JPH11104426A - 高温用エアフィルタ - Google Patents

高温用エアフィルタ

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JPH11104426A
JPH11104426A JP9284582A JP28458297A JPH11104426A JP H11104426 A JPH11104426 A JP H11104426A JP 9284582 A JP9284582 A JP 9284582A JP 28458297 A JP28458297 A JP 28458297A JP H11104426 A JPH11104426 A JP H11104426A
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JP
Japan
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filter medium
framework
filter
fixed
air filter
Prior art date
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Pending
Application number
JP9284582A
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English (en)
Inventor
Hideaki Kawaguchi
秀明 川口
Yuko Nozaki
雄幸 野崎
Tadamasa Wada
忠正 和田
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Nippon Muki Co Ltd
Original Assignee
Nippon Muki Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH11104426A publication Critical patent/JPH11104426A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転開始時の昇温や運転停止時の降温、運転
中の雰囲気温度変化だけでなく、運転停止から再稼働ま
での間に渡って、発塵、飛散の発生を防止することので
きる高温用エアフィルタを提供する。 【解決手段】 バインダを含まないガラス繊維からなる
フェルト2aと該フェルト2aを両側面から挟持した耐
熱性網体2bとからなる濾材2を、厚み間隔保持部材1
2で固定した高温用エアフィルタ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高温清浄空気で物
品を乾燥するクリーンオーブン(循環式恒温器)等に付
設される循環空気清浄用に用いて好適な高温用エアフィ
ルタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば実公平6−26333号公
報に開示されるように、バインダを含まないガラス繊維
からなるフェルトと該フェルトを両側面から挟持した耐
熱性網体とからなるジグザク状の濾材を、枠体の開口面
を水平に横断する直線基杆と、該直線基杆の内方に多数
のスペース保護用突起を備える波形杆からなる少なくと
も一対の耐熱性スペーサを介して枠体内に収容固定する
と共に、該濾材の上下縁と枠体との間にクッション材を
介在してなる高温用エアフィルタが知られている。
【0003】この実公平6−26333号公報の高温用
エアフィルタは、以下のような利点を有していた。 (1) バインダを含まないガラス繊維からなるフェル
トを用いたため、使用中に有機物の炭化物が発塵、飛散
することを防止することができる。 (2) フェルトの両側を金網で挟持したため、長期に
渡り安定したエアフィルタ作用を保持する。 (3) 上下縁と枠体との間にクッション材が介在する
ため、使用時の雰囲気温度変化により濾材が上下方向に
伸縮してもクッション材がそれを吸収し、優れた気密性
を確保する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、送風機稼働
中はフェルトが風圧により圧縮し続けているため、発
塵、飛散の問題はなかったが、送風機の停止後には圧縮
されたフェルトが復元し、その際にフェルトと金網が擦
れることが原因となり、フェルトを構成する繊維の発
塵、飛散が生ずることが判明した。これにより、送風機
停止後にクリーンオーブン内を清浄化する必要があり、
再稼働まで相当の時間を費やす必要があった。また、十
分に清浄化しないうちに運転を開始すると、汚染された
環境でクリーンオーブンを使用する危険があった。
【0005】本発明は、運転開始時の昇温や運転停止時
の降温、運転中の雰囲気温度変化だけでなく、運転停止
から再稼働までの間に渡って発塵、飛散の発生を防止す
ることのできる高温用エアフィルタの提供を課題とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために、バインダを含まないガラス繊維からなるフ
ェルトと該フェルトを両側面から挟持した耐熱性網体と
からなるジグザク状の濾材を、枠体の開口面を水平に横
断する直線基杆と、該直線基杆の内方に多数のスペース
保護用突起を備える波形杆からなる少なくとも一対の耐
熱性スペーサを介して枠体内に収容固定すると共に、該
濾材の上下縁と枠体との間にクッション材を介在してな
る高温用エアフィルタにおいて、前記濾材を厚み間隔保
持材で固定するという手段を採用した。
【0007】本発明では、前記厚み間隔保持部材として
針金を前記濾材の両側から複数箇所独立させて貫通固定
することにより、耐熱性網体とフェルトとの熱膨張差で
濾材が破損することなく、しかも濾材の通気抵抗をでき
るだけ押さえることができる。
【0008】また、本発明では、前記耐熱性スペーサの
スペース保護用突起同士により前記濾材を圧着すること
により、濾材が確実に固定されるため、風圧により生ず
る濾材の振動に起因する発塵、飛散を防止することがで
きる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の高温用エアフィル
タの一実施形態について図1〜図3に基づき説明する。
【0010】図1は本実施形態の正面図、図2はその一
部を裁断した平面図、図3は本実施の形態に用いた濾材
の断面図、図4はその斜視図である。
【0011】図1〜図4において、1はSUS等の金属
や合成樹脂等からなる耐熱性枠体である。2は濾材であ
り、この濾材2は、バインダーを使用することなくガラ
ス繊維のみをフェルト状に成形したガラス繊維フェルト
2aと、ガラス繊維フェルト2aをその両面から挟持し
た耐熱性網体2bとから構成される。網体2bは、クリ
ーンオーブンの熱に耐えられるSUS等の金属や合成樹
脂から構成される。濾材2は、厚み間隔保持部材である
針金12で複数箇所貫通固定されている。
【0012】濾材2はジグザグ状にひだ折りされ前記枠
体1内に収容、固定されており、濾材2と枠体1の上下
枠部材との間は、バインダーを使用していないグラスウ
ール等からなるクッション材5が存在し、高い気密性を
確保している。
【0013】8は、ジグザグ状にした濾材2を、その空
気流出入面側より波形間隔を安定に保持せしめる空気流
出入面で一対の耐熱性スペーサであり、枠体1の開口面
を水平に横断するSUS等の金属製の直線基杆8aと、
直線基杆8aに両端で鋲で固着され、内方にジグザグ上
に折り畳まれた濾材2の波形濾材部間の空間へ挿入され
て波形濾材部間の間隔を保持するスペース保護用突起9
を複数有する金属製の波形杆8bとからなる。本実施の
形態では、図1に示すように、上・中・下に合計3対の
耐熱性スぺーサ8を配設している。なお、各耐熱性スペ
ーサ8の両端部は、枠体1の両側枠部に固着している。
【0014】ジグザグ状にされた濾材2は、空気流入、
流出それぞれの面側から、波形杆8bのスペース保護用
突起9、9により圧着されているので、濾材2の振動が
抑制される。
【0015】10はガスケットで、シリコン樹脂、PT
FE発泡体、クロロプレンラバー、セラミックやガラス
等の無機質ペーパーが適用できる。11は押さえ板で、
クッション材5等に直接通風があたることを防止するた
めのものである。
【0016】本実施の形態において、ガラス繊維フェル
ト2aとしては、高性能エアフィルタ及びHEPAフィ
ルタに適用できるものとするが、ガラス繊維の繊維径、
充填密度、網体2bの線径、網目の大きさ等を適宜選択
して、所望の捕集効率及び圧力損失を得ることができ
る。また、網体2bとしてはSUS等の金属や合成樹脂
を用いるのが望ましいが、これに限定されるものではな
い。なお、高温用HEPAフィルタに使用する場合は、
気密性向上のために、クッション材5以外に高密度のグ
ラスウール等からなる床材を重合したものを使用するこ
ともできる。
【0017】厚み間隔保持部材として針金12を用いた
場合、その固定箇所数は、数カ所〜100箇所/580
×580mm程度とすることが望ましい。厚み間隔保持
部材としては、針金以外に、ホッチキスの針、金網の線
形の太いもの等、濾材の厚みを保持しうるものであれ
ば、形態は問われない。また、本実施の形態では、図
3、図4に示すように針金12をほぼ等間隔で貫通固定
したが、厚み間隔保持部材の配置はこれに限定されるも
のではない。
【0018】
【実施例】本発明の高温用エアフィルタの濾材2を用
い、クリーンオーブン等の乾燥機と同様の条件、つまり
以下の実験を実施することによりその評価を行なった。
すなわち、繊維径0.8μm、厚さ4mm、目付50g
/m2、バインダなしのガラス繊維フェルトを、流入側
に36×40メッシュ、線径0.193mmのSUS3
04製の金網、流出側に38×60メッシュ、線径0.
1524mmのSUS304製の金網を配置、挟持し、
線径0.14mmの針金で、9〜100箇所(580×
580mm)貫通固定し、0.5μmDOP捕集効率9
0%の高性能エアフィルタ(寸法610×610×29
0mm、風量31m3/min、圧力損失25mmAq
以下)を構成できるものとした。
【0019】以上のフィルタをHEPAフィルタ1,2
の間に配置し、大気塵の影響を受けないようにし、面風
速15cm/sで、送風機のON/OFF操作を数回繰
り返して発塵数を測定した。なお、風速機のON/OF
F操作は、測定開始より10秒後に送風機を停止し、再
稼働までの時間を3秒とした。結果を表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】表1に示すように、比較例は最初の稼働時
には発塵していないが、送風機を停止後、再度稼動した
後には発塵が顕著に観察された。これは、送風機停止
後、濾材を構成するフェルトの復元により繊維が飛散し
たためと推察される。
【0022】これに対し、実施例1〜5は、送風機を停
止後、再度稼動した後でも発塵が比較例に比べて極めて
少なくも、本発明による発塵防止効果が確認された。特
に固定箇所数を100箇所とした実施例5はほとんど発
塵が生じていない。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の高温用エ
アフィルターによれば、 (1) 風圧によるフェルトの圧縮復元を防止し、それ
に起因する発塵、飛散を防止した。 (2) 耐熱性網体とフェルトの熱膨張差で濾材が破損
することなく、濾材の通気抵抗を抑制した。 (3) 濾材の固定が強固であるため、濾材が風圧によ
り振動に起因する発塵、飛散を防止した。 という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明高温用エアフィルタの一実施形態を示
す正面図
【図2】 本発明高温用エアフィルタの一実施形態を示
す部分裁断平面図
【図3】 本発明高温用エアフィルタにかかる濾材の一
実施形態を示す断面図
【図4】 本発明高温用エアフィルタにかかる濾材の一
実施形態を示す斜視図
【符号の説明】
1 枠体 2 濾材 2a ガラス繊維フェルト 2b 耐熱性網体 5 クッション材 8 耐熱性スペーサ 12 針金

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バインダを含まないガラス繊維からなる
    フェルトと該フェルトを両側面から挟持した耐熱性網体
    とからなるジグザク状の濾材を、枠体の開口面を水平に
    横断する直線基杆と、該直線基杆の内方に多数のスペー
    ス保護用突起を備える波形杆とからなる少なくとも一対
    の耐熱性スペーサを介して枠体内に収容固定すると共
    に、該濾材の上下縁と枠体との間にクッション材を介在
    してなる高温用エアフィルタにおいて、前記濾材を厚み
    間隔保持部材で固定したことを特徴とする高温用エアフ
    ィルタ。
  2. 【請求項2】 前記厚み間隔保持部材として針金を用
    い、前記濾材の両側面から複数箇所独立させて貫通固定
    したことを特徴とする請求項1に記載の高温用エアフィ
    ルタ。
  3. 【請求項3】 前記耐熱性スペーサのスペース保護用突
    起同士により前記濾材を圧着したことを特徴とする請求
    項1または2記載の高温用エアフィルタ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003514652A (ja) * 1999-11-23 2003-04-22 ポール・コーポレーション 導電性フィルタカートリッジ
JP2006122856A (ja) * 2004-10-29 2006-05-18 Nippon Muki Co Ltd 乾燥炉用フィルタろ材及びそれを用いた乾燥炉用フィルタ
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