JPH11100650A - 亜鉛系溶融金属の連続めっき方法および装置 - Google Patents
亜鉛系溶融金属の連続めっき方法および装置Info
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- JPH11100650A JPH11100650A JP26316697A JP26316697A JPH11100650A JP H11100650 A JPH11100650 A JP H11100650A JP 26316697 A JP26316697 A JP 26316697A JP 26316697 A JP26316697 A JP 26316697A JP H11100650 A JPH11100650 A JP H11100650A
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Abstract
したアッシュに起因する品質欠陥を防止する。また、設
備外に排出した金属ヒュームをアッシュとして回収す
る。 【解決手段】 亜鉛または亜鉛アルミ合金を溶融した亜
鉛系溶融金属のめっき槽4に連続的に鋼帯Sを通過させ
て、鋼帯Sに亜鉛系溶融金属めっきを行なうに際して、
スナウト3内の溶融金属浴面から発生する金属ヒューム
が前工程に進入するのを防止するために、金属ヒューム
を含む炉内ガスを炉外に排出する排気口19、20をス
ナウト3に設けて、前記排気口から、炉内ガスを亜鉛の
融点以上の温度にしながらアッシュ回収部51、52に
導入し、前記アッシュ回収部51、52で導入した炉内
ガスの温度を亜鉛の融点以下にして、炉内ガス中に含ま
れる金属ヒュームをアッシュにして回収除去し、次い
で、金属ヒュームを除去した炉内ガスを前記タンクから
放散管8を介して外気中に放散する。
Description
ルミ合金を溶融した亜鉛系溶融金属を鋼帯に連続めっき
する方法および装置に関するものである。
耐食性に優れる防錆鋼板として広く使用されている。亜
鉛に多量のアルミを添加した溶融亜鉛アルミ合金めっき
鋼帯は、溶融亜鉛めっき鋼帯よりもさらに耐食性が優れ
るため、近年、その用途が拡大しつつある(以下の説明
において、亜鉛系溶融金属という場合、前記した溶融亜
鉛と溶融亜鉛アルミ合金を含めたものを指す)。
においては、表面を洗浄した鋼帯を連続的に焼鈍し、所
定温度に冷却後、亜鉛または亜鉛アルミ合金を溶融した
めっき槽に通板して、鋼板に亜鉛または亜鉛アルミ合金
のめっきを施す。
っており、鋼帯をめっき槽に通板するまでの間、還元雰
囲気を常時確保できるように、焼鈍冷却を行なう炉設備
とめっき槽の間に、スナウトと呼ばれる矩形断面の装置
があり、大気を遮断する役目を果している。
されており、鋼帯はシンクロールで走行方向を転換し
て、鉛直方向に上昇する。めっき槽から引き出された鋼
帯は、ガスワイピングノズルで所定のめっき厚みに調整
された後、冷却されて後工程に通板される。
ナウト内のめっき槽の溶融金属浴面には酸化膜が形成さ
れにくく、薄い酸化膜が形成されているだけである。ス
ナウト内の溶融金属浴面では酸化膜が強固でないため、
鋼帯がめっき槽に進入する際、振動等の理由により、溶
融金属が浴面に露出する場合がある。この場合、液相で
ある溶融金属は、加熱されている溶融金属の飽和蒸気圧
まで、還元雰囲気ガス内に蒸発する。
ス内に微少量存在する酸素と反応して酸化物を形成す
る。また、酸化物にならなくても、炉内あるいはスナウ
ト内で、蒸発した溶融金属の蒸気圧がその場所の飽和蒸
気圧以上になった場合、蒸発した溶融金属は、蒸気の状
態で存在できないため、液相あるいは固相の金属に相変
化する。特に、炉内の冷却炉部分やスナウト内面の温度
が、蒸発した溶融金属の蒸気圧における飽和温度以下の
温度である場合、その温度以下になった部位で、蒸気が
金属粉になり、炉壁内面やスナウト内面に粉末状の金属
になって付着する。
に清浄化された鋼帯に直接付着した場合、めっきが不均
一になったり、めっきされない状態になったりするた
め、品質欠陥が発生する。
に落下した場合、酸化物の溶融温度は溶融金属浴の温度
よりも高いために溶融金属浴に再溶解しない。付着物が
スナウト内の溶融金属浴面に落下した場合、付着物が溶
融金属と同じ金属の場合には再溶解するが、多くの場
合、不純物が混入しているため、付着物も溶融金属浴に
再溶解しないことが多い。
物は、スナウト浴面を浮遊し、スナウト内を走行してめ
っき槽に進入する鋼帯に随伴する流れにのり、鋼帯側に
移動し、走行する鋼帯に付着する。この場合にも、鋼帯
のめっきを阻害する要因として作用するため、めっき厚
が薄くなったり、不めっきになったりして、品質欠陥が
発生する。
を解決する方法が多数提案されている。
した不純物をスナウト外に排出除去する方法である。例
えば、特開平2−70049号公報、特開平4−120
258号公報、特開平5−279827号公報(以下、
総称して先行技術1という)には、スナウト内の溶融金
属を連続的にスナウト外に流すことによって、スナウト
内に落下した不純物を除去するとともに新鮮な溶融金属
の浴面を確保して、品質欠陥を防止することが記載され
ている。
を抑制して、品質欠陥の発生を低減する方法である。例
えば、特開平6−49610号公報(以下、先行技術2
という)には、スナウト上部に鋼帯に接触あるいは非接
触のシールを設け、シールと溶融金属浴間のスナウト内
に、焼鈍炉内よりも還元性の高いガスを吹き込み、スナ
ウト内の溶融金属浴面での酸化物の発生を抑制し、ドロ
ス発生を抑制する方法が開示されている。
から発生する金属ヒュームそのものを設備外に排出除去
することによって、スナウト内の酸化物等の発生を抑制
し、品質欠陥を防止する方法である。
(以下、先行技術3という)には、スナウト内の亜鉛華
の凝固を防ぐために、スナウト内にシールを設け、さら
にスナウト下部に排ガス管を設けて、スナウト内へ供給
した雰囲気ガスとともにスナウト内の亜鉛蒸気をスナウ
ト外に排出することが記載されている。
下、先行技術4という)には、スナウトの熱処理炉側に
雰囲気シール機構を設け、スナウトの下部から雰囲気ガ
スをブロアーで吸引し、雰囲気ガス中の金属を除去した
後、雰囲気ガスを熱処理炉内やスナウト内に再供給する
ことが記載されている。
記載の方法では、金属の蒸気を除去していないので、根
本的な解決策には至らない。
面が清浄化されて酸化膜が低減するので、浴面からの金
属蒸気の蒸発がより多くなる。蒸発した溶融金属を含む
還元性ガスが、スナウト途中のシールを通って、スナウ
トから焼鈍炉側に流れ、スナウト内や焼鈍炉内で固相金
属になり、あるいは炉内の微量酸素と反応して酸化物に
なり、スナウト内や焼鈍炉内の付着物になる。
接付着し、あるいはスナウト内の溶融金属浴面を浮遊
し、操業の経過に伴い堆積して、鋼帯に付着して品質欠
陥を発生するようになる。したがって、この表面欠陥を
解消する手段を別途に設ける必要があり、品質欠陥対策
としては不十分である。
と同様に、浴面から溶融金属の蒸発が多くなる。そのた
め、蒸発した溶融金属の一部が、スナウト内で固相金属
になり、あるいはスナウト内の微量酸素と反応して酸化
物になり、スナウト内の付着物になる。生成した酸化物
や付着物は、先行技術2に記載の方法の場合と同様に、
鋼帯に付着して品質欠陥を発生するようになり、この表
面欠陥を解消する手段を別途に設ける必要があり、品質
欠陥対策としては不十分である。また、スナウト外に排
気された溶融金属の蒸気は、外気中で温度が低下して固
相金属になる。作業環境面から、固相金属を回収するこ
とが望ましいが、先行技術3には、固相金属の回収方法
については、具体的に記載されていない。
の雰囲気ガスを機械的な方法で吸引しているので、操業
トラブル時あるいは操業の立上げ、立下げ時に、炉内ガ
スを吸引しすぎる場合があり、その時に炉内圧を正圧に
確保できなくなり、外気を炉内に吸引してしまい、最終
的に炉内を還元雰囲気にできなくなり、あるいは常に制
御が完全でないと同様に外気を吸引しすぎる危険性があ
り、実操業上の大きな障害になっているため、実用化さ
れていない。
て、スナウト内で蒸発した溶融金属から生成した酸化物
や付着物に起因する品質欠陥の防止効果の大きい実用的
なめっき方法やめっき装置は未だ見出されていない。
であり、スナウト内で蒸発した溶融金属から生成した酸
化物や付着物に起因する品質欠陥の防止効果の大きい亜
鉛系溶融金属の連続めっき方法とめっき装置を提供する
ことを目的とする。
おける溶融金属の蒸発によって生成した酸化物や付着物
(以下、アッシュ)に起因する品質欠陥を防止するに
は、蒸発した金属ヒュームを速やかに設備外に排出する
ことが有効であり、また金属ヒュームの排出は、先行技
術4に記載されるような機械的な方法によらないで排気
することが必要であると考えた。また、作業環境面か
ら、排出した炉内ガス中に含まれる金属ヒュームを回収
することが必要であると考えて、同時に、金属ヒューム
の回収方法についても検討した。
果から得られたものであり、その特徴とする構成は以下
のとおりである。
た亜鉛系溶融金属のめっき槽に連続的に鋼帯を通過させ
て、鋼帯に亜鉛系溶融金属めっきを行なうに際して、ス
ナウト内の溶融金属浴面から発生する金属ヒュームが前
工程に進入するのを防止するために、金属ヒュームを含
む炉内ガスを炉外に排出する排気口をスナウトに設け
て、前記排気口から、炉内ガスを亜鉛の融点以上の温度
にしながらアッシュ回収部に導入し、前記アッシュ回収
部で導入した炉内ガスの温度を亜鉛の融点以下にして、
炉内ガス中に含まれる金属ヒュームをアッシュにして回
収除去し、次いで、金属ヒュームを除去した炉内ガスを
前記タンクから放散管を介して外気中に放散することを
特徴とする亜鉛系溶融金属の連続めっき方法。
金属浴面上2m以内に設置して、炉内圧と外気の圧力差
および排気口と放散管先端までのドラフトによって炉内
ガスを外気中に放散するとともに、放散管途中に設けた
流量調整手段によって、炉内ガスの排気流量を制御する
ことを特徴とする亜鉛系溶融金属の連続めっき方法。
た亜鉛系溶融金属のめっき槽に連続的に鋼帯を通過させ
て鋼帯に亜鉛系溶融金属めっきを行なうめっき装置にお
いて、金属ヒュームを含むスナウト内の炉内ガスを排出
する排気口をスナウトに設け、また前記排気口から排気
した炉内ガスを亜鉛の融点以上の温度にして導く配管、
前記配管に連接して炉内ガスを亜鉛の融点以下にして炉
内ガス中に含まれる金属ヒュームをアッシュにして回収
除去するアッシュ回収タンク、および金属ヒュームを除
去した炉内ガスを外気中に放散する放散管を備えること
を特徴とする亜鉛系溶融金属の連続めっき装置。
金属浴面上2m以内に設置するとともに、放散管の途中
に炉内ガスの流量調整手段を備えることを特徴とする請
求項3記載の亜鉛系溶融金属の連続めっき装置。
金属浴面から蒸発した金属ヒュームは、スナウトに設け
た排気口から速やかに設備外に排気される。排気口から
排気された炉内ガスは、亜鉛の融点以上の温度で、後続
するアッシュ回収部(アッシュ回収タンク)に導かれる
ので、金属ヒュームが途中でアッシュになることがな
い。アッシュ回収部(アッシュ回収タンク)では、炉内
ガスが亜鉛の融点以下の温度になり、アッシュを生成す
る。生成したアッシュは、そこで回収除去され、スナウ
ト内に戻ることがない。
る金属ヒュームによって生成するアッシュの発生を大幅
に低減できるので、スナウト内のアッシュに起因する品
質欠陥の発生を防止できる。
は、タンク内でアッシュとして回収除去されるので、外
気中にアッシュが放散されなくなる。
設置して、炉内圧と外気の圧力差および排気口と放散管
先端までのドラフトによって炉内ガスを外気中に放散す
るとともに、放散管途中に設けた流量調整手段によっ
て、炉内ガスの排気流量を制御する。すなわち、機械的
な排出手段を使用しないで、自然の原理であるドラフト
を利用して炉内ガスを排気するので、先行技術4に見ら
れる外気を炉内に吸引するという問題を確実に防止でき
る。
具体的に説明する。
置の断面を示す概略図、図2は図1の装置の炉内ガスを
排気する配管の要部を示す図である。図1、図2におい
て、1は冷却炉、3はスナウト、4はめっき槽、6はシ
ンクロール、7はガスワイピングノズル、19、20は
排気口、21、22、81、82は排気配管、51、5
2はアッシュ回収タンク、8は放散管である。
19、20は、操業時の溶融金属浴面から1mの位置で
鋼帯幅方向に1800mmの間隔で2個所、鋼帯表裏面
に対向する同じ位置に合計で4個所設けられている。排
気口19、20を鋼帯表裏面の幅方向の離れた位置に設
けたのは、炉内ガスが鋼帯Sに随伴してスナウト3に流
れ込むので、金属ヒュームを含む炉内ガスをスナウト3
から効率よく排気するには、金属ヒュームを含む炉内ガ
スをスナウト3の鋼帯幅方向両端部から抜くことが有効
であることが、数値解析および風洞実験から求められた
ためである。
と、排気効率が更に高くなることが実験で確認された
が、排気口を含めた排気装置を考慮した場合、排気口の
開口部形状を排気口に接続する排気配管21、22の形
状と同一にする方が、設備的な制約がより少なく、採用
が容易であるので、図1の装置では、排気口19、20
の開口部形状は、排気配管21、22の断面形状と同じ
円形にした。
ガス中に含まれる金属ヒュームが固化してアッシュが生
成しないように、この配管部分では、排気された炉内ガ
ス温度を亜鉛の融点以上の温度にする必要がある。排気
される炉内ガス温度が高い場合、排気配管21、22は
通常の配管を使用すればよい。しかし、溶融亜鉛めっき
のように、排気される炉内ガス温度が低い場合、排気配
管21、22の管内面温度が亜鉛の融点以下になり、こ
の近傍のガス温度が亜鉛の融点以下になって、ここでア
ッシュを生成し、このアッシュがスナウト内に戻るおそ
れがある。このような場合、排気配管21、22を、断
熱配管あるいは加熱配管にして、管内面温度が亜鉛の融
点以上になるようにして、ガス温度が亜鉛の融点以下に
ならないようにする必要がある。
くい構造になっている。排気配管21、22におけるガ
ス温度を亜鉛の融点以上にすることによって、この配管
部分でアッシュの生成を防止できるので、配管清掃が不
要になる。また、排気配管21、22を、排気口19、
20から概ね水平方向もしくは下方に向かって配設する
と、仮にライン立ち上げ時等に少量のアッシュが生成す
ることがあっても、このアッシュがスナウト内へ流入す
ることを防止できるので、より望ましい。
排気されるガス温度が低い場合であっても、管内面温度
を亜鉛の融点を超える420℃以上を確保して、ガス温
度を420℃以上にできるように、断熱配管からなり、
管内径が100mmで水平に設置されている。
22は、スナウト3の鋼帯Sの表裏面に対向するそれぞ
れの側の鋼帯幅方向に2個所ずつ設けられている。鋼帯
幅方向に設けられた排気配管21、22は、それぞれア
ッシュ回収タンク51、52に接続されている。アッシ
ュ回収タンク51、52は、内径250mmの配管51
a、52aとその両端部にフランジによって脱着可能に
取り付けられた側板51b、52bからなる。
有しておらず、放冷状態のため、アッシュ回収タンク5
1、52内では、炉内ガス温度が300℃程度に低下す
る。そのために、炉内ガス内に含まれる金属ヒュームが
固化してアッシュになる。アッシュ回収タンク51、5
2内を定期的に清掃することにより常時最適な設備運転
が可能になる。重要なことはアッシュの発生する場所を
一定の位置に規定できるシステムを設計することであ
る。図1の装置では、排気口から排気されたガスが集合
する一定の場所(アッシュ回収タンク51、52)でア
ッシュを発生することができる。
炉内ガスは、アッシュ回収タンク51、52からそれぞ
れ排気配管81、82を経て、放散管8で合流後、外気
10中に放散される。
圧の制御が不可能になり、外気を炉内に吸引するおそれ
があるため、設備に最適な流量を選択する必要がある。
図1の装置では、排気流量が標準状態で50〜300m
3/hになるように、放散管8の途中に設けたバルブ9
で流量を調整した。
よび排気口と放散管先端までのドラフトによって炉内ガ
スを外気中に放散するとともに、放散管途中に設けたバ
ルブ9によって、炉内ガスの排気流量を制御するので、
炉内に外気を吸引することがない。
1、52出側の配管81、82に取付けても良いが、こ
の場所ではガス温度が高いため、あるいはアッシュによ
る詰まりで流量調整ができなくなるおそれがあるために
採用しなかった。
ね10m程度で、バルブ9の位置でのガス温度は100
℃以下で、アッシュもほとんど存在していないために、
特に大きな流量調整上の問題は生じなかった。
よび、排気した炉内ガスを集合して金属ヒュームをアッ
シュにするアッシュ回収タンクの配管径は、排気した炉
内ガスの滞留時間で規定されるものであり、炉内ガスの
排気流量を決めた後に必要な滞留時間を考慮して配管径
を決定する。炉内ガス中の金属ヒュームがアッシュにな
る時間は実機試験の結果から0.5秒以上であれば十分
であることを確認した。
00m3/hで排気するように設計した。すなわち、ス
ナウトから炉内ガスを排気する排気配管21、22の1
個所あたりの流量は100m3/hである。アッシュ回
収タンク51、52には、内径250mm、実質長さ4
00mmの配管51a、52aを選定することにより、
平均滞留時間0.7秒を確保した。
たアッシュは定期的に清掃する必要がある。この装置で
はシンクロール6を交換するタイミングで、シンクロー
ル交換時間内に、アッシュ回収タンク51、52の両側
の側板51b、52bを外して、アッシュ回収タンク内
のアッシュを吸引清掃を行なうことが可能である。
きを行なう。図示されていない焼鈍炉で焼鈍後に冷却帯
炉1で冷却して所定の熱処理を施した鋼帯Sをスナウト
3を通過してめっき槽4に導く。めっき槽4から引き出
された鋼帯Sを、ガスワイピングノズル7で所定のめっ
き厚みに調整した後、冷却されて後工程に通板する。
冷却炉1等から設備内に供給され、鋼帯Sの走行方向と
は逆方向の設備入側に向かって流れる。また雰囲気ガス
の一部は、スナウトの排気口19、20から、金属ヒュ
ームとともに排気され、アッシュ回収タンク51、52
で金属ヒュームがアッシュとして回収除去された後、放
散管8から外気中に放散される。その際、バルブ9を調
整して所定の排気流量に調整する。
ろ、スナウト内の金属ヒュームから生成するアッシュに
起因して発生する品質欠陥が低減し、高品質な亜鉛系溶
融金属めっき鋼板の製造が可能になった。また、従来炉
内に発生したアッシュの発生が皆無になり、定期的に行
なっていた炉内清掃が不要になった。さらに、アッシュ
をほとんど含まない炉内ガスが外気中に放散されるの
で、作業環境が改善された。
っき装置の断面を示す図である。この装置では、スナウ
ト内の金属ヒュームを確実に排気し、また炉内ガスの排
気流量を低減することを目的として、排気口よりも上部
にシール装置31、32が設けられている。その他の装
置の構成は図1に示した装置の場合と同様である。シー
ル装置31、32を設けたことによって、さらに排気ガ
ス流量を50%削減することが可能になった。
る。 (1)スナウト内の金属ヒュームから生成するアッシュ
に起因して発生する品質欠陥を低減できる。その結果、
高品質な亜鉛系溶融金属めっき鋼板の製造が可能にな
る。 (2)炉内のアッシュがなくなるので、従来定期的に行
なっていた炉内清掃が不要になり、生産性を向上でき
る。 (3)アッシュが外気中に放散されなくなるので、作業
環境を改善できる。 (4)ドラフトによって炉内ガスを排出するので、外気
を吸引するという問題がない。
図。
示す斜視図。
面図。
Claims (4)
- 【請求項1】 亜鉛または亜鉛アルミ合金を溶融した亜
鉛系溶融金属のめっき槽に連続的に鋼帯を通過させて、
鋼帯に亜鉛系溶融金属めっきを行なうに際して、スナウ
ト内の溶融金属浴面から発生する金属ヒュームが前工程
に進入するのを防止するために、金属ヒュームを含む炉
内ガスを炉外に排出する排気口をスナウトに設けて、前
記排気口から、炉内ガスを亜鉛の融点以上の温度にしな
がらアッシュ回収部に導入し、前記アッシュ回収部で導
入した炉内ガスの温度を亜鉛の融点以下にして、炉内ガ
ス中に含まれる金属ヒュームをアッシュにして回収除去
し、次いで、金属ヒュームを除去した炉内ガスを前記タ
ンクから放散管を介して外気中に放散することを特徴と
する亜鉛系溶融金属の連続めっき方法。 - 【請求項2】 排気口を溶融金属浴面上2m以内に設置
して、炉内圧と外気の圧力差および排気口と放散管先端
までのドラフトによって炉内ガスを外気中に放散すると
ともに、放散管途中に設けた流量調整手段によって、炉
内ガスの排気流量を制御することを特徴とする請求項1
記載の亜鉛系溶融金属の連続めっき方法。 - 【請求項3】 亜鉛または亜鉛アルミ合金を溶融した亜
鉛系溶融金属のめっき槽に連続的に鋼帯を通過させて鋼
帯に亜鉛系溶融金属めっきを行なうめっき装置におい
て、金属ヒュームを含むスナウト内の炉内ガスを排出す
る排気口をスナウトに設け、また前記排気口から排気し
た炉内ガスを亜鉛の融点以上の温度にして導く配管、前
記配管に連接して炉内ガスを亜鉛の融点以下にして炉内
ガス中に含まれる金属ヒュームをアッシュにして回収除
去するアッシュ回収タンク、および金属ヒュームを除去
した炉内ガスを外気中に放散する放散管を備えることを
特徴とする亜鉛系溶融金属の連続めっき装置。 - 【請求項4】 排気口を溶融金属浴面上2m以内に設置
するとともに、放散管の途中に炉内ガスの流量調整手段
を備えることを特徴とする請求項3記載の亜鉛系溶融金
属の連続めっき装置。
Priority Applications (8)
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KR1019980005794A KR100276637B1 (ko) | 1997-02-25 | 1998-02-24 | 용융금속의 용융도금방법 및 그 장치 |
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JPH11100650A true JPH11100650A (ja) | 1999-04-13 |
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JP (1) | JP3267214B2 (ja) |
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JP3267214B2 (ja) | 2002-03-18 |
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