JPH11102670A - 反射形管球および照明装置 - Google Patents

反射形管球および照明装置

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JPH11102670A
JPH11102670A JP9263287A JP26328797A JPH11102670A JP H11102670 A JPH11102670 A JP H11102670A JP 9263287 A JP9263287 A JP 9263287A JP 26328797 A JP26328797 A JP 26328797A JP H11102670 A JPH11102670 A JP H11102670A
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JP
Japan
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bulb
reflector
light
reflective
lamp
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Application number
JP9263287A
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English (en)
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Makoto Bessho
誠 別所
Tetsuya Sugano
哲也 菅野
Hiroyuki Matsunaga
啓之 松永
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反射鏡の前面開口部にレンズや保護カバー等
の制光体をシリコーン系接着剤で接合した反射形管球に
おいて、接合部の熱劣化を低減して反射鏡と制光体との
剥がれ等を防止できる反射形管球およびこの管球を用い
た照明装置を提供することを目的としている。 【解決手段】 反射面51が形成された凹形の反射鏡5
と、反射鏡5内に配設された管球11と、反射鏡5の前
面開口部55を覆うよう配置された制光体6と、反射鏡
5と制光体6との間に介在して両者を接合する、酸化防
止剤として希土類酸化物、水酸化物、炭酸塩、酸化チタ
ンから選ばれた少なくとも一種を添加したシリコーン接
着剤7とを備えた反射形管球L1およびこの管球L1を
用いた照明装置9である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反射鏡内にハロゲ
ン電球や高圧放電ランプ等を配設するとともに反射鏡の
前面開口部にレンズ等の制光体を接合してなる反射形管
球およびこの管球を用いた照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン電球や高圧放電ランプ等の管球
を反射鏡内に配設した二重管構造の反射形管球は、光放
射特性が高い、外観的に優れている、ランプバルブの破
裂や接触に対しても安全性が高い、器具構造を簡単にで
きる等の事由で、多く用いられている。
【0003】反射形管球でも、外囲容器を構成するバル
ブが留め吹き成形されるR型と呼ばれるものは、光放射
部分と反射面部分とは連接していて接合の必要はない
が、PAR型バルブの場合は、反射鏡部と前面レンズ部
とを接合して一体化することを要する。
【0004】上記反射鏡部と前面レンズ部とを一体化す
る手段としては、反射鏡部と前面レンズ部との周縁重合
部をリング状の金属製部材で抑える、重合部を融合す
る、重合部を接着剤で接着する等のことが行われてい
る。
【0005】しかし、前者の金属製部材で抑えることは
重合部の周囲を囲うため管球が径大となり大形化して外
観もよくないとともにコストアップとなる不具合があ
る。また、中者の融合は部材が石英ガラスや硬質ガラス
であり、加熱時に高い熱量を必要とし加工に多大な手間
を要するとともに高温となるため反射被膜が酸化したり
焼損して反射効率の低下を来すことがある。
【0006】また、接着剤による場合は、熱硬化性エポ
キシ系接着剤が用いられていたが、エポキシ系の接着剤
は耐熱性が低く、接着剤が劣化して反射鏡部と前面レン
ズ部との接合が剥がれレンズ部が脱落する等の危険があ
る。そこで、エポキシ系接着剤に変えて熱硬化性のシリ
コーン系接着剤を用いていたが、例えばハロゲン電球は
バルブ内においてハロゲンサイクルを生起させるため点
灯時のバルブ温度は250℃以上の高温度になり、特
に、近時小形高効率化がはかられより高温化された電球
では、耐熱性の高いシリコーン系の接着剤でも接着を維
持できないことがあった。
【0007】そこで、現在はシリコーン系接着剤におい
て耐熱性を高めるため、シリコーン系接着剤中に酸化鉄
を添加しているが、この酸化鉄を含む接着剤は赤色をな
している。そして、この接着剤を反射鏡部と前面レンズ
部との周縁重合部に介在させた反射形管球は、前面レン
ズ部の周縁重合部がリング状に赤くなって外観品質を損
なう不具合があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、上記シリコー
ン系接着剤において耐熱性が高く着色しない接着剤を究
明した。このシリコーン系接着剤について接着強度の低
下を調査したところ、シリコーン接着剤中のシリコーン
ゴムを形成する有機基の酸化分解によることが分かっ
た。この酸化分解は、例えばハロゲン電球を内蔵した反
射形管球が通常点灯中に達する200℃程度になると顕
著になり、その接着強度は経過時間とともに急速に低下
していく。
【0009】シリコーン系接着剤において、接着剤の劣
化を防ぎ接着強度を維持するためには、酸化防止剤の添
加が有効であるが、一般に行われている有機系の酸化防
止剤は200℃以上になると、それ自体が熱により変成
するという不具合がある。
【0010】そこで、種々の酸化防止剤を検討した結
果、反射形管球のように高温に晒される用途に対して、
顕著に効果を奏する酸化防止剤を見出だすことができ
た。
【0011】本発明は、ハロゲン電球や高圧放電ランプ
等の管球を反射鏡内に配設し、反射鏡の前面開口部にレ
ンズや保護カバー等の制光体をシリコーン系接着剤で接
合した反射形管球において、接合部の熱劣化を低減して
反射鏡と制光体との剥がれ等を防止できる反射形管球お
よびこの管球を用いた照明装置を提供することを目的と
している。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の反射形管球は、前面に開口部を有する反射鏡と、反射
鏡内に配設された管球と、反射鏡の前面開口部を覆うよ
う配置された制光体と、反射鏡と制光体との間に介在し
て両者を接合する、酸化防止剤として希土類酸化物、水
酸化物、炭酸塩、酸化チタンから選ばれた少なくとも一
種を添加したシリコーン接着剤とを具備していることを
特徴とする。
【0013】反射鏡と制光体との間に介在するシリコー
ン系の接着剤に酸化チタン等の酸化防止剤を添加するこ
とにより、熱劣化の低減でき耐熱性が高まったことで、
接合力の持続と向上ができる。また、外観的にも着色が
ないとともに照射される光色に色斑等が発生することが
ない。
【0014】また、制光体は、放射光の配光分布、内部
電球やランプからの発光色等を変える他、内部の電球や
ランプのバルブが破壊したり他の物体との衝突時等の保
護カバー体としての作用をなす。
【0015】本発明の請求項2に記載の反射形管球は、
反射鏡がガラスまたは金属、制光体がガラスからなるこ
とを特徴とする。
【0016】反射鏡や制光体を形成する材質が石英ガラ
スやホウケイ酸ガラス等のガラス質であってもあるいは
反射鏡が鉄板やアルミニウム板等の金属で、両者が同質
でも異質の場合でも、上記請求項1に記載したと同様な
作用を奏する。
【0017】本発明の請求項3に記載の反射形管球は、
反射面が、可視光透過赤外線反射膜、可視光反射赤外線
透過膜、光フィルタ膜、全光反射膜から選ばれた一種で
あることを特徴とする。
【0018】反射鏡の内面に形成される反射膜の材質に
関係なく、上記請求項1および2に記載したと同様な作
用を奏する。
【0019】本発明の請求項4に記載の反射形管球は、
管球を構成するバルブが、紫外線遮断手段を備えている
ことを特徴とする。
【0020】ハロゲン電球や発光管のバルブ自体を紫外
線吸収や遮断作用をなす材質で形成するか、あるいはバ
ルブの表面に酸化チタンや酸化タンタル等からなる紫外
線吸収や遮断をなす被膜を形成することにより、電球や
発光管から放出される紫外線を低減することができ、反
射鏡と制光体との間に介在すシリコーン接着剤の経時劣
化を遅延させて、寿命末期に至まで反射鏡から制光体が
外れることを防止できる作用がある。
【0021】本発明の請求項5に記載の反射形管球は、
管球が、フィラメントを有する電球または放電電極を有
する放電ランプであることを特徴とする。
【0022】管球は、コイリングしたフィラメントを発
光源として配設したハロゲン電球などの白熱電球、また
はバルブ内に放電電極を対向配設したメタルハライドラ
ンプや水銀ランプ等の高圧放電ランプに適用できる。
【0023】本発明の請求項6に記載の照明装置は、基
体と、点灯装置と、この点灯装置に接続された上記請求
項1ないし5のいずれか一に記載の反射形管球とを具備
していることを特徴とする。
【0024】上記請求項1ないし5に記載の作用を奏す
る反射形管球が装着されたことにより、この装置は反射
鏡から制光体が外れることがないとともに照射面に色斑
等の発生することがない。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の反射形管球の第1
の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は投光用
の小形反射形電球L1の一部断面正面図である。図中1
1はハロゲン電球、2は石英ガラス製のバルブ、21は
バルブ2の端部を圧潰して形成した圧潰封止部、3はタ
ングステン線をコイリングして形成した光源部をなすフ
ィラメントでバルブ2の中心軸に沿って配設されてい
る。また、4,4(一方は図示しない。)は圧潰封止部
21内に気密封止されたモリブデン箔等からなる導入導
体で、このモリブデン箔4には内部導線41と外部導線
(図示しない。)とが接続され、内部導線41,41
(一方は図示しない。)間にはフィラメント3が継線し
てある。なお、密封されたバルブ2内にはハロゲンを含
むアルゴンなどの不活性ガスが封入してある。また、2
Cはバルブ2の内または外表面、ここでは外面に形成さ
れているたとえば可視光透過赤外線反射膜を構成する多
層光干渉膜である。
【0026】また、5は石英ガラスやホウケイ酸ガラス
等の硬質ガラスあるいは金属で成形した内面が回転放物
面、回転楕円面や球面等をなす前面に開口部55を有す
る凹形(椀形)の反射鏡で、内表面にはダイクロイック
膜等の多層光干渉膜からなる可視光反射赤外線透過膜あ
るいはアルミニウム、銀やクロム等の全光反射膜、ここ
ではダイクロイック膜51が形成されている。そして、
上記ハロゲン電球1は、フィラメント3を反射面の焦点
位置に合わせるとともに圧潰封止部21を中央の基体部
52の貫通孔53内に収容して耐熱性の無機接着剤54
を介し接合固定してある。
【0027】また、6は硬質ガラス製の円盤状のカバー
やレンズ等の制光体で、反射鏡5前面の開口部55を覆
うよう両者の周縁部が重合して後述する接着剤7を介し
て接合されている。
【0028】この接着剤7は耐熱性のシリコーン系の接
着剤で、有機ケイ素化合物重合体に酸化防止剤として希
土類酸化物、水酸化物、炭酸塩、酸化チタンから選ばれ
た少なくとも一種を添加混合したもの、ここでは酸化チ
タンを添加したものからなり、硬化後は灰色をしていて
反射形電球L1を外から見ても何等不自然さを感じさせ
ず、また、電球L1からの放射光にも色斑等を生じるこ
とがない。
【0029】また、8はEZ10形の口金で、ステアタ
イト等のセラミクスからなる受容体81と捩子部が形成
された金属製のシェル部82とからなり、受容体81内
に反射鏡5の基体部52を収容して無機接着剤(図示し
ない。)を介し接合固定してある。
【0030】また、上記可視光透過赤外線反射膜や可視
光反射赤外線透過膜をなす多層光干渉膜2C,51は、
基体(バルブ2や反射鏡5)例えばバルブ2外表面上に
第一層として金属酸化物(酸化チタンTiO2 )からな
る高屈折率層膜、第二層として金属酸化物(酸化けい素
SiO2 )からなる低屈折率層膜、以下奇数層に高屈折
率層膜を、偶数層に低屈折率層膜を交互に数層〜数十層
積層して形成したものである。
【0031】この多層干渉膜2Cの形成は、バルブ2を
被膜形成用溶液中に浸漬して引上げ、焼成することによ
って被膜を得るディッピング法あるいは被膜形成材料を
飛散付着させる蒸着法、イオンプレーティング法やスパ
ッタ法等の各種方法で、容易に得られる。
【0032】そして、この反射形電球L1は例えば図2
に示す照明装置(照明器具)9に取付け点灯される。こ
の照明装置(照明器具)9は、天井等に取着される基体
91から垂下したポール92の下端に設けられた自在継
手93を介して筐体94が取付けられている。そして、
上記反射形電球L1は、口金8のシェル82部が筐体9
4内に設けられたソケット(図示しない。)などの点灯
装置に装着される。
【0033】そして、この照明装置(照明器具)9に取
付けられた反射形電球L1は、図示しない電源から点灯
装置を介し通電することによりハロゲン電球11のフィ
ラメント3が発光する。そして、フィラメント3からの
放射光はバルブ2表面に形成した可視光透過赤外線反射
膜2Cにより、可視光は透過され、また、赤外線は反射
されてフィラメント3に戻され、(この赤外線のフィラ
メント3からの放射と反射膜2Cでの反射は反復行われ
る。)フィラメント3をさらに加熱してより高い発光を
し、この結果フィラメント3からの可視光放射を増加さ
せることができる。
【0034】そして、このハロゲン電球11からの放射
光は、直接に制光体6に向かうかまたは反射鏡5のダイ
クロイック膜51に入射し、可視光は膜51で反射され
て制光体6に向かい、制光体6を透過して所定の光放射
が行われる。なお、ダイクロイック膜51に入射した赤
外線は膜51および反射鏡5を透過して反射鏡5の背面
へと放射され、制光体6からは赤外線を低減した光放射
ができる。なお、上記反射形電球L1は、ハロゲン電球
11からの赤外線の放射は可視光透過赤外線反射膜2C
により低減できるとはいえ未だあり電球11からの伝導
熱も加わり反射鏡5、制光体6およびその間に介在する
接着剤7も高温になる。
【0035】しかし、反射鏡5と制光体6との間にシリ
コーン系の接着剤に酸化チタン等の酸化防止剤を添加し
た接着剤7を介在させたことにより、熱劣化を低減でき
耐熱性が高まったことで、接合力の持続と向上ができる
結果、両者間での剥離の発生がない。また、外観的にも
着色がなく品質の向上ができるとともに照射される光色
に色斑等が発生することのない反射形電球L1を提供で
きる。
【0036】なお、本発明者等の実験によると、200
℃の雰囲気中で初期の接着強度を維持した時間を測定し
たところ、酸化防止剤を含有していない接着剤が500
時間であるのに対して、上記第1の実施の形態に示す酸
化防止剤を添加した接着剤7は4000時間以上を達成
することができた。この接着強度の測定は、例えば反射
鏡5側を固定して制光体6をプッシュプルゲージで押
し、剥離する力を測ることにより行われる。
【0037】また、図3および図4は本発明の第2、第
3の実施の形態を示す反射形管球で、上記図1または図
2と同一部分には同一の符号を付してその説明は省略す
る。
【0038】この図3に示した反射形電球L2は、ハロ
ゲン電球12の封止部21が反射鏡5基体部52の貫通
孔53内に位置するとともに封止部21から導出した外
部導線42,42がピン端子83,83と接続され接着
剤54で固定してあり、このピン端子83,83を口金
8とした構成である。
【0039】また、図4は例えばメタルハライドランプ
等の高圧放電ランプの発光管13を収容した反射形管球
L3を示す。この発光管13は、石英ガラス製バルブ2
の一端部には圧潰封止部21が形成され、封止部21内
に封止されたモリブデン箔4,4に接続したタングステ
ンからなる内部導線41,41の先端部にタングステン
線を巻回したコイルが放電電極3B,3Bをなす。ま
た、バルブ2の内には、ハロゲン化物、水銀、アルゴン
ガス等の放電媒体が封入してある。
【0040】そして、この発光管13は、反射鏡5内に
収容され封止部21から導出した外部導線42,42が
反射鏡5基体部52の底壁を貫通したサポート線43,
43に支持されるとともに電気的接続がなされている。
また、サポート線43,43は基体部52に取付けられ
た口金8に接続している。
【0041】そして、この反射形管球L3は安定器等を
有する点灯回路に接続して点灯される。この反射形管球
L3は発光管13内の放電電極3B,3B間の放電で放
電媒体が励起することによって発光し、その放射光は直
射光および反射膜51で反射されて制光体6に入射し、
制光体6を透過して光放射される。
【0042】上記図3および図4に示す第2、第3の実
施の形態の管球L2,L3も、反射鏡5の前面開口部5
5と制光体6の周縁重合部は上記実施の形態と同じ酸化
チタンを添加混合したシリコーン接着剤7を介し一体的
に接合されていて、上記第1の実施の形態と同様な作用
効果を奏する。
【0043】また、本発明はハロゲン電球L1,L2や
発光管L3のバルブ2表面に、何等被膜を形成しなくて
もあるいは可視光透過赤外線反射膜をなす多層光干渉膜
2Cを形成したりあるいは酸化チタンや酸化タンタル等
からなる紫外線吸収や遮断をなす被膜を形成してもよ
い。そして、これら被膜を施すことにより、電球L1,
L2や発光管L3から放出される熱線や紫外線を低減す
ることができ、反射鏡5と制光体6との間に介在すシリ
コーン接着剤7の経時劣化を遅延させて、管球L1,L
2,L3の寿命末期に至まで反射鏡5から制光体6が外
れることを防止できる。また、反射鏡5についても紫外
線吸収や遮断をなす被膜を形成しても上述したと同様な
作用効果を奏する。
【0044】また、電球L1,L2や発光管L3のバル
ブ2、反射鏡5を構成するガラス組成中に酸化チタン等
を添加して、紫外線吸収や遮断を行わせることもでき
る。
【0045】なお、本発明は上記実施の形態に記載した
ものに限らず、種々の適用が可能である。例えば管球の
バルブの材質は石英ガラスに限らず、アルミノシリケー
トガラス、ホウケイ酸ガラス等の硬質ガラスであっても
差支えなく、そのバルブ形状や封止部構造は問はない。
また、バルブは一端封止でなく両端封止のものであって
もよい。また、反射鏡と制光体とで形成する空間は気密
構造であっても通気構造であってもよい。
【0046】また、制光体は、放射光の配光分布を規制
するレンズで、集光(スポット)形としてはフレネルレ
ンズ等が、散光(フラッド)形としては内面側に粗面が
形成される。また、内部電球やランプからの発光色等を
変えるフィルターとして、あるいは内部の電球やランプ
のバルブが破壊したときの飛散防止や他の物体との衝突
防止、内部の汚損防止等の保護カバー体としての作用を
なすものに適用できる。
【0047】さらに、照明装置(照明器具)も、上記実
施の形態に限らず、種々の形態のものに適用できる。な
お、高圧放電ランプを点灯する場合は、別途安定器等の
点灯回路を必要とすることはいうまでもない。
【0048】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、接着剤に酸化
防止剤を添加することにより熱劣化を低減でき耐熱性が
高まったことで、接合力の持続と向上ができる結果、管
球の寿命中を通じ反射鏡からレンズ等の制光体が外れる
ことがなく、制光体の落下による事故等の発生がない。
また、外観的にも着色がなく品質の向上ができるととも
に照射光に色斑等が発生することのない反射形管球を提
供することができる。
【0049】請求項2の発明によれば、反射鏡や制光体
の材質に関係なく、上記請求項1に記載したと同様な効
果を奏する。
【0050】請求項3の発明によれば、反射鏡の内面に
形成される反射膜の材質に関係なく、上記請求項1およ
び2に記載したと同様な効果を奏する。
【0051】請求項4の発明によれば、電球や発光管か
ら放出される紫外線を低減することができ、反射鏡と制
光体との間に介在すシリコーン接着剤の経時劣化を遅延
させて、寿命中を通じて反射鏡から制光体が外れること
を防止できる。
【0052】請求項5の発明によれば、ハロゲン電球等
の白熱電球やメタルハライドランプ、水銀ランプ等の高
圧放電ランプに適用して、上記請求項1ないし4に記載
したと同様な効果を奏する。
【0053】請求項6の発明によれば、上記請求項1な
いし5に記載の効果を奏する反射形管球が装着されたこ
とにより、この装置は反射鏡から制光体が外れることが
ないとともに照射面に色斑等の発生するのを防止できる
照明装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる反射形管球(ハロゲン電球)の
第1の実施の形態を示す一部断面正面図である。
【図2】本発明に係わる照明装置(照明器具)の実施の
形態を示す斜視図である。
【図3】本発明に係わる反射形管球(ハロゲン電球)の
第2の実施の形態を示す一部断面正面図である。
【図4】本発明に係わる反射形管球(高圧放電ランプ)
の第3の実施の形態を示す一部断面正面図である。
【符号の説明】
L1〜L3:反射形管球(ハロゲン電球、放電ランプ発
光管) 11,12:ハロゲン電球 13:放電ランプの発光管 2:ガラスバルブ 21:封止部 3A:フィラメント 3B:放電電極 5:反射鏡 51:反射膜 52:基体部 55:開口部 6:制光体 7:シリコーン接着剤 9:照明装置(照明器具) 91:基体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01K 7/00 H01K 7/00 E

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面に開口部を有する反射鏡と;反射鏡
    内に配設された管球と;反射鏡の前面開口部を覆うよう
    配置された制光体と;反射鏡と制光体との間に介在して
    両者を接合する、酸化防止剤として希土類酸化物、水酸
    化物、炭酸塩、酸化チタンから選ばれた少なくとも一種
    を添加したシリコーン接着剤と;を具備していることを
    特徴とする反射形管球。
  2. 【請求項2】 反射鏡がガラスまたは金属、制光体がガ
    ラスからなることを特徴とする請求項1に記載の反射形
    管球。
  3. 【請求項3】 反射面が、可視光透過赤外線反射膜、可
    視光反射赤外線透過膜、光フィルタ膜、全光反射膜から
    選ばれた一種であることを特徴とする請求項1または2
    に記載の反射形管球。
  4. 【請求項4】 管球を構成するバルブが、紫外線遮断手
    段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の反射
    形管球。
  5. 【請求項5】 管球が、フィラメントを有する電球また
    は放電電極を有する放電ランプであることを特徴とする
    請求項1ないし4のいずれか一に記載の反射形管球。
  6. 【請求項6】 基体と;点灯装置と;この点灯装置に接
    続された上記請求項1ないし5のいずれか一に記載の反
    射形管球と;を具備していることを特徴とする照明装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7198390B2 (en) 2003-08-18 2007-04-03 Hitachi, Ltd. Reflector, projective display and projector

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US7198390B2 (en) 2003-08-18 2007-04-03 Hitachi, Ltd. Reflector, projective display and projector

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