JPH1110166A - 脱リン装置 - Google Patents
脱リン装置Info
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- JPH1110166A JPH1110166A JP16256697A JP16256697A JPH1110166A JP H1110166 A JPH1110166 A JP H1110166A JP 16256697 A JP16256697 A JP 16256697A JP 16256697 A JP16256697 A JP 16256697A JP H1110166 A JPH1110166 A JP H1110166A
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Abstract
ン処理するに当り、得られるMAP粒子の粒径を制御し
て所望の均一粒径のMAP粒子を得る。 【解決手段】 塔下部にリン含有水の導入口2、塔上部
に処理水の取出口3を有する反応塔1と、反応塔外から
微細粒子を反応塔1内に添加する手段26とを備える脱
リン装置。 【効果】 所望の均一粒径のMAP粒子を安定に得るこ
とができる。MAP粒子の粒径が安定することから、M
AP微粒子の流出又はMAP粒子の粗大化による反応阻
害が防止され、効率的な脱リン処理を行うことができ、
長期に亘り、低リン濃度の処理水を安定に得ることがで
きる。
Description
の汚泥脱水濾液、汚泥消化脱離液等のリン含有水中のリ
ンを効率的に除去し、MAP(リン酸アンモニウムマグ
ネシウム)粒子として回収する脱リン装置に係り、特
に、均一なMAP粒子を安定に得ることができる脱リン
装置に関する。
で得られる汚泥脱水濾液や汚泥消化脱離液等のリン含有
水のリンを除去する脱リン装置として、従来、反応塔内
にリン含有水を上向流で通水し、マグネシウムイオンを
添加して、リン含有水中のリン及びアンモニアとマグネ
シウムイオンからMAPを生成させ、塔上部から処理水
を取り出すと共に、塔下部からMAP粒子を回収する脱
リン装置がある。
は、MAPを効率的に生成させることができるが、生成
するMAP粒子の粒径が0.5〜5mm程度とバラツキ
が大きく、均一な粒径のMAP粒子を得ることができな
いという欠点がある。また、このようにMAP粒子の粒
径のバラツキが大きいことにより、被処理水のリン濃度
が変動したり、MAP粒子の引き抜き量制御が不十分で
あったりすると、MAPの微細粒子が処理水中に流出し
たり、MAP粒子の粗大化でMAP粒子の流動が損わ
れ、リンの除去率が低下したりする場合があった。
P粒子の粒径の制御が容易で、所望の均一粒径のMAP
粒子を安定に得ることができる脱リン装置を提供するこ
とを目的とする。
塔下部にリン含有水の導入口、塔上部に処理水の取出口
を有する反応塔と、該反応塔外から微細粒子を該反応塔
内に添加する手段とを備えることを特徴とする。
るMAP粒子の粒径に大きな幅がある理由について検討
した結果、次のような知見を得た。
ニアとマグネシウムイオンとの反応によるMAPの生
成、不溶化と、不溶化したMAP同士の会合等によるM
AP粒子の成長の繰り返しによるものであるが、単に被
処理水を反応塔に上向流通水し、生成したMAP粒子を
塔下部から引き抜くだけでは、MAP粒子の粒径の制御
はできない。
き抜いても、これを完全に引き抜くことは困難であり、
塔内に残留したMAP粒子が徐々に大きくなり、遂には
粒径1cm以上の粗大粒子となる。このため、粒径にバ
ラツキが生じる。また、この粗大粒子によりMAP粒子
の流動が損なわれ、リン除去率が低下する。
を種晶として反応塔内に添加することにより、MAP粒
子の粒径を制御する。即ち、微細な粒子を多量に添加す
れば小粒径のMAP粒子を得ることができ、少量添加す
れば大粒径のMAP粒子を得ることができる。
該反応塔で生成したMAP粒子をミル又はグラインダー
等で破砕したものでも良く、また、砂、ゼオライトの微
細粒子でも良いが、このような粒子の場合は、均一微細
粒径に制御したものを使用する。
この槽で、リン含有水にマグネシウムイオンを添加して
所定のpH条件下、所定時間撹拌すると、著しく均一な
粒径のMAP微粒子を得ることができ、本発明に好適で
ある。
施の形態を詳細に説明する。
示す系統図である。
下部にリン含有水(原水)の導入配管2が、上部に処理
水の取出配管3が設けられている。この反応塔1は小径
部1A、拡径部1B及び大径部1Cで構成され、小径部
1AはMAPの造粒反応部、大径部1Cは沈殿部、拡径
部1Bは移行部とされている。小径部1Aの下部にはM
gCl2 等のマグネシウム塩溶液(マグネシウム塩を含
有するものであれば良く、海水であっても良い。)の供
給管4及びNaOH等のアルカリ剤の供給管5が設けら
れている。
槽6に貯留され、一部は配管7より反応塔1下部に循環
され、残部は配管8より系外へ排出される。
反応塔1下部に循環する配管10が設けられている。1
1は溢流堰、12はMAP粒子の排出管、13はpH計
である。
導入配管21、MgCl2 等のマグネシウム塩供給管2
2、NaOH等のアルカリ剤供給管23、撹拌機24、
pH計25を備える。このMAP微粒子生成槽20で生
成したMAP微粒子は、配管26より、反応塔1の上部
から反応塔1に供給される。
Vはバルブであり、MはMAP粒子の流動層の界面を示
す。
件、即ちpH7.7〜9.0、好ましくはpH8.1と
なるように、供給管5よりNaOH等のアルカリ剤が注
入される。また、MAPの析出にマグネシウムが不足す
る場合には、供給管4よりMgCl2 等のマグネシウム
塩溶液を注入する。
既に析出しているMAP粒子を種晶としてMAPが造粒
される。即ち、被処理水の流入とMAP粒子の循環によ
りMAP粒子が流動状態となり、このMAP粒子の表面
に新たなMAPが析出して、大粒のMAP粒子が造粒さ
れる。
度が高いと、種晶の不存在下でMAPの微小結晶が自己
析出し、大粒のMAP粒子が得られないという不具合が
あるが、この脱リン装置では、反応塔1の処理水を処理
水槽6より配管7及びポンプP2 により抜き出して循環
することにより、反応塔1内のMAP造粒反応部のリン
濃度を低下させることができる。これにより反応塔1内
のMAPの過飽和度が低下し、MAPは微小結晶として
自己析出することなく、種晶のMAP粒子の表面でのみ
析出してMAP粒子の大粒子化を促進する。この処理水
の循環は、反応塔1内のMAP造粒反応部のリン濃度を
リン酸塩濃度100mg/L以下、特に40〜80mg
/Lとなるように行うのが好ましい。
液は反応塔1内を上昇して取出配管3より排出される。
この際、MAP粒子は大粒子化しているため、多量の汚
泥固形物を含む原水を処理する場合においても、MAP
粒子が固形物と共に排出されることなく、良好に沈殿分
離される。即ち、MAP粒子は、汚泥固形物よりも十分
に大きい比重、粒度であるため、良好な分離性にて沈殿
分離し、汚泥固形物のみが処理水中に含有されて溢流堰
11を越流して排出される。
P粒子は、反応塔1下部の排出管12より間欠的に取り
出される。
り、MAP微粒子生成槽20で生成させたMAP微粒子
を添加するため、このMAP微粒子の添加量を制御する
ことにより、容易に所望の均一粒子のMAP粒子を回収
することができる。特に、図1の脱リン装置では、MA
P粒子の循環を行うことで、より一層粒径の均一化を図
ることができる。
も、連続的に行っても良く、また、反応塔1からのMA
P粒子の抜き出し毎に行っても良い。
対して1/10〜1倍程度で行うのが好ましい。
MAP微粒子は、粒径50μm〜1mmであることが好
ましく、このようなMAP微粒子は、MAP微粒子生成
槽20に原水であるリン含有水、MgCl2 等のマグネ
シウム塩及びNaOH等のアルカリ剤の必要量を添加し
て、pH8〜10の条件下、5〜60分程度ゆっくり撹
拌することにより製造することができる。
く、所望とするMAP粒子の粒径により異なるが、一般
的には、粒径5mm程度のMAP粒子を得る場合には引
き抜いたMAP量の0.01〜1重量%程度とし、粒径
1mm程度のMAP粒子を得る場合には引き抜いたMA
P量の0.05〜5重量%程度とするのが好ましい。
箇所には特に制限はなく、図1に示す如く、反応塔1の
上部から添加しても良く、また、MgCl又はNaOH
の供給管を利用して添加しても良い。更に、別途MAP
微粒子の供給管を増設しても良いが、既存の設備をその
まま利用できる点から、反応塔上部から添加するか、N
aOH,MgCl2 の供給管を利用するのが好ましい。
ラグフローでも流動床でも良い。
剤のみを添加しているが、MAPの生成にアンモニアが
不足する場合には、反応塔、MAP微粒子生成槽に更に
アンモニアを添加する必要がある。
り具体的に説明する。
L,NH4 −N:54mg/Lの合成排水を後述の運転
条件で処理した。
排水流量10mL/分(=0.6L/時),滞留時間
(HRT)50分,槽内pH8.8,MgCl2 添加量
0.4mg−Mg/分で撹拌下MAP微粒子の生成を行
い、粒径0.1〜0.5mmのMAP微粒子を生成さ
せ、このMAP微粒子0.5mLを1日に1回反応塔に
添加した。
たMAP粒子の平均粒径は、0.7〜0.9mmの範囲
に安定していた。また、処理水のPO4 −P濃度も図2
(b)に示す如く8〜10mg/Lで安定していた。
た、MAP微粒子生成槽のMAP微粒子の添加を行わな
かったこと以外は同様にして処理を行ったところ、図3
(a),(b)に示す如く、初期のリン除去は良好に行
われるが、MAP粒子の粒径が徐々に大きくなり、平均
粒径が2mm程度にまで大粒子化した時点で処理水のP
O4 −P濃度は9mg/Lから16mg/Lにまで悪化
した。これは、MAP粒子の粗大化によりMAP生成反
応が起こる粒子の比表面積が小さくなると共に、MAP
粒子の流動が阻害されたために、MAP生成反応速度が
低下したことによると推定される。
によれば、リン含有水からMAP粒子を生成させて脱リ
ン処理するに当り、所望の均一粒径のMAP粒子を安定
に得ることができる。このように、MAP粒子の粒径が
安定することから、MAP微粒子の流出又はMAP粒子
の粗大化による反応阻害が防止され、効率的な脱リン処
理を行うことができ、長期に亘り、低リン濃度の処理水
を安定に得ることができる。
である。
(a)は得られたMAP粒子の平均粒径の経時変化を示
し、図2(b)は処理水のPO4 −P濃度の経時変化を
示す。
(a)は得られたMAP粒子の平均粒径の経時変化を示
し、図3(b)は処理水のPO4 −P濃度の経時変化を
示す。
Claims (1)
- 【請求項1】 塔下部にリン含有水の導入口、塔上部に
処理水の取出口を有する反応塔と、該反応塔外から微細
粒子を該反応塔内に添加する手段とを備えることを特徴
とする脱リン装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16256697A JP3726429B2 (ja) | 1997-06-19 | 1997-06-19 | 脱リン装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16256697A JP3726429B2 (ja) | 1997-06-19 | 1997-06-19 | 脱リン装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1110166A true JPH1110166A (ja) | 1999-01-19 |
JP3726429B2 JP3726429B2 (ja) | 2005-12-14 |
Family
ID=15757031
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16256697A Expired - Fee Related JP3726429B2 (ja) | 1997-06-19 | 1997-06-19 | 脱リン装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3726429B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001047062A (ja) * | 1999-08-09 | 2001-02-20 | Kurita Water Ind Ltd | ごみ埋立地からの浸出水の処理方法 |
JP2001047065A (ja) * | 1999-08-10 | 2001-02-20 | Mitsubishi Kakoki Kaisha Ltd | 晶析脱燐装置及びその晶析脱燐方法 |
JP2003275774A (ja) * | 2002-03-25 | 2003-09-30 | Mitsubishi Materials Corp | リン回収材の再生方法及びリン回収方法 |
JPWO2004067139A1 (ja) * | 2003-01-31 | 2006-05-18 | 株式会社荏原製作所 | 晶析法による液中イオンの除去方法及び装置 |
-
1997
- 1997-06-19 JP JP16256697A patent/JP3726429B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001047062A (ja) * | 1999-08-09 | 2001-02-20 | Kurita Water Ind Ltd | ごみ埋立地からの浸出水の処理方法 |
JP2001047065A (ja) * | 1999-08-10 | 2001-02-20 | Mitsubishi Kakoki Kaisha Ltd | 晶析脱燐装置及びその晶析脱燐方法 |
JP2003275774A (ja) * | 2002-03-25 | 2003-09-30 | Mitsubishi Materials Corp | リン回収材の再生方法及びリン回収方法 |
JPWO2004067139A1 (ja) * | 2003-01-31 | 2006-05-18 | 株式会社荏原製作所 | 晶析法による液中イオンの除去方法及び装置 |
JP4748584B2 (ja) * | 2003-01-31 | 2011-08-17 | 水ing株式会社 | 晶析法による液中イオンの除去方法及び装置 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3726429B2 (ja) | 2005-12-14 |
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