JPH11101273A - 2ウェイクラッチおよびシート背もたれ傾き調整装置 - Google Patents
2ウェイクラッチおよびシート背もたれ傾き調整装置Info
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- JPH11101273A JPH11101273A JP26355697A JP26355697A JPH11101273A JP H11101273 A JPH11101273 A JP H11101273A JP 26355697 A JP26355697 A JP 26355697A JP 26355697 A JP26355697 A JP 26355697A JP H11101273 A JPH11101273 A JP H11101273A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 無段階で希望の角度に調整できる簡単な構成
の2ウェイクラッチを提供する。 【解決手段】 軸2と外輪3との間にころ4を介在させ
る。これらのころ4を2個ずつ収容するポケット5を形
成する固定保持器6を軸2に固定する。軸2の外径面に
はカム面2aを形成する。各ポケット5の2個のころ
4,4の間に各々介在する柱部7aを有する可動保持器
7を回転可能に設ける。各ころ4を前記柱部7aへ押し
付ける弾性体を設ける。可動保持器7を外輪3に対して
ロック状態と回転可能状態に切り換えるロック手段12
を設ける。
の2ウェイクラッチを提供する。 【解決手段】 軸2と外輪3との間にころ4を介在させ
る。これらのころ4を2個ずつ収容するポケット5を形
成する固定保持器6を軸2に固定する。軸2の外径面に
はカム面2aを形成する。各ポケット5の2個のころ
4,4の間に各々介在する柱部7aを有する可動保持器
7を回転可能に設ける。各ころ4を前記柱部7aへ押し
付ける弾性体を設ける。可動保持器7を外輪3に対して
ロック状態と回転可能状態に切り換えるロック手段12
を設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、各種の機器に用
いられる2ウェイクラッチ、およびこの2ウェイクラッ
チを用いた自動車,その他の設備のリクライニングシー
トにおけるシート背もたれ傾き調整装置に関する。
いられる2ウェイクラッチ、およびこの2ウェイクラッ
チを用いた自動車,その他の設備のリクライニングシー
トにおけるシート背もたれ傾き調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用のリクライニングシート
の背もたれ傾き調整装置など、各種の機器において、任
意回転角度で無段階に回転をロックできる簡単な構成の
2ウェイクラッチが望まれている。例えば、マニュアル
式のリクライニングシートでは、背もたれを有段階で調
整するものと無段階で調整するものとがあり、使用性の
面で無段階のものが好まれている。無段階のシート背も
たれ傾き調整装置としては遊星ギヤ式のものが主流であ
り、これは駆動部分のダイヤル状摘みを手で回動させる
構成となっている。
の背もたれ傾き調整装置など、各種の機器において、任
意回転角度で無段階に回転をロックできる簡単な構成の
2ウェイクラッチが望まれている。例えば、マニュアル
式のリクライニングシートでは、背もたれを有段階で調
整するものと無段階で調整するものとがあり、使用性の
面で無段階のものが好まれている。無段階のシート背も
たれ傾き調整装置としては遊星ギヤ式のものが主流であ
り、これは駆動部分のダイヤル状摘みを手で回動させる
構成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この遊星ギヤ
式のものは、構造が複雑でコスト高になり、また操作部
がダイヤル状の摘みを回動操作するものであるため、操
作性が悪いという問題点がある。そこで、遊星ギヤ式の
シート背もたれ傾き調整装置に代えて、2ウェイクラッ
チを用いることを試みたが、このような用途に適した簡
単な構成の2ウェイクラッチがなかった。
式のものは、構造が複雑でコスト高になり、また操作部
がダイヤル状の摘みを回動操作するものであるため、操
作性が悪いという問題点がある。そこで、遊星ギヤ式の
シート背もたれ傾き調整装置に代えて、2ウェイクラッ
チを用いることを試みたが、このような用途に適した簡
単な構成の2ウェイクラッチがなかった。
【0004】この発明は、上記課題を解消するものであ
り、無段階で希望の角度に調整できる簡単な構成の2ウ
ェイクラッチを提供することを目的とする。この発明の
他の目的は、上記の2ウェイクラッチを用いた無段階で
希望の角度に調整できる簡単な構成のシート背もたれ傾
き調整装置を提供することである。
り、無段階で希望の角度に調整できる簡単な構成の2ウ
ェイクラッチを提供することを目的とする。この発明の
他の目的は、上記の2ウェイクラッチを用いた無段階で
希望の角度に調整できる簡単な構成のシート背もたれ傾
き調整装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の2ウェイクラッチは、軸と外輪との間に複数のころを
介在させ、これらのころを2個ずつ収容するポケットを
形成する保持器を前記軸に固定し、各ポケットの2個の
ころの間に各々介在する複数の柱部を有する可動保持器
を回転可能に設けたものである。前記各ポケットに対応
する前記軸の外径面部分は、軸と外輪との間隔が円周方
向の中央で広く両側で狭まるカム面に形成する。前記各
ころを可動保持器の柱部へ押し付ける弾性体を設け、前
記可動保持器を外輪に対してロック状態と回転可能状態
に切り換えるロック手段を設ける。ここで言う軸は、別
の軸体に外嵌して取付けられるようなリング状の部品、
いわゆる「内輪」であっても良い。この構成の動作を、
軸を静止側、外輪を回転側とした場合につき説明する。
可動保持器が非ロック状態であると、各ポケットの両側
のころは、軸と外輪間の空間の広い箇所にあって、軸と
ころと外輪との間には径方向の隙間があり、クラッチは
クランプしない。可動保持器をロック手段で外輪にロッ
ク状態とすると、軸と外輪間に正逆いずれかの方向の僅
かな相対回転が生じることで、ポケットの2個のころの
うちの外輪回転方向の前方のころが、軸のカム面と外輪
の内径面とに押しつけ状態となり、軸と外輪との相対回
転がロックされる。このように、無段階で希望の角度に
調整することができ、微調整が可能となる。また、軸と
外輪間にころを介在させたものであり、複雑なギヤ等を
用いないため、構成が簡単である。
の2ウェイクラッチは、軸と外輪との間に複数のころを
介在させ、これらのころを2個ずつ収容するポケットを
形成する保持器を前記軸に固定し、各ポケットの2個の
ころの間に各々介在する複数の柱部を有する可動保持器
を回転可能に設けたものである。前記各ポケットに対応
する前記軸の外径面部分は、軸と外輪との間隔が円周方
向の中央で広く両側で狭まるカム面に形成する。前記各
ころを可動保持器の柱部へ押し付ける弾性体を設け、前
記可動保持器を外輪に対してロック状態と回転可能状態
に切り換えるロック手段を設ける。ここで言う軸は、別
の軸体に外嵌して取付けられるようなリング状の部品、
いわゆる「内輪」であっても良い。この構成の動作を、
軸を静止側、外輪を回転側とした場合につき説明する。
可動保持器が非ロック状態であると、各ポケットの両側
のころは、軸と外輪間の空間の広い箇所にあって、軸と
ころと外輪との間には径方向の隙間があり、クラッチは
クランプしない。可動保持器をロック手段で外輪にロッ
ク状態とすると、軸と外輪間に正逆いずれかの方向の僅
かな相対回転が生じることで、ポケットの2個のころの
うちの外輪回転方向の前方のころが、軸のカム面と外輪
の内径面とに押しつけ状態となり、軸と外輪との相対回
転がロックされる。このように、無段階で希望の角度に
調整することができ、微調整が可能となる。また、軸と
外輪間にころを介在させたものであり、複雑なギヤ等を
用いないため、構成が簡単である。
【0006】この発明の請求項2記載の2ウェイクラッ
チは、請求項1記載の2ウェイクラッチにおいて、固定
保持器の固定側、およびカム面の形成側を、軸と外輪と
で互いに逆としたものである。すなわち、この2ウェイ
クラッチは、軸と外輪との間に複数のころを介在させ、
これらのころを2個ずつ収容するポケットを形成する固
定保持器を前記外輪に固定し、各ポケットの2個のころ
の間に各々介在する複数の柱部を有する可動保持器を回
転可能に設けたものである。前記各ポケットに対応する
前記外輪の内径面部分は、軸と外輪との間隔が円周方向
の中央で広く両側で狭まるカム面に形成する。前記各こ
ろを可動保持器の柱部へ押し付ける弾性体を設け、前記
可動保持器を軸に対してロック状態と回転可能状態に切
り換えるロック手段を設ける。この2ウェイクラッチの
動作は、軸と外輪とが逆となるだけで、請求項1記載の
2ウェイクラッチと同様である。
チは、請求項1記載の2ウェイクラッチにおいて、固定
保持器の固定側、およびカム面の形成側を、軸と外輪と
で互いに逆としたものである。すなわち、この2ウェイ
クラッチは、軸と外輪との間に複数のころを介在させ、
これらのころを2個ずつ収容するポケットを形成する固
定保持器を前記外輪に固定し、各ポケットの2個のころ
の間に各々介在する複数の柱部を有する可動保持器を回
転可能に設けたものである。前記各ポケットに対応する
前記外輪の内径面部分は、軸と外輪との間隔が円周方向
の中央で広く両側で狭まるカム面に形成する。前記各こ
ろを可動保持器の柱部へ押し付ける弾性体を設け、前記
可動保持器を軸に対してロック状態と回転可能状態に切
り換えるロック手段を設ける。この2ウェイクラッチの
動作は、軸と外輪とが逆となるだけで、請求項1記載の
2ウェイクラッチと同様である。
【0007】この発明のシート背もたれ傾き調整装置
は、上記の請求項1記載の2ウェイクラッチを用いたも
のであって、シートの背もたれを背もたれ支持部材に傾
動自在に設け、前記2ウェイクラッチにおける軸を前記
背もたれ支持部材に、外輪を背もたれに各々結合したも
のである。この構成によると、2ウェイクラッチのロッ
クを解除すると、背もたれの角度を任意の方向に任意角
度まで調整することができ、調整後に2ウェイクラッチ
をロック状態とすることで、その調整された角度に背も
たれが固定される。
は、上記の請求項1記載の2ウェイクラッチを用いたも
のであって、シートの背もたれを背もたれ支持部材に傾
動自在に設け、前記2ウェイクラッチにおける軸を前記
背もたれ支持部材に、外輪を背もたれに各々結合したも
のである。この構成によると、2ウェイクラッチのロッ
クを解除すると、背もたれの角度を任意の方向に任意角
度まで調整することができ、調整後に2ウェイクラッチ
をロック状態とすることで、その調整された角度に背も
たれが固定される。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態を図1ない
し図3と共に説明する。この2ウェイクラッチ1は、軸
2と外輪3との間に複数のころ4を介在させ、これらの
ころ4を2個ずつ収容するポケット5を形成する固定保
持器6を軸2に固定する。軸2の各ポケット5に対応す
る外径面部分は、軸2と外輪3との間隔が円周方向のポ
ケット幅の中央で広く両側で狭まるカム面2aに形成す
る。カム面2aは、この例では軸方向に平行な平坦面と
してある。
し図3と共に説明する。この2ウェイクラッチ1は、軸
2と外輪3との間に複数のころ4を介在させ、これらの
ころ4を2個ずつ収容するポケット5を形成する固定保
持器6を軸2に固定する。軸2の各ポケット5に対応す
る外径面部分は、軸2と外輪3との間隔が円周方向のポ
ケット幅の中央で広く両側で狭まるカム面2aに形成す
る。カム面2aは、この例では軸方向に平行な平坦面と
してある。
【0009】各ポケット5の2個のころ4,4の間に各
々介在する複数の柱部7aを有する可動保持器7を回転
可能に設ける。可動保持器7の回転可能な案内は、カバ
ー8の側面に突出した円筒部8aの内径面に、外周面で
回転自在に嵌合させることで行われる。カバー8は、軸
2および外輪3を収容した静止側の部材であり、軸2の
端面に中心部から突出したボルト9およびナット10に
より、軸2と一体に固定されている。可動保持器7は、
円板状の本体7bの外周部に各柱部7aを一体に突出さ
せたものであり、本体7bの中心部に、柱部7aと反対
側へ突出するロック手段作用部となるボス部7cが設け
られている。各ころ4と固定保持器6のポケット内面と
の間には、ころ4を可動保持器7の柱部7aへ押し付け
る弾性体11(図2)を設ける。弾性体11には圧縮コ
イルばね等が用いられる。
々介在する複数の柱部7aを有する可動保持器7を回転
可能に設ける。可動保持器7の回転可能な案内は、カバ
ー8の側面に突出した円筒部8aの内径面に、外周面で
回転自在に嵌合させることで行われる。カバー8は、軸
2および外輪3を収容した静止側の部材であり、軸2の
端面に中心部から突出したボルト9およびナット10に
より、軸2と一体に固定されている。可動保持器7は、
円板状の本体7bの外周部に各柱部7aを一体に突出さ
せたものであり、本体7bの中心部に、柱部7aと反対
側へ突出するロック手段作用部となるボス部7cが設け
られている。各ころ4と固定保持器6のポケット内面と
の間には、ころ4を可動保持器7の柱部7aへ押し付け
る弾性体11(図2)を設ける。弾性体11には圧縮コ
イルばね等が用いられる。
【0010】カバー8の円筒部8aの端面板部8bに
は、可動保持器7を外輪3に対してロック状態と回転可
能状態に切り換えるロック手段12が設けられる。この
ロック手段12は、カバー8の端面板部8bに回転自在
に取付けられた操作カム12aと、カバー8の外部で操
作カム12aと一体に設けられた切換レバー13と、操
作カム12aをロック方向に回転付勢する復帰ばね14
とで構成される。操作カム12aは、可動保持器7のボ
ス部7cの先端面に係合する傾斜面からなるカム面を有
するものであり、可動保持器7に対して偏心した位置で
カバー8に回転自在に保持されている。復帰ばね14に
はねじりコイルばねが用いられている。外輪3は、カバ
ー8内に設けられた伝達部材15の取付孔内に固定され
ている。
は、可動保持器7を外輪3に対してロック状態と回転可
能状態に切り換えるロック手段12が設けられる。この
ロック手段12は、カバー8の端面板部8bに回転自在
に取付けられた操作カム12aと、カバー8の外部で操
作カム12aと一体に設けられた切換レバー13と、操
作カム12aをロック方向に回転付勢する復帰ばね14
とで構成される。操作カム12aは、可動保持器7のボ
ス部7cの先端面に係合する傾斜面からなるカム面を有
するものであり、可動保持器7に対して偏心した位置で
カバー8に回転自在に保持されている。復帰ばね14に
はねじりコイルばねが用いられている。外輪3は、カバ
ー8内に設けられた伝達部材15の取付孔内に固定され
ている。
【0011】図3は、この2ウェイクラッチ1を用いた
シート背もたれ傾き調整装置を示す。シート20の背も
たれ21は、背もたれ支持部材22に傾動自在に支持さ
れており、この背もたれ21の傾動中心と中心位置が一
致するように2ウェイクラッチ1が配置される。この2
ウェイクラッチ1は、その軸2がケース8を介して背も
たれ支持部材22に固定され、外輪3が伝達部材15を
介して背もたれ21に固定される。なお、背もたれ21
には、起立側付勢する復帰ばね23を設けておく。
シート背もたれ傾き調整装置を示す。シート20の背も
たれ21は、背もたれ支持部材22に傾動自在に支持さ
れており、この背もたれ21の傾動中心と中心位置が一
致するように2ウェイクラッチ1が配置される。この2
ウェイクラッチ1は、その軸2がケース8を介して背も
たれ支持部材22に固定され、外輪3が伝達部材15を
介して背もたれ21に固定される。なお、背もたれ21
には、起立側付勢する復帰ばね23を設けておく。
【0012】上記構成の動作を説明する。切換レバー1
3をアンロック位置(図1(B)に鎖線で示す位置)に
しておくと、可動保持器7は操作カム12aで非押しつ
け状態(アンロック状態)となり、自在に回転できる。
この状態であると、各ポケット5の両側のころ4は、図
2(A)に示すように、軸2と外輪3間の空間の広い箇
所にあって、軸2ところ4と外輪3との間には径方向の
隙間aがあり、クラッチはクランプしない。そのため、
背もたれ21は自由に傾き角度を変えることができる。
切換レバー13をロック位置(図1(B)に実線で示す
位置)にすると、可動保持器7は図1(A)のように操
作カム12aで押されて外輪7の幅面Bに押しつけ状態
となる。この状態で、背もたれ21が前方あるいは後方
に倒れようとすると、可動保持器7も一緒に動く。その
ため、可動保持器7と固定保持器6とに相対回転が生じ
て、図2(B)または図2(C)のように、ポケット5
の2個のころ4のうちの外輪回転方向の前方のころ4
が、軸2のカム面2aと外輪3の内径面とに押しつけ状
態となり、軸2と外輪3との相対回転がロックされる。
そのため、背もたれ21は角度が固定されるようにな
る。この可動保持器7の押しつけによるロックは、任意
な位置で与えることができるため、背もたれ21を無段
階でで希望の角度に調整することができる。したがっ
て、傾き角度の微調整が可能となる。
3をアンロック位置(図1(B)に鎖線で示す位置)に
しておくと、可動保持器7は操作カム12aで非押しつ
け状態(アンロック状態)となり、自在に回転できる。
この状態であると、各ポケット5の両側のころ4は、図
2(A)に示すように、軸2と外輪3間の空間の広い箇
所にあって、軸2ところ4と外輪3との間には径方向の
隙間aがあり、クラッチはクランプしない。そのため、
背もたれ21は自由に傾き角度を変えることができる。
切換レバー13をロック位置(図1(B)に実線で示す
位置)にすると、可動保持器7は図1(A)のように操
作カム12aで押されて外輪7の幅面Bに押しつけ状態
となる。この状態で、背もたれ21が前方あるいは後方
に倒れようとすると、可動保持器7も一緒に動く。その
ため、可動保持器7と固定保持器6とに相対回転が生じ
て、図2(B)または図2(C)のように、ポケット5
の2個のころ4のうちの外輪回転方向の前方のころ4
が、軸2のカム面2aと外輪3の内径面とに押しつけ状
態となり、軸2と外輪3との相対回転がロックされる。
そのため、背もたれ21は角度が固定されるようにな
る。この可動保持器7の押しつけによるロックは、任意
な位置で与えることができるため、背もたれ21を無段
階でで希望の角度に調整することができる。したがっ
て、傾き角度の微調整が可能となる。
【0013】図4はこの発明の他の実施形態にかかる2
ウェイクラッチ1Aを示す。この2ウェイクラッチ1A
は、図1の2ウェイクラッチ1において、固定保持器6
の固定側、およびカム面2aの形成側を、軸2と外輪3
とで互いに逆としたものである。すなわち、この2ウェ
イクラッチ1Aは、軸2と外輪3との間に複数のころ4
を介在させ、これらのころ4を2個ずつ収容するポケッ
ト5を形成する固定保持器6を外輪3に固定する。各ポ
ケット5の2個のころ4,4の間に各々介在する複数の
柱部7aを有する可動保持器7を回転可能に設ける。各
ポケット5に対応する外輪3の内径面部分は、軸2と外
輪3との間隔が円周方向の中央で広く両側で狭まるカム
面3aに形成する。この場合、カム面3aは外輪3の一
般部の内径面よりも凹んだ形状とされる。各ころ4を可
動保持器7の柱部7aへ押し付ける弾性体11を設け、
可動保持器7を軸2に対してロック状態と回転可能状態
に切り換えるロック手段(図示せず)を設ける。この2
ウェイクラッチ1Aの動作は、軸2と外輪3とが逆とな
るだけで、図1の例の2ウェイクラッチ1と同様であ
る。
ウェイクラッチ1Aを示す。この2ウェイクラッチ1A
は、図1の2ウェイクラッチ1において、固定保持器6
の固定側、およびカム面2aの形成側を、軸2と外輪3
とで互いに逆としたものである。すなわち、この2ウェ
イクラッチ1Aは、軸2と外輪3との間に複数のころ4
を介在させ、これらのころ4を2個ずつ収容するポケッ
ト5を形成する固定保持器6を外輪3に固定する。各ポ
ケット5の2個のころ4,4の間に各々介在する複数の
柱部7aを有する可動保持器7を回転可能に設ける。各
ポケット5に対応する外輪3の内径面部分は、軸2と外
輪3との間隔が円周方向の中央で広く両側で狭まるカム
面3aに形成する。この場合、カム面3aは外輪3の一
般部の内径面よりも凹んだ形状とされる。各ころ4を可
動保持器7の柱部7aへ押し付ける弾性体11を設け、
可動保持器7を軸2に対してロック状態と回転可能状態
に切り換えるロック手段(図示せず)を設ける。この2
ウェイクラッチ1Aの動作は、軸2と外輪3とが逆とな
るだけで、図1の例の2ウェイクラッチ1と同様であ
る。
【0014】
【発明の効果】この発明の2ウェイクラッチによると、
軸と外輪の間にローラを介在させ、固定保持器および可
動保持器を設けると共に、軸または外輪にカム面を形成
し、かつ可動保持器をロック状態と回転可能状態に切り
換えるロック手段を設けたものであるため、無段階で希
望の角度に調整でき、したがって微調整ができ、しかも
構成が簡単で、かつコンパクトになるという効果が得ら
れる。また、この発明のシート背もたれ傾き調整装置に
よると、この発明の2ウェイクラッチを背もたれの角度
固定に用いたものであるため、無段階で希望の角度に背
もたれを調整でき、しかも構成が簡単で、かつコンパク
トとなる。
軸と外輪の間にローラを介在させ、固定保持器および可
動保持器を設けると共に、軸または外輪にカム面を形成
し、かつ可動保持器をロック状態と回転可能状態に切り
換えるロック手段を設けたものであるため、無段階で希
望の角度に調整でき、したがって微調整ができ、しかも
構成が簡単で、かつコンパクトになるという効果が得ら
れる。また、この発明のシート背もたれ傾き調整装置に
よると、この発明の2ウェイクラッチを背もたれの角度
固定に用いたものであるため、無段階で希望の角度に背
もたれを調整でき、しかも構成が簡単で、かつコンパク
トとなる。
【図1】(A)はこの発明の一実施形態にかかる2ウェ
イクラッチの破断側面図、(B)はその切換レバーの正
面図、(C)は同クラッチの破断正面図である。
イクラッチの破断側面図、(B)はその切換レバーの正
面図、(C)は同クラッチの破断正面図である。
【図2】同2ウェイクラッチの動作説明図である。
【図3】同2ウェイクラッチを用いたシート背もたれ傾
き調整装置の側面図である。
き調整装置の側面図である。
【図4】他の実施形態にかかる2ウェイクラッチの部分
破断正面図である。
破断正面図である。
1…2ウェイクラッチ 2…軸 2a…カム面 3…外輪 4…ころ 5…ポケット 6…固定保持器 7…可動保持器 7a…柱部 8…カバー 11…弾性体 12…ロック手段 20…シート 21…背もたれ 22…背もたれ支持部材
Claims (3)
- 【請求項1】 軸と外輪との間に複数のころを介在さ
せ、これらのころを2個ずつ収容するポケットを形成す
る固定保持器を前記軸に固定し、前記各ポケットに対応
する前記軸の外径面部分を、軸と外輪との間隔が円周方
向の中央で広く両側で狭まるカム面に形成し、各ポケッ
トの2個のころの間に各々介在する複数の柱部を有する
可動保持器を回転可能に設け、前記各ころを可動保持器
の柱部へ押し付ける弾性体を設け、前記可動保持器を外
輪に対してロック状態と回転可能状態に切り換えるロッ
ク手段を設けた2ウェイクラッチ。 - 【請求項2】 軸と外輪との間に複数のころを介在さ
せ、これらのころを2個ずつ収容するポケットを形成す
る固定保持器を前記外輪に固定し、前記各ポケットに対
応する前記外輪の内径面部分を、軸と外輪との間隔が円
周方向の中央で広く両側で狭まるカム面に形成し、各ポ
ケットの2個のころの間に各々介在する複数の柱部を有
する可動保持器を回転可能に設け、前記各ころを可動保
持器の柱部へ押し付ける弾性体を設け、前記可動保持器
を内輪に対してロック状態と回転可能状態に切り換える
ロック手段を設けた2ウェイクラッチ。 - 【請求項3】 請求項1記載の2ウェイクラッチを用い
たシート背もたれ傾き調整装置であって、シートの背も
たれを背もたれ支持部材に傾動自在に設け、前記2ウェ
イクラッチにおける軸を前記背もたれ支持部材に結合
し、外輪を背もたれに結合したシート背もたれ傾き調整
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26355697A JPH11101273A (ja) | 1997-09-29 | 1997-09-29 | 2ウェイクラッチおよびシート背もたれ傾き調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26355697A JPH11101273A (ja) | 1997-09-29 | 1997-09-29 | 2ウェイクラッチおよびシート背もたれ傾き調整装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11101273A true JPH11101273A (ja) | 1999-04-13 |
Family
ID=17391196
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26355697A Withdrawn JPH11101273A (ja) | 1997-09-29 | 1997-09-29 | 2ウェイクラッチおよびシート背もたれ傾き調整装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11101273A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002012746A1 (en) * | 2000-08-08 | 2002-02-14 | Ntn Corporation | Clutch unit |
JP2011133103A (ja) * | 2009-11-25 | 2011-07-07 | Nsk Warner Kk | 差動制御式2方向クラッチ |
TWI621553B (zh) * | 2016-11-02 | 2018-04-21 | 信昌機械廠股份有限公司 | 座椅高低調整裝置的煞車機構 |
CN110386036A (zh) * | 2018-04-17 | 2019-10-29 | 王华轩 | 一种精密可控的锁止装置 |
CN112848992A (zh) * | 2019-11-26 | 2021-05-28 | 卫仁妹 | 一种机构角度调节装置及其应用 |
-
1997
- 1997-09-29 JP JP26355697A patent/JPH11101273A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN100451373C (zh) * | 2000-08-08 | 2009-01-14 | 株式会社Ntn | 离合装置 |
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