JP2000070642A - 高温用エアフィルタ - Google Patents
高温用エアフィルタInfo
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Abstract
温度変化だけでなく、運転停止から再稼働までの間に渡
って発塵、飛散の発生を防止することのできる高温用エ
アフィルタの提供を課題とする。 【課題】 バインダを含まないガラス繊維からなるフェ
ルトと該フェルトを両側面から挟持した耐熱性網体とか
らなるジグザク状の濾材を、枠体の開口面を水平に横断
する直線基杆と、該直線基杆の内方に多数のスペース保
護用突起を備える波形杆とからなる少なくとも一対の対
向する耐熱性スペーサを介して枠体内に収容固定すると
共に、該濾材の上下縁と枠体との間にクッション材を介
在してなる高温用エアフィルタにおいて、前記各耐熱性
スペーサの隣接するスペース保護用突起同士の間に形成
される突起用溝に対向する耐熱性スペーサの保護用突起
を嵌入させ合い、これら保護用突起と突起用溝によって
形成されるジグザグ状空間に沿って前記濾材を配置する
ことによって、前記対向する波形杆によって前記濾材の
ひだ側部とひだ頂部を圧着した高温用エアフィルタ。
Description
品を乾燥するクリーンオーブン(循環式恒温器)等に付
設される循環空気清浄用に用いて好適な高温用エアフィ
ルタに関する。
報に開示されるように、図3に示すように、バインダを
含まないガラス繊維からなるフェルト2aと該フェルト
2aを両側面から挟持した耐熱性網体2bとからなるジ
グザク状の濾材2を、枠体1の開口面を水平に横断する
直線基杆8と、該直線基杆8の内方に多数のスペース保
護用突起9aを備える波形杆9からなる少なくとも一対
の対向する耐熱性スペーサ10を介して枠体1内に収容
固定すると共に、該濾材2の上下縁と枠体1との間にク
ッション材5を介在してなる高温用エアフィルタが知ら
れている。
エアフィルタは、以下のような利点を有していた。 (1)バインダを含まないガラス繊維からなるフェルト
を用いたため、使用中に有機物の炭化物が発塵、飛散す
ることを防止することができる。 (2)フェルトの両側を金網で挟持したため、長期に渡
り安定したエアフィルタ作用を保持する。 (3)上下縁と枠体との間にクッション材が介在するた
め、使用時の雰囲気温度変化により濾材が上下方向に伸
縮してもクッション材がそれを吸収し、優れた気密性を
確保する。
高温用エアフィルタの場合、対向する保護用突起9a同
士のみで濾材2のひだ側部2Aを圧着するようにしてい
たため、送風機稼働中はフェルト2aが風圧により圧縮
し続けているため、発塵、飛散の問題はなかったが、送
風機の停止後には圧縮されたフェルト2aが復元し、そ
の際にフェルト2aと金網2bが擦れることが原因とな
り、フェルト2aを構成する繊維の発塵、飛散が生ずる
ことが判明した。これにより、送風機停止後にクリーン
オーブン内を清浄化する必要があり、再稼働まで相当の
時間を費やす必要があった。また、十分に清浄化しない
うちに運転を開始すると、汚染された環境でクリーンオ
ーブンを使用する危険があった。
の降温、運転中の雰囲気温度変化だけでなく、運転停止
から再稼働までの間に渡って発塵、飛散の発生を防止す
ることのできる高温用エアフィルタの提供を課題とす
る。
するためにバインダを含まないガラス繊維からなるフェ
ルトと該フェルトを両側面から挟持した耐熱性網体とか
らなるジグザク状の濾材を、枠体の開口面を水平に横断
する直線基杆と、該直線基杆の内方に多数のスペース保
護用突起を備える波形杆とからなる少なくとも一対の対
向する耐熱性スペーサを介して枠体内に収容固定すると
共に、該濾材の上下縁と枠体との間にクッション材を介
在してなる高温用エアフィルタにおいて、前記各耐熱性
スペーサの隣接するスペース保護用突起同士の間に形成
される突起用溝に対向する耐熱性スペーサの保護用突起
を嵌入させ合い、これら保護用突起と突起用溝によって
形成されるジグザグ状空間に沿って前記濾材を配置する
ことによって、前記対向する波形杆によって前記濾材の
ひだ側部とひだ頂部を圧着したことを特徴とする。これ
により、濾材が確実に固定されるため、風圧により生ず
る濾材の振動に起因する発塵、飛散を防止することがで
きる。
では、前記波形杆ととして棒状物を用いたことを特徴と
するもので、通気抵抗をできるだけ押さえることができ
る。
タの一実施の形態について図1及び図2に基づき説明す
る。
一部を裁断した平面図である。
属や合成樹脂等からなる耐熱性枠体である。2は濾材で
あり、この濾材2は、バインダを使用することなくガラ
ス繊維のみをフェルト状に成形したガラス繊維フェルト
2aと、ガラス繊維フェルト2aをその両面から挟持し
た耐熱性網体2bとから構成される。網体2bは、クリ
ーンオーブンの熱に耐えられるSUS等の金属や合成樹
脂から構成される。
体1内に収容、固定されており、濾材2と枠体1の上下
枠部材との間は、バインダを使用していないグラスウー
ル等からなるクッション材5が存在し、高い気密性を確
保している。
空気流出入面側より波形間隔を安定に保持せしめる空気
流出入面で一対の耐熱性スペーサであり、枠体1の開口
面を水平に横断するSUS等の金属製の直線基杆8と、
直線基杆8に両端で鋲で固着され、内方にジグザグ上に
折り畳まれた濾材2の波形濾材部間の空間へ挿入されて
波形濾材部間の間隔を保持するスペース保護用突起9a
と隣接するスペース保護用突起9a,9a同士の間に突
起用溝9bを複数有する金属製の波形杆9とからなる。
本実施の形態では、図1に示すように、上・中・下に合
計3対の対向する耐熱性スぺーサ10を配設している。
なお、各耐熱性スペーサ10の両端部は、枠体1の両側
枠部に固着している。
流出それぞれの面側から、対向する波形杆9,9のスペ
ース保護用突起9aと突起用溝9bにより濾材2のひだ
側部2Aとひだ頂部2Bが圧着されているので、濾材2
の振動が抑制される。波形杆9は、針金を折り曲げて加
工した棒状物であるため、波形杆9で形成される面積が
空気流通の死面積とはならず、フィルタの構造抵抗を低
くすることができる。
FE発泡体、クロロプレンラバー、セラミックやガラス
等の無機質ペーパーが適用できる。12は押さえ板で、
クッション材5等に直接通風があたることを防止するた
めのものである。
ト2aとしては、高性能エアフィルタ及びHEPAフィ
ルタに適用できるものとするが、ガラス繊維の繊維径、
充填密度、網体2bの線径、網目の大きさ等を適宜選択
して、所望の捕集効率及び圧力損失を得ることができ
る。また、網体2bとしてはSUS等の金属や合成樹脂
を用いるのが望ましいが、これに限定されるものではな
い。なお、高温用HEPAフィルタに使用する場合は、
気密性向上のために、クッション材5以外に高密度のグ
ラスウール等からなる床材を重合したものを使用するこ
ともできる。
は、針金以外に、金網の線形の太いもの等、濾材の厚み
を保持しうるものであれば、形態は問われない。
い、クリーンオーブン等の乾燥機と同様の条件、つまり
以下の実験を実施することによりその評価を行なった。
すなわち、繊維径0.8μm、厚さ4mm、目付50g
/m2、バインダなしのガラス繊維フェルトを、流入側
に40メッシュ、線径0.18mmのSUS304製の
金網、流出側に60メッシュ、線径0.14mmのSU
S304製の金網を配置、挟持し、φ2mmの針金から
成る耐熱性スペーサで、0.5μmDOP捕集効率90
%の高性能エアフィルタ(寸法610×610×290
mm、風量31m3/min、圧力損失25mmAq以
下)を構成できるものとした。尚、耐熱スペーサを3対
としたものを実施例1,5対としたものを実施例2と
し、3対の耐熱スペーサを用い、その保護用突起同士で
濾材のひだ側部のみを圧着するようにしたものを従来例
とした。
の間に配置し、大気塵の影響を受けないようにし、面風
速15cm/sで、送風機のON/OFF操作をして発
塵数を測定した。なお、風速機のON/OFF操作は、
測定開始より10秒後に送風機を停止し、再稼働までの
時間を3秒とした。結果を表1に示す。
中)には発塵していないが、送風機を停止後、再度稼動
した後には発塵が顕著に観察された。これは、送風機停
止後、濾材を構成するフェルトの復元により繊維が飛散
したためと推察される。
止後、再度稼動した後でも発塵が比較例に比べて極めて
少なくも、本発明による発塵防止効果が確認された。
アフィルターによれば、 (1) 風圧によるフェルトの圧縮復元を防止し、それ
に起因する発塵、飛散を防止した。 (2) 耐熱性網体とフェルトの熱膨張差で濾材が破損
することなく、濾材の通気抵抗を抑制した。 (3) 濾材の固定が強固であるため、濾材が風圧によ
り振動に起因する発塵、飛散を防止した。という効果を
奏する。
す正面図
す部分裁断平面図
Claims (2)
- 【請求項1】 バインダを含まないガラス繊維からなる
フェルトと該フェルトを両側面から挟持した耐熱性網体
とからなるジグザク状の濾材を、枠体の開口面を水平に
横断する直線基杆と、該直線基杆の内方に多数のスペー
ス保護用突起を備える波形杆とからなる少なくとも一対
の対向する耐熱性スペーサを介して枠体内に収容固定す
ると共に、該濾材の上下縁と枠体との間にクッション材
を介在してなる高温用エアフィルタにおいて、前記各耐
熱性スペーサの隣接するスペース保護用突起同士の間に
形成される突起用溝に対向する耐熱性スペーサの保護用
突起を嵌入させ合い、これら保護用突起と突起用溝によ
って形成されるジグザグ状空間に沿って前記濾材を配置
することによって、前記対向する波形杆によって前記濾
材のひだ側部とひだ頂部を圧着したことを特徴とする高
温用エアフィルタ。 - 【請求項2】 前記波形杆として棒状物を用いたことを
特徴とする請求項1に記載の高温用エアフィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10259492A JP2000070642A (ja) | 1998-08-28 | 1998-08-28 | 高温用エアフィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10259492A JP2000070642A (ja) | 1998-08-28 | 1998-08-28 | 高温用エアフィルタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000070642A true JP2000070642A (ja) | 2000-03-07 |
Family
ID=17334855
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10259492A Withdrawn JP2000070642A (ja) | 1998-08-28 | 1998-08-28 | 高温用エアフィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000070642A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN114247886A (zh) * | 2020-09-23 | 2022-03-29 | 西安菲尔特金属过滤材料股份有限公司 | 一种高强度高透气金属滤袋筒体的制备方法 |
-
1998
- 1998-08-28 JP JP10259492A patent/JP2000070642A/ja not_active Withdrawn
Cited By (10)
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