌跡
上における測定点の角度αにおけるワークWの上下面W
a、Wbの実測値A、B(図3参照)が、再び用いられ
て、式(2)、(3)を利用した補正量の演算プロセス
が実行される。
【0044】補正演算プロセスが図7のフローチャート
に示されている。図7に示す演算プロセスにおいて、ス
テップ701では、表示画面22aを介して入力された
各測定点における+U軸方向と成す角度αを取り込み、
ステップ702ではNC加工プロセスに基づくワークW
の目標寸法A0 、B0 の取り込みをおこなう。
【0045】また、ステップ703では、テスト加工に
おけるテーパ加工形状において測定機で測定したワーク
Wの実測データA、Bのデータの取り込みをおこなう。
次いで、ステップ704では、取り込んだ上記A0 、B
0 、A、Bを上述した式(2)、(3)に導入して角度
αにおける補正データの演算をおこなう。ステップ70
4で補正データの演算結果が得られると、ステップ70
5において、その補正データを数値制御装置20の記憶
部24に記憶する。
【0046】次に、他の測定点について、ステップ70
1〜705を再び実行する場合にはステップ706から
ステップ701に戻る。他の測定点がない場合には演算
プロセスは終了する。このような演算プロセスが全ての
測定点について繰り返され、最終的な補正データの記憶
が終了すると演算プロセスは終了する。このようにし
て、数値制御装置20の記憶部24に加工種別に応じた
補正係数のデータが記憶され、かつテスト加工によって
実測データによっ演算した補正データの記憶が終了する
と、表示部22における機能キーf1、f2を用いて加
工種別に応じた上下ワイヤガイド14、16の位置
(U,V軸のガイド位置およびX,Y軸のガイド位置)
におけるずれ度合いが演算結果として表示される。図5
の例では、荒加工における演算結果として、上下ワイヤ
ガイド14、16の位置におけるずれ量が98%および
105%であることが表示され、この表示データを登録
する場合には、機能キーf8を押動することにより演算
結果の保存が可能となる。
【0047】以上の補正データの演算が終了すると、こ
れらの補正データを用いて実際のワークWに対するテー
パ加工を含む実加工工程を実行することが可能となる。
このときは、図1に示す数値制御装置20の補正回路3
6において、NC加工プロセスに基づく加工データに基
本補正と演算結果の補正データとを加える処理が遂行さ
れ、この処理結果に基づいて各軸の送り駆動モータM
x,My,Mu,Mvに対する移動パルスの演算が各軸
移動パルス計算回路38で遂行され、この演算結果に従
ってモータ制御回路42を経て、上記送り駆動軸モータ
Mx,My,Mu,MvのX軸、Y軸の2軸方向におけ
る送り移動とU軸、V軸の補助2軸方向における変位移
動を補正して駆動作用が遂行される。故に、ワークWに
は所望のテーパ加工形状を有したワイヤ放電加工が遂行
されることになる。
【0048】
【発明の効果】すなわち、本発明によれば、ワークWに
対するワイヤ電極を用いたワイヤ放電加工により、テー
パ加工を含む加工プログラムが実行されるとき、先ず、
テスト加工に従って得たテーパ加工形状の寸法を測定機
により実測し、その実測データを数値制御装置の表示部
の表示画面を経て作業者がテンキー等の入力手段を介し
て同数値制御装置内に入力し、次いで加工プログラムに
基づく目標のテーパ加工形状の基準データを入力する
と、両データから実際のワークWに対する補正量を演算
で求め、そのデータを記憶することができるから、その
後にワークWの実加工を行うとき、NC加工プログラム
に基づく基準のテーパ加工形状に相当した高精度のテー
パ加工形状を得ることが可能になる。
【0049】なお、上述の説明では、実施形態として円
錐面からなるテーパ加工の例について説明したが、テー
パ加工形状は、円錐面に限るものではなく、角錐面や複
雑な断面を有した平面等のテーパ加工に、本発明を適用
することが可能であることは容易に推考することができ
よう。また、上述した実施形態においては、テーパ加工
について説明したが、ワイヤ電極が鉛直や水平な方向に
走行する所定の基準姿勢に対して同ワイヤ電極をU軸ま
たはV軸により変位を与えてから傾斜姿勢を固定し、そ
の固定された傾斜角度に基づいてワークWに傾斜加工を
実行する場合にも、送り移動や変位移動に対する補正を
行って、高精度の傾斜加工を実行できることは言うまで
もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るワイヤ放電加工装置
の主要な構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、上下1対のワイヤガイドを用いたワー
クのテーパ加工により、一例として円錐加工面を加工し
た場合に、目標の円錐加工形状に対して誤差が発生する
原因について説明するための断面図である。
【図3】テスト加工によって加工形成された図2と同様
の円錐テーパ面の測定寸法と測定点とについて説明する
断面図および上面図である。
【図4】テーパ加工面における補正原理を更に詳細に説
明するテスト加工結果による円錐加工面の片側のみを示
した断面図である。
【図5】数値制御装置の表示部における表示画面に入
力、表示される測定結果と補正演算に必要なNC加工プ
ログラムに基づく目標データ等との表示状態を示した表
示画面の図である。
【図6】ワイヤ放電加工装置によるテスト加工によって
得たテーパ加工の実測データに基づいて、テーパ加工の
加工種別に応じて補正係数を演算し、記憶するためのフ
ローチャートである。
【図7】ワイヤ放電加工装置によるテスト加工によって
得たテーパ加工の実測データに基づいて、誤差を補正す
べく、X軸、Y軸の2軸における送り移動量およびU
軸、V軸の補助2軸における変位移動量に対する補正量
を演算する演算過程のフローチャートである。
【図8】ワーク取付台上面からの高さによるプログラム
寸法を示す図である。
【図9】ワーク取付台上面からの高さによるプログラム
寸法を実測できないとき、測定できる高さからプログラ
ム寸法を演算によって求める方法を示した図である。
【図10】X,YまたはU,V軸線上で測定できないと
き、任意角度αで測定することを示す断面図および上面
図である。
【符号の説明】
10…ワーク取付台 10a…ワーク取付面 12…ワイヤ電極 14…上ワイヤガイド 14a…上ワイヤガイドの支点 16…下ワイヤガイド 16a…下ワイヤガイドの支点 20…数値制御装置 22…表示部 22a…表示画面 22b…キーボード 24…記憶部 26…演算部 36…補正回路 38…各軸移動パルス計算回路 40…NC加工プログラム入力手段 42…モータ制御回路 W…ワーク Wa…ワーク上面 Wb…ワーク下面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1対のワイヤガイドに張設、案内される
    ワイヤ電極とワーク取付台に取着されたワークとの間で
    NC加工プログラムに従ってX軸およびY軸の2軸方向
    における相対移動を制御し、かつU軸、V軸の補助2軸
    方向に前記1対のワイヤガイドの片方を移動制御してワ
    ークにテーパ加工を施すワイヤ放電加工方法において、 NC加工プログラムに従って実行したワークのテスト加
    工によって得た前記ワークのテーパ加工形状を実測し、 前記実測した寸法と目標寸法とから目標テーパ加工形状
    に対する誤差を演算すると共に、演算して求めた誤差が
    零となるように前記X軸、Y軸の2軸方向における相対
    移動および前記U軸、V軸の補助2軸方向の移動の補正
    値を演算し、 演算結果として得られた補正値に従って前記X軸、Y軸
    および前記U軸、V軸のそれぞれの移動量を補正してワ
    ークにテーパ加工を施すようにすることを特徴としたワ
    イヤ放電加工方法。
  2. 【請求項2】 前記実測した寸法と目標寸法とから目標
    テーパ加工形状に対する誤差を演算すると共に、演算し
    て求めた誤差が零となるように前記X軸、Y軸の2軸方
    向における相対移動および前記U軸、V軸の補助2軸方
    向の移動の補正値を演算する工程は、前記テスト加工に
    おける加工種別の違いによる補正係数を予め求め、前記
    求めた補正係数を記憶し、実加工における加工種別に応
    じた前記補正係数を用いて実加工時の補正を行う請求項
    1に記載のワイヤ放電加工方法。
  3. 【請求項3】 1対のワイヤガイドに張設、案内される
    ワイヤ電極とワーク取付台に取着されたワークとの間で
    NC加工プログラムに従ってX軸およびY軸の2軸方向
    における相対送り移動を制御し、かつU軸、V軸の補助
    2軸方向に前記1対のワイヤガイドの片方を移動制御し
    てワークにテーパ加工を施すワイヤ放電加工機におい
    て、 前記ワークのNC加工プログラムを記憶する記憶手段
    と、 前記NC加工プログラムに従ってワークとワイヤ電極と
    の間にX軸、Y軸の直交2軸方向に相対移動を与えるX
    軸、Y軸送り手段と、 前記NC加工プログラムに従って前記X軸、Y軸の2軸
    と平行なU軸、V軸の補助2軸方向に移動を与え、前記
    ワイヤ電極を基準の張設角度に対して傾けるU軸、V軸
    送り手段と、 前記NC加工プログラムに従って実行したワークのテス
    ト加工によって得た前記ワークのテーパ加工形状の実測
    寸法を入力する実測寸法入力手段と、 前記実測寸法入力手段で入力されたテスト加工における
    ワークの実測寸法を表示し、かつ前記NC加工プログラ
    ムに基づくテーパ加工の目標寸法を表示する表示手段
    と、 前記表示手段に表示されたテスト加工におけるワークの
    実測寸法と前記NC加工プログラムに基づくテーパ加工
    の目標寸法とを補正演算データとして導入し、前記補正
    演算データから前記ワークの実測寸法と前記目標寸法と
    の誤差量を演算すると共に、演算して求めた誤差が零と
    なるように前記X軸、Y軸送り手段および前記U軸、V
    軸送り手段に与えられる移動の補正量を演算する演算手
    段と、 前記演算手段によって演算した補正量に基づいて前記X
    軸、Y軸送り手段と前記U軸、V軸送り手段に対する移
    動指令を補正する補正手段と、 を具備して構成されることを特徴としたワイヤ放電加工
    装置。
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