JP3974242B2 - 内視鏡の先端部 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、先端部本体に対して先端キャップが着脱自在に設けられた内視鏡の先端部に関する。
【0002】
【従来の技術】
内視鏡は、使用目的や使用者の好み等によって、先端部本体に先端キャップを取り付けて使用される。
【0003】
先端キャップには硬質のものと弾力性のある軟質のものとがあり、硬質のものは先端部本体に対して螺合され、軟質のものは、弾性変形させて先端部本体の外周面に形成された溝と係合させることにより抜け落ちないように取り付けられる場合が多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
先端部本体に先端キャップを取り付けると、その分だけ挿入部の先端が太くなる。そして、特に軟質の先端キャップの場合等は、簡単に引き裂けたりしないように少なくともある程度以上の厚みを確保する必要があるので、先端キャップの後端が先端部本体の外表面から出っ張って、そこにできた段差が通常の内視鏡使用中に体腔内で引っ掛かって、先端キャップが脱落してしまう場合がある。
【0005】
そこで本発明は、先端キャップの後端部分に段差ができず、体腔内における先端キャップ脱落のおそれがない安全な内視鏡の先端部を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の内視鏡の先端部は、挿入部先端に設けられた先端部本体に対してその外周面に被さる状態に着脱自在に係合する先端キャップが設けられた内視鏡の先端部において、上記先端キャップが上記先端部本体に取り付けられた状態のときに上記先端キャップの後端に隣接する上記先端部本体の外周部分を、上記先端キャップの後端部分に対して段差ができないように太く形成し、そこから後方へ滑らかに細めて形成したことを特徴とする。
【0007】
なお、上記先端キャップが弾力性のある部材によって形成されていて、弾性変形させて上記先端部本体に着脱されるものであってもよく、その場合、上記先端キャップが、上記先端部本体の外周面に形成された溝と係合するものでもよい。また、上記先端キャップに流体噴出ノズルが一体に形成されていてもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】
図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図2は、先端部本体20に先端キャップ10が取り付けられた状態の内視鏡の先端部の正面図であり、先端部本体20の先端面には、観察窓21と、それを挟んで位置する二つの照明窓22と、処置具出口孔23等が配置されている。
【0009】
先端キャップ10は、弾力性のある例えばフッ素ゴム等のようなゴム材によって略円筒状に形成されていて、先端部本体20の外周面に被さる状態に着脱可能に係合している。
【0010】
そして、観察窓21の表面に向かって開口する送気送水ノズル11が先端キャップ10に一体成形されており、その部分だけが、先端部本体20の先端面に面するように筒状部分から内方に突出している。
【0011】
送気送水ノズル11には、先端部本体20の先端面に開口する送気通路24と送水通路25が通じている。また、先端キャップ10の先端面に前方に向けて開口する前方噴出ノズル26には、第2の送水通路27が通じている。
【0012】
図1はI−I断面を示している。50は、内視鏡の挿入部の先端付近に設けられた湾曲部であり、複数の節輪51を回動自在にリベット52で連結し、図示されていない操作部から操作ワイヤ53を牽引することによって屈曲するように構成されている。54は、湾曲部50を外装するゴムチューブからなる外装チューブである。
【0013】
先端部本体20は、最先端の節輪51に連結されており、観察窓21の内側に内蔵された対物レンズ群31によって、被写体の像が固体撮像素子32の撮像面に結像されるようになっている。
【0014】
33は、固体撮像素子32に入出力される信号を伝送するための信号ケーブルである。なお、固体撮像素子32に代えて、イメージガイドファイババンドルを用いて観察像を光学的に伝達してもよい。
【0015】
先端部本体20に形成された送気通路24と送水通路25には、挿入部内に挿通された送気チューブ34の先端と送水チューブ35の先端とが連通接続されており、送気通路24と送水通路25とは先端部本体20の先端面の近くで一つにつながって送気送水ノズル11に連通している。
【0016】
先端部本体20の外周面には、先端キャップ10を係合させるための円周溝28が形成されていて、先端キャップ10の後端部付近の内周面には、その円周溝28にほぼぴったりと嵌まり込む形状寸法の円周突起12が内方に向けて突設されている。
【0017】
したがって、先端キャップ10を弾性変形させて先端部本体20に被せ、円周突起12を円周溝28に嵌め込めば、先端キャップ10が先端部本体20からすぐには抜け出さない状態に取り付けられ、それと逆の動作によって先端キャップ10を先端部本体20から取り外すことができる。
【0018】
先端キャップ10の後端に隣接する先端部本体20の外周部分(即ち、この実施の形態においては円周溝28のすぐ後ろに隣接する外周部分)20aは、先端部本体20に取り付けられた状態の先端キャップ10の外径とほぼ同じ外径寸法に形成されていて、先端キャップ10の後端部分に対して段差ができないように太く形成されている。したがって、通常の使用中に先端キャップ10が体腔内で引っ掛かって脱落するおそれがない。
【0019】
そして、その太径部分20aから後方に向かう部分20bにおいては、先端部本体20の外周面は滑らかなテーパ状に後方に向かって細められ、湾曲部50の外装チューブ54の先端外縁と段差ができない形状に形成されている。したがって、体腔内への挿脱を引っ掛かりなくスムーズに行うことができる。
【0020】
【発明の効果】
本発明によれば、先端キャップが先端部本体に取り付けられた状態のときに先端キャップの後端に隣接する先端部本体の外周部分を、先端キャップの後端部分に対して段差ができないように太く形成し、そこから後方へ滑らかに細めた形状に形成したことにより、通常の内視鏡使用中に先端キャップが体腔内で引っ掛かって脱落するおそれがなく、体腔内への挿脱をスムーズかつ安全に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の内視鏡の先端部の側面断面図(図2におけるI−I断面図)である。
【図2】本発明の実施の形態の内視鏡の先端部の正面図である。
【符号の説明】
10 先端キャップ
12 円周突起
20 先端部本体
20a 太径部
20b テーパ部
28 円周溝
Claims (4)
- 挿入部先端に設けられた先端部本体に対してその外周面に被さる状態に着脱自在に係合する先端キャップが設けられた内視鏡の先端部において、
上記先端キャップが上記先端部本体に取り付けられた状態のときに上記先端キャップの後端に隣接する上記先端部本体の外周部分を、上記先端キャップの後端部分に対して段差ができないように太く形成し、そこから後方へ滑らかに細めて形成したことを特徴とする内視鏡の先端部。 - 上記先端キャップが弾力性のある部材によって形成されていて、弾性変形させて上記先端部本体に着脱される請求項1記載の内視鏡の先端部。
- 上記先端キャップが、上記先端部本体の外周面に形成された溝と係合する請求項2記載の内視鏡の先端部。
- 上記先端キャップに流体噴出ノズルが一体に形成されている請求項1、2又は3記載の内視鏡の先端部。
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JP31480897A JP3974242B2 (ja) | 1997-11-17 | 1997-11-17 | 内視鏡の先端部 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP31480897A JP3974242B2 (ja) | 1997-11-17 | 1997-11-17 | 内視鏡の先端部 |
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JPH11146863A JPH11146863A (ja) | 1999-06-02 |
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ID=18057857
Family Applications (1)
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JP31480897A Expired - Fee Related JP3974242B2 (ja) | 1997-11-17 | 1997-11-17 | 内視鏡の先端部 |
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JP (1) | JP3974242B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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---|---|---|---|---|
JP4242173B2 (ja) * | 2003-02-25 | 2009-03-18 | Hoya株式会社 | 内視鏡の挿入部先端構造 |
-
1997
- 1997-11-17 JP JP31480897A patent/JP3974242B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH11146863A (ja) | 1999-06-02 |
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