JPH11104418A - 高温ろ過集塵用フェルト及びその製造方法 - Google Patents
高温ろ過集塵用フェルト及びその製造方法Info
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- JPH11104418A JPH11104418A JP27298097A JP27298097A JPH11104418A JP H11104418 A JPH11104418 A JP H11104418A JP 27298097 A JP27298097 A JP 27298097A JP 27298097 A JP27298097 A JP 27298097A JP H11104418 A JPH11104418 A JP H11104418A
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Abstract
あっても3年間の長期間連続運転を可能とした高温ろ過
集塵用フェルト及びその製造法を提供する。 【解決手段】 基布の両面にウェブ層を有し、該基布と
該ウェブ層が絡合されてなるシート状積層体において、
該基布が、ポリフェニレンサルファイド及び/又はポリ
テトラフルオロエチレンから構成され、且つ該ウェブ層
がポリフェニレンサルファイド繊維から構成され、該積
層体の210℃での乾熱収縮率が1.5%以下、強力保
持率(210℃×2100時間)が80%以上である高
温ろ過集塵用フェルト及び、ポリフェニレンサルファイ
ド繊維からなるカードウェブを160〜230℃で熱セ
ットし、次いで無緊張下で冷却した後に巻き取ることに
より得られた低収縮ウェブを基布の両面に配する高温ろ
過集塵用フェルトの製造方法。
Description
ルファイド(以下“PPS”と言う)繊維のファイバー
と、その粗布を用いたニードルフェルト法によるフェル
ト生地に関し、特に、高温時(160〜210℃)に、
酸性ガス、酸化性粉塵、アルカリ剤、高水分率等の過酷
な雰囲気条件下で使われるバグフィルター用に最適なろ
過集塵用フェルト生地を提供する事を目的とする。
焼却炉、産業廃棄物焼却、金属溶解・焼成炉などから発
生する排ガスに、多量の有害物質や媒塵を含んでいる
が、それを出来るだけ完全に近く除去する事は、非常に
重要な課題である。排ガスの集塵には、いろいろな方法
があるが、最近では集塵効率の良好さや、ダイオキシン
削減の観点、更には他の有害ガス成分の効率的除去のた
め、バグフィルターによるろ過集塵法が主流になってき
た。
封筒状に縫製されたろ布を用い、そのろ布には、ろ過す
べき排ガス成分条件により、適切な繊維素材が選ばれ
る。
における集塵機入口におけるガス温度は、130〜25
0℃である事が一般的である。130℃以下の場合に
は、ポリエステル、アクリル等の汎用繊維を、ろ布素材
として使うが、130℃以上の場合には、いわゆる耐熱
繊維が使われるが、中でも本発明のPPS繊維は、連続
使用温度が190℃で、耐酸・耐アルカリ性に優れてい
る為、前述の排ガスろ過には、近年、広く使用されるに
至った。
ちながら、一般的な繊維特性を兼備しているため、フェ
ルトや織物などの繊維製品に加工する段階で何ら問題な
い加工工程通過性を有し、そのためフェルトや織物の形
状でのろ布が広く使われている。
フィルターの排ガス温度はたとえ180℃で常時運転さ
れていても、ボイラーや焼却部が異常昇温をし、210
℃付近に達する事がある。一般に、この異常温度の上限
値をピーク温度といっている。又一般にピーク温度のの
べ必要時間数は、そのろ布の全稼働時間の5%に相当と
言われている。
たばい塵を、パルス性圧力空気で脱塵するパルスジェッ
ト型集塵が主流となっている。この設備は、太番手の針
金からなる円柱状のリティナーと呼ばれるものに円筒形
のろ布を挿入したものであり、よりコンパクトで、高効
率な集塵を行なうこの種設備が今後も増加する傾向にあ
る。
ろ布は、高温の酸性ガス、酸化性ダスト、中和剤として
のアルカリ等の激しい雰囲気条件のもとで、脱じんのた
めに、数分から数十分に1回パルスエアーで膨張される
作用をうける。これらの作用を長期間にわたり受けつづ
けるが、それに耐えるだけの布強力を持ち、而もパルス
エアーによりろ過作用中とは反対方向に運転するだけの
余裕しろを保持しつづけなければならない。即ち、ろ布
はろ過作用としている間にろ布が収縮すると、パルスエ
アーによる脱塵効果を期待出来なくなる。
過布の従来品は190℃以上の雰囲気温度では、収縮が
大きいためにパルスジェット型集塵機での脱塵作用が働
かなくなり、そのため圧力損失値が上昇し、ついには、
ろ布の破損事故をもたらせる問題点があった。
技術の問題点を解決するためのものであり集塵機入口温
度が210℃迄のピーク温度であっても累積2,100
時間迄のフェルト強力とフェルト収縮の面から24,0
00時間(3年間)の連続運転を可能にした高温ろ過用
フェルト生地を提供することを目的とする。
両面にウェブ層を有し、該基布と該ウェブ層が絡合され
てなるシート状積層体において、該基布が、ポリフェニ
レンサルファイド及び/又はポリテトラフルオロエチレ
ンから構成され、且つ該ウェブ層がポリフェニレンサル
ファイド繊維から構成され、該積層体の210℃での乾
熱収縮率が1.5%以下、強力保持率(210℃×21
00時間)が80%以上であることを特徴とする高温ろ
過集塵用フェルト、ウェブ層を構成するポリフェニレン
サルファイド繊維が乾熱収縮率4%以下、油剤付着率
0.3〜0.5owf、強度3.0g/d以上及び破断
伸度35〜45%であることを特徴とする請求項1記載
の高温ろ過集塵用フェルト、積層体の目付が350〜7
50g/m2 厚さが1.5〜3.0mmであることを特
徴とする請求項1記載の高温ろ過集塵用フェルト、ポリ
フェニレンサルファイド繊維からなるカードウエブを1
60〜230℃で熱セットし、次いで無緊張下で冷却し
た後に巻き取ることにより得られた低収縮ウェブを基布
の両面に配することを特徴とする高温ろ過集塵用フェル
トの製造方法、である。本発明のニードルフェルト製ろ
過布は、特定範囲内に品質管理されたPPSの短繊維を
ウエブに、又PPS繊維および/またはポリテトラフル
オロエチレンを基布に用いて、ニードルパンチ法により
シート状積層体を作りそれを、特定の条件下で、圧縮、
熱処理してち密なろ過布構造とする事により、上記目的
が達成される。
ましい実施態様においては、目的が350〜750g/
m2 、厚さが1.5〜3.0mmである。
び/又はポリテトラフルオロエチレン繊維から好適に製
造される。基布を構成する糸は、ファイバーから作られ
た紡績糸又は、フィラメント糸のいづれの場合も可能で
ある。これらの糸を使い、粗密度の基布を製織する。
4 −S−)の繰り返し単位をもつ、ポリマー/又はその
誘導体で形成される。
どの極性溶媒に硫化ナトリウムを溶解し、重合促進剤を
添加し、パラジクロールベンゼンとの重縮合反応で得ら
れたポリマーを、溶融紡糸法で紡糸し、延伸して得られ
る。
チレンは(−CF2 −CF2 −)の繰り返し単位を持つ
ポリマーおよび/又はその誘導体で形成される。
ドルフェルト布の通気性が大きく損なわれず、ニードル
フェルト布の強度及び寸法安定性向上するという目的が
達成されるものである。それには、前述のPPS繊維お
よび/又はポリテトラフルオロエチレン繊維のモノフィ
ラメント糸、マルチフィラメント糸または紡績糸と、単
独または組み合わせて、平織、綾織、モクレノ織、から
み織などに製織する事により好適に形成される。使用さ
れる繊維の繊度、織密度などには特に限定されない。
有し、そして該基布と該ウェブが絡合されているシート
状積層体において、該積層体の210℃での乾熱収縮率
は1.5%以下になる様に作成したものである。
成するポリフェニレンサルファイド繊維の個々の繊維が
持つ特性値(乾熱収縮率、油剤付着率、強度、破断伸度
が大きな影響力を持つ事が判った。
状に分散化されるが個々の繊維特性値に、ばらつきが限
度を超している場合にはウェブシートの局部に潜在的に
熱収縮応力を内在する事になる。
に影響する要因で、最大のものは、フェルトを構成する
ウェブ、基布と繊維絡合工程後に行われる熱処理工程に
ある。
は4%以下、油剤付着率が0.3〜0.5owf好まし
くは0.39〜0.41owf、強度3g/d以下、破
断強度35〜45%、好ましくは36〜44%に品質管
理する必要がある。
のばらつきが大きく4%をこえるものが、4%以下のも
のと混在する場合には、最終仕上げをした150cm幅
のフェルトに、部分的に140cm幅の個所が顕在化す
る。
りなるウェブを有し、そして、該基布と該ウェブが絡合
されているシート状積層体において、繊維絡合工程の後
で、乾熱処理を行なう。該工程では、160〜230℃
好ましくは190〜220℃の乾熱にて加圧しながら熱
処理を行なう。この熱処理により、該積層体は厚さ2m
m前後まで圧密化されるが、その加熱されているシート
状積層体は、一度蓄留槽(スクレー)に、無張力下で溜
め置く、この処理により、シート状積層体は、歪を緩和
され、これまでの加工中に蓄積されてきた、構造的な歪
がとり除かれる。
0℃迄のピーク温度であっても3年間の長期間連続運転
を可能とした高温ろ過集塵用フェルトを提供することを
可能とした。
Claims (4)
- 【請求項1】 基布の両面にウェブ層を有し、該基布と
該ウェブ層が絡合されてなるシート状積層体において、
該基布が、ポリフェニレンサルファイド及び/又はポリ
テトラフルオロエチレンから構成され、且つ該ウェブ層
がポリフェニレンサルファイド繊維から構成され、該積
層体の210℃での乾熱収縮率が1.5%以下、強力保
持率(210℃×2100時間)が80%以上であるこ
とを特徴とする高温ろ過集塵用フェルト。 - 【請求項2】 ウェブ層を構成するポリフェニレンサル
ファイド繊維が乾熱収縮率4%以下、油剤付着率0.3
〜0.5owf、強度3.0g/d以上及び破断伸度3
5〜45%であることを特徴とする請求項1記載の高温
ろ過集塵用フェルト。 - 【請求項3】 積層体の目付が350〜750g/m
2 、厚さが1.5〜3.0mmであることを特徴とする
請求項1記載の高温ろ過集塵用フェルト。 - 【請求項4】 ポリフェニレンサルファイド繊維からな
るカードウエブを160〜230℃で熱セットし、次い
で無緊張下で冷却した後に巻き取ることにより得られた
低収縮ウェブを基布の両面に配することを特徴とする高
温ろ過集塵用フェルトの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27298097A JP3687765B2 (ja) | 1997-10-06 | 1997-10-06 | 高温ろ過集塵用フェルト及びその製造方法 |
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JP27298097A JP3687765B2 (ja) | 1997-10-06 | 1997-10-06 | 高温ろ過集塵用フェルト及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11104418A true JPH11104418A (ja) | 1999-04-20 |
JP3687765B2 JP3687765B2 (ja) | 2005-08-24 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP27298097A Expired - Fee Related JP3687765B2 (ja) | 1997-10-06 | 1997-10-06 | 高温ろ過集塵用フェルト及びその製造方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3687765B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102560714A (zh) * | 2010-12-27 | 2012-07-11 | 山东嘉年华氟纶有限公司 | 过滤针刺毡用聚四氟乙烯低缩率卷曲短切纤维及其制造方法 |
-
1997
- 1997-10-06 JP JP27298097A patent/JP3687765B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN102560714A (zh) * | 2010-12-27 | 2012-07-11 | 山东嘉年华氟纶有限公司 | 过滤针刺毡用聚四氟乙烯低缩率卷曲短切纤维及其制造方法 |
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JP3687765B2 (ja) | 2005-08-24 |
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