JP2002075271A - 照明装置 - Google Patents

照明装置

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JP2002075271A
JP2002075271A JP2000256977A JP2000256977A JP2002075271A JP 2002075271 A JP2002075271 A JP 2002075271A JP 2000256977 A JP2000256977 A JP 2000256977A JP 2000256977 A JP2000256977 A JP 2000256977A JP 2002075271 A JP2002075271 A JP 2002075271A
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lamp
infrared
amalgam
glass tube
lighting
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JP2000256977A
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English (en)
Inventor
Satohiko Nishida
聡彦 西田
Akinobu Matsuo
晃伸 松尾
Nobukazu Miki
伸和 三木
Tadahiro Kono
忠博 河野
Yoshikazu Sumi
角  佳和
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】広い温度範囲にわたって所望の光束を得ること
ができ且つ光束立ち上がり時間を短縮できる照明装置を
提供する。 【解決手段】照明装置における蛍光ランプLaは、放電
灯管たるガラス管1内にであってランプベース部2で覆
われた部位に設けられた収納部にアマルガムが収納され
ており、ランプ先端部1aが最冷点部となる。蛍光ラン
プLaのガラス管1は、赤外線を吸収する性質を持たせ
るための不純物がドープされた赤外線吸収ガラスにより
形成されている。また、ランプ先端部1aにおけるガラ
ス管1の外面に赤外線を吸収する光学多層膜よりなる赤
外線吸収膜8を配設してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電灯管内に少な
くともアマルガムが封入されたランプを備えた照明装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】蛍光ランプは、一般的に、放電灯管たる
ガラス管内に封入された水銀を放電により励起させて発
生させた紫外線を、ガラス管の内面に塗布した蛍光体に
よって可視光に変換して放射するものである。このた
め、蛍光ランプの光束はガラス管内の水銀の蒸気圧に依
存するので、この種の蛍光ランプでは最適な光束を得る
ためにガラス管内の水銀の蒸気圧を制御することが必要
不可欠である。
【0003】ここにおいて、蛍光ランプのガラス管内の
水銀の蒸気圧を制御する最も一般的な方式としては、蛍
光ランプの最冷点部の温度を制御する方式(以下、最冷
点制御方式と称す)が知られている。この最冷点制御方
式を採用した蛍光ランプでは、管壁温度により水銀の蒸
気圧が変化する特性を利用してランプ周囲温度が約25
℃の時に最適な水銀蒸気圧とし、光束が定格光束となる
ように設計されている。このように設計された蛍光ラン
プの光束のランプ周囲温度依存性を図19中のイに示
す。ただし、図19の横軸はランプ周囲温度、縦軸は定
格光束を100%とした光束の相対値(定格光束比)で
ある。要するに、図19のイに示す特性では、周囲温度
が25℃のときの光束が定格光束に略等しくなる。
【0004】ところで、蛍光ランプを使用する照明器具
の仕様は多種多様であり、蛍光ランプの発熱や器具のタ
イプ(例えば、天井直付け形、埋め込み形、下面開放
形、パネル付き、密閉形など)の違いによって、器具周
囲温度が25℃近辺であっても、器具に組み込まれた蛍
光ランプのランプ周囲温度が40℃前後になることがあ
るが、上述の最冷点制御方式を採用した蛍光ランプで
は、ランプ周囲温度が25℃を超えると水銀放出量が多
くなり、ランプの光束が低下するので、使用状態におい
て所望の光束が得られないことがあった。
【0005】この種の不具合を解決するものとして、近
年では、蛍光ランプのガラス管内にアマルガムを封入し
ておき、ランプ周囲温度が25℃を超えることにより必
要以上に放出された水銀をアマルガムにて吸着すること
でガラス管内の水銀蒸気圧を制御する方式(以下、アマ
ルガム制御方式と称す)の蛍光ランプが開発されてい
る。通常、アマルガムは常温では固体で、温度上昇とと
もに溶融し、溶融状態において水銀を吸着する機能を持
つ。このため、アマルガム制御方式を採用した蛍光ラン
プでは、ランプ周囲温度が25℃を超えることにより必
要以上に放出された水銀は溶融したアマルガムに吸着さ
れるので、ランプ周囲温度の広い温度範囲にわたって水
銀蒸気圧が適切な範囲に維持され、図19のロに示すよ
うに広い温度範囲にわたって100%に近い定格光束比
を維持することができる。要するに、アマルガム制御方
式を採用した蛍光ランプでは、使用状態においても所望
の光束を得ることができるという利点がある。
【0006】上述のアマルガム制御方式は、例えば図2
0や図21に示すようなコンパクト形蛍光ランプLaな
どに採用されている。この種のコンパクト形蛍光ランプ
Laは、ガラス管1とランプベース部2とを備え、ガラ
ス管1の内面側に蛍光体層が形成されている(図示せ
ず)。図20に示すコンパクト形蛍光ランプLaのガラ
ス管1は、2本のガラス管をブリッジ技術で接合して形
成され、両端部がランプベース部2に保持されている。
また、図21に示すコンパクト形蛍光ランプLaのガラ
ス管1は、U字状に折り曲げて形成され、両端部がラン
プベース部2に保持されている。
【0007】また、図20や図21に示したコンパクト
形蛍光ランプLaは、ガラス管1の両端部それぞれの近
傍において、図22に示すようにフィラメント3が配置
されており、各フィラメント3は、一対のリード線(導
入線)4,4により保持されている。また、ガラス管1
の両端部には、アマルガム6を収納する収納部5が一体
に突設されており、収納部5にアマルガム6が収納さ
れ、収納部5の開口部は無垢棒7により閉口されてい
る。このようなコンパクト形蛍光ランプLaでは、ラン
プベース部2と反対側のランプ先端部1aに最冷点部が
存在することになる。なお、アマルガム制御方式は、現
在では省エネルギ化を狙いとした高周波点灯専用形で定
格ランプ電力が32Wや45Wのコンパクト形蛍光ラン
プなどに採用されている。
【0008】ところで、従来より、フィラメントなどか
ら発生して放射される赤外線を有効利用して省電力化を
図ったハロゲン電球が提案されている。一般的なハロゲ
ン電球から放射されるエネルギの約70%は赤外線エネ
ルギであるが、上記省電力化を図ったハロゲン電球で
は、ガラスバルブの表面に可視光を透過し赤外線を反射
する赤外線反射膜を形成して、赤外線のエネルギをフィ
ラメントの加熱に再利用することにより、省電力化と被
照射物の赤外線による温度上昇を軽減することができ
る。このような赤外線反射膜を設けたハロゲン電球で
は、赤外線反射膜を設けない場合に比べて20%以上の
省電力化が実現されている。
【0009】ここにおいて、上述のハロゲン電球へ応用
される赤外線反射膜の特性としては、赤外線の反射率が
大きい、可視光の透過率が大きい、耐熱性が高い、ガラ
スバルブに対する被着強度が高い、などの特性が要求さ
れる。このような赤外線反射膜としては例えば光学多層
膜が用いられ、この種の光学多層膜としては、TiO 2
−SiO2の多層干渉膜がある。このような多層干渉膜
は膜の製造工程が複雑になる欠点があるが、耐熱性の向
上に有効な材料を選択できる、光学特性を膜厚によって
制御できるなどの長所がある。この種の多層干渉膜で
は、可視光を透過し赤外線を反射する性質を持たせるた
めに、膜の反射率が赤外領域で高く且つ可視光領域で低
くなるように膜厚と層数を設計しており、層数は一般的
に12〜20層に設計されている。また、膜の成膜方法
としては、CVD法やディッピング法(塗装)などがあ
る。
【0010】また、一般的に赤外線を吸収しようとする
材料には、ガラスに不純物を混入する例が挙げられる。
赤外線を吸収する物体は主に黒体の材料であり、酸化チ
タンや鉄をドープする。その他に上記不純物を加えたガ
ラスと光学多層膜とを組み合わせてガラスの透明度およ
び赤外線吸収率を改善したものや、光学多層膜単体で赤
外線吸収および可視光透過の性質を持つものなどがあ
る。
【0011】光学多層膜は、材料と層数とを適宜組み合
わせることによって、熱線(赤外線)だけを透過し可視
光を反射するコールドミラー、可視光を透過し熱線を反
射するコールドフィルタ、特定の波長のみを反射するダ
イクロイックミラー、特定の波長のみを透過させるダイ
クロイックフィルタなどの用途で広く使用されており、
上述の赤外線反射膜はコールドフィルタに分類される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のアマ
ルガム6を備えたアマルガム制御方式のコンパクト形蛍
光ランプLaでは、広い温度範囲にわたって100%に
近い定格光束比を維持することができ、使用状態におい
ても所望の光束を得ることができるという利点があるも
のの、アマルガム6はあくまでも最冷点部がある温度を
超えた時に放出される水銀を吸着させるものであるか
ら、最冷点部の温度上昇速度が遅いと、水銀の放出量の
増加速度も遅く、アマルガム6の水銀吸着機能が働きに
くいという不具合があった。
【0013】また、アマルガム6は、常温において固体
であって、温度上昇にともなって溶融してから水銀を吸
着する水銀吸着機能が働くので、上述のコンパクト形蛍
光ランプLaに限らず、アマルガムが放電灯管たるガラ
ス管内に封入されたランプを備えた照明装置では、アマ
ルガムの溶融に要する時間やそのばらつきによって、ラ
ンプ始動時の光束立ち上がり時間が大きく影響されると
いう不具合があった。
【0014】つまり、アマルガムがガラス管内に封入さ
れたランプを備えた照明装置では、ランプの最冷点部の
温度上昇速度が遅くてしかもアマルガムの温度が低い場
合、始動初期は暗く、明るくなるまでに時間がかかると
いう不具合があった。また、ランプが多灯数設置されて
いる場所では、個々のランプにより光束立ち上がり時間
が異なってランプの明るさに差異がでてしまうという不
具合があった。
【0015】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、広い温度範囲にわたって所望の光束
を得ることができ且つ光束立ち上がり時間を短縮できる
照明装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、放電灯管内に少なくともアマル
ガムが封入されたランプと、ランプを点灯させる点灯手
段とを備え、前記ランプの最冷点部に赤外線を吸収する
赤外線吸収手段と赤外線を反射する赤外線反射手段との
いずれか一方が設けられてなることを特徴とするもので
あり、放電灯管内にアマルガムが封入されているので、
広い温度範囲にわたって所望の光束を得ることができ、
しかも、前記ランプの最冷点部に赤外線を吸収する赤外
線吸収手段と赤外線を反射する赤外線反射手段とのいず
れか一方が設けられているので、始動時におけるランプ
の最冷点部の温度上昇が促進されて水銀が放出され、最
冷点部近傍にあった水銀がアマルガム側へ移動すること
により、アマルガムの水銀吸着機能が促進されることに
なって、放電灯管内の水銀蒸気圧が速やかに適切な値と
なり、始動時の光束立ち上がり時間が短縮される。
【0017】請求項2の発明は、放電灯管内に少なくと
もアマルガムが封入されたランプと、ランプを点灯させ
る点灯手段とを備え、前記ランプにおける前記アマルガ
ムの封入部に赤外線を吸収する赤外線吸収手段と赤外線
を反射する赤外線反射手段とのいずれか一方が設けられ
てなることを特徴とするものであり、放電灯管内にアマ
ルガムが封入されているので、広い温度範囲にわたって
所望の光束を得ることができ、しかも、前記ランプにお
ける前記アマルガムの封入部に赤外線を吸収する赤外線
吸収手段と赤外線を反射する赤外線反射手段とのいずれ
か一方が設けられているので、始動時における前記アマ
ルガムの封入部の温度上昇が促進され、アマルガムがよ
り早く溶融し始めることになって、アマルガムの水銀吸
着機能が働くまでに要するに時間を短縮でき、放電灯管
内の水銀蒸気圧が速やかに適切な値となり、始動時の光
束立ち上がり時間が短縮される。
【0018】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、前記ランプは、放電灯管全体に亘って赤外線吸収手
段が設けられているので、放電灯管全体の温度がより短
い時間で上昇することになり、光束立ち上がり時間をさ
らに短縮することができる。
【0019】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、前記ランプにおける前記アマルガムの封入部に赤外
線を反射する赤外線反射手段が設けられているので、始
動時における前記アマルガムの封入部の温度上昇が促進
され、アマルガムがより早く溶融し始めることになっ
て、アマルガムの水銀吸着機能が働くまでに要するに時
間を短縮でき、放電灯管内の水銀蒸気圧がより速やかに
適切な値となり、始動時の光束立ち上がり時間がさらに
短縮される。
【0020】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、前記ランプは、放電灯管全体に亘って赤外線反射手
段が設けられているので、放電灯管内に発生した赤外線
が放電灯管内に閉じ込められるから、始動時に最冷点部
およびアマルガムの封入部の温度上昇がより促進され、
光束立ち上がり時間をさらに短縮することができる。
【0021】請求項6の発明は、請求項4の発明におい
て、前記ランプの放電灯管には、赤外線を吸収する赤外
線吸収手段と赤外線を反射する赤外線反射手段とが設け
られているので、光束立ち上がり時間をさらに短縮する
ことができる。
【0022】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、前記ランプの放電灯管には、最冷点部および前記ア
マルガムの封入部に赤外線吸収手段が設けられ、前記ラ
ンプの最冷点部と前記アマルガムの封入部とを除く部分
に赤外線反射手段が設けられているので、始動時におけ
るランプの最冷点部および前記アマルガムの封入部それ
ぞれの温度上昇が促進され、始動時により一層短時間で
アマルガムが機能することになり、始動時の光束立ち上
がり時間が短縮される。
【0023】請求項8の発明は、放電灯管内に少なくと
もアマルガムが封入されたランプと、ランプを点灯させ
る点灯手段と、ランプを保持する器具本体とを備え、前
記器具本体は、ランプの最冷点部との距離が最冷点部の
温度上昇を促進する規定距離よりも短い部位の表面に赤
外線を吸収する赤外線吸収手段が設けられてなることを
特徴とするものであり、放電灯管内にアマルガムが封入
されているので、広い温度範囲にわたって所望の光束を
得ることができ、また、前記器具本体におけるランプの
最冷点部との距離が最冷点部の温度上昇を促進する規定
距離よりも短い部位の表面に赤外線を吸収する赤外線吸
収手段が設けられているので、始動時におけるランプの
最冷点部の温度上昇が促進されて水銀が放出され、最冷
点部近傍にあった水銀がアマルガム側へ移動することに
より、アマルガムの水銀吸着機能が促進されることにな
って、放電灯管内の水銀蒸気圧がより速やかに適切な値
となり、始動時の光束立ち上がり時間が短縮される。
【0024】請求項9の発明は、放電灯管内に少なくと
もアマルガムが封入されたランプと、ランプを点灯させ
る点灯手段と、ランプを保持する器具本体とを備え、前
記器具本体は、ランプの最冷点部との距離が最冷点部の
温度上昇を促進する規定距離よりも短い部位の表面に赤
外線を反射する赤外線反射手段が設けられてなることを
特徴とするものであり、放電灯管内にアマルガムが封入
されているので、広い温度範囲にわたって所望の光束を
得ることができ、また、前記器具本体におけるランプの
最冷点部との距離が最冷点部の温度上昇を促進する規定
距離よりも短い部位の表面に赤外線を反射する赤外線反
射手段が設けられているので、始動時におけるランプの
最冷点部の温度上昇が促進されて水銀が放出され、最冷
点部近傍にあった水銀がアマルガム側へ移動することに
より、アマルガムの水銀吸着機能が促進されることにな
って、放電灯管内の水銀蒸気圧がより速やかに適切な値
となり、始動時の光束立ち上がり時間が短縮される。
【0025】請求項10の発明は、請求項8または請求
項9の発明において、前記器具本体の一部が施工面を含
むことを特徴とする。
【0026】請求項11の発明は、請求項8ないし請求
項10の発明において、前記規定距離は放電灯管のラン
プ管径を基準として設定され、ランプ管径が大きいほど
長く設定されランプ管径が小さいほど短く設定されるの
で、設計が容易になる。
【0027】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本実施形態の照明
装置は、図3ないし図5に示すように、2つのコンパク
ト形蛍光ランプ(以下、蛍光ランプと略称する)La,
Laが器具本体10に保持されている。ここにおいて、
器具本体10内には、各蛍光ランプLaを点灯させる点
灯手段たる安定器15が配設されている。また、各蛍光
ランプLaは、照明本体10に設けられたソケット12
にランプベース部2を差し込ことで安定器15へ電気的
接続がなされるとともにソケット12に機械的に支持さ
れ、ランプベース部2と反対側のランプ先端部1aがラ
ンプ支持バネ13により支持されている。
【0028】ところで、本実施形態の照明装置において
用いる蛍光ランプLaは、上記従来例で説明したコンパ
クト形蛍光ランプと同様に放電灯管たるガラス管1内に
余分な水銀を吸着してガラス管1内を適切な水銀蒸気圧
に維持するためのアマルガム6(図22参照)が封入さ
れており、従来例同様、図22に示すようにガラス管1
の放電経路における両端部に一対のリード線4,4によ
り保持されたフィラメント3が配置されている。アマル
ガム6は、図22に示したようにランプベース部2で覆
われガラス管1に一体に形成された封入部たる収納部5
内に収納されている。ここにおいて、蛍光ランプLa
は、ランプベース部2と反対側のランプ先端部1aが最
冷点部となり、最冷点部の温度が上昇すると水銀の放出
量が増え、ガラス管1内の水銀蒸気圧が必要以上に増え
ると光束が低下する。
【0029】以上説明した点は従来例と同様であるが、
本実施形態では、ガラス管1が赤外線を吸収する性質を
持たせるための不純物がドープされた赤外線吸収ガラス
により形成され、図1および図2に示すように、ランプ
先端部1aにおけるガラス管1の外面に赤外線を吸収す
る光学多層膜よりなる赤外線吸収膜8を配設している点
に特徴がある。また、蛍光ランプLaは、図2に示すよ
うに、ガラス管1の内側において、ガラス管1の内面と
蛍光体層21との間に、ガラス管1に含まれるアルカリ
成分と水銀との反応やガラス管1のダメージを防ぐため
の保護膜9が介在されており、ランプ先端部1aにおい
てはガラス管1の外面に上記赤外線吸収膜8が形成され
ている。要するに、ランプ先端部1aにおいては、外側
からガラス管1の内側へ、赤外線吸収膜8、ガラス管
1、保護膜9、蛍光体層21の順に積層された形とな
る。
【0030】しかして、本実施形態では、ガラス管1内
にアマルガム6が封入されているので、広い温度範囲に
わたって所望の光束(従来例で説明した定格光束比が略
100%となるような光束)を得ることができ、また、
蛍光ランプLaの最冷点部に赤外線を吸収する赤外線吸
収膜8が設けられているので、始動時における蛍光ラン
プLaのガラス管1における最冷点部の温度上昇が促進
されて水銀が放出されて水銀の放出量が増え、最冷点部
近傍にあった水銀がアマルガム6側へ移動することによ
り、アマルガム6の水銀吸着機能が促進されることにな
って、ガラス管1内の水銀蒸気圧がより速やかに適切な
値となり、始動時の光束立ち上がり時間が短縮される。
【0031】なお、本実施形態では、赤外線吸収膜8が
赤外線吸収手段を構成しているが、赤外線吸収手段とし
て、赤外線吸収膜8の代わりに、赤外線を吸収し可視光
を透過させる赤外線吸収シートをガラス管1に貼り付け
るようにしてもよい。
【0032】(実施形態2)本実施形態の照明装置の基
本構成は実施形態1と略同じであって、実施形態1にお
いて蛍光ランプLaのランプ先端部1aでガラス管1の
外面に配設していた赤外線吸収膜8を、図6に示すよう
にガラス管1の内面に配設した点が相違する。要する
に、本実施形態の照明装置における蛍光ランプLaで
は、ランプ先端部1aでは、ガラス管1の内面側に、赤
外線吸収膜8、保護膜9、蛍光体層21が順次積層され
た形となっている。なお、実施形態1と同様の構成要素
には同一の符号を付して説明を省略する。
【0033】しかして、本実施形態の照明装置において
も、実施形態1と同様に、放電灯管たるガラス管1内に
アマルガム6が封入されているので、広い温度範囲にわ
たって所望の光束(従来例で説明した定格光束比が略1
00%となるような光束)を得ることができ、また、蛍
光ランプLaの最冷点部に赤外線を吸収する赤外線吸収
膜8が設けられているので、始動時における蛍光ランプ
Laのガラス管1における最冷点部の温度上昇が促進さ
れて水銀が放出されて水銀の放出量が増え、最冷点部近
傍にあった水銀がアマルガム6側へ移動することによ
り、アマルガム6の水銀吸着機能が促進されることにな
って、ガラス管1内の水銀蒸気圧がより速やかに適切な
値となり、始動時の光束立ち上がり時間が短縮される。
【0034】(実施形態3)本実施形態の照明装置の基
本構成は実施形態1と略同じであって、図7および図8
に示すように、ガラス管1においてランプベース部2周
辺およびランプベース部2で覆われた部分の外面に赤外
線吸収膜8を設けている点に特徴がある。したがって、
本実施形態の照明装置で用いる蛍光ランプLaでは、ガ
ラス管1に一体に形成され図示しないアマルガムが封入
された封入部たる収納部5の外面にも赤外線吸収膜8が
形成されている。なお、実施形態1と同様の構成要素に
は同一の符号を付して説明を省略する。
【0035】しかして、本実施形態では、放電灯管たる
ガラス管1内にアマルガムが封入されているので、広い
温度範囲にわたって所望の光束(従来例で説明した定格
光束比が略100%となるような光束)を得ることがで
き、また、蛍光ランプLaのガラス管1におけるランプ
ベース部2周辺の温度が従来の蛍光ランプよりも上昇し
やすく、始動時におけるアマルガムの収納部5の温度上
昇が促進され、アマルガムがより早く溶融し始めること
になって、アマルガムの水銀吸着機能が働くまでに要す
るに時間を短縮でき、ガラス管1内の水銀蒸気圧がより
速やかに適切な値となり、始動時の光束立ち上がり時間
が短縮される。
【0036】なお、本実施形態では、赤外線吸収膜8を
ガラス管1の外面に配設してあるが、ガラス管1の内面
に配設してもよい。
【0037】(実施形態4)本実施形態の照明装置の基
本構成は実施形態1と略同じであって、図8に示すよう
に、蛍光ランプLaのランプ先端部1a周辺およびラン
プベース部2周辺それぞれに赤外線吸収膜8が配設され
ている点に特徴がある。なお、実施形態1と同様の構成
要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0038】要するに、本実施形態では、赤外線吸収膜
8が実施形態1と同様に最冷点部に形成され、さらに実
施形態3と同様にアマルガムの収納部5に赤外線吸収膜
8が形成されている。
【0039】しかして、本実施形態では、実施形態1と
同様に、蛍光ランプLaの最冷点部に赤外線を吸収する
赤外線吸収膜8が設けられているので、始動時における
蛍光ランプLaのガラス管1における最冷点部の温度上
昇が促進されて水銀が放出されて水銀の放出量が増え、
最冷点部近傍にあった水銀がアマルガム6(図22参
照)側へ移動することにより、アマルガム6の水銀吸着
機能が促進されることになって、ガラス管1内の水銀蒸
気圧がより速やかに適切な値となり、始動時の光束立ち
上がり時間が短縮される。しかも、本実施形態では、蛍
光ランプLaのガラス管1におけるランプベース部2周
辺の温度が従来の蛍光ランプよりも上昇しやすく、始動
時におけるアマルガム6の収納部5の温度上昇が促進さ
れ、アマルガム6がより早く溶融し始めることになっ
て、アマルガム6の水銀吸着機能が働くまでに要するに
時間を短縮でき、ガラス管1内の水銀蒸気圧がより速や
かに適切な値となり、始動時の光束立ち上がり時間がさ
らに短縮される。
【0040】なお、本実施形態では、赤外線吸収膜8を
ガラス管1の外面に配設してあるが、ガラス管1の内面
に配設してもよい。
【0041】(実施形態5)本実施形態の照明装置の基
本構成は実施形態1と略同じであって、図9に示すよう
に、蛍光ランプLaの放電灯管たるガラス管1の外面の
全体に亘って赤外線吸収膜8を配設している点に特徴が
ある。なお、実施形態1と同様の構成要素には同一の符
号を付して説明を省略する。
【0042】しかして、本実施形態では、蛍光ランプL
aの点灯時にガラス管1全体が保温されることになり、
最冷点部およびランプベース部2により覆われた上記収
納部5(図22参照)を含むガラス管1全体の温度がよ
り短い時間で上昇することになり、光束立ち上がり時間
をさらに短縮することができる。
【0043】なお、本実施形態では、赤外線吸収膜8を
ガラス管1の外面に配設してあるが、ガラス管1の内面
に配設してもよい。
【0044】(実施形態6)本実施形態の照明装置の基
本構成は実施形態1と略同じであって、図10に示すよ
うに、ガラス管1においてランプベース部2周辺および
ランプベース部2で覆われた部分の外面に赤外線を反射
する赤外線反射膜22を設けている点に特徴がある。し
たがって、本実施形態の照明装置で用いる蛍光ランプL
aでは、ガラス管1に一体に形成されアマルガム6(図
22参照)が収納された封入部たる収納部5の外面にも
赤外線反射膜22が形成されている。ここにおいて、赤
外線反射膜22は、赤外領域の波長に対する反射率が高
く且つ可視領域の波長の光を透過する性質を有してい
る。なお、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号
を付して説明を省略する。
【0045】しかして、本実施形態の照明装置では、蛍
光ランプLaにおいてフィラメント3から放射される赤
外線が赤外線反射膜22によりガラス管1内に反射され
るので、始動時に、フィラメント3やフィラメント3周
辺がより早く暖められ、アマルガム6が収納された収納
部5内の雰囲気温度が上昇しアマルガム6がより早く溶
融し始めることになって、アマルガム6の水銀吸着機能
が働くまでに要するに時間を短縮でき、ガラス管1内の
水銀蒸気圧がより速やかに適切な値となり、始動時の光
束立ち上がり時間が短縮される。
【0046】なお、本実施形態では、赤外線反射膜22
をガラス管1の外面に配設してあるが、ガラス管1の内
面に配設してもよい。また、本実施形態では、赤外線反
射膜22が赤外線反射手段を構成しているが、赤外線反
射手段として、赤外線反射膜22の代わりに、赤外線を
反射し可視光を透過させる赤外線反射シートをガラス管
1に貼り付けるようにしてもよい。
【0047】(実施形態7)本実施形態の照明装置の基
本構成は実施形態1と略同じであって、図11に示すよ
うに、蛍光ランプLaの放電灯管たるガラス管1の外面
の全体に亘って赤外線反射膜22を配設している点に特
徴がある。なお、実施形態1と同様の構成要素には同一
の符号を付して説明を省略する。
【0048】しかして、本実施形態では、ガラス管1に
施された赤外線反射膜22により、ランプ管内1に発生
する赤外線がランプ管1内に閉じ込められてガラス管1
の内部温度が保持され、結果として最冷点部およびラン
プベース部2により覆われた上記収納部5(図22参
照)を含むガラス管1全体の温度がより短い時間で上昇
することになり、始動時の光束立ち上がり時間をさらに
短縮することができる。
【0049】なお、本実施形態では、赤外線反射膜22
をガラス管1の外面に配設してあるが、ガラス管1の内
面に配設してもよい。
【0050】(実施形態8)本実施形態の照明装置の基
本構成は実施形態1と略同じであって、図12に示すよ
うに、蛍光ランプLaのランプ先端部1aにおけるガラ
ス管1の外面に赤外線吸収膜8が配設され、ガラス管1
の外面においてランプ先端部1a以外の部分に赤外線反
射膜22を配設してある点に特徴がある。すなわち、本
実施形態では、ランプベース部2で覆われアマルガム6
(図22参照)が収納された収納部5(図22参照)の
外面には赤外線反射膜22が形成されている。なお、実
施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明
を省略する。
【0051】しかして、本実施形態では、蛍光ランプL
aにおいて赤外線反射膜22が形成されている部分にお
いて放電灯管たるガラス管1内の放電経路で発生した赤
外線がガラス管1内に反射されてガラス管1内の水銀蒸
気圧が高められ、最冷点部に配設された赤外線反射膜8
にて赤外線が吸収されて最冷点部の温度上昇が促進され
るので、最冷点部近傍にあった水銀がアマルガム6側へ
移動することにより、アマルガム6の水銀吸着機能が促
進されることになって、ガラス管1内の水銀蒸気圧がよ
り速やかに適切な値となり、始動時の光束立ち上がり時
間が短縮される。
【0052】なお、本実施形態では、赤外線反射膜8お
よび赤外線反射膜22をガラス管1の外面に配設してあ
るが、ガラス管1の内面に配設してもよい。
【0053】(実施形態9)本実施形態の照明装置の基
本構成は実施形態2と略同じであって、蛍光ランプLa
の放電灯管たるガラス管1において、図13に示すよう
に、ランプベース部2周辺およびランプベース部2で覆
われた部分の外面に赤外線吸収膜8が配設され、それ以
外の以外部位の外面に赤外線反射膜22が配設されてい
る点に特徴がある。すなわち、本実施懈怠では、蛍光ラ
ンプLaの最冷点部には赤外線反射膜22が配設されて
いる。なお、実施形態2と同様の構成要素には同一の符
号を付して説明を省略する。
【0054】しかして、本実施形態では、蛍光ランプL
aにおいてランプベース部2で覆われた部分以外で赤外
線反射膜22が配設された部位の放電経路から発生する
赤外線が赤外線反射膜22によりガラス管1内に反射さ
れ、赤外線反射膜22により反射された赤外線がランプ
ベース部2で覆われた部分およびランプベース部2周辺
に形成された赤外線吸収膜8により吸収されるので、始
動時におけるアマルガム6(図22参照)の収納部5
(図22参照)の温度上昇が促進され、アマルガム6が
より早く溶融し始めることになって、アマルガム6の水
銀吸着機能が働くまでに要するに時間を短縮でき、ガラ
ス管1内の水銀蒸気圧がより速やかに適切な値となり、
始動時の光束立ち上がり時間が短縮される。
【0055】なお、本実施形態では、赤外線反射膜8お
よび赤外線反射膜22をガラス管1の外面に配設してあ
るが、ガラス管1の内面に配設してもよい。
【0056】(実施形態10)本実施形態の照明装置の
基本構成は実施形態4と略同じであって、図14に示す
ように、蛍光ランプLaのランプ先端部1aおよびラン
プベース部2周辺およびランプベース部2で覆われた部
分に赤外線吸収膜8を形成し、ランプベース部2周辺の
赤外線吸収膜8とランプ先端部1aの赤外線吸収膜8と
の間に赤外線反射膜22を配設してある点に特徴があ
る。なお、実施形態4と同様の構成要素には同一の符号
を付して説明を省略する。
【0057】しかして、本実施形態では、放電灯管たる
ガラス管1内で発生した赤外線が赤外線反射膜22にて
ガラス管1内に反射され、アマルガム6(図22参照)
が収納された収納部5(図22参照)および最冷点部に
配設された赤外線吸収膜8で吸収することができるの
で、実施形態4よりも最冷点部および収納部5の温度上
昇を促進することができ、始動時の立ち上がり特性をさ
らに向上することができる。
【0058】(実施形態11)本実施形態の照明装置の
基本構成は実施形態1と略同じであって、図15に示す
ように、器具本体10側に赤外線吸収膜8を配設してい
る点に特徴がある。なお、実施形態1と同様の構成要素
には同一の符号を付して説明を省略する。
【0059】図15に示した照明装置では、蛍光ランプ
Laの放電灯管たるガラス管1と器具本体10との間の
距離がガラス管1のランプ管径からなる規定距離よりも
小さくなるように設定されており、器具本体10におい
て蛍光ランプLaのランプ先端部1a近傍に赤外線吸収
膜8を配設してある。ここにおいて、赤外線吸収膜8は
蛍光ランプLaの最冷点部Pからの距離が規定距離より
も大きな所定距離r以内であって且つガラス管1に対向
し且つガラス管1との距離が上記規定距離よりも小さな
面に赤外線吸収膜8を配設してある。
【0060】しかして、本実施形態の照明装置では、器
具本体10における蛍光ランプLaの最冷点部Pとの距
離が最冷点部Pの温度上昇を促進する規定距離よりも短
い部位の表面に赤外線を吸収する赤外線吸収膜8が設け
られているので、蛍光ランプLaで発生した熱(赤外
線)が器具本体10に設けられた赤外線吸収膜8で吸収
され、赤外線吸収膜8に発生する熱により蛍光ランプL
aの最冷点部P近傍の器具本体10の温度が上昇して、
最冷点部Pの温度が上昇するから、始動時における蛍光
ランプLaの最冷点部の温度上昇が促進されて水銀が放
出され、最冷点部P近傍にあった水銀がアマルガム6
(図22参照)側へ移動することにより、アマルガム6
の水銀吸着機能が促進されることになって、ガラス管1
内の水銀蒸気圧がより速やかに適切な値となり、始動時
の光束立ち上がり時間が短縮される。ここにおいて、器
具本体10は、保温効果を高めるために樹脂などの比熱
が大きな材料で形成することが望ましい。
【0061】本実施形態の照明装置における蛍光ランプ
Laとして、上記各実施形態1〜10で説明したいずれ
かの蛍光ランプLaを用いれば、始動時の立ち上がり時
間をさらに短縮することが可能となる。
【0062】(実施形態12)本実施形態の照明装置の
基本構成は実施形態11と略同じであって、図16に示
すように、ソケット12およびランプ支持バネ13が天
井材30の施工面30aに直付けされており、器具本体
がソケット12とランプ支持バネ13と施工面とで構成
されている点が相違するだけである。したがって、反射
板のない照明装置においても実施形態1と同様に、始動
時の立ち上がり時間を短縮することができる。なお、施
工面30が壁面であってもよいことは勿論である。
【0063】(実施形態13)本実施形態の照明装置の
基本構成は実施形態10と略同じであって、図17に示
すように、蛍光ランプLaの最冷点部Pからの距離が規
定距離よりも大きな所定距離r以内であって且つ放電灯
管たるガラス管1に対向し且つガラス管1との距離が上
記規定距離よりも小さな面に赤外線吸収膜8を配設し、
器具本体10における蛍光ランプLaとの対向面であっ
て最冷点部Pからの距離が所定距離rよりも大きな面に
赤外線反射膜22を配設してある点に特徴がある。
【0064】しかして、本実施形態の照明装置では、蛍
光ランプLaからの赤外線が器具本体10に設けられた
赤外線反射膜22で反射され、器具本体10内を反射し
た赤外線が蛍光ランプLaのランプ先端部1a周辺で赤
外線吸収膜8に吸収されるので、実施形態11と同様、
始動時の光束立ち上がり時間が短縮される。
【0065】なお、実施形態12と同様に、ソケット1
2およびランプ支持バネ13が天井材30の施工面30
aに直付けさる場合には、施工面に赤外線反射膜22を
配設すればよい。
【0066】(実施形態14)本実施形態の照明器具の
基本構成は、実施形態13と略同じであって、図18に
示すように、蛍光ランプLaと器具本体10とが平行で
ない点が相違する。すなわち、本実施形態では、蛍光ラ
ンプLaが器具本体10に所定角度だけ傾けて配設され
る。
【0067】しかして、本実施形態の照明装置において
も、蛍光ランプLaからの赤外線が器具本体10に設け
られた赤外線反射膜22で反射され、器具本体10内を
反射した赤外線が蛍光ランプLaのランプ先端部1a周
辺で赤外線吸収膜8に吸収されるので、実施形態11と
同様、始動時の光束立ち上がり時間が短縮される。
【0068】なお、本実施形態の照明装置における蛍光
ランプLaとして、上記各実施形態1〜10で説明した
いずれかの蛍光ランプLaを用いれば、始動時の立ち上
がり時間をさらに短縮することが可能となる。
【0069】なお、上記各実施形態において放電灯管た
るガラス管1内に水銀以外の放電媒体が封入されていて
もよい。
【0070】
【発明の効果】請求項1の発明は、放電灯管内に少なく
ともアマルガムが封入されたランプと、ランプを点灯さ
せる点灯手段とを備え、前記ランプの最冷点部に赤外線
を吸収する赤外線吸収手段と赤外線を反射する赤外線反
射手段とのいずれか一方が設けられてなるものであり、
放電灯管内にアマルガムが封入されているので、広い温
度範囲にわたって所望の光束を得ることができ、しか
も、前記ランプの最冷点部に赤外線を吸収する赤外線吸
収手段と赤外線を反射する赤外線反射手段とのいずれか
一方が設けられているので、始動時におけるランプの最
冷点部の温度上昇が促進されて水銀が放出され、最冷点
部近傍にあった水銀がアマルガム側へ移動することによ
り、アマルガムの水銀吸着機能が促進されることになっ
て、放電灯管内の水銀蒸気圧が速やかに適切な値とな
り、始動時の光束立ち上がり時間が短縮されるという効
果がある。
【0071】請求項2の発明は、放電灯管内に少なくと
もアマルガムが封入されたランプと、ランプを点灯させ
る点灯手段とを備え、前記ランプにおける前記アマルガ
ムの封入部に赤外線を吸収する赤外線吸収手段と赤外線
を反射する赤外線反射手段とのいずれか一方が設けられ
てなるものであり、放電灯管内にアマルガムが封入され
ているので、広い温度範囲にわたって所望の光束を得る
ことができ、しかも、前記ランプにおける前記アマルガ
ムの封入部に赤外線を吸収する赤外線吸収手段と赤外線
を反射する赤外線反射手段とのいずれか一方が設けられ
ているので、始動時における前記アマルガムの封入部の
温度上昇が促進され、アマルガムがより早く溶融し始め
ることになって、アマルガムの水銀吸着機能が働くまで
に要するに時間を短縮でき、放電灯管内の水銀蒸気圧が
速やかに適切な値となり、始動時の光束立ち上がり時間
が短縮されるという効果がある。
【0072】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、前記ランプは、放電灯管全体に亘って赤外線吸収手
段が設けられているので、放電灯管全体の温度がより短
い時間で上昇することになり、光束立ち上がり時間をさ
らに短縮することができる。
【0073】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、前記ランプにおける前記アマルガムの封入部に赤外
線を反射する赤外線反射手段が設けられているので、始
動時における前記アマルガムの封入部の温度上昇が促進
され、アマルガムがより早く溶融し始めることになっ
て、アマルガムの水銀吸着機能が働くまでに要するに時
間を短縮でき、放電灯管内の水銀蒸気圧がより速やかに
適切な値となり、始動時の光束立ち上がり時間がさらに
短縮されるという効果がある。
【0074】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、前記ランプは、放電灯管全体に亘って赤外線反射手
段が設けられているので、放電灯管内に発生した赤外線
が放電灯管内に閉じ込められるから、始動時に最冷点部
およびアマルガムの封入部の温度上昇がより促進され、
光束立ち上がり時間をさらに短縮することができる。
【0075】請求項6の発明は、請求項4の発明におい
て、前記ランプの放電灯管には、赤外線を吸収する赤外
線吸収手段と赤外線を反射する赤外線反射手段とが設け
られているので、光束立ち上がり時間をさらに短縮する
ことができるという効果がある。
【0076】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、前記ランプの放電灯管には、最冷点部および前記ア
マルガムの封入部に赤外線吸収手段が設けられ、前記ラ
ンプの最冷点部と前記アマルガムの封入部とを除く部分
に赤外線反射手段が設けられているので、始動時におけ
るランプの最冷点部および前記アマルガムの封入部それ
ぞれの温度上昇が促進され、始動時により一層短時間で
アマルガムが機能することになり、始動時の光束立ち上
がり時間が短縮されるという効果がある。
【0077】請求項8の発明は、放電灯管内に少なくと
もアマルガムが封入されたランプと、ランプを点灯させ
る点灯手段と、ランプを保持する器具本体とを備え、前
記器具本体は、ランプの最冷点部との距離が最冷点部の
温度上昇を促進する規定距離よりも短い部位の表面に赤
外線を吸収する赤外線吸収手段が設けられてなるもので
あり、放電灯管内にアマルガムが封入されているので、
広い温度範囲にわたって所望の光束を得ることができ、
また、前記器具本体におけるランプの最冷点部との距離
が最冷点部の温度上昇を促進する規定距離よりも短い部
位の表面に赤外線を吸収する赤外線吸収手段が設けられ
ているので、始動時におけるランプの最冷点部の温度上
昇が促進されて水銀が放出され、最冷点部近傍にあった
水銀がアマルガム側へ移動することにより、アマルガム
の水銀吸着機能が促進されることになって、放電灯管内
の水銀蒸気圧がより速やかに適切な値となり、始動時の
光束立ち上がり時間が短縮されるという効果がある。
【0078】請求項9の発明は、放電灯管内に少なくと
もアマルガムが封入されたランプと、ランプを点灯させ
る点灯手段と、ランプを保持する器具本体とを備え、前
記器具本体は、ランプの最冷点部との距離が最冷点部の
温度上昇を促進する規定距離よりも短い部位の表面に赤
外線を反射する赤外線反射手段が設けられてなるもので
あり、放電灯管内にアマルガムが封入されているので、
広い温度範囲にわたって所望の光束を得ることができ、
また、前記器具本体におけるランプの最冷点部との距離
が最冷点部の温度上昇を促進する規定距離よりも短い部
位の表面に赤外線を反射する赤外線反射手段が設けられ
ているので、始動時におけるランプの最冷点部の温度上
昇が促進されて水銀が放出され、最冷点部近傍にあった
水銀がアマルガム側へ移動することにより、アマルガム
の水銀吸着機能が促進されることになって、放電灯管内
の水銀蒸気圧がより速やかに適切な値となり、始動時の
光束立ち上がり時間が短縮されるという効果がある。
【0079】請求項11の発明は、請求項8ないし請求
項10の発明において、前記規定距離は放電灯管のラン
プ管径を基準として設定され、ランプ管径が大きいほど
長く設定されランプ管径が小さいほど短く設定されるの
で、設計が容易になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1における蛍光ランプの概略構成図で
ある。
【図2】(a)は同上における蛍光ランプの断面図、
(b)は同上における蛍光ランプの断面図である。
【図3】同上の概略斜視図である。
【図4】(a)は同上の概略断面図、(b)は同上の一
部破断した概略断面図である。
【図5】同上の概略下面図である。
【図6】実施形態2における蛍光ランプを示し、(a)
は断面図、(b)は断面図である。
【図7】実施形態3における蛍光ランプを示し、(a)
は概略構成図、(b)は(a)の要部Aの説明図であ
る。
【図8】実施形態4における蛍光ランプの概略構成図で
ある。
【図9】実施形態5における蛍光ランプの概略構成図で
ある。
【図10】実施形態6における蛍光ランプを示し、
(a)は概略構成図、(b)は(a)の要部Aの説明図
である。
【図11】実施形態7における蛍光ランプの概略構成図
である。
【図12】実施形態8における蛍光ランプの概略構成図
である。
【図13】実施形態9における蛍光ランプの概略構成図
である。
【図14】実施形態10における蛍光ランプの概略構成
図である。
【図15】実施形態11を示す概略断面図である。
【図16】実施形態12を示す概略断面図である。
【図17】実施形態13を示す概略断面図である。
【図18】実施形態14を示す概略断面図である。
【図19】蛍光ランプのランプ周囲温度とランプ光束と
の関係説明図である。
【図20】従来例の蛍光ランプを示し、(a)は平面
図、(b)は正面図である。
【図21】他の従来例の蛍光ランプを示し、(a)は平
面図、(b)は正面図である。
【図22】同上の要部説明図である。
【符号の説明】
1 ガラス管 1a ランプ先端部 2 ランプベース部 8 赤外線吸収膜 La 蛍光ランプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三木 伸和 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 河野 忠博 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 角 佳和 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 5C043 AA10 CC09 CD01 CD10 DD03 DD27 DD31 EA14 EA15 EA17 EB15

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電灯管内に少なくともアマルガムが封
    入されたランプと、ランプを点灯させる点灯手段とを備
    え、前記ランプの最冷点部に赤外線を吸収する赤外線吸
    収手段と赤外線を反射する赤外線反射手段とのいずれか
    一方が設けられてなることを特徴とする照明装置。
  2. 【請求項2】 放電灯管内に少なくともアマルガムが封
    入されたランプと、ランプを点灯させる点灯手段とを備
    え、前記ランプにおける前記アマルガムの封入部に赤外
    線を吸収する赤外線吸収手段と赤外線を反射する赤外線
    反射手段とのいずれか一方が設けられてなることを特徴
    とする照明装置。
  3. 【請求項3】 前記ランプは、放電灯管全体に亘って赤
    外線吸収手段が設けられてなることを特徴とする請求項
    1記載の照明装置。
  4. 【請求項4】 前記ランプにおける前記アマルガムの封
    入部に赤外線を反射する赤外線反射手段が設けられてな
    ることを特徴とする請求項1記載の照明装置。
  5. 【請求項5】 前記ランプは、放電灯管全体に亘って赤
    外線反射手段が設けられてなることを特徴とする請求項
    4記載の照明装置。
  6. 【請求項6】 前記ランプの放電灯管には、赤外線を吸
    収する赤外線吸収手段と赤外線を反射する赤外線反射手
    段とが設けられてなることを特徴とする請求項4記載の
    照明装置。
  7. 【請求項7】 前記ランプの放電灯管には、最冷点部お
    よび前記アマルガムの封入部に赤外線吸収手段が設けら
    れ、前記ランプの最冷点部と前記アマルガムの封入部と
    を除く部分に赤外線反射手段が設けられてなることを特
    徴とする請求項6記載の照明装置。
  8. 【請求項8】 放電灯管内に少なくともアマルガムが封
    入されたランプと、ランプを点灯させる点灯手段と、ラ
    ンプを保持する器具本体とを備え、前記器具本体は、ラ
    ンプの最冷点部との距離が最冷点部の温度上昇を促進す
    る規定距離よりも短い部位の表面に赤外線を吸収する赤
    外線吸収手段が設けられてなることを特徴とする照明装
    置。
  9. 【請求項9】 放電灯管内に少なくともアマルガムが封
    入されたランプと、ランプを点灯させる点灯手段と、ラ
    ンプを保持する器具本体とを備え、前記器具本体は、ラ
    ンプの最冷点部との距離が最冷点部の温度上昇を促進す
    る規定距離よりも短い部位の表面に赤外線を反射する赤
    外線反射手段が設けられてなることを特徴とする照明装
    置。
  10. 【請求項10】 前記器具本体の一部が施工面を含むこ
    とを特徴とする請求項8または請求項9記載の照明装
    置。
  11. 【請求項11】 前記規定距離は放電灯管のランプ管径
    を基準として設定され、ランプ管径が大きいほど長く設
    定されランプ管径が小さいほど短く設定されることを特
    徴とする請求項8ないし請求項10のいずれかに記載の
    照明装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005091334A1 (en) * 2004-03-11 2005-09-29 Philips Intellectual Property & Standards Gmbh High-pressure discharge lamp
WO2008129727A1 (ja) * 2007-04-13 2008-10-30 Sharp Kabushiki Kaisha バックライト装置、及び表示装置
JP2009524903A (ja) * 2006-01-25 2009-07-02 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ Tld低圧ガス放電ランプ

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