JPH11104063A - 内視鏡の先端部 - Google Patents

内視鏡の先端部

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JPH11104063A
JPH11104063A JP9272272A JP27227297A JPH11104063A JP H11104063 A JPH11104063 A JP H11104063A JP 9272272 A JP9272272 A JP 9272272A JP 27227297 A JP27227297 A JP 27227297A JP H11104063 A JPH11104063 A JP H11104063A
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tip
distal end
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tip cap
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Yoshinori Fujii
喜則 藤井
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Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】先端キャップの外径を太くすることなく使用中
に先端キャップが脱落するのを確実に防止することがで
きる内視鏡の先端部を提供すること。 【解決手段】先端部本体1に先端キャップ2が取り付け
られた状態において先端部本体1から先端キャップ2が
外れるのを阻止するために互いに係合する凹凸部21,
31、22,32、23,33を、先端部本体1と先端
キャップ2とに複数対設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、先端部本体に対
して先端キャップが着脱自在に設けられた内視鏡の先端
部に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の内視鏡の先端部を示してお
り、挿入部の先端に設けられた先端部本体1に対して、
弾力性のある材料からなる先端キャップ2が弾性変形さ
せて着脱できるように取り付けられている。
【0003】そして、先端部本体1に取り付けられた先
端キャップ2が外れるのを阻止するために互いに係合す
る一対の凹凸部21,31が、先端部本体1の外周面と
先端キャップ2の内周面とに形成されている。
【0004】照明用ライトガイドファイババンドル3の
先端部分は先端部本体1に通されて固着されており、そ
の射出端面3aは、凹レンズが取り付けられた照明窓4
の内側に配置されている。
【0005】また、処置具挿通チャンネル5の先端部分
が先端部本体1に後方から固着されており、それに連通
する処置具挿通孔6が、先端部本体1を軸線方向に貫通
して穿設されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】先端部本体1と先端キ
ャップ2とに形成された凹凸部21,31の引っ掛かり
高さhが低いと、内視鏡使用中に体腔内で先端キャップ
2が先端部本体1から脱落してしまうおそれがある。
【0007】しかし、先端キャップ2にはそれ自体に最
小限以上の肉厚eが必要であるし、凹部21の底と先端
部本体1内の構成要素3や孔6との間にも最小限以上の
間隔aをとる必要がある。
【0008】そのため、内視鏡使用中に体腔内で先端キ
ャップ2が先端部本体1から脱落してしまうのを確実に
防ぐために、凹凸部21,31の引っ掛かり高さhを充
分にとると、先端キャップ2の外径が太くなって患者に
与える苦痛が増大してしまう。
【0009】そこで本発明は、先端キャップの外径を太
くすることなく使用中に先端キャップが脱落するのを確
実に防止することができる内視鏡の先端部を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の内視鏡の先端部は、挿入部の先端に設けら
れた先端部本体に対して弾力性のある材料からなる先端
キャップを弾性変形させて着脱できるようにした内視鏡
の先端部において、上記先端部本体に上記先端キャップ
が取り付けられた状態において上記先端部本体から上記
先端キャップが外れるのを阻止するために互いに係合す
る凹凸部を、上記先端部本体と上記先端キャップとに複
数対設けたことを特徴とする。
【0011】なお、上記先端部本体と上記先端キャップ
とが、先細りのテーパ状に形成されていてもよく、上記
凹凸部が波状の断面形状で環状に形成されていてもよ
い。また、上記先端キャップに送気送水ノズルが一体に
形成されていてもよく、上記凹凸部が、部分的に途切れ
た環状に形成されていてもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の実施の形
態を説明する。図2は前方視型内視鏡の先端部の正面図
であり、先端キャップ2が先端部本体1に対して着脱自
在に取り付けられている。
【0013】先端キャップ2で囲まれた先端部本体1の
先端面の中央に近い位置には、観察窓7が配置されてい
る。観察窓7の奥には、図示されていない対物光学系が
先端部本体1に内蔵されている。
【0014】観察窓7の周りには二つの照明窓4と処置
具挿通孔6の出口が配置され、さらに、観察窓7の表面
に向かって空気と水を選択的に吹きつけるための送気送
水ノズル8が配置されている。
【0015】図1は、照明窓4と処置具挿通孔6とを含
む断面における内視鏡の先端部の側面断面図であり、先
端部本体1は、挿入部の先端に遠隔操作によって屈曲自
在に設けられた湾曲部10の先端に連結されている。
【0016】照明用ライトガイドファイババンドル3の
先端部分は先端部本体1に通されて固着されており、そ
の射出端面3aは凹レンズが取り付けられた照明窓4の
内側に配置されている。
【0017】処置具挿通チャンネル5の先端は先端部本
体1に後方から固着されており、それに連通する処置具
挿通孔6が先端部本体1を軸線方向に貫通して穿設され
ている。
【0018】先端キャップ2は、弾力性のある材料によ
って先端部本体1の外周面に密接する略筒状に形成され
ており、後方から先端部本体1を押し込むようにして先
端キャップ2を弾性変形させることにより、先端キャッ
プ2を先端部本体1に取り付けることができ、その逆の
動作により先端部本体1から取り外すことができる。
【0019】先端キャップ2の内周面は、丸く面取りさ
れた先端部本体1の先端外縁部11と、先端部本体1の
外周最大径部前側の段部12とに前方から当接して、先
端部本体1に取り付けられた状態において隙間やガタツ
キが発生しない形状に形成されている。
【0020】そして、先端部本体1に先端キャップ2が
取り付けられた状態において先端部本体1から先端キャ
ップ2が外れるのを阻止するために互いに係合する三対
の凹凸部21,31、22,32、23,33が、先端
部本体1の外周面と先端キャップ2の内周面に形成され
ている。
【0021】凹部21,22,23は、各々が先端部本
体1の外周面全周に形成された環状の円周溝であり、図
1に示されるように三つの凹部21,22,23が波状
(サインカーブ状)の断面形状に連なって形成されてい
る。
【0022】凸部31,32,33は、各々先端キャッ
プ2の内周面全周に内方に向けて突出形成された環状突
起であり、先端部本体1側の三つの凹部21,22,2
3に密接する形状に形成されている。
【0023】その結果、先端キャップ2が先端部本体1
に取り付けられた状態では、先端部本体1と先端キャッ
プ2の三対の凹凸部21,31、22,32、23,3
3が各々係合するので、係合の深さがさほど大きくなく
てもしっかりとした係合状態が得られ、内視鏡検査中に
先端キャップ2が先端部本体1から脱落するおそれがな
い。
【0024】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではなく、例えば図3に示されるように、先端部
本体1と先端キャップ2とを先細りのテーパ状に形成し
てもよい。このような形状にすることにより、先端キャ
ップ2が先端部本体1に対して取り付け易く且つ使用中
に脱落し難くなる。
【0025】また、図4に示されるように、送気送水ノ
ズル8を先端キャップ2に一体に成形してもよい。ま
た、先端部本体1と先端キャップ2とに形成される凹凸
部の数は三対に限らず複数対であれば幾つであってもよ
い。
【0026】また、図5に示されるように、凹部21,
22は先端部本体1の外面全周に設けなくてもよく、凹
部21,22が部分的に途切れていてもよい。このよう
な形状にすることにより、先端部本体1に取り付けられ
た先端キャップ2の回転を規制して、取り付けの位置決
め(先端キャップ2に形成された送気送水ノズル8の位
置決め等)をすることができる。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、先端部本体に先端キャ
ップが取り付けられた状態において先端部本体から先端
キャップが外れるのを阻止するために互いに係合する凹
凸部を先端部本体と先端キャップとに複数対設けたこと
により、凹凸部の係合深さをさほど深くしなくてもしっ
かりした係合状態が得られるので、先端キャップの外径
を太くすることなく使用中に先端キャップが脱落するの
を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の内視鏡の先端部の
側面断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の内視鏡の先端部の
正面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態の内視鏡の先端部の
側面断面図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態の内視鏡の先端部の
側面断面図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態の内視鏡の先端部の
斜視図である。
【図6】従来の内視鏡の先端部の側面断面図である。
【符号の説明】
1 先端部本体 2 先端キャップ 21,22,23 凹部 31,32,33 凸部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】挿入部の先端に設けられた先端部本体に対
    して弾力性のある材料からなる先端キャップを弾性変形
    させて着脱できるようにした内視鏡の先端部において、 上記先端部本体に上記先端キャップが取り付けられた状
    態において上記先端部本体から上記先端キャップが外れ
    るのを阻止するために互いに係合する凹凸部を、上記先
    端部本体と上記先端キャップとに複数対設けたことを特
    徴とする内視鏡の先端部。
  2. 【請求項2】上記先端部本体と上記先端キャップとが、
    先細りのテーパ状に形成されている請求項1記載の内視
    鏡の先端部。
  3. 【請求項3】上記凹凸部が波状の断面形状で環状に形成
    されている請求項1又は2記載の内視鏡の先端部。
  4. 【請求項4】上記先端キャップに送気送水ノズルが一体
    に形成されている請求項1、2又は3記載の内視鏡の先
    端部。
  5. 【請求項5】上記凹凸部が、部分的に途切れた環状に形
    成されている請求項4記載の内視鏡の先端部。
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