JPH11102820A - 表面実装型トランスおよびその製造方法 - Google Patents

表面実装型トランスおよびその製造方法

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JPH11102820A
JPH11102820A JP9278282A JP27828297A JPH11102820A JP H11102820 A JPH11102820 A JP H11102820A JP 9278282 A JP9278282 A JP 9278282A JP 27828297 A JP27828297 A JP 27828297A JP H11102820 A JPH11102820 A JP H11102820A
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JP
Japan
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core
core substrate
coil
transformer
substrate
Prior art date
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Pending
Application number
JP9278282A
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English (en)
Inventor
Yasutaka Fukuda
泰隆 福田
Hideaki Kohiki
英明 小日置
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面実装型トランスの薄型化と生産性の向上
を図る。 【解決手段】 表面実装型トランスの構造を、E型コア
とコア基板上に直接形成された絶縁部内に導電部分をコ
イル状に形成してなるコイル部からなるものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトランスおよびその
製造方法に係り、特に小型電子機器に搭載される表面実
装型のトランスおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】パソコン、携帯電話などの小型電子機器
には、いわゆる表面実装型のトランスが用いられるが、
この表面実装型トランスは、螺旋状に銅箔が接着された
樹脂フィルムを積層するとともにスルーホールによって
連結して1次巻線および2次巻線を形成させてシートコ
イルを形成し、該シートコイルをE型コアとコア基板の
間に絶縁層を介して挟み込み、全体を固定してなる構造
となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述の積層構造
をとるときは各フィルム層の厚さが200〜500μm
となるため、シートコイル全体の厚さが数mmに達し、
トランスの小型化の障害となっている。また、上記タイ
プのトランスはコアに対してシートコイルを組み合わせ
る際、シートコイルとコアの間に隙間が生じトランス全
体の薄型化の障害となるとともに、シートコイルとE型
コアまたはコア基板を接着剤で固定する必要があるため
生産性を阻害する要因となっていた。本発明の課題は上
記フィルム積層型トランスの本質的問題である薄型化を
従来レベルを越えて達成するとともに、トランスの生産
性を向上させ、ひいては電子機器の軽量化、小型化に貢
献することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するためにシートコイル自体の厚さを薄くするこ
とを検討したが、それには一定の限界があることを知
り、シートコイルを使用せず、直接コア基板上にコイル
部を形成することにより上記課題の解決を図ったもので
ある。具体的には、表面実装型トランスの構造を、E型
コアとコア基板と該コア基板上に直接形成された絶縁部
内に導電部分をコイル状に形成してなるコイル部とから
なるものとする。
【0005】さらに上記実装型トランスにおいて上記コ
イル部はコア基板と一体に焼成成形されたものとするも
のである。
【0006】また本発明は上記実装型トランスの製造方
法を、コア基板上に絶縁層を介して、あるいは直接に、
導電ペーストおよび絶縁ペーストを順次印刷して1次コ
イル部、2次コイル部および電極接続部を含む絶縁ペー
スト−導電ペースト複合体を形成し、しかる後、上記複
合体をコア基板とともに焼成することとするものであ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る表面実装型ト
ランスの全体構造を示す断面図である。ここに示すよう
に本発明に係るトランスはE型コア1とコア基板2とコ
イル部3からなっているが、コイル部3はコア基板2上
に直接成形され、E型コアの中脚4がコイル部3の中空
部に挿入され、コア基板2とE型コア1が相互に固定さ
れた構造となっている。ここに「直接成形」とは、コア
基板2上にコイル部3を一体に形成することをいい、そ
の手段は問わない。後に一体に成形するための手段が本
発明に係るトランスの製造方法として示されるが、コイ
ル部3とコア基板2とが分離しない構造となっていれば
よい。
【0008】コイル部3は図2(a)、(b)に示すよ
うに、絶縁体31の中に導電性のコイルがスパイラル状
に埋設され、一次側コイル32、二次側コイル33が形
成されている。また一次側コイル32、二次側コイル3
3には図3に示すように電極接続部34、35が設けら
れる。絶縁体31としては一般にはガラス系物質が用い
られ、導電体としては銀、銅等が用いられるがこれらに
限らず、たとえば硬質プラスチックの中に適当な金属を
プリント配線したものであってもよい。前記絶縁体31
と前記コア基板2とは一体に形成されることが必要であ
り、そのため後に示すようにこれらを一体焼成によって
製造するのがよい。
【0009】本発明においてE型コア1、コア基板2の
材質、製造方法は特に問うものではなく、一般的に公知
のものを用いうる。材質については、基本的にはEコア
1と同様のものとすればよく、たとえばMn−Zn系フ
ェライト、Ni−Zn系フェライトなどが利用できる。
その製造方法としては、フェライト物質とバインダーを
混合しドクターブレード法によって成形する方法や圧縮
成形する方法が利用できる。なお、成型体は焼成するこ
とによりコアとして使用できる。しかしながら、Ni−
Zn系フェライトはそれ自体絶縁体であるので、前記コ
イル32とコア基板2との間に絶縁層をおく必要がな
く、それだけトランスの厚さを薄くできる利点がある。
【0010】本発明に係る一体成形方式による表面実装
型トランスを製造する方法について図3を用いて以下に
説明する。まず、コア基板2上に絶縁部、導電部をスク
リーン印刷法によって形成する。具体的には、図3
(a)〜(j)に示す工程をとる。まず、図3(a)に
示すコア基板2上の導電体形成部分に、(b)に示すよ
うに絶縁ペースト40を塗布し、絶縁層を形成する。次
いで、(c)に示すように上記絶縁層上に導電ペースト
41をスパイラル状に置き、一次側コイル32が形成さ
れるようにする。さらに上記スパイラル状に形成したコ
イル32の中心部から電極接続部34を引き出すため
に、(d)に示すように一次側コイル32の一部
((d)において左半分)を絶縁ペースト41で覆い、
その上に電極接続部を導電ペーストによって形成する
((e))。さらに(f)に示すようにその上に絶縁ペ
ースト42を塗布する。かくして1次コイルとなるべき
コイル部が絶縁層中に形成されることになる。次いで、
上記と同様の工程を繰り返して2次コイルとなるべきコ
イル部を形成する。
【0011】なお、先にも示したが、コア基板2にNi
−Zn系フェライトを用いる場合にはコア基板2自体が
電気的に絶縁体であるのでコア基板上に絶縁ペーストを
塗布する工程を省略することができ、それだけ製造コス
トの低減が可能になるとともに、絶縁ペーストの厚さだ
けトランスの厚さを薄くすることができる。
【0012】ここで、導電ペーストとは、Ag、Cuな
どの導電性微粒子をバインダーとともに混ぜたものであ
り、スクリーン印刷などで薄層とした後、焼成するとバ
インダーは燃焼除去され、Ag、Cuなどの金属導体と
なるものである。一方、絶縁ペーストは、SiO2など
の電気的絶縁性を示す微粒子をバインダーとともに混ぜ
たものであり、焼成するとガラス状の絶縁体になるもの
である。
【0013】このようにしてコア基板2上に、コイル部
3となるべき絶縁ペースト−導電ペーストの複合体が形
成されるが、この複合体はコア基板2とともに焼成され
る。焼成条件は一般的に上記絶縁ペーストあるいは導電
ペーストをガラス化させ、あるいは金属化させる温度で
あればよく、500〜700℃が好適である。上記工程
により一体に形成されたコア基板−コイル部複合体に対
しE型コア1を組み込みトランスとして完成させる。な
お、コア基板2とE型コア1とをビニールテープあるい
は接着剤により固定することは適宜行うことができる。
【0014】
【実施例】Mn−Zn系フェライトを用い、Eコアおよ
び板状コアを焼成法により製造した。板状コアをコア基
板としその上にスクリーン印刷法によりガラス系の絶縁
ペーストおよび銅系の導電ペーストを塗布・印刷し絶縁
層中に導電体がスパイラル状に形成された複合体をコア
基板上に一体に作成した。上記によって作成した複合体
をコア基板とともに空気中において600℃において焼
成した。焼成されたコア基板−コイル部複合体にEコア
を組み込み接着剤で固定し、さらにコイル端子部に電極
をはんだ付けしてトランスとした。上記によって製造さ
れたトランスは、従来のシートコイルを用いたものに比
べ、厚さが2mm薄く、20%程度薄型化が可能であっ
た。なお、上記によって製造したトランスの性能は、従
来品と変わるところはなかった。
【0015】
【発明の効果】本発明は上記の如くコア基板とコアを一
体に形成させたので、表面実装型のトランスの厚さを低
減することができ、小型電子機器の軽量化に寄与する。
また上記一体成型法によりトランスの製造コストの低減
に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る表面実装型トランスの全体構造を
示す断面図である。
【図2】本発明に係る表面実装型トランスのコイル部の
内部構造を示す断面図である。(a)は縦断面図であ
り、(b)はA−A矢視断面図である。
【図3】本発明に係る表面実装型トランスの製造工程の
説明図である。
【符号の説明】
1 E型コア 2 コア基板 3 コイル部 4 中脚 31 絶縁体 32 一次側コイル 33 二次側コイル 34、35 電極接続部 40、42、43 絶縁ペースト 41 導電ペースト

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 E型コアとコア基板と該コア基板上に直
    接形成された絶縁部内に導電部分をコイル状に形成して
    なるコイル部とからなることを特徴とする表面実装型ト
    ランス。
  2. 【請求項2】 コア基板とコイル部は一体に焼成成形さ
    れたものであることを特徴とする請求項1記載の表面実
    装型トランス。
  3. 【請求項3】 コア基板上に絶縁層を介してあるいは直
    接に導電ペーストおよび絶縁ペーストを順次印刷して1
    次コイル部、2次コイル部および電極接続部を含む絶縁
    ペースト−導電ペースト複合体を形成し、しかる後、上
    記複合体をコア基板とともに焼成することを特徴とする
    表面実装型トランスの製造方法。
JP9278282A 1997-09-25 1997-09-25 表面実装型トランスおよびその製造方法 Pending JPH11102820A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8030578B2 (en) 2006-02-09 2011-10-04 Fujitsu Limited Electronic component and substrate unit
JP2015018862A (ja) * 2013-07-09 2015-01-29 富士通株式会社 2重螺旋構造電子部品、2重螺旋構造電子部品の製造方法及び多機能シート

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8030578B2 (en) 2006-02-09 2011-10-04 Fujitsu Limited Electronic component and substrate unit
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